性活食品ハッスル・バー!【プレーン味】 (Pixiv Fanbox)
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西暦2201年。
世間が23世紀になったって、俺にいいことなんてなんもない。
あー、今日もくたびれた……。
連日の残業で、時刻はとっくに深夜。
俺は疲れて重い身体を引きずり、なんとか社員寮の自室にたどり着いた。
俺が働いているのは社員を蟻かなんかだとしか思っていないブラック企業で、毎日こき使われて心身ともにへとへとだ。
「ちくしょう……あんな職場、いつか辞めてやる……ぐすっ」
理不尽な扱いに、自然にべそをかいてしまう…。
スーツを脱いでベッドに倒れ込む。
ああ、腹減ったなあ…。
でも、ウチにはなにも食べるものなかったよな...。疲れすぎてコンビニに寄ることすら忘れてた…。
ふと床に下ろした荷物が目に入る。
「そういえばさっき、ポストになんか食い物っぽいものが届いてたような……」
ポストに入っていた封筒やらチラシやらに紛れて、四角い包みがあった気がする。
「あっこれだ」
床に乱雑に積まれた紙束の中から、それを指でつまんで拾い上げた。
手のひら程のサイズの、明るい塗装の四角い箱は、よくコンビニなどで売っているカロリー・バーにそっくりだった。時間がない時に手軽に食事代わりに補給できる、スティック状のアレだ。
ただ、既存の物と雰囲気が違うのは、パッケージが淫靡な紫色で、デカデカとペニスのシルエットが印刷されていた。
よく見ると「試供品」とラベルが貼られている。
その下に説明文。
「毎日お疲れのあなたを癒す、新感覚・性活食品【ハッスル・バー】。新時代のカロリー補給をどうぞお試しください…?」
お疲れのあなたに、か…。
俺はとにかく疲れていて、まともな思考をするのがもう煩わしかった。
空腹を満たせるならば、最早なんだっていい……。
「新感覚だかなんか知らねえけど、癒せるなら癒してくれぇ……」
その一心で、ハッスル・バーの箱を開いた。
ボンッッッッッッ!!
破裂音がして、白い煙に部屋中が包まれる。
「な、なんだ!? やっぱ悪質なイタズラだったのか…!?」
慌てて両手をぶんぶん振って煙を散らす。
するとそこには…。
「お兄さん、こんばんわ! 『ハッスル・バー』プレーン味、お試しありがとうございます!!」
ジムのインストラクターのような格好をした、オレより少し若い、大学生くらいのイケメンが立っていた。
着ているクリーム色の上着と短パンは、ビニール製のようでうっすらと裸体が透けている。
なんというか、いかがわしい……。
「ええ……? だ、誰……泥棒…?」
困惑するしかない俺に、青年が屈託のない笑顔を向ける。
「やだなあ、お兄さんが箱を開けてくれたんじゃないですか」
そう言って俺にさっきのカロリー・バーの箱を渡した。
「オレ、【ハッスル・バー】のプレーン味です!」
何を言っているんだ、と一昔前なら叫んだだろう。
だけど、昨今のアンドロイド技術の発展が目覚ましいことくらいは俺でも知ってる。
人間の相手をする「人間型の存在」は巷に溢れかえっていて、なるほど、こういうこともあるのかと思えるくらいには、科学の発展と言うのは素晴らしいのだった。
「……………つまり、キミがその箱の中身だったってこと?」
「そうです! お兄さんお疲れみたいなんで、オレ、頑張って癒しちゃいますよっ」
逆立たせた短髪に、程よくついた筋肉。
それらを見せつける彼は、ぱっと見、体育大学に通う健康的な男子学生くらいにしか見えない。
しかし、その人懐っこい笑顔には、正直……惹かれるものがあった。
「えっと……癒すって、つまりどうやって……」
「おまかせください! それじゃあ、お兄さんはベッドに腰かけてくださいね」
どんと胸を叩いて、プレーン味……なんて呼ぼう、プレーンくんがニカっと笑う。
うーん、白い歯が映える良い笑顔……可愛い……。
「じゃあ、まずはお疲れの部分をマッサージしていきますね!」
ああ、なるほど、肩でも揉んでくれるのかな。
そういうマッサージのサービス商品なんだな、これは。
俺がそう納得してベッドに腰かけると、プレーンくんは笑顔で俺のズボンのチャックを下ろし始めた。
……ん??
