縮小彼氏と特効薬3(完結) (Pixiv Fanbox)
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こんにちは。
いつも暖かいご支援いただき、ありがとうございます。
今回は、縮小彼氏と特効薬3になります。
彼女の足、脇、膣などの汚れを、元の大きさに戻る特効薬と信じ口にし続けるお話で、膣に閉じ込められているシーンからになります。
16000字くらいです。
次は月末ごろに他の書きかけの続編か、書きかけの新作を投稿予定です。
引き続きどうぞ、よろしくお願いします。
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「ん〜、このオムライス、すっごく美味しい!」
恵理が家族と食卓を囲み、楽しそうに笑いながら夕飯に舌鼓を打っているその頃――
彼女の下着の中で俺は、壮絶な拷問を受け続けていた。
相変わらず、首から下の身体すべてを彼女の生暖かく湿った膣内に深く押し込まれ、顔だけはかろうじて割れ目から露出させられたまま、何とか呼吸を繋ぐ。
「……はぁ……はぁ……っくそ……っ」
彼女は俺を挟んでいる感触や状況に興奮しているのか、俺がじっとしているだけでも、膣の奥からドロリとした濃密な愛液が溢れ出てくる。
しかし、小さな俺の身体では到底栓としては機能せず、少しずつ膣から溢れ出てしまい、俺の顔全体を覆い、鼻や口を容赦なく塞いでくるのだ。
「むぐっ……! ぶはっ……ごほっ、ごほっ……!!」
(ぶっ……息が……息ができない……っ!……くそおっ!!)
ごく……っ! ごく……っ!
少しでもさぼれば、粘り気のある愛液によって鼻と口が塞がり、そのまま窒息死してしまうだろう。
元に戻る特効薬として機能するのかはさておき、今生き残るためには、ひたすら胃袋へと流し込み続けるしかなかった。
れろ…れろっ……ごく……っ!
(…..う…….おえぇぇ……)
既に慣れされた足垢や脇汗とはまた異なる、気持ち悪い酸味が口いっぱいに広がり、胃液ごと逆流しかける。
しかし、吐き出すことは許されない。
吐瀉物で喉を詰まらせても、それで終わりなのだから。
「あ、お母さん、そこの醤油取ってー……ありがとー」
のんびりとした会話の最中、恵理が無意識に右足を左足の上に軽く組む。
彼女にとっては日常の何気ない動作の一つだが、股間に挟み込まれている俺にとっては、天井と床がくっつくかのような強烈なプレスに、思わず顔を歪める。
(……ぐっ….…..)
ぎゅむ!と容赦なく圧縮され、膣内に埋まった俺の全身の骨が悲鳴を上げる。
同時に、膣口からかろうじて露出していた俺の顔面が、密着する下着のクロッチ部分へと押し付けられた。
ぎゅーっ!!!
「んぐぐっ……!!…..あ、あぁ….ああああぁぁぁぁ…..!!」
そのあまりの圧迫感と息苦しさに耐えかね、俺はやけになり、膣内に埋まった身体を狂ったように動かして必死にもがいた。
だが、その死に物狂いの必死な足掻きすら、恵理にとっては単なる股間の微かな痒みに過ぎない。
「ん……かゆ……うん、そう。明日ちょっと遅くなるー」
彼女は会話を中断させることすらなく、下着の上から痒くなった股間部分に向けて無造作に指先をあてがうと、何気なく股を掻いた。
「ぐあぁぁぁっ!???」
首の骨が折れかけるほどの、強烈な圧力。
下着越しに俺の顔面が力任せにグニグニと押し込まれ、頭も膣の中に押し込まれそうになるのを、必死にもがいて耐えぬく。
…..ほんの少し、指先で股間を掻かれるだけで、簡単に死にそうになる。
俺はあまりの情けなさにポロポロと泣き出し、自分の置かれた惨めな状況を痛いほど思い知らされていた。
(あぁ……そうか……俺は……)
……俺はもう、彼女と対等な人間などではないのだ。
恵理が部屋へ持ち帰り、匿い、食事を与えてくれなければ生きていけない、惨めでちっぽけな存在。
俺の命は今や、100%彼女の慈悲と気まぐれの上にしか成り立っていないのだという現実が、脳裏に強く刻み込まれていく。
(それなのに……俺は……なんて愚かなことを……っ)
そんな無力な存在でしかない俺が、あの時、自分を性の道具のように扱われたことに腹を立て、生意気にも彼女に歯向かい、クリトリスに噛みついてしまったのだ。
自分が生き延びるための命綱である彼女の機嫌を損ねることが、どれほど取り返しのつかない愚行であったか。
元々は、元の大きさに戻るために仕方なく行っていたはずの、奉仕。
だが、毎日足を舐め、脇を舐め、そして今こうして膣内に身体を埋め込まれて愛液や膣垢を舐め取り続けているうちに、俺は少しずつ、己の立場というものを受け入れ始めていた。
(俺は、彼女がいないと、何もできない……)
180センチだった頃の、バスケ部で一目置かれていた頃のプライドや尊厳は砕け散り、俺の心は彼女への絶対的な服従と、抗いようのない歪んだ従属感で、ゆっくりと塗り替えられていくのだった。
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「ふぅー……ごちそうさまー」
やがて食事が終わり、恵理の足音がパンツの中にいる俺の全身へと重く響いてくる。
ズシン!ズシン!と彼女が歩くたび、太ももが激しく交互に擦れ合い、上下左右に揺さぶられる。
(くっ……! また歩いて……っ!耐えろ……っ!)
