祭り(おじさん視点) (Pixiv Fanbox)
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1
「おい、なんだよこれ!」
祭りの当日。
更衣室に使われる和室を片付けていると、怒号が聞こえた。
玄関の方からだ。
祭りの実行委員長Bの声だとわかる。
また若い者が何か失敗でもしたんだろうか。
玄関に向かうと、そこには段ボール箱が置かれていた。
今日のために発注してあった褌が届いたらしい。
Bや祭りの実行委員たちが段ボールを囲んでいた。
俺が背中越しに顔を覗かせると、Bが届いた褌を広げて見ていた。
(ずいぶんと薄いな)
俺は毎年、褌の締め込みを担当しているが、こんなに薄いことはなかった。
物価高で生地の質でも落としたか、と思った。
「こいつが間違えやがった」
Bの指す先に、今年から実行委員に入った若者Aがいた。
うつむいて、体を小さくしている。
「これじゃあ締めたって丸見えじゃねえかよ」
俺はそれで察した。
間違えて、いつもよりだいぶ薄いものを注文してしまったらしい。
Bはほとんど殴りかかろうかという勢いでAを叱っている。
「今日なんだぞ!祭りは!」
俺は間に割って入る。
「まあでも、間違えちまったもんは仕方ねえよ」
「そうそう、こいつを責めたってどうしようもない」
他の締め込み係が加勢してくれる。
「俺もきちんと確認しなかったしな」
「……そうだけどよ、どうすんだ?」
「丸見えでもいいんじゃねえか?裸祭りなんだし」
「そういうわけにはいかんだろう」
「まあ、そうか」
「どうせこの褌は全部使わないんだろ?2枚重ねじゃどうだ?」
俺が聞く。
「さすがに数が足んなくなるな」
「それじゃあ……」
「1本を小さく切り分けて、チンチンのところだけ透けないように当てたらどうだ?」
「うーん」
「それなら足りるか」
「どうだ?委員長」
段ボールを囲んだ男たちが、腕組みしたBを見る。
Bは険しい顔をしている。
AはうつむいたままBの様子を伺う。
「そうだな、そうするか」
場が収まりそうになり、Aは安堵の顔をする。
「おいお前」
BがまたAに声をかける。
自分に向けられた声に、Aが肩をびくりと震わせる。
「は……はい」
「試してみるから、服を脱げ」
Aは一瞬戸惑った顔をする。
「……え?」
「本当に透けないか実際に見てみるから、はよ脱げ」
「は、はい」
Aは、数人の実行委員に囲まれたまま、服を脱ぎ始める。
2
Aはグレーのボクサーパンツ一丁になる。
恥ずかしいのか、最後のボクサーパンツをなかなか脱げずにいる。
「早くそれも脱げ」
Aが脱ぐ間に、Bは褌を小さく切り分けていた。
Aは腰のゴムに手をかける。
意を決して、徐々に下げ始める。
白い肌にチン毛が見え始める。
根元、竿、そして。
ぴょこっと先端がボクサーパンツのゴムから弾き出される。
すっぽりと皮の被ったチンコが実行委員たちの前で露わになる。
そのままボクサーパンツは下ろされ、Aは全裸になる。
つるりとしたチンコはまだ未使用の雰囲気があった。
「最近の若いモンはみんな包茎だな」
Bが言う。
Bだって包茎のくせに。
実行委員はみんな褌を締めたことがあるから、俺はBのチンコも見たことがある。
Bのチンコが見栄剥きなことくらい俺たちは知っている。
「じゃあ、締めるぞ」
切り取られた当て布をひらりとAのチンコに当てる。
ピクっとAの体が震える。
「ここ持ってろ」
Aは褌の端を胸の辺りで両手で持つ。
BはAの股間を当て布で押さえる。
「こんな感じか?」
当て布を股間に当てたまま、褌の布を重ねて、股下から尻に通す。
透け具合だけ確認できればいいから、完全に締めはしなかった。
Aの股間はちょうど縦一本の褌に隠されただけの状態だった。
一見透けないようには見えるが。