「失礼しま~す♪」
「いや待って待ってっ!」
プレーンくんはそのままトランクスの窓から、俺のチンポをボロンと引っ張りだした。
「あぁあ~~~~~~!!?」
「あっ、お兄さんの大きいですね~。でも、ちょっと元気ないかな。これはいけません、疲れてる証拠ですよっ」
連日の残業続きでろくに風呂にも入れていない、蒸れた股間をマジマジと見られて羞恥心で顔が真っ赤になる。
「な、何してんのっ!?」
「何って、お兄さんのことを癒すために俺はいるので……?」
きょとんとした顔で俺を見上げながら、片手でぐにぐにとチンポを刺激された。
「んあっ……」
最近、自分でもヌイてなかったそこを、なめらかな指で撫でられて、思わず声が出る。
プレーンくんはニコニコと笑顔で俺のチンポをシゴき始める。
「まって、まって、チンポ大きくなっちゃうって…!」
「いいですよ♪ どんどん大きくしちゃってください」
プレーンくんにゴシゴシとシゴかれて、俺のチンポはあっという間に天を向いた。
「へへ、お兄さんのチンポすごいです……。ここに溜まってる疲れ、今日は全部出しちゃいましょ?」
「う、うあ……」
爽やかなプレーンくんの笑顔と優しい言葉に、なんだか俺はもう抵抗する気もなくなっていた。
だって、すげぇ、き、キモチイイ……。
「お兄さんのチンポ…もうガチガチですね…。ほら、濃いの、出しちゃっても良いですよ」
先走りの汁を絡めながら、幹全体を柔らかい手でゴシゴシされると、快感に腰が震えた。
「うひっ、うぅっ、プレーンくんっ、ヤバいっ、俺、イきそ……っ!」
俺が震えながらそう言うと、プレーンくんは俺のチンポをあむっと咥えた。
「んぁあっ!?」
手よりも柔らかくて暖かい口内で、ジュポジュポと激しくチンポが擦られる。
「それ、あっあっ、だめだっ、出る出る、イク………っ!」
びゅるるるるっ!!びゅくっ!びゅくんっ!!どぷっ……どぷっ……!
プレーンくんの口内で俺のチンポが激しくのたうち回って、遠慮もせずに溜まりきっていた精液を噴き出した。
「あっあぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ………!」
プレーンくんはごくごくと俺の汁を飲み下すと、にっこり笑ってあーんと口を開けた。
「ごちそうさまでしたっ♪ うまかったです……お兄さんのザーメン」
ザーメン………。
エロい言葉にごきゅっと俺の喉が高鳴る。
今出したばかりだというのに、俺のチンポはもうすでに硬さを取り戻しかけてムクムクと起き上がろうとしている。
「あはは、お兄さんのチンポ、エッチなこと大好きなんですね♪ それじゃ、ここからが本番ですよ……」
おもむろにプレーンくんが着ていた衣装を脱いでいく。
健康的に引き締まったイケメンの裸体が、俺の眼前にさらけ出された……。
割れた腹筋、程よく剥けたチンポ、丸くて綺麗なお尻………。
俺は鼻血が出そうな程に興奮して呟いた。
「プレーンくん、すごいエロイ……」
「へへっ、あの……お腹空いてますよね?」
プレーンくんは笑顔で両手を差し出すと、
「なら、いっぱいオレのこと、食べてほしいです……」
少し恥じらった表情で、俺を誘うのだった。
プレーンくんの体はどこも美味しかった。
キスして舌を絡めても、ぽってりと丸い乳首を舐めても、ほんのり甘くクセになる味がした。
「ぁあっ♡ お兄さん、オレの乳首、美味しいですか…っ?」
舌を伸ばして、無我夢中で硬くなっまそこを舐め回していた俺の頭を、プレーンくんはぎゅっと抱きしめてくれる。
「めちゃくちゃ美味しいよ……っ」
れろっ、れろっ、れろぉ……っ。
「あんっ♡ オレっ、エッチな人に、美味しく食べてもらうの、いちばん嬉しいです……♡」
そんなことを言って俺の頭を抱きしめながら、乳首を舐められてビクビクと感じているプレーンくん。
か、可愛すぎるな………。
「あぁあっ!」
胸の粒をコリコリと弄ってやると、大袈裟なくらいに背中を反らせて感じてくれる。
そのまま割れた腹筋を撫で、プレーンくんの中心に手を伸ばした。
「あ、あ、そこ、オレの、一番味が濃いとこです……っ」
プレーンくんのチンポはバキバキに勃起していた。
汚れていない淡いクリーム色のそこは、本当にプレーンを思わせて、なんと言うか……綺麗だった。
俺はためらうこともなく、プレーンくんのチンポにしゃぶりつく。
「んぁあっ!」
美しいくらいに整った形のそこを、飢えた獣のように、一心不乱に舌で味わう。
甘くて、エロくて、不思議な味だ……。
一生舐めていられそう……。
じゅぷっ! じゅぷっ! じゅぷっ!