太ももの激しい摩擦と振動によって、俺の身体は彼女の膣内で容赦なく揉みしだかれ、激しい揺れと圧迫に襲われた。
ガチャリ、と部屋のドアが閉まり、恵理はそのままベッドへと向かい、マットレスを沈ませて横になった。
「あー、お腹いっぱい♪ さ、て、と……直也は反省できたかなー?」
するする……ッとスカートと下着が膝まで一気に引き下ろされた瞬間、俺の視界に部屋の明かりが差し込まれた。
(うっ……ま、眩しい……っ!)
下着の暗い空間から解放され、久しぶりに吸い込む新鮮な空気で呼吸が楽になった隙を突き、俺は必死に声を張り上げた。
「え、恵理……っ! ごめん! ごめんなさい……っ! 俺が悪かった! 謝るから……っ!」
すると恵理は身体を起こし、必死に反省の弁を述べる俺の姿を見て、どこか満足げにニコッと笑みを浮かべると、巨大な親指と人差し指で、膣に埋まっていた俺の身体をしっかりと摘んだ。
(あ……助かった……! やっとここから出してもらえるんだ……!)
この地獄からようやく解放されると思い、俺は思わず安堵の息を漏らした。
しかし――。
ぬちゅ……ぬちゅ……ッ。
(え……ま……まさか……ッ!?)
恵理は俺を外へ引き抜くどころか、摘んだ指先にぐっと力を込めると、俺の身体ごと膣内に押し込み、激しく前後へと滑らせ始めたのだ。
くちゅ……くちゅ……ッ。
「がぼ………!? や、やめてくれ恵理ぃっ……!」
ぬちゅ….くちゅ………っ
俺の小さな身体を自身の膣壁に擦りつけ、快楽を得ようとする彼女。
2センチの全身が、彼女の熱く湿った膣内で激しく往復させられ、粘膜のヒダに擦り潰されそうな圧迫感に襲われる。
「い、息がもう……っ! ごほっ……助け……っ!」
くちゅ……ぐちゅ……ッ。
「……ん……ん……ふふ……っ、一人の時より……んっ……全然気持ちいい……っ」
彼女の指先が動くたび、淫らな水音が部屋に響き渡り、俺の全身をくまなく濡らしていく。
逃げ場のない肉の狭間の中で生きた玩具として使われ、俺は声が枯れるまで悲鳴を上げ続けることしかできなかった。
しかし恵理はさらに興奮を高めようと、もう片方の手を自らの胸へと伸ばし、ブラジャーの上から膨らみを揉みしだき始める。
膣内でなす術なく擦り付けられる俺の感触と、自身の胸へ与える刺激によって、彼女の息遣いはどんどん荒くなっていく。
「はぁっ……! はぁっ……! ん……っ!」
膣口からはとめどなく愛液が溢れ出し、そして――
「あっ……あぁっ……っ、んんっっっ!!」
ビクビクッと太ももを硬直させて身体を大きく跳ねさせ、恵理は絶頂を迎えた。
「……ふぅー……っ」
絶頂の余韻に浸っているのか、大きな吐息とともに、彼女の動きがピタリと止まる。
それからしばらくの静寂の後、俺は全身に彼女の濃厚な愛液をべったりと纏い、糸を引いた状態でゆっくりと膣から引き抜かれ、宙に吊り上げられた。
「ケホッ……! げほっ……っ! はぁーっ、はぁーっ……!!」
窒息寸前の絶望的な状態から解き放たれ、久しぶりの新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込みながら、俺は宙にぶら下げられたまま惨めに咳き込んだ。
恵理は寝転んだまま、俺を摘んだ指先を自身の顔の前まで引き寄せると、ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべて語りかけてきた。
「ふふ、なかなかよかったよ。どう? 少しは反省した……? 私がせっかく直也を元に戻してあげたくて、色々と尽くしてあげてたのに……噛みつくなんてひどかったよね?」
「……ごほっ……っ」
自分だって、俺を道具みたいに使ってオナニーしておいて、よくもそんな白々しいことが言えるな――以前の俺なら、そう激昂していたかもしれない。
しかし、散々彼女の汚れを食べ、今も大量の愛液で全身を汚され、膣内で擦り付けられてた俺は、小さく震えながら、刷り込まれた従属心から全く別の言葉を絞り出していた。
「はぁ……はぁ……ご、ごめんなさ……っ! お、俺が……全て悪かったんです……っ! 意地悪して、本当にごめんなさい……恵理様……っ!」
恐怖から、無意識のうちに口から飛び出した「様」という敬称。
それを聞いた瞬間、恵理は目を丸くし、次の瞬間には耐えきれなくなったように「ぷっ」と吹き出した。
「あははははっ! 恵理様だって(笑) 。おっかしー!」
お腹を抱えて可笑しそうに身体をよじる恵理。
バスケ部で高身長だった彼氏が、今や小人になり果て、己の指先で命を請いながら、自分を拝んでいる。
その惨めな姿は彼女にとってたまらなく滑稽で、ぞくぞくするような全能感をもたらしていた。
「ふふっ、恵理様かぁ……♪ うん、まぁ確かに、今の直也の立場にぴったりな言い方かもね。だって今の直也は、私のおかげで特効薬も摂取できて、安全な場所で生きていられるんだもんね? ……うん、決めた。これからは私を呼ぶとき、ずっと『恵理様』って呼んでもらおうかな。元の大きさに戻るまでの関係も、彼氏じゃなくて私のペットってことで」
「え……ペ、ペット……? でも――」
ペット。
人扱いでない明確な言葉に、思わず抵抗しようと声を張り上げかけた瞬間、恵理の顔から感情が消え、瞳がすっと冷たく細められた。
「……なに?」
その一言で、先ほどの下着の中での拷問が瞬時に脳裏をよぎり、俺は言いかけた言葉を飲み込み、引きつった声で撤回するしかなかった。
「あっ……! い、いえ……仰る通りです……っ! わかり、ました……恵理……様……っ」
俺は即座に首を縦に振って服従を示した。
「うん、よろしい♪」
恵理は俺の反応に満足そうに微笑むと、ティッシュで俺の全身の愛液を手際よく拭き取り、そのまま机の底にあるダンボール箱の中へポイと落とした。
「あ、そうだ。私のペットになった記念に、直也にはこれから毎日、これをあげる♪」
恵理は上機嫌にそう言うと、徐に今まで履いていたパンツを脱ぎはじめ、脱いで床に放ってあった黒の靴下も拾い上げた。
ドサッ……! ドサッ……!
