居候のダメ女──おっとり淫乱高身長爆乳黒ギャルの貞操帯射精管理により射精の自由も奪われた状態で性欲を巧みに操られ、推しのファンサイトを解約させられた挙句、後輩とのデートの約束まで暴露させられる話。 (Pixiv Fanbox)
Content
プレイ概要 ※ネタバレ注意
プレイの種類:チンカリ、手コキ、乳首責め、キス、貞操帯越しの責め、心情代弁、赤ちゃん言葉責め、女のオナニー、フェラ、台無し射精、ルーインドオーガズム
ジャンルの種類:誘惑、色仕掛け、焦らし、射精管理
##P1 貞操帯をつけさせられているということ@貞操帯越しのチンカリ、貞操帯越しの手コキ、パシリ誘惑、乳首責め、キス誘惑、キス
##P2 Youtubeで推しを見ながら@女体ソファ責め、抱きかかえられたままキス、全身撫で回し、乳首責め、チクイキ寸止め、推しとの女体比較、推しのファンサイト見ながら責められる、貞操帯越し手コキ、サブスク解約誘惑、貞操帯撫でつけ、推しの悪口、解放、直接握られる、スロー手コキ、射精時IQ2のミーム、心情代弁、赤ちゃん言葉責め、手コキ射精
##P3 管理者の思惑@出勤前のチンカリ誘惑、会社での葛藤
**サンプルここまで**
**ここからご支援者様向け**
##P3続き 帰宅後お仕事頑張ったご褒美♡、梨花ねえの貞操帯ちんぽオナニー、デカケツでパンパンされる
##P4 後輩@貞操帯越しチンカリ、後輩とデートの約束
##P5 解放?@梨花ねえに見抜かれる、貞操帯越しのチンカリ、貞操帯越しのフェラ、自白尋問、陥落、フェラ、尋問続行、寸止めフェラで洗いざらい自白させられる、射精ただしルーインド、玉揉みルーインド射精、写真を撮られる
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【ボリューム】
・文字数:無料公開分合わせて約6.8万文字
・AI生成挿絵:表紙差分含めて19枚
・AI生成動画:なし
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表紙
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##P1 貞操帯をつけさせられているということ@貞操帯越しのチンカリ、貞操帯越しの手コキ、パシリ誘惑、乳首責め、キス誘惑、キス
それからの生活は惨憺たるものだった。
俺は梨花ねえに住居を提供し養っている……いわば俺の方が梨花ねえの面倒を見ている立場のはずなのに、貞操帯を嵌められたせいで梨花ねえに逆らえなくなってしまっていたのだ。
人間の三大欲求の一つ、性欲を封じらた俺は、その鍵を握る梨花ねえに全てを掌握されてしまっていた。
まるで自分が家畜にでもなったような気分だったのだ。
「この荷物運んで〜♡」
「お掃除お願い〜♡」
「晩ご飯作って〜♡」
梨花ねえは笑顔で俺をこき使う。
当然俺は抗議した。
「あのさ、いくらなんでもこの生活はおかしいだろ! お前が家のことを何もしないせいで、俺が全部やってんだよ! これじゃ俺がお前の世話役じゃん!」
でも梨花ねえは平然としたまま微笑んで。
「へぇ〜、そんなこと言っていいんだ〜?♡」
細いチェーンに通した小さな鍵を胸元から取り出して。
「じゃあこの鍵はあげない〜♡」
見せびらかすようにチャラチャラと揺らした後、再び自らの豊かな胸の谷間へと仕舞い込んで、のっしのっしとリビングへと帰っていけば、呆然と立ち尽くすことしかできない俺を虚しさが襲う。
そう、最初は反抗することもあったのだ。
だけど梨花ねえは、貞操帯の鍵を握っていることをいいことに、反抗的な俺の態度に対して徹底的な無視を決め込んでくる。
そんなことをされては堪らない。
あの時一度、梨花ねえに鍵を外されて貞操帯から開放されたペニスを太ももに擦り付けられて射精させられた快楽は麻薬だった。
もうあの快感を味わうこと以外考えられないくらい頭の中はグチャグチャになっていた。
だから梨花ねえは、容赦なく俺を焦らし、弄び、そして時には甘い囁きと強烈な快感で屈服させて。
彼女が与えてくれる快楽の蜜は煮詰めた甘露のように甘く、たっぷりと依存性を孕んでいて──気づけば俺は梨花ねえの支配を甘受していたのだ──。
………
とある平日の夜。
仕事でクタクタになって帰宅した俺を待ち受けていたのは──。
「──ね〜ね〜♡ あーし、お風呂上がりのビールが飲みたいな~♡」
リビングのソファでクッションに埋もれながら、スマホをスクロールする梨花ねえの甘い声だった。
聞いた瞬間、疲れ果てた身体がもう一度重くなる。
(またかよ……)
溜息を押し殺しながら台所へ向かい、冷蔵庫を開ける。
しかし、そこに彼女が求めるものはなかった。
「あ……無い」
思わず口から零れた独り言を耳聡く聞きつけたのか、リビングから梨花ねえがすっくと立ち上がってこちらに歩み寄ってくる。
「えっ……ないのぉ?」
背後から肩越しに現れた梨花ねえの声にはわざとらしさが滲んでいる。
まるで『どうすんの?』と責めるように俺の返事を待っていた。
もちろんただ『ない』と答えれば、『じゃあ買ってくる?』となるのは明白で。
そしてそれを拒否すれば……。
「え~っ? ひど~い♡ 離婚したばっかりの可哀想なお姉ちゃんに、ビールも飲ませてくれないの~?」
拗ねたように唇を尖らせてみせる彼女を前に、俺は何も言えなくなる。
そんな立ち尽くす俺を見て、彼女は『ふ~ん』と鼻を鳴らし、意地悪く微笑んだ。
「じゃ、今日はお預けだね~♡」
「……っ」
──ツンっ♡ ツンっ♡
梨花ねえの細い指の先が金属製の小さな檻を突く。
金属越しの僅かな刺激にも関わらず、俺の身体はビクッと反応してしまった。
「ほらほら~♡ どうすればいいと思う~?♡」
──ツンっ♡ ツンっ♡
再び突かれる。
その度に背筋が震え、全身が疼く。
「あ……♡ そ、それは……」
何か言おうとするも、言葉がまとまらない。
梨花ねえの指は止まらず、今度は軽く輪郭をなぞるように金属の表面を撫でていく。
その動作だけでペニスが檻の中でギチギチに震え、俺はまた小さく喘ぎ声を漏らしてしまった。
「ねぇ、ルイくん。お姉ちゃんが悲しいとさ~、ルイくんのおちんちんに良くないことが起こっちゃうかもしれないよ~?」
梨花ねえの唇から放たれた言葉。
その意味を考える前に、貞操帯の表面を円を描くように梨花ねえの指先がゆっくりと撫で回せば、背筋がぞくりと粟立ってしまう。
(やばい……っ)
頭の中で警鐘が鳴る。
だけれども梨花ねえの指は止まらない。
まるで俺が反応するたびに調子に乗るかのように、指先の動きは執拗に繰り返されて。
──ツンっ♡ ツンっ♡
──くるり♡ くるり♡
「ルイくん~?」
背後から密着した梨花ねえの声が耳元で響く。
吐息がかかる距離。
ほんのわずかに甘く香る香水と風呂上がりの匂いが鼻腔をくすぐり、梨花ねえの身体の柔らかい凹凸が背中を包み込んでいく。
「あ……♡」
もう頭は働かない。
「ふ~ん……♡」
梨花ねえの声がもう一段低くなる。
「じゃあ、これもお預けだね~♡」
──ぎゅぅ……♡
貞操帯に包まれたペニスを、手のひらがゆっくりと包み込んで……。
「あ"っ……♡ やぁっ……♡」
思わず漏れた喘ぎ声がリビングに響く。
それがきっかけだった。
梨花ねえの手指が『ぎゅむぎゅむ♡』と貞操帯越しのペニスを握り締めて──。
「あっ……♡ やめ……っ♡」
慌てて腕を振り払おうとするも、梨花ねえはその抵抗を嘲笑うように指先をさらに動かす。
貞操帯越しに伝わる手指の動きは、まるで俺の身体の奥底にまで侵入してくるようで……。
「んふふ~♡」
くすくすと梨花ねえの甘い声が鼓膜を震わせる。
それはまるで媚薬のように脳を侵食し、思考能力を奪っていく。
「じゃあ……どうすればいいかわかるよね?」
「──っっ♡♡」
言葉が出てこない。
代わりに口から漏れるのは熱い吐息と嗚咽。
梨花ねえはそんな俺の様子を見て満足げに微笑むと、貞操帯を握る手をゆっくりと上下に動かして。
「ね~?♡ どうするの~?♡」
言葉は優しい。
だけどその声音の中に存在する確かな圧。
そして俺の背中に押し付けられている梨花ねえの身体からは、まるで甘く香る毒のように誘惑の香りが漂ってくる。
(わかってる……でも……ッ♡)
理性と本能の狭間で揺れる。
梨花ねえの言葉に従う屈辱。
このまま断れば、確実に今日は貞操帯を開けてもらえることはない。
それだけはわかる。
だけど従ったからと言って──。
「──いいよ~?♡ じゃ、今日はもう寝よっか~?♡ おやすみ~♡」
甘く囁かれた最後通告。
背後から密着していた梨花ねえの身体がゆっくりと離れていって。
『ふわり』と鼻腔をくすぐる甘い香りだけがその場に残される。
「──っ」
咄嗟に振り返れば、梨花ねえはクッションを抱えながらリビングのソファへと向かっていた。
「ちょ……っ!」
慌てて呼び止めるも、梨花ねえは完全に俺の拒絶を予想していたかのように鼻歌混じりでクッションを抱え直し。
そのままリビングのソファへと身体を沈めてしまう。
「──ッッ!」
悩んでいる間に取り上げられた権利。
手のひらからこぼれ落ちた射精のチャンス。
それを取り返すためにはどうすればいいか──。
「ま……待って……っ!」
俺は慌てて声を上げた。
でも梨花ねえはクッションを抱えたまま振り返って、ただ小さく眉を上げるだけ。
「なぁに? お姉ちゃんに何か用〜?」
その目は明らかに『察しろ』と言っている。
「あっ……いや……えっと……」
言葉を探そうと焦る俺に、梨花ねえの目がさらに細められる。
梨花ねえが与えてくれた唯一のチャンス。
それを手にするには……。
「……買ってくる」
梨花ねえの手が止まる。
一瞬の静寂。
「ふ~ん……♡」
クスリと笑う声。
「じゃ、お姉ちゃん待ってるね~♡」
再び背後から抱きついてくる気配。
耳元に触れる吐息。
そして、梨花ねえの手が俺のズボンに伸びて……。
「行ってらっしゃい♡」
貞操帯の表面を優しく撫でた。
その感触だけで腰が震える。
「……っ」
何も言えず、俺は財布片手に玄関へと向かう。
「……待ってるからね~♡」
背後から聞こえる声に応える余裕もなく、靴を履きながら扉を閉める。
鍵もかけないまま、マンションの廊下を早足で通り過ぎ、階段を降りるたびに心臓の鼓動が大きくなるのを感じた。
(くそ……なんでこんなことに……)
夜風が火照った頬を撫でるが、俺の身体は一向に冷めない。
むしろ貞操帯の冷たい金属が股間に食い込む感覚を鮮明に感じられ、その存在を突きつけられるたびに焦燥感が募っていくばかりで。
(でも……どうせこのままじゃ眠れないし……)
自らに言い訳をする。
結局、梨花ねえの提案を受け入れてしまった俺は、彼女の期待に応えるしかない。
そうしないと貞操帯を外してもらうことはできない。
……いや、それは建前だ。
本当は俺が求めているから。
貞操帯を外してもらえるという『ご褒美』ではなく、その過程で梨花ねえが与えてくれる快感を求めているから。
だから俺は今こうして店の自動ドアをくぐって、買いたくもないお酒の缶といくらかのおつまみの袋をカゴに入れ、レジへと並んでいた。
(これで、帰ったら……)
帰宅後の妄想が頭を占拠する。
貞操帯越しに与えられる刺激。
身体を舐める指先の動き。
鼻腔をくすぐる甘い香り。
それらのイメージが脳内で具現化し、下半身に熱を帯びさせる。
「はぁ……っ」
吐息が漏れ出る。
商品のバーコードを店員がスキャンする音が鳴れば、それよりも早く心臓が鼓動を刻む。
早く帰りたい。
早く梨花ねえに──。
「ありがとうございました~」
店員の挨拶が耳に入るのも煩わしい。
さっさとに店を出た俺は、早足でアパートを目指す。
手には買ったビールとおつまみの入ったエコバッグを握りしめ、その重みにすら苛立ちを覚える。
──早く帰って、貞操帯を外してもらわなければ。
(早く……早く……っ!)
頭の中はその一心で埋め尽くされていた。
もうすでに、俺は貞操帯の鍵を握る梨花ねえの命令に従わざるを得ない立場になっていた。
どう考えても健全ではない。
しかし、それを理解しつつも射精への渇望は抑えられない。
「はぁ……っ。はぁ……っ♡」
切らした息の中に熱が混じる。
(やばい……早く戻らないと……っ♡)
アパートの階段を駆け上がる。
貞操帯の金属が股間に食い込むたびに、神経が研ぎ澄まされていくような感覚に襲われる。
玄関のドアを開ければもう限界だった。
梨花ねえが待っている。
彼女の命令に従ったご褒美を、きっと彼女は与えてくれるはずだ。
「た、ただいまっ♡」
扉を開ける音と同時に、慌ただしくリビングに駆け込む。
近くのコンビニで急いで買ったビールとおつまみの入ったエコバッグを掲げ、自らの行為をアピールする。
しかし──。
「あ、おかえり~♡ おっ、買ってきてくれたんだ~♡ ありがと~♡」
リビングのソファに寝転がったまま梨花ねえはスマホの画面から顔を上げた。
まるで『やっと来たんだね』と言わんばかりの口調。
「ほら~♡ お礼にお姉ちゃんが撫で撫でしてあげよっか~?♡」
そう言いながらソファに腰かけたまま梨花ねえは俺に向かって両手を広げ、まるでペットでも呼ぶような仕草をした。
その表情から明らかに俺を馬鹿にしていることが伝わってくる。
「え? いや……俺は……っ」
ソファの前で立ち尽くし、返事に窮しているうちに両手を広げた梨花ねえの顔が近づいてきて──。
「いい子いい子〜……♡」
頭のてっぺんから耳元まで、まるで子猫を撫でるかのように丁寧に手櫛を通す。
指先が耳たぶをくすぐり、頬に手のひらが軽く触れるたびに鼓膜が震え、俺の思考が曖昧になっていく。
(やばい……やばいって……♡)
理性の警報が鳴り響くが、身体はすでに梨花ねえに絡め取られていた。
その手は優しく俺の頭を撫で続け、頬をくすぐりながら時折『ふふっ♡』と小さな笑い声を漏らす。
「……はぁ♡ はぁ……っ♡」
吐息が浅くなり、身体の芯が痺れるような感覚。
梨花ねえの指先が動くたびに、背筋を這うような震えが走り、腰が自然と浮いてしまう。
まるで操り人形のように思考が鈍る。
(やばい……っ♡ きもちぃぃ……♡♡)
俺の頭を撫でる梨花ねえの大きな手。
お風呂上がりの無防備な格好。
ショートパンツから伸びる太ももは眩しい。
胸元には谷間が見えそうで見えないブラの紐が覗いている。
(このままだと……流されちゃう……っ♡)
理性の最後の抵抗。
それでも身体は完全に梨花ねえの手中にあった。
梨花ねえの手が頭から首筋へと移動し、鎖骨をくすぐる指先が心地良い刺激を与え続ける。
「……ルイくん~?♡」
梨花ねえが俺の耳元で囁く声。
低く甘いその声はまるで催眠術師の呪文のようで。
(だめだ……このままじゃ……♡♡)
頭の中で警告灯が点滅する。
しかし、梨花ねえの手が動くたびに理性は削られていき──。
「──っ……♡♡」
理性の抵抗も虚しく、梨花ねえの指先は俺の身体の奥深くまで侵入していた。
頬を撫でる手のひらが滑らかに動き、首筋へと下がり……。
「ねえ~?♡ ルイくんの顔、すっごく気持ち良さそうに蕩けてるよ~?♡」
その声はまるで媚薬のように耳に染み込んでいく。
身体が自然と梨花ねえの方へと向いてしまっていた。
そして首筋をくすぐっていた指先が、鎖骨をなぞりながら胸元へと辿り着く。
「ふふっ♡ 乳首も硬くなってる~♡」
「っ……♡♡」
指先がシャツの布地越しに乳首に触れる。
まるで蛇が獲物を絡め取るようにゆっくりと。
それでいて確かな意志を持って──。
「っ……♡」
乳首に伝わる刺激。
布地越しの刺激はかすかで、だからこそ感度の高い乳首には刺激がダイレクトに届く。
「あぁぁ~♡ ルイくんの乳首ってすごく敏感なんだね~?♡」
指先が突起の上をゆっくりと上下する。
布地のざらつきが刺激を伝播させて……。
──すりすりすり……♡
「だめ……っ♡ それ……やば……っ♡」
腰が砕けそうになる。
「え~? そんなこと言って、ルイくんの乳首はあーしにいじめられて嬉しそうにぷっくりしてきたよ〜?♡」
指先がさらにゆっくりと動きを速めていく。
乳首を捏ね回す指先の刺激は次第に強くなって……。
「ぁっ……♡」
梨花ねえの手は確実に俺の弱い箇所を把握して、的確に攻めてくる。
指先で乳首を押されると、まるで電流が走るような快感が体を駆け抜けた。
「っ……♡ く……っ♡」
梨花ねえの顔がさらに近づく。
鼻と鼻が触れそうなほど接近した顔。
あまりにも可愛くて、綺麗で、魅力的で……。
どう考えても男が放っておくはずがない……そんな梨花ねえの顔が、ゆっくりと近づいてくる。
唇が濡れていて、まるで誘うように艶めかしく輝いていて。
俺の視線はどんどんそこに釘付けになっていって──。
梨花ねえの吐息が唇を撫でる。
その息は甘く、そして熱い。
「ちゅーしたいんでしょ?♡」
唇が重なる寸前、梨花ねえの唇がそう動いた。
そしてその甘い言葉と共に梨花ねえの舌が俺の口の中へと侵入する。
舌が絡まり合い唾液が混ざり合う。
唇と唇を擦り合わせるたびに湿った音が響き渡る。
「んっ……♡ っっ♡」
舌先が絡み合って溶け合いそうになる。
梨花ねえの唾液が喉の奥まで流れ込み、俺の身体中に染み込んでいくようだった。
舌が蠢き、歯列をなぞり、そして絡み合う。
「っ……♡♡♡」
「んれぇ……♡ んふっ……♡」
交差する互いの吐息。
絡み合った舌がゆっくりと離れていけば、名残惜しさに思わず唇を突き出していた。
「あーしとちゅーしちゃったら、我慢できなくなっちゃうんじゃない?♡」
梨花ねえの囁きが耳元に忍び込む。
まるで甘いハチミツのように、それはゆっくりと浸透していく。
毒とも知らずに。
「あ、あっ……♡」
答えられない。
だって……もうすでに我慢の限界を超えているから。
梨花ねえの口づけが再び降り注いだ。
唇を啄みながら、舌先で俺の唇をなぞる。
唾液と吐息が混ざり合い、唇に纏わりつく。
(梨花ねえ……♡)
甘く溶けた心が叫びを上げる。
だけどそれは梨花ねえに伝わらない。
がくがくと全身を震わせれば、その震えが止まるくらいに『ぎゅっ♡』と抱きしめられて。
腰をくの字に曲げて、少しでも梨花ねえの豊満な身体を意識しないように努めたところで、反対に梨花ねえの両脚が下半身に巻き付いてくる。
半ば梨花ねえの身体に埋まるような状態。
梨花ねえの舌の先が喉の奥底まで掻き混ぜるくらいに全身が密着し、口腔内で『ぐちゅぐちゅ♡』と遊泳する。
粘ついた唾液が喉の奥へと伝い落ちれば甘い痺れが脳を焼き尽くし、意識を飛ばしてしまうほどの恍惚感に苛まれる。
「ふふっ……♡ ちゅーだけでこんなに蕩けちゃうんだ?♡」
梨花ねえの指が俺の顎を掴み、角度を調節しながら唇を離す。
離れ際に銀糸のように伸びる透明な橋。
それがゆっくりと切れる瞬間、名残惜しさで胸が締め付けられる。
「はぁ♡ はぁ……っ♡」
「じゃ、一緒にお酒でも飲みながら、YouTubeでも見よっか〜♡」
断る理由なんて、あるはずがなかった──。
………
