ご利益たっぷり珍宝おみくじ 2 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-01-22 11:46:39
Imported:
2026-06
Content
2初夢なんて覚えてないけど
服さえ来てればマジ俺の好みのタイプなんだよなと見惚れつつ、神護は引間と一緒に手頃なレストランに入りとろけるチーズの乗った肉汁溢れるハンバーグセットを食べ、
居酒屋でレモンサワ―を流し込みながら会社を辞めることになった理由を愚痴り、一緒に帰宅して、一緒に風呂へ入る……。
「って!? 待て! 待て待て待て! なんで引間! お前と俺が一緒に風呂にまで入ってんだよ!?」
立ち上がれば神護の股間が引間の顔の真正面に大接近。
慌てて神護は湯の中に戻った。
「何で? って、そりゃ俺も寒い外から帰ってきたら風呂ぐらい入って温まりたいんだが? 顕現して受肉までしてりゃ汗もかくしな。いやぁ、良い湯だぜ~」
「いやいや、そうじゃなくて! つうか、そもそも何で俺の部屋にまで入って来てんのさ!」
両手を振り上げ抗議をすると、バシャバシャ湯が撥ね引間にぶっかかる。
「おいこら、浴槽で暴れるなって! ったくよぉ~! そら、やっぱ滑って転びそうになってんじゃねぇか」
慌てて出ようとした神護がバスタブの縁を跨ぎ損ねて転倒しそうになった。
が、引間が抱き寄せ引き戻したお陰で神護の顔面が床と出会う事は無かった。
「うわ! わ、悪い……、また、助かった……」
「分かったか? 今のお前は大大凶で運が無いってのを。俺が居なきゃお前、大怪我してるとこだったぞ?」
引間と肌が密着している。腰の辺りに引間のチンポが触れている。それだけで神護のカラダの一部が火照って元気になってしまう。
「はは 勃起してきたな。ここで一発抜いておくか?」
「ば、ばばっ、バカヤロウ! 何言って、……ぬふぉぉ!?」
引間がしゃがんで振り向かせた神護の股間に顔をうずめる。
そして膨らみつつある神護のちんぽを口をすぼめて吸いこんだ。
クプ、ジュル、チュブ、とフェラを開始してしまえば込み上がって来る快感によってチンポはたちまちフル勃起。
久しぶりに味わう感覚に神護はついつい身を任せてしまう。
見下ろせば股間で美味そうに自分のチンポをしゃぶる好みの顔。興奮が大きくならない訳がない。
「ううっ! う、ぁあっ! そ、ソコをぉぉっ!?」
亀頭や竿だけでなくタマまで飲み込みグニュブニュと口内で責めて行く引間。
咥えながら小刻みに舌先でなぞり咽喉奥でバキュームまで加える巧みさは元は淫魔だからだろうか?
あまりに美味そうにしゃぶり味わう引間を見下ろしていると神護はついに耐えきれず熱い体液をチンポからほとばしらせた!
「イ゛、イクッ! もうっ! で、射精るっ!」
引間の顔を引き剥がそうとしたが逆に引間は神護のチンポをしっかりと咥え、最後の一滴まで残らず精液を飲み込んでしまう。
「ぶっはぁ! ごちそうさんっ! っへへ、予想以上に美味いザー汁だったぜ?」
恥ずかしさでブルブル震えていた神護だったが、満足げに唇を舐める引間を見ていると怒る気が急に萎えてしまった。
「も、良いや……。オナニーする時にこんなシチュエーションを妄想してオカズにしてたけどさ、妄想がリアルになるとは思わなかった……」
「良かったじゃねぇか。妄想じゃなくて実体験できたんだしよ。もう一発射精しとくか?」
神護はそれに答えず湯の中に顔を沈めてぶくぶくと泡を浮かべるばかりであった。
お風呂から上がって湯上り肌を冷ましつつくつろいでいると、引間が急に「そんじゃ俺、行くとこがあっからまたな」と言って出て行ってしまった。
このままセックスもあるのでは? と期待していた神護が引き止めるよりも早く引間は姿を消した。
「この流れで本番無しとかアリ? まぁ、ずっとアイツのペースに乗せられっぱなしってのも何だけどさぁ」
