現実と空想の狭間の裏側 Side Story ~ 亜海 Side ~ (Pixiv Fanbox)
Content
※本作品はPixivに投稿した【現実と空想の狭間の裏側】のサイドストーリーとなります。
本編の方を読んでいただいた事を前提で書いてありますので、説明が省かれている部分がありますのでご了承ください。
・・・
「はぁ~…今日で本当に最後の日か…」
最終日を迎えた私は、目の前にある神官リディアの着ぐるみのマスクを前に、ため息をついた。
私は、【ラクレアード】という体験型アトラクションの着ぐるみの中身をやっている。
いわゆるスーツアクターとでもいうのだろうか。
敵役のゴブリンの日もあれば、女神官のリディアをやる日もある。
そして、このアトラクション、表向きはファンタジー世界の中、お客が敵と戦うというバトルものなのだが、そこには裏の事実も隠されている。
裏の事実…。
それは、着ぐるみの中身をやるのは、全て女性。
そして、ゴブリン役の日、ゴブリンの中に入る女性は、陰部に道具を仕込まされる。
その道具とは、もちろん、快感を与えるもの。
そして、ゲームの最中も、その道具により責め続けられるのだ。
その意図がなんなのかは分からない。
このアトラクションのオーナーの意向であり、私たちはその状況の中、最後までやり通せば、それに見合った報酬が得られるのだ。
配役は前日の獲得したポイントで決まる。
昨日の私のポイントは2位、今日の配役は女神官のリディアなのだ。
今日がイベントの最終日、つまり、私の最後は、この女神官リディアで終わるという事。
リディアは道具で責められる事はないので、かなり楽な役ではある。
(ふぅ…そっか…リディア…なんだ…)
前述の通り、リディアは楽なポジションである。
しかし、私はその役を前にして、気持ちが乗っていなかった。
何故か…?
それは、私が責めらる事を欲しているからだった。
連日のように繰り返された、ゴブリンの時の苦しさと快感。
最初のうちは耐える事に必死だった。
しかし、それが繰り返される事で、気が付いてしまった自分の一面。
そう…道具により責められる事を求め始めてしまっていた。
スタッフの日、そしてリディアの日は、他人が責められている姿を見て、悶々としている自分がいた。
私も責められたい…そう思いながら。
実際にゴブリンをやっている日は、その与えられる快感に耐えきれず、やめてと叫びそうなほどである。
のたうち回り、その場では頭がおかしくなるような状態へと陥って、その快感から逃げようとしていたりもした。
しかし、与えられなければ与えられないで、それを欲してしまっている。
つまり、極限まで追い詰められているのにも関わらず、私はやはり、それが欲しいのだ。
そして、最終日をリディアで終わる。
という事は、もう、あの快感を与えられる事はないという事…。
そこに寂しさを感じてしまっていたのだ。
しかし、配役は配役、仕事としてしっかりと全うしなければならない。
(さぁ…着替えるか…)
私は全裸で、肌色の全身タイツを着こみ、そして神官の衣装を身に着けた。
そして、あとはマスクのみという状態となった時に後ろから声を掛けられた。
「浮かない顔しちゃって…考えが完全に顔に出てるよ…【亜海(あみ)】」
その声の主は、【紗夜(さや)】、私の友人である。
そして、もちろん紗夜もラクレアードで着ぐるみの中身をしているのだが、昨日、ポイントが一位だったため、今日はスタッフなのである。
「そ…そう…??」
このアトラクションで働き始めてから仲良くなったのだが、他の皆の前では、その素振りは見せていない。
この職場でも、二人だけの時だけは、こうして話をする。
この職場以外…つまりプライベートでは、もちろん、かなりの接触をもっている。
そう…かなりの…。
私と紗夜は、お互いを愛する関係なのだ。
それ故、紗夜には私の事がなんでも見透かされてしまう。
つまり、今私が、今日の配役がリディアで、責められない事を残念がっていることもバレているのだ。
「分かるわよ…亜海の事はなんでも。物足りないのが分かってたから、最終日の特別って事で、【秋山(あきやま)さん】に、許可を取っておいたわ」
「え?な…なんの許可??」
私がそう聞き返すと、紗夜はにっこりと笑い、あるものを取り出した。
「え!?そ…それ…」
私は紗夜が取り出したものに、驚きを隠せなかった。
