まふゆ「先生、私の脚見てましたよね?」 (Patreon)
Published:
2026-04-08 08:12:57
Imported:
2026-10
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朝比奈さんの黒タイツ脚を、つい見てしまう。 授業中、教壇から見える彼女の席。 ノートを取るたびに、机の下でわずかに動く脚が視界に入る。 黒タイツ越しに分かる細いラインを、 ほんの一瞬だけ、と思って見てしまう。 そのとき。 ふと、朝比奈さんが顔を上げた。 目が合う。 すぐに逸らしたつもりだったけど、 彼女は何も言わず、少しだけ脚を組み替えた。 まるで―― 見てるの、分かってますよ? そう言われているような気がして。 それからというもの、 廊下ですれ違うときも、 教室で見かけるときも、 彼女は一瞬だけこちらを見て、 何も言わずに視線を外す。 気付かれている。 たぶん、全部。 ――そして、ある日の放課後。 「先生、少し来てもらえますか?」 誰もいない教室に、朝比奈さんが立っていた。 昼間と同じ制服。 同じ黒タイツ。 なのに、距離が違うだけで、まったく違って見える。 逃げる理由も、断る理由も思いつかないまま、 彼女の前に立っていた。 見ていたことが、バレていたのかもしれない。 ……俺、これからどうなってしまうんだろう。