禊で濡れたら透けてしまうかもしれない。
Bは他の実行委員に、バケツに水を汲んでくるように頼む。
寒空の下、すぐにバケツに水が汲まれて運ばれる。
水を柄杓ですくってAの股間にかける。
「うわ」
Aが小さく言う。
真冬の外で、水も痛いほど冷たいだろう。
褌の股間をみんなが凝視する。
濡れた褌はその中身をじんわりと透かしてしまう。
さっき見た皮被りのチンコが褌の向こうに丸見えになる。
「ダメだな、透けちまう」
Aは恥ずかしそうに、褌の上から手のひらで隠す。
「当て布を何度か折ればいいんじゃないか?」
俺が言う。
「うーん、そうだな」
BはAの股間に当てられた褌と当て布を外し、Aはまたみんなの前で全裸にさせられる。
股間にまたチンコが露わになる。
慌ててAは股間を手で隠す。
Bが当て布を四つ折りで収まるサイズに切るために、Aの股間の手をどけさせる。
Aは手を横に置いたまま、直立不動の状態で待機する。
Bが四つ折りにした当て布をAの股間の前にかざし、サイズを見る。
「うーん、もうちょい大きめに切らないとだめか」
またBが褌を切り出す。
その間、Aの股間は寒空の下、実行委員たちに見られていく。
Aのチンコが徐々に上を向き始める。
みんながその様子を見ている。
Aのチンコはさらに上を向き、被っていた皮も剥けてくる。
先端にピンク色の亀頭が見え始める。
「お?なんだお前、見られて勃起しとんのか」
「い、いや……」
真っ赤な顔で、そう言いながらもAのチンコは完全に固くなっているようだった。
仕方なく勃起したチンコを上に向けたまま、Aは折り畳まれた当て布をチンコの上に被せる。
その上から褌を重ねる。
先ほど同様に水をかけて、様子を見る。
勃起した形状に沿った褌のその中身は透けないようだった。
「四つ折りで入れ込めば大丈夫そうだな」
Bが言う。
「うん、そうだな」
「んじゃ、そういうことで」
BがAを向く。
「お前が切っとけよ」
「わ、わかりました」
Bは言うと神輿の様子を見に出て行った。
場が落ち着くと、各々自分の仕事に戻っていく。
Aはまだ勃起が収まらず、うつむいたままだった。
「まあ、大丈夫よ、カットよろしくな」
俺はAの肩をポンと軽く叩いて、更衣室に戻った。
3
祭りが近づくと、次第に参加者が集まってくる。
年齢もさまざまだった。
俺と、他に2人の締め込み係がいて、締め込みのための列がそれぞれにでき始めていた。
例年通りの光景だった。
何年間も何人もの人間に褌を締めていると飽きてくる。
はじめは、さまざまなチンコを見るのが面白かった。
小さいの、大きいの、若いの、年寄り、太ったの、痩せたの、毛深いの、つるつるなの、右曲がりなの、左曲がりなの。
ただ何百本と見てきた今ではもう、チンコはただの棒でしかなくなった。
明らかに粗チンや巨根はもの珍しく面白かったが、たくさんのチンコを見すぎて、今ではどんなチンコでも心が動かなくなっていた。
そんな近年では「とある遊び」をすることにしていた。
4
服を脱いだ者から、パンツ一丁で、褌を持って俺たちの所へやってくる。
40代くらいの男がチェックのくたびれたトランクスを脱ぐ。
年相応の使い込まれたようなチンコ。
チン毛に埋もれずに、ズル剥けの亀頭が露出している。
「ん?それなんだ?」
当て布のことを言っている。
「ああ、すまん、ちょっと発注ミスがあってな。褌が薄いもんで、当て布を入れてチンチンが透けないようにな」
「ふーん、別に透けたっていいのに。男なんだしよ」
「まあ、そういうわけにもな」
褌の端を男に持ってもらい、四つ折りにした布をチンコに当てる。
当て布越しに、ふっくらとした亀頭の形が手のひらに伝わる。
さっきまで、衣服に温められていた、股間の体温が俺の手にも伝わってくる。