もちろん、見慣れたものではあるが、それが何故、紗夜の手にあるのかが理解できない。
「そう…ゴブリン用の道具よ」
紗夜が手に持っているのは、ゴブリンの時に、私たちの陰部に仕込まれている道具だった。
「亜海の事が分かっているから、秋山さんに許可をとったの…。最終日だけ、リディアにもこれを装着していいかって…ね…」
「え…リ…リディアに…」
「そしたら、オッケーだってさ。だから今日は亜海もリディアなのに責められるってわけ」
「そ…そんな…の…」
「求めるてるんでしょ…??」
「う…うん…」
やはり紗夜には抗えない。
会話の流れの主導権も掴まれ、あっさりと本心の返事を引き出されてしまった。
「それじゃ…時間も無いし入れよっか…。どうする?私が入れる??」
紗夜がにやりと笑いながらそう言った。
「えっ!?い…いいよ、じ…自分で入れるよ…」
「ふ~ん…分かったわ。はい、じゃあ…これ」
紗夜はそう言って、私にその道具を手渡してきた。
受け取った私は、神官の衣装を捲し上げる。
衣装の下は下着などは無い、肌タイツのみ。
肌タイツに包まれた下半身を曝け出した私は、陰部付近にあるファスナーに手を掛けた。
このファスナー、衣装を着たまま排泄が出来るように、この部分に付けられている。
つまり、このファスナーを開けば、自らの陰部が露呈されるという事だった。
ファスナーに手を掛け、開こうとした時に気が付く。
「ちょ…ちょっと紗夜…。そんなにじっくり見ないでよ…」
紗夜の期待するような視線。
私がその道具を入れる様を、紗夜が嬉しそうにがっつりと見入っているのだ。
普段から裸を見られているのだが、この状況で、そこまで凝視されるとさすがに恥ずかしい。
「まあいいじゃない…気にしない…気にしない…」
「気にするわよ…ふぅ…」
そう言った所で引くことは無い紗夜だというのは分かっているので、諦めて挿入行為を続行した。
【ジーーーーーー】
股間のファスナーを開き、自らの陰部を露呈させた。
皆、道具を入れる際にローションなどを使うらしいが、恥ずかしながら私の陰部は既に受け入れ体勢が整っているのだ。
着ぐるみに身を包んだ時から、陰部は湿り始めていたのだから。
そして、私はいつものゴブリンの時の様に、自らの陰部へとその道具を差し込む。
【ズポッ…】
「んうぅぅっ…!!」
この最終日まで何度も繰り返した行為ではあるが、この入れる瞬間だけは、どうしても声が漏れてしまう。
そして、道具が私の内部まで入り切った所で、私は再び肌タイツのファスナーを閉じた。
この肌タイツ、薄さの割りに伸縮性があり、ぴったりと私の体に吸いつき、締め付けてくるほどだ。
これで、もうその道具が抜け出る事はない。
神官の衣装を降ろし、下半身を隠す。
これで先程の残るはマスクのみという状態と同じ姿へと戻った。
いや…先程と同じではない…。
見た目には同じだが、私の中には道具が潜んでいる。
そう…人知れず…私の内部は、いつもとは違うのだった。
そして私はマスクを手に取り、神官リディアのマスクを被る。
そのマスクに自らの頭部を覆われ、完全に神官リディアへと変わった。
もう、亜海という人間が出ている所は無い。
私は神官リディアなのだ。
「さて、準備も出来たし、行こうか」
神官リディアになった私は、亜海という存在でいう【言葉】を封印される。
私は無言で、紗夜の言葉に頷いた。
紗夜に連れられるがごとく、私はスタート地点へと向かって行った。
そして最終日が始まった。
お客を案内し、進行していくのが神官リディアの役目。
とは言っても、あくまで着ぐるみのキャラクター。
自らが声を出し、案内するのではなく、録音された音声に合わせ演技をしていく。
まずは第一ステージへと、お客を誘導していった。
そして、第一ステージで待ち受けるゴブリン達が登場した。
もちろん、そのゴブリン達の中身も女の子たち。
昨日は私もゴブリンとしてお客と戦っていたのだから。
そして、お客とゴブリンが戦っている間、暫く私の役目は無い。
ある程度、ゴブリンのライフゲージが削られて来た時にようやく役目が来るのだった。
【ディスレクトマージ】
これは神官の魔法で、ゴブリンたちを一時的に弱らせる効果がある。
最後の一押しという時に、この魔法を発動させるのが神官リディアの役目なのである。
この魔法、表向きは【ゴブリンを弱らせる】魔法という事になっている。
