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薄暗い倉庫の中。

埃の匂いと、男の子のすすり泣きだけが響いている。


男の子は壁際に座り込まされ、ズボンとパンツを膝まで下ろされたまま。

両手で必死に股間を隠そうとするが、芽衣に手を払いのけられる。


芽衣がニヤニヤしながら、男の子のおちんちんの先端の皮を指でつまんで、

ぴょーんと引っ張って伸ばす。


「ほら、こんなに伸びるんだ~可愛い♪」

男の子は顔を真っ赤にして、

「やめて……痛いよ……」


芽衣はトンカチを軽く振り上げて、

叩くふりをする。


「じゃあ、ここ叩いちゃおっか?」


その瞬間、みゆがポツリと。


「あれ? 男って、チンポじゃなくて、金玉が急所なんじゃないっけ?」


芽衣の手が止まる。

さくらがクスクス笑いながら、

「そうだっけ? まぁどっちでもいいけど」


3人は顔を見合わせて、楽しげに。


芽衣が男の子の顔を覗き込んで、

「ねえ、君はどれ潰されるのがいい? 決めさせてあげるよ~」

「おちんちんか、右の金玉か、左の金玉か」


男の子は目を大きく見開いて、

「どれもいや! いやだよぉ!!」

と大泣き。


みゆが肩をすくめて、

「答えないと全部になるよw」


それでも男の子は首をブンブン振るだけ。

言葉にならない嗚咽が漏れる。


さくらがため息混じりに、

「普通に考えたら右か左の金玉どっちかでしょ」

「おちんちんは一本しかないけど、玉は二つあるしw」


男の子は震えながら、涙でぐちゃぐちゃの顔で、

「じゃあ……玉……だけど……」

「金玉はぶつけたらすごい痛いからやだよぉ~!!」


その言葉に、3人は一瞬静かになって──

そして爆笑。


「ぷっ……あはははは!!」

「女にはわからない痛みだし知るかよw」

「マジウケる~! すごい痛いって女にバラしちゃっていいの~?w」


芽衣が男の子の股間に手を伸ばし、

無遠慮に金玉を掴む。


「じゃあ、どっちの玉にしようかな~」


指で右と左を交互にグリグリと捻りながら、

引っ張ったり、押し込んだり。


「こっちのほうが柔らかい? こっちのほうが大きい?」

「どっちが痛いかな~♪」


男の子は悲鳴を上げながら、体をよじって逃げようとするが、

みゆとさくらが両腕を押さえつけて動けない。


「ひっ……やめて……お願い……マ…マぁ……」


芽衣が男の子の股間に手を伸ばし、右と左の金玉を指で交互に触って比べながら、

「よし!じゃあ決めた!」


突然、右の金玉を思い切り掴んで、ぐいっと引っ張る。


「ぎゃあああああ!!!」


男の子は体をのけぞらせて絶叫。

痛みと、触られる気持ち悪さで顔をぐしゃぐしゃにしながら暴れるが、

みゆとさくらが両腕を押さえつけていて逃げられない。


「うわすご~、金玉ってこんな伸びるんだ~w」

「マジ伸びる伸びる! ゴムみたい!」

3人は腹を抱えて大笑い。


芽衣はさらに引っ張ったまま、倉庫の隅にあった古い鉄の重し(おそらく昔の工具の重り)を拾い上げ、

伸ばした金玉の皮膚の上にそっと乗せる。


重しが床に置かれ、金玉がぴんと張られた状態で固定される。

叩きやすくなった、完璧な的の形。


「さぁ、ちょっとぶつけただけで痛い痛いって言う男の子の急所が~」

「こんな硬いトンカチと硬い床で挟まれたら、どれくらい痛いのかな~?」

「君、想像できる~?w」


芽衣がトンカチを軽く振りながら、男の子の顔を覗き込む。

男の子はもう言葉にならない。

ただガタガタ震えて、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら首を振るだけ。


芽衣はニヤリと笑って、

トンカチを高く振り上げる。


──そして、


一度目は振り下ろすふりをして、ギリギリのところでピタッと止める。


「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」


男の子は痛みはないのに、恐怖のあまり甲高い悲鳴を上げ、

体がビクビク痙攣する。


そして、次の瞬間、

股間が温かくなる感覚。


ジョロジョロ……と、床にオシッコが広がっていく。


「うわっ、マジで漏らしちゃった!」

「男のくせになさけな~w」

「急所怖がりすぎておもらしとか、〇学生なのに赤ちゃんみたい!」


3人はまた爆笑。

床に広がるオシッコの匂いが倉庫に充満する。


男の子は恥ずかしさと恐怖で、

もう声を上げることすらできず、ただ嗚咽を漏らすだけ。


その泣き出した瞬間を狙って──


芽衣の腕が、本気で振り下ろされた。


ガツン。


鈍い音が倉庫に響く。


最初は声すら出なかった。


目を見開き、口がぱっくり開いたまま、

息が詰まる。

肺の中の空気が一瞬で抜け落ちたみたいに。


次の瞬間、

遅れてやってきた痛みが、

股間から背骨を伝って脳天まで突き抜けた。


「──────っ!!!」


声にならない絶叫。

体がビクビクビクッと痙攣し、

床に叩きつけられた頭がコンクリートにゴンゴンぶつかる。


痛みは波のように、

いや、津波のように押し寄せてくる。


まず、下腹部全体が焼けるように熱い。

右の金玉が、潰れた肉塊のように脈打つ。

内側から破裂した感覚。

血がじわじわと滲み出ているのが、自分でもわかる。


吐き気がこみ上げ、

胃液混じりのよだれが口から溢れる。


視界がチカチカする。

耳鳴りが止まらない。

世界がぐるぐる回って、遠のく。


でも、意識ははっきりしている。

それが一番つらい。


痛みが引かない。

一秒ごとに、新しい痛みが重なる。

歩けない。

立てない。

触ることすらできない。


「やっちゃったね~」

「ま、いっか」

「次、探そっか」


3人が倉庫を出て行く音が、遠くに聞こえた。


男の子は一人、床に転がされたまま、

何時間経ったかわからない。


夕方から夜へ。

外の蝉の声が途絶え、虫の音に変わる頃、

ようやく少し動けるようになった。


ズボンを上げようとするけど、

股間に触れただけでまた悲鳴が漏れる。


這うようにして倉庫の扉まで。

南京錠は外されていない。

閉じ込められたまま。


携帯もない。

助けを呼べない。


夜中、寒くなって震えながら、

痛みと恐怖で何度も気を失い、目覚めを繰り返す。


右の金玉は、腫れ上がってパンツの中で熱を持っている。

内出血で、紫色に変色しているのが想像できる。


朝になり、ようやく公園の管理人が倉庫の鍵を開けた時、

男の子はもう、ほとんど声が出なかった。


救急車で運ばれた病院で、

医師の診断は──


「右精巣破裂。緊急手術が必要」


手術は成功したけど、

右の金玉は完全に失われた。


その後、

男の子はトラウマで言葉を失い、

夜尿症になり、

学校に行けなくなった。


母親は警察に相談したが、

犯人は不明。

倉庫に指紋も残っていない。


男の子は、

一生、右側の違和感を背負うことになる。


歩くたび、

座るたび、

あの夏の倉庫の痛みを思い出す。


そして、

あの3人の笑顔を。


芽衣、みゆ、さくらは、

その頃、

次の獲物を探していた。


「最近、公園静かだね~」

「また誰か見つかるといいな」


悲劇は、

まだ終わらない。

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