おふざけで始めたマチアプで出会った年上長身美女に、リップテクと乳首責めで開発された童貞の僕が、騎乗位で美味しく召し上がられて、おはようフェラでこってり搾り取られた挙げ句、彼氏クン♡にさせられちゃう話。 (Pixiv Fanbox)
Content
プレイ概要 ※ネタバレ注意
プレイの種類:キス責め(唇へ、身体へ、乳首へ)、乳首責め、ちくしゃ(乳首イキ、乳首射精、チクイキ)、騎乗位セックス、名器責め、キスハメおはようフェラ
ジャンルの種類:体格差責め、純愛
【全体の流れ】
##P1 二人の出会い@導入、エロなし、カフェでの初デート
##P2 いざない@距離の近い年上の女性
##P3 密室の中で@逃げられない状況で首筋にキスをされる
##P4 部屋に入るやいなや……@貪るようなキス責め、ファーストキスを奪われる、甘いキス、壁ドン
##P5 ベッドの上でも……@貪るようなキス責め、体格差責め、身体へのキス、パンツ越しに撫でられる、嘘を咎められる、乳首責め、唇で性感帯開発、太ももで睾丸責め、乳首に落とされたキスマーク
**サンプルここまで**
**ここからご支援者様向け**
##P5 ちくしゃ(乳首イキ、乳首射精、チクイキ)、嘘をついた代償、優しいキス、おまんこ見せつけ、包茎からかい、騎乗位で食べられる、名器責め(動いてないのに膣内で扱かれる)、中でちゅ~、キスハメ、射精直後責め、連射、肉欲に溺れる女
##P6 エンディング@おはようフェラ、お掃除フェラ、ストローフェラで搾り尽くされる、搾り取った精子を見せつけられる、精子咀嚼、精飲、逆告白と告白
【ボリューム】
・無料公開分合わせて約3.6万文字
・AI生成挿絵:表紙合わせて19枚
・AI生成動画:なし
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表紙
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##P1 二人の出会い@導入、エロなし、カフェでの初デート
「へぇ……こういうとこ、来たことなかったんだ〜」
メニューを眺める彼女が「彼女とかいそうな年頃の男子なのにね」と小さく笑った。
店の一番奥、壁際に沿った横並びのカウンター席。
カフェっていうと普通、向かい合って座るものだと思ってた。
だけどそれはCMとかで見るようなチェーン店のようなカフェであって、この小さくておしゃれなカフェにはカップル用と言わんばかりの横並びの席しか用意されていなくて。
「こういうお店では意外とこういうのが落ち着くのよ?」
俺の腕を軽く引いて、何のためらいもなく隣に座るその仕草に今更抵抗の余地なんて残されてない。
席に座った瞬間、ふわりと鼻先をくすぐる柔らかい香り。
ボディソープ?
いやでもそれだけじゃない。
ほんのり甘くて吸い寄せられるような匂い。
それが彼女の匂いなんだと気づいたのは、少ししてからだった。
「……緊張してる?」
俺の手元をちらりと覗き込みながら、彼女はくすっと笑う。
「だ、大丈夫です……」
「ふふ。敬語、かわいいわね。アプリの時みたいにタメ口でもいいのに」
すぐ隣。
鈴の音色のように透き通った彼女の声が、店内の喧騒をものともせず、耳のすぐそばに落ちてくる。
鼓膜に直接触れるような距離感。
体温と一緒に、意識まで侵食されていくような感覚がした。
──なにこれ、近い……っ。
そもそも慣れていないのだ。
女の人と、こんなふうに並んで座ることなんて。
ましてや初めて会うヒトなのに。
同じ画面を見て笑い合ったり、肩が触れそうな距離で呼吸を感じたり……。
全部が全部初めてすぎて、胸の鼓動が鳴り止まない。
「店員さん? このメニューのこれと……あとこっちを一つ……えぇ、ありがとう、お願いするわね?」
少しだけ視線をずらして、彼女の横顔を盗み見る。
この距離で真横から見るのって、学校でだってありゃしない。
教科書を忘れて隣の子に見せてもらうときだってここまで近いことはないんだ。
さらりと揺れる明るめの茶髪は、肩より少し長いくらいで。
耳にかかったその奥に覗くピアスが控えめに光り、いかにも大人のお姉さんという雰囲気を醸し出している。
バチっと決まったまつげは長く、肌はパールのように白くきめ細かくて、アイラインの引き方一つとっても同級生とは違って大人びてて……。
首元のVネックから覗く鎖骨。
そのすぐ下でたわわに広がる二つの丘……。
いけないと思って視線を下に追いやれば、淡いベージュのタイトスカートから伸びる脚のラインに目が釘付けになってしまう。
……やばい、目のやり場がない。
それに、さっきから香水じゃない……柔軟剤?
それとも、彼女の匂いそのもの?
鼻を掠める香りの正体がわからないまま、思考はどんどん霞んでいく。
「──ねぇ、どっちにするか迷ってたよね?」
「え?」
彼女が手にしていたのは、メニューにあった二種類のミルクティー。
いつの間に運ばれてきていたのだろうか。
その片方を、自分のストローが差さったままの状態で、俺の前に差し出してきた。
自分が何を頼んだかなんて、もう覚えてすらいない。
「ちょっとだけ、飲んでみる?」
「い、いいです……! その、俺、自分の頼んだやつが──」
「だーめ。せっかく二人で別々の頼んだんだし、味見しなきゃもったいないでしょ?」
にこっと笑って、少しだけ身体を寄せてくる。
ストローの先が俺の唇の近くに当たりそうになって、思わず肩がびくりと跳ねた。
「そんなに警戒しないでよ〜。私、毒とか盛らないよ?」
冗談めかした調子でクスッと笑った大人のお姉さんが、自分のグラスのストローにそっと口を付け、こくりと喉を鳴らした。
ゆっくりと嵩の減っていく濁った液体。
細く白い首の上に乗る、小さな喉仏の動きがやけにスローモーションに見え。
そしてその後、ミルクティーで濡れた薄桃色の唇の上を、赤い舌がぺろりと舐めるように這っていく。
その瞬間、ぞわりと背中が粟立つ感覚を覚えた。
喉が渇いて仕方ない。
ゴクリと生唾を飲み込む音がやけに大きく響いて、慌ててそれを誤魔化すように自分も一口ミルクティーを含む。
……味が、よくわからない。
「じゃ、私がそっちの先にも〜らおっと」
俺の動揺なんて知りもしないのか、隣のお姉さんは俺の返事を待つこともなく、ごく自然な動作でこっちのグラスを手に取ると、そのままの勢いでストローを口に咥えた。
ちゅう、と吸い上げられたミルクティーが、ストローを伝って彼女の口の中に消えていく。
たったそれだけのことなのに、どうしようもなく胸が高鳴ってしまって。
どくどくと早鐘を打つ心臓の音が彼女に聞こえてしまうんじゃないかと心配になるほどだった。
「ん……こっちも美味しいね」
「そ、そうですか……」
「うん。はい、じゃ、返すね?」
細い指に握られたグラスが、机の上を滑るように戻ってくる。
さっきよりも幾分か心は落ち着いているものの、それでもまだ緊張していることに変わりは無い。
渇いた喉を潤そうとストローを口に含みかけたところで、視界の端に映り込むうっすらと滲む桃色の跡。
あれやこれやと頭の中をよぎった途端、自分の顔がぼっと熱を持って……。
──なんでこんなにドキドキしてんだよ。
「……どうしたの?」
「いえ、なんでも……」
だがそんな原因を作った当の本人はどこか楽しそうで、それでいて余裕たっぷりといった様子で俺を見つめてくる。
さっきまでと同じ笑顔。
優しく穏やかな笑み。
なのに、今はそこに意地悪な色が混ざって見える気がした。
(でも、ここで口をつけないと不自然だよな……)
なるべく意識しないように、桃色の跡を見ないようにしながら、改めてストローに口をつけて頬に力を入れると、冷たい紅茶が流れ込んでくる。
ゆっくりと口の中に広がってミルクティーの味は、やっぱりよくわからなくて。
それよりも、彼女の、ありもしない体温が伝わってくるような……。
冷たいはずのミルクティーが喉を通ったあと、妙に胸が熱くなった気がしてしまう。
「ここのミルクティー、おいしいと思わない?」
「……はい。甘くて、やわらかい味がしました」
なんて返事だよ、俺。
甘くて柔らかいって……彼女の唇を味わったわけじゃないのに。
咄嗟に口から出た言葉。
微笑む彼女の唇を視界に入れながら発した言葉は、どう解釈してもそれを連想させるものでしかなかった。
「甘かった?」
「……」
「あはは、そんな顔真っ赤にしなくてもいいよ。ウブで可愛いなぁって思って」
ふにゃりと表情を崩してくすくすと笑う。
その様子は無邪気とも取れるし、小悪魔的とも言えるし。
この人の心の中が読めないままに、俺は小さく頷いた。
「……甘いです。いつも俺が飲んでる飲みものよりも……あの、でも!」
「ノンシュガーなのに?」
「や……あっ……」
「うんうん、わかってるよ〜。でも本当に美味しかったんだからしょうがないじゃない?」
「うう……」
恥ずかしさのあまり顔を手で覆えば、大人のお姉さんはまた楽しそうに声を出して笑ってくれた。
しかし、全く余裕のない俺は照れ隠しに下を向くしかなく、慣れないデートをするなんていうきっかけを作ったクラスメートに心の中で恨み言を募らせていたのだった──。
………
数日前。
友達に半ば強制的に、面白半分で勧められて、軽い気持ちで始めたマッチングアプリ。
「大人の女とか狙えば? お前、年上好きだろ?」
そんなこと言った覚えはないのだが。
一緒に画面を覗き込んでスクロールしながら、「たしかに綺麗だな」と思って、なんとなく“いいね”を送った女性が、まさか返してくるとは。
プロフィールには『都内在住・会社員。映画と紅茶が好きです』とだけ書かれていて、年齢は33歳。
俺の、ちょうど倍に近い。
メッセージのやり取りは、妙に丁寧で、でもどこか親しげな、いかにも大人の余裕を感じさせるもの。
最初のうちは警戒していたはずなのに、気づけば流されるように「会ってみる?」って話になって。
会うまでは「ドタキャンされるんじゃ……」なんて不安に思ってたのに──。
実際に待ち合わせ場所に現れた彼女は、写真よりずっと綺麗で、ずっと落ち着いてて。
それでいて、俺の目をじっと見て、こう言った。
『初めまして。ミサキです、今日はよろしく。私なんかと会ってくれてうれしいです』
そのときの笑顔が頭から離れない。
──なんでだよ。
モデルみたいにスラっとした長身がヒールのせいでさらに高く見える。
すらりと伸びた長い手脚に、キュッと括れたウエスト。
顔ちっちゃい。
脚長い。
髪サラサラ……。
胸だって大きい。
何カップかわからない。
フォーマルな服装も、かといって硬すぎず、柔らかすぎず、大人の余裕を出すにはほどよく。
メイクだって派手じゃないのにめちゃくちゃ綺麗で。
というか、顔が良すぎる。
今すぐ芸能の事務所かなんかに所属してもトップクラスに美人な人が、数ある“いいね”の中からなんで俺なんかを選んだのかわからない。
──なんで……。
こんな人、絶対モテるに決まってるのに。
どうして俺なんかと会ってくれるんだ。
「ん?」
ふいに彼女が、俺の顔を覗き込んでくる。