しかし実際はそうではない。
ゴブリンの中身の女の子達に仕込まれた【陰部の道具を作動させる】合図なのだ。
つまり、この魔法が発動されると、ゴブリンの中身の女の子は一斉に陰部を責められ、快感に襲われる。
その結果、ゴブリンの動きが悪くなるという仕組みだ。
…そして今日は、その道具が、神官リディアである私の中にもいるのだった。
そして、ついにその時はやってきた。
神官リディアのセリフがはいる。
「皆様、もう少しです。私がゴブリンの動きを鈍らせますので、一気に止めを刺してください!」
(き…きた…)
「行きますよ、ディスレクトマージ!!」
セリフに合わせ演技をしながら、私は手に持っていた杖を振りかざした。
【ブゥゥゥゥゥゥン…】
「んぅっ!!」
(んあぁぁぁぁぁ!!!きたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
そして、その魔法と同時に、私の陰部に仕込まれた道具が動きを見せた。
いつもと違う状況での責めに、心が高揚し、危うく少し声が漏れてしまった。
(んうううぅぅぅ!!これぇぇぇぇ!!は…反応…しちゃうぅぅぅぅ!!)
腰が大きく悶えそうになるが、必死に堪える。
妙な動きをする訳にはいかない。
私は女神官リディアなのだから、ゴブリンのようにダメージを受けている訳ではない。
常に毅然とした態度でいなければならないのだ。
今、私が自らの意思で、リディアであるのに快楽を得ているという事を知っているのは、私以外には、紗夜と秋山さんだけ。
オペレーションルームで、モニターを確認しているだろう【吉井(よしい)さん】ですら知らない事実。
更には、その吉井さんは、ある事件がきっかけで、このラクレアードの着ぐるみの中身が全員女性だという事は知っている。
つまり、感じてるという反応を見せてしまえば、モニター越しにばれてしまう可能性もある。
(んあぁぁぁ…うぅっ!!これ…たまらない…よぉぉぉぉ!!)
他人の手により、弄ばれるという快感。
そして、私は今、神官リディアを演じている。
神官である筈の女性が、冒険者や吉井さんの前で、自らの意思で淫らな行為に手を染めている。
その背徳感がまた、私の心を刺激する。
(あぁぁっ!!うぅ…)
絶頂に至らしめるような激しい刺激ではない。
しかし、こうすることに心を高揚させている私には、かなりの刺激に感じられる。
足がガクガクと震え、内股気味になってしまう。
しかし、それは神官の衣装により、外にバレる事はないだろう。
大きな体の反応を見せなければ、なんとか誤魔化しきれる。
私はその刺激に必死に耐えながら平静を装う。
(んぁぁぁぁぁぁ…あんっ!!ぅぅ…!?あっ!?)
すると、私を刺激した道具が、その動きをピタリと止めた。
その刺激に、意識を持っていかれ、周りに目を向けていられなかったが、気が付くと、目の前にゴブリンたちが横たわっていた。
どうやら、ゴブリン達がやられ、第一ステージがクリアされたようだった。
(ぁ…お…終わったの…ね…)
私はその事実を認識し、すぐにお客の導き手へと戻らなければならない。
(つ…次に進まないと…)
そして、録音された音声に従い、私はお客を次のステージへと誘った。
リディアはゴブリンと違い、常にお客と行動を共にする。
どんな状況であろうと、休んでいる暇はないのだった。
次のステージに向かいながら、先程の事を思い出す。
私の陰部からは、かなりの愛液が流れ出ていた。
恐らく中に着こんでいる肌タイツは、陰部の部分を変色させていいるだろう。
しかし、それもまた神官の衣装により、隠されているため、バレる事はない。
唯一気がかりな点と言えば、匂いが漏れだしてしまっているのではないかという事。
そう…私の雌の匂いが…。
しかし、それに関しては私に確認する事は出来ない。
お客が感じていたとしても、口にしなければ分からない。
つまり、その言葉が無い限り、バレていないと信じるのみなのだ。
そして、私はいつものように、次のステージへと向かった。
各ステージで、ディスレクトマージは繰り返される。
そのた度に、私の陰部に刺激が襲いかかる。
(んぅぅぅぅ!!あんっ…だめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)
(こんなぁっ!!お客の前でぇぇぇぇ!!私…私ぃぃぃぃぃ!!)