俺は止まらずに豪快なフェラを続けた。
「あっあっあっ、お兄さんっ、出ます……っ! オレの、オレのエキスっ、出ます、出る、あぐっ、出るぅっ!!」
どぷっどぷどぷどぷっ!びゅくんっ!びゅくんっ!びゅくんっ!びゅくんっ!びゅるるるるっ!!
プレーンくんのカチカチちんぽから、勢いよく迸る、ねっとりとした精液。
「あっあっあっ、出るっ! まだ出るっ!!」
びゅるるっ! びゅるっ! どぷっ! びゅくんっ!
飲んでも飲んでも、逞しいチンポから溢れてくる粘っこい白濁。
俺は恍惚に震えながら、それを一滴残らず飲み下した……。
あぁ………プレーン味の精液、めちゃくちゃ美味しい………。
こりゃ、元気になるわ……。
「へへっ、いかがでしたか……? オレのプレーンザーメン……」
曇りを感じさせない爽やかスマイルでプレーンくんが聞いてくる。
「めちゃくちゃ美味しかったよ……。今日あった嫌なこと、ぜんぶどうでも良くなるくらい……」
「お兄さん、辛いことあったんですか? 頑張りすぎちゃダメですよっ」
俺の頭をよしよしとプレーンくんが撫でてくれる。
「はは、まるで子供だ、な……あれ?」
その優しさに、俺の瞳からは情けなくも涙があふれてきた。
「な、なんだこれ……ごめん、この歳で人前で泣くなんて……うわ、止まんねぇ……」
ボロボロと、涙が頬に伝い落ちる。
拭っても、拭っても、止まらない。
「泣いてもいいんですよ」
「え………?」
「素直に泣けるのも、お兄さんが少し元気になれた証拠ですよ」
俺の頬の涙を、プレーンくんが笑顔でそっと拭ってくれる。
「うっ、うっ、うぅ………っ」
そっか…。
俺、結構限界だったんだな……。
プレーンくんに言われないと、自分が無理してるかどうかにも気が付かなかったかもしれない……。
俺は彼の優しさに甘えて……ひとしきりその場で泣いた。
俺の心を撫でてくれるような彼の手のひらは、俺にとって紛れもない「癒し」だった……。
「へへ、ごめんね、なんか……ありがとう。ずいぶん楽になった…」
「それなら良かったです♪ ただ……」
落ち着くまでプレーンくんにナデナデしてもらったところで、彼が言いにくそうに切り出した。
「お兄さん、言いづらいんですけど……オレ、試供品なんで、色々出来るのはここまでなんです……」
「ええっ!?」
「試供品は、前戯までしか許されてなくて……ごめんなさい」
デカい身体でしゅんとうなだれるプレーンくん。うう、今度は俺が撫でてあげたい……。
落ちてたハッスル・バーの箱に、確かに「試供品」と書いてあったことを俺は思い出した。
「てことは……もう、終わりなの……? 」
自分で言って、軽く絶望する。
確かにプレーンくんは物凄く俺の事を癒してくれたけど……でも、でも……。
こんな優しさを味わってしまったら、もう、一人には戻りたくないよ……!
俺はガクッと床にくずおれた。
「お、お兄さん! 大丈夫ですか?」
プレーンくんが申し訳なさそうな表情で駆け寄ってくる。
「大丈夫じゃない……。もっと、もっとプレーンくんのこと食べたい……」
心配顔のプレーンくんを見上げながら、俺はまたもや泣きながら呟く。
「もっと、プレーンくんと一緒にいたい………」
それは、俺の心からの言葉だった。
プレーンくんと、出来るならばもっと…一緒にいたかった。
ドロドロに忙殺される日常の中で、俺にだってささやかな幸せがあったっていいじゃないか。
誰も気にかけてくれない世界で、たった一人くらい、俺の事を見てくれる人がいたっていいじゃないか。
俺は無意識にプレーンくんの腰にしがみついて、子供のようにおいおい泣いていた。
「お兄さん………」
プレーンくんの優しい手が、泣きじゃくる俺の頭を何度も撫でた。
「ありがとうございます……そこまで望んでくれて、オレ……すっごい幸せものですね」
プレーンくんが何か言ってるみたいだけど、疲れ切った俺の耳には入ってこなくて……。
「ずっと一緒にいたいなんて言われたの、オレ、初めてですよ……」
切なそうで、それなのに柔らかい笑顔。ああ……やっぱり、すごくカッコいい……。
このまま、プレーンくんの手の温かさに、溶けてしまえたらいいのにと思った。
そうして俺の意識は、知らない間に深い眠りに落ちていった……。
……………………。
目が覚めると朝だった。
いつものように、一人きりのベッドだ。
しかし昨晩の幸せな出来事を思い出して、俺は跳ね起きた。
「プレーンくんっ!?」
