アルティマレディ・ルクリア27話『また×3登場!エロフェッサー!④』 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 らすP様
ピピピピ…
タイマーを高速に点滅させながら地面に倒れるアルティマレディ・クイーン。
力を失ったせいなのか、登場時の荘厳な姿はそこには無く、子供のように弱体化したフォームをさらしてしまう。
「おやおや…アルティマレディたちの長ともあろうものが、こんなことでよいのでしょうかねぇ…」
半ば煽るように言葉を吐き捨てるエロフェッサー。
所詮は女か…
「さて、もう頃合いですかね。」
アームを使い、ある程度の情報収集は終了した…
これ以上この出がらしを痛めつけたところで収穫はなさそうである。
そう判断したエロフェッサーはアームで再度クイーンを持ち上げて宙づりにする。
「ぐ…いったい何を…」
苦しそうに目を開けるクイーンの姿に、嗜虐心を刺激されるエロフェッサー。
「そうですねぇ…最後にタイマーの強度チェックでも致しましょうか。それっ!」
赤く明滅するタイマーに狙いを定め、アームが襲い掛かる。
ギリギリ…ビキッ…
アームにつままれたクイーンのタイマーはいまにもひび割れそうな音を立てて軋む。
「かはっ…ぐぁ…や…めんか…あううっ…」
急所を痛めつけられたクイーンの口から、苦しげな声が漏れる。
「こんな状況でまだ命令口調とは…立場をわかっているのですか!ほらほら!」
バチバチッ!
アームから電撃が走り、先端で掴んでいるタイマーを直撃する。
「うあああああっ!」
タイマーを通じて電流がクイーンの全身を駆け巡り、アルティマレディの長は白目をむいて絶叫した。
「ふむ…この反応…どんなに最強を気取っていても、タイマーは鍛えることはできないようですな…」
期待外れ…そんな反応を示すエロフェッサーに反論する余裕もないのか、無言でびくびくと体を震わせるクイーン。
「とはいえ、ここまでの攻撃でヒビ一つ入らないとは…なまじ本体が強靭なのも考え物ですな、クイーン様。…んん?」
憐憫の表情を浮かべるエロフェッサーの目に、クイーンの口角が少し上がったように見えたのはその時であった。
それを裏付けるように、息も絶え絶えのクイーンの口から言葉が漏れる。
「ふふ…もはや負けることはないと高をくくっておるな…」
現状を客観視すればそれも当然…
「何を当たり前のことを…」
エロフェッサーはクイーンの言葉を訝しんだが、どう考えても彼女の負け惜しみであろうと切り捨てる。
「…かはっ…そうやっていつも新しいおもちゃに夢中になるのが、おぬしの悪いところじゃぞ…」
負け惜しみを…
「まったく、この状況で何をいっているのやら…」
エロフェッサーが笑ったその瞬間、アームに掴んでいたはずのクイーンの姿は一瞬でその場から消え去っていた。
「なにっ!」
目の前で起きたことに一瞬理解が追い付かないエロフェッサー。
さっきまで弱り切っていたクイーンに脱出の術などなかったはず…
彼のセンサーが次の瞬間捕らえたのは、身体の汚れを払いながら立ち上がるクイーンともう一人のアルティマレディの姿であった。
「貴様っ…ルクリア!いつの間に!?」
そこにはイクリプスモードへと変身を遂げたルクリアの姿があった。
「くく…あれだけわらわが時間稼ぎで相手をしてやったというのに…そのあいだ全くルクリアに気を回していないからそんな顔をする羽目になるんじゃぞ。」
よく考えればクイーンを前にして研究者魂に火がついてしまっていたエロフェッサー…
氷の柱に捕らえていたルクリアが復活する可能性など、全く頭に残っていなかったのである
「出血大サービスというやつじゃの。最初からわらわはルクリアの実力を見るためにここへわざわざ赴いたのじゃ。状況を見てわざとおぬしに捕まりつつ、ルクリアの回復を待ったという寸法よ。」
その言葉にルクリアもうなずく。
「クイーン様のおかげでエネルギーの回復を図ることができました…本当にありがとうございます!」
クイーンは捕まる前の戦闘中に手刀でエロフェッサーのアームを切り落とした際、その延長線上にあった氷柱を生み出す装置の電源も切り落としていたのである。
氷柱が力を失ったところでルクリアは体内でエネルギーを循環させ、イクリプスモードを発動させるまでに復活していた。
「ささ、遠慮はせんでよいぞ。わらわの分までやり返してかまわん!」
やっておしまい!的なセリフを発したクイーンの声にあわせて、こぶしを振り上げるルクリア。
「宇宙の果てで反省しなさい!ダイアモンドクラーッシュ!」
強烈なパンチがエロフェッサーを捕らえると、そのまま宇宙の彼方へと吹っ飛ばしていく。
「また会いましょう~~!」
不気味な(?)セリフを残してすっ飛んでいくエロフェッサー。
「おー…随分すっ飛ばしたのう!とはいえそのフォームの力の本質はそこではないのじゃろうが…」
イクリプスフォームの力を目の当たりにして嬉しそうなクイーン。
「ふむ…現地の生命体と共振することによって生まれたアルティマレディの新たな力か…われらの新しい力の発現として、これからも注目させてもらうぞ。ルクリア…それに今野アンナくん。」
クイーンのセリフに笑顔を浮かべるルクリア。
「はい!」
二人のいい返事を聞いたクイーンは、笑顔で地球を後にするのだった…
28話へ続く…