「どうしたの? ぼーっとしてたけど」
「っ、いえ……なんでもないですっ」
「あやしいなぁ。なにか、やましいこと考えてた?」
「ち、違いますって!」
「ふふ……冗談だよ」
からかうように笑ったミサキさんの指先が、すっと伸びてくる。
真っ直ぐに、俺の顔に向かって。
思わずぎゅっと目をつぶってしまったのは、もはや条件反射のようなもの。
だから、一瞬遅れてやってきた柔らかくもくすぐったい感触に頭が追いつかなくて──。
「ふふっ。前髪、こっちの方がかわいいかも」
額を撫でる感触に恐る恐る目を開けると、そこには悪戯っぽく目を細めるミサキさんがいて。
人差し指で俺の前髪を弄ぶその姿があまりにも可愛らしくて、なんだか直視するのが恥ずかしくなった俺は、目を逸らしてしまった。
「ど、どうも……」
「褒めてるんだから、もう少し嬉しそうにしたらいいのに」
「や……あ……」
「そういうところ含めて、可愛いんだけどね。やっぱり私の見立ては間違ってなかったか」
「あはは」と笑うミサキさんの指先が、持ち主の元へと帰っていく。
その指の腹が触れたところは、まるで火をつけられたように熱い。
ほんの一瞬だったのに、頭の芯が痺れてじんわり動けなくなっていくようで。
ただじっと座っているだけなのに、汗ばんでくる身体の乾きを潤わすように。
気づけば、グラスは空になっていた。
「……そろそろ行こっか?」
時計の針は待ち合わせからもう一時間半も経っていることを指し示し。
立ち上がったミサキさんに釣られるように、俺も慌てて席を立とうとして……横に並んだ彼女の高さに、改めて息を呑む。
ヒールを履いているとはいえ、彼女は160cmそこそこの俺よりもずっと背が高い。
間近で見上げる角度に、鼓動がまた速くなる。
外に出ると、あたりはすっかり夕方の空気だった。
ビルの隙間から差す西日が、彼女の髪に橙色を映している。
「今日はありがとう。来てくれて嬉しかったよ」
「……いえ。こちらこそ……その、楽しかったです。ご馳走にもなっちゃって……」
「ふふ……そっか。じゃあ、またすぐに会える?」
柔らかい声。
けれど、その中にほんの少し、熱がこもっていた気がする。
「は、はい……!」
まるで告白みたいな返事になって、俺は慌てて視線を逸らす。
だから気が付いていなかった。
違う方向を向いた俺の耳元に、彼女がすぅーっと唇を寄せていたことに。
「……次は、もうちょっとだけ、距離を縮めてもいい?」
突然、鼓膜を撫でるように囁かれた吐息まじりの声はさっきよりほんの少しだけ低くて。
「私も君のこと気に入っちゃったみたい。また近いうちに会おうね……ジュンヤくん?」
おまけに背筋がゾワゾワするような、脳の奥がピリピリ痺れるような……そんな不思議な響き。
それがロウソクの火を優しく吹き消すかのような風圧で耳に流れ込んできたかと思うと──。
ちゅっ……♡
次の瞬間には耳たぶに触れるだけの口付けが落とされていて。
「え……?」
「それじゃあ、気を付けて帰ってね。バイバイ」
ひらひらと手を振って去っていく後ろ姿を呆然と見つめながら、残された俺はただその背中を見送ることしかできなかった。
なのに。
その背中が遠ざかっていくほどに、耳に落とされた柔らかく湿っぽい熱がじんじんと疼き出す。
──次も、あの距離で。
いや、もっと近くなるのかもしれない。
そう考えた瞬間、どうしようもなく胸がざわついたのだった──。
………
……
…
##P2 いざない@距離の近い年上の女性
「んふ……♡ ジュンヤくんってやっぱり歩幅もちっちゃいね」
夕暮れの帰り道。
俺が少し先を歩いていたつもりだったのに、いつの間にかミサキさんの長い脚が俺を追い越していた。
「えっ……ご、ごめんなさい……」
「ううん、ぜんっぜんいいの。ちょこちょこ歩いてるジュンヤ君を見てるの、すっごく癒されるんだから」
ヒールを履いているからだろうか。
いや、違う。
ヒール抜きにしても、彼女は俺より10cm以上も背が高い。
隣に並ばれるだけで、自然と見上げる角度。
その高い視線から、ミサキさんがふっと俺の顔を覗き込んでくる。
「ほら、こっち。せっかくなんだから、もうちょっと一緒に歩こ? ちっこくて可愛いジュンヤ君っ♡」
自然な流れで、俺の左腕の手首にそっとかけられたミサキさんの右手。
そのまま並んで歩き出すと、肘と肘が触れるほどの距離になると少しだけ、ミサキさんの体温が伝わってくる。
……何回目だろう、この感覚。
確かに、最初に会ったときはこんなじゃなかったはずだ。
もっと遠かった。
どこか夢みたいで、近づくのも恐れ多くて。
だけど今は……いや、今もやっぱりどこか夢みたいなのに、彼女はもうこんなにも自然に、俺の隣にいる。
まるで彼氏と彼女みたい。
そんなことを考えていると、ふと、その手が俺の指に触れてくる。
何も言わずに絡んできたミサキさんの大きな手のひらが重ねられて。
俺よりも細く見えるのに、彼女の指のほうが長くて、手のひらも大きく。
だけどもしっかりと、指と指との間に絡められた柔らかい指に、ゆっくりと握り込まれていく。
「あっ……」
絡み合った指と指。
逃げる暇なんてない。
あっという間にミサキさんとの恋人繋ぎが決まってしまう。
心臓がばくばくと音を鳴らす。
恥ずかしくて解こうとしても、振り解けない。
むしろこのまま、強く指を絡ませて欲しいとさえ思ってしまう。
「ミサキさんって……えっと……」
「んー?」
「手、おっきいんですね……」
気の利いたセリフの一つも言えやしない俺の手を、返事とばかりにぎゅっと握り締めてくる。
あたたかい。
そして、包み込まれているような感覚。
「……ふふ♡ 小っちゃくてかわいい」
その言葉が、くすぐるように落ちてくる。
さっきから暴れっぱなしの心臓。
息が上手く吸えない。
「そんなに緊張しなくていいのに」
「……してません」
「うそ。顔、すっごく赤いよ?」
からかうような口調とは裏腹に、握る手の力はほどよく優しくて。
そのぬくもりが、まるで逃がさないように指先まで絡まっていた。
──いつからだったっけ、こんなふうに手を繋ぐようになったのは。
最初の頃のことを思い出そうとしてもどこからこの距離が縮まったのか、はっきりとは思い出せない。
でも、あの日のことはやけに記憶に残ってる。
公園のベンチ。
日が傾いて、風が少し冷たくなり始めた頃。
俺が話していたどうでもいい学校のことに、ミサキさんはずっと頷きながら耳を傾けてくれていた。
「……それで、隣のやつがいきなりでかい声出して……」
「ふふっ、そっか。……ジュンヤくんの声って、なんだか柔らかくて落ち着くね」
そう言って、さりげなく身体を近づけてくる。
ベンチのひじ掛けに肘をついたミサキさんが、自然な仕草で自らの身体を押し出し、俺の耳元に顔を寄せた。
「もっと、聞かせて?」
その瞬間、彼女の吐息が耳を撫でて、ぞくりと背筋が反応した。
触れたのか、触れていないのか。
曖昧な距離。
密着しているわけではない。
だけれども、そこにあるミサキさんの唇を意識せざるをえない距離。
「……ぁ……」
「どうしたの?」
「い、いえ……」
「んふ……♡ そっか。ならもうちょっとだけ、近くでも大丈夫かな?」
囁き混じりの甘い声に、また脳ミソが揺らされる。
何も悪いことをしていないのに、なぜだか謝りたい気分になったことを、俺はしっかりと覚えている。
自分が何の話をしたかは、まるで覚えていないのに──。
あの時から、何かが変わった気がした。
いや、正確には、“変えられた”のかもしれない。
会うたびにほんの少しずつ、ミサキさんとの距離が近づいて。
それが自然なことみたいに、当たり前になって──。
気がつけば、次のデートでは俺の間合いなんて、とっくに崩されてなくなっていた。
………
静まり返った映画館。
物語の山場を越え、終盤の静かな余韻のシーンが続き、俺はただ目の前のスクリーンを見つめていた。
登場人物たちのささやかな会話。
薄暗い劇場。
音楽もほとんどなく、物語は静かに幕を閉じようとしていた。
──なのに。
ある瞬間から、物語の内容が頭に入ってこなくなる。
理由はすぐにわかった。
右手の甲に、ぴたりと柔らかいものがふれたのだ。
……指先?
横を見ることはできなかったが、触れ方でわかる。
ミサキさんの手だった。
何も言わず、いつの間にか、俺の手の上にそっと置かれていた指の先。
ただの偶然──いや、そんなわけがない。
なぞるように、ふわりと指が動いた。
俺の手の甲の上を、ゆっくりと。
一本一本、輪郭を確かめるように。
──集中なんて、できるわけがなかった。
鼓動が跳ねる。
呼吸が浅くなる。
くるくると手の甲の上で踊る指先一本に翻弄されて、全身から力が抜けていく。
すると今度は、ふぅ〜っと、生ぬるい風が手の甲を撫でた。
触れたのか、触れていないのか。
でも、湿った熱を発するそれは間違いなく“唇の気配”だった。
キス。
それも手の甲に。
たぶん。
いや──きっと。
スクリーンの光が暗くてミサキさんの顔は見えない。
だけど、小さな声がかすかに聞こえた。
「……かわいい」
吐息に混じったその一言が、現実だったのかどうか確信は持てなかった。
だけど、映画館を出た後も、右手の甲が熱をもってじんじんと疼いていた。
その後、何を話したかなんて覚えていなかった──。
………
気がつけば、右手は今も彼女の手の中にあった。
指と指がしっかりと絡み合ったまま。
ぎゅっと握られているわけじゃない。
ぬくもりがじんわりと伝わってきて、でもそれが心地いいのか、緊張しているのか、自分でもよくわからない。
ミサキさんの歩幅に合わせて少しだけ背伸びするような感覚で歩くこの距離が、なんとなく“ちょうどいい”気がしていた。
──だけど、それは本当に俺が決めた距離だったのか。
自分から手を繋いだ覚えなんてない。
けど、いまさら離そうという気にもなれなかった。
こうして手を握って彼女の隣を歩いていると、不思議と考えることが止まってしまう。
ただ、目の前の歩幅とぬくもりだけを追いかけるように。
言われるがまま、導かれるままに──。
「──ねえ、ジュンヤくん?」
急に名前を呼ばれて、沈みかけていた思考が浮上する。
「え……?」
ミサキさんが、少しだけ立ち止まって、俺の顔を見下ろすように覗き込んできた。
「もうちょっとだけ……一緒にいてくれる?」
その笑顔に、断るという選択肢はなかった。
「うん……はい」
その返事が口からこぼれたと同時に、もうミサキさんは歩き出していた。
全てわかってたみたいに。
手は繋いだまま。
けれど今度は、彼女が先を歩くように少しだけ引っ張られる。
まるで俺がただ手を引かれてついていってるだけみたいな──そんな距離感。
歩幅は大きくない。
でも確かに、どこかへ向かってるような足取りだった。
会話だって特にない。
「もう少しって……どこに行くんですか?」
沈黙に耐えられず聞いてみたけど、ミサキさんは振り返らずに、ふふっと笑うだけ。
「うーん、どこだと思う?」
問い返されても答えられない。
でも手は離されないまま。
