アルティマレディ・ルクリア特別編『夜を蹴散らせ!』 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 らすP様
※今月は通常更新の予定でしたが、作者がインフルエンザにかかってしまったため、来月に回させていただきます。申し訳ありません。今月の更新はレゼルボア様の合同誌に寄稿させていただいた作品のフル版を掲載させていただきます。
吸血宇宙人 ドラキュラス 登場
地球を守る正義の女神…『アルティマレディ・ルクリア』
慈愛の女神として怪獣に寄り添う姿は人気を呼び、日本を中心に活躍する正義の戦士である。
日ごろは教師『今野杏奈』として教鞭をふるい、その愛らしさで学園のマドンナ的な存在として人気を博していた。
ルクリアが地球の守護について数年…様々な宇宙人や怪獣の襲来に見舞われながらも、地球は今日も平和に青い輝きを放ち続けるのだった…
夏休みが明け、活気を取り戻す学園…
そんな中、教壇に立つ杏奈は教師陣の間で噂される事件を耳にする。
郊外にあるペンションが立ち並ぶ避暑地で、若い女性のみが行方不明になる事件が発生しているという。
しかもその中には学園の生徒が含まれ、今も捜査が続いているとのことであった。
「もしかして宇宙人の仕業の可能性もあるのかしら…」
杏奈は非番となる週末に、避暑地を訪れることを決意する。
調査に乗り出した彼女を待つ運命を、この時の杏奈はまだ知る由もなかった…
「これは一体…」
避暑地の駅に降り立った杏奈は、地球人に感知できない波長の音波が流れていることに困惑する。
これにより何者かが洗脳を行って女性たちを誘拐しているのではないか…
様々な可能性を考慮しつつ、生徒を捜しに来た…という口実でまずは近隣の店舗に聞き込みを行う杏奈。
素人捜査で大丈夫かなと心配する杏奈であったが、街の人々も行方不明者が出ていることに胸を痛めてるいのか、杏奈に協力的に情報を提供してくれるのだった。
その中で若い女性の行方不明事件と併せて、最近亡くなったはずの女性が街に現れているという目撃情報も杏奈の耳に入ってきていた。
数か月前に亡くなった女性が街を徘徊する…その姿は地元の人々にとっても恐怖でしかないそうで、みんな出歩かないために夜はゴーストタウンのようになってしまう…
行方不明事件と合わせて観光の町にとっては大打撃になっているそうで、一刻も早い解決を望んでいるという話を聞き、杏奈は使命感を持って調査を続けていった。
なにか情報があれば…と紹介してもらった亡くなった女性の家をへと杏奈は向かうが、そこにあったのは廃墟と化した屋敷であった。
「失礼しまーす…」
声をかけて中に入る杏奈。
呼びかけながら庭を進んでいくが、特に反応はなかった。
そろそろ戻らないとこれ以上は不法侵入か…そう思った杏奈が引き返そうとしたその時、ゴトっとした音が廊下の奥から響く。
確認に向かうと、突き当りの扉が杏奈を招くように開いていた。
恐る恐る中を覗き込む杏奈…
すると部屋の中心には、謎の棺桶がそのまま鎮座していた。
「これ…もし中に人が入っていたら死体遺棄とかで通報した方がいいわよね…」
恐る恐る棺に手をかける杏奈。
しかし、棺を開けてみると中身はもぬけのからとなっていた。
ホッと息をつく杏奈。
その時、背後にふっと女性が現れる。
しかし安心しきっていた杏奈はそれに気付けなかった。
「…んむっ!」
アンナの口をふさぎ連れ去る女性。
一瞬驚いた杏奈であったが、その正体を探るために抵抗せずに身を任せるのだった…
杏奈が連れ去られた山中には、巨大な宇宙船が隠してあった。
女性の姿を捨て、正体を表す吸血宇宙人・ドラキュラス。
ドラキュラスは杏奈の正体にも気付いていた。
「よく来たな…今野杏奈…いや、アルティマレディ・ルクリアとお呼びするべきかな…」
ふてぶてしい態度のドラキュラスを見据える杏奈。
「あなたはドラキュラス!若い女性をさらって、いったい何が目的なの?」
杏奈の問いにドラキュラスはうすら笑いを浮かべる。
「ふふふ…若い女性がいなくなれば人類は子孫を残せず滅亡する…そのあとにこの星をいただくのだ!ルクリア…お前も私と同じ宇宙人なのに、なぜ地球人の味方をする?」
身勝手な意見を述べるドラキュラスに杏奈は激昂する。
「黙りなさい!平和に暮らす地球人に、そんなことをする権利はだれにもないわ!」
正義を守るアルティマレディにこんなことを言っても無意味だったか…
そう悟ったドラキュラスは深いため息をつく。
「わかり合うことはできない様だな…それならば!」
ドラキュラスは謎の発光を遂げると、巨大化して宇宙線の外へと移動する。
「止めて見せます!ルクリア!」
それを見た杏奈も、まばゆい光と共にウルトラレディの姿へと変身した。
「ふふふ…ついてこられるかな?」
ルクリアを挑発する様に、夜空を駆けるドラキュラス。