(あぅぅぅぅぅ!!でも…でも…んあぁぁぁぁ!!)
その刺激は、決して私を絶頂までは至らせない。
高ぶらせるだけ高ぶらせて、そこで毎回、終わってしまうのだった。
そして、それが、この最終日…特別な一日中、続いていった。
絶頂を迎える事が出来ない悶々とした気持ちが限界を迎えていく。
(ぁ…ぁ…イキたい…もう…イかせて…これ以上…お預けは…きついよぉぉぉぉ!!)
毎回、すんでの所で止められイク事ができない苦しさから、次第にイキたいという願望が生まれ始めていた。
しかし、現実は残酷で、そう願ったとしても、決して私はイク事を許されなかった。
そう思ってしまったがゆえ、その途中までの行為が、余計に私を追い込んでいくのだった。
そして、ついに最後のお客を迎え、そのお客が第三ステージをクリアしていった。
最後の部屋へと案内する。
(ん!?あれっ??)
最後にエンドロールが流れる部屋へと入って行ったが、気が付くと冒険者が二人になっていた。
ずっと三人でいたはずだが、一人が見当たらない。
体調でも悪くして退場したのだろうか…?
しかし、私は録音された音声に合わせて演技をしなければならないので、そういう不測の事態には、紗夜か秋山さん、吉井さんの誰かが対処してくれるはず。
なので、私は気にせず、そのまま演技を続けた。
そして、最後のお客が、ラクレアードから退出して行った。
(はぁ…これで…本当に終わりなんだな…)
苦しかったこともある。
つらかったこともある。
気持ちよかったこともある。
それらが全て、これで終わりだと思うと、なにか空虚感も感じてしまう。
私は、一日中、焦らされた悶々とした気持ちのまま、この終わりを迎えたのだった。
そして、私は準備室へと戻って行った。
「すうぅぅぅぅ…はぁぁぁぁぁぁぁ…」
準備室に入り、私は一度、大きく深呼吸をした。
悶々とした気持ちを落ち着かせるため、自らに言い聞かせたのだ。
(落ち着け…落ち着け…私…んぅぅ…でも…アソコが…うずうず…する…)
心ではそう思っても、やはり体は正直で、刺激され続けた体は、満足していないと主張する。
【ガチャ】
すると、扉が開き、吉井さんが部屋へと入ってきた。
その吉井さんの姿を見て、体がビクッと反応してしまう。
普段なら、なんとも思わないのだが、今の火照り切った私は、男性を見ただけで反応してしまう程なのだ。
自らの欲望のために、逆に襲いかねない程に高ぶっている。
すると、吉井さんが私に向かって、いつもの挨拶をした。
「お疲れ様でした」
その言葉を聞いた瞬間、私の中で、少し留め金が外れてしまった。
「え!?」
不意に私は、吉井さんに抱きついてしまったのである。
「ちょ…ちょっと…」
私の行動に動揺を見せる吉井さん。
それはそうだろう、私自身、この行動に驚いている。
焦らされ切った体が、オスに襲いかかるように自然と反応してしまったのだから。
ただでさえ高ぶっていた胸の鼓動が、更に早くなっていく。
このまま私を襲ってはくれないだろうか…。
私を滅茶苦茶にして、絶頂を迎えさせてくれないだろうか…。
そんな事すら考えてしまう。
(うぅぅ…だめ…だめだよ…)
しかし、そこは何とか理性で乗り切る。
「お疲れ様でした。いままでありがとう…吉井さん」
私はマスクの中から、小さな声で、吉井さんにそう言った。
本来、着ぐるみが喋るのはご法度ではあるが、これで本当に最後なのだから、ご法度も何もない。
自らを抑えるという目的もあるが、本当に吉井さんには色々と助けてもらったから、本心からのお礼でもあった。
そして、私は吉井さんから離れ、いつものように可愛らしく敬礼をして、控室へと帰っていった。
【ガチャ】
「んはぁぁぁ~~…」
控室に入り、ため息が漏れる。
一日中、焦らされ続けた体。
他人の目に晒されなくなった時点で、私がリディアとして振舞う事から解放される。
その瞬間に、自らの欲望が一気に湧き出てくる。
私は、神官の衣装を捲し上げ、自らの下半身を露呈させた。
そして、その姿をそこにある姿見に映す。
(あぁ…肌タイツが…アソコがビショビショだ…)