それどころか、あからさまに握る力が強くなっていた。
それが妙に心地よかった。
気づけば街の風景が少しずつ変わっていた。
コンビニ、居酒屋、カラオケ、そして──。
ネオンの看板が静かに光る、ホテル街の入口。
明るすぎず、騒がしすぎず。
どこか静かで、落ち着いた雰囲気の並び。
ただの帰り道の一部──と言い聞かせようとしても、心臓の音が徐々に速くなっていくのを止められない。
ミサキさんは何も言わないまま俺の手を引いて、そのままホテル街の小道を奥へと進んでいく。
そして、いくつか並ぶ小さな建物の前を通り過ぎたあと──その中のひとつの前で、彼女はふと立ち止まった。
何気ない風を装った動作。
けれど、俺の心臓はそこで確実に一度跳ね上がった。
「……あの……」
声を掛けようと口を開いた瞬間、ミサキさんが振り返る。
「ねえ、ジュンヤくん」
その声はごく普通で。
まるで「そろそろお茶でもどう?」って言うみたいに自然だった。
「今日……まだ帰りたくないなって思ってたの、私」
笑顔は崩さず。
でも、その言葉の裏にあるものは、あまりにもはっきりしていた。
足元にある自動ドアのセンサーが、気配を察知してそっと開く。
それでもミサキさんは中には入らず、俺の反応を待っていた。
「……行こ?」
手を引かれたのは、たったの半歩分だけ。
だけど、そのひと踏みが、俺から“言い訳”を取り払うには十分だった──。
………
……
…
##P3 密室の中で@逃げられない状況で首筋にキスをされる
初めて連れてこられたエレベーターの中は、驚くほど静かだった。
当然俺たち以外に誰も乗っていない。
小さな空間に繋がれたままの手のぬくもりと、彼女の香りだけが満ちている。
「ん……ちょっとだけ、直していい?」
ミサキさんが俺の手を離し、小さなポーチへと手を突っ込んだ。
その中から取り出した一本のルージュ。
見るからに勝負用とわかる、深くて鮮やかな赤。
それを鏡越しに唇へゆっくりと滑らせながら、彼女はふいに呟いた。
「……ほんとはあんまりこういうの、良くないと思ってるんだけどね?」
リップを塗る手は止めないまま、言葉だけが淡々と続いていく。
「こんなふうに……初々しい男の子を、つい連れ込んじゃうなんて」
ルージュが一周して唇の端に届く頃には、彼女の口元には微笑が浮かんでいた。
その目だけは鏡越しに俺をまっすぐ見据えて。
「もっと真面目な恋愛がしたいの。ほんとは、ね?」
──だったら、どうして。
そう言いかけた声は、唇に乗せられる前に飲み込まれた。
「でも……ジュンヤくんが、可愛すぎるのがいけないのよ?」
塗り終えたばかりの赤い唇が、ゆっくりと近づいてくることで面食らう。
キスをするには、ほんの少しだけ逸れた軌道。
だけれども右も左も、壁をついたミサキさんの両腕に阻まれて、どこにも逃げ場がない密室状態。
あれよあれよという間に、ぺたり、と貼りつくような唇の感触が頬に落ちて、吸い付くような音がエレベータの中に響き渡る。
ちゅぱぁ……♡
ギラギラと艶めく赤の余韻が、鏡越しに見る頬の上で光っていた。
目が眩みそうになるほどの鮮やかさ。
ようやく唇が離れたと思えば、今度は逆側の頬に、再度同じように唇が吸い付いてくる。
ちゅっ……♡ ちゅぅ〜〜〜……♡
吸われているのは頬なのに、なぜか首筋や腰にまでぞわぞわとした快感が走る。
「……ほら。ちゃんといい子にしてなきゃだめじゃない。私みたいな悪いお姉さんに食べられちゃう♡」
その声はまるで“おいた”をした我が子に言い聞かせるように優しく、それでいて拒絶の余地を与えない……そんな類のものだった。
エレベーターが小さく揺れて止まる。
行き先は告げられていないのに、足はもう逃げ場のないフロアへと導かれていて。
「……続きは、ちゃんとベッドの上でしましょうね? ジュンヤくん」
耳元で囁かれた声に、全身が熱を持っていくのがわかった──。
………
……
…
##P4 部屋に入るやいなや……@貪るようなキス責め、ファーストキスを奪われる、甘いキス、壁ドン
「んふっ♡ はぁ♡ んちゅっ♡ ちゅぅぅぅ♡」
ホテルの部屋に入るや否や、ドアが閉まる音と同時に俺の背中は壁に押しつけられていた。
何が起きたのか理解する間もなく、ミサキさんの両手が俺の顔の左右を塞ぐように置かれて、すぐ目の前に、真っ赤に艶めく唇が落ちてくる。
「……ずっと、こうしたかったのよ?」
息がかかる距離。
問いかけじゃない。
一方的な宣言。
次の瞬間には、もう一度唇が重ねられていた。
「んちゅっ♡ ちゅ、ちゅうぅ♡ はぁ……♡ ジュンヤくんの唇、やっぱり想像どおり……」
最初のキス……なんて余韻は一瞬で奪われた。
柔らかいとか、甘いとか、そんな言葉を並べる間もなく。
唇が、舌が、何度も何度も押し付けられて。
口の中をくちゅくちゅと吸われる音が、部屋の中にいやらしく響き渡る。
「ちゅぅ〜〜……ん、ぷぁ……♡ ふふっ、だめだよ? キスって、もっとこう……優しくするものでしょ?」
そう言いながらもミサキさんの瞳は獲物を逃がさない肉食獣のそれでしかなかった。
その瞳の中に映った壁際に追い詰められて今にも泣き出しそうな自分の姿。
だけどそれが余計にミサキさんをそそらせるようで。
迫ってくる唇に一切の容赦はなく、息継ぎすら許してはくれなかった。
「んちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅぅ♡ はぁ〜、おいしぃ……♡」
舌を絡められ、唾液を流し込まれる。
それだけで頭が真っ白になっていく。
流し込まれる唾液の量が増えてきたところで、喉の奥を舌でかき混ぜられて、えずきそうになったところでやっと解放された。
咳き込んで涙目になりながら息を整えていると、目の前でくすくすと笑う声が聞こえる。
見上げると、妖艶な笑みを浮かべる美女がいた。
「苦しかったかな? ごめんね」
「お詫びに……♡」
そう囁くと同時に、ぷるぷるの唇が俺に押し付けられる。
逃げるつもりもなかった俺はただ、その柔らかさに飲み込まれた。
じゅるっ、という音とともに激しく吸い上げられる舌使い。
そのまま口の中を、長い舌がぐるりと一周。
もう一度粘液を塗りつけるように、ミサキさんの肉厚な舌によって掻き混ぜられたせいで、頭の中が瞬いた。
「恋人ってこういう甘いキスもするものなんだよ? もう覚えた?」
そう言いながら、ミサキさんは俺のベルトを外しにかかる。
慣れた手つきでズボンを脱がされあっという間にパンツ一枚に。
だがその恥ずかしさを感じる前に、ミサキさんはもう一度唇を重ねてきた。
ホテルの部屋に入ってすぐの玄関で、靴を脱ぐ時間も惜しむように。
「んふっ♡ こうするともう逃げられないでしょ?♡」
足首まで下ろされたズボン。
ボクサーパンツ一枚の姿で、玄関の壁に寄りかかる俺と。
それを挟み込むように立ったまま、壁ドンした状態で微笑んでくるミサキさん。
いつもの優しい彼女ではない。
餌を目の前にした肉食獣が、そこにはいた。
「こうやって逃げ道塞いでぇ……♡ 追い詰めてぇ……♡ たっぷり焦らして焦らして……ゆっくり食べてあげる……♡」
俺に覆い被さるように、舌舐めずりをするミサキさんが、いつものミサキさんのようには到底思えなかった──。
………
##P5 ベッドの上でも……@貪るようなキス責め、体格差責め、身体へのキス、パンツ越しに撫でられる、嘘を咎められる、乳首責め、唇で性感帯開発、太ももで睾丸責め、乳首に落とされたキスマーク、ちくしゃ(乳首イキ、乳首射精、チクイキ)、嘘をついた代償、優しいキス、おまんこ見せつけ、包茎からかい、騎乗位で食べられる、名器責め(動いてないのに膣内で扱かれる)、中でちゅ~、キスハメ、射精直後責め、連射、肉欲に溺れる女
真っ白なベッドの中央、身動きも取れないまま仰向けに敷かれた少年の上に、長身の女が身を屈め、跨るようにして腰を落としていた。
濃く艶めいた赤いルージュの跡が、頬、顎、喉、鎖骨、胸元へと連なっていて。
彼女の唇が通った軌跡が、ひと目でそれとわかるほどはっきりと、少年の肌に刻まれていた。
彼女はまるで獲物の上に覆いかぶさる捕食者のように、その長い脚で少年の両脚を挟み込み、逃げ場を封じたまま、首筋に唇を這わせている。
身体の大きさも、体勢も、力も……何もかもが彼女のほうが上。
少しの間でもと迫り来る唇から逃れようとしたところで、両手首を頭の上でベッドに固定されてしまえば、女の子のようにいじらしく身を捩らせることしかできず。
ベッドに沈む細い肩。
浅く上下する胸。
震える吐息。
何もかもが初めての生娘のような反応しかできていない。
何せ、声を出すことすら許されていないのだ。
あまつさえ、声を出そうと口開いたところで、それをすぐさま察知した捕食者の唇に塞がれて、肉厚な舌先に口内をまさぐられてしまう。
舌を嫐られ、歯茎の裏から上顎にかけてを舐め上げられて。
たっぷりと時間をかけて性感帯を刺激した捕食者は、抗う気力がなくなった少年の様子を見ると妖しく微笑み、また細い身体の方へと唇を下ろしていく。
捕食行為を邪魔されたと言わんばかりに最初から。
細い首筋に唇を這わせ、そのままなぞるように筋張った鎖骨へ。
ぷっくりと甘勃起した胸の頂にはたっぷりと。
とんがった先を口に含んで啄むように、わざと吸い上げるような、ぢゅぱぢゅぱと下品な音を響かせた責めで。
乳首に吸い付かれる刺激が、じわじわと下腹部へと下っていき、植え付けた快楽の種を育てるかのように、捕食者は手のひらで撫でまわしながら、肌の下を這うようにして鼠蹊部をなぞっていく。
少年とて、既に精通を経験した、いわば一般的な男子。
自らの動きを封じるように跨った大人の女性が施す行為の意味がわからないはずがなく。
だけれども、自分でするよりも何倍も焦ったくて、それでいて身体の芯から温められるようなもどかしい感覚に声なき声を上げるしかない。
「……ッ!♡ ……ッッ!!♡♡」
喘ぎ声を抑えようとする姿に気づいた捕食者は、意地悪そうに目を細め、小さく笑った後、さらに責めを強めるかのように、親指の腹で彼の股間をそっと撫で上げた。
「ん"ん"ん"ん"ッッ♡♡♡」
もう息すらうまく吸えない。
たった一撫で、たった一押しだけで、腰の奥が跳ね上がる。
指の腹が布越しに擦れただけなのだ。
それだけなのに、下腹部から背中まで、電気みたいなものが走った。
「や、だめっ……そんなの、っ♡」
言葉にならない声が喉の奥でちぎれていく。
叫びたくても息が漏れるだけで、実際に音にはなってないようだった。
「んふっ♡ 調教の成果が出てきたのかも……♡ ちゅぅぅぅぅ……♡」
体格に優れたミサキさんの大きな身体が俺を包んで、押さえつけて、逃げ場をなくして。
視界いっぱいに広がるのは、彼女の髪、唇、そして熱。
俺の外堀を埋め終わったミサキさんの全てが、中に入り込んでくるみたいだった。
「どうしたの……? こんなに、反応しちゃって……♡」
耳元に落ちる甘い囁き。
鼓膜を優しくくすぐるはずなのに、心臓を直接握られてるみたいな感覚に陥る。