##P2 Youtubeで推しを見ながら@女体ソファ責め、抱きかかえられたままキス、全身撫で回し、乳首責め、チクイキ寸止め、推しとの女体比較、推しのファンサイト見ながら責められる、貞操帯越し手コキ、サブスク解約誘惑、貞操帯撫でつけ、推しの悪口、解放、直接握られる、スロー手コキ、射精時IQ2のミーム、心情代弁、赤ちゃん言葉責め、手コキ射精
「あ〜、ルイくん見て見て! この人たちまたちゅーしてるよ、ちゅー!」
そう言って唇を尖らせた梨花ねえの指の先にあるスマホの画面には、有名芸能人が抱擁しながら唇を重ね合わせていた。
「あっ……」
スマホに視線を向けようと顔を動かした瞬間──。
「んっ──♡」
梨花ねえの柔らかい唇が押し付けられた。
視界が真っ暗になる。
熱くて湿ったものが唇に触れる感覚。
それが梨花ねえの唇だと理解するのに時間はかからなかった。
「んむぅ……♡ ちゅぅ……♡ ちゅぱぁ……♡」
貪るように俺の唇を吸ってくる梨花ねえ。
スマホの画面から流れてくる芸能人のキスシーンを模倣するかのように、梨花ねえの唇が俺のを啄み、舐めしゃぶり、貪っていく。
「んっ……♡ んふぅ……♡」
そして画面の向こうのキスシーンが終わると同時に離れていく梨花ねえの2枚の花びら。
頬を撫でる熱い吐息がキスの終わりを告げていた。
「んぁっっ♡♡♡ りかねぇ♡♡♡ りかねぇ♡♡♡ もうっっ♡♡♡」
「ん〜? どしたどした〜?♡」
「もうげんかいだからっっ♡♡♡ げんかい──ッッ♡♡♡」
「あはは〜♡」
精一杯もがいて、腰を前に突き出して。
梨花ねえにアピールしても、こんな状況を作り出した当の本人は朗らかに笑うだけ。
それどころか俺の抵抗を楽しむように、すべすべの両手で全身の表面を撫で上げてくる。
「んふふ〜♡ ルイくん、こうしてお人形みたいに抱きかかえてると、ちっちゃくてかわいい〜♡」
甘い声が耳元で囁かれれば、心臓が破裂しそうなくらい早鐘を打つ。
梨花ねえの手が胸からお腹へと滑り落ちていくたびに、俺の身体はびくびくと震えた。
その震えすら梨花ねえは面白いらしく、くすくす笑いながら今度は首筋を軽く啄んでくる。
──んちゅっ……♡ ちゅぅ……♡
「んっっ♡♡♡」
「あ〜、ルイくんの首筋って意外と敏感なんだね〜♡」
「ひっっ♡♡♡ やめて……やめて……っっ♡♡♡」
言葉だけの拒絶は梨花ねえの耳には届かない。
むしろさらに煽ってしまうことになったのか、梨花ねえのぷるぷるの唇が首筋の上を何度も何度も『ぬちゅぬちゅ♡』と滑り続けていて、首元の薄皮膚が湿り気を帯びていくにつれてその温度が高くなっていく。
ぬるい唾液が首筋を這うように滴り落ちていく。
「あっ……♡ んんっ……♡」
声を抑えようとしても無駄だった。
身体の奥底から込み上げてくる熱が抑えきれず、小さく喘ぎ声が漏れ出てしまう。
「んふぅ……♡ ちゅっ……♡ ぢゅるぅ……♡」
湿った音とともにだんだんと下りてきた梨花ねえの唇が鎖骨を食んだ。
そして舌がくぼみを這うように動く。
流れ落ちた唾液の川を掬い上げるように添えられた指先が、粘度の高い液体を広げるように滑って行く。
(やばい……やばい……っっ♡)
唾液の流れに沿って梨花ねえの指が滑り下りるたびに、肌の表面がちりちりと粟立っていく。
「あっっ♡♡♡ あっっ♡♡♡」
「ふふ〜♡ こんな風に触られると気持ちいいの?♡」
「ちがっ……♡ そんなんじゃっっ♡♡♡」
(嘘だ……気持ちいい……♡)
梨花ねえによって、全裸に剥かれた体。
その貧相な体の脇の下から生えてきた、小麦色に焼けたすべすべの手が身体の表層を這いずり回る。
「あっ……♡ あっ……♡」
鎖骨の窪み、胸の頂、あばらの凹凸、腹の筋肉、そして太ももの内側まで──。
その手はまるで蜘蛛の糸のように、体の表面をくまなく撫で回していく。
「んんっ……♡ んっ……♡」
(やばい……♡ これ以上は……っっ♡)
俺の体を這いずり回る手の動きに合わせて、腰がくねる。
「あっ♡ んんっ♡♡」
(だめ……だめ……っっ♡♡)
梨花ねえの指先が俺の乳首を軽く弾くたびに、背筋を貫く甘い痺れが全身を巡る。
「んふふ♡ ルイくんの乳首、すっごく硬くなってるね〜♡」
梨花ねえの言葉が耳に届くたびに羞恥心が煽られる。
だけど梨花ねえの指は止まらず、さらに激しく乳首をこね回してくる。
「あっ……♡ やめ……っっ♡♡」
梨花ねえの指先が俺の乳首を執拗に刺激する。
「んっ……♡ あっ……♡」
耐え切れず、声が漏れてしまう。
梨花ねえの手が俺の乳首をこねくり回すたびに、体がびくびくと震えて。
(だめ……♡ もう……♡)
真っ白になっていく頭。
腰の奥から迫ってきた快感が、俺の中で弾け──。
「だめだよ……♡ 乳首で勝手にイこうとしちゃ……♡」
梨花ねえの手が俺の股間に伸びてくる。
そして俺のペニスを──いや、俺のペニスが囚われている貞操帯を握りしめて、ゆっくりと上下に動かし始める。
「あっ……♡ ああっ……♡♡」
梨花ねえの手の中で俺のペニスは硬さを増し、鉄の檻に締め付けられ、さらに苦しくなっていく。
でもそれは不思議と心地がよかった。
耐え難い痛みのはずなのに、何度も繰り返されるうちに快楽で塗り替えられて。
梨花ねえの指が俺の乳首を捻り上げ、つまみ回せば、腰が浮き上がりそうになってしまう。
「ふふっ♡」
全身を包み込む梨花ねえの柔らかい身体。
梨花ねえの吐息が肌を撫で、柔らかい唇が頬に触れる。
梨花ねえという極上の感触に身を任せるしかなかった。
(あっ……♡ あっ……♡)
もう何も考えられない。
貞操帯の内部でペニスは限界を迎えようとしていて──。
「はいストップ♡」
唐突に梨花ねえの指が離れた。
そして代わりに梨花ねえの両脚が俺の股を閉じられないようしっかりと挟み込み、密着した身体を使って『ゆさゆさ♡』と全身を揺すり始める。
「あはは♡ またイケなかったね~♡」
「ッッ♡♡♡」
そう、さっきからずっとこんな調子なのだ。
お酒を飲みながらYouTubeを見るなんてただの建前。
梨花ねえは全裸に剥いた俺を自らの股の間に座らせて、まるで梨花ねえという女体のソファへと沈めるかのように後ろから抱きかかえてくる。
最初はテレビに映し出した画面を、二人で隣同士で座って見ていたのだ。
そのうちお酒が進むにつれて少しずつ距離が近くなり。
気づけば身体を寄せてきて。
そして今やソファの背もたれの代わりに、梨花ねえの体へとすっぽりと包み込まれている始末。
そうなれば当然梨花ねえのいたずらもヒートアップしてくるというもの。
梨花ねえの手は、お酒やおつまみを運ぶのを忘れて、俺の身体をまさぐってばかりいるのだ。
「ルイくん〜♡ ここ気持ちいい?♡」
甘い声とともに、梨花ねえの指先が俺の胸を這う。
乳首を軽く摘まみ、こね回すように動くたびに、体がびくびくと震える。
「あっ……♡ やめ……っっ♡♡♡」
梨花ねえは俺の言葉を無視して、さらに強く乳首を引っ張る。
画面に集中しているのだ。
YouTubeで配信されているドラマに夢中なのだ。
「ほら~♡ ルイくんもちゃんと画面見て~?♡」
──さわっ♡ さわっ♡
──くにっ♡ くにっ♡
俺の耳元で囁く梨花ねえの声には甘さの中にほんのりと意地悪さが混じっていた。
(ダメ……♡ こんなの集中できるわけない……♡)
梨花ねえの指先が、硬くなった乳首の先端をくるくると撫で回す。
「んっ……♡ あっ……♡」
「ルイくん、こんなにおっきくして……♡ やらしい~♡ 今そんなにえっちなシーンじゃないよ~?♡」
その態度はあまりにも白々しい。
だって今の場面は、主人公カップルが初デートをするだけの、本来甘酸っぱいはずのシーン。
それを梨花ねえはわかってて、俺の胸を揉みしだきながら、時折乳首をつねる。
その度に身体が跳ね上がってしまいそうになるのを必死で抑える。
「ルイくんダメじゃん……♡ こんな青春のシーンでえっちな気分になっちゃってたら……♡ それともやっぱり男の子って、女の子のことを常にえっちな気持ちで見てるのかな~?♡ ドラマのこの子も、やっとできた彼女なのに、普段どんな目で見てたんだろうね~?♡ あ、ルイくんみたいな男の子だったらきっとこの子みたいな彼女ができても、胸とかお尻とか、そういうとこばっか見たりするのかな~?♡」
「ちがっ……♡ お、おれはそんなんじゃ……っ♡」
「ん~? でもルイくんも男の子じゃん? ほら、見てみてよルイくん……♡ このシーンの彼女なんて、制服着ててすごく若くてさぁ、肌にも張りがあって瑞々しくて……♡ 高校生らしい清楚な服装なのに~? あの太ももとか、あの胸とか……♡ 若いのに結構育ってて……♡ おっぱいも結構大きいほうじゃん♡ ねぇ~?♡」
「んっ……♡ ふぁ……っ♡」
画面に視線を送っている俺の首筋に、梨花ねえの熱い吐息がかかった。
それはまるで誘惑のように俺の耳元へと吹きつけられる。
まるで画面内の主人公カップルが見ている彼女の肢体を、俺も一緒に想像するよう煽るように。
その煽動に従うように画面へと目線を向ければ、画面に映るのは主人公の隣に座る女子高生。
彼女は主人公が夢中になっているヒロインであり、同時に彼にとって憧れの存在でもある。
画面の中の彼女は、学校帰りと思しき制服姿。
スカートから伸びる太ももは健康的で艶やか。
ブラウス越しに胸の膨らみが強調され、その柔らかさが見て取れる。
「……♡」
思わず唾を飲み込む。
梨花ねえの囁きに誘われるように画面へと目を凝らすと、彼女の胸元がわずかに揺れる。
制服のスカートは膝丈で、歩くたびに裾がふわりと翻る。
そのたびに彼女の脚線美が露わになり、太ももの柔らかさと瑞々しさが際立つ。
(あ……♡ だめ……♡)
意識すればするほど、画面の中の彼女が現実の梨花ねえと重なっていく。
梨花ねえの手が俺の胸元をまさぐり、指先が乳首をこねて、転がして。
梨花ねえの囁きは、まるで俺に画面の彼女と梨花ねえ自身とを重ね合わせるように仕向けているかのようだった。
「あっ……♡ あっ……♡ りか……ねえ……♡」
画面越しに彼女の肢体を眺める度に、背中に密着している梨花ねえの存在感が増してくる。
梨花ねえの胸の膨らみが背中に押し当てられ、柔らかい感触が俺の理性を蝕む。
「だけどさ~……♡ やっぱりあーしと比べて、この子にはエロさが足りないんだよなぁ……♡ だってこの子のスカートって膝丈じゃん? スカートから伸びる脚線美とお尻のラインはあるんだけどぉ……♡ あーしのスカートはミニ丈でさぁ……♡ こういう普通のミニスカートじゃなくてさ~♡ ギャルって感じの、こう、ピッチリしてるやつ? 生地の厚みも薄くて~、生地自体がテカテカしてるからぁ……♡ 動きに合わせてスカートの裾がぶっとい太ももに食い込んで……♡ その上ヒップのカーブが強調されて~? お尻の割れ目がくっきりと浮き出ちゃうんだよね~?♡ ふふっ……♡ ルイくんも、あーしみたいなえっちな身体つきの女のほうが好みだよね~?♡」
梨花ねえは、俺の首筋をぺろりと舐めながら耳元で囁いた。
その言葉に俺は思わず画面の彼女と梨花ねえを比較してしまう。
(ああぁぁぁ……♡)
確かに制服の少女は清楚で可愛い。
けれど梨花ねえの脚線美は、それとは比にならないほどの色気を放っていた。
ドルフィンパンツから伸びる太ももは、画面の少女と比べ物にならないほど太く、そして長く、しなやかで。
だらっと着崩された寝間着は、身体のラインを見せつけるにはおあつらえ向き。
梨花ねえが身じろぎすれば太ももに食い込む布地が肌の質感を引き立て、尻肉の盛り上がりがくっきりと浮かび上がっているようだった。
「あっ……♡」
(り、梨花ねえのほうが……♡♡♡)
画面の向こうの少女。
客観的に判断しても顔は可愛いし、それに身体だって悪くない。
スタイルはとても良く整っていて、将来有望であることは疑いようもない。
なのに……なのに……。
「ルイくんと一緒に住んでからまたおっぱいデカくなったかも~……♡」
背後で囁く梨花ねえと比べると、画面の向こうのヒロイン役の芸能人なんて論外なのだ。
梨花ねえの身体は大人の色気がありすぎる。
それは単に性的に成熟しているということだけでなく、身体のメリハリとか肉付きが桁違いの、極上の女なのだ。
制服の少女はまだまだ成長期真っ只中という感じだが、梨花ねえはもう完璧な女性の身体をしている。
肩幅は広く、胸はたおやかに実っているくせに腰はくびれ、お尻は大きく丸みを帯びて、そこに続く太ももは太い。
雄の欲望という欲望をこれでもかと詰め込んだかのような、まさに理想的な女体。
抱かれるために生まれてきたかのような身体。
画面の中で彼女が笑う。
彼女は主人公に優しく微笑んで、まるで女神のように愛らしい笑みを浮かべている。
けれど俺の脳裏にはすでにその笑顔は消え去っていた。
(あ……♡ だめ……♡ だめぇ……♡)
背後から俺に覆いかぶさる梨花ねえの体温が、俺の理性をどんどん溶かしていく。
画面の向こうの彼女の笑顔が霞む。
(こんなの……♡ こんなのぉ……♡)
梨花ねえが俺の乳首を摘まむ。
その瞬間、俺の身体はぴくりと跳ね上がる。
そして耳元で囁かれる。
「あーし、知ってるよ~?♡ ルイくん、画面の向こうの女の子……推してるんでしょ?♡」
その声は、今までよりもずっと低く、どこか意地悪な響きを含んでいた。
背後から首筋にかかる吐息が熱く、甘い。
梨花ねえの細い指が俺の胸を撫でながら、爪先で軽く乳首を引っ掻く。
「んっ……♡」
思わず声が出てしまった。
画面の中の彼女は、主人公に笑いかけていて、その表情は純粋で可愛らしい。
だが、梨花ねえの言葉が耳に残り、画面越しの彼女を冷静に見ることができない。
「ふふっ……♡ ルイくんって、やっぱりこういう純粋な女の子が好きなんだ~?♡」
梨花ねえの囁きに、心臓がドクンと跳ねる。
「それなのにルイくん……♡ 推しの女の子が出てるドラマ見ながら、あーしにちんぽケース管理されて、あーしの身体とテクでこんなに興奮しちゃってんだ?♡」
梨花ねえの吐息が耳にかかり、身体がさらに熱を帯びる。
梨花ねえの指先が何度も何度も乳首を掠める。
優しく、執拗に。
まるで舌の先みたいに、『ちろちろ♡』と。
「そ、それとっ……これと、は──ッ♡♡」
「ルイく~ん……♡ 隠しても無駄だよ~?♡ あーし、ルイくんがこの子のちょっと過激なファンサイトの会員になってること、全部知ってるんだから~♡」
梨花ねえは俺から奪ったスマホのロック画面を向けてくる。
俺の顔認証でロックを解除するつもりなのだ。
「ちょっ……待って……ッッ♡」
手を伸ばすも届かない。
梨花ねえが指先で乳首をちょっと撫でるだけでまともな抵抗なんてできなくなってしまう。
俺の腕が空を切る。
梨花ねえは手に取った俺のスマホのインカメラを俺の顔に向けて──。
ピッ。
ロック画面が解除される。
スマホのホーム画面に表示された、大量の通知とアプリ一覧。
その中から梨花ねえが迷いなく一つのアプリアイコンをタップする。
――画面に映し出される、俺の推しのファンサイト。
「ほらぁ~♡ ルイくんってばこの子の画像とか動画集めまくってるじゃん♡ それに……ルイくんのアカウントのコメントの書き込み履歴見ると……♡ ふふっ♡ ルイくんってばすっごく熱心に活動してるよね~?♡」
梨花ねえの声には隠しきれない愉悦が滲んでいた。
彼女の指が画面をスクロールしていくにつれ、俺の顔はどんどん赤くなっていく。
「ルイくん、こんなことやってるんだ~♡ 知らなかった~♡」
梨花ねえは俺の耳元で囁きながら、指先で乳首を軽く弾いた。
その瞬間、身体がピクリと跳ね上がる。
「ひっ……♡」
画面の中で、推しの女の子が笑顔を浮かべる。
だが、俺の視界はもうほとんど機能していない。
梨花ねえの囁きが理性を溶かし、這いずり回る指先が肌の表面を焼いていく。
「ねぇ、ほら、ルイくんの記事のブックマークの中でもフォルダ分けされてる、『お気に入り』って書かれてるコレ……♡ タップしていい?♡」
梨花ねえが甘く囁く。
「えっ……そ、それは……っっ♡♡」
俺が制止する間もなく、梨花ねえの指が画面をタップしていた。
そこに表示されるのは、推しが限界ギリギリまで脱いでいる、キワドイグラビアの数々。
水着姿でキラキラと輝く笑顔と身体を見せつけるようなショットや、少し舌を出して意地悪な顔をして胸を寄せ上げたショットなど。
健全な男子であれば、誰もが思わず食い入るように見入ってしまうだろう写真ばかり。
「まー、でも、全部あーしより、ひんそーなカラダしてるんだけどねぇ」
そんなグラビア姿を義姉と共に見られているとは知りようもない──テレビに映し出された画面の中の少女は、主人公の友人と共にカフェへと入っていく。
その姿はグラビア姿とは対象的に、眩しいくらい清純で可憐だ。
だが梨花ねえは俺の耳元で囁く。
「ルイくん、ほらぁ……♡ この子たちもかわいいけどぉ……♡ あーしのほうが……んふっ♡ もっとかわいいと思うけどなぁ~?♡」
画面の中の少女たちは楽しそうに談笑している。
だがそれとは正反対に、俺の耳元で囁く梨花ねえの声が、その光景を歪めていく。
「ふふっ……♡ でもさぁ、ルイくんの推しの女の子と違って~……♡ あーしの身体って、男ウケ抜群の激シコボディじゃん?♡」
梨花ねえの指先が、画面をなぞるたびに俺の胸の奥がズキンと痛む。
画面に表示されるファンサイトに並ぶ彼女の過激な写真や動画の数々。
「純粋っていうか~……あ、でもこんなファンサイト出して、身体売ってファンから集金してるってことは、そこまで純粋でもないのかな~?♡」
どれもこれも、ファンのみんなが思っても口にしなかった事実。
それを梨花ねえはへらへらと笑いながら、平然と言ってのける。
「ほら~♡ このグラビア……♡ めちゃくちゃおっぱい強調してるよね~♡ これはルイくんのお気に入りなの?♡ 明らかに男ウケ狙った集金モードだけど~」
画面を拡大した梨花ねえの指先が示した先で、笑顔を浮かべる推しの水着姿。
その笑顔は純粋で無垢で、だがどこか挑発的でもある。
「まぁ~、確かにキレイなカラダしてるし、スタイルもいいよね~♡ でもさ~、やっぱりあーしと比べたら……ねぇ?♡」
梨花ねえは俺の耳元で囁きながら、自らの胸を背中に押し付けてくる。
豊満なバスト。
深く刻まれた谷間。
あり得ないくらいデカいブラのサイズは、毎日の洗濯で身を持って思い知らされている。
そのくせ、その下にはキュッと締まったウエストが続き、さらにその先で主張するは大きく丸みを帯びたヒップ。
制服姿の彼女とは比べ物にならないほど、梨花ねえの肢体は大人びて色気を湛えていた。
画面の中の推しの女の子は確かに可愛らしいし、魅力的だと思う。
でも……梨花ねえと比べると……。
「あーしのほうが、もっとえっちで……ルイくんを興奮させちゃうでしょ?♡」
俺の耳元で囁く梨花ねえの声は、まるで悪魔の囁きのようだった。
画面の中の彼女は純粋な笑顔を浮かべているのに、梨花ねえの指先が俺の胸を撫でるたびにその笑顔が歪んでいく。
推しの女の子と、梨花ねえ。
どちらが魅力的なのか?