分かってはいたものの、神官の衣装の下に隠されていた肌タイツの陰部の辺りは、私の愛液によりしっかりと変色していた。
そして、私は肌タイツの陰部にあるファスナーに手を掛けた。
【ジーーーーー】
すると、肌タイツに覆われていた私自身の肌…陰部が露呈された。
そこには陰部から伸びる一本の紐があった。
私の中に仕込まれた道具に繋がる紐である。
その紐を手に取り、私は一気にそれを引き抜いた。
【ズポッ!!】
「んうぅっ!!!」
引き抜く時の感触に、思わず嬌声が漏れる。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
一日中、焦らし続けれた体と心。
私の手はそのまま、そっと自らの陰部の方へと伸びて行った。
そして、その手が私の陰部を捉えようとした瞬間だった。
(ん!?)
私の着ぐるみのマスクの視界の端に、何やら気になるものが映り込んだ。
最初に着替えをする時には、そこになかったもの。
それは、メモ用紙のような紙切れだった。
確かに、私が亜海からリディアに変わる時には、そこにはなかった。
陰部に差し掛かった手を止め、私はそのメモ用紙の方へと手を伸ばした。
(なんだろ…??)
そして、そこに置いてあるメモ用紙を手に取り、それに書かれた文章に目を向けた。
【リディアへ。第二ステージへ来い。『S』】
その紙には、それだけが記されていた。
(リディアへ…って事は、私に向けて…。『S』って…んっ?…そ…そうか…分かった)
それだけのメッセージではあったが、私はなんとなくその意味を理解した。
捲し上げていた神官の衣装を元に戻し、私は控室から、第二ステージへと向かって行った。
【ガチャ】
第二ステージへと繋がる扉を開き、私はその中へと入って行った。
最後の回を終え、もう二度とここに来ることはないと思っていたが、こうして再び私は戻ってきたのだ。
見慣れた風景。
廃墟の遺跡の光景。
その見慣れた景色の中を、ゆっくりと進んでいく。
すると、私の目に驚くべきものが映り込んだ。
(え!?あ…あれ…)
私の目に映り込んだのは、一匹のゴブリンだったのだ。
もう終わったはずのアトラクション。
しかし、そこにはいつも見慣れたゴブリンの姿があった。
私はゆっくりと歩みを進めながら、そのゴブリンに近づいていく。
そして、ある程度の距離まで着た所で、向こうもこちらに気が付き振り向いた。
(え!?…そ…そんな…)
振り返ったゴブリンに驚きを隠せない。
パッと見は見慣れたゴブリンと同じだった。
しかし、その振り返ったゴブリン…着ている服のような布ははだけ、体がほぼ露呈している。
そして、その露呈した股間…。
そこに、あるはずのない男性性器がそそり立っているのだ。
ゴブリンの中身は皆、女性。
それがそこから生えている筈はない。
という事は、そこにいるゴブリンの中身は男性という可能性もある…。
否…私は分かる…。
その背格好…。
そのスタイル…。
その立ち方…。
私に向ける眼差し…。
そう…紛れもなく、そこにいるゴブリンの中身は【紗夜】だ。
今日はスタッフだった紗夜だが、彼女専用のゴブリンスーツも存在している。
そのゴブリンスーツを着た紗夜の姿を、私が見間違える筈がない。
つまり、紗夜がゴブリンスーツを着て、そこに立っているのだ。
そして何故か、その股間からは男性性器が生えているという事。
(さ…紗夜…)
すると、そのゴブリンが私を警戒するかのような仕草で、こちらに距離を詰めて来た。
その雰囲気…その空気に、私は直感的に感じるものがあった。
紗夜が醸し出す空気感…。
【このままでは、私はゴブリンに襲われる】
そう、紗夜のオーラが物語っている。
そう感じた瞬間、紗夜に演技のスイッチが入っているのと同様に、私にも演技のスイッチが入る。
私は再び、女神官リディアとして、そのゴブリンに対峙した。
お互いに視線を逸らすことなく、対峙する二人。
その距離は、徐々に縮まって行く。
そして、その距離が【間合い】に入った瞬間であった。
【ガバッ!!】
ゴブリンが私に飛び掛かるように、襲いかかってきたのである。
(きゃぁぁぁぁ!!!)