上空から、俺の頭上に向けて、巨大な布が落とされる。
学習机の下に置かれた、小さなダンボール箱。
その狭い空間の過半を埋め尽くすように、恵理の脱ぎたての衣類が覆いかぶさってきたのだ。
「ひっ……!?」
俺は思わず悲鳴を上げて、ダンボールの隅へと後退りする。
「あはは。怯えちゃって可愛い♪今日一日中履いてたショートソックスと、さっきまで直也が入ってたパンツだよ。ハンカチは回収するから、これからはそれを寝床にしなよ。」
「……………..」
恋人だった相手へのセリフと思えない、もはや完全なペットとしての扱いに、俺は悲しく顔を歪めた。
目の前に鎮座するのは、彼女が言った通り、あまりにも巨大な2つの黒いショートソックスと、先ほどまで俺自身が閉じ込められていた、白地にピンクのリボンがついたパンツだ。
靴下は、足先からかかとにかけての生地が、一日中体重をかけられ踏みつけ続けた彼女の足の裏の汗によって重く湿り、黒い生地がさらに濃厚な色へと変色している。
そして、その2つの靴下に挟まれるようにして、巨大なパンツがダンボールの主のように鎮座していた。
クロッチの部分には、先ほど俺が顔面を擦り付けられ、必死に舐め取ろうとして吸いきれなかった愛液と、彼女が股を掻いた際に付着した白くねっとりとした膣垢の塊が、べったりとこびりついていた。
「…………」
靴下から発せられる饐えた臭いと、パンツから漂う甘酸っぱい、アンモニア混じりの臭いが混ざり合って、ダンボール内の狭い空間に充満していく。
……これと一緒に、これからは過ごすのか。
(いや……あれだけ臭いの元の汚れを口にしておいて……俺ももう、これらと似たようなものか……)
「ふふっ。じっと見てる♪気に入った?私が構ってあげられない時間は、その靴下とパンツを私だと思って、しっかり舐めて綺麗にしておくのよ?」
遥かダンボールの上空から降ってくる、クスクスと揶揄いを含んだ笑い声。
程なくして、パチ、と部屋の電気が消され、ダンボールの中は完全な暗闇に包まれた。
(……とりあえず….舐めないと…….)
ぴちゃ…….ぴちゃ……..
逃げ場のない臭気の中、俺は指示された通り、暗闇の中でパンツや靴下の湿った生地に近づき顔を押し付け、機械のように虚ろに舌を動かし続けた。
目を閉じて、臭いを嗅ぎながら舌で舐めるごとに、元の大きさに戻りたいという思いとは別に、ご主人様への奉仕こそが己の生きる意味なのだ、という歪んだ思いが、骨の髄までゆっくりと染み渡っていくのだった。
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それからさらに1週間が過ぎた。
直也が縮小病に罹り、恵理の机の下に住み始めてから、実に3週間という月日が経過していた。
「ただいまー……」
学校から帰宅し、玄関で靴を脱いだ恵理に、リビングから母親の声が返ってきた。
「おかえりー。ねえ恵理、ちょっとこれ見て!怖いニュースやってるわよ」
母親が指さすテレビの画面には、専門家の医師や最新の研究機関の映像が映し出されていた。
『――続いて、縮小病に関する最新の研究報告です。本日、先端医療研究センターより、治療方法に関する注意喚起が発表されました。これまで一部のネット掲示板などで、「女性の汗や垢などの老廃物を摂取することで元に戻る」という噂が囁かれていましたが、研究チームの解析により、これらは科学的根拠が一切ないことが立証されました』
アナウンサーの冷静な声が、リビングに響き渡る。
『また専門家によりますと、縮小前に摂取していた正常な食物以外――すなわち老廃物などを摂取し続けることは、身体に多大な害を及ぼすだけでなく、極小化した細胞組織がその異質な食事環境に適応してしまい、身体を馴染ませ、固定化させてしまう危険性が極めて高いとのことです。
かつて海外で元に戻ったとされた事例も、注目を浴びようとした者のデマであることが判明しており、現代の医療技術においては、一度縮小した身体を元に戻すことは事実上、不可能と結論づけられました――』
「怖い話よねぇ。そういえばあんたの彼氏の直也くん、まだ行方不明で見つかってないんでしょ? ニュースみたいな変な病気にかかってなきゃいいけどねぇ」
お茶を飲みながら他人事のように呟く母親の言葉を、恵理は「ほんとだねー」と軽く受け流した。
(……あは、嘘でしょ……? あんなに必死になって、涙目になりながら戻れるならって、私の汗や垢、それに愛液まで必死で飲み込んでたのに……。それが治るどころか、むしろ自分の手で縮小状態に身体を馴染ませてたなんて……くくっ)
元の姿に戻りたい一心で耐えてきた直也の必死な努力と、散々味わわされてきた屈辱的な奉仕。
しかし、結果それらがすべて裏目に出ていたという皮肉な現実に、恵理は胸の奥に一瞬だけ哀れむような気持ちが芽生える。
……だが同時に、ゾクゾクとするような狂おしい歓喜が全身を駆け巡り、恵理は抑えきれずに口元が笑みの形へと吊り上がっていった。
(ふふっ……このこと、直也には絶対黙っておこっと♪)