ベッドを出て部屋中を見回しても、プレーンくんはいない。
「……いるわけない、か……」
当然だ。
彼は、試供品のカロリー・バーだったのだから……。
ふと床を見ると、そこに【ハッスル・バー】の空き箱が落ちていた。
明るいところでマジマジと見てみると、すぐにこの商品が違法な品物だろうことがわかった。
性的なサービスをしてくれる人型のアンドロイドは多数存在する時代だけど、そのどれもが法と秩序の厳しい条件を潜り抜けて売買されている。
端的に言うと、とてもじゃないが一般家庭にそれらが普及するのはまだまだ程遠い未来の話なのだ。
そんな中で、極稀にこうして法外な品物が裏で出回っていると、噂では聞いていた。
俺はきっと、それを何かの偶然で奇跡的に手にしただけだったんだ。
「ははは……」
渇いた笑いしか出てこない。
それはつまり、俺がまたプレーンくんと会える可能性は限りなく低いということだから。
そっと空き箱を拾うと、プレーンくんの笑顔が浮かんだ。
朗らかな、曇りのない、まっすぐな笑顔。
俺の頭を撫でてくれた、暖かい手のひら……。
ほんの少しの夢見たいな時間だったけど、彼と一緒にいたひとときを、俺は忘れないだろう。
……。
「さて、会社、行くか………」
センチメンタルな気分だけど、前を向いて生きていれば、またいつか…。
そう思うと少しだけ、地獄のような職場へ行くことに対して気が楽になった。
「はは、ありがとう、プレーンくん……」
そう呟いて、洗面所のドアを開けた。
「あっ、おはようございます! お兄さん!」
たった今、思い浮かべていたままの笑顔。
シャワー上がりの裸の様相で、プレーンくんがそこにいた。
「え………!? プ、プ、プレーンくんっ!? どうして……!?」
驚く俺に、プレーンくんは照れくさそうに後ろ頭をポリポリする。
「あの……昨夜、お兄さんがあんまりにも寂しそうだったから……オレ、本社に追加の在庫の補充、掛け合ってきちゃいました……」
「えっ、えっ、ええぇぇえ………っ!?」
在庫の追加…!?
てことは、まだ、これからも一緒にいれるの??
「……こんな消耗品のオレと、もっと一緒にいたいって言ってくれたひと、お兄さんが初めてだったから……」
照れたようにプレーンくんが頬を染める。
ああ……。
みるみる、俺の頬が緩んでいく。喜びって、こういうことか。
ああ……神様! ありがとう!!
「あ、それでですね、一緒に居れるのは居れるんですけど………」
なぜかプレーンくんは、俺の手を引いて玄関へ連れていく。
すると……。
「オレ、カロリーバーなんで……。その、一緒に居るためには、こういうことに……」
「な…………!!?」
そこにあったのは、天井まで積み上がった、【ハッスル・バー】の箱、箱、箱の山だった。
「すみません、勝手に本社に言って、とりあえず一年分発注しちゃいました………」
「い、一年分……!」
申しわけなさそうにシュンとするプレーンくん。
「そっか…………」
オレは呆然と呟いて。
「プレーンくん………」
そっと名前を呼んで。
「はい……?」
俺の顔をうかがうプレーンくんを。
「ありがとう………っ!!」
思いっきり、抱きしめたのだった。
「とりあえずは一年、一緒にいれるんだ……。俺、最っっっ高に嬉しいよ!!」
もう会えないと思ってたくらいなのに。
こんなの、嬉しすぎてまた涙が出そうになる。
ぽかんとするプレーンくんをぎゅうぎゅう腕の中で温めながら、俺は笑って言った。
「絶対プレーンくんのこと、幸せにするから…!」
「んえぇっ……!!?」
とたん、プレーンくんの顔がみるみる真っ赤になる。
「お、お兄さん、オレはカロリーバーだから……っ! そんな風に言ってもらえる相手じゃなくて……っ! あの、その…っ!」
「カロリーバーでもスイカバーでも何でもいいんだよ! 俺は、そう、君が好きだ~~~~!!」
俺の愛の叫びに、さらにプレーンくんが真っ赤になる。
「も、もう…! おかしな人だ…!」
そう言いながらも、笑顔で俺を抱きしめ返してくれる、プレーンくん。
ああ、愛だね、これは…。
「しょうがないから、オレがちゃんと……お兄さんのこと、毎日元気にしてあげます……」
俺の胸に恥ずかしそうに顔を隠して呟くプレーンくん。耳が真っ赤。ちょうかわいい。
ああ、荒んだ生活に、光が差していくのがわかる。
「もちろん! 俺、毎日キミのこと食べちゃうからっ!」
俺はそう言って、腕の中のぬくもりを大切に大切に、噛み締めるのだった。
End.