夏祭り! (Pixiv Fanbox)
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たいへんたいへん!
今日は明るい内に友達と海水浴して、夜は彼氏と夏祭りデートというハードスケジュールながらも楽しい一日になるはずだったのに。
砂に埋められてなかなか出してもらえなかったせいで、夏祭りの待ち合わせに遅れてしまいそうになっていた。
着替える時間も惜しくて水着の上に浴衣を羽織ることにした。どうせ下着と水着の違いなんて大差ないし問題ないと思ったのだけど、着付けが甘かったみたいであっという間にはだけてしまい、道行く人をざわつかせながら走っていくことに……。
ちょっと恥ずかしいけど、こうなってしまうと水着から着替えなかったのは英断だった。下着だったら猥褻物陳列罪で逮捕されてしまうところだ。
もうすぐ待ち合わせ場所に辿り着く。既にかなり遅刻してしまっているから彼氏に会うなりいっぱいいっぱい謝らないと……!
「こらぁ!! なんつー格好でうろついとんじゃワレェ!!」
「ひぃっ!?」
突然の怒声に肩がビクンと跳ねてしまう。
見るとお祭りの運営スタッフと思しきハッピ姿のおじさまが物凄い剣幕で私に迫っていた。
私の格好があまりにあまりな状態であることに怒っていることは分かった。怒りを鎮めてもらうために状況を説明しようと試みる。
「あの、これは決して下着などでなくて水着で」
「こっちに来い!!」
私の言葉に耳を向けられることはなく、厳つい手に手首を掴まれて強制的に連行される。
ど、どこに連れていかれちゃうの!?
「これをこうして……よし。もう動けないな」
「んむーっ!?」
運営スタッフが集まるテントで、私は縄で体をギチギチに縛られていた。
ええっ、なんでなんで!? どうしてこうなっちゃうの!?
「お前みたいな痴女にうろつかれるとみんなが迷惑する。祭りが終わるまでここで大人しくしていろ! 分かったな!?」
「むーっ!!」
だからって縛ることないでしょ!? ていうか浴衣を着直せばいいだけで……!
反論したいことは山ほどあったけど、無理やり咬まされた猿轡に全ての言葉が封じられてしまう。
ていうかていうか、私のデートがぁ~~~!!
待ちぼうけを食っている彼氏に届けと声を上げても、くぐもった呻き声だけが辺りに響くのみだった。