考えるまでもない。
画面の中の彼女は確かに可愛い。
だけど梨花ねえは――。
「そろそろココからちんぽ出してやろっかなー……♡」
梨花ねえの指先が貞操帯の金具を『カチャカチャ♡』と掻き鳴らす。
思考の中に芽生えたわずかな揺らぎ。
それが梨花ねえのたった少しの些細な行動で塗り潰される。
「檻の中に収まってる姿のほうが可愛いんだけどね~」
下から掬い上げるように、手のひらの上に乗せられたペニスが、貞操帯の隙間から先っぽだけを露出させて、その頭頂からぷるぷると透明な液を滴らせている。
その様子を梨花ねえは心底楽しそうに眺めていた。
「やっぱルイくんさ〜……♡ このまま檻の中で一生を終えちゃおっか?♡」
俺のペニスが収められている檻を包むように梨花ねえが手を置けば、檻ごと軽く握ってゆする。
その衝撃で鉄の檻の内部に納められていた肉竿が『ぐりんぐりん♡』と振り回される。
痛いはずなのに。
苦しいはずなのに。
今の俺にとってはそんな刺激でさえ気持ちよかった。
「あ"っっ♡ りかね……え……♡♡ やめッ……♡♡ もうやめ……てぇ……♡♡♡」
「え~? やだ~♡」
かろうじて絞り出した懇願の声を軽く跳ね除けた梨花ねえが、もう一度貞操帯の表面をなぞった。
鉄の檻に納められたペニス。
直接的に撫でられるわけではない。
なのに檻の隙間から伝わってくる梨花ねえの温もりが、鉄の塊越しにじわりと心臓にまで染み込んでいくようで。
「こ、これ以上……やだっ♡♡♡ はずしてっっ♡♡♡ はずしてぇ♡♡♡」
梨花ねえの指先が俺の乳首を摘まむ。
その瞬間、全身に電流が走ったように身体が跳ね上がった。
梨花ねえはそんな俺の反応を楽しみながら、耳元で囁く。
「んふふ〜♡ じゃあさ〜、この貞操帯を外してほしいならルイくんにちょっとお願いがあるんだけど──」
「お願い? な、何……っ?」
「この女の子のサブスク、解約してよ……♡」
言葉が耳に届いたその瞬間、全身の毛穴が開くような感覚に襲われる。
命じられた内容の意味を拒絶するように、脳が情報を処理しようとしない。
「……は?」
発した言葉はたったそれだけ。
他に何を言えばいいのか分からないまま、頭の中は混乱に包まれる。
目線の先にあるテレビ画面には笑顔を浮かべる推しの女の子が映っていた。
「だからぁ〜……♡ ルイくんの推しの女の子のサブスク、解約して?♡」
梨花ねえの甘い声が背後から耳元に囁かれ、全身に鳥肌が立った。
「えっ……なんで……っ」
思わず振り返ろうとするが、梨花ねえの身体が背後にぴったりと密着していて身動きが取れない。
まるで磁石のように俺の背中に貼り付いている梨花ねえ。
その体温と押し付けられた胸の柔らかさが伝わってきて、さらに混乱を招く。
「だって~、ルイくんってば推しの女の子にメロメロなんだもん♡」
梨花ねえの左手がそっと乳首を摘んだ。
「んっ……♡」
敏感になった身体が震える。
「だってさ~、お金もったいないじゃん?♡ こんなにえっちで、ルイくんのちんぽの面倒だってみてくれるお姉ちゃんがいるのにさ~♡」
乳首を摘んだ指先が『くにくに♡』と突起を転がしたかと思うと、今度は股間に手を伸ばし、貞操帯越しにペニスを軽く叩いた。
「あっ……♡」
反射的に声が出てしまった。
画面に映る推しの女の子は笑顔のまま。
だけど梨花ねえの囁きは俺の思考を歪ませていく。
「でもさ~……♡ あーしのほうがさ~♡ もっとルイくんのこと気持ちよくしてあげられるよ~?♡ それにほら~♡ もっと楽しいこともいっぱいできるじゃ~ん?♡」
梨花ねえの言葉が俺の耳に届くたびに、背筋がゾクゾクと震える。
「あっ……♡ んんっ……♡」
画面の中の推しの女の子は可愛らしい笑顔を浮かべているのに、俺の心は完全に梨花ねえに支配されていた。
梨花ねえの吐息が耳にかかり、甘い声が脳髄を揺さぶる。
いけない。
いけない、いけない、いけない。
「ルイくんってば、この子のこと大好きなんだよね~?♡ でもさ~♡ この子とルイくんは現実では絶対に交わることはないよ~?♡ だってこの子は画面の向こう側の人間で、ルイくんとは別の次元に生きているんだよ?♡」
梨花ねえの大きな左手が、貞操帯をまるで宝物みたいに優しく撫でる。
檻の表面をまるで赤ちゃんをあやすみたいに。
梨花ねえの長い指が、柔らかい手のひらが、硬い金属製の檻の表面を愛しげに撫で続ける。
檻に閉じ込められたペニスが小さく反応するものの、外に出ることは叶わない。
檻の隙間から熱い吐息を漏らすペニスに対し、梨花ねえはあくまで外側からそれを撫で回すだけ。
「でも~?♡ あーしはルイくんと同じ現実で生きててぇ……♡ こうやって現実のルイくんの身体を弄んだり、そのおちんちんを握りしめて、気持ちよくしたりしてあげれるじゃん?♡」
右手でスマホを操作しながら、俺の耳元へと声を注ぎ込む。
甘い囁き声が鼓膜を震わせ、湿った吐息が耳の神経をくすぐる。
左耳に流れてくるのは、テレビから聞こえてくるドラマの主人公と推しの女の子のイチャつき。
それを、右耳から流れ込んでくる梨花ねえの囁き声が塗り潰していく。
「ルイくんだってわかってるんでしょ~?♡ この子ってさ~♡ 見えないところで、他の男とよろしくやってるんだよ~?♡ もっとハードで濃厚なセックスとかして、もっと卑猥なグラビア撮影とかして……♡ そのおこぼれを、ファンの子達に見せつけて集金してる……♡ それがルイくんが使ってるこの推し活のサブスクサービスの裏側だよ~?♡ ルイくんにこの子の裏側見せてあげたいくらいだね~♡」
「ちが……♡ ちがっ……♡」
「ルイくんは信じたくないだろうけど~♡ こういう女が男たちからお金引っ張るために、何の躊躇いもなく男とヤってるんだよ~?♡ ルイくんはそのおかげでお金を搾り取られてるってこと~♡」
「そんな……っっ♡♡」
信じたくもないし聞きたくもない。
なのに耳元で囁かれる梨花ねえの声が頭の中をぐるぐると巡って離れない。
更に耳奥に絡みつくのは梨花ねえの吐息。
粘り気のあるその吐息が心の奥底へと侵入し、まるでナメクジのように神経の一本一本へとへばりついて離れず、梨花ねえの言葉が俺の思考をどんどん支配していく。
画面に映る推しの女の子の笑顔が歪み始める。
梨花ねえの言葉が真実かどうかなんてわからない。
でもその可能性があるというだけで心がざわつく。
画面の中の推しの女の子は純粋で無垢な笑顔を浮かべているのに、俺の頭の中では彼女の姿がどんどん薄汚れていく。
梨花ねえの囁きが俺の脳内を侵食し、テレビから聞こえてくる笑い声さえ遠のいていく。
「あ~あ♡ こんなこと考えてる間に、ルイくんのおちんちんは檻の中で苦しんでるのにねぇ?♡」
「や、やめろ……っ♡♡♡」
「ねぇ~? どうする? このまま檻の中で悶々としてる? それとも推しのサブスク解約して解放してもらっちゃう?♡」
「そ、それは……♡♡♡」
「この子が何者であっても、ルイくんには関係ないよね~?♡ ルイくんってばこの子のこと大好きなんだもんね~?♡」
画面の中の推しの女の子が笑顔を浮かべる。
まるで天使のようだ。
だけど梨花ねえの言葉が俺の心を揺さぶる。
この子がどんな裏の顔を持っていようと関係ない。
俺はただ彼女が好きなんだ。
彼女の笑顔を見るだけで幸せな気持ちになれる。
それだけで十分だと思っていたはずなのに――。
「ご主人様は、おちんちんくんのこと檻から出してくれないんだって~……♡」
梨花ねえの左手が貞操帯をもう一度掬い上げる。
画面に映る推しの女の子は笑顔のまま。
だけど梨花ねえの手のひらの上に乗せられたそれは、檻の中に囚われたまま頭を垂れて、自由を奪われた姿では微動だにもできず。
俺のモノなのに。
俺の大事なモノなのに。
俺の体の一部なのに──。
そう思っているはずなのに……背後から俺を抱きしめるこの傍若無人な『悪魔』によって、どう翻弄されるのかとワクワクしている自分に気づいて──。
(あ"っっ♡ やべっっ……♡♡ これやばいぃ……♡♡♡)
想像しただけで溶けそうになる頭の奥。
貞操帯の隙間からわずかに飛び出た鈴口の先端が『とくとく♡』と律動を開始する。
まるで心臓の鼓動のように脈動し始めるそれを──。
「ふぅん……♡」
梨花ねえの唇が耳たぶに触れた。
『ぬちゃ……♡』という生々しい音が耳の中で轟いた。
肉厚で熱い舌の先が穴の中に突き刺さり、入り口の縁を一周するようにねっとりと舐め取った後、ゆっくりと這い出ていく。
「んふふ……♡ ルイくんのココ……♡ もうすっごいパンパンだね~♡ 貞操帯の中のちんちん、ずぅぅっとピクピクさせてさぁ……♡ あーしのこと……♡ 淫乱なギャルお姉ちゃんに種付けしたくてたまらないんだぁ~♡ それじゃあ、この檻から出るために……あーしのお願い、聞いてくれるよね~♡」
「ぅぅぅ……♡ はぁぁぁ……♡」
「ねぇ~? どうするの~? このまま檻の中で悶々としてる? それとも推しのサブスク解約して解放してもらっちゃう?♡」
梨花ねえはスマホを操作しながら、耳元で囁いてくる。
貞操帯に閉じ込められたままのペニスが苦しそうに脈動する。
その感触が伝わってくるのか、梨花ねえはさらに耳元の囁きを強めてくる。
「ルイくんさ~……♡ 推しの女の子より、あーしのほうが好きでしょ~?♡ だから解約できるよね~?♡ お願い~……♡ ねぇ~?♡」
梨花ねえの言葉が甘く脳内を揺さぶる。
スマホの画面には、推しの女の子のプロフィールページが表示されたまま。
コメント欄には熱狂的なファンの投稿が並び、彼女への愛情と期待が詰まっている。
しかし今やその姿は歪んで見え始めていた。
梨花ねえの甘言と熱い吐息が耳元で囁かれることで、推しに対する感情は急速に変化していき──。
「……解約する……。するから……っ♡」
「えらいえらい~♡ よくできました~♡」
言葉を絞り出した瞬間、背後から聞こえた梨花ねえの声は子どもを褒めるような優しい口調だったが、俺の心には複雑な感情が渦巻く。
推しに対する罪悪感と安堵が入り混じった奇妙な気持ち。
だけど梨花ねえは右手に持ったスマホをこちらに手渡し、俺の股間に伸ばした右手でも貞操帯に優しく触れてくる。
「んふふ♡ よしよし~♡ じゃあほら~♡ この子のサブスク、解約しちゃおっか~?♡」
心臓が激しく脈打つ。
スマホの画面には推しの女の子のプロフィールページが映っており、コメント履歴には彼女への愛情と期待が詰まった自分の投稿が並んでいる。
過去の自分が推しに寄せたコメント。
しかし脳内に響く梨花ねえの囁きがそれらの想いを押し流す。
「ほら~♡ ルイくん、解約ボタンをタップして♡」
「あ、ああぁ……♡」
言われるままに解約手続きを進めると、画面には推しの悲しそうな写真と共に『本当に解約しますか?』という確認メッセージが表示された。
心が揺らぐ。
しかし──。
筒状に窄められた梨花ねえの右手。
それがゆっくりと、鉄の檻の表面へと近づいていき。
『この檻から出してもらいたいよね?♡』
その声はまるで甘い毒のように耳から脳へと染み渡っていき、思考能力を奪っていく。
梨花ねえの大きな手が俺のモノに触れることを考えるだけで、背筋がゾクゾクと震える。
『この檻から出してもらいたいんだよね?♡』
再び梨花ねえの声が頭の中で響く。
それはまるで暗示のように何度も繰り返され、次第に頭の中に刷り込まれていくようだった。
梨花ねえの手がスナップを効かせながら、ゆっくりと上下に動くたびに、身体の中心が熱くなる。
竿に直接伝わるはずのない梨花ねえの手のひらの柔らかな感触。
それを想像しただけで呼吸が荒くなり、心拍数が上昇していく。
──カリカリカリ……♡
──かちゃ……かちゃ……かちゃ……♡
それだけではない。
梨花ねえの左手の爪の先が、金具の周辺、特に鍵穴の部分を『カリカリカリ♡』と掻き鳴らす。
指先が踊るたびに金属が軋み、鈍い音が耳の奥を震わせる。
「くっ……ぅっ……♡」
思わず声が漏れる。
身体の奥に痺れが走る。
梨花ねえの爪の先が鍵穴をなぞるたびに、ペニスが檻の中で震え、背徳の痛みに締め付けられる。
身体が疼いて止まらない。
「ほら~♡ 身体が正直になってきてるよ~?♡」
甘い声が耳元で囁かれ、背筋がぞくりと震えた。
梨花ねえの爪は金具をカリカリと掻き続けている。
「ん……ぅっ……♡」
声にならない喘ぎが喉の奥から漏れた。
画面に表示された『本当に解約しますか?』という文字列が何度も心の中で問いかけてくる。
しかし俺にはもう選択肢がなかった。
「あ……♡」
親指がゆっくりと液晶の解約ボタンへと近づく。
解約ボタンに触れる寸前、スマホを持つ手がブルブルと震えた。
恐怖と期待が交錯する中で、梨花ねえはさらに耳元で囁いてくる。
「ほら~♡ 早く解約しちゃいなよ~?♡ この子もルイくんがこんなに苦しんでるなんて知らないだろうし~……♡」
耳元で囁かれる梨花ねえの声はまるで悪魔の誘惑のようで、理性が次第に崩れていく。
そして──。
「あぁぁぁ……っ♡♡♡」
ポチ……。
押された解約ボタン。
画面に映る推しの女の子の悲しそうな顔が歪む。
心のどこかで後悔している自分がいるのに、体はすでに次の段階へと進んでいた。
梨花ねえの腕に包まれたまま、画面に表示された解約手続きを進めていく。
そしてついに──。
「よしよし〜♡ よくできました〜♡ これでもうルイくんの頭の中からあの子は消えちゃったね~♡ これからは毎日あーしのことで頭がいっぱいで〜──……♡」
梨花ねえの満足げな笑い声が耳元で響く。
彼女の腕に包まれたまま、俺は放心状態だった。
指先から伝わる震えが止まらない。
推しの女の子のファンであることを捨て去った事実が、胸に重くのしかかる。
しかし次の瞬間、そんな思いも全てかき消されてしまう。
──チャリ……♡
梨花ねえの胸の谷間から取り出されたのは、貞操帯の小さな鍵。
親指と人差し指とで摘まれたそれが、鍵穴に向かって伸びていき──。
──カチャッ……♡
小さく響いた音と共に檻が開かれた瞬間、溜まりに溜まった熱が堰を切ったように溢れ出す。
自由となったペニスは勢いよく跳ね上がり、檻の外に放たれた開放感に酔いしれるように震えた。
「あはは~♡ 出ちゃったね~♡」
一刻も早く握ってほしいのに、梨花ねえの手は股間には伸びず、胸の尖りをゆっくりと責める。
「あ……っ♡ やめ……っ♡」
指の腹で撫でるように触れたり、爪先でカリカリと引っ掻いたり、時にはぎゅっと抓ったり。
甘勃起した乳首を様々な手法で刺激されてしまえば、もう我慢がならなかった。
恥も外聞も捨て、虚空に向かって腰を振り始めてしまう。
「クスっ……♡ ルイくん、どんどん淫乱になってない~?♡ 乳首だけでこんなに感じてたら、これからどうなっちゃうのかな~?♡」
耳元に吐息。
そしてとうとう、股間に向かって梨花ねえの手のひらが伸びていく。
「右に左に犬の尻尾みたいにちんぽぶんぶん止まんないね~……♡ えっろいなぁ……♡」
笑った梨花ねえの長い指が、竿に絡みついていく。
──ず……ちゅぅ……♡
柔らかい手のひらが亀頭を優しく包み込み、カリ首をなぞるように指先が締め付けていく。
いつもより遥かに敏感になった肉竿が梨花ねえの手に握られて、全身が多幸感に包まれていく。
今までにない気持ちよさ。
貞操帯に閉じ込められていたせいなのは明らかだった。
「あああぁぁぁ……♡」
あまりの気持ちよさに感嘆の声が漏れ出した。
梨花ねえの大きな右手が、貞操帯に代わってペニスを優しく包み込んでいるのだ。
鉄の檻からの解放を喜ぶかのように、ペニスは柔らかい手のひらの中で脈動し続けている。
「ねぇ~♡ どう?♡ 檻から出られた気分は~?♡」
──にぎにぎにぎ……♡
言葉になんてならなかった。
冷たく無機質だった金属の圧迫が、女の子の手のひらの……梨花ねえの柔らかい肉の圧迫に代わった感動。
身悶えしそうなほどの快感が全身を駆け巡る。
腰の奥で燃え上がる熱。
今まで貞操帯によって押さえつけられていた欲望が一気に噴き出し、ペニスはさらに硬さを増していく。
推しを裏切ったことなど、梨花ねえの手にかかれば快楽のためのスパイスの一つでしかなかった。
(あ……♡ だめ……♡ もう……♡)
頭の中で警告が鳴り響く。
しかし、梨花ねえはペニスを優しく握っているだけ。
まるで獲物を手に入れた猛獣のような熱い息遣いが、背後から耳の神経を撫でていく。
その吐息を何度も浴びせられることで、身体の奥底から熱いものが込み上げてくる。
「はぁ……っ♡ あっ……♡ り、りかねぇ……♡ や、やばいっ……♡」
喉の奥から漏れる声は、まるで自分のものではないかのように甘く蕩けていた。
梨花ねえの柔らかい胸が背中に押し付けられ、その温もりが理性を溶かす。
耳元で囁かれる声は急性の毒かのように脳髄へと染み渡り、体の芯から力が抜けていくのを感じた。
「んふふ〜♡ やばいよね~?♡ 久しぶりのナマの感触……♡ お姉ちゃんのお手々に抱き締められただけで、もう我慢出来なくなっちゃうね〜?♡ このまま動かしたら、どうなっちゃうのかなぁ……?♡」
小さく囁いた梨花ねえが、右手を上下に動かし始めた。
手の中に俺のモノを包みこんだまま、ゆっくりと。
微動。
まさに微動。
豊かな手の肉が竿全体を包み込み、熱を帯びたペニスへと染み渡る。
その動きはまるで凪の海面に漂う木片のように緩やかで、微動という表現以外には適当なものがなかった。
それは手が動いているのではなく、あたかもペニスが手の中で揺れているようだった。
まるで夢の中にいるかのような穏やかな快感。
これまでに感じたことのない感覚。
しかしその感覚こそが、これまで味わってきたどの行為とも異なる、新たな性癖という地平を切り開くきっかけとなるのだった。
思わず声を漏らし、慌てて手で口元を覆う俺に梨花ねえが優しく笑いかけてくる。
「あっ……♡ やっ……♡ だめ……♡ だめぇ……♡」
「ふふっ♡ 女の子みたいな声だしちゃってさ〜……♡ 知ってるー? 男の子って、射精のこととなるとIQ2に下がっちゃうんだってさ〜♡」
──違うッ♡ 正しくは射精の瞬間にだし、それも根も歯もない俗説で実際に研究結果が出たわけではッッ♡♡
──にゅちっ……♡ くちゅっ……♡
「あ"あ"あ"ぁぁぁぁ……♡♡♡」
頭の中に思い浮かべた反論の言葉は、喉の奥を通過することなく虚しく霧散した。
その代わりと言わんばかりに飛び出たのは、快楽に蕩けきった嗚咽。
梨花ねえの大きな手の中でゆっくりと擦られることで快感を塗り付けられていく。
ペニスを握る梨花ねえの右手は柔らかくて暖かくて、その感触だけで意識が飛びそうだというのに、彼女はさらに左手を動かして胸先の尖りを弄び始めた。
まるで子猫の顎でも撫でるような手つきで、乳首の先端を『チロチロ♡』と指の腹で刺激して。
その度に背中が大きく仰け反りそうになり──。
「ふぁぁぁ♡♡♡ だめっ……♡ ちがうっ……♡ ちがうぅぅ……♡♡♡」
反論の言葉を発しようとしても舌がうまく回らない。
さっきの梨花ねえの言葉が頭の中で響き渡る。
『男の子って、射精のこととなるとIQ2に下がっちゃうんだってさ〜♡』
そんなわけない。
そんなはずはない。
なのに、なのに──。
「ルイくんさ〜……♡ 今のIQいくつくらいだと思うー?♡」
「い"ぃ"っっ♡♡♡ だめっ……♡ それだめッッ♡♡♡」
「ルイくん、よく自慢してたのにね♡ ことあるごとに『大学院では〜、最新の研究では〜』なんて理屈こねこねして、あーしには全くわかんないことばっかり喋って悦に浸ってたのに、内心バカにしてたお姉ちゃんの手でちんぽこねこねされたら、IQ2のエロザルになっちゃうんだね〜♡ ほら、もっと気持ち良くなっていいんだよ〜?♡ お姉ちゃんのお手々でちんぽこねこねされて、射精のことしか考えらんないお猿さんになっちゃいな〜?♡」
「ちが……っ♡♡♡ ちがう"ッッ♡♡♡」
梨花ねえの言葉が脳ミソに響く。
貞操帯が外されてからものの数分しか経っていないというのに、ペニスは早くも限界を迎えようとしていた。
梨花ねえの柔らかい手のひらが優しく上下するたびに、腰の奥から熱いものが込み上げてくる。
指の腹がカリ首を撫でるたびに心地の良い快楽が駆け抜けて。
さらには乳首の先を舐めるように蠢く指の先が、理性の敗北を煽り立てる。
「あ"っっ♡♡ りか……ねえ……♡♡♡ だめ……ッッ♡ そこだめ……っっ♡♡♡」
涙声混じりの情けない懇願。
しかしそんな訴えは梨花ねえには届かない。
梨花ねえは俺の耳元で甘く囁き続ける。
「ふふっ……♡ どこがだめなの〜?♡ ここ?♡」
「あ"あ"ぁぁ……っ♡♡♡」
梨花ねえの右手がペニスを包み込んだままゆっくり上下に動き続け、左手の指が乳首の先端を撫でるたびに脳天へと快楽が突き抜けていく。