もし本当のことを教えてしまったら、もうお掃除という名の奉仕をしてくれなくなるかもしれない。
ぶら下げる人参は必要だ。
(……まあ、最近の直也は私を恵理様なんて呼んで、崇拝するように奉仕してくれてるみたいだから、本当のことを知っても、もう私のペットとして意外とすんなり受け入れちゃうかもしれないけど♪)
どちらにせよ、直也はもう永久に元の180センチの男に戻ることはできず、あの小さな段ボールの箱から逃げ出すこともできないのだ。
背徳的な歓喜を噛み締めながら、恵理は足早に自室へ戻ると、ドアを静かに閉めて鍵をかけた。
「直也ー、いるー? 帰ったよー」
机の下に置かれた小さなダンボール箱に向かって声をかける。
すると、箱の中に敷き詰められた靴下の一つがもぞもぞと蠢き、中から身体を湿らせた直也が姿を現した。
ダンボールの中には、恵理がここ数日で履き潰した紺や白の靴下、そして直近で着用した使用済みのパンツがいくつも入っていた。
恵理が学校へ行っている間は、直也はこの汚れた下着の巣の中で、彼女の衣類に残された汗や分泌物を惨めに舐め取りながら過ごしているのだ。
直也は布の山の上で両膝をつき、湿った靴下の生地へ深々と額を擦り付けた。
「恵理様、おかえりなさいませ……! 本日も、どうかご奉仕させてください……!特効薬を私に……!」
乞うように土下座するその惨めで健気な姿に、恵理は心底愛おしそうに甘く微笑んだ。
「うん、今日も一緒に頑張ろうね♪」
恵理はそう言うと、今日一日履いて蒸れた靴下を脱ぎ捨て、ダンボール箱の中へと落とした。
そして、露出した白く巨大な素足の指先を扇状に広げ、箱の中へ入れていく。
すると直也は、靴下の床に足を取られて転びそうになりながらも、足指の隙間へ潜り込もうと、必死に這い寄ってくるのだ。
その哀れで滑稽な必死さに、恵理はクスクスと肩を揺らして笑う。
恵理は直也がしっかり指の隙間に入ったことを確認すると、指を軽く閉じて足を上げ、フローリングの床の上へ無造作に落とした。
床に転がされた直也は、目の前に降りてきた巨大な素足に向かって、吸い寄せられるかのように跪く。
まずは、目の前に重々しく鎮座する親指の腹へ、敬虔な祈りを捧げるようにそっと唇を寄せる。
チュッと小さな音を立ててキスを落とすと、そこから染み出す濃厚な汗を、丁寧な舌使いで舐め取り始めた。
ペロ……、レロ……ッ
親指を念入りに舐め磨き上げると、今度は親指と人差し指の間の狭い谷間へ深く身体をうずめる。
指股の奥に溜まったわずかな垢も逃さず、舌先を動かして綺麗に口に含んでいく。
人差し指、その次の指股へ――。
汚れ一つ残さない完璧な奉仕が、途切れることなく続いていく。
「ん……っ。お掃除、すっかり上手になったね。私がいない間も私の靴下舐めてるからかな? 本当、変態なペットになっちゃったねぇ(笑)」
恵理はくすくす笑いながら、奉仕中の直也を親指で意地悪くピンッと弾いたり、足指をギューッと丸めて挟み込んだりして遊んだ。
それでも直也は嫌がる素振りどころか不安そうな顔一つ見せず、足指に振り回されながらも必死にしがみつき、足が落ち着けば舌を伸ばして奉仕を再開する。
(あはは……本当に健気だねぇ笑)
元に戻れない事実など微塵も知らず、自分の足元で一生懸命に舌を動かし続ける哀れな男を見下ろし、恵理は深い優越感に浸るのだった。
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俺が彼女のペットになってから、さらに1週間――
縮小病に罹ってから実に1ヶ月が経過していた。
俺の日課は、箱の中に敷き詰められた使用済みの靴下やパンツの汚れを貪り、ご主人様が帰宅すれば、その白く美しい素足にただ黙々とひれ伏して奉仕することだった。
足への奉仕が終わると、気分次第で脇や秘部のお掃除を命じられ、引き続き奉仕させていただけることもある。
治療の観点からも、ご主人様への崇拝の観点からも、本当は毎日すべての箇所の汚れを舐め取ってご奉仕したいが、ただのペットでしかない俺が、そんな生意気なお願いを主張するなど畏れ多すぎて到底できるはずもなかった。
それに最近のご主人様は、学校から帰宅されても俺に言葉をかけてくださることすら少なくなっていたのだ。
ペットに対する関心が薄れてしまわれたのか、自室に戻ると無言で脱ぎたての靴下を箱の中に投げ落とし、足指で器用に俺を摘んで箱から取り出し床に放ると、そのまま白く巨大な素足をドスンと目の前に下ろされるだけなのだ。
しかし、俺にとってそこに不満など一切なかった。
(俺のようなちっぽけで無価値な存在が、ご主人様に気軽に声をかけていただけるなんて……そもそも畏れ多すぎるんだ……)
言葉すら与えられない中、俺は物言わぬ巨大な足に畏怖と喜びを抱き、今日も必死につま先を清めようと、ただ機械のように舌を動かし続けるのだった。
その翌日の、午後。
ご主人様と俺だけの閉ざされた平穏な日常は、突如として破られることになる。
ガチャ、と部屋のドアが開く音が俺の鼓膜を震わせた。
ズシン…..!ズシン……!