時計を見れば丁度0時を示していた。
「……も、寝よ。今日はずっと夢でも見ていた気がする」
◇
神護の部屋を出た引間はなぜか神護のアパートの屋根の上で座っていた目を閉じていた。
姿はヒトではなく翼や角、尻尾を持つ淫魔のモノである。
寒風吹きすさぶ夜空から雪が叩きつけていたが引間は座禅を組む僧侶のように微動だにしない。
「……現われやがったか」
パッと目を開けたその視線は屋根の真下。丁度神護の部屋を貫いている。
唇を動かし人には聞き取れない呪文を唱えた引間は逞しい腕をズブンと屋根に突き込んだ。
だが、屋根に穴が開くことは無く引き戻した腕の先には黒い煙のような不気味なモノが掴まれていた。
引間の手からずるり逃れた黒い煙はおぼろなヒト型を成し鈍い声を引間に投げつけた。
『……邪魔をするな。何者かは知らんが、アレはワシの獲物だ』
「へっ! 凶霊風情が何言ってやがる。と言いたい所だが、アイツからはもう十分吸い尽くしただろ? あれだけ不運にしちまってんだ。そろそろお引き取り願えないか?」
『ふむ……。交渉か? だとすると代わりとなる者を差し出すが良い』
「あいにくそんな奴は用意してねぇ」
『なら早々に去るが良い。ワシは今から食事なのだ』
「いやいや。これ以上神護から福運を食っちまったらマジで命にかかわる。もう勘弁してやってほしいんだがなぁ」
『ふふ、アレがこの先どうなろうとそんなモノ知らぬ。死すれば我らの同朋として迎えてやろうぞ』
「……交渉決裂か」
『言うまでも無い』
屋根の下に黒い煙がズズズと潜り込もうとした瞬間、引間はアパートに結界を張り巡らせ煙の侵入を阻む。
煙の動きが止まった。
『邪魔をするなと言うたはずだが?』
「言われてハイそうですか、と返す訳がないだろ?」
『なら、どうする?』
煙の声が不敵に笑った。
「もっと邪魔をするに決まってんだろ!」
言うや否や引間は煙の中に己が性器を突っ込み、ビュルルと白い粘液を打ち放った!
『ふぉぉぉおおおおおお!? こ、これは! な、何、ヲ、ヲ、を、おおおおーーっ!』
「強制転換術、ま、淫魔風に言えば物質化魔法ってやつだ。これでお前を凶霊から別のモノへ変えてやるぜ!」
黒い煙が徐々に凝固し輪郭をハッキリとさせていく。
『グワ! ああああ! や、ヤメロ! ヤメロォォォーーーーーッ!』
断末魔の雄叫びを上げた刹那、黒い煙はついにその存在を変えられ完全にあるアイテムと化してしまった。
(う、うう、な、なんて事をしてくれる……)
コロンと引間の手の中に転がり鈍く輝いている。
「汝はもはや凶霊では無い。厄を除け、難を逃るる物として生まれ変われり」
引間は手の中のモノに向けて厳かに告げた。
いつの間にか雪は降り止み雲間から月光が指し込む。
白く淡い光に照らされる元・凶霊は、深い夜をそのまま映すかのような闇色のリングとして幽かにきらめいていた。
◇
「――えっとさ、何となく誰かとサカッてる夢は見たような気がするけど、どうして起きた途端に俺の部屋の中で俺じゃない人たちがハメ合ってるのを見せられなきゃならないのさ?」
神護が目を覚ますと、全く見覚えのない男を引間が犯している最中だった。
「わ、悪いな! もう、もうすぐ、んふ、もうちょっとで、イク、あ、イクから、も少し、待ってんぐ! もうイグ! イグぞ イグ! おらぁぁぁぁあっ!」
「ひぎぃぃ! す、凄いぃぃ! 俺も! 俺ももうイク! だ、ダメだ! イッグゥゥーーーーッ!」
男の股間で勃起するチンポからぶっ放される男の快感汁。
その白い飛沫がビチャビチャと神護の顔や頭にまでかかっていた。
「ちょっと! いい加減にしてくれよ!」
怒りの声を上げた神護の口に、ダメ押しと言わんばかりに男の精液が飛び込んだ。
「マジで最悪だ……。まだ夢の中だと思いたい……」
舌の上で生臭い精液の味を感じながら、神護は「最悪だ」ともう一度呟いた。