「だめだっていうくせに、ココは全然いうことを聞いてくれないね〜……♡ ほら、小さくしてみ?♡ お姉ちゃんのお手々の中で『ぴくぴく♡』震えてるおちんちんくんをちっちゃくしてみ〜?♡ じゃないとルイくんは、おちんちん握られたらIQ2のお猿さんになっちゃうって……みんなにバラしちゃうからね〜♡」
「ちが……っ♡ ちが……っ♡ あ"っっ♡♡♡ あ"あ"ぁぁぁ〜〜……♡♡♡」
梨花ねえの言葉が頭の中で何度も反響する。
違う。
違う。
自分はIQ2じゃない。
射精のことしか考えられないエロザルじゃない。
なのに……♡
「ちんちんは素直でかわいいね〜♡」
耳元で囁かれる言葉が脳髄を貫く。
快楽の波が全身を飲み込み、身体中の神経が鋭敏になっていくのを感じる。
梨花ねえの言葉に促されるように、手の中に包まれたペニスは『びくんびくん♡』と脈動する。
柔らかくて、温かくて、すべすべで……自分のとは全く異なる造形の指が自分のモノに巻き付いている様相を見せつけられて、ペニスが硬度を増していく。
背中に密着した梨花ねえの身体。
押し付けられた胸の弾力。
『逃さないぞ♡』とばかりに絡められた長い脚に股を割り開かれ、乳首の表面を左手の指先に可愛がられて。
この甘く激しい時間を過ごすたび、意識が薄れていくのを感じた。
快楽が体中を駆け巡る。
梨花ねえの腕の中で逃げることもできずに、ただひたすら彼女の掌に翻弄される俺の姿は、まさに玩具同然だった。
「──気持ちいい?♡」
耳元に吹き掛けられる声には甘い毒が滲み、脳内に麻薬のように浸透していく。
梨花ねえの指が敏感な部分をなぞるたびに身体が小さく跳ね上がる。
その反応を楽しむかのように彼女は耳元で囁いてくる。
「ねぇ……ルイくん?♡」
囁かれる言葉の一つ一つが脳内をかき乱していく。
言葉の意味を考える暇なんてない。
しかし次に囁かれた言葉は、俺の意識を全て“それ”へと差し向けるためのものだった。
「そろそろ『びゅぅ~♡』させてあげるね~♡」
その言葉の意味を認識した瞬間、身体は反射的に動いた。
腰を浮かせ、梨花ねえの手の中に自らのモノを差し出すように。
その動きは自分でも制御できないほど本能的であった。
「んふふ~♡ 待ちきれないんだね~♡」
「はっっ♡♡♡ あっっ♡♡♡」
「じゃあ……まずはおちんちんの準備運動から♡」
柔らかくて温かい指先がペニスの表面をなぞる。
その感触だけで背筋が震え腰が浮く。
指先が亀頭を撫でるたびに甘い痺れが全身を駆け巡り、下半身から熱いものが込み上げてくる。
手のひらが浮いた青筋を押し潰し、指の腹がカリ首を舐めるように往復する。
そのたびに、ペニスはますます硬く膨張し、脈動する頻度が増していく。
「や……っっ♡ やめっ……♡」
「ん~?♡ 何をやめるの~?♡」
耳元で囁かれる梨花ねえの声に、理性が揺らいだ。
梨花ねえの指先がカリ首をなぞるように蠢くたびに、腰の奥に蓄積されていく熱い疼き。
先日の指輪っかコキの記憶が蘇る。
梨花ねえの指の輪っかが肉竿を優しく包み込み、上下にスライドする動きが思い出され、射精した時の解放感がフラッシュバックする。
「あ"っ……♡ あ"あ"っっ……♡♡♡」
「あ~きたきた……♡ 射精させてあげるって聞いて我慢できなくなった赤ちゃんの素……♡ ルイくんのたまたまから『どくどく~♡』って昇ってきちゃった♡ お外に出たくて、ちんちんの中で必死にアピール……♡ お~よちよち♡ 優しい優しいお姉ちゃんが窮屈なところから、今ひっぱり出してあげまちゅからねぇ~♡」
「なっ……♡ なっ……♡」
本人ではなく、その本人の一部位へと向けられた言葉。
それも幼児語による舌っ足らずな甘い囁き。
思い通りになってたまるかと、『どくどく♡』と登り来るものを鎮めようと、抗うように声を出そうとするものの、それは途切れ途切れに漏れる喘ぎにしかならない。
「あれ~? そんなに嫌なら止めちゃう〜?♡」
「うぅ……♡ ちが……っ♡」
違う、射精はしたいのだ。
今すぐにでも気持ちよくなりたくて仕方がないのだ。
しかし、家庭内で傍若無人ぶりを見事に発揮する梨花ねえの言いなりに、ただただなす術もなくなってしまうのが癪なのだ。
確かに目の前にチラつかされている快楽の海へと飛び込むのに抵抗する必要なんてない。
むしろ受け入れるのが最適解なのは分かる。
だけど……それを認めてしまうというのは、俺がこれまで築き上げてきた人生観や価値観、もとい自尊心の破棄と同義で──。
「あ~ほらほら♡ ちんぽコかれてバカになる♡ 頭の中射精でいっぱい~ん♡ 『びゅーびゅー♡』したぃ~ん♡ お姉ちゃんの手の中でちんぽ躾けられてどんどんバカになっちゃぅ~ん♡」
「はっ……♡ ふぅ……っ♡ ぅぅぅ……♡♡」
いたずらっぽい笑みを浮かべながら耳元に唇を寄せてきた梨花ねえの、まるで子守唄を歌うかのように甘く蕩ける声。
小難しい言い訳を並べたて武装を行った脳内を、梨花ねえの甘い声が容易く融解させてしまう。
頭の中が甘く蕩け、思考力が削ぎ落とされていく感覚。
脳内へと侵入してきた梨花ねえの指先が、脳をぐちゃぐちゃに掻き回していくのを感じる。
──だめだ……♡
理性の声が頭の奥で警鐘を鳴らす。
だが──。
「あ~ん、射精したい♡ 射精したい♡ 出したい♡ びゅーしたい♡ ぴゅっぴゅした~い……♡ IQ2になっても構わない~ん……♡ お姉ちゃんのお手々にお精子搾り取られちゃいたい~ん♡ クスクス……♡」
耳元で囁かれる言葉はが甘く脳内を蕩けさせていく。
まるで悪魔の囁きのような、それでいてどんな誘惑よりも甘く。
それらの言葉が耳に入るたびに思考能力がどんどん低下していく。
そのうち身体の奥から湧き上がってくる熱い塊。
下半身を中心に甘い痺れが広がり、梨花ねえの手の中で『びくびく♡』と痙攣するペニス。
まるで意思を持ったように射精への期待に打ち震え、主人の意思とは無関係に激しく脈動していた。
「はっ……♡ あぁ……♡ ふぅ……っ♡」
──あ、これ本当にやばい……♡
梨花ねえの指先が竿に絡みつく。
絶妙な力加減で『しゅっ♡ しゅっ♡』とスライドしていくたびに快感が駆け抜ける。
ペニスの表面を梨花ねえの指が這うたびに腰が浮き上がりそうになる。
柔らかい手のひらの感触と指先の繊細な動きが合わさって生まれる未曾有の快感に、もう射精以外のことは考えられなくなっていた。
「はい、出来上がり~♡ 射精のことしか考えらんないIQ2のエロザルくんの完成~♡」
「あ"ぁぁ……♡」
梨花ねえが耳元で囁きかけると同時に、右手に包み込んだペニスを『きゅっ♡』と握り締めた。
竿に纏わりつく細長い指に『ぎゅっ♡』と締め付けられて『ビクンッッ♡』と腰が浮き上がる。
耳元を掠める甘く低い声と『びくっ♡ びくっ♡』と疼き始めた腰の奥。
脳髄が痺れるような快感が押し寄せてくる。
しかし、そんな事情も梨花ねえにはまるで意味をなさず、指の一本一本がそれぞれ意思を持っているかのように動き出し、亀頭からカリ首にかけてを包み込みながら『バラバラ♡』と撫でていく。
柔らかくて肉厚な手のひらは汗でしっとりと湿っており、ペニスの表面を這うように撫で回しながら、睾丸の奥に溜まった劣情を掻き出すかのように動いていた。
「ねぇルイく〜ん♡ 内心バカにしてたお姉ちゃんにちんぽ手玉に取られて躾けられちゃう気分はどう〜?♡ IQ2のルイくん〜?♡ 理論武装で威張り散らしてもお姉ちゃんにちんちん握られたらあっという間にIQ2になっちゃうんだよね〜?♡」
「ちがっ……♡♡♡ ちが……っっ♡♡♡ あ"あ"っっ♡♡♡」
違う。
ちがう。
違うちがうちがう。
だが否定の言葉は声に出せず、代わりに梨花ねえの耳に届いていたのは、俺の荒い呼吸と鼻にかかる嬌声だけ。
耳元で囁かれる声のリズムに合わせるように、梨花ねえの大きな右手は柔らかい手のひらと細長い指を巧みに操りながら、俺のペニスを執拗に扱き続けていた。
まるで手のひらの皺一本一本にまで甘やかされるかのように、優しく緩やかに。
あるいは梨花ねえの思うがままに。
「んふふ〜♡ じゃあそろそろとどめ刺しちゃおっかな〜♡」
「んっっ♡♡♡ あっ……♡♡♡」
梨花ねえの右手が竿を包み込むように握り締めた瞬間、指先が淫靡に蠢き始めた。
細長い五本の指が踊るように肉竿に絡みつき、血管を這うように『ぬるぬる♡』と絡め取る。
親指と人差し指が輪っかを形成すれば、肉竿の先端とカリ首の溝まで、敏感な部分を集中的に扱き始めた。
今までの手コキが手加減されていただけだと即座に理解できるほどの圧倒的な刺激と快感。
指と指の間にあるわずかな隙間が肉竿の表面に食い込み、肉竿を包み込んで締め上げる。
絶妙な力加減で握られた亀頭が『ぐにぐに♡』と揉みしだかれ、カリ首の裏の部分を親指の腹が撫で回し、尿道口を『とんとん♡』とノックする。
規則正しいようで、決して慣れることのない動き。
一定のリズムを刻んで上下しているにも関わらず、その瞬間の感触や締め付けが違うせいで慣れることができない。
だからこそ抗えない。
「あっ……♡ あっ……♡ やぁ……っ♡ だめぇ……っ♡」
「んふふ~♡ 貞操帯開けてもらってうれし~ね~?♡ お姉ちゃんに感謝だね〜♡」
「んっ……♡ ちが……っ♡ ぅっっ♡」
「ふふっ……♡ ルイくん~? お姉ちゃんのお手々……お姉ちゃんのお手々だよ~?♡ 気持ちいい……?♡ 気持ちいいでしょ?♡」
「ふっ……♡ うぅ……っ♡ はぁ……♡ はぁ……♡」
「気持ちいい? 気持ちいいよね? だってほらぁ、こんなにちんちん勃起しちゃってるんだもん……♡ ふふっ♡ こんなの気持ちいいに決まってんじゃ~ん♡」
梨花ねえの手が上下に動き、それと同時に刷り込みのような甘い声が耳元で囁かれる。
その囁きが鼓膜を震わせるたびに身体がビクビクと跳ね上がり、腰のあたりに溜まっていく熱量が徐々に増していく。
梨花ねえの唇から吐き出された熱い息が首筋をなぞり、その温もりに導かれるようにペニスが『ビクンッ♡ ビクンッ♡』と脈打った。
それでも終わらない耳元で囁かれる甘い声に反応するように、ペニスが激しく痙攣し始め、睾丸の奥底から湧き上がってくる熱が沸騰していくのが分かった。
こんなの、我慢できるわけがない。
梨花ねえの手技によって生み出される快感に身を委ねることが悦びであると思い知らされる。
腰が『がくがく♡』と前後に震え出し、舌先から涎が滴り落ちていくのを止められない。
「お"♡♡ お"っっ♡♡♡」
下半身はもはや梨花ねえの思うまま。
右へ左へ揺さぶられ、梨花ねえの巧みな手捌きに導かれるように、腰を前へ前へと突き出していた。
「あはは♡ それじゃあIQ2のエロザルになっちゃえ♡ みっともなく情け無い声出しながら、お姉ちゃんのお手々に向かって腰ヘコして『びゅぅ~♡』って射精しちゃおうね~♡」
「……は~い、びゅぅぅぅぅ~……♡♡♡」
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッ♡♡♡」
梨花ねえのその一言がトリガーだった。
甘く囁くような射精許可に合わせて、膨らみきったペニスの先から解放される熱い迸り。
背筋が弓なりにしなり、喉の奥から野太い咆哮が迸る。
──びゅぷっ♡♡♡ びゅるるっ♡♡♡
──ぶぴっ♡♡♡ びゅぷっ♡♡♡
──びゅるるるるるるるる~~~っっっ♡♡♡
梨花ねえの右手を白濁が満たしていく。
射精開始と同時に肉棒が跳ね上がり、根元から先端へ向けて。
──ビクンっ♡ ビクンッ♡♡ ビグンッッ♡♡♡
と、三度も脈動。
いななくペニスに合わせて、全身を駆け巡ったのは至上の悦び。
「あぁぁああぁ……♡♡♡ あ"ぁぁぁ……♡♡♡」
「んふふ~♡ 久しぶりのお射精きもちぃ~ね~♡」
理性も羞恥も、何もかもが先端から溶け出すように。
放出のたびに脳の回路が『ちりちり♡』と焼き切れていく感覚。
腰が何度も『がくんがくん♡』と前後し、制御不能の快楽に全身が戦慄いた。
「はぁ……っ♡ あ"っ……♡ うぁ……♡♡♡」
「ぴゅっ♡ ぴゅっ♡ ぴゅぅぅぅ~~~♡ ……すごいよルイくん~♡ いっぱい出てる~♡ 全然止まんないじゃ~ん♡」
射精の快感に溺れている俺に対して梨花ねえは愉しそうに笑い、空いた左手で俺の頭を優しく撫で回した。
その手つきはまるで母親が我が子を慈しむかのような優しいものだったが、同時に俺の精神を深く抉っていく。
梨花ねえの左手はゆっくりと俺の頭部を撫で回し、頂きに到達すると指先で髪の毛を梳くようにして愛撫した。
そして俺の耳元に顔を近づけて囁くように、言葉を漏らす。
「どうだった~?♡ IQ2になって気持ち良かった?♡」
「はっ……♡ うぅ……っ♡」
「ルイくんってばこんなにお射精楽しみにしてたんだね~♡ お姉ちゃんに手玉に取られちゃってちんちん『ぴゅっぴゅ♡』しちゃうなんて可愛い~♡ さっきまであんなにIQ2なんてあり得ないって言い張ってたのに~♡ 実際こんなきもちぃお射精しちゃったら、ちんぽに甘え癖ついちゃうね~……♡ えっちで淫乱なお姉ちゃん専用の、お射精奴隷くん……♡」
「ちが……♡ ちがっ……♡」
違う……ちがうちがうちがう……!!!
でも現実は残酷だった。
──ぬちっ……♡ ぬちゅっ……♡
未だ興奮冷めやらぬ肉竿を包み込む手のひらが、放出途中の敏感なソレを優しく包み込みながら、労わるような手つきで根元から先端へと搾り上げていく。
──びゅぷっ……♡ どぷっ……♡ びゅるっ……♡♡
「お"っっっ♡♡♡ あ"ッッッ♡♡♡」
「ふふっ♡ なにが違うの~?♡ お姉ちゃんにちんぽ手玉に取られて射精することしか考えらんないIQ2のお猿さんになっちゃったんでしょ~?♡」
「ちが……っっ♡ ちがう……っ♡ そんなんじゃっ……あ"あ"ッッッ♡♡♡」
──ぬちっ……♡
──びゅくっ……♡ びゅるるっ……♡
必死に否定するものの、肉竿を扱き続ける梨花ねえの手から伝わる快感に抗えない。
梨花ねえに躾けられた射精欲は、自らの意思とは無関係に反応を続けてしまい、手がゆっくりと前後するたびに、精管から熱い白濁液が吐き出されていく。
「あーあ……♡ お姉ちゃんの手にちっちゃな白旗ぴゅっぴゅっぴゅぅ~♡ いやんいやんって駄々こねても、おちんちんくんはもうすっかりお姉ちゃんに陥落しちゃったみたいだね~♡ ほーら♡ お姉ちゃんにおちんちん握られて『ぴゅっ♡』しちゃう悪い子だ~れだ?♡」
「うぅぅ……っ♡ や、やめて……っ♡ やめてぇ……♡♡」
「んふふ~♡ やめてあげない♡」
──ぬちっ……♡ くちゅっ……♡ にゅるぅぅぅぅ~~~~♡♡♡
──びゅぷっ♡♡ びゅるるっ♡♡
──ぶぴっ♡♡ びゅぷっ♡♡
梨花ねえの温もりに包まれたまま脈動を繰り返す肉棒が、手の中に精を撒き散らすたびに快楽が脳内で火花を散らす。
睾丸の奥に残る一滴まで搾り取ろうとするかのように梨花ねえは手のひらで亀頭を包み込み、親指と人差し指の輪でカリ首を扱き上げながら尿道口に溜まった精液を押し出して、強制的に最後の一搾りを搾り出す。
梨花ねえは知っているのだ。
最後の一滴を半ば無理くり搾り出してやることで、男という生き物が自分の与える快楽に病みつきになってしまうことを。
「あ~、きもちぃきもちぃねぇ~♡ お射精のことで頭いっぱいになって、バカになるのきもちぃねぇ~♡」
耳元で囁かれる甘い声。
その言葉と快楽の連鎖に身も心も蝕まれていった俺にとって、梨花ねえの指先の動きは麻薬だった。
決してハマってはいけない、梨花ねえという女が作る快楽という名の沼の入り口。
「ふぐぅっ♡♡ あぅぅ……っ♡」
喉奥から漏れるのは子供の泣き声に近い呻き。
脳内に蔓延る快楽の濁流に飲み込まれていく感覚。
意識が遠のき、思考が霞めば、『射精♡』という一点のみを追うIQ2の獣へと陥落していく己を、自覚せざるをえなかった。
「ん~……♡ まだぴゅっぴゅしてるね~♡ きもちぃでしょ~?♡」
「きもち……♡ いい……っ…♡ あ……っ…♡」
声が震える。
視界が滲む。
梨花ねえの胸元という極上のクッションに後頭部を預け、全力疾走の後のような虚脱感に溺れる。
それでも腰の奥は『どくんどくん♡』と脈打ち続けていた。
「ぴゅっ♡ ぴゅっ♡ ぴゅぅ~♡ エロザルぴゅっぴゅぅ~~♡♡」
梨花ねえの言葉が耳に届くたびにペニスが疼き、指先が『ぬるぬる♡』と這い回る亀頭の裏側を、梨花ねえの柔らかい肉壁が『きゅん♡』と締めつけるような感触を与えてくれる。
その快感に抗うことができず、腰を引くような格好で身体を縮こませて快感に耐える。
耐えるしかなかった。
しかしそれでも手の動きは止まらない。
梨花ねえの柔らかい手のひらと指先で亀頭全体が『ぬちゅぬちゅ♡』と包み込まれるように磨き上げられ、睾丸の奥底に眠った残滓すらも一滴残らず搾り出された結果、俺は狭く柔らかい掌の中で何度も何度も『ビクンビクン♡』と痙攣を繰り返し、射精の余韻が全身に広がっていく感覚をこれでもかと味わわされて──。
「んふふ〜♡ たくさん出たね〜♡ ほら見てルイくん〜?♡」
「は……♡ ぁ……っ♡♡」
──にゅちぃ……♡
離れていく手のひらがゆっくりと開かれる。
だらしなく開いた俺の股座を覆っていた大きな手の内側に溜まった白濁液。
その量は尋常ではなく、まるで糊を垂らしたような粘っこい液体がべっとりと付着しており、空気に晒されて固まりつつあるそれを梨花ねえは俺に見せつけるようにして指先で転がした。
──ねちゃ……♡ ねとぉ~♡ ぬちゃあぁ~♡
「ルイくんのちんぽ、お姉ちゃんがしっかり管理してあげるからね~……♡」
意識の途切れる前に鼓膜を打ったのは、梨花ねえの楽しそうな笑い声と、蒸発した知性が溶け出した生臭い精の匂いだった──。
──ガチャッ……♡
………
……
…
##P3 管理者の思惑@出勤前のチンカリ誘惑、会社での葛藤、帰宅後お仕事頑張ったご褒美♡、梨花ねえの貞操帯ちんぽオナニー、デカケツでパンパンされる
朝、目を覚ました瞬間、まず最初に感じたのは股間の違和感だった。
腰の上、確かに存在する異物の感触。
寝返りを打つたび、金属が肌に擦れてカチャリと小さな音を立てる。
(……最悪だ……)
目を閉じたまま、昨夜の記憶を振り払おうとする。
でも、指先が金属の上を這うたびに、その冷たい感触が現実を突きつけてくる。
夢じゃない。
ちゃんと嵌められている。
梨花ねえの顔。
笑いながら、鍵を指でくるくる回していた姿。
最後に耳元で囁いた、あの一言──。
『これで安心だね♡』
まるで俺のためみたいな言い方。
(安心って……何がだよ……)
毛布を蹴り飛ばして起き上がると、貞操帯の金属がわずかに締めつけてくる。
寝起きの膨張を無理やり押し潰されるたび、鈍い痛みと同時に奇妙な熱がこみ上げた。
体の一部なのに、自分の意思ではどうにもできない。
そんな当たり前のことが、ひどく屈辱的だった。
「はぁ……」
ため息を吐いて部屋を出ると、リビングにはいつもの光景。
テレビの音。
甘いシャンプーの匂い。
そして、ソファに座ってあくびをする梨花ねえの姿。
「おっはよ〜、ルイくん♡」
何事もなかったみたいに、寝癖のついた金髪をかき上げながら笑う。
Tシャツ一枚、下はいつものドルフィンパンツ。
窓から差し込む朝日を浴びて、小麦色の肌が逆光に浮かび上がっていた。
「今日もちんぽケースしっかり嵌まってるね〜♡」
梨花ねえの声が近づく。
顔を上げると、もう目の前に立っていた。
大きな瞳。
垂れ目気味で優しいはずの形なのに、今は底の見えない光をたたえている。
「ちゃんと我慢してる?」
囁くような声。
その瞬間、体のどこかが反応して金属がわずかに軋んだ。
梨花ねえはその音を聞いて、ふっと微笑む。
まるで小動物の鳴き声でも聞いたみたいに。
そして次の瞬間には、指先で貞操帯の金具を軽く弾いていた。
「この檻がある限り、ルイくんはもう危なっかしいことできないからね〜♡」
「……ッ! ……何が危なっかしいだよ」
睨みつけたところで梨花ねえは小さく笑うだけ。
そのままリビングへと戻っていく。
「さーてと、あーしコーヒー飲みたいなぁ〜?」
わざとらしく呟きながらソファにごろりと横になる梨花ねえ。
その背中には、昨日のことを引きずる気配なんて微塵もない。
俺だけが一人取り残されているような感じがして、無性に腹が立った。
「自分で淹れろよ。子供じゃないんだから」
「えー? お姉ちゃんはあっつぅ~い、淹れたてのやつが飲みたいんだけど~?」
冗談っぽく笑いながら梨花ねえがソファの上で足を組み替える。
ドルフィンパンツの裾が少しずれて太ももの内側があらわに。
目に飛び込んできたのは柔らかそうな肉付き。
短くて黒い布地越しに透ける肌の色が、朝日の中で妙に鮮やかだった。
「……もう」
ため息混じりにキッチンへ向かう。
カップを取り出し、粉を入れる。
湯を注げば苦い香りが立つ。
手順はいつもと同じはずなのに、なぜか今日は落ち着かない。
耳の奥に残る梨花ねえの声。
『危なっかしいから』
『安心だね』
──誰のために?