いつもはなかった当て布を添えるという行為によって、今年は間接的に相手のチンコに触れることになりそうだった。
締め終えると、次の者。
次は30代くらいの男だった。
その後ろに並んだ20代くらいの男と喋っている。
30代の男はTシャツにボクサーパンツ姿だった。
20代の男はすでに全裸で、太く長いチンコをぶら下げていた。
先輩後輩らしく、敬語とタメ口で話している。
ボクサーパンツに片手を入れると、しっかりとチンコを握りながら、もう片方の手でパンツを脱ぐ。
───来た
当て布を折りたたみ、褌を広げて言う。
「よしじゃあ、締めるから、Tシャツは捲ってくれるか?」
「はい」
先輩らしき男は片手でTシャツの裾を持って胸のあたりまで持ち上げる。
もう片方はまだチンコを硬く握っている。
「すまん、手も退けてくれるか?」
そういうと、先輩はしぶしぶといった顔でチンコから手を外す。
両手でTシャツの裾を捲り上げ、その下には股間が晒される。
ちょこんと前に突き出した、小ぶりなサイズのチンコが股間にはついていた。
(ふん)
頑なに隠しているヤツの手を外させる───
そこについているチンコが大きかろうが、小さかろうが、皮を被っていようが、剥けていようが、それはどうでもよかった。
手で隠したまま締めることも、問題なくできるだろう。
ただ必死に隠しているものがどんなものか見てやろう、という些細な遊び。
それが「とある遊び」だった。
大抵そこにあるものは小さなものだった。
自信がなくて、見られたくない者がほとんどなんだろう。
この男も御多分に漏れずそうらしい。
後ろに並ぶ巨根の後輩に見られたくないのだろう。
それなら。
「おい、あんた、ちょっとこれ持ってくれるか?」
俺は先輩の胸の辺りに褌の端を持ってきて、後ろの後輩に声をかける。
「あ、はーい」
後輩は先輩の前側に回り、褌を持つ。
先輩の顔に緊張が走っているのがわかる。
さっきまで後ろにいた後輩が、今は自分の前方にいて、簡単に股間を見られる状態にいる。
垂れ下がる褌の布にかろうじて隠れているが、それも後輩の判断ひとつで、チンコを丸見えの状態にできてしまう。
Tシャツを着たままなのが悪かった。
パンツを脱いでもTシャツの裾で、チンコを隠せるかもしれないと思ったのだろうが。
余計な手間のせいで、窮地に立っている先輩に、俺はさらに仕掛ける。
折り込んだ当て布を股間に当てるために、垂れ下がった褌をめくる。
「いつもは皮は剥けてるのか?」
俺は先輩に聞く。
「え?」
先輩は聞き返す。
後輩の視線が下がる。
そこには皮の剥けた小さなチンコがあった。
ただ。
俺はたくさんのチンコを見てきて、皮の向け具合を見れば、それが自然かどうかの判別がつけられる。
これは明らかに見栄剥きだった。
後輩にも完全にチンコを見られている。
「褌が擦れちまうと思うが、いつも被ってるなら被せといた方がいいぞ」
「え?あ、ええと」
先輩は答えづらそうにもじもじと言う。
「いつもは、被ってます……」
そういうと、先輩は片手を股間に持っていき、剥けていた皮を小さなチンコに被せていく。
するすると皮は全体を包み込み、先っぽで窄まる。
俺も後輩もその様子を見守る。
すぐ隣には、自然に皮の剥けた肉厚なチンコ。
「よし、じゃあ締めていくな」
俺は当て布を先輩のチンコに被せる。
先輩の体がびくりと弾む。
俺の手のひらで簡単に包み込める小さなチンコ。
後輩に持ってもらっている褌を、当て布の上に被せて股下に通そうとする。
そのとき。
俺の手の中のチンコに変化があった。
ムクムクと芯を持ちはじめる。
「お?」
先輩を見ると顔を赤くしている。
気持ちとは裏腹に、先輩のチンコは硬くなっていく。
それでも俺の手で隠れる程度のサイズだが、先端がグイグイと手のひらを押してくる。
先輩の顔を見る。
赤くなった顔のまま、どうすればいいかわからないといった様子。