「ふふ……おちんちん、隠さなきゃ……♡ 見られたくないんだよね、かわいいね……♡」
ミサキさんの親指が、ボクサーパンツの上からもう一度俺の膨らみをなぞる。
そのときだけ布越しの感覚じゃなくて、肌の上に、直接、彼女の存在が触れているような錯覚がした。
それがあまりにも気持ちよくて、だから怖くて、でもやめてほしくなくて。
俺の喉から漏れる声は、もはや言葉じゃなかった。
「ひぁっ……あっ……♡」
涙が滲む。
でも、泣いてるんじゃない。
苦しいわけじゃない。
わかってる。
それなのに──身体がうまく反応できない。
快楽と羞恥が同時に押し寄せて、頭の奥をかき乱していく。
そしてまた、あの声が耳に落ちた。
「ふふ……かわいいジュンヤくん。もっと鳴いてもいいんだよ?♡」
その声を聞いた瞬間、俺の中の何かが、また少しずつ崩れていく音がした。
「ミサキっっっ♡♡♡ ミサキさんっっっ♡♡♡」
「ふふ♡ なぁに?♡ “嘘つき”のジュンヤくん♡」
その声が耳に落ちた瞬間、心臓が跳ねた。
「……えっ……?」
思わず、目を目開く。
でも僕を見下ろすミサキさんはニコニコしたまま。
まるで今日一日ずっとその名前で呼ばれていたのを、今さら確認するように。
「ジュンヤ、だよね? マッチングアプリの名前は……♡」
言葉よりも先に、彼女の指が、俺の胸元の尖りに爪を立てるようにして滑り込んでくる。
「ほんとの名前は、ジュンくん……で、合ってるんだよね?」
ピンっ♡
「んぁ……っ♡♡♡」
反論しようとした口も、人差し指の爪の先、ほんの少しの動きで掠められた乳首のせいで喋れなくなってしまい、代わりに漏れてしまった甲高い喘ぎに顔が熱くなる。
そして遅れてやってくるのは快感と恐怖……甘さと苦しさが入り交じる未知の感情。
「……そ、れはっ!」
「ふふっ、そうだよね? 私は別にいいけど……ねぇ?」
ミサキさんの手が、再び胸に伸びる。
触れるか触れないかのギリギリを、指の腹が往復して、苦しいとわかっているのに思わず自分から突き出してしまう。
「ここも、こんなになってるんだもんね?」
「あぅっ♡」
フェザータッチ。
撫でるか撫でないかくらいの感度で掠める指の前に声が出てしまい、反射的に膝を閉じようとするけれど、両足の間にはミサキさんの太ももがあって閉じられない。
ミサキさんが自分の服を捲ると、ブラに包まれた大きな胸が現れる。
普段凛としたミサキさんの、顕になった肌色。
その谷間部分には大粒の汗の珠が浮いており、自然と唾を飲み込んでしまった。
「私は別に怒ってないのよ? ジュン君が仮名を使ってること」
彼女の片手が俺の胸元に伸びてくる。
その手は俺の胸板を撫で回し、時折指先を乳輪周りに引っ掛けるようにして焦らしてくる。
「んっ♡ はぁぁ♡♡」
「でもぉ……私の気持ちを弄ぶのは、よくないわよね?」
指先が乳首を摘み上げる。
たったそれだけで腰をひくつかせたくなって、股の間に差し込まれた、大木のように肉付きの良い立派な太ももに縋り付きたくなる。
「ねぇ、こっち見て?」
甘く優しい声音にハッと顔を上げると、視線がぶつかった。
吸い込まれそうな瞳の奥に燃え盛るような熱。
目が合った瞬間に、心臓がどきんと跳ねる。
その視線から目を離せない。
深く透き通った藍色の瞳を通して、心の中まで見透かされているような、不思議な感覚。
「ううん、いいの。嘘ついてたって怒ってないもん♡」
そう呟きながら、ミサキさんは赤いルージュの唇を、俺の左胸に落とした。
ちゅぅぅ……♡
「でもね?」
もう一度。
右の胸にも、ミサキさんの舌が触れた。
最初は円を描くように周りだけをなぞっていただけなのに、次第にその円を広げるように胸を舐める面積を増やしていき、そして最後に、頂点へとたどり着く。
にゅるっ♡ ちゅぅぅぅぅぅ……♡
「んあぁッッッ!?♡♡♡」
思わず大声をあげてしまうほど、待ち焦がれていた快感。
しかし、声を上げたせいで捕食者に気取られた口腔は、無理やりにでも黙らされてしまう。
「んんんんーっっっ!!??♡♡♡」
熱い粘膜に包み込まれ、ざらついた舌を埋め込むように喉奥から舐り上げられる。
ぢゅるるるるぅぅぅっっっ♡♡♡
れろっ♡ れろっ♡ れろっ♡
唾液による粘着質な水音が部屋中に響き渡っていて、自らの犯した過ちを償うように顔を覆いたくなるが、それも拘束されていて叶わない。
なんとか抵抗しようと頭を動かせば、喉の奥を硬く尖った舌先が突いてきて、呼吸さえも支配される。
ぬろぉっ……♡ れるっ……♡
「んんっ〜♡♡♡」
必死に鼻呼吸を心がけているというのに、容赦なく喉奥を蹂躙してくるミサキさんの長い舌。
何度もえづく寸前まで追い込まれた後、酸欠になりかけた頃に彼女はようやく口を離してくれた。
「んはぁ……♡ ふふっ♡ だめじゃない、勝手にお喋りしちゃ……♡」
「ミサキッッ♡♡♡ ミサキさっっっ♡♡♡」
「私は嘘はついてないわよ? 私の本名は美咲♡ “ジュンヤ”くんとは違って、本名で登録してるもんね♡」
膝立ちになったミサキさん……もとい美咲さんに見下ろされる。
部屋に吊るされた絢爛な照明を背に受けて、美咲さんの深い影が降ってくる。
暗闇に覆われているというのに、その表情はやけにはっきりと、特に赤いルージュに彩られた唇は、シワのひとつひとつまでもが鮮明に見えた。
「──嘘ついた子には、お仕置きしなきゃいけないのよ?♡」
突如美咲さんの巨体が、俺の身体の上に降って来た。
女性特有の柔らかい身体で組み敷かれ、両手の自由を奪われ、抵抗ができない状況。
おまけに股だって、美咲さんのぶっといもも肉に阻まれて閉じられない。
そんな俺の絶望的な状況とは正反対に、美咲さんはとても嬉しそうに微笑んでいた。
歪んだ口元から滴る銀糸。
その顔を見ているだけで、背筋に寒気のようなものが走る。
これから自分はどうなるのか──想像しただけで怖くなる。
「ひっ……あっ……♡」
悲鳴じみた声を上げたのと同時に、美咲さんの唇が、もうひとたび落ちてきて。
ちゅぅぅっ……♡
容赦なく胸の突起物を転がし始める。
当初指先で弄ばれるだけだったそこは、今や立派な性感帯へと変貌を遂げており、触れられるだけで腰が浮くほど。
そんな敏感に張り詰めた突起物の、根元から裏側までを一気に舐め上げられたかと思えば、今度は先端だけを舌先で突かれるように責められ、さらには口に含んで転がすように愛撫される。
「ん"ん"ん"っっっ♡♡♡ はぁぁぁっっ♡♡♡」
声を出せばまたディープなキスを、さっきみたいに窒息するまでに味わわされるに違いなく。
そう考えてぐっと堪えるのだが、美咲さんの細い指先が反対側の乳首にまで伸びてくると、我慢は無意味と化していた。
クニっ♡
こりこりこりっ♡
二本の指で挟んで扱き上げるように素早く擦られた瞬間、今まで感じたことの無いような鋭い快感が背中を駆け抜ける。
「んんんんんんっっっ♡♡♡」
目の前がちかちかと点滅し、舌で舐めまわされている乳首から広がっていく痺れるような感覚。
下半身はもはや制御不能となっており無意識にカクカクと、しかし擦り付けることで快楽を得られるはずの柔らかい肉の柱には無情にも躱されて、下着の中で締め付けられた分身が虚しくも空を切るのみ。
「あっ♡♡♡ んんんんんんっっっ♡♡♡」
物言わぬはずの器官。
はち切れんばかりに硬くなり、パンツにシミができるほどに泣いて先ばしりをこぼして訴えているにも関わらず、美咲さんは一向に触れてくれない。
敏感な部分に触れたのは最初だけで、それからはずっと上半身への責めが続いていた。
上半身のあらゆる箇所を丹念に舐められ、しゃぶられ、甘噛みされ、時には強く吸われ、時に焦らされ。
時折竿にご褒美が舞い降りたかと思うと、ティッシュ一枚吹き上げることすらできないような、そよ風的な刺激が、ひらり、ひらり。
男根に与えられる決定的な刺激がないまま、散々焦らされ続けた身体は、少しの刺激を受けただけでも過敏に反応するようになっていた。
しかもそれは、焦らされれば焦らされるほどに蓄積していく時限的な毒。
その証拠に、今では乳首だけでなく、耳も首も脇すらも、美咲さんの唇によってすっかり性感帯へと開発されていた。
「んんっっ♡♡♡」
脳髄に響くような快楽。
理性を押し流すかのような波状攻撃に、無意識のうちに背筋が反ってしまう。
「そんなに腰を揺らしてどうしたのかしら? まさかとは思うけど……嘘をついてた君が『おっぱい吸って〜〜♡』なんて言うわけないわよね?」
そのセリフで確信する。
美咲さんは怒っているわけではないけど、楽しんでいる。
普段は優しくて美人の……いわば大人の女性。
だが、ひとたびスイッチが入った途端に人格が切り替わったかのように、強引で、意地悪で、嗜虐的な……いわゆるドSというやつになるようだった。
「許してほしい?♡」
ようやく離された唇。
肌の表面についた真っ赤なルージュの跡を慈しむように、指先が撫でまわしたかと思うと、突然耳の中にぬるぬるが侵入してきた。
にちゃっ……♡ ぬちっ……♡ ぐちゅっ……♡
脳に直接響く粘っこい音と、それと一緒に入り込んでくるぬめぬめの軟体生物。
まるで脳の奥をほじくるかのように出し入れされる舌先に、思考が追いつかなくなる。
耳を塞ぎたいのに手が動かない。
腕を動かそうと力を入れてもビクともしてくれない。
それどころか指先を動かすことさえ億劫になってきて、ついには全身の力が抜けて、美咲さんのいいようになってしまう。
ぬるるりゅぅぅぅっ……♡ ごぽっ……♡ くちゃくちゃくちゃぁ……♡
「んふっ……♡ じゃあ“ジュンヤ”くんの本当の名前……改めて自分の口から教えてくれる?♡」
「あっ……♡ お、おれのなっっっ♡♡ なまえはぁぁぁっっっ♡♡♡」
だけれども、正直に答えようとしたところで、耳の奥を舌先がつんつんとつついたり、ぬめぬめと這いずり回ったりするたびに、口がうまく回らない。
知っているくせに続けられる、快楽拷問。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡♡」
「ねぇ、答えて?」
「やっ♡ やだっ♡ そこばっかりぃぃっっ♡♡♡」
「教えてくれないとやめないわよ? それともこのままずーっといじめられたいのかな?♡ ここはもう限界って言ってるみたいだけど?♡」
「んおぉぉぉっっっ♡♡♡」
力の込められた太ももにグイっと睾丸が押し潰される。
痛みはない、心地よい圧迫感。
「ふふっ、ここがいいのかしら?♡」
ぎゅぅぅっっ……ぐりぃっ……♡
「んおおおおっっ!!??♡♡♡」
そのままグリグリと捻りを加えられれば、痛みと快感が入り混じった奇妙な感覚が背筋を走っていく。
痛いはずなのに気持ちがいい。
そこへ、全身につけられたキスの跡を撫でるように指先が這えば、身体中が抗えない感覚に熱くなっていく。
「素直に言ってごらん? そしたらイカせてあげるわよ?」
「んあぁぁぁぁぁっっっ♡♡♡」
素直に言わせる気なんてさらさらないのはわかっていた。
名前を発しようとしただけなのに、俺の全身を開発し尽くした美咲さんの口がそれを許してはくれず。
