【ジャンヌ】VIPルームの恥じらいバニー【終】 (Patreon)
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案内された最上階のスイートルームの重厚な扉を開けた瞬間、私は思わず目を丸くして立ち尽くした。
「えっ……部屋の中にも、カジノのテーブルがあるの?」
広々とした豪奢なリビングのど真ん中に、先ほどのVIPルームにあったものと遜色のない、本格的なルーレットとポーカーのテーブルが鎮座していたのだ。寝室に向かうはずが、再びカジノの空気に引き戻されたような錯覚に陥り、私はきょとんとしてしまう。
そんな私の反応を見て、後ろからついてきたジャンヌが、ふふっ、と小さく、どこか艶っぽい声で笑った。
「ここはVIP中のVIPが通される、特別仕様のお部屋なのだそうです。外の喧騒や他人の目を気にすることなく、プライベートな空間で夜通しゲームを楽しめるようにと……」
そう説明するジャンヌの足取りは、先ほどまでのオロオロとした村娘のそれとは少し違っていた。彼女は部屋の隅に用意されていた豪奢なバーカウンターへ向かうと、慣れない手つきでクリスタルグラスを二つ取り出し、深いルビー色をした赤ワインを注ぎ始めた。
「その……さっきは私が誘っておいてなんですが、二人きりになると、やっぱり少し緊張してしまって……。少しだけ、喉を潤しませんか?」
彼女は私にグラスを手渡すと、自分用のグラスに口をつけ、コクリ、コクリと喉を鳴らしてワインをあおった。
「あ!ジャンヌ、それ結構度数が強いんじゃ」
私が止める間もなく、彼女はグラスを半分ほど空けてしまう。本来、フランスの農村出身である彼女はお酒に耐性がないわけではないはずだが、慣れないバニー衣装の極度の緊張感と、カジノ特有の非日常感が、アルコールの回りを異常に早めたようだった。
「ふぁ……。なんだか、急に身体が熱くなってきました……っ」
ワイングラスを持ったまま、ジャンヌはふらりと足元を揺らし、部屋の奥にあるキングサイズのベッドへと歩いていく。そして、柔らかなシーツの上へと、崩れ落ちるように腰を下ろした。
「ジャンヌ? 大丈夫?」
私が慌ててベッドに駆け寄ると、彼女はとろんと潤んだ、熱っぽいアメジストの瞳で見上げてきた。アルコールのせいか、耳の裏まで真っ赤に染まった顔には、普段の聖女としての面影はどこにもなく、ただ一人の無防備な女性としての甘い色香が漂っている。
「ええ……大丈夫です。ただ、少し……この衣装が、苦しくて……」
ジャンヌは甘い吐息を漏らしながら、バニースーツの胸元の深いカッティングに指をかけた。
ただでさえ零れ落ちそうだった胸元が、彼女自身の手によってさらに無造作に押し広げられる。タイトな布地から解放された白く柔らかな双丘が、ぷるんと弾けるように完全に露わになり、ピンク色の愛らしい先端までもが、薄暗い間接照明の下に曝け出された。
「あっ……ジャンヌ、胸が…」
「貴女が……さっきからずっと、ここを熱い目で見ていたこと……私、知っていますよ……?」
ジャンヌはグラスの中でワインをちゃぷちゃぷと揺らしながら、妖艶に微笑んだ。その視線は完全に据わっており、アルコールの力で羞恥心のタガが完全に外れてしまっている。
彼女はさらにベッドの上で体勢を変え、四つん這いになるような魅惑的なポーズをとった。その拍子に、先ほどのゲームの最中にどこかに引っ掛けてしまったのか、太ももからお尻にかけての網タイツがビリッと大きく破れてしまう。
しかしジャンヌはそれを隠すどころか、破れた網タイツの隙間から覗く滑らかな素肌と、バニー服のハイレグに食い込んだ豊かなお尻を、あえて私の方へと無防備に突き出してきたのだ。
「こんなに破れてしまって……みっともないですか? それとも……この方が、貴女は嬉しいですか……?」
ウサギの耳をぴこりと揺らし、背中越しに流し目で私を見つめるその姿は、あまりにも扇情的だった。露わになった胸の谷間と、突き出された丸いお尻。その両方から放たれる圧倒的な誘惑に、私の喉はカラカラに乾き、心臓が早鐘のように鳴り響く。
「ちょ、ちょっとジャンヌ。悪ふざけしすぎだって」
「ふふっ……」
ジャンヌはベッドの上にワイングラスをそっと置くと、シーツを這うようにして私の目の前まで身を乗り出してきた。甘いワインの香りと、彼女自身の甘美な体臭が混ざり合い、私の理性を激しく揺さぶる。
彼女は私の首元に真っ赤な顔をすり寄せ、耳元で吐息混じりに囁いた。
「ねえ、マスター……。せっかく、この部屋にもカジノのテーブルがあるんですから。ここで……私と二人きりで、もう一度『勝負』をしませんか?」
ジャンヌの白い指先が、私の胸元をゆっくりと這い下りていく。
「ルールは簡単です。……もし私が負けたら……今夜は朝まで、マスターの……貴女の、好きにしていいですから」
とろけるような甘い声で告げられた、完全降伏の誘惑。聖女の殻を完全に脱ぎ捨て、一匹の淫らな黒ウサギと化したジャンヌ・ダルクのその言葉。
勝負の勝ち負けに関わらず、黒ウサギがどうなったかは説明するまでもない。
-fin-
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