その問いが喉までせり上がってきて、結局言葉にはならなかった。
「はい」
コーヒーカップをリビングでくつろぐ奴の目の前のテーブルに置くと、梨花ねえが満足げに手を伸ばした。
「ありがと〜、ルイく~ん♡」
「どういたしまして」
やや棘のある言い方に梨花ねえは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに鼻で笑ってコーヒーに口をつけた。
「でもまあ、こうやってお世話してくれるなんて〜……♡ あーしの可愛い弟はとっても健気だよねぇ♡」
その言葉に腹の奥が再び煮え滾る。
しかし──。
「ん~? 健気なのは、ココが閉じ込められてるからかな~?♡」
──カリっ……♡
股間に向かって伸びてきた梨花ねえの右手の爪が、硬質な檻の上を引っ掻いた。
一度だけ。
だけど、梨花ねえの言葉に呼応するように貞操帯は微かに鳴いた。
「っっ!!」
「あはは~♡ ほんと面白いよね~……♡ ルイくんってば、どうなっちゃうんだろ〜♡ そろそろお姉ちゃんが責任とってあげないと……♡ どう? これからもずっと一緒に暮らさない? もちろんルイくんがお金出してるここで……♡」
「…………」
「ルイくんがお姉ちゃんを養ってくれたら〜……♡ ずっと一緒だよ~?♡ こんな感じでさ〜……♡」
梨花ねえの右手の爪が、再度貞操帯の表面を『カリカリッ♡』と掻いた。
今度は二度。
二度とも同じところ。
同じリズムで。
まるで何かの信号みたいに。
「……ッ!!」
背中を、汗が一筋伝うのがわかった。
梨花ねえは俺の顔を見て、満足げに目を細める。
「……ほら、もう仕事行かなきゃなんだし~? 早く準備してきなよ〜?♡」
………
玄関を出ると朝の空気がやけに冷たく感じた。
腰の奥に嵌められた金属が体温を奪っていく。
階段を降りるたびに、微かに『カチャッ♡』と鳴るその音が、まるで鎖の音みたいに耳の奥に響いた。
(……これ、職場の人にバレたらどうすんだよ)
そんなありえない妄想を打ち消すように息を吐く。
頭を切り替えなきゃいけない。
今日もいつも通り仕事をして、何もなかったように過ごすだけだ。
でも。
デスクに着いてからも違和感は消えなかった。
パソコンの画面を見つめながら、下腹部の圧迫がじわじわと神経を刺激してくる。
金属の枷が、まるで息をするみたいに微かに締まり、緩む。
動くたびに擦れる感覚が皮膚を撫で、そこから熱がじわりと滲み出す。
(落ち着け……。普通にしてろ……)
「ルイさーん?」
不意に名前を呼ばれ、心臓が跳ねた。
顔を上げると、隣の席の後輩・葵が、書類を手に立っていた。
「昨日のデータ、確認してもらってもいいですか?」
「あ、ああ……うん、今出す」
モニターに視線を戻そうとした瞬間、彼女の手がふと肩に触れた。
その程度のこと。
なのに、身体がビクンと跳ねた。
(や、ば……)
視線を逸らす。
けれど、その先には黒いパンストに包まれた後輩のスラリとした脚があった。
ハイヒールの踵。
パンプスから覗く甲のカーブ。
太ももの外側をすうっと包む黒い布地。
無意識に視線がそこに留まってしまう。
「……どうしました?」
「いやっ……なんでもない」
慌てて視線をパソコンに戻す。
心臓が爆音で鳴っていた。
画面の文字がブレて見える。
葵の脚がまた動いて、パンストの向こうの柔らかそうな肉がわずかに震えた。
その動きに連動するように、腰の奥の圧迫感がより鋭利なものに変わっていく。
(馬鹿か俺は……。なに考えてんだ……)
必死に理性を呼び戻そうとするのに、脳裏に浮かんでくるのは梨花ねえの太もも。
後輩の、葵の、スラリとした美脚とは全く異なるもの。
太くて。
でかくて。
脂肪でむっちりしていて──。
いま俺の目には映ってないはずの梨花ねえの脚が頭から消えてくれない。
オスの本能に直接訴えかけてくるような、太くて長い脚のライン。
視線を下げると無意識に喉が鳴りそうになるほどの迫力。
肌にぴったりと張り付いたドルフィンパンツ。
内側を食い込ませたその深い溝。
左右で支え合うその間に刻まれた深い亀裂。
(……ダメだ)
視界がぼやける。
指先に力を込める。
ペンを握って無理やり現実に引き戻す。
「……ルイさん?」
呼ばれて顔を上げると、葵が少し怪訝そうな顔をしていた。
「なんか顔色悪いですよ?」
「いや……気のせいだって」
誤魔化すように笑って書類を受け取る。
紙の端で葵の指と触れた瞬間、またぞくりと何かが湧いてくる。
「うっ……♡」
「……ルイさん?」
梨花ねえの手。
肉厚な手のひら、長くてしなやかな指。
記憶の中のそれと比べてしまう。
違う。
全然違うのに。
その違いが逆に脳を焼く。
違うからこそ浮き彫りになる。
葵の指は細くて白くて小さくて、女の子らしくて。
だけど梨花ねえの手は大きくて柔らかくて、竿を絡め取って離してくれないような──。
(駄目だっ……!!)
強引に思考を断ち切る。
何してるんだ俺は。
仕事中に、一体何を考えてるんだ。
「ごめん。ちょっとトイレ行ってくる」
立ち上がって背を向けると、後ろから葵の声が追いかけてきた。
「あっ……ルイさん……? もしかして朝から体調悪いんですか? 私なにか……なにか、気分を害すようなこと言っちゃいましたか……?」
「や、そういうのじゃないから……ッ」
「で、でしたら……!」
遠のく葵の声を背に慌てて廊下へと踏み出せば、貞操帯の内側がわずかに擦れた。
金属越しに熱が走る。
「だ、大丈夫。ごめん、ちょっと寝不足で……」
最後に伝えたその一言で、後輩はいくらか不安の表情を和らげたように思えた。
しかし振り返る勇気はなく、そのままトイレへと向かう。
冷たいドアノブ。
個室へと体を滑り込ませれば、扉を閉め切って鍵を掛けるまでほんの数十秒のことのはずなのに。
心臓が狂ったように暴れているのを感じた。
ズボンのベルトを外し、チャックを開いて。
そこに嵌められた貞操帯の表面に触れる。
硬くて冷たい金属の感触。
それを辿るように指先を滑らせていけば、熱の籠った下腹部が『じわじわ♡』と主張してくる。
「くそ……」
視線を下げる。
股間に嵌められた金属の塊。
これがなければ。
これがなければ……。
いますぐにでも弄り回して自慰の快感に没頭してしまえば。
葵の脚も。
指先も。
梨花ねえの太ももも。
手も。
なにもかもが忘れることができるのに……!
(どうして俺がこんな目に……!!)
しかし貞操帯は相変わらず『かちゃかちゃ♡』と金属音を立てるだけで、外れる兆しはない。
苛立ちが募っていく。
なぜこうなってしまったのか。
誰のせいでこんな思いをしなければいけなくなったのか──。
『ん~? 危なっかしいから』
あのときの声が耳の奥で再生される。
穏やかで。
あたたかくて。
耳馴染みの良いあの声で。
優しく、だけど有無を言わせない支配者の命令で。
『これで安心だね♡』
頭の奥が『じわじわ♡』と痺れるような感覚。
それを感じた瞬間、怒りがまた腹の底から湧き上がってきた。
(馬鹿か俺は! 自業自得なんだよこれは! そもそも梨花ねえのパンツ盗んでオナニーなんてクソみてぇなことしなきゃよかったんだ!)
過去の自分の行動を思い返せば返すほど後悔が押し寄せてくる。
しかし今さら悔いても遅い。
この金属の檻は外れない。
そして梨花ねえは手放しで解放するつもりはない。
その現実を噛み締めながら、必死に平静を装って仕事に戻るしかなかった。
(……俺)
洗面台で顔を洗う。
鏡の中の自分が妙に情けなく笑っているようだった──。
………
仕事が終わるころには、頭の中はぐちゃぐちゃだった。
同僚の会話も、帰宅ラッシュの人混みも、何も入ってこない。
ただ、腰の奥の金属の感触だけが、ずっと消えずに残っていた。
(早く……家、帰って……外したい……)
そんなことを考えながら階段を上るたび、スーツの布が金属を擦って『かちゃり♡』と音を立てる。
それがまるで、俺自身を嘲笑っているみたいで、足取りが重くなる。
マンションのドアを開けた瞬間、甘い匂いが鼻をくすぐった。
シャンプーと香水、それに少し焦げたバターの匂いが混ざっている。
「……ただいま」
返事はない。
代わりに、テレビの音と熱風の流れる音が聞こえてくる。
(……風呂、か)
鞄を置いてスーツの上着を脱ぐ。
シャツを緩めると金属が皮膚に張り付いているのがわかる。
息を吐いてリビングに腰を下ろした。
(くそ……外したい……)
そう思いながらも脱衣場の方を見つめてしまう。
すりガラスの扉越しにうっすらと影が見える。
くびれた腰に反して、胸と臀部の丸みが際立つシルエット。
(……ッ)
心臓が跳ねる。
頭ではダメだとわかっているのに、腰の奥が熱を持ってくる。
(やめろ……もう、俺は騙されない……)
そう決めたのに。
それでも目は勝手に動いてしまう。
すりガラスの向こうに浮かぶ梨花ねえの影。
動きに合わせて形を変え続ける輪郭に釘付けになる。
(……こんなの、見てる場合じゃないだろ……ッ)
息を殺して視線を逸らす。
それでも、視界の隅で影が動くたびに貞操帯が『かちゃかちゃ♡』と音を立てた。
(……やばい)
鼓動が早くなっていく。
喉がカラカラになる。
無意識のうちに脚をもじもじと動かしてしまう。
腰がソファの上で落ち着かなくなる。
(落ち着け……冷静になれ……!)
そう自分に言い聞かせながらも視線は扉の方へ吸い寄せられていく。
梨花ねえの影がすりガラスの前を行ったり来たりするたびに股間が脈打つのを感じた。
(くそ……ッ)
ドライヤーの風の音が止まり、しばらくしてドアが開く。
湿った空気と一緒に、甘くて重たい匂いが流れ込んできた。
「おかえり〜、ルイくん♡」
タオルで髪を拭きながら出てきた梨花ねえは、白いバスローブを羽織っていた。
胸元の合わせが緩くて、歩くたびに谷間がちらちらと揺れる。
素肌にまとわりつく水滴が、照明の光を受けて艶めかしく光っていた。
「仕事、どうだった〜?」
「……普通」
「ふ〜ん、そうなんだぁ♡」
梨花ねえはそう言って、俺の隣に腰を下ろした。
湿った肌の熱。
シャンプーのいい匂い。
あまりにも暴力的なエロスをたたえた女体から視線を逸らそうとした瞬間、彼女の手が俺の腿に置かれた。
「ねぇ、ちゃんと我慢してた?」
「っ……」
立ち所に意識を持っていかれる。
腿の上を這う指先。
ズボン越しに感じる柔らかくて滑らかな肌の感触。
その動きは酷く扇情的で、限界まで昂った俺を逆撫でするかのようで──。
彼女の指先が腿の内側へ移動していき、ついに届こうかというところで──。
手が止まる。
「……寂しかった?」
梨花ねえが耳元で囁く。
その声は甘ったるくて媚薬のように脳髄を犯してくる。
理性を保とうと唇を噛み締めた。
梨花ねえに主導権を握られるのはもう嫌だ。
「別にっ……。もう疲れたから早く寝たいし……」
「ふ〜ん、そっか♡」
彼女の顔が近づいてきて唇が耳に触れる。
「カリカリカリ~……♡」
小さな、小さな囁き声。
同時に梨花ねえの右手の指先が、爪先が、貞操帯の金具を引っ掻いた
──カリ……ッ♡ カリカリ……ッ♡
金属の擦れる音が脳内で響く。
それを受けて、目の前がチカチカするような錯覚を覚える。
腰の奥に火をつけられたみたいに熱い疼きが生まれてきてしまっていた。
まずい。
「んふっ♡ きもちぃ~?♡」
梨花ねえは楽しそうに笑いながら囁いてきた。
「ねぇ……ルイくん……♡ この檻のお陰でルイくんは、あーしの意のまま……♡ よく言うことをきいてくれる良い子でいられるんだよ~?♡」
『この檻のお陰で……♡』
その言葉が頭の中で何度も反響する。
気持ちよくなんかない。
そう思いたいのに。
この金属の塊は自分の意志を阻む厄介者のはずなのに。
体は反応してしまう。
檻の向こう側で熱を持ったそれが疼く。
触れられるたびに、思考が混濁する。
「あ、う……」
「ふふっ♡」
梨花ねえの手がバスローブの袖口から俺の腕に触れる。
掌が滑るように肘の方へ下りていって、そこで指を絡めてきた。
「ふぅーっ♡」
濡れた髪の先が肌に当たる。
生温かい吐息が耳にかかる。
耳の穴に生えた産毛が揺れ、ぞわぞわとした感覚が背筋を駆け抜ける。
「ねぇ……ルイくん……♡」
「あっ……」
甘い囁きと絡みつくような指先。
彼女の指に導かれるように掌へと指を絡められる。
そして彼女が体重をかけてくる。
──ギシっ……♡
なんの抵抗もできないまま、あっという間に跨られてしまった。
梨花ねえの体重がかかってソファが沈む。
尻肉の重みが太ももに乗りかかる。
指に込められた力の強さと裏腹にその口調は優しげなのが印象的だった。
「ほら〜♡ もう逃げられないよ〜?♡」
梨花ねえの両足が俺の膝の上に乗って完全に固定されてしまった。
身体を捩っても抜け出せない。
逆に腰を密着させる形になってしまって逃げ場がない。
そのまま腰の位置を調整するように上下に揺すられる。
布が擦れる音とがして、頭がクラクラし始めた。
「今日も……ご褒美、いる?」
その一言で息が詰まった。
見上げると梨花ねえの垂れ目が優しく細められている。
まるで恋人に問いかけるかのように。
「……ご褒美?」
「うん♡ ルイくんが今日もお仕事頑張ったから♡」
梨花ねえの手が、俺の頬を撫でる。
その指先が首筋をなぞって、喉の奥へと降りていく。
まるで、命綱を握られているみたいに呼吸が浅くなる。
「……どうする?」
喉が動かない。
言葉が出ない。
でも、首を縦に振った。
振ってしまった。
その瞬間、梨花ねえが笑う。
「んふふ……♡ じゃあ、お仕事お疲れさま♡」
──ギシっ……♡
腰をもう一度深く落とした拍子に、バスローブの裾がはだけて太ももが密着する。
その熱と重さが、檻越しに伝わってきて。
その一言が引き金になったみたいに、身体が火照り出した。
梨花ねえの指が鎖骨から下へと降りていく。
肋骨のラインを確かめるようにゆっくりとなぞっていって、鳩尾のあたりで止まった。
「じゃあ……服、脱ごうね……♡」
その一言に頭が真っ白になる。
服を脱ぐ。
今ここで。
梨花ねえの目の前で。
理性がブレーキをかける間もなく身体が勝手に動き出してシャツのボタンに手がかかった。
ボタンを外すたびに梨花ねえの顔が近づいてくる。
息遣いが聞こえる距離感。
首筋を舐められたような錯覚。
鎖骨に吸い付かれているんじゃないかというぐらい近くに顔がある。
「お仕事あがりの男の人の汗の匂い……♡ たまんないな~……♡」
梨花ねえの熱い吐息が耳を擽る。
指先が胸板を這い回るたびに痺れが広がっていく。
「あ……っ」
自分の喉から漏れる声が恥ずかしい。
でも抑えられない。
梨花ねえの手はどんどん大胆になっていう。
そしてとうとう胸の尖りを摘み上げられた。
──きゅっ……♡
「んっ♡」
ビクンと背中が仰け反った拍子に、梨花ねえが更に体重をかけてくる。
そのまま背後の背もたれに押し付けられて、股間の膨らみが梨花ねえの体躯によって押し潰される。
「あーっ……♡」
檻の中身がひしゃげてしまうのではないかと錯覚するほどの質量の塊。
金属越しに伝わってくるのは柔らかい肉の感触。
それはあまりにも刺激的で、恐ろしいくらいに気持ちよくて腰が跳ね上がる。
だけど、もどかしくて、もどかしくて──。
「まだダメだよ~♡ ちゃんとじっくり……ね?♡」
梨花ねえはそう言うと腰の動きを一旦止めてズボンのベルトに手を伸ばしてきた。
カチャカチャとバックルを外す音がやけに大きく聞こえる。
フロントボタンを外されてチャックが下げられれば、当然そこには──。
「はい、かわいいちんぽケースのお披露目〜♡」
硬質な檻の表面が部屋の照明を受けて妖しく光る。
梨花ねえはそれを愛おしそうに指先で撫でながら、太ももを浮かせて腰を前後させ始めた。
肉丘の盛り上がりが当たり、擦れるたびに俺のモノは鉄檻の中で『びくびく♡』と震える。
「んふふ~♡ 大きくなろうと頑張っちゃって~……♡ いいよ〜……♡ いっぱい興奮していいんだよ~……♡」
──ずりっ……♡ ずずず……♡
耳元で囁かれる言葉に肌が粟立った。
開かれたバスローブの中から覗く褐色の女体に金属の檻が押し潰されていく。
その柔らかさに包まれたまま、盛り上がった肉の丘で前後に擦り上げられれば、硬い硬い金属の下に否が応でも熱が溜まっていく。
皮膚の下に血流が集中しているのだ。
先端から滲み出る液体のせいで、金属の内側がぬるりと滑った。
「あっ……♡ りか……ねえ……っ♡♡」
「一緒に気持ちよくなろうね~……♡」
梨花ねえは嬉しそうに微笑むと今度は両手を使って左右から自らの胸を揉み始めた。
自慢の巨峰を両手で捏ねくり回しながら悩ましげに眉根を寄せ、自らも感じている様を見せつけられては、早くも俺はどうにかなってしまいそうだった。
「我慢できないよね?♡」
「あっ……♡ あっ……♡ あぁ……♡♡」
梨花ねえが腰を振るたびに淫らな摩擦音が鳴り響く。
──ずちゅっ♡ にちっ♡ ぐちゅぅっ♡
前後にスライドして布越しの媚肉の壁が、檻に包まれたペニスを揉み込むたびに身体中に甘い電流が走る。
たまらず下から突き上げれば、より強く押しつけられる圧に声が出そうになる。
「あぁぁっ♡ りか……ねえ……っ♡」
「あっ♡ すごい♡ これ好き……かも……♡」
梨花ねえが甲高い声を上げると同時に内ももがぎゅうっと閉じられて、締め付けがきつくなる。
長い脚を折りたたみ、下半身全体で挟み込むような体勢。
より一層密着度が増していく。
──ぎゅむぅぅぅ……♡
お風呂上がりの梨花ねえの火照った女体に包み込まれて、そのまま全身で上下運動が始まった。
バスローブの向こう側に隠れた女体は汗を纏いしっとりと吸い付いてくるようでたまらない。
「んっ♡ はぁ……♡ 気持ちいい……♡ これ……これっ……♡ 好きぃ……♡」
「ううっ♡ あっ♡ あっ♡」
貞操帯越しの行為のせいで直接的な快感は全く得られない。
グラビアアイドル顔負けのプロポーションを誇る義姉の淫らなダンスショーを、特等席で見せつけられ続けているだけ。
梨花ねえの大きな尻が乗せられ、クネクネと腰が揺すられるたびに身体全体が一緒に揺さぶられ視界も定まらない。
ただされるがままになっているしかない状態。
悔しくて情けなくて恥ずかしい。
だけど、それ以上に興奮している自分がいて──。
「う……♡ ふぅ……♡ っっ……♡♡ りかねぇ……♡♡ はずして……♡ これはずしてぇ……あたまおかしくなる……♡」
「だ~め♡ いい子に我慢するの~♡」
梨花ねえは楽しげな声でそう答えると腰の動きを速めた。
桃尻を叩きつける速度を増していき『ズチュッグチュッ♡』とリズミカルな音が響き渡る。
快楽に耐えきれずに身体を捻ろうとしても、上からのしかかる梨花ねえの巨体が許してくれない。
男の俺よりも大柄な梨花ねえ。
そんな彼女に体重を預けられたら、どんなに動こうとしてもどうにもならないのだ。
自分のモノで快楽を得ている梨花ねえの姿に脳髄まで犯されていく。
「あぁ……♡ あっ♡ りか……ねえ……♡♡ イカセテ……♡♡」
「ん~? どうしよっかな〜……♡」
梨花ねえの尻肉が左右からぎゅっと押し付けられる。
肉丘に挟まれたペニスは既に限界寸前。
快感を得たい一心で貞操帯の中でビクビク震えているというのに──。
「ねえ♡ 答えてよ♡ あーしのおっきなお尻で、ちんぽケースごとぱんぱんされるの……♡ どう?♡ きもちぃ?♡」
「あっっ♡♡ んぉっ♡♡ あっ♡♡ あぁっ♡♡」
──ぱんっ……♡ ぱんっ……♡ ぱんっ……♡
梨花ねえの質問に答えようとしても、躍動する梨花ねえの女体が頭の中をピンク色に染め上げていく。
