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前回

「ふぅ……マジすごかったね、かおるっち。……でもさ、あたしちゃんだけ指使うの、ずるくない?」

「え……? あ、なぎこ……さん……?」

絶頂の恍惚の中にいた式部が、霞む目でなぎこさんを見上げると──なぎこさんはすでに自身のカラフルなスカートを大胆に捲り上げ、全裸になった自身の秘所を露わにしていた。

「あたしもさ、かおるっちの声聞いてたら、すっごく熱くなっちゃったんだよね。……今度は、これ」

「ひ、え……っ!?」

なぎこさんは式部の脚を大きく開き、自身の濡れた秘所を、式部の秘所へとダイレクトに押し当てた。 肉と肉が合わさる、ベトベトとした濃厚な感触。

「んっ……ふ、ぁ……! かおるっちの蜜、すっごく熱い……っ」

「や、だ……なぎこさん、そこ、直接は……っ!」

「嫌じゃないっしょ? ほら、こうやって擦り合わせると……もっと気持ちいいよ!」

なぎこさんが腰を叩きつけるように前後に動かし始めた。 ぐちゅり、ぐちゅりと、女性同士の最も深く激しい交わり──貝合わせの音が部屋を満たす。

「あ、あぁっ! 大きい、なぎこさんの、あたってる……っ!」

「あたしも……っ、かおるっちのぬくぬくしたトコ、マジで、気持ちいい……っ!」

先ほどまで余裕ぶっていたなぎこさんも、直接的な肉体の衝突には耐えかね、その朱色の瞳を潤ませて喘ぎ始めた。式部は、黒いドレスを乱しながら自分を翻弄していたギャルが、自分と同じように快感に乱れ、必死に自分の身体に縋り付いてくる光景を目撃した。

(なぎこさんも……私で、気持ちよくなってくれてる……)

その事実が、式部の奥底にある怪しい欲望の火を焚き付けた。 式部は残された力を振り絞り、自分から腰を突き上げて、なぎこさんの最も敏感な部位へと自らのそれを強く擦りつけたのだ。

「──っあ!? か、かおるっち……っ!?」

「ふふ……なぎこさんこそ、すごい声……出していますよ?」

「くっ……! 生意気……っ、じゃあ、どっちが先に参ったするか勝負ね!」

二人は互いの首に腕を回し、激しく腰を叩きつけ合った。 溢れ出る互いの蜜が混ざり合い、床の絨毯を濡らしていく。部屋の中は二人の甘い喘ぎ声と、熱い吐息だけで満たされていた。

「いっちゃう……っ! あたし、もう、いっちゃうから……っ!」

「私も……私もです、なぎこさん……っ! あぁぁぁっ!!」

二人の秘所が極限まで強く押し付け合わされた瞬間、二度目の、精神を吹き飛ばすほど激しい絶頂が二人を同時に襲った。

「「あぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」」

二人の声が重なり合い、空間に響き渡る。 強烈な快感の波に呑まれ、二人は重なり合ったまま、絨毯の上へと崩れ落ちた。

どれほどの時間が過ぎただろうか。

部屋の中には、二人の静かな息遣いだけが漂っていた。 乱れた黒のゴシックドレス、ほどけたコルセットの編み上げ、そして絨毯に残された大きな愛液の痕。

「……ふぅ。ヤバかったぁ……」

なぎこさんは式部の胸元に顔を埋めたまま、満足そうに吐息をついた。その顔は朱に染まり、すっかり脱力している。

式部はといえば、ドレスのスカートをまくり上げられたまま、涙目で天井を見上げていた。

「……最悪です。私は……私はなんて破廉恥なことを……」

「えー? でもさ、かおるっち、最後すっごくいい顔してたよ? あたしを押し返してくるときとか、超エモかったし!」

「う、うるさいです……っ! もう、なぎこさんなんて知りません……っ!」

式部は恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った。けれど、自分に抱きついてくるなぎこさんの身体を、押し返す力はどこにも残っていなかった。

「あーあ、原稿用紙、すっかり散らばっちゃったね。ごめんごめん」

「いいです、もう……。どうせ今日は、一枚も書けそうにありませんから……」

式部は小さく溜め息をつくと、そっと手を開き、自分の胸元でくすくす笑うギャルの頭を、優しく撫で下ろした。

「……ですが。なぎこさん」

「んー?」

「……その、息抜き……悪くは、ありませんでしたよ」

ウブな才女の素直になれない囁きに、清少納言は今日一番の眩しい笑顔を浮かべ、彼女の首元へともう一度、深く甘えるように抱きつくのだった。

【終】

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