私は飛び掛かってくるゴブリンを必死にかわそうとする。
リディアは神官…戦闘には向いていない。
初撃の飛び掛かりはなんとか、寸での所でかわした。
しかし、すぐそばにいるゴブリンが、私を逃がすはずは無い。
【ガシッ!】
(あぁっ!!腕が!!!)
直ぐに腕を掴まれてしまう。
(いやぁぁぁぁぁぁ!!!放してぇぇぇぇ!!)
必死に掴まれた手を振りほどこうと、抵抗を試みるが、なかなかその手を外すことが出来ない。
そして、何とかしようと藻掻いてる時だった。
(あっ!!)
手を振りほどくことに必死で、足元に目を向ける事が出来なかった。
私は、足元にあった段差に足を取られ、そのまま転倒してしまったのだ。
(あぅっ!!)
足を取られ、そのまま地面へと倒れ込んだ。
そして、体勢を立て直そうと前を向いた瞬間、目の前にゴブリンが覆いかぶさって来た。
(うぅぅっ!!!)
私は仰向けのまま、地面に倒され、上からゴブリンに抑えつけられてしまった。
私を抑えつけたゴブリンが、見下ろす様に私を凝視する。
【ゾクッ…】
その私から見えるゴブリンの光景…。
今まさに私を襲おうとしているゴブリンの姿…。
その姿と状況に、背筋を凍らせるような感覚が体の中を過って行った。
そう…私は今…ゴブリンに襲われている…。
その私の体を突き抜けた感覚。
それは、ゴブリンという魔物に襲われているという恐怖…。
そして、それとは裏腹に、神官がゴブリンに襲われているというシチュエーションへの興奮。
その襲われている神官が自分であるという喜び。
そう…私はその事実に恐怖を感じながらも、それに興奮してしまっているのだ。
レイプ願望なのかもしれない…。
恐ろしいと感じている事は事実。
しかし、滅茶苦茶にされる事を望んでいる…。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁ!!!」
あまりの気持ちの高揚に、着ぐるみを着てマスクを被っているのにも関わらず、叫び声を上げしまった。
その声を聞いたゴブリンは、どこか満足そうな表情を浮かべている。
着ぐるみのマスクだというのに、その表情が滲み出ているのだ。
「いやぁぁぁ!!!助けてぇぇぇぇ!!」
私は叫びながら、必死に抵抗しようとする。
しかし、ゴブリンは私の体を抑えつけ、決して放すことは無い。
むしろ、私が抵抗すればするほど、嬉しそうに、その力を増している。
「いやっ!!やめっ!!やめてぇぇぇ!!!」
抑えつけに掛かるゴブリンを引き離そうと、手で押しのけようとするが、全く離すことが出来ない。
いや…ゴブリンの中身は同じ女の子…。
力の差がそれほどあるとは思えない。
つまり、私は役に入り切り、リディアとして必死に抵抗しているが、本能のどこかで抵抗する力をセーブしているのだろう。
するとゴブリンが私に体をくっ付けるかのごとく、体全体で私を抑えつけに来た。
「やぁぁぁっ!!離れてェェェェ!!!」
ゴブリンの全体重で、私は体を抑えつけられ、身動きを封じられる。
そして、その次の瞬間だった…。
【ズボッ…】
「んあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
私の体の中に、何者かが侵入してきたのだった。
「あうぅぅっ!!中にっ!!入ってっ!!入ってきてるぅぅぅ!!」
そう、それは間違いなく、ゴブリンの股からそそり立っていた男性性器。
それが私の陰部に差し込まれたのだった。
くしくも、私の下半身は、先程、自慰をしようと肌タイツのファスナーを開けた状態。
受け入れの窓口すら空いてしまっていたのだ。
体で抑えつけながら、その腰を動かすゴブリン。
その動きとともに、私の膣内はその性器によって掻き回される。
「んあぁぁぁぁぁ!!あぅっ!!いやぁぁぁ!!んぅっ!!抜いてっ!!抜いてぇぇぇぇ!!!」
完全に神官リディアは、ゴブリンによりレイプされた。
なんともおいしい光景だろうか…。
今までは、冒険者と共に、ゴブリンを倒す側だった神官リディア。
その神官は、最終日に、敵であるゴブリンに強姦されているのだ。