とにかくこの快感から逃げたくて腰を引こうとしても大きな尻肉に覆い被さられてしまってどこにも逃げ場はない。
梨花ねえの大きな胸が俺の胸板を押し潰し、女体が誇る乳房の柔らかさをダイレクトに伝えてくる。
「ふふっ♡ ちんぽは素直だね~♡ ちんぽケースの中でもちゃんと気持ちいいって言えるんだね~♡」
「ちがっ……♡♡♡ んぐっ……♡♡」
「違う? じゃあもっとしてあげるね~……♡ ほら、これ好き?♡ 好きって言って?♡」
梨花ねえが上半身を傾ければ、圧倒的で豊満な乳房が顔面を埋め尽くす。
視界を塞ぐ巨大な二つの山脈に、そのまま顔面を包み込まれてしまえば自然と鼻孔に充満する女体の淫臭。
お風呂上がりでまだ少し湿った女体が放つ女の匂いを嗅がされた俺はもう完全に骨抜きで。
──ぱんっ……♡ ぱんっ……♡ ぱんっ……♡
「あーっ♡ これやばぁ……♡ ずっとしてたいかもぉ……♡」
「っ……♡♡ うぅ……♡♡ ん"ん"っ……♡♡♡」
「ねぇ……♡ 教えてよぉ……?♡ あーしのお尻で犯されるのどう?♡ おっきなお姉ちゃんのえっちな身体で、パコパコされるの好き?♡ 好きだよね?♡」
梨花ねえは腰を止めるどころか寧ろ加速させていきどんどんピッチを上げていく。
肌の表面、汗で光る梨花ねえの艶やかな肌から淫靡なフェロモンが漂ってくる気がして思考も判断力も失っていく。
貞操帯越しに与えられる快楽のせいで頭がおかしくなるくらいもどかしく、気絶しそうなほどに追い詰められた俺はもう何も考えられなくて、ただひたすら女体を求め続けてしまう。
「あっ♡ やばっ♡ これヤバすぎ……♡」
「……うぅぅ♡♡ はぁぁ♡♡ っっ♡♡ りかねぇ……♡ もう……だめ……♡」
「んっ♡ もっと言って♡ あーしの身体好きって言って♡ ほらほら〜♡ ちんぽケースに閉じ込められたちんぽから本音漏れちゃってんぞ♡」
「やっ♡ やめてっ♡ それだめっ♡ おかしくなるぅっ♡♡」
貞操帯に締め付けられて窮屈な空間に閉じ込められたペニスは絶えず快感を求めて脈動を繰り返していた。
心の内と貞操帯の内側で、それぞれ考えていることが真逆になっていく。
溺れちゃいけないのに。
梨花ねえという名の沼の水面から逃げなきゃいけないのに。
そんなことを思う余裕すらなくなっていき、ただひたすら快楽に思考が塗り潰されて。
やがて身体全体が浮遊する感覚に襲われたところで。
「あ"~っ♡ すごっ♡ あ"ぁ"っ♡ イグッ♡ もうイグゥッ♡♡」
梨花ねえが獣のような声をあげた。
巨大な全身を強張らせ、力いっぱい四肢を折り畳んで俺のことをソファに押さえつけながら。
「だめっ♡ あ"っ♡ イクイクイクイクぅ……っ♡♡♡」
「あ"っ♡ あ"ぁぁ……♡♡♡ りかねぇ……♡♡♡」
その瞬間、太ももの内側に強烈な圧が掛かる。
脚の付け根に挟まれた俺の股間もそのままに、背筋を仰け反らせ、梨花ねえは俺の上で絶頂したのだ。
股間に生暖かい感覚が広がり始め、汗ばんだ梨花ねえの肌が密着する。
「る、るい……くん……♡ はぁ……っ♡ はぁ……っ♡ あ"っ……♡♡ はぁ……♡ あぁ……♡」
「うぅぅ……♡ りかねぇ……♡♡♡ おれもぉ……♡♡♡ あ"ぁぁ……♡♡♡」
「……あははっ♡」
ぐったりと弛緩する梨花ねえ。
しかし、その女体は檻の中でなんとか膨張しようとするペニスを押し潰したままで。
そんな状態で、耳元に梨花ねえの吐息がかかり、全身がビクビクと反応してしまう。
「はぁ……♡ あぁ……♡ はぁ……♡」
「あはは〜♡ ルイくんってば〜♡ かわい〜♡」
梨花ねえが笑った。
その笑い方はさっきまでの下品な喘ぎ声からは考えられないほど可愛らしく愛らしいもので、胸の内が高鳴る。
だけど同時に悔しさもあって、涙が滲んでくる。
「泣いても出してあげませ~ん♡」
「あぁ……♡ んぉ……♡ りかねぇ……♡ はずして……♡ はずしてぇ……♡」
「んふふ♡ ぜーったい外さないよ〜♡」
──むにぃぃぃぃ……♡
梨花ねえは俺の頭を抱き寄せて胸に抱きしめてくれた。
お風呂上がりのボディソープの香りに、梨花ねえの汗の香りが混じって、甘酸っぱい匂いとなったフェロモンが肺いっぱいに広がっていく。
視界のすべてが乳房に覆われてしまっていて、直に伝わってくる柔らかい温もり。
だがしかし、そんな柔らかい肉の感触を堪能する間もなく身体を起こされたかと思えば、視界を覆っていた柔らかな二つの丸みがゆっくりと離れていく。
代わりに視界一杯に映ったのは梨花ねえの満面の笑みで──。
「だってルイくんはあーしのおもちゃなんだから……♡」
「はぁ……♡ あぁ……♡ んん……♡ はぁ……♡ あぁ……♡」
「ぜーったいに外さないからね……♡ いい? 約束だよ……?♡」
耳元で囁かれる甘く蕩けるような声に脳みそが痺れる。
首筋を撫でられて耳の裏を指先でくすぐられながらの甘い声音は麻薬のように中毒性があって、俺は無意識のうちにその言葉に従ってしまっていた。
「んぅぅ……♡♡ りかねえ……♡♡♡」
「ふふ♡」
俺の返事を聞くと梨花ねえは満足げに笑ってから立ち上がりリビングを出ていく。
一人取り残された俺はと言うと貞操帯の中でギチギチに締め付けられたまま放置されたペニスの苦しさに悶絶しながら、その場で独り、唸ることしかできなかった。
「うぅ……♡♡ りかねぇ……♡♡♡ おれも……♡♡♡ イキたいぃ……♡♡♡」
夜はまだまだ長い──。
………
……
…
##P4 後輩@貞操帯越しチンカリ、後輩とデートの約束
朝、起きた瞬間から身体が重かった。
昨日の夜の記憶が、全身にこびりついて離れない。
梨花ねえに跨がれて、何度も腰を擦りつけられて。
あの柔らかい太ももと、湿った吐息。
一度も直接触れられてないのに、息が詰まるほど気持ちよくて。
何度も何度も寸前まで追い詰められたのに、結局、触れることも出すこともできずに終わったのだ。
(……おかしくなる)
身体の芯がじんじんと疼く。
貞操帯の内側では、昨夜から膨張しっぱなしのそれが動くたびに押し潰され、鈍い痛みと痒みに似た熱を発していた。
寝汗でシャツが背中に張り付き、呼吸が浅くなる。
(……あれで終わり? 嘘だろ)
頭ではわかっている。
梨花ねえの『許可♡』がない限り、絶対に自由にはなれない。
でも、身体のほうがもう限界を訴えていた。
ふと、リビングの方から食器の触れる音が聞こえる。
ジャラリ、とフォークの金属音。
コーヒーの香りが漂ってくる。
(起きてる……)
胸がざわついた。
もう会いたくないのに。
でも、会いたい。
昨日の続きを……してほしい。
そんな矛盾が渦巻いたまま、のろのろとベッドを出た。
ドアの向こうでは、梨花ねえの足音。
スリッパが床をすべる音が、ゆっくりと近づいてくる。
「おはよ〜、ルイくん♡」
いつもの、あの声。
寝癖を直しながら笑う顔は、まるで何事もなかったかのように穏やかで。
それが余計に頭にくる。
「昨日、よく眠れた〜?」
「……っ」
貞操帯の内側がまた疼いた。
昨夜の熱がまだ残っている。
触れられてもいないのに、梨花ねえの声だけで身体が反応してしまう。
昨日の朝はそんなことなかったのに……。
爪で『カリっ♡』とされてスイッチを入れられただけで──。
今朝はそんな刺激がなくとも梨花ねえの声だけで、俺の体は簡単に燃え上がってしまう。
「んふっ♡ 目の下に隈ができちゃってるよ〜?♡ 眠れなかったのかな〜♡」
「うるさい……」
反射的に言い返したけど、目の前に立ち塞がった梨花ねえの身体に息を飲む。
視界を塞ぐ大きな胸。
鼻腔をくすぐる甘い匂い。
首を傾げる些細な動作一つで空気が揺れ、それに合わせて無防備な胸元が揺れ動く。
大きな唇が半円を描いたのを視界の端に捉えた刹那、貞操帯の表面に指先が添えられ──。
「まぁ昨日の夜は……♡ あーしのお股でたくさん虐めちゃったもんね〜♡」
「あ……っ」
──カリ……♡ カリ……♡ すり……♡
金属の表面を這う指先の動きに思わず声が漏れた。
少しだけめり込んでくる爪の先。
貞操帯を叩くように引っ掻かれるだけで、腰が浮いてしまうほど敏感になってしまっているのが憎い。
指先から伝わる振動で腰が震えてしまうのを悟られたくなくて視線を逸らしたのに──。
「でも〜……♡ 昨日の夜は〜……♡ このまま虜になっちゃうかも〜♡ って思ったでしょ〜?♡」
「そんなこと……」
首を横に振って否定しようとするも、梨花ねえが自らの女体を見せつけるように腰をくねらせた。
腰を前後にスライドさせ、あの柔らかい太ももで押しつぶされながら絶頂に導かれた時と同じように、右に左に尻を揺らし、上へ下へと腰を揺する。
ひどいひどいセックスアピール。
それだけで全身が甘く痺れてしまうほどに。
もしかしたら梨花ねえは本当に俺を狂わせることができるのかもしれない。
そう思わせるほどに魅力的な姿。
本当にこの女はサキュバスか何かなのではないかと思ってしまうほど蠱惑的で。
そんな姿に魅了されてしまう自分が悔しくて。
唇を噛んで俯いたのに、腰の奥をまた疼かせてくる。
「ふふっ♡ 顔真っ赤……♡ ルイくん、かわいい〜♡」
指先が耳たぶを弾く。
首筋をなぞられる。
貞操帯の縁を優しく撫でられながら、名前を呼ばれるたびに腰が浮く。
ほんの少しだけ刺激を与えられただけなのに全身がぞくぞくと泡立って熱い息が漏れてしまう。
貞操帯の中で跳ねるペニスが苦しくてたまらない。
この檻を破って出してほしいと叫びたい。
でも──。
「ほら、そろそろ出社の準備しないと遅刻しちゃうよ〜?♡」
「うっ……♡」
梨花ねえは俺の心を知ってか知らずか、そう言ってすぐに手を離してしまった。
途端に全身の緊張が解けていく。
熱っぽさだけが残ったまま。
もっと触ってほしかった。
貞操帯を外して直接触れてほしかった。
でも……自分でそれができないということもまたわかっていて。
「今日もお仕事ガンバレー♡ 頑張ってるルイくんのために、帰ってきたらまた〜……♡ お姉ちゃんがちゃんと管理してあげるからね~……♡」
耳元で囁かれた言葉が頭の中で繰り返される。
貞操帯の内側が急激に熱を帯びたような錯覚を覚えてしまうほどに脳に刻み込まれた声音。
(管理って……なにを……)
胸の奥が焼けるように熱くなる。
梨花ねえの指先で弄ばれたペニスは貞操帯の中で膨張しようとしてしまい、鈍い痛みが走る。
それに伴ってペニスを圧迫している金属がギチギチと軋む音を立てるから尚更苦しいのに……。
それなのに。
(お願い……この疼きを……止めて……)
梨花ねえの前では絶対に見せられない情けない姿を想像してしまう自分が情けなくて悔しくて。
梨花ねえの胸に縋りついて許しを乞う自分の姿を想像して、独り恥ずかしくなって。
だけどそれが梨花ねえの身体に溺れることだと知っていても、どうしても抗えない自分が情けなくて。
(だめだ……考えるな……)
「ほら〜♡ 行かないと遅刻しちゃうよ〜?♡」
梨花ねえの言葉が現実に戻してくれた。
時間を見れば、いつもの出勤時間まであと数分しかないことに気付く。
慌てて寝室にバッグを取りに戻り、靴を履いて玄関から外へと出ようとしたところで──。
「ねぇルイくん」
不意に名前を呼ばれて振り返る。
そこには笑顔の梨花ねえがいて。
「いってきますのちゅぅ~……♡」
──ちゅぅぅぅぅぅ……♡♡♡
突如押し付けられた柔らかな唇。
まるで魂ごと吸い出されていきそうなほど強烈な吸引力で、梨花ねえの唇が吸い付いてくる。
目を見開いて驚愕する俺に対して梨花ねえは何も言わずにただ一心不乱にキスを続ける。
舌を絡めることもなくただ唇を押し付けるだけの行為。
それなのにこの上なく濃厚な熱を感じてクラクラしてしまうほどの甘いキス。
「ん〜~…………♡ ぷはぁ……♡」
たっぷり三十秒以上の長い間。
あまりの快感に腰砕けになってしまうかと思った矢先に離れていく、梨花ねえの唇。
ぷるぷるの、大きくて肉厚な、女の武器の見本のような唇が目の前にあった。
いたずらっぽく微笑んだ梨花ねえの突然の行為に、否が応でも全身が昂っていく。
「んふふ~♡ お仕事行ってらっしゃ~い♡」
「はぁ……♡ はぁ……♡」
梨花ねえによって玄関のドアから締め出された俺は、唇を手の甲で拭った。
そんなことをしても意味がないとわかっていながらも、梨花ねえの唾液に濡れた部分を擦ってしまう。
これ以上深みにハマってはいけない。
そんな警鐘が頭の中で鳴り響いているのに、貞操帯の中で張り詰めているものは萎える気配もない。
心臓が痛いほど脈打っている。
耳まで赤くなってるのもわかる。
全身が熱くてたまらない。
疼きの止まらない下腹部を自覚しながら呆然と立ち尽くすしかなかった俺は、しばらくその場から動けないでいて。
(これで……一日中我慢しろっていうのかよ……)
梨花ねえのキスの威力に酔いしれてしまった俺は完全に腑抜けてしまい、自宅から徒歩十数分の職場に遅刻したのは言うまでもなかった──。
………
午前中の業務も淡々と過ぎていき昼休憩の時間。
コンビニへと出向き弁当とコーヒーを購入して会社のデスクに戻るとちょうど葵も戻ってくるところだった。
「お疲れさまです。先輩」
「あぁ……」
相変わらず元気な挨拶が飛び込んでくるが今日の彼女の服装には珍しくタイトスカートのワンピース姿で少し大人びて見える。
そして何故か今日は少し露出が多いというか、胸元が開いているというか……。
普段より肌の露出が多いような気がするのだが、そんなこと口にできるわけもなく。
下に落ちてしまいそうになる視線がを無理やり逸らし正面を向く。
「どうしました?」
不審がる葵の視線に耐え切れず、そっと目を逸らしながら答える。
正直言って今はあまり彼女と顔を合わせたくないというのが本音だ。
「や、なんでもない……」
会話を打ち切りたい意思を露わにしたつもりが逆に興味を持たれてしまったようで彼女は小首を傾げた。
そしてこちらに歩み寄り、周りを気にするようにしながら、耳元に唇を寄せて囁いてくる。
耳に小さな声を浴びせられると、否が応でも思い出してしまう。
「先輩……最近体調良くないんじゃないですか?」
「……いや」
(ああもうほんと勘弁してくれ……)
体調が悪いのは認めざるを得ない。
しかしそれは──。
「ご飯も喉通ってないですよね?」
「まあ……」
言い淀むと彼女は疑うような視線を向けてくる。
そして続けて言った言葉に耳を疑うことになる。
「私に看病させてください」
「は?」
思わず聞き返した俺に構わず彼女は言葉を続ける。
「私も明日から連休ですし……」
「いやいやいや」
反射的に拒否しようとするものの葵は気にせず食い気味に。
「そのほうが先輩にとっても都合いいですよね!?」
「いやだからなにが都合いいんだよ」
少し苛立ちを見せた俺の反応に彼女は少し困ったような表情を浮かべた。
しかしその眼差しはこちらを心配するような色を含んでおり善意であることは明白。
食い気味の後輩に対して俺は戸惑いを覚えざるを得なかったのだが……。
「私が力になりますよ」
「いやいいよそんなの」
「遠慮しないでくださいよ」
「いやほんといいって」
何度断っても引き下がらない。
そんなやりとりを繰り返しているうちに何故か休日デートすることが決定してしまったのだった──。
………
……
…
##P5 解放?@梨花ねえに見抜かれる、貞操帯越しのチンカリ、貞操帯越しのフェラ、自白尋問、陥落、フェラ、尋問続行、寸止めフェラで洗いざらい自白させられる、射精ただしルーインド、玉揉みルーインド射精、写真を撮られる
「──っていうことがあってね!? でね!? でね!!」
「ふぅ~ん?」
「でね!? どうしよー……!!」
「う〜ん……」
「ねえ! 桃香ちゃん聞いてる!?」
「んふふ~♡」
「も~~!!」
深夜。
とある居酒屋の一角にて行われている女子トークに花が咲く。
この日は女四人での集まりだったが、一次会が終わったあと、グループの中でも特に相性の良い二人が揃って参加していた。
一人はルイの後輩である葵。
そしてもう一人は葵の大学の同期の桃香であった。
そんな二人の他愛ない話題から始まった女子会が夜更けを迎えた頃のことである。
「それで……? その、ルイさん……だっけ? で、あんたのいう『憧れの』先輩さんは結局付き合ってくれるって言ったの?」
「……え、いや……まだデートに誘っただけ……」
「えぇ……? 脈はありそうなん?」
「だっ……だめ! 今すぐそうやって早とちりするのはだめ!! こういうのはちゃんと気持ちが通じ合ってから……!」
「はぁ〜……」
顔を真っ赤にしながら否定する葵に対し桃香は呆れ顔でドリンクを煽る。
「だってそのルイさんの話聞く限りだとさ~? 君のことタイプって言ってくれてもおかしくなさそうなのに……なんか引っかかるんだよねー……女の影が見え隠れしてるっていうか……」
「うー……そんなこと言わないでよ桃香ちゃーん……」
親友である葵がぐずる姿を見つめていたらたまらない気持ちになってしまったのか桃香はぽんと肩を叩いた。
それから葵の瞳を見据えてゆっくりと諭すように。
「……きっと大丈夫。だけどそんなに心配なら葵の姉貴にも相談してみたら?」
「うぅ……お姉ちゃんかぁ……」
「その前に……私たちでできる範囲のことからやってみましょうか。例えば……先輩さんにあなたの魅力を最大限にアピールしたりとか……♡ チラっとね?」
「ちょっ……ちょっと待って! なんでそうなるの!?」
桃香は面白がるように笑いながら、ジョッキに注がれたビールをもう一度口にする。
一方葵はといえば困惑の表情を浮かべていた。
一体どういうことなのかわからないといった様子で眉根を寄せている。
「まぁとりあえず今日は君の恋バナを肴にお酒でも飲みながら……女子会第3ラウンドといこっか♡」
「だ……だから私はそういうのじゃないって! 別にただの先輩……いや憧れのひと、というか……きっと誰もが放っておかないだろうし……」
「あ~やっぱりそんな感じするよね~♡」
「うぅぅ……桃香ちゃんのばかぁ~っ!」
「あはは〜、ほら、葵も飲め飲め〜」
「うぅ……ごく、ごく、ごく……ぷはぁッ!」
こうして彼女らの夜は更けていくのだった──。
………
一方その頃、当のルイのアパートでは。
──ガチャ。
玄関のドアを開けた瞬間、俺の全身を包み込んだのは梨花ねえの甘い気配そのものだった。
部屋に満ちた甘ったるいボディクリームの香りと、風呂上がりを予感させるソープの匂い。
以前まではそれほど強く感じることはなかったのに、湿気を纏った空気がねっとりと肌に纏わり付いてくるのを感じる。
「……ただいま」
震える声で絞り出した帰宅の挨拶にリビングから『おかえり〜』と気の抜けた、それでいて俺の心臓を高鳴らせる甘い声が返ってくる。
リビングへと向かう足取りを阻害するものは何もない。
平静を保つように靴を脱ぎながら、ズボンの下でカチャリと小さく鳴った金属音を耳にする。
仕事中は絶対に誰にも悟られまいと努めてきたこの『檻』の存在が、自宅に帰った途端に急速に重量を増したかのように感じられた。
(……重い)
しかし一方で頭の中には別の悩みが芽生え始めていた。
それは今日、仕事の休み時間を利用して後輩の葵に言われたことについてである。
「──ですからね? もしよかったら今週末、気分転換の外出などいかがでしょうか? その方がルイさんの気晴らしになると思います!」
葵の言葉とともに思い起こされるのは彼女の柔和で控えめでありながらも積極的な態度だった。
あの時の雰囲気は明らかに自分への好意を感じるものだったからこそ、彼女からの申し出を強く拒否することができなかった。