「先輩?」
後輩が不審に思い聞いてくる。
「い、いや、なんでも……」
先輩は俺を見て小刻みに首を横に振る。
何も言わないでくれ。
そう言っているのが伝わってくる。
少しからかい過ぎたかもしれない。
「上向きに締めるか?」
そう聞くと。
「あ、ええと、はい、お願いします」
俺は当て布で隠したまま、硬いチンコを上に向ける。
じわりと当て布が濡れるのがわかる。
先走りが出たらしい。
あんまり人にチンコを触れられるのにも慣れていないのかもしれない。
勃起した状態のまま俺は褌を締めた。
5
その後も手をどけさせて、さまざまなチンコを見た。
まだ毛も生えていない白いチンコ。
大人の粗チン。
隠すほどでもない平均サイズのチンコ。
先端で皮の余ったチンコ。
───
次に来たのは20代くらいの男だった。
どこか見覚えがある。
たしか、市役所に勤めているやつじゃなかったか。
「お、お願いします」
そう言って褌を手渡してくる。
「よーしじゃあパンツ脱いじゃってな」
紺色のボクサーパンツを脱いだ男は、やや隠し気味に手を股間にやっている。
褌を胸元で持たせると、平均的なサイズの皮被りのチンコが露わになる。
それまでと同じように、当て布をチンコに当てる。
「チンチンが透けないようにするからな」
ムクムクと手の中のチンコが硬くなっていく。
これで何人目だろうか。
今回の締め込みはチンコに触れるからか勃起する者も数人いた。
「す、すみません、その、なんか、緊張してしまって……」
この男もその何人か同様、慌てた反応をする。
「このまま締めちまうな。上に向けた方がいいか?」
「あ、えっと……はい、すみません」
勃起したまま褌を締めると、また次の人。
何人かの褌を締めると、体の大きな男が褌を渡してくる。
彼で最後の参加者らしい。
と思うと同時に、その股間にある巨大なチンコに目がいった。
「兄ちゃんチンコでけえな!」
思わず口にしていた。
どんなチンコでも興味をなくしていたはずだったが、今目の前にあるチンコは、そんなことを忘れさせるくらいに大きなものだった。
その男も言われ慣れているのか、反応が薄い。
「ああ、ま、そうっすね」
とりあえず当て布をチンコに当ててみるが、全く足りない。
手には今まで触れたどんなチンコよりも太く、細い腕でも握っているのかと思わせる。
当て布をもう一枚使ってようやく、その巨大なチンコは隠すことができた。
褌を締め終えても、その股間の主張は収まることはなかった。
気だるそうな男はどしどしと外へ出ていった。
6
禊を終えて、神輿の練り歩きへと祭りは進行していく。
禊で寒さに当てられた参加者たち。
参加者の背丈を見ながら、神輿の担ぎ場所を決めていく。
市役所勤めの参加者だ。
「おい、お前唇真っ青だな、大丈夫か?休むか?」
「だ、大丈夫です!」
巨根の参加者だ。
「でけえな!兄ちゃんはここだな!1番パワーの要る位置だ!」
「おう、任せとけ」
そして、ある参加者。
俺が締め込みを手伝ったやつではなかった。
その股間には、水で透けた褌。
こいつ、当て布をつけていないんだ。
その褌の中には、可哀想なくらいに小さなチンコ。
「おい兄ちゃん、透けてるぞ」と言いかけて、やめた。
俺は言葉を飲み込んで、代わりに尻を叩いた。
「兄ちゃんは、こっち……ってはは!気合い入ってんな!」
その参加者は、「なんだ?」といった表情で俺を見る。
褌が透けてるのに気づいてないのか。
まあ、いいか。
そもそも当て布なんてなくてもいいんじゃないか、という意見もあった。
裸祭りなんだし、チンチンの1本や2本、見えてたって問題ない。
しかし───
今年の祭りはなかなか面白いものが見れた。
今まで見たどんなチンコより大きなチンコ。
そして、今まで見たどんな粗チンよりも小さなチンコ。