アルティマミレーヌ『僕たちのソフィ先生②』 (Pixiv Fanbox)
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挿絵 ささくら様
異星人に狙われたとされる学園…
そこへ潜入した三女神たちのうち、ソフィは他の二人と違い養護教諭として現地に赴く。
赴任早々、渡り鳥怪獣バムと宇宙鮫獣ジャキラのいざこざに巻き込まれるソフィであったが、ミレーヌたちの協力もありなんとか事なきを得るのだった…
「はぁ…ひどい目にあってしまったわ…」
ジャキラとの戦いで負った傷も癒え、職務に復帰したソフィ。
自らの職場である保健室の前に差し掛かると、そこには長蛇の列ができていた。
「あら?どなたかかわりの先生が来てくださっていたのかしら?」
生徒の間を通り抜けて保健室のドアから中をのぞくソフィ。
そこで生徒たちの治療を行っていたのは、白衣姿に着替えたミレーヌでの地球での姿『卯月メイ』隊員だった。
「はーい…次の生徒さんどうぞ~!」
地球防衛組織『DUO』の花形であるメイの白衣姿を見ようと、負ってもいないけがの治療なために列を成す生徒や先生方を前に、ソフィはため息をつく。
「はいっ!授業の時間ですよ!緊急のけが人以外はいったん解散!」
手をパンパンと打ち鳴らしながら入って来たソフィを見て、メイの顔に笑顔が咲く。
「おかっ…北条先生!もうお怪我はよろしいんですね!」
怒られて散り散りになる生徒たちを見送りながらメイはソフィへと近づく。
「あなたねぇ…資格もないのに治療なんてしてはダメでしょう。」
ため息をつきながらメイを窘めるソフィ。
「だってぇ…お義姉さまは授業で忙しそうだし…私だって簡単な治療くらいできますもん!」
保健室を預かっていたことを褒められると思っていたのか、ソフィのお小言に口をとがらせるメイ。
「この星にはこの星の医療レベルがあるのよ。それに合わせた方法で治療してあげないと…まぁ、今の感じだと消毒くらいしかやることなさそうだったけれど。」
ソフィたちが持つアルティマの戦士としての治癒方法なら、地球人類の治療など訳ないことは分かっていたが、それでは明らかに彼らの文明レベルを逸脱してしまう。
ソフィはやんわりとメイを窘めた。
「はーい…」
明らかに不満そうに口をとがらせるメイ。
一人前の戦士として地球に赴任したものの、まだまだ子供っぽい一面を見せる娘の様子に苦笑するソフィ。
「全く…いい大人がそんなにへそを曲げるものではないわ。私の不在の間、ここを見てくれていたことには感謝してるのよ。ありがとう。」
ソフィからお礼を言われたことで、瞬時にメイの顔がほころんでいく。
「えへへ~…お母様にそういわれると悪い気はしないです!」
誰もいないとはいえ、普通にボロを出しそうな娘の姿にソフィは一抹の不安を抱きつつも、引継ぎを済ませて自らの職場に戻るのだった…
「さて…計画への助力として…こちらから一体、怪獣をお貸出しいたしましょう。」
黒幕が陣取る部屋で、ナイヴィの目が怪しく光る。
「む…奴らの目をそらすためとはいえ、少し派手に怪獣を出しすぎではないのか?」
これ以上集中して怪獣の出現が続けば、学園の閉鎖などにつながりかねない…
そう感じた黒幕は渋い表情を浮かべる。
「御心配には及びません…今回はおそらく簡単に済みますので…おそらく学園の誰も気づかないうちに、アルティマの戦士たちを無力化してご覧に入れましょう。」
そういったナイヴィの背後には、謎の影が揺らめくように立ち上っているのだった。
「ふんふーん…」
鼻歌交じりに通路を歩いていくメイ。
この後の予定として、午後から低学年の生徒たちへの怪獣対策講習が予定されていた。
「わかりやすい資料がいいよね…準備しておかなくちゃ!…あら?」