そもそもこんなものがついてる状態でデートなんてどうかしてると思うが……。
(まあ……気分転換にはなるかもしれないしな)
それにこれ以上断れば今度こそ何か変な勘違いをされることもありうる。
そう思うとやはり一度承諾しておくべきなのかもしれないと納得してしまった自分が情けなかった。
「……ん〜? なんだか難しい顔してんねぇルイくぅ〜ん♡」
そうして悩んでいるところに、ソファから立ち上がった梨花ねえが、獲物を追い詰める肉食獣のような足取りで忍び寄ってくる。
はち切れんばかりの胸の乳袋。
短いドルフィンパンツから大胆に覗く瑞々しくも肉厚な太もも。
梨花ねえは手に持った缶ビールを喉を鳴らして飲み干すと、プハッと漏らし、そのまま俺の目の前でピタリと足を止めた。
長身の梨花ねえに真正面からまともに見下ろされると、例え身内であってもどうしても圧倒されてしまう。
「おかえり〜……♡」
見下ろす梨花ねえの整った顔。
細められた目が何かを探るように、注意深く俺のことを見つめてきた。
「……なに?」
警戒心剥きだしにしながら後退しようとする。
だがすぐ背中に壁が当たる。
「んーん、別にぃ? ……お姉ちゃんはルイくんが仕事でヘトヘトになって帰って来た時にちょっと労ってあげよっかな〜と思って迎えてあげたのにぃ~……♡」
『ニヤァ♡』と口角を吊り上げる笑顔から視線を逸らす。
けれど梨花ねえはどいてはくれない。
「昨日の晩も朝もあんなにたくさん焦らしてあげたのに、今日帰ってきてもおねだりも何もないなんて〜……ちょっと意外だったたなぁって♡」
「……ッ」
嫌な汗が首筋を流れる。
追い込まれた心は自然と足を一歩後ろにずらすが、そもそもこれ以上後退はできない。
壁に背がついていたことも忘れて、踵がコツンと当たる感覚。
それに気づくのと同時にお腹の底からゾワリとした寒気がせり上がった。
そして俺は咄嗟に目を瞑ってしまった──。
「あれあれぇ~♡ 不思議だな〜? 今日のルイくんはお姉ちゃんにおねだりひとつしてくれないなんて~……♡ さては……何かあったね~?♡」
黙秘するしかなかった。
もしここで変なことを言えば確実に揚げ足を取られる。
「何事もなかったかのように帰ってきたし、そのくせちょっと上の空になっちゃってお姉ちゃんのことちゃんと見てくれないしさー?」
目の前に迫る梨花ねえの褐色の肌。
はち切れんばかりの胸の感触がシャツ越しに俺を圧迫する。
余裕の笑みを崩さないまま彼女は俺のベルトを外し、パンツの隙間から覗く檻を、長くしなる指先でなぞった。
ズボンとパンツはあっという間に引き剥がされた。
しかし鉄の檻は──。
「あ……っ♡ ん……♡」
「あはは♡ 指でちょっと触っただけでビクビクしちゃって〜……♡」
梨花ねえが胸元からジャラリと鍵を取り出した。
俺の視線はその小さな銀色の輝きに釘付けになる。
これさえあればこの忌々しい締め付けから解放される。
「欲しい? この鍵、欲しいよねぇ……?♡」
梨花ねえは鍵を俺の鼻先に突き出し左右に揺らした。
反射的に目で追ってしまう。
目と鼻の先数センチ。
なのにそれはどんな距離よりも長く感じられる距離。
反射的に鍵に顔を寄せようとしたところで、梨花ねえは意地悪く手を引き、代わりに股間の檻を反対の手で『ぎゅっ♡』と握りしめた。
──むぎゅっ……♡
「ひっ……♡ あぁっっ……♡」
「中はもうパンパンじゃん……♡ 一日中この中に閉じ込められて辛かったはずなのに……どうして帰ってすぐお姉ちゃんにおねだりしてくれなかったのかなぁ?♡」
正直に答えるわけにはいかない。
少なくとも後輩の葵とのことが判明すれば間違いなく矛先を向けられるに決まっている。
しかし、だからといって梨花ねえに嘘が通じるとは到底思えない。
「どうして?」
「……ッ」
ゴクリと喉を鳴らす。
顔を伏せた瞬間に梨花ねえの指が動いた。
『カリカリ……♡』と檻の金具を引っ搔くように爪を立てられる。
「っあ……♡ あぁっっ♡」
身体が大きく跳ねた。
檻の中のものがさらに角度を増していってしまう。
痛い……。
熱い……。
この数日間何度も体験した熱と痛みだ。
「なぁにその声~?♡ ……かわいそうだから、この隙間からちょっとはみ出てるの……爪で優しく引っ掻いてあげるね……♡」
「待ってっ……♡」
「……だ〜め♡」
──カリカリカリカリ……♡
梨花ねえの長く整った爪が、檻の隙間から露出した竿の表面を『カリカリ♡』と引っ掻いた。
剥き出しの神経を直接なぞられるような鋭い刺激。
逃げ場のない鉄の筒の中で、俺のモノが狂ったように脈打つ。
「あはは! ビクビクしちゃって。……ねぇ、正直に言いなよ。会社でなにかあった? 誰か他の女にでも言い寄られた?♡」
「な、なにも……っ、ないって……!♡」
「うっそだぁ。ルイくんのちんぽ、嘘つくときすっごいピクピクすんだもん♡」
爪の先をピンポイントに当てられた部位がジンジンと灼熱する。
身体中を痺れさせる快感と圧迫のダブルパンチ。
だけれども梨花ねえはやめてくれない。
まるでスクワットでもするように深く腰を下ろし、しゃがみ込んだ。
俺の股間のすぐ目の前──檻と目と鼻の先に梨花ねえの整った顔がくる。
短いドルフィンパンツから剥き出しになった太もも。
見下ろせば彼女の潤んだ瞳と艶やかな唇が広がる。
「ぢゅぷっ……んちゅ……♡」
「ひ、あぁぁぁっ……!♡」
梨花ねえが檻の先端に自身の熱い唇を吸い付かせた。
冷たい金属の感触。
その隙間から、梨花ねえのぬめりを帯びた舌先が俺の先端を舐る。
「んぐぅ♡ んちゅ……♡ ちゅぱっ♡ ……ふぅ。ねぇ、ルイくん……♡ 本当はなにかお姉ちゃんに言わなきゃいけないこと、あるよね?♡」
下から見上げる梨花ねえの歪んだ目。
彼女はまだ知らない。
俺が会社の後輩とデートの約束を取り付けたことを。
なのにその瞳にはすべてお見通しといった色がありありと浮かんでいる。
知っているはずはないのだ。
「……まさかとは思うけど……会社の子と出かける約束でもしてるんじゃないよねぇ?♡」
──ドクンッ♡
心臓が大きく跳ねた。
「お姉ちゃんに黙って別の子と遊び行くために……必死でおちんちんの癇癪抑えようとしてたりしてるわけないよねぇ?♡」
「──ッッ!」
「んふふ〜♡ 当たり~?♡」
『ドクンッ♡』とまた大きく脈動する俺の中心。
「あーあ。そういうことかぁ♡ だったらお姉ちゃんすごく悲しいな~♡ せっかくルイくんのワガママなちんぽ躾けてあげてるのに~……そんな大事な情報共有してくれないなんて信じらんないよ~♡」
──んはぁぁぁぁ〜〜〜♡
「ん"あ"ッッ♡♡♡」
大きく開いた口から吐き出された熱い息が檻の表面へと吹き掛けられる。
冷たい金属に阻まれたはずの吐息が、檻の中身を炙りだすような熱となって内側のペニスを責め立てる。
「ねえ教えて? どうせ女の子と約束したんでしょ? どういう娘? 可愛い?」
「い……言うわけないだろ!」
「あっそう♡」
──ぢゅるるるるッッ♡♡♡
そう小さく呟いた梨花ねえの口が形作った肉の輪が、檻を一息に咥え込んだ。
それこそ遠慮なんてものはない。
「ふぐぅッ♡ やめ……っっ♡ くうぅぅッ♡♡」
またもや生暖かい口腔内の温度に包まれる。
なのに届くのは硬い金属の硬度のみ。
熱く濡れた粘膜が上下し、刺激という刺激が内側のペニスを嫐りあげてくる。
絶対に逃がさないとばかりの執念すら感じ取れる唇の力強さ。
「ぢゅる……♡ れろれろ……♡ ぢゅぽっ♡ ぢゅぽっ♡ ぢゅるるっ♡ ぢゅぞぞぞっっ♡」
頬を窄め、唇を締め付けての吸引。
真空ポンプのような刺激に見舞われているにも関わらず、金属越しであるためにその刺激が直接ペニスに伝わることがない。
中途半端に昂ぶり火照った感覚だけを積み上げられるだけ。
梨花ねえは飢えた獣のごとく激しい吸引力で俺の檻を貪り、舌の腹を使い『ぬるぬる♡』と表面を舐め回す。
「れろれろれろぉ〜〜♡ ぢゅるるっ♡ ぢゅぞぞっ♡」
「く……ぁっ♡ ふぅっ♡ やめ……ッ♡ ん……あぁぁッッ……!♡」
金属越しなのにはっきりわかる舌の蠢き。
肉胴に直接触れることの叶わないもどかしさと不快な快感が混ざり合い全身の肌が粟立っていく。
「あ"あ"ッッ♡ あ"あ"ッ……♡」
「んぢゅっ♡ ぢゅぱっ♡ ぢゅるっ♡ ぢゅぞぞっ♡」
どれだけ求めても貞操帯は外れてはくれない。
しかしペニスは無慈悲に反応し、どんどん硬くそそり立ち。
その形状をより強く浮き立たせるにつれその締め付けは凄惨さを増していく。
痛い。
苦しい。
歯を喰いしばり必死に耐え忍ぼうとするものの、逆に梨花ねえが夢中で舐め啜る卑猥な水音だけが俺の聴覚を蹂躙する。
ぬめった肉の輪が『ずろろろろぉっ♡』と前後するたびに腰がガクガクと痙攣し、ありもしないはずの快感に脳天を貫かれる。
「ふぐぅッ♡ んんッ♡ んひぃィッ……♡」
「んはぁ……♡ 正直に話せたらルイくんのコレ、檻の中から出してあげてもいいけどなぁ〜?♡」
断じて譲るべきではない。
頭ではそう理解しているはずなのに、体は容易く情報を売り渡そうと腰を前へ前へと押し出してしまう。
「あーあ♡ 本当チョロいね〜……♡ ルイくんのちんぽちゃん♡ どっちが本当のご主人様なのかよくわかってんじゃん♡ ……はむっ♡」
先程とは打って変わり『ちゅぅちゅぅ♡』と優しく弱い吸引によるバキューム口淫。
一転してキスのように優しく吸われる、あまりにも焦れったい快感にペニスは檻の中で再度悲鳴を上げる。
「っぐ……♡ くぅぅ……♡ ふぅッ♡ ふーっ♡」「ん〜〜〜……♡」
──ちゅぅぅぅぅ……♡ ぬりゅぅ……♡ ぬちゃぁ……♡ ぬらぁ……♡
そんな人の気も知らず、梨花ねえの舌がゆっくりと金属の表面を這っていく。
『ぬるぬる♡』と円を描くように舐め上げられ、丹念に唾液を塗りこまれて。
薄い鉄の向こう側から感じる粘液の刺激がまた別の興奮を引きずり出す。
「ねぇ〜♡ 正直になっちゃおうよ♡ 会社の子と遊ぶ約束してるんでしょ?♡ それってさぁ……デートってやつでしょ〜?♡」
「だっ……だからそんなのっ……あッ♡ ないッ♡ ん"ん"ッッ♡」
「またまたぁ〜……♡ だからちゃんと話せたら開けてあげるってぇ〜♡ んはぁ〜♡」
「あッ♡ あッ♡ やめ……っ♡ んんんぅぅ〜……♡」
口では拒否しながらも体は歓喜を表すように痙攣し続けている。
快感で霞んだ視界に写るのは目の前でイヤらしく前後に動く梨花ねえの頭頂部。
そしてそんな梨花ねえに促されるように腰を突き出してしまう自分がいる。
──ぢゅるるっ……♡ ぢゅぱっ……♡ ぢゅぅっ……♡
「ふぅ……♡ んぅ……♡ ん"ッッ♡」
だめだ。
頭ではわかっているのに。
だが梨花ねえの口奉仕を待ちわびてしまうペニスがいるのも確かなのだ。
檻の内側に囚われた肉竿は、もう限界だと言わんばかりに脳幹へと訴えかけてくる。
──気持ちよくなりたいのに……梨花ねえにこのまま弄ばれたいのに……♡
そんな心の声がまるで幻聴のように脳裏をよぎる。
けれど、もう少しだけ。
あとほんの少しだけなら……とそんな都合のいい期待に浸っている最中。
「でもやっぱやーめたっ♡」
──ぢゅぱっ……♡
唐突に告げられた終わり。
「……え?」
「だってルイくん、このまま檻の中で勝手に気持ちよくなるの癖になっちゃってそうだしぃ~? そもそも自分から素直になれないならもうこれ以上は無駄かな〜って♡」
金属の筒から口を離し、立ち上がった梨花ねえが悪辣に微笑んだ。
彼女の唾液でべっとり濡れた檻は俺の我慢汁と彼女の口紅まで付いていて酷い有様だった。
「ねぇルイくん。今の自分の顔、見たほうがいいよ?」
ニヤニヤと嗤う梨花ねえの手が俺の前髪を掴み上げる。
強制的に上を向かされ、無理やり目を合わされた。
「ね? 出せなくて苦しくて悔しくて泣きそうなんでしょ? それがお姉ちゃんの手の中に全部あるって理解できてる?」
「だっ……黙れ……っ」
「あー怖い怖い♡」
嘲るような声音と共に手が離れ去っていく。
髪を掴まれていたせいで自然と爪先立ちしていた体勢から一気に糸の切れた人形の如く地に崩れ落ちてしまう。
「ま〜、あーしはルイくんが誰と遊ぼうと構わないんだけどさ。だけど一つだけ忠告しとくね?」
ドスンとソファーに腰を下ろし足を組む。
そんな大柄な女豹の肢体を見せつけるような挑発的な体位を取って見せながら、梨花ねえは口元に弧を描いた。
そんな淫猥なポーズを見せ付けられただけで思わず喉が鳴ってしまう。
「もし仮に出掛けた先でその子に襲われそうになっても〜……拒絶しなきゃいけないんだからね~? ちゃんとわかってる? ルイくんのおちんちんが誰のモノなのかってこと……♡ その檻が付いてるせいであーし以外はルイくんのちんぽに触れることすらもできないってわけ〜♡」
胸元から取り出した檻の鍵を指先で弄りながら妖しく微笑む。
まるで他人事。
けれどその言葉には含まれた確固たる自信と威厳は隠しきれない。
長く太い足を組んだ状態で、上半身を斜めに曲げて覗き込んでくるその姿はまさに女王。
「ッッ……!」
「んふふっ♡ 怖い怖い♡ ……そんときは遠慮なくあーしのこと叫んで助けを求めてくれていいからね~? いい子にしてたらまた撫でてあげるからね……♡」
貞操帯の中で膨張し続けるペニス。
自由を奪われているというのに、そのこと自体に快感を覚えている自分を思い知らされる。
「じゃあおやすみ〜♡」
「ッッ……♡」
もう充分弄ばれた。
このまま何も言わずに部屋に戻るのが吉。
そう思っているにも拘らず足が勝手に梨花ねえの方へ向かって歩き出してしまう。
「ねぇ、どうしたの?」
「あっ……」
気づけば目の前で足を組んだまま微笑む梨花ねえに手を伸ばしてしまっていた。
梨花ねえはそんな俺の手を、大きな手指で柔らかく握り返してくる。
「ねぇ〜……なんか用?♡」
ぐいっと引き寄せられて耳元で囁かれる。
梨花ねえの肢体に絡め取られていく。
柔らかな双丘が胸板で潰れる。
「もしかしてぇ……さっきの続きして欲しいのかなぁ?♡」
「あっ……♡」
──むにゅっ♡
手を引かれた俺はバランスを崩し、前のめりになりながら彼女の女体へと埋まるように倒れこんでしまう。
そんな俺の背中を抱くように両手を回しながらゆっくりと体を反転させ、ソファの上へと寝かしにかかる梨花ねえ。
俺が何を求めているのか何もかもわかった上で、金属の檻の直上でゆっくりと舌舐めずり。
そのままニッコリ笑うと今度は俺の目の前で、鍵のついた紐をチラつかせはじめた。
「ふふふ……♡」
腰から生えた褐色の尻尾のように揺れるチャームと梨花ねえの首に繋がったチェーン。
俺にとってはとてつもなく蠱惑的な揺らめきで。
「んふふっ♡ あーしの体が一番なんだよね〜♡」
「だ……だからそれは……」
「いいよ〜♡ もう一回チャンスあげる♡ 全部話したら檻から出して直接しゃぶってあげる……♡」
「ッッ!!」
あまりにも魅力的すぎる提案に心臓が跳ねた。
同時に欲望が溢れだす。
睾丸内で精巣が『グツグツ♡』と音を立てて子種を練り上げているのがわかる。
全身が脈打ち、体が沸騰していくようだった。
「どうする? 話すの? 話さないの? ほらほら〜……♡」
──ちゅぱっ……♡
「っっ♡ ……ぁ♡」
金属の先端に軽くキスが落とされた。
柔らかな唇……しかしその感触は薄い金属に阻まれてまるで伝わってこない。
しかしその熱気だけは感じられる。
またもや下腹部を掻き毟るような切ない快感が襲ってきた。
「……どうする?♡」
「は、話すッッ♡♡♡ 話すからぁぁッッ♡♡♡」
「ん〜?♡」
「後輩と……ッッ♡♡♡ 出かける約束しましたッッ♡ ごめんなさい……ッ♡ ごめんなさいごめんなさいぃっっ♡」
頭がおかしくなりそうだった。
普段の冷静な俺ならば絶対に言わないであろう卑屈な謝罪の言葉。
それらが次々と溢れてくる。
「もう我慢できないよぉ……ッッ♡ 梨花ねぇっっ♡♡♡ 無理無理無理ぃぃ♡♡♡」
「んふっ♡ いーよっ♡ よくできました〜♡」
梨花ねえの指に摘まれた小さな鍵。
それがゆっくりと股間の下へと潜り込み、檻の南京錠の穴へと押し込まれていく。
──カチャリ……♡
軽やかな解錠音。
続いて拘束具の蝶番が外れる乾いた音。
「っっっ♡♡♡」
そして遂に──。
「んぁぁ……♡」
「ふふっ♡」
外気に曝け出された肉槍。
弾け出すように飛び出してきたそれは、今までの不満を爆発させるかの如く力強く反り返っていた。
鈴口は透明な汁でびしょ濡れ。
竿全体は表面に血管を浮き彫りにしながら二度三度と大きく脈打っていた。
「凄いねぇ……♡ いっぱい我慢してたもんねぇ?♡」
ニヤニヤと微笑みながら、梨花ねえの口が開かれる。
その先に待ち構える艶かしく蠢く真っ赤な洞穴とピンク色の怪物。
──はぁぁぁぁぁ〜〜〜……♡
「ん"ん"ん"ッッッ♡♡♡」
むき出しのペニスに吐き掛けられた湿った吐息。
けれど梨花ねえはそこでピタリと動きを止め、ビクビクと打ち震える俺のことを上目遣いで見上げてくるのみ。
「どうして欲しい?♡ お姉ちゃんに教えて?♡」
「あぁぁ……♡ お口で……ッッ♡♡♡ 梨花ねえのお口で気持ち良くなりたいぃぃぃっっ♡」
「いいよ〜♡」
──あーんっ♡
「う"ぐぅぅぅ……♡♡♡ ぁぁぁ〜……♡♡♡」
大口を開けた梨花ねえ。
唾液滴る口内へと無造作にペニスを挿入。
そしてそのままの勢いで一気に根元まで飲み込むと、熱くてぬるぬるとした口腔粘膜が男根全体を包み込んだ。
あっという間の出来事。
包み込まれた部分が溶け出したように思えた。
思わず両手で顔を覆う。
「あ"あ"あ"あ"ッッ♡♡♡」
「んふ……♡」
だが、梨花ねえは口いっぱいに頬張ったまま、それ以上動かない。
ただ黙って喉奥までペニスを迎え入れ、吸い付いただけ。
それでも十分すぎる快感だった。
「ねぇ、その子ってどんな子なの?♡」
──ぢゅるるっ♡
喋るための一瞬の離脱の後、即座に再挿入。
同時に再開されるねっとりと纏わりつくような舌技。
まるで蛇のように蠢く肉厚な舌が、裏筋を押し上げて圧迫しながらゆっくりと這いずっていく。
強烈なひと舐め。
「やっ♡ らめぇっ♡ イクッ♡♡ いぐぅぅッッ♡♡♡」
「ふふ♡ そう簡単にイカせたりしないよ〜……♡」
──ずろろぉっ……♡
「ん"ひッッ♡♡♡」
根元まで咥え込もうとしていた口が一気に引いていく。
つい今しがたまで与えられていた過剰なまでの悦楽とは異なる喪失感が全身を襲う。
「ほら、お姉ちゃんに教えて?♡ ルイくんと出かけちゃう悪い子の情報♡」
「あ"ッ♡ まッッ♡♡♡」
梨花ねえの両目が歪む。
ジーッと見上げたまま、今度は亀頭だけを口に含み、静止。
──ぢゅるっ……♡ ぢゅぅぅ……♡ ぐぽぐぽぐぽ……♡
窄んだ頬の内側の柔らかい口腔粘膜に亀頭だけを包み込まれてしまった。
そのまま、カリの溝に引っかかった唇の輪をゆっくりと締め上げられる。
AVや同人誌で見たフェラという行為が、決して奉仕のためだけの性技などでは無いということを、俺は身をもって教えられていた。
男から精を搾り取るために、ペニスを弄ぶ為の技術。
奉仕しているのではない。
口の中に捕えた男の欲を咀嚼し、快楽の泥に沈めるための技術──それが梨花ねえにとってのフェラチオだったのだ。
そのことを、俺は身をもって学習させられているのだ。
──ぢゅぅぅ♡♡♡ ぢゅぅぅっっ……♡♡♡
「だめッッ♡ イクッッ♡♡♡ もうイクッ♡♡♡」
「んはっ♡ 話さないとこれで終わりだよ?♡」
「あ"あ"あ"ぁぁぁ……ッ♡♡♡」
──ぺちっ♡ ぺちっ♡ ぺちっ♡