「とぁっ!」
ルクリアもそれを追って空へと飛翔し、ドラキュラスを追いかける。
「待ちなさい!」
空中で反転し合いながらぶつかり合う両者。
時には光線を撃ち合い、時には体をぶつけ合い、激しい空中戦を繰り広げる。
しかし、攻撃の手数ではルクリアに利があった。
「スピードでは互角…それなら!ウルトラフラッシュ!」
ルクリアは顔の前で手を組み、ドラキュラスとの交錯時に強力な光を放つ。
「グギャアァァァ!」
退化している目に許容量以上の光が浴びせられ、断末魔を上げながら地上へと落下するドラキュラス。
なんとか不時着するものの、立ち上がれずうずくまってしまう。
そばへ降り立ったルクリアは、ゆっくりと距離を詰める。
「今ならまだ命まではとりません…捕らえた女性たちを解放し、おとなしく地球を去りなさい!」
次の瞬間、ドラキュラスは振り向きざまにガス攻撃をルクリアへ浴びせかけた。
「きゃあっ!けほっけほっ…これは…」
ガスを吸ってしまったルクリアは膝をついてしまう。
「馬鹿め!油断したのが運の尽きだ!」
まんまと策にはまったルクリアをあざ笑うドラキュラス。
ガスには弛緩性の毒が含まれており、ルクリアの体の自由を奪っていった。
「はぁはぁ…いけない…このままじゃ…」
勝ち誇ったようにルクリアの背後にドラキュラスが迫る。
ドラキュラスは後ろ手にルクリアを拘束しながら、吟味するようにその美しい肉体を撫でまわす。
「くっ!何をするの…離して!」
ルクリアも語気を強めるものの、抵抗できない体ではむなしく響くだけであった。
やがてドラキュラスはルクリアの肩に狙いを定め、その牙を突き立てていく。
「きゃあっ!や…やめなさいっ…」
ルクリアの柔肌にだんだんと牙が沈み込んでいく。
不思議と痛みを感じなかったルクリアだが、相手の狙いが読めず不安に表情をゆがめていた。
ドクンッ!
不意に意識が遠のき、虚脱感に襲われるルクリア。
「はぁん…いったいなにをされているの?ち、力が抜けていく…」
ルクリアの疑問に答えを示すかのように、胸のカラータイマーが点滅を始める。
ピコンピコンピコン…
「まさかっ…血の代わりに私のエネルギーを…ん…ぁ…」
エネルギーの急激な低下を表すように、腕をだらりと下げて弛緩してしまうルクリアの身体。
「そんな…私のエネルギーが吸われてしまうなんて…」
エネルギーの低下に危機感を覚えたルクリアはなんとか脱出を試みる。
「ばかめ、このまま逃がすと思ったか!」
しかし、ドラキュラスも捕らえた獲物を離すまい、と腕でしっかりとルクリアを拘束した。
「あぁ…ん…もうっ…だめぇ…」
ついに無抵抗な状態になり、ドラキュラスに体を預けるルクリア。
そしてついに無抵抗な状態となり、弱弱しく喘ぐことしかできなくなってしまう。
勝利を確信したドラキュラスは、ルクリアを突き飛ばして勝ち誇ったように咆哮した。
「グギャァァアアア!!」
ミレーヌは地面に付したまま、ピクリとも動かない。
ピコーン…ピコーン…ピコーン…
かすかなカラータイマーの点滅音だけが、彼女の周りに響いていた。
「こうなればウルトラレディといえどただの女よ…ぐへへ…楽しませてもらうか…」
ルクリアのビキニスーツをはぎ取り、自らの欲望のようにそそり立ったイチモツを突き立てていくドラキュラス。
「あんっ…やぁっ…ぬ…ぬきなさいっ…あああっ…」
激しいピストンに突き上げられ、嬌声を上げてしまうルクリア。
もはや彼女の運命もここまでかと思われた…
しかしこれはルクリアの作戦であった。
ドラキュラスに勝ったと油断させ、激しい責めにあいながらも横目でチャンスをうかがっていたのだ。
案の定、ルクリアの美しさの前に自らの欲望を優先させたドラキュラスを尻目に、反撃の体勢を整えるルクリア。
「ぐふふ…イってしまえ!ルクリア!」
最後の一突きでフィニッシュしようとしたドラキュラスの隙をついて、ルクリアはその身体を反転させる。
「アルティマスパーク!」
ルクリアの身体がまばゆく輝き、昼と見まごう明るさが周囲を包んでいく。
先ほどのウルトラフラッシュにさらにルクリアのエネルギーを加えた、ドラキュラスには効果抜群の技であった。
「ギャアアアアア!」
先ほどのフラッシュ攻撃のダメージも抜けきっていなかったドラキュラスは、視界を奪われてのたうち回る。
なんとか最後の力を振り絞り、ドラキュラスに対峙するルクリア。
「今のエネルギーでは大技は使えないわ…ならば!ピンポイントクロス!」
手元でエネルギーを十字型に組み合わせると、ドラキュラスの胸に投げつけるルクリア。
寸分たがわぬ中心に十字架上の光線が突き刺さり、ドラキュラスは断末魔をあげてその場に崩れ落ちた。
「はぁ…はぁ…あぶなかった…」
なんとか力を振り絞り飛び去っていくルクリア。
ドラキュラスに攫われた女性たちも保護され、避暑地はまた盛況な活気を取り戻すのだった…
終