メイが階段を下りていくと、一人の少女が座り込んでいた。
「どうしたの?授業始まってるよ?」
うつむく彼女の顔を覗き込むように視線の高さを合わせるメイ。
少女は顔を上げず黙ったままであった。
いじめか何かで教室を飛び出してきてしまったのか…もしくは体調不良で保健室へ行く途中か…
メイはやさしく少女に問いかける。
「保健室いっしょに行く?それとも職員室がいいかな…」
その時少女の口がかすかに動く。
「ん…どうしたいの?私が…ああっ!?…」
顔を上げた少女と目が合ったと思った瞬間、その瞳が怪しく光る。
「お人よしですね…アルティマミレーヌ…」
少女の口角が上がり、伸びた腕がメイの肩を抱いて押さえつける。
油断していたメイは、そのままその光を直視して硬直してしまうのだった…
トントン…
保健室の扉がノックされ、ソフィは腰を上げる。
「はーい…どうしました…って、ミレーヌ!?」
そこには変身したミレーヌがうつろな表情で立っている。
一瞬驚いたものの、すぐに周りを見渡して誰もいないことを確かめるソフィ。
授業中なこともあり、周りには幸運にも人影はなかった。
「入りなさい!なにをやって…」
ミレーヌの姿で学園内を徘徊するなんてなにをしているのかと問いただそうとしたその時、ソフィは娘の姿がいつもの状態ではないことに気が付く。
とろんとした表情でソフィの前に現れたミレーヌには、正義の味方としてこの星を護る凛とした面影はなかった。
「おかぁさま…わたし…からだがへんなんですぅ…」
舌ったらずな言葉でしゃべりながら腰をくねらせる姿は、とてもいつものミレーヌから想像できるものではなかった。
「むねとかぁ…あそこがあつくってぇ…あんっ…せつないのぉ…ぅぁ…」
自らの身体を慰めるように胸や股間を刺激し、切ない声を上げるミレーヌ。
ピコンピコンピコン…
エナジータイマーもピンクに点滅し、発情のサインを示していた。
「やぁん…エッチな気分にぃ…なっちゃ…んんっ…のぉ…」
胸の先端にはツンと固くなった乳首が現れ、一心不乱に快楽を求めてそれを刺激していくミレーヌ。
プシッ…
軽く達したのか、ミレーヌの乳首からは母乳状にエネルギーがもれだし、保健室のなかに甘い香りが充満する。
「これは…デヴィロン!」
ソフィは娘の異常な様子から、すぐにその正体を看破する。
実態を持たない宇宙生命体・デヴィロン…
対象の精神に感応し、乗っ取ることでその身体を自由に支配してしまう凶悪な生物である。
「その子から離れなさい!」
ソフィは意識を集中して変身を遂げる。
ミレーヌを浄化しようと構えた瞬間、娘の口から禍々しい声が発せられた。
「くくく…その手を下げろソフィ…抵抗すれば娘の命はないぞ!」
そういって自らの首を締めようとするミレーヌ。
このままでは娘の命にかかわってしまう…
「くっ…」
手をおろし、抵抗の意志がないことを示すソフィ。
「なら…せめて私に乗り移りなさい。その子の身体をもてあそぶことは許しません。」
ミレーヌがはしたない顔で自らの身体を慰めることは、ソフィにとって許しがたい行為であった。
「いいだろう…もうこの身体のエネルギーは奪いつくした…次はお前の身体をいただくとしよう…」
そういうとミレーヌの身体が糸の切れた人形のように崩れ落ちる。
「ミレーヌ!」
娘が床に倒れ込む前に支えるソフィ。
そのまま保健室のベッドにミレーヌの身体を横たわらせる。
「うぅ…あぁ…」
先ほどまでの妖艶な顔とはうってかわり、苦しそうな表情でミレーヌはうなされていた。
ドクンッ…
ソフィの身体が一気に熱を帯びていき、頭に霞がかかったように意識が遠のいていく。
「くっ…」
ソフィは抵抗を試みるものの、身体の自由がうばわれてしまう。