ズシーン…..!ズシーン……!
(誰だ……!? 恵理様のご家族か……?)
いつもなら恵理様一人の足音だけが響くはずのフローリングから、今日はあきらかに重く力強い、もう一つの足音が重なって聞こえてくる。
俺は息を潜めて見上げつつ、段ボールの外の様子を伺った。
すると俺の頭上遥か上空に、見慣れたご主人様の制服姿と――そしてもう一人、見覚えのある高身長の男の影が壁のようにそびえ立った。
「いやー、先輩の部屋、まじで女の子の良い匂いがして緊張するっすねー(笑)」
「もう、からかわないでよ翔太くん。散らかってるけど、ベッドの縁とかに勝手に座って?」
頭上から降ってきたその声と、段ボール上空に見える顔を見て、俺は息を呑んだ。
高橋翔太(たかはし しょうた)。
俺や恵理様の一つ下の高校1年生。
俺がかつて所属していたバスケ部の後輩であり、女子からの人気も高い、顔の整ったお調子者のイケメンだった。
(な、なんで……翔太が恵理様の部屋に……!? いつの間に、そんな親しげな関係になってたんだ……!?)
かつて共にコートで汗を流した後輩の姿を見上げ、俺は戸惑い焦燥感に襲われる。
「はい、冷たい麦茶。部活、今日も遅くまでお疲れ様!」
「どもっす、恵理先輩。直也先輩が急にいなくなっちゃったんで、俺がその分も頑張んないとって感じっすからね」
翔太はそう言うと、ご主人様のベッドの端に気安く腰掛けた。
ギシィッ! と、いつも聞き慣れている彼女のものとは違うベッドの軋み音が、部屋中に響き渡る。
「翔太くん、本当に頼もしくなったよね。今日の練習試合の最後のシュートも、すごくかっこよかったよ」
「マジすか? 恵理先輩に見てもらえると、いつも以上に力入っちゃうんすよねーw」
楽しげな二人の雑談が、俺の頭上から、どこか遠い世界の出来事のように聞こえてくる。
かつては俺も翔太と部活のプレイについて語り合い、恵理様と並んで歩いていたのだ。
やがて、翔太は少しだけ声を落とし、どこか探るようなトーンで切り出した。
「……ところで、直也先輩のことなんですけど。警察の捜索もそろそろ打ち切られたって聞いたんすよね……。部内でもぶっちゃけ、もう事件に巻き込まれて生きてないんじゃないかとか、色々と噂されてて……」
「……うん。そうなの。私も、すごくショックで、悲しいんだけど……」
俺に関する会話が、遥か上空で残酷に交わされていく。
俺は今も生きていて、すぐそばの机の下のダンボールの中にいるというのに。
「直也先輩がいなくなって、恵理先輩のことを思うと……俺、すごく胸が痛かったんすよ。俺にできることなら、何でも力になりたいんで……」
「ふふ、ありがとう翔太くん。そう言って励ましてくれるだけで、すごく心が軽くなるよ」
後輩からの真っ直ぐな励ましに、恵理様が柔らかく微笑んでいる。
その時、翔太はベッドからゆっくりと立ち上がると、数歩歩いて振り向き、ベッドの縁に座っていた恵理様の目の前に膝をついた。
「……あの、恵理先輩」
翔太の声が、急に冗談めかしさの消えた真剣なトーンを帯びる。
「直也先輩がいなくなっちゃったのは本当に残念だし、俺も本当はどこかで生きててほしいと思ってます。だけど……俺は、いなくなりません! 恵理先輩……ううん、恵理さんを、こんな風にいつまでも一人で悲しませたくないんです! ……俺に、直也先輩の代わりに、恵理さんを支えさせてくれませんか!?」
後輩のまっすぐな告白。
それを聞いた瞬間、心臓がドクンと嫌な跳ね方をし、俺は頭が真っ白になった。
(な、何言ってんだよ翔太……! 恵理様は俺の……っ! 元の大きさに戻りさえすれば、また俺の彼女に戻るんだぞ……!!)
俺は怒りで思わず震え出した。
どれほど惨めなペット扱いをされていようと、恵理様は俺を治療するために、あの汚い足の裏や脇、そして秘部まで、恥ずかしさを堪えて舐めさせてくれる優しいお方なのだ。
(断るに決まってる……! 恵理様は、俺のことをずっと待っててくれてるはずなんだから……!!)