この映像が存在していたのならば、私はその映像で何度でも自慰出来るだろう。
リディアとして、そのゴブリンの行為に必死に抵抗する一方で、このシチュエーションに激しく興奮する自分がそこにいる。
「んあぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁぁ!!助けてェェェェ!!!」
そして私は、一方的にゴブリンに嬲られ続けた。
腰を振り続けるゴブリン。
その行為はやがて、私を絶頂へと導くのだった。
「んあぁぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁぁ!!!ダメェェェェェ!!イクうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
私は体を大きくビクつかせ、絶頂を迎えた。
ゴブリンに強姦されているのにも関わらず、私は絶頂へと辿り着く。
それは、本能で私がそれを望んでいるから…。
襲ったゴブリンが、私をレイプして満足するだけではない…。
私もまた、満足しているのだ…。
そして、ゴブリンは一旦、その性器を私から引き抜いた。
体に力が入らなくなり、私はそのまま、地面に転がっていた。
「んぁ…ぁ…ぁ…」
そんな私を上から見下ろすように眺めるゴブリン。
そのゴブリンの股にそそり立つ男性性器は、未だ尚、ビンビンにその形を保っている。
当たり前だ…。
その男性性器は造り物なのだから、行為をしたところで萎えるはずはない。
その性器を侍らせたゴブリンは、私を伺うように見つめている。
(!?そ…そうか…まだ…まだ…終わりじゃない!!)
一度、私は絶頂へと辿り着かされたが、ゴブリン側は何度でもいけるのだ。
仮に中身の紗夜も絶頂を迎えたとしても、その武器は衰えを知らないのだから。
「ぁ…いや…もう…いや…」
私は力の入らない体を必死に動かし、その場から這って逃げようとした。
そして、ゴブリンに背を向け少しでも逃げようとした瞬間だった。
【ガシッ】
「んあぁっ!!」
足をゴブリンに掴まれた。
そしてゴブリンは逃げようとした私を、そのまま引っ張り元の場所へと引きずり戻す。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そして、引きずり戻されたと思うと、背後から、持ち上げるように腰を引っ張り上げられた。
するとその次の瞬間、再び奴が訪れた。
【ズボッ】
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
四つん這いになった状態で、後ろから性器を挿入されたのだ。
そう…今度は後背位の状態で、犯され始めたのだった。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
そして、私はその後も何度も体位を変え、何度も犯され続けた。
神官リディアが動けなくなるまで、その強姦は続いていった。
それと共に、ゴブリンのほうも果て続けた。
最後には、動けなくなった神官リディアと同じく動けなくなったゴブリンが二人並んで、第二ステージに転がっているのだった。
(…んぁ…ぁ……も……もう………む………り……………)
・・・
【カチャ】
モニタールームに一人の女性が、椅子に座ってモニターを覗き込んでいた。
このアトラクションの総指揮をとっていた【秋山】である。
秋山の見つめていたモニター。
そこには力を無くし、寝転がる神官リディアとゴブリンの姿があった。
「あぁ…いい映像が撮れたわ…。さすが、私が見込んだ子達ね…。なんて面白いものを残してくれたんでしょう…」
そう言って、秋山はその映像が保存されたUSBメモリを、機材から抜き取った。
「後は…」
そう言って振り返った秋山の目線の先には、一匹のゴブリンが横たわっているのだった。
最終の回で…祭壇の上で果てたゴブリンが…。
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