「ほほう…この体もなかなか…さすがは銀河でも人気のアルティマソフィといったところか。」
頭の中にデヴィロンの声が響き、ソフィの腕が本人の意識の外で動き始める。
「なにを…しようというの…」
ソフィの問いにデヴィロンは身体を動かすことで応える。
「貴様の娘は簡単に堕ちたが…お前はどうかな?」
そういってミレーヌと同じように身体を弄りだすデヴィロン。
ソフィの顔が紅潮し、身体は意志に反して反応してしまう。
先ほどのミレーヌの身体でコツを掴まれてしまったのか、的確にソフィの弱いところを探り当てていくデヴィロン。
「うう…そこっ…やめっ…なさぃいっ…」
経験のなせる業なのか、デヴィロンの精神汚染に何とか抗おうとするソフィ。
しかし身体の方はすでに屈してしまったのか、乳首が露出しエナジータイマーが点滅を始める。
「くぅっ…胸が…あつっ…い…ああっ…」
ミレーヌよりも胸が弱点であるソフィの乳首は、簡単に母乳を噴きだし窮地に陥ってしまう。
「親子そろって情けない身体だ!この調子ではアルティマリオナも同じような物であろう…」
デヴィロンから愛弟子の名前が出たことで、惚けかけた意識を何とかつなぎとめることに成功するソフィ。
「なんですって…んっ…あの子には手を出させないわよ!」
親友であるアルティマシオンとライオの忘れ形見であるリオナを預かった身として、自らの過失で彼女に危害が及ぶことは耐えがたい屈辱であった。
「ふん、粋がったところで貴様に何が…なにっ!?身体の主導権がっ…」
ソフィには普段はセーブしている力があり、怒りに燃えるとそのリミッターを外すことができる…
デヴィロンをけしかけたナイヴィは、その情報を意図的に伝えずにいたのである。
沸き上がるエネルギーを制御することができず、デヴィロンは慌てふためいていた。
「私の身体だけで満足できないなんて、欲をかきすぎたわね…消えなさい!」
母乳として排出されていたエネルギーを反転させ、体内で浄化の光へと転換するソフィ。
「グギャアアアアッ!」
その力はデヴィロンをそのまま一気に浄化、消滅させるほどの威力であった。
「はぁ…はぁ…なんとかなったわね…」
荒い息を吐きながら変身を解くソフィ。
思わぬ消耗で眩暈を覚えながらも、生徒たちが保健室を訪れる休み時間が迫っていることを確認して立ち上がる。
「さて…準備をしなくっちゃ。」
デヴィロンをけしかけた相手に思いをはせながら、ソフィはため息をつくのだった。
「無力化には失敗しましたが…これでアルティマソフィはしばらく本来の力が出せないはずです。目的のためにはそろそろ動くころ合いかと…」
ナイヴィは結果を報告しつつ、作戦開始を進言する。
「そうだな…確か今週末に、学内での部活動強化合宿があったはず…そこでわが目的を果たすとしよう…」
いったいこの黒幕の目的は何なのか…未だ真相は闇のなかであった…
「うーん…」
保健室のベッドの上で目を覚ますメイ。
いったい自分に何があったのかと、混乱した頭で体を起こす。
「あら…卯月先生…よくお休みだったようで。」
そこには笑顔でメイを見つめるソフィの姿があった。
「ほ…北条先生…あれ?私…保健室を出て…それからどうしたんだっけ…」
明らかにまずいことが起きた後なのを理解し、あわわと慌てるメイ。
「まったく…敵の術中にはまるとは情けないですよ、卯月先生。これは白鐘先生に報告した方がいいかしらねぇ…」
ソフィの言葉に顔面蒼白になるメイ。
「ま…待ってください、おかあさ…北条先生…どうか、それだけはご容赦を…」
万が一にもリオナの知るところになれば、お説教2時間コースは確定である。
慌てふためくメイを見ながら、ソフィはまだまだかわいいところのある娘の姿に少しの喜びを感じるのであった…
続く…