梨花ねえが手に持った貞操帯で玉の側面を軽く叩く。
効果はてきめんだった。
「っぐっ……♡ わかったッ……♡ 話すからぁぁっ……♡」
「んふっ♡ それじゃあ教えて?♡ れろれろれろぉ~……♡」
右に左に、裏筋の敏感な──包皮小帯を嫐るように舌が踊る。
「んっ♡ あっ♡ はぁッッ♡♡」
舌の先で小刻みに快楽を送り込まれながらも、脳内に保存されていた後輩のプロフィールを、快楽に染め上げられた頭で必死になって引っ張り出しそうとしていた。
本来なら聞かれても特に問題ないこと……秘密にすべきことは一つもないと思いながらも、なぜかそれを伝えようとすると喉の奥で詰まってしまう。
梨花ねえの機嫌を損ねないように、慎重に言葉を選ばなければ──。
「こ、今年……ッ♡ 新しく入ってきた後輩でぇ……♡ 大学から就活頑張ってうちに入社……ん"っ……♡ ちょ、ちょっと待ってぇぇ……♡」
「だーめっ♡ 早くしゃべって?♡」
──ぐぽっ♡ ぐぽぐぽぐぽぉ〜……♡
梨花ねえの長い舌が唾液を塗りたくるように円を描きながらねっとりと這い回る。
そのまま肉竿が再びゆっくり喉奥へと導かれる。
「あ"ッ♡ あ"ッ♡ あ"ッ♡ だ、だからぁッッ♡♡♡」
「んふ~……♡」
──ずろろろろ~~……♡
そして梨花ねえは根元まで咥え込んだ状態で頬を窄め吸引を開始。
同時に舌の腹で竿の裏側の膨らんだ血管をゆっくり押し潰しながら、舐め上げていく。
「で、出るッッ♡♡♡ もう無理ぃっっ♡♡♡」
「んっ♡ んふっ♡」
──れろれろ……♡ ぢゅるっ♡ ぢゅるるる〜〜……♡
先端を集中的に舐め回されれば、梨花ねえの手によって根本を固定されたままのペニスがピクピクと痙攣しはじめ、濃縮された精子の群れが射精管を迫り上がってくる
「も、だめっ……♡ い、いくぅっっ♡♡♡」
「んふっ♡ ……だ~め♡」
──ちゅぽんっ……♡
しかし、梨花ねえはどこまでも残酷であった。
出ると思ったその瞬間、梨花ねえの長い指が竿の根元を締め上げ、同時に先端部の鈴口にも反対の手の親指で蓋をされる。
行き場をなくした精子が睾丸の中をぐるぐると巡っていく。
「あ"あ"あ"ッッ♡♡♡ ゆるじでぇぇ♡ いきたいぃぃ♡♡」
それはあまりにももどかしく、あまりにも非道な責め苦だった。
「出ちゃうところだったねぇ♡」
梨花ねえは悪魔のように微笑みながら、先端へ『ちゅぱっ♡』とキスを落とし、竿に巻き付いた指を緩めれば、込み上げてきていた子種が『こぽぽ……♡』と出口を探すように蠢く感覚が全身を支配する。
射精直前の最も気持ちが良い状態。
それを無理やりキープさせられることで生まれる最高の快感。
「はーい♡ これ以上喋れないなら調教タイム終了で〜す♡ ……ってことで♡」
──ぺちぺちぺちっ♡
今一度貞操帯で叩かれる睾丸。
あの檻の中へと戻されてしまう恐怖が……快感を取り上げられる恐怖が全身を支配し、脳に命令を下す。
この女に逆らうな、と。
「い、いやだぁぁっっ♡♡♡ もう戻さないでっっ♡ これ以上は頭おかしくなるっ♡♡♡」
「ルイくんが教えてくれなかったのが悪いんじゃん~?」
──れろぉ~……♡
「う"あ"ッッ♡♡♡」
「じゃあ交渉成立ってことで……♡ 早く喋ってよ♡ 洗いざらい……♡」
「あ、あぁぁ……♡」
根元から先端までをもう一度ゆっくりと舐め上げられただけで瓦解する精神。
梨花ねえに手なずけられた男性器から送られてくる快楽によって脳が蕩ける。
どんどんバカになっていく。
「あ、あの子はっ……♡ ああぁぁ……♡」
低下していく思考力。
既に頭の中は射精のことでいっぱいっぱい。
そんな快楽に支配された脳みそからひとつずつ、後輩の情報が口をついて出てくる。
梨花ねえの与える快楽によって後輩の情報が脳の隅っこへと追いやられ、脳の容量から零れ落ちるかのように。
「名前……♡」
「あ、葵っていってぇ……♡」
「へー、下の名前で呼んであげてるんだぁ?♡ 実際に会った時どうしてやろうかな〜……♡ まぁいいや。苗字は?」
「……ッ! みっ、御園って──ッ♡」
「いくつなの?」
「お、俺の一つ下でぇ……今年の新入社員の子っ……♡ うッ♡♡♡」
「年下なんだぁ♡ ……ルイくん、年下の女の子と遊ぼうとしてたの?」
「ふああぁぁぁぁっっ……♡ ち、ちがっ……♡ 遊ぶとかッ……♡ そ、そういうのじゃなぃぃッッ♡」
「ふふっ♡ 違うのかなぁ?♡ ねぇ、どこに出掛ける約束したの? ……んれぇ~~♡」
「あ"ッ♡♡ あ"ッッ♡♡♡ お、おでかけはぁぁッ♡ き、今週の土曜日にぃ……あッ♡ ひッ♡ だめっ、いっちゃうっ♡♡ ひゃッッ♡」
「んふふっ♡ ルイくんの弱点なんか全部把握済みだからね……?♡ ほらぁ、ココ♡ 裏筋とカリの合流地点を舌でコネコネするとぉ……♡」
「やあぁぁ……ッ♡♡♡」
──ギチギチギチ……♡
緩められていた指の輪の締め付けが復活するや否や、精子を堰き止め、出口をなくして圧迫開始。
そして、鈴口に添えられた親指の腹が尿道口を『ぐりぐり♡』と押し潰してくる。
「あ"あ"あ"あ"ッッ♡♡♡ やめっ♡ いっっ♡ ひぐぅッ♡♡♡ いくいくいくッッ……♡♡♡」
「だから絶対イケないって~……♡ ルイくんのちんぽのことは、あーしが一番よくわかってるんだからね……?♡」
──ぬりゅぬりゅ……♡ ぢゅるぅぅ……♡
射精を堰き止めたまま、裏筋に沿って這う舌と玉袋を揉みほぐす掌。
尿道口を塞ぐ親指の腹が、車のワイパーのように右に左に振られて執拗に鈴口を刺激する。
視界がチカチカと明滅するほどの快感。
「……で、その葵とかいう子って、可愛いの?」
「あ、あぁ……♡」
「どこが?」
「お、女の子らしくて……♡ う、うっ……♡♡ ん、んんっ♡ ひ、人が倒れそうになったら……率先して助けてくれそうなとことかぁ……♡♡ すっ、少し、危なっかしいところも……♡ でもっ……♡ とても一生懸命なとこもあってぇ……ッ♡」
「ふーん……?」
「なにより、お、俺のことを先輩って慕ってくれてッ……♡ ひ、人と話すのが苦手な俺にも丁寧に接してくれてッ……♡♡♡」
「あっそ。 ……で、スタイルとかはどうなの? 身長はルイくんよりも高い? 低い?」
「う、うぐぅぅ……♡ ち、ちいさいっ♡ ひくいぃっ♡ かわいいぃぃっ♡♡♡」
「可愛いんだ?」
「はひっ……♡ か、かわいい……♡」
「ふーん、そんなに可愛いんだ?」
「ん"あ"ッッ♡♡♡ あ、脚が細くて綺麗でぇぇ……♡ ち、ちいさい顔にくりっとした目が似合っててぇぇ……♡♡♡ り、梨花ねえみたいに、は、派手じゃないけどぉ……♡♡ で、でもぉ……♡♡」
──ぢゅっ♡
「っ♡」
「胸は?」
「ッッ♡♡♡ む、胸はあんまりっ♡ けどスタイル良くってぇ……♡ 小柄で華奢だから余計に可愛く見えるしっ……♡♡」
「へぇ……? あーしと違ってその葵ちゃんって子はとっても女の子らしいんだぁ?」
「あ"あ"あ"ぁッッ♡♡♡ そ、そうですッ♡♡♡」
「ふーん? ……あーしのことは?」
──にちゃぁ……♡ ぬりゅぬりゅ……♡ ぢゅぶっ……♡
「ふぅッッ♡ あッ♡ あッ♡ ん"ぐぅ……♡ り、梨花ねえはッ♡」
男顔負けの長身で大柄。
それでいて顔は小さく、顔立ちはまるでモデルのように整っている。
本人曰く、読モや芸能界へのスカウトもあったくらい。
世の女性が羨望の眼差しを向け、世の男性がかしずき崇拝したくなるほどの美貌。
そして、特筆すべきはそのメリハリの聞いたボディスタイル。
成長とどまることの知らない乳房は圧倒的な大きさであった。
それでいて単に大きいだけではなく形も整っていた。
綺麗な半球状……所謂お椀型というもの。
肋骨に被さるように膨らみを作った肉の丘を横から掬い上げてもなお溢れるほどの巨大な肉鞠。
しかしその存在感に反して身体のラインは均整が取れており、細い腰つきには何ら不整合が生じていない。
まるで三次元化された二次元のCGキャラクターのような、まさにパーフェクトボディ。
「……ッッ♡♡♡」
「ほらほら、どうしたの?♡ ちゃんと教えてよ……♡」
くの字に曲がった括れ。
そこに続く大きな双臀は贅沢な脂肪を蓄えながらも垂れることなく後方に張り出している。
大柄な体格だからこそ成せる業……というか、元より規格外のサイズでありながら、長身かつ西洋人のような骨格を手に入れたが故の、神が与え給うた奇跡。
そう、梨花ねえの体は神が創り出したものと言っても過言ではないのだ。
人智を超えた奇跡の産物。
爆乳、爆尻、長身、褐色、八頭身、長い股下……すべてにおいて理想値。
その辺のアイドルが裸足で逃げ出すレベルで完璧な女体をかたどった悪魔……いや、現代に召喚されたサキュバスであり、エロの化身であった。
そんな梨花ねえと一つ屋根の下で暮らしているのだ。
俺の中のオカズに対するエンゲル係数だって爆上がりして然るべき。
それは必然であり、本能であり、宿命であって……だからこそ俺は梨花ねえのパンツを嗅ぎながらオナニーなんかを……。
そして俺はそんな義姉に──。
「──ルイくん?♡ 聞こえてますかー?♡」
ニヤニヤと意地悪く嗤う梨花ねえに見つめられると、それだけで玉袋がヒクヒクと疼いた。
もうとっくに我慢の限界なんて超えている。
梨花ねえの身体はエロすぎるのだ。
豊満な胸と引き締まった腰が作り出すなだらかな曲線は目を見張るものがあり、健康的でたくましい褐色の脚線美には目眩がする。
女豹のような肢体、それでいて顔だけはやたら整ったタレ目の美女。
あまりにもアンバランスで、あまりにも不条理。
そんな梨花ねえが口を開けば間延びした甘ったるい声で俺を誘惑してくるのだ。
まさに男性特化の人間兵器。
男の精を搾り取るためにこの世に生まれた淫魔と言っても過言ではなく。
俺の口からは後輩会社員の葵の話ではなく、葵と比較して梨花ねえがいかにエロい存在であるかということが勝手に漏れ出してしまっていた。
「──へぇ~……♡ ちょっとはお姉ちゃんの教育成果も出たってことかな~?♡」
「ふぁ……♡♡♡」
「ちなみに今のルイくんがどう見えてるか教えてあげよっか? ……先輩として後輩ちゃんとプライベートなお出かけをするのを自分では頑張って隠そうとしつつも、お姉ちゃんにちんぽレバー操作された瞬間あっさりと情報喋っちゃうチョロい男の子……♡」
「う……♡ あ……♡」
「しかもちょっと不機嫌なふりしたら、大事な会社の後輩ちゃんサゲながら、お姉ちゃんの女体アゲで媚び媚び……♡ やっぱオスってちんぽから射精取り上げてやったら、射精のためならなんでもしちゃう生き物に堕ちちゃうんだね〜♡ かわいい♡」
「あっ……♡ あぁ……♡」
「まぁいいよ♡ 姉ちゃんは寛大だから、他の女とデートしても許してあげる……♡ むしろちんぽはこっちの手の中だしぃ?♡ ルイくんが勝手に苦しむ結果にしかならないからさ……♡ 逆に遊ばせてあげるのが筋ってもんだよね~……♡」
「う、うぅぅ……♡ そ、それは……」
「んふっ♡ まぁオトナの男女なんだから、ルイくんが拒否しても女の方が積極的でさ~……そのまま押し倒される……とかもあるかもだよね~?♡」
──れろぉ~~♡
「んひゃッッ♡」
「でもどーせ童貞のルイくんだから、その場の雰囲気に負けて腰振って猿みたいにアピール……♡ なーんてことはやめといた方がいいと思うな~?♡ だって今日もこの後ちゃんとちんぽケースにしまっちゃうし~?♡」
「あ……♡ り、梨花ねぇ……♡ あ、あの……♡ ほ、ほんとに……っ♡♡ もう限界でぇッッ……♡♡♡」
──ずろろろぉ~……♡
「あ"あ"あ"ぁ……ッ♡♡♡」
突如として、肉竿が会話を中断した梨花ねえの口の奥へ奥へと、ゆっくり引き込まれていく。
──ずりゅりゅりゅ~~……♡
「あ"あ"ッッ♡ あ"ッ♡♡♡ だめっっ……♡♡♡」
口蓋と頬の内側の粘膜によるサンドウィッチ。
左右からの圧に加え、舌の上に乗せられたままゆっくりと引き摺り込まれれば、肉竿は今までとは比べ物にならないほどの締め付けに晒される。
──にゅちにゅちにゅちぃ……♡
「あ"あ"ッ♡♡♡ ん"ぅッッ♡♡♡」
あまりの快感。
真っ白に染まる頭。
梨花ねえに向かって懇願するしかなかった。
「おねがいしますッッ♡♡♡ しゃせいさせてくださぃぃぃッッッ♡♡♡」
その瞬間、梨花ねえは『んふ~っ♡』と満足そうに笑った。
かと思うと、一息に根元まで肉棒を飲み込み、喉奥に到達した亀頭を包み込むようにして締め付け始める。
「~~ッッ♡♡♡ いっ♡ いくっっ……♡♡♡」
瞬間的に訪れた天国への階段。
睾丸が『ギュゥっ♡』と縮まり、せき止められていた分だけ大量の子種を噴出せんと暴れ出す。
その期待通りに梨花ねえは、肉厚な舌の腹で裏筋を『べろべろ♡』と舐め上げ精管の中を流れる精子の動きを促しながら、唇の輪で根元を圧迫。
睾丸からの内圧をカンカンに上げて一気に射精へと至らせるように肉竿を刺激し、ペニスから快楽中枢へと信号を送るようにお膳立て。
そしてその直後、根元を締め上げていた唇の輪が離される。
堰き止められていた流れが一気に開放されるのを予感し、肉竿は歓喜に打ち震えていた。
「ん"あ"あ"あ"ぁぁッッ♡♡♡」
しかしそれだけでは終わらない。
──ぢゅぼッ♡ ぢゅぼぼぼぉッッ♡♡♡
梨花ねえは根元まで咥え込んだ状態のまま頬を窄めて吸い上げ始めたのだ。
強力な吸引。
射精寸前まで追い詰められていたところへ、最後の追い討ち。
頭の中が梨花ねえ一色に染め上げられるほど強烈な快楽が背骨を走り抜け、視界が明滅し目の前に火花が散る。
「ん"い"ぃぃッッ♡♡♡ だめッッ♡♡♡ だめだめだめえぇぇぇッッ♡♡♡」
ビクビクと痙攣する身体。
腰の奥から迸る熱い奔流。
しかし、射精に至る寸前──。
──ぢゅぽんっっ♡♡♡
突如奪われた快楽の源泉。
梨花ねえはあっさりと口を離し、竿を握っていた手もパッと解放。
しかし、もう既に精液は睾丸から先端へ向かって流れ始めてしまっている。
そしてその出口は、先程とは異なり、閉じられずに開放されていんのだ。
「……いーよ♡ ほら出しなよ♡」
囁かれた声が頭蓋のなかで木霊する。
熱を孕んだ吐息と共に投げかけられた赦しの言葉。
勝手に反応する身体。
結果、当然のように──。
──びゅるっ♡ ぴゅる……♡ とろとろとろ……♡
「あ"ッッ♡ うそっ♡ な、なんでっ♡ なんでぇっ♡♡♡」
「んふっ♡」
──だらぁ~……♡ ぬちゃ……♡ ぬちゃ……♡
ヒクヒクと震える肉竿の先端から落ちた白濁が、お腹の上に溜まりを作る。
それは確かに快感の証ではあった。
けれども、肝心要の解放感……すなわち『出した』という充足感が伴っていない。
いわゆる台無しの絶頂。
あまりにも不快で不愉快な敗北宣言のようなもの。
睾丸の奥が疼いて熱い。
なのに肉竿はすでに力を失い垂れ下がりながら、先端からは白旗を上げ続けている。
──とろぉ……♡ とろとろとろぉ……♡
「あぁぁ……♡ そんなぁ……♡♡♡」
「あははっ♡ 可哀想にね〜……?♡」
──だらだらだら……♡
まるで排泄のような感覚。
ただただ気持ち悪いだけ。
射精に伴う快感は皆無。
それでもなお、睾丸に残ったものを排出しようと、勝手に腰が『へこへこ♡』と前後する。
「あはっ♡ ルイくんのお尻揺れちゃってる♡」
「くぅぅッ♡♡♡ だ、出したいのに……ッッ♡」
「出てんじゃん~♡」
──だらぁ……♡
「違うっ♡ これは……ッッ♡ 俺がしたかった射精じゃッッ♡♡♡」
「えぇ〜? じゃあオアズケが良かったってこと〜?♡」
「……ッッ♡」
違う。
違うのに……口には出せなかった。
あの快感を、梨花ねえの口淫を、忘れることができない。
むしろ思い出してしまう。
思い出してしまったらもう無理だった。
──ぐいっ♡
思わず腰を突き出した。
梨花ねえの口元へ肉棒を差し出す。
一刻も早くあの快感が欲しいと、浅ましくも媚びてしまう。
血を分けてはいないとは言え、同じ苗字を持つ義理の姉に。
「あはっ♡」
梨花ねえが口角を吊り上げた。
嘲笑と愉悦が入り混じった表情。
獲物を捕らえた獣の目。
けれどそこに、これ以上の継続の意思はなく──。
──むぎゅっ……♡
「しょうがないから手伝ってあげる〜……♡ 排泄を……♡」
力なく首を垂れる竿を通過し、梨花ねえの掌が握ったのは陰嚢。
ふっくらと腫れぼったくなった玉袋の中央を掌の上に乗せ、五本の指をゆっくりと閉じつつ『むぎゅり♡』と優しく押し潰す。
そうして手の中に収めた睾丸をそのまま掌の上で『コロコロ♡』と転がすようにして撫で回していく。
「お"っ♡♡♡ お"ぉっ……♡♡♡ だ、だめ……♡♡♡ それ以上は……ッッ♡♡♡」
「ん~?」
──ころころ……♡ にぎにぎ……♡ むにゅむにゅ……♡
大きくて肉厚な手に占拠された精子工場が外側から揺すられ、内部が無造作に掻き回される。
玉袋の外側から送り込まれる微細な振動が、その内部まで染み込んで、睾丸の中が『グツグツ♡』と煮えたぎるような奇妙な感覚。
それはやがて耐えられない奔流となって精管へと溢れ出す。
「あ"っ♡♡♡ だめぇ……♡ それほんとダメなのっ♡♡ だからっ♡♡ あっ♡ あぁぁッッ♡♡♡」
「ほら、出しなよ♡」
──にぎにぎ……♡ もみもみ……♡ むにぃ~……♡
「あ"ッッ♡♡♡ あ"ッッ♡♡♡ あ"あ"あ"ぁぁぁ……♡♡♡」
──びくびくっ♡ とろぉ〜〜……♡
しかし、下腹部に疼いた熱量とは異なり、先端部から僅かに吐き出されたのはカス程度のサラサラとした薄い精子。
射精を妨害された代償……すなわち溜め込まれた快感が破裂せず、行き場を失った残骸が外へと排出されているだけ。
睾丸の奥に残った濃厚なマグマは、放出されることなく未だ燻っている。
本来の射精であれば、それらは間違いなく肉竿を駆け上がり、快感を伴いながら梨花ねえの口の中へと解き放たれるはずだったのだ。
だがしかし現実は非情。
梨花ねえの手指が精子工場の建屋を『むにむに♡』と揉みしだけば、精子の通るパイプの栓が緩み、溜まっていた白濁がゆっくりと押し出されてくる。
自らの意思ではなく、梨花ねえの手による人工的な精子押し出しが、俺を偽物の絶頂──台無し射精へと強制的に引きずり込んでいく。
それは結局どこまでいっても射精の真似事でしかない。
本来の射精の快感は何処へやら……むしろ出ているが出したいのに出せないという意味不明な不完全燃焼のストレスが精神を蝕んでいく。
「あ"ッ♡♡♡ あ"ッ♡♡♡」
「は~い♡ おしまい~♡」
──ぎゅむっっ♡♡♡
梨花ねえの手が離れる間際、最後の最後に一際強く握り締められる睾丸。
──とろぉ~……♡
「お"ほぉ……ッッ♡♡♡」
その刺激で先端から漏れたのはやはり薄い精子だった。
出し切ってカラカラになったはずなのに、腰の奥の熱だけは一向に治まらない。
絶頂したはずの肉竿からは未だ快感の余韻が抜けきらず、睾丸は『グツグツ♡』と煮えたぎったまま。
──ぽた……♡ ぽたた……♡
「あはっ♡ 全部搾りとられちゃったね〜……♡」
梨花ねえの目の前で行われる虚しい射精。
肉棒は最早ただの排泄器官と化していた。
そしてその役割を終えた瞬間──。
──カチャリ……♡
再び檻へと収容される運命にある哀れな器官。
貞操帯の冷たい縁が肉竿に触れた途端、その先端からは勢いを失った残滓が『とぷっ♡』と吐き出され、檻の中の空洞へと落下していく。
「……ッッ♡♡♡ あ"ッ♡ あ"ぁッ♡♡♡ やだッッ♡♡♡ やだやだやだッッ♡♡♡」
女がこぼす涙のような吐精は肉竿の最後の抵抗だったのかもしれない。
しかし梨花ねえは意に介すことなく、冷徹に檻の鍵を締めてしまう。
──ガチャン……♡
「でも