ありとあらゆる場所に吸いつかれた“朱の証”が全身を焼いていく。
「このキスマークはねぇ……♡ 嘘をついたわるぅ〜い子に反応して、全身を火照らせちゃうのよ?♡」
「なっ……なんでぇっ……!?」
「あははっ、何でだろうね〜?♡ ほら、こことか……♡」
ぬらぬらと輝く唇から紡がれた言葉が俺の脳内を犯す。
美咲さんの手が伸びた俺の胸元。
ぷっくら膨らんだ両胸の頂き。
はち切れそうなほど敏感になったそこを指先でつまんで軽く引っ張られると、それだけで意識が飛びそうになるほどの衝撃に襲われた。
「ちくびぃ♡ ちくびつままないれぇぇっっっ♡♡♡」
「ふぅん……♡ 嫌なんだぁ〜? こんなにビンビンなのに? ほら♡」
「んひぃっっ!?!??!♡♡♡」
右に二本、左に二本。
それぞれの中指と親指とが、ピンと尖った頂を横からそっと摘み上げて。
その上から、肌に付着した美咲さんのルージュの赤で染めるように人差し指が捏ねくり回す。
「あ〜あ……♡ もう女の子みたいになっちゃってるわよ?♡ 男の子のくせに情けない声で喘いでさぁ……恥ずかしくないの?♡」
「あぎぃぃっっ!?!?♡♡」
「まぁいいわ……ちゃんと自分の名前言えたら、イカせてあげなくもないわよ? どうする?♡」
美咲さんの手が止まる。
中途半端に煽られた熱が行き場を失い、切なさだけが取り残される。
全身が痙攣するように震え出した。
視界がチカチカと点滅を繰り返し、焦点が定まらず、やがて白み始めて、呼吸が苦しくなってくる。
肺の中の酸素を全て吐き出してしまいたいくらいに限界だった。
だから美咲さんの命令に、抗うなんてことはできなかった。
「言え……♡」
一言。
ほんの一瞬。
だがその瞬間、脊髄反射のように自分の名前が口をついた。
だが──。
「あははっ♡ 知ってる♡」
美咲さんは何枚も上手だったのだ。
「嘘つきのジュンくん……♡ ほら、イッてもいいわよ?♡」
「──ッッッ♡♡♡」
そして次に全身を襲った命令という名の許可。
竿を直接握って扱かれているわけでもなく、ましてや太ももすら押し付けられていない。
ただ両手の指先で乳首を捏ねくり回されているだけ。
それなのに──。
「あ"あ"あ"っっっ♡♡♡ ん"っっっ♡♡♡」
恥ずかしくなってもじもじと股を擦り合わせようとしても、そんな俺の恥ずかしがる一挙手一投足を楽しむようにニヤニヤと笑う悪魔は見下ろしながら。
「あ〜♡ ほらほら、しっかり我慢しないと……♡ でちゃうわよ〜?♡」
俺の耳元へと、意地悪に歪めた唇を寄せて、決定的な一言を、囁く。
「びゅっ♡ びゅっ♡ びゅるぅぅぅ〜ん……♡ どぷどぷどぷぅ〜ん……♡ びゅっぷぅぅぅ〜〜〜ん……♡」
「あっっっ♡♡♡ おっっっ♡♡♡ おぉぉぉぉぉっっっっ♡♡♡」
どぷどぷどぷ……♡
どろぉぉぉぉぉ……♡
それは生命の滾りを象徴するかのような男らしい射精というより、お漏らしと言った方が適切であった。
美咲さんの手指に揉み潰されて、捏ねくり回されて、許可ひとつで簡単に決壊してしまった……我慢汁の滲んだ白濁。
あまりの情けなさに、もう一度反射的に股を閉じようと内ももでタップするのだが、美咲さんのぶっとい足が今更言うことを聞いてくれるはずがなかった。
「んふふっ♡ 恥ずかしいわねぇ?♡ 女の子に虐められて、なっさけないお漏らしみたいな射精しちゃうなんて……♡ ほら、お漏らしした可愛い跡をもっと見せて?♡ お姉さんの身体に我慢できずに漏らしちゃったジュンくんの男の子の証……♡」
「……ッ!!」
涙が浮かんだ瞳をギュッと閉じて顔を逸らそうとするが、顎を掴まれ無理矢理に前を向かされる。
その間も精液が漏れ出しているようで、むず痒さが止まらない。
それでも、じっとしているしかないのだ。
下手に動いてしまえばきっと酷い目に遭わされる。
そういう確信めいたものがあった。
「うぅ……ごめんなさい……」
涙を堪えながら許しを乞う。
すると、美咲さんはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。
「ふふ……謝らなくていいのよ?♡ だってこれはただのオシオキなんだから……♡」
そう言いながら、美咲さんはおもむろに自分の服を脱ぎ始めた。
白いブラウスが取り払われた先に現れた真珠のような肌。
そんな大人の女性の姿に見惚れる間も無く、美咲さんが密着してくる。
「私のほうこそごめんね?♡ わかってるのに、よくない射精の癖を植え付けちゃって……♡」
白い蛇を連想させる美しい肢体。
その豊満すぎる柔肌を、絡みつくように押し付けられて、極上の心地よさと女体の柔らかさに陶酔していた矢先、今度はあっという間に唇を奪われる。
ちゅっ……♡ ちゅぅぅ……♡ れろっ……♡
唇がふわりと触れたかと思うと、すぐに吸い寄せられ、薄い外形ごと押し潰される。
美咲さんの舌がゆっくりと絡みついてくるたびに、思考がとろけていく。
「ん……んぅっ……♡」
でも、その心地よさの奥で、なぜか胸がちくりと痛んだ。
呼吸の合間にふっと浮かんだのは、あの時の会話。
──「本名って出すの、ダセーだろ?」
──「“ジュンヤ”にしてみろよ。漢字で書くとイケメン感あるし?」
軽いノリで、深くも考えずに入れた“ヤ”の一文字。
画面の中で“ジュン”が“ジュンヤ”になったとき、どこかで背伸びしたような、バレなきゃいいっていう感覚が確かにあった。
でも今この口の中を蹂躙するような濃密なキスを受けながら、名前ひとつでここまで追い詰められることになるなんて思ってもみなかった。
「ふぅん……そんな顔しちゃって、後悔してるの?」
囁くように、唇が耳元を掠める。
「いいよ、ジュン“ヤ”くん♡ その一文字分、たっぷりお仕置きしてあげるから♡」
また唇が降ってくる。
今度は、何かを刻みつけるように深く甘く。
口内をすべて味わい尽くすように、美咲さんの舌が奥へ奥へと進んでいく。
思考は甘く痺れながら、身体の奥では、あの“ヤ”の一文字が今にも泣き出しそうな後悔に変わっていた。
「んはぁ……♡ ふふっ♡ とろとろのお漏らしみたいな射精させられたすぐ後に、こぉ〜んな大人のキスをされちゃうと、頭がどうにかなっちゃうでしょ?♡ 私に目をつけられたばっかりに、もうお嫁にいけないわね〜♡」
「あッッッ♡♡♡ あぁぁっっっ♡♡♡」
美咲さんの言葉に俺は顔を真っ赤にしながら反論しようとするものの、その言葉を遮るようにして、美咲さんのぷるぷるの唇が再び重ねられてしまう。
ちゅぅぅぅ……っ♡ ぢゅぞぞぞぞっ……♡ ぢゅぱっ♡
「んふっ……♡ まだちゅーしたいでしょ?」
唇が離れて、目の前に微笑む美咲さんの顔があまりにも綺麗で……言葉が出てこなかった。
そのまま再び唇が触れてくる。
今度はさっきまでの貪るようなキスとは違って、柔らかく、温かく、まるで俺のことを甘やかしてくれるような、優しい、優しいキス。
「ん……んぅ……♡」
上下の唇がそっと合わせられて、唇の隙間からぬらりと這い出てきた肉厚の舌が、こっちが望むよりも先にぬるりと侵入してくる。
それなのに、怖くない。
嫌じゃない。
むしろ気持ちよすぎて涙が出そうだった。
「ちゅ……ちゅっ……♡ はい、お口開けて……もっと、ね?」
一変して耳元に落とされる声がすでに甘い。
その声に従って自然に口を開いてしまうと、すかさず彼女の舌が、ぬるぅっと滑り込んでくる。
隙なんてない。
絡み合う舌と舌。
最初は触れるだけだったのに、今ではすっかり、美咲さんの動きに合わせてしまっていて。
「ふふ……お上手になったじゃない♡」
笑われるのに、嬉しくなってしまう。
唇が離れても、すぐにまた今度は頬に。
こめかみに。
まぶたに。
唇の隅に。
ちゅっ♡ ちゅっ……♡
小さくさえずるような音が、耳の奥まで響く。
どこに触れられても全部が気持ちよくて。
もう俺の身体の感覚はとっくに境界がなくなっていた。
このまま、全部預けてしまいたい。
そう思えるくらいに、とろとろに甘く、心まで蕩けるようなキスだった。
「あ〜あ……♡ こんなお姉さんにすっかりたぶらかされちゃって……♡ んはぁ……♡」
含みのある笑み。
唇が離れると同時に、すっと立ち上がった美咲さん。
その目はまだ熱を帯びていて、けれど何かを見定めるように冷静でもあって。
俺の顔から視線を外さずに、ゆっくりと、自分の下着に手をかけていく。
乱れたブラウス、ぴっちりとしたタイトスカートを引きずり下ろし、ブラとショーツの間に指をかけて。
美咲さんの腰が、するりと滑るように動いた。
ひと息で残りの全てを脱ぎ捨て、ベッドの端にぽとりと落とす。
そして、俺の目の前へと再び膝をついたそのとき目を逸らす暇なんてなかった。
「ほら……見せてあげる。ジュンくんの……多分ハジメテの本物……♡」
股の間に、ゆっくりと指を添える美咲さん。
脚をほんの少しだけ開くと……そこにあったのは、白桃色に濡れそぼった、大人の女性の性の入り口。
つんと尖った陰核のすぐ下から、しとしとと雫を伝わせて開きかけた花弁。
その奥、ほんの少しだけ覗いている深紅の穴。
生え揃った陰毛の割れ目から溢れる液体がまるで花の蜜のようだった。
「ふふっ……初めて見る女の人のおまんこ……どんな気分?」
声に反応することすらできなかった。
眼前に広がるのは、まるで未知の生命体。
けれど、どこか神聖で、美しくて、でも俺を呑み込むために存在している場所。
それがひくひくと震えていて。
「んふぅ〜っ……♡」
自らの指先で、ゆっくりと割れ目を左右に開く美咲さん。
花弁の内側があらわになり、とろりと透明な蜜が糸を引いて垂れた。
「ん……ほら♡ ジュンくんにはたっぷり女のカラダを教えてあげるからね?♡」
今まで見たどんなものよりも、あまりにも美しく、あまりにも淫らな光景。
童貞の頭じゃ処理しきれない。
ただ、身体が知ってしまっていた。
見ただけで、もう熱が戻っている。
下着の下で精液でぬるついた肉棒が固さを増して、どくんどくんと脈打っている。
「うふふ、目が血走っちゃってるよ?♡ そんなにコレが欲しいのかなぁ?♡」
目の前で広げられた指の間で糸を引くソレを見て、ごくりと生唾を飲み込んだ。
早く欲しい。
我慢できない。
本能のまま頷いてしまう。
同時に授業で習った内容を思い出す。
避妊は必須事項。
なのに、美咲さんの神秘を孕んだ女性器に魅せられてしまっていた。
「ふふふ……♡ それじゃあ始めよっか……♡」
美咲さんが覆いかぶさってきた。
両手を押さえつけられているため逃げることもできない。
「まずはゆっくり挿れるから……痛かったらすぐに言うのよ?♡」
くちゅくちゅと自らを掻き鳴らしていた美咲さんの左手が、俺の腰に添えられて、ゆっくりと最後の一枚を下ろす。
パンツを下ろした瞬間、むわっと湯気が立ち上りそうなくらい熱くて濃厚な匂いとともに、包皮から少し顔を出した亀頭が顕になる。
自分が思っているよりもずっと大きくて、それに自分でも驚くほど興奮しているのがわかってしまう様相。
美咲さんがそんな俺の分身を見つめる視線が痛くて、余計にビクビクと震えている。