俺は祈るようにして、彼女の返答を待った。
しかし――。
「……翔太くん」
上空から聞こえてきた恵理様の声には、俺が期待していたような戸惑いや拒絶の色など、欠片も含まれていなかった。
それどころか、まるで恋する乙女のように甘く熱を帯びた、聞いたこともないほど艶やかなトーンだった。
「私……直也がいなくなってから、ずっと寂しくて……っ。翔太くんがそうやって真っ直ぐ想いを伝えてくれて……正直、すごく嬉しい……」
「恵理さん……っ!」
ギシッ……! とベッドのマットレスが今までになく大きく沈み込む音が響いた。
たまらず遥か上空を見上げた俺の視界に、あまりにも残酷な光景が飛び込んできた。
ベッドの縁で二人の顔が重なり合い、情熱的に唇を重ね合わせていたのだ。
(嘘だ……嘘だろ、恵理様……っ!?)
俺の脳内が、真っ白に染まっていく。
現実として目の前で起きている事態に、思考が追いつかない。
裏切られた……のか?
恵理様が、俺以外の男と…..俺のかつての後輩と、キスをしている……?
元の姿に戻るための特効薬だと言って、俺に足垢や汗、愛液まで舐めさせてくれた彼女が。
俺が、この部屋の机の下で息を潜めていることを知っていながら、平然と他の男を受け入れ、唇を許しているというのか……?
チュッ……、んっ……、じゅぷ……っ。
静まり返った部屋に、かつての恋人と後輩が交わす、甘く酷く淫らな水音と吐息が、俺の頭上へと容赦なく降り注いでいた。
絶望と激しいショックで思わず放心していると、ふと二人の動きが止まった。
「ぷはっ….ふふ……実はね、翔太くんに見せてあげたい面白いものがあるの♪」
「え? なんすか、急に」
ズシン….! ズシン……!
ズシーン…..!ズシーン……!
ベッドから降りた二人の重々しい足音が連なり、まっすぐに俺のいる机の下へと近づいてくる。
(ま、まさか……嘘だろ……っ!?)
恐怖で全身の血が引いていく中、ぬっと二人の巨大な顔面がダンボールの上空を覆うようにして現れた。
まるで箱庭に住む愚かな生き物を覗き込む、二柱の神々のように。
整ったイケメンの巨大な顔が興味津々に近づいてきて、ダンボールの中に漂う臭気に気づき、眉をひそめた。
「うわっ……臭っ! なんですかこれ!? ……ん、小人……? んん……? この顔……え、嘘だろ!? もしかして……直也先輩……!?」
「しょ、翔太……っ!」
俺が狼狽していると、恵理様が翔太の肩に手を置き、くすくすとおかしそうに笑いながら種明かしをした。
「そうなの♪ 行方不明になってた直也だよ。実はずっと私の部屋の机の下で、私のペットとして飼ってあげてたんだー♪」
翔太は驚愕のあまり目を見開いていたが、次の瞬間――その整った顔立ちが、醜く小馬鹿にしたような、ニヤニヤとした歪んだ笑いへと変わっていった。
「え、マジすか! 直也先輩、縮小病にかかってたんすか! ニュースでたまに見るけど、実際に見たの初めてっすよ! …..え、てことはもう、先輩の人生完全に終了じゃないっすか。二度と元の大きさには戻れないんすよね?」
「は……? 何を言ってるんだ、翔太……っ!」
俺は箱を覗き込む巨大な顔に恐怖を覚えつつも、恐れを打ち消すように必死に口を開いた。
「戻れるさ! 俺は毎日、恵理様の足の汚れを食べて……汗を吸って、ち、膣垢だって食べて、ちゃんと治療してるんだ! これを続ければ、元に戻れるはずだ!!」
俺が必死に叫んだその治療法の内容に、翔太は一瞬きょとんと目を丸くした。
そして――次の瞬間。
「ぶっははははははは! 汚っ! え、マジで言ってんすか!? 治療って……足のゴミ食うことがっすか!? それに恵理様って……ははは!まじペットじゃないすか。バスケ部の次期キャプテン候補だった直也先輩が、いまや垢舐めペットとか、落ちぶれすぎっすよ、先輩www」
「は?お、おい、何がおかしいんだよ! 明確な事例であるんだぞ!」
爆笑する翔太に顔を真っ赤にし、思わず声を張り上げて抗議する。
しかし翔太は、哀れな虫ケラでも見るような目つきで、どこか面白がるように口元を歪めた。
「はぁー……先輩、マジで言ってんだ。それ、ニュースで完全なデマって否定されたの、見てないんすか? てか、常識的に考えれば、そんなので治るわけないって分かるでしょ。むしろそんな汚物ばっか食べ続けてたら、その環境に身体が馴染んじゃって、一生元の大きさに戻れなくなるって専門家が警告してましたよ。まあ、どのみち現代医療じゃ治療法ゼロらしいっすけどね」
翔太はそう言うと、隣にいる彼女の方を向き、呆れたように笑いかけた。
「てか恵理さん、この臭いダンボールの中に先輩閉じ込めて、デマ信じ込ませたまま足の汚れとか食べさせて、恵理様って呼ばせてたんすか?えぐいっすね(笑)」
「臭いっていうなー!ふふっ、だって、本当のこと言ったら舐めなくなっちゃうかもしれないでしょ? 毎日元の大きさに戻ることを夢見て、逆効果なことも知らずに足指舐めさせてください〜って土下座してくるの、滑稽で面白くって(笑)」
「……え?」
その瞬間、俺の頭の中が急速に凍りついていった。
デマ……?
一生……戻れない……?