「あらら……♡ まだ皮被ってたんだ……♡ か〜わいっ……♡」
竿を摘むように添えられた指先で、カリ首をくちゅくちゅと嫐られる。
ただでさえ初めて他人に触られるというのに、美咲さんの指先はそんな初めての俺ですらあっという間に追い込んでいく。
「うっ……♡ うぁぁぁ……♡」
「どう……? 気持ちいいでしょ?♡」
耳にかかる吐息。
優しく問いかけてくる声。
耳元で囁かれたとき以上に甘く、脳ミソがくちゅくちゅにかき混ぜられて溶けていく。
「あ〜……♡ ちんちんむきむきされちゃうねぇ〜……♡」
「うぁっ……♡ はあっ……♡」
「うんうん、気持ちいいんだね♡ いいんだよ?♡ 素直になって♡」
川の先端にかかった指先が、少しずつ剥けてきた亀頭を擦る。
そのたびにビリビリとした電流のような快感が背中を伝って走り抜けていく。
「あぁっ……♡ あぐっ……♡」
「んふふ……♡ もう吐息ですら感じちゃうんじゃない?♡」
クスクスと笑う美咲さんの声が、頭の中で反響する。
既に一回果てたのにも関わらず、全く萎えることの知らない肉棒は、限界を超えてそそり立ち、身体が美咲さんの柔肌に擦れる度に、甘イキを繰り返すようで。
「はぁっ……はっ……♡ んっ……♡」
「さてと……♡ それじゃあかっこいいおちんちんになったところで……♡」
美咲さんが膝を立てて、俺の腰にまたがってくる。
その動きはゆっくりで、柔らかくて。
だけど確実に俺の上に“降りてくる”もので。
「ねぇジュンくん……ちゃんと縛っててよかったね♡」
両手首はベッドサイドに結ばれていて、自分では何もできない。
暴れることも、抵抗も、快楽に身体が反応することだって。
「だってお姉さんに犯されちゃったっていう言い訳できるんだから……♡」
逃げることも、触れることも、ただ見上げることしかできない。
「大丈夫♡ ぜんぶ、お姉さんがしてあげるからね〜♡」
そう囁く声が、まるで夢の中で囁かれているように甘くて優しい。
美咲さんの指先が自らの下腹部をそっと開いて、俺の肉棒の先端に、ねとり……と濡れた蜜が絡む。
「……あっ……♡」
「んふ……食べちゃうわよ♡ ジュンくんのハジメテ……♡」
ぬるり……と濡れそぼった粘膜が、先端にゆっくりと、すり寄るように擦りつけられる。
そして──。
くちゅ……♡
柔らかくて、ぬるくて、包み込むようなのに。
想像よりもずっと、きゅうっ……と締めつけてくる熱の感触。
「ひゃ……っ♡♡♡」
「ふふっ……かわいい♡ 大丈夫……まだ先っぽだけよ♡」
笑いながらも美咲さんの中がゆっくりと、まるで迎え入れるように、俺自身を呑み込んでいく。
くちゅ……くちゅ……ぬちゅぅ……♡
「すごい……♡ 初めてなのに……精一杯きもちよくなろ〜ってビクビク震えて……♡ んふっ♡」
ぐちゅっ……♡ ずちゅっ……♡
ついに、全てが根元まで包み込まれた。
全身を襲う、温かくて痺れるような感覚。
締めつけ、ぬるつき、奥のほうから伝わってくる脈打つ鼓動、えも言われぬ吸い付き。
全てが生きている“オンナの中”に呑まれた証。
「んぁぁっ……♡ だめっ……すご……っ……♡」
腰が引けても、縛られた両手じゃどうにもできない。
それどころかその拘束こそが、“完全に支配されている”という実感をより強く刻み込んでくる。
「これでジュンくんは、お姉さんのおまんこと……♡ おちんちんで繋がっちゃったね〜♡」
艶やかな太ももから流れる曲線。
大きすぎるまろやかな臀部から繋がった不釣り合いに括れた腰のラインが、腰を落としたまま微かに揺れる。
張り詰めた乳峰の頂点には、薄桃色の蕾がふくよかに膨らみ、そこに注がれる視線を受け止めるように、美咲さんはにっこりと微笑んだ。
目は合う。
逸らしたくなる。
だけどどうしても、その視線を離せない。
そして、大きく開かれた脚の間に、ぬらぬらと濡れ光る湿潤の花が咲いている。
花弁の中央、ひくひくと啜るように蠢く裂け目。
そこに自分が収められているという現実が、快感と恐怖と甘さを混ぜたような熱になって、脊髄を這い上がってくる。
「んふふ……♡ どう?♡ これが女のナカよ♡」
そこはまさに淫靡なる楽園。
男を魅了するために進化した花園。
そんな得体の知れないものが童貞である俺を呑み込んで鎮座しているのだ。
あまりの気持ちよさに思わず息を呑んでしまう。
──なのに。
「ふふ……私は動かないわよ、ジュンくん。これは“お仕置き”じゃなくて、“躾”だから♡」
美咲さんは微笑んだまま、腰を微塵も揺らさない。
ぬるぬるでぎゅうぎゅうに包まれた膣内が、俺の肉棒を咥え込んだまま、まるで生き物みたいに啜り続けている。
「……っ、う、うあっ……♡」
その中はまるで“飲み込もうとする口”のようだった。
ぬめり、温度、収縮、脈動。
動かれていないのに、快感がとめどなく押し寄せてくる。
「んふっ……動いてるのわかるでしょ?♡ 女のナカってね……挿れただけで勝手に男の子を味見しちゃうの……♡」
美咲さんの膣が、きゅう……と締めつける。
瞬間、脳が跳ねるような快感が腰の奥から突き上げた。
「うぁっ♡♡♡」
「ねぇ……自分で腰、動かしたくなってきた?♡」
優しく聞かれて、でも答えられない。
怖くて。
恥ずかしくて。
でもうごかしたい。
自分から、突き上げたい。
もっと奥を知りたい。
もっと彼女の中を感じてみたい。
それは人間の本能からくる欲求。
「ふふ……ダメよ?♡ お姉さんが『してもいいよ』って言うまでは♡」
だけど、その本能を司るのは自分ではなく、腰の上に跨った女性……もとい捕食者。
膣内で亀頭をくにゅくにゅと転がすように、肉襞が蠢く。
「ぁ……っっ、や……ぁ……♡♡♡」
言葉にならない声がこぼれる。
動いていないのに。
何もしていないのに。
中にいるだけで、こんなに気持ちいいなんて、知らなかった。
「ん〜♡ こうして中でちゅーってしてあげると、頭の中ぐちゃぐちゃになるでしょ?♡」
きゅぅっ……♡ ふわっ……♡
「お姉さんのナカ、すごいでしょ?♡ ジュンくんを溶かすためにできてるの♡」
優しい声と、責めつけてくる膣内。
美咲さんはその場で、微笑みながらただ座っているだけなのに。
俺はどうしていいかわからない。
両手は縛られたまま。
腰も、首も、自由にならない。
でも、“彼女のナカ”だけが、俺の理性と自我を支配して、甘く躾けていく。
「んふふ……♡ ねぇ、ジュンくん……いま、すごくいい顔してる♡」
見下ろす美咲さんの瞳は、とろけるほど甘く。
でも確かに、“征服者”の光を宿していた。
「ほんと、えらいね……♡ 動きたくて動きたくて……でも動けないのに♡ お姉さんのナカの形、覚えることしかできなくて……ほんとに健気でかわいい……♡」
そう囁きながら、美咲さんの身体が、ほんのわずかに傾く。
腰は一切動かさず、ただ胸を近づけ、そして顔を寄せてきて。
どんどん影が迫ってくる。
「最後にもうひとつだけ、教えてあげる……♡」
その声のすぐ後。
美咲さんの唇が、俺の唇に、そっと落とされた。
ちゅっ……♡
やさしくて、ふわふわしてて。
だけど、どこかぞくりとするほどに支配的な接吻。
その瞬間。
彼女のナカが、にゅるりと俺を締めつけた。
「──っ……♡♡♡」
きゅぅぅぅぅっ……♡♡♡
何かを吸い上げるように動く、ナカ。
まるで、俺の限界をすべて見透かしたみたいに、快感の核だけを美咲さんが摘み上げて、握り潰す。
「んちゅぅぅ……♡」
口の中に、舌が差し込まれる。
深く、甘く、ねっとりと。
熱く濡れた舌が思考の奥まで届いて、脳髄ごと、とろとろとに溶かされていく。
「──っ♡♡♡ あ……あああああああぁっっ……♡♡♡」
ぐちゅ……♡ ぴゅっ……♡ びゅるるっ……♡
ナカに包まれたまま、何もできないまま、美咲さんの唇に支配されたまま。
精を吐き出した。
全身が跳ねる。
脳が白く染まる。
涙が出るほど、気持ちよかった。
「ふふ……♡ 中に出しちゃったわねぇ……♡」
美咲さんが笑った。
その笑顔はとびきり優しかった。
まるで全てを許してくれる女神のようで。
けれどその実、全てを呑み込んで微笑む、オンナの顔。
そしてそのまま、美咲さんがわずかに腰を上げ、俺の腹に手をついて身体を揺する。
たったそれだけのことなのに、目の前の彼女が動く度、その柔壁が俺のすべてを舐めしゃぶり、締め上げ、甘く嫐っていく。
「あうっ……あぁ……あ……♡♡」
全身がびくびくと震えた。
さっき出したばかりのはずなのに気持ちよさの余韻すら終わらないまま、美咲さんのナカがまた、じわじわと俺を煽り始める。
自分一人ならここで終わるはずだった。
出した後はふっと力が抜けて……二回戦なんて夢のまた夢。
なのに。
「んふふ……♡ また反応してきてる……♡ すごいね、ジュンくん♡」
ナカがわずかに蠢く。
あまりにも優しく、あまりにもねっとりと。
肉襞が亀頭を包み込みながら、膣内全体で竿を搾り上げてくる。
「あ……♡ ま……まって……♡」
止まらない。
出したばかりのはずなのに、また欲しくなってしまう。
身体は疲れている。
なのに、一度火を着けられた本能はもう止まらなくて。
「やだ……まって……♡」
口ではそう言いながら、心の奥では“また欲しい”って叫んでいた。
「ふふ……♡ もうちょっとだけ♡ ナカで溶けちゃうくらいまで……ね?♡」
ナカが吸い上げてくるたびに、出したばかりの肉棒が、もう一度硬さを増していく。
「ねぇ、知ってる〜?♡ 男の子ってね、気持ちよくしてくれた女の人を……自然と好きになっちゃうのよ〜?♡」
そんなはずはない。
そんなわけはない。
わかっているのに──。
射精直後の肉棒を甘やかすように、スローペースでグラインドする美咲さんの腰の動きを前にして、思考の一枚、二枚と薄皮を剥がされていくように。
ぬちゃ……♡ くちゃぁ……♡ ぬちゅぅ……♡
美咲さんの腰がぐにゅりと回った拍子にナカの肉襞が、射精直後の先端を探るように蠢いて。
根元からカリ首まで、搾り上げるように撫で回してくる。
結合部から響く粘ついた水音を聴かされながら、隙間なく纏わり付いては淫靡にうねる花弁に。
何もかもが初めてで、淫蕩の極致という体験。
それをついさっきまで童貞だった俺が味わわされる。
「んぅぅっ……♡ だ、だめぇ……っ♡ そこ……♡」
「ふふっ……♡ いいのよ?♡ 我慢できなかったら、“好き”って口に出しちゃっても……♡ 『美咲しゃんのことしゅきぃ〜♡♡♡』って……♡」
ぬちゃ……♡ くちゃっ……♡ ぬちゅ、ぬちゅぅっ……♡
結合部から、止まらない粘膜音。
甘く濡れたその音が、まるで愛撫の言葉みたいに脳に絡みついてくる。
「ジュンくんのこと、もっと気持ちよくしてあげたいだけなんだよ?♡ だから、怖がらなくていいの。……心も、身体も、お姉さんのおまんこに溶かされちゃってもいいの♡」
彼女の腰がわずかに上下する。
そのたびに、射精直後の肉棒にぬちゃりくちゃりと優しく絡みついてくる、熟れたナカの蠢き。
それは責めというより、甘やかし。
だけどその優しさが、こたえる。
嬉しくて、苦しくて、泣きたくなるほど。
「ジュンくん……♡ ほら……言って?♡ 『美咲さんが、すき』って……♡」
思考がふわふわと浮かび上がっていく。
そして、ナカはまるでその意識を逃がさぬように絡みつき、唇は……次の合図のように、そっと、近づいてきた。
その直後だった。
ぐっと強く、全身が引き寄せられる。
背中から押し潰されるような密着感。
美咲さんの両腕が俺の背中に回り、ぎゅうっと、まるで自分の内側に引き込もうとするみたいに、全身を抱き潰してきたのだ。
「だいすき……♡」
その囁きと同時に落ちてくる、熱く、深く、湿ったキス。
「んちゅっ……♡ ちゅるっ……♡ ちゅぅぅぅっ……♡」
唇が押し潰される。
舌が絡みつく。
口の中が甘く痺れて、脳がまた白く染まり始める。
──もう、だめだ。
ナカが締まる。
吸い上げられる。
内壁がくにゅくにゅとねじれながら、俺の奥をしゃぶるように責め立ててくる。
「っっあ……♡♡♡」
「んっふ♡ いいよ、もう一回……イっちゃえ……♡」
ちゅっ……♡ ちゅぱっ……♡ ぢゅるるるるるっ……♡
全身を抱き締められたまま、強引なキスと濡れたナカの締めつけに翻弄されて。
「──ッ♡♡♡ も、もっ……もぉ……♡♡♡」
「んふ……ほら、イケっ♡ これが躾けの仕上げ♡」
「っ……♡♡♡ ああああああああああっっっ♡♡♡」
びゅるっ、びゅるるっ……♡ どくっ……♡
どぷっ♡ どぽっ♡ どぽぉッッ──♡
また出た。
出るはずないのに、出てしまった。
快楽じゃなくて、もっと根っこから引きずり出されるような、本能丸ごと吸い取られるような絶頂。
その瞬間、美咲さんの身体も震えていた。
「だ、め……止まらない……♡ んぅ……♡」
ぬちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ずぷっ♡
さっきまで優しく動いていたはずの腰が、今度は本能のまま。
豊かな臀部を巧みに使い、腰をくねらせ、肉棒を貪り始めた。
ぱんっ♡ ぱんっ♡
ばちゅっ♡ ばちゅっ♡
「んっ♡ ジュンくんっ♡ ジュンくぅんっ♡♡」
美咲さんが名前を甘噛みするように。
俺の肩に頬を押し当て、びくびくと震えて。
ぐちゅっ♡ ぐちゅぅっ♡ くちゅくちゅっ♡
「わ、私もぉ……♡ きもち、よく、なっちゃった……♡ も、もうちょっと……♡ もうちょっとだけ動いて、動いていいよねぇ……♡」
次第に早くなっていく腰の動き。
ぬちゅんっ♡ ばちゅんっ♡
汗まみれの肢体から溢れた雫が、部屋の照明に跳ね返る。
艶めかしい女体が踊り狂うたび、弾ける水飛沫が飛び散っていく。
「あっ♡ ああっ♡♡ やばっ♡ これっ♡ 良すぎっ……♡」
男の欲望を満たすためだけに発達した巨大な乳房が、ぶるんぶるんと揺れながら踊る。
しなやかな腹筋と細い腰は、鍛え抜かれたダンサーのようで。
だがそれ以上に凄まじいのはその腰の振り方だった。
「あんっ♡ ひぁっ♡ ふかっ♡ 深いとこ当たってるっ♡」
快楽を貪るためとはいえ、彼女はその美しい脚を広げきって、まるで下品なガニ股女のように腰を振り続け、美しい顔に似合わぬ淫らな嬌声をあげていた。
普段の彼女とは真逆の印象。
「ごめんなさいっ♡ ほんっとにごめんなさいっ♡ 許してくださいっ♡ こんなの死んじゃうっ♡ おかしくなっちゃうっ♡」
彼女に向かって叫ぶ言葉は謝罪だったが、しかしその声音に滲む明らかな悦びの色。
ぱんっ♡ ぱんっ♡ びちっ♡ ぱちゅんっっ♡
「あぁんっ♡ はぁっ♡ やぁんっ♡」
柔らかな媚肉に抑えつけられた男根は、もう何度となく白濁をぶち撒けているのに、休む間もなく搾り尽くされ。
息も絶え絶えになった仰向けの男の上で、激しく腰を振り続ける美咲の姿はとても“余裕のあるオトナの女性”とは形容し難いものだったが、快楽に歪んだその顔はひどく嬉しそうで、それだけは妖艶に映っていた。
「あ〜〜〜っっっ♡ やっべぇっ♡ なにこれぇ♡ すっごぉぉおおっっ♡」
もはや言葉も忘れたかのように喘ぎ声を上げ続ける美咲。
部屋に響く粘着質な音。
視界を埋め尽くす卑猥な肢体。
上に乗る華奢な身体に、されるがままに喘いでいる。
「んひぃぃっ♡ やばっ♡ イクイクイクッッ♡♡♡」
ガクガクと痙攣しながらの連続アクメ。
その度にぎゅぅっと締まりを増した蜜壺に扱かれる刺激に抗えず、たまらず精を吐き出して、搾り取られる。
びゅくっ♡ びゅくくっ♡ ぶぴっ♡ ぶぴゅっっっ♡♡
だけれども、美咲は止まらない。
ジュンがイこうが泣こうが喚こうがお構いなし。
自分が楽しむためには手段を選ばない。
たとえ、それが“男を一方的に犯すこと”であろうとも。
美咲の癖はこういうことで満たされて。
美咲の男女の仲というのはこういうことだと証明するように。
「あ〜〜〜っっ♡ やっべぇっ♡ なにこれぇ♡ すっごぉぉおおっっ♡」
大切に育て上げた、自分だけの若い雄。
まだ誰にも染められていないウブな“男の子”を。
今宵の彼女は、久方ぶりに獣欲のまま食い散らかすと決めていたのだった──。
………
……
…
##P6 エンディング@おはようフェラ、お掃除フェラ、ストローフェラで搾り尽くされる、搾り取った精子を見せつけられる、精子咀嚼、精飲、逆告白と告白
……白い。
光の中に沈んでいた意識。
静かで、心地よくて、でも……なにか、ぬるい熱が。
くちゅ……♡ ちゅっ……♡
下半身の方から響く水音。
頭がぼーっとしているのに、そこだけが妙に鮮明で。
──思い出す。
最後に見た、美咲さんの顔。
唇を艶めかしく光らせながら、俺の下腹へとゆっくりと、降りてきた……あの映像。
くちゅっ……♡ ぬるっ……♡
まぶたの裏に、あの唇が浮かぶ。
濃いルージュの紅。
光を照り返して艶めく、美咲さんの唇。
それが、「んふぅ……♡」と吐息をこぼしながら、じりじりと、俺の一物へと近づいていく。
ぬる……♡
唇が、触れた。
けれど咥えるでもない。
あくまで添えるように、硬くはった竿を押し潰すだけ。
「んっ……♡ はむっ……♡ んれぇ……♡」
そして、這い出てきた美咲さんの舌が。
ゆっくり、にゅるり……と、先端に巻きつく。
指じゃない。
いやらしくて、熱くて、ざらついてて、吸い付いてくる舌先。
それが、ぬるぅっと絡みついたまま、肉の傘を丁寧に舐め上げ──。
「んふぅっ……♡ ジュンくんのくたくたになったおちんちん、かわいくなってる……♡」
その囁きと共に、美咲さんの唇がゆっくり、じっくり、呑み込んでいく。
もちろん、挨拶がわりのキスだって忘れない。
柔らかくて、ふわふわで、とろとろの唇を、ゆぅ〜っくりと押し付けながら。
ちゅぷっ……♡
まずは先端。
小さく窄められた唇。
硬く張った肉のエラを頬張るように、軽く啄んで、舌の先で硬さを味わうように。
ぬちゅっ……♡ ずるっ……♡
「んふっ♡ おいし……♡」
ぬるぬるの口内で、少しずつ、ふやかしてあげるように。
──入っていく。
入っていく。
柔らかくて、温かくて。
気持ちよすぎて、怖い。
「んちゅ……♡ ちゅくっ……♡」
吸い込まれた先で、舌がうねる。
ただくわえられたのではない。
美咲の口が、“おちんちんを味わっている”のがわかる。
それくらい唇も舌も、意思をもったみたいに蠢いていた。
下唇が竿の裏筋に吸いついて、舌がカリ首の先端のくぼみをくちゅくちゅと啜って。
「んん……♡ やわらかいくせに……でもピンって張ってて……♡ 味も塩辛いのと、精液の甘みと、若いゆえの苦味と……んちゅぅぅぅ♡」
口内でしゃぶられながら、まるで味覚のソムリエみたいに、淫らな寸評を囁かれる。
あまりの快感と羞恥。
息が詰まりそう。
「ふふ……おはよう、ジュンくん♡」
視界はまだぼやけたまま。
でもはっきりと、美咲さんの口の中に、俺が包まれているという“現実”だけは、痛いほど鮮明に感じていた。
「んっ……あっ……♡ みさき……さ……ッ♡ あぁッ♡」
喉の奥に押し殺した声がこぼれた瞬間、美咲さんは唇の輪を根元でぬちゅりと止めた。
「んふっ……♡」
くすくすと喉奥で笑う音が、くわえ込んだままの口内から伝わってくる。
そして気づく。
俺の両手は、もう縛られていなかった。
だけど動かせない。
なぜなら美咲さんが指を絡めて、恋人繋ぎにしてきていたから。
彼女の大きな手のひらはあたたかくて、やさしくて、でも決して逃がしてはくれない。
「ほら♡ 動いちゃダメよ? お掃除してるんだから……♡」
ちゅぷっ……♡ ぬちゅぅっ……♡
彼女の口が、ゆっくりと竿の根元から先端へと吸い上げてくる。
口角の端から漏れる、竿にまぶされた熱いくらいの唾液が、棒に絡みついた白濁をぬるぬるに溶かして。
「んちゅ……♡ ふふっ、いっぱい中に出したもんね……♡ ジュンくん、すごかったもんね♡」
指を絡めたまま、何度も上下する唇。
ひと吸いごとに、「ちゅる……♡」と音が鳴るたび、竿がぴくっ……と震えて、もう終わったはずの本能がまた、じわりと呼び起こされていく。
「んれろっ……♡ はぁ……♡ んふっ♡ もう綺麗にしないとダメなのに……♡」
上目遣いで見つめながら、美咲さんの舌が、カリ首の裏をぐりぐりと撫でた。
そこは、美咲さんによってすっかりと躾られた、弱点の一つ。
そんなところを“綺麗にしないと”などとのたまいながら、美咲さんの硬く尖った舌の先が執拗に虐め抜いてくる。
「んれぉっ……♡ んちゅぅっ……♡ んれぇぇ……♡」
「や……っ……♡ もう……もうムリ……♡」
声にならない懇願。
でも知っている。
その言葉は、彼女にとっては、“懇願の合図”だと。
「ふふっ……うそつきさん♡」
舌先でぺろりと唇をなぞって、美咲さんはさらに深く、ずるっ……と根元まで、一息に呑み込んだ。
「お掃除だけのつもりだったのに……♡」
ちゅるるっ……♡ ごくっ……♡
「ジュンくんの中、また熱くなってきちゃってる……♡ ほら、ぴくぴくって……♡」
確かに、竿がまた硬さを取り戻しはじめていた。
どれだけだしたかわからない、もう一生分出したのではないかと思った。
なのに、ぬるま湯にとろけた脳のまま、もう一度……と、欲しがってしまっている。
「……これじゃ、ぜんっぜん終われないね?♡」
美咲さんが、困ったような笑みを浮かべた。
「誰のせいで……」と口をつこうとした言葉も、美咲さんの顔を見た瞬間、喉奥で静かに消えていく。
頬は紅く染まり、瞳にはきらきらと快楽の光が浮かんでいて。
それは、明らかに“嬉しそう”な顔だった。
「ふふ……じゃあ、もう一度だけ……♡」
竿に掛かった唇の輪っかが、また根本落ちてきた。
ぬちゅ……♡ ずるぅぅっ……♡ ぢゅるるっ♡
「お姉さんが、ぜんぶキレイにしてあげる……♡ “中までぜんぶ”……だからね……?♡」
にっこりと微笑んだ美咲さんの唇が、ふたたび俺の先端に触れる。
だけど今度は違う。
吸いつくように咥えるのでも、舌で転がすのでもなく。
ちゅぅぅぅ……♡♡
「んっ……♡ んちゅぅ〜〜〜……♡」
ストローみたいに啜る音と共に、俺の竿の奥を、喉奥で真空のように吸い上げはじめたのだ。
「や、だ……っ♡ そこ、……吸わないでぇ……♡♡♡」
奥の奥に溜まっていた残りの精液。