俺は身体を震わせながら、恵理様を見上げた。
「え、恵理……様……? 嘘、ですよね……? あ、あの海外の事例は……俺たちが頑張ってきた特効薬は……っ!」
全身から血の気が引き、すがりつくような思いで彼女を見つめる。
だが、翔太と並んで遥か上空から見下ろしてくる恵理様の顔には、かつて優しかった恋人の面影はどこにもなかった。
彼女は心底楽しそうに目を細め、口元を歪めながら、何言ってるの?とばかりに意地悪く首を少し傾げて見せた。
「う、嘘だ……嘘だ……! 俺たちは……また元の姿になって、恋人同士に戻るんだ……!俺はこんなに貴方を愛してるんだ! お願いだ、助けてくれよぉ……っ!」
俺はパンツの床に両手をつき、ポロポロと涙を溢れさせながら、かつての恋人に向けて必死に叫んだ。
惨めで、滑稽で、哀れな懇願。
その姿に彼女は心底不快そうに顔を歪めると、どこか面倒くさそうに溜息をつき、ゴミでも見るような冷ややかな一言を吐き捨てた。
「はぁ……しつこいなぁ……あ、じゃあさ、翔太くんと喧嘩して、勝った方が私の彼氏ってことしようかな。ふふっ」
「えっ、マジっすか? 俺、余裕で勝てるじゃないっすか(笑)」
翔太は声を上げて笑うと、俺の反応を待たず巨大な二本指をダンボールの中に突き降ろしてきた。
そのまま俺の胴体が摘まれ、身体が宙に持ち上がる。
パッと指が離され、俺はベッド脇のフローリングへと力なく放り出された。
翔太がその縁に腰掛ける。
彼はニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべながら、右足の黒いくるぶしソックスを無造作に脱ぎ捨てた。
「直也先輩、境遇には同情しますけど、真剣勝負ってことで。あ、流石にサイズが違いすぎるんで、右足だけで相手してあげますよ(笑)」
バスケ部の後、一日中靴と靴下の中で蒸らされていた翔太の素足が、俺の側にドスン!!と降ろされる。
(…….う……..)
鼻を刺すような、強烈でツンとする酸っぱい足汗の臭いに、意識が朦朧としてくる。
すぐ目の前には、俺の身長など軽々と越える巨大な親指が、壁のようにそびえ立っていた。
「くっ……くそおぉぉぉぉぉっ!!」
屈辱で頭がどうにかなりそうになりながら、俺はなりふり構わず、その臭気漂う巨木のような親指に向かってうわあああっと叫びながら殴りかかった。
拳を振りかざし、全身の体重を乗せて殴りつける。
ぺち…..ぺち……
「はは、くすぐってぇ(笑)……ほい!」
バチンッ!
「あぐっ……!?」
翔太が軽く親指をピンと弾いただけで、俺の身体はまるで虫のように弾き飛んだ。
フローリングの床を何度もバウンドし、転がって倒れ込む。
全身に激痛が走り、視界がぐにゃりと歪んだ。
「ハハハ! 超弱ぇ! 右足どころか、俺、親指一本しか使ってないっすよ、先輩ww」
「あははっ! ほら直也、私の恋人に戻りたいんでしょ?頑張れ〜!」
かつての後輩の爆笑と、愛した女性の笑い声が上空から降ってくる。
(く….そぉ……)
息を荒げながら立ちあがろうとする俺の目の前に、影が落ちる。
ズシ……ッ!!
「ぐおっ……!???」
容赦なく上から降りてきた翔太の親指の腹が、俺の身体を床に押しつけてきたのだ。
重く、湿った肉が俺の全身を押し潰し、フローリングの床へとぐりぐりと強烈に擦り付けられる。
(くっ……! ぁぐ……っ!!)
顔面を押し潰す強烈な圧力と、鼻を突く強烈な酸っぱい足汗の臭い。
(…….ちくしょう……..)
ぐりぐりとなすがままに床に押し付けられながら、俺の脳裏には、かつて恵理と二人で過ごした甘い思い出が、走馬灯のように駆け巡っていた。
手をつないで歩いた登下校、カフェで他愛もない話で笑い合った時間、バスケ部で活躍した俺を嬉しそうに褒めてくれた笑顔…….
このまま負けを認めれば、そんな彼女はこいつに取られてしまうのだ。
(嫌だ……! こんな奴に……負けてたまるか……っ!!)
惨めさと自尊心が入り混じり、俺は必死に手を伸ばし、俺を押し潰す巨大な親指を押し返そうと抵抗した。
だが――。
ぐりッ……!!
「あがッ……!???」
俺の抵抗をあざ笑うかのように、翔太はさらにぐっと体重をかけて親指を押し込んできた。
みしりと骨が悲鳴を上げ、顔が苦痛に歪む。
俺の必死の足掻きなど、翔太にとっては何の抵抗にも感じていなかったのだ。
(勝てない……無理だ……)
圧倒的な体格差と暴力の前に、俺の心はぽっきりと折れた。
激しい虚無感と無気力が全身を支配し、俺は脱力したまま、頭上からの容赦ない親指の蹂躙をなすがままに受け止めるしかなかった。
ぐり…….ぐり……..
「あれ、反応が…….直也先輩、もしかして降参っすか? ちなみに降参なら、『参った』ってハッキリ言ってくださいねー?」
頭上から、翔太の煽るような声が降り注ぐ。
(くっ…….ま、参った……! 参ったから、離せ……っ!!)