搾り上げられたと思っていた“残滓”が、美咲さんの口によって、じゅるじゅると音を立てて吸い上げられていく。
ちゅるるっ♡ ぢゅぞぞぞっ……♡ んくぅぅ〜〜〜……っ♡
「んふぅ……♡ ん……ごく♡ はぁ……♡ まだ、ちょっと残ってたね♡」
その一言とともに、ぺろりと舌を這わせ、唇の端から漏れた透明な蜜を再び口内へと舐め上げて。
「……お姉さんね、こういうの捨てるのもったいないな〜って思っちゃうの♡」
ぬちゅっ……♡ ちゅぅ……♡
「ん〜♡ 今のは根本に溜まってた分かも……じゃあ次は、もっと奥にへばりついたやつ……♡」
指を絡めたままの手に力がこもる。
彼女の舌がぬるりと蠢いて、まるで「睾丸の中の一滴まで吸い尽くす」と言わんばかりに、竿の裏側をぐりぐりと擦り上げて。
「んん……♡ 出てこないかな……まだ♡」
ちゅるる……♡ ずるっ……♡ ごくっ……♡
「ストローみたいに……♡ ちゅぅぅぅ〜〜〜〜……♡♡」
肉棒の芯から快感が逆流してくる。
発射感じゃない。
でもそれに似た、痺れるような吸引刺激。
「んふ……♡ 奥の方がぬるぬるしてる……♡ もっと吸ったら、トロっと来ちゃうかもね♡」
そんな風に笑いながら、
美咲さんは“最後の一滴”すら残さず啜ろうと、ゆっくりと、丁寧に、ストローのように吸い上げ続ける──。
ちゅうぅぅぅ……♡ ぢゅるっ……♡
「あっ♡ あっ♡ みさきさっ♡ そ、それ以上はッ♡ あッッ♡♡♡」
竿が震える。
限界まで達したはずなのに、まったく離れてくれない唇の前に、もう一度、本能が目覚めさせられる。
「んんっ……♡ だ〜め♡」
ぴたりと根元に吸いついた唇。
カリ首をリングのように包み込んだまま、彼女の口はまるで吸引ポンプのように動きを止めなかった。
「んちゅ……♡ ちゅるるっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅぽっ♡ ちゅぅぅぅぅぅ〜〜っ♡♡」
「で、出ちゃうぅぅ♡♡♡ ああああっっ♡♡♡」
びゅくっっっ♡♡♡ どぷっっっ♡♡♡ どぽっっっ♡♡♡
我慢なんて、到底無理──でも。
それで終わらせてはくれなかった。
「ふふ……♡ 出たねぇ♡」
ごくっ……と喉を膨らませた美咲さんは、舌で先端をねろぉ……っと舐め取り。
そのまま、再び──。
「もういっかい♡」
ちゅぅぅぅっ♡♡
「ひッッ♡♡♡ まっ……まってぇっ♡♡♡」
啜る。
吸う。
根元から、裏筋から、尿道口から。
まるで体液そのものを搾り上げるかのように、咥えた唇の内側がぬるぬると吸引を繰り返す。
「んふぅ♡ 吸ったらまだ出るかな?♡ ジュンくんのストロー……♡」
「だめぇ……♡ だめだってぇ……♡ あぁぁっっ♡♡♡」
快感だけが残って、精はもうないのに。
それでも脳が錯覚して、とろとろと何かを出し続けてるような錯覚射精が止まらない。
「これきもちぃでしょ?♡ 今までの子みんな、私のお口にハマって、最後はみーんなこの体勢で、『ちゅぅちゅぅ〜♡』って吸い取られちゃうの♡ ほぉら♡ こんなに吸われたら、頭真っ白になって、なにも考えられなくなっちゃうよね?♡」
四つん這いになったまま、美咲さんがお尻を揺らした。
むちむちとしたヒップラインを突き出したまま、見せつけるようにして左右にふりふりと揺らすその様から、ご機嫌であることが伺えて。
吸い取ったものを口の中で掻き混ぜるようにして、わざと音をたてながら嚥下していくことで、“自分が啜っている”という行為によって、男の興奮を煽ろうという魂胆。
そんな下品すぎる所作が、発情しきった“元”童貞にハマらないはずがなかった。
ぬちっ♡ ぬちょっ♡ じゅぷっ♡ じゅぷぷぅ〜っ♡
「みさきさっっっ♡♡♡ だめっっっ♡♡♡ またっっっ♡♡♡ あッッ♡♡♡」
ぶぴゅっっ♡ どぷっっ♡♡ ぶぽッ──♡♡♡
「んふっ♡ また少し出た……♡ ねぇジュンくん♡ これ、いつまで吸えばいいの?♡」
「“お掃除”だからね?♡ 汚れてたらちゃんと最後まで吸わなきゃ♡」
にゅるるぅっ……♡ ごくっ……♡ ちゅうぅぅぅ〜〜っ♡♡
もはや脳が融解する。
息ができない。
出てないのに出続けてる、そんな感覚に快感だけが際限なく増していく──。
ぴゅるっ♡ ぴゅくっ♡ ぴちゃっ♡
「んふふ♡ また先走り……♡ じゃあこれも、ちゅ〜ってしなきゃ♡」
ああ──。
“終わり”なんて、最初から存在しなかったんだ。
ぬちゅっ♡ ぢゅるっ♡ ぢゅぼっ♡ ぴちゃ♡ ぴちゃ♡ ちゅっ♡♡
ちゅぅぅぅぅぅ♡♡♡
快楽の迷路の真ん中で。
ひとつも逃げ道を与えないまま、美咲さんはただ愛おしそうに、俺のストローを啜り続けていた──。
………
「んふふ……♡ ごちそうさまでした♡」
ちゅぽんっ……♡
唇がいやらしい音を立てて離れる。
引き抜かれたその直後、先端から伸びる銀糸がとろぉ〜っと伸びて、それが“繋がっていた”という名残をいやらしく証明していた。
美咲さんはその糸を、いとも容易くじゅるりと啜り上げ──。
うっとりと目を細めたまま、口いっぱいに含んだ俺の“証”を、くちゅくちゅと咀嚼しはじめた。
「んふぅ……♡ んっ♡ んちゅ……♡」
張り詰めた喉の膜から聞こえるねっとりとした粘膜音。
それが舌で転がされているものが“精液”だと、脳がすぐに理解する。
「ふふ……♡ ほら、ジュンくん♡」
にこりと微笑んだ美咲さんが、そのまま口を、そっと開いた。
「見て……♡」
艶めいた唇の中。
粘ついた白濁が舌の上でぬるんと広がり、泡だった唾液に混ざりながら、舌の動きに合わせてとろりと蕩けた何か。
「まだ温かいわよ?♡」
美咲さんは舌を少し巻いて、それを口の中で何度もねぶるように、味わうように、転がす。
「んっ……♡ んん……ちゅっ……♡ んくっ……♡」
そして。
ごくんっ……と、喉を鳴らして一気に飲み下した。
「……んはぁ♡」
熱を含んだ吐息が、ふわっと漏れる。
まるで上質なワインを飲んだあとのソムリエの微笑みのような、だけどその中に潜むのは、間違いなく“雄を征服したオンナの悦び”だった。
「おいしかった……♡」
そう一言つぶやいて、美咲さんが指を口に含み、指先に付着したわずかな精液までも舐め取っていく。
その姿はあまりにエロティックで、だけど自然で。
思わず見惚れてしまっていた。
「はい、綺麗になったわね♡」
バッグから取り出したウェットティッシュで指先を拭くと、美咲さんはベッドから降り、テーブルの上に置いたスマホを手に取り、それからこちらに振り返った。
「どう? 気持ちよかった?」
「えっ……あっ……」
「もうすっかり明るくなっちゃったわね。大丈夫? 怒られない? お姉さん、責任取らないからね」
いつの間にかカーテンの隙間から朝日が射し込んでいることに驚く俺に、美咲さんが笑いかける。
その言葉に釣られるように、俺も壁掛け時計に目をやって、絶句した。
「う、噓……!」
「うふふ、ごめんね〜♡」
「ちょ、ちょっと待って……! ここからじゃ絶対間に合わなくて……や、でもそれはどうでも……お、親がっ……!」
焦る俺を尻目に、上機嫌そうな美咲さんが、笑いながら画面を見せてくる。
「キミの親には学校の先生のふりして……学校にはキミの親類のふりして連絡してあるから大丈夫〜っと♡」
俺は啞然とした表情で美咲さんを見た。
どうしてそこまでしてくれるんですか。
今のご時世、そんな人さらいと後ろ指を差されてもおかしくないリスクを冒してまで、どうして俺にこんなに親切なんですか、と。
「……なんでここまでしてくれるのか、って思ってる?」
美咲さんがいたずらっぽい笑みを浮かべながら顔を近づけてきた。
思わずドキッとする。
「だってジュンくん、すっごく可愛くて〜、とっても気持ちよさそうだったから……もっともっといじめたかったんだもん♡ んはぁぁぁぁぁ……♡」
ねちゃぁぁぁ……♡
耳元で湿っぽい吐息を漏らす美咲さんが舌舐めずりすることで、口内の生々しい音を聞かされる。
ぬりゅっ♡ れるぅ……♡
「んぁ……♡ み、みさきさんっ♡」
「んふぅぅぅ……♡ ダメよ? ちょっとお耳を舐められたくらいで、可愛い声なんて出しちゃぁ……♡ あっという間に私みたいなオンナに食べられちゃうんだから……♡」
美咲さんに耳の穴を舐られて、全身にぞくぞくと鳥肌が立っていく。
彼女の甘い体臭が鼻腔を通り抜け、身体中がさっきまでのことをまた思い出してしまう。
「さてと……じゃ、ジュンくんは次私に会うまで射精禁止ね〜♡」
「……え?」
いきなりの宣告に、素っ頓狂な声が漏れた。
射精禁止?
次の約束ってこと?
え?
もしかして次も会ってくれるの?
思考がぐるぐると巡る中、ぱぱっと用意を整えた美咲さんがベッドサイドに置いた荷物を持って立ち上がる。
「ほら、ぼさぼさしとると、置いてって会計させちゃうぞ〜? ……私の新しい彼氏クンっ♡」
「えっ!? それって……!?」
「そっ♡ そういうこと〜。もしかして、私がワンナイトだけで終わる女だと思った〜?」
「やっ……あ……いえ……」
「そ〜れ〜に〜、こういうのは女から言わせるもんじゃありませ〜ん♡ はい、言ってみて?♡」
「……え、えっと……」
突然の指名に、口の中がカラカラに乾く。
身体はまだ火照ってる。
脳は蕩けかけてる。
でも、それでも──。
彼女の目を見た。
微笑んでいるのに、真剣だった。
「……す、好きです……!」
しっかりと言えたかはわからない。
だけど声が震えていたことは、間違いなく。
それでも、今の正直な想いだけは伝えていた。
「んふふ……♡ よくできましたっ♡」
美咲さんが、満足そうに目を細める。
「やっぱり、男の子から言われると嬉しいな〜♡ ジュンくんは、私だけの可愛い男の子だもんね〜? ちょっと素直で、ちょっと臆病で、でもいっぱい気持ちよくなってくれる……そんな可愛い君が、私も好きよ♡」
そう言って、彼女が再び顔を寄せる。
唇が、ほっぺに、ちゅっ……と軽く触れた。
今までで一番柔らかくて、優しいキス。
離れていく髪からふわりと甘い香りを漂わせる“彼女”に、頭の中がくらくらしてくる。
「じゃあ、またすぐに会おうね、わたしの……かわいい彼氏くん♡」
そう言って、美咲さんはくるりと踵を返し、部屋のドアに向かって数歩──。
だけど、手をかけたところで、ふと振り返る。
「……行こ? ジュンくんも」
「え……?」
まだベッドの端でぼんやりしていた俺に、美咲さんは優しく笑いかけた。
「置いてっちゃったら、泣いちゃうでしょ? うちの彼氏くん♡」
そう言いながら、手を差し伸べてくる。
ゆっくりと伸ばした俺の手が、美咲さんの指に重なった瞬間──。
指先がきゅっと、恋人繋ぎの形に絡められた。
「はい、出発っ♡」
パチン、と軽やかな音とともに開いたドア。
ほんの少しだけ強く手を引かれて、俺はそのまま、美咲さんの後ろについて歩き出す。
今までよりもほんの少し、距離が近くなった気がして──。
まだ少しだけ火照った身体。
香水と、唇と、あの部屋の匂いをまとったまま。
俺は朝の光の中へ、美咲さんと一緒に踏み出していった。
「あの人の彼氏」として。
【終わり】