降参と叫びたかった。
だが、顔面全体が翔太の蒸れた足指の腹で隙間なく塞がれ、口を開くことすらできない。
「んーッ! んんーッッ!!」
声にならない悲痛な叫びを上げながら、俺は手足を惨めにバタバタと悶えさせることしかできなかった。
「んー? 何て言ってんすか?……ま、もし喋れないなら、他にも負けたことを伝えるやり方、ありますよね。そっちでもいいっすよ? ほら、恵理さんにはよくやってるんでしょ?(笑)」
翔太はニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべながら、俺の顔を踏みつける親指に、さらにグッと力を込めた。
ぐり……ッ!
「……っ!!?」
(し、死ぬ……! これ以上は、本当に潰される……っ!)
骨が歪むほどの強い圧力がかかり、死の恐怖に直面した俺の生存本能が、残されていたわずかな理性を完全に打ち砕いた。
(……くそぉぉぉぉぉぉ!!!)
……………ペロ……ッ。
ぺろ……れろ……れろれろれろ……ぴちゃ! ぴちゃ……!
一度舌を出してしまうと、もう歯止めが効かなかった。
指が退いてくれることを、圧力が緩むことをただひたすら祈りながら、俺は狂ったように舌を動かし、自分の身体を踏みつける翔太の親指の腹を必死に舐め続けた。
「……くっ、ははは!! 舐めた舐めた! 結構くすぐったいっすね!!」
「あはは、だっさー。はい、翔太くんの勝ちー(笑)」
「…………………」
ぴちゃ…….ぴちゃ…….
部屋の中に、二人の笑い声が響き渡る。
かつて愛した恋人と、自分を慕っていたはずの後輩。
その二人の足元で、俺は後輩の足指を必死に舐め回しながら、男としてのプライドが完全に砕け散っていくのを感じていた。
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翔太が恋人の座を勝ち取り、満足して帰った後。
静まり返った部屋の中で、俺は床に這いつくばったまま、縋るような視線を恵理様へ向けた。
だが、恵理様はベッドの端に腰掛けたまま、かつての恋人を見る目とは程遠い、冷ややかな視線を俺に向けてきた。
そして、右足の踵をフローリングにつけたまま、白く巨大な足の裏を俺の前へそびえ立たせた。
「……ねえ、直也。ここで、あなたに選択肢をあげる」
上空から低い声が降りてくる。まるで目の前に聳える足の裏が問いかけているようだった。
「……….はい……」
「もう元に戻れないことが良く分かったと思うけど、これからも私のペットとして、一生私に尽くして生きる?……それとも、今ここで、この足に踏み潰されて死ぬ?どちらか選びなさい。私としては、どっちでもいいから」
(…………うぅ…..)
目の前に壁のように立ちはだかる、圧倒的な質量の足の裏。
もう元の姿に戻る希望も存在しない。
……だけど、どれだけ望みが絶たれようと、死ぬことは考えられなかった。
男としてのプライドをすべて失った俺にとって、今やこの1ヶ月間耐え抜いてきた奉仕の日々こそが、いつの間にか俺の存在理由そのものになっていたのだ。
元の大きさに戻れない今、残された唯一の生きる意味――それはもう、恵理様に従属し、一生飼われ続けること以外にあり得なかった。
「お、お願い……です……っ! これからもペットとして……っ、飼ってください……! 恵理様……っ、どうか……っ!」
「…..ふーん」
恵理様は興味なさそうにそう呟くと、巨大な足の裏を、ゆっくりと降ろしてきた。
(ひっ……! つ、潰される……っ!?)
やはり、もう目障りなのだろうか。
死を覚悟してギュッと目を瞑った瞬間――。
足の裏は俺を押し潰すことなく、生温かい湿り気とともに、俺の身体をすっぽりと包み込んだ。
ぐに……、ころ……ころ……っ。
「あっ……ぐ……っ!?」
恵理様は足を床に滑らせ、俺の身体を蒸れた足裏とフローリングの間で、まるで小さなゴミでも転がすように、前後左右へコロコロと弄び始めた。
粘着質な汗に絡め取られつつ、俺は無抵抗に転がされる。
「わかった。ま、やることは今までと変わらないから。下着で埋まったダンボールの中で生活して、私が帰ってきたら足の掃除をして……。そうね、もう汚いから正直手で触るのも嫌なんだけど、たまには脇の掃除もさせてあげる。それに真面目にやってたら、いつかご褒美にまたパンツの中に入れて、膣のお掃除もさせてあげるね? ……ふふっ、こんなに優しいご主人様を持てて、お前は本当に幸せなペットだねぇ? あはははっ!」
ころ…ころ…ぐり…..ぐり……
遥か上空から響き渡る、彼女の愉悦に満ちた高笑いを聞きながら、俺は足裏のなすがままに転がされ続ける。
しかし不思議と、怒りは全く湧いてこなかった。
瞳からは何故か涙が溢れ続けるが、この1ヶ月間、恵理様の汚れを食べて過ごしてきた俺の頭は、この屈辱的な扱いこそが自分に相応しい、当たり前の日常なのだと、すんなり受け入れてしまっていたのだ。
(ああ……俺はもう、恵理様なしでは生きていけないんだ……。もう何も考える必要なんてない。一生、この方のペットとして、生きていこう……)
思考が黒く塗りつぶされていく中、俺は足裏に弄ばれて転がされながらも、これから一生お仕えするご主人様の素足へと、誓いを込めて服従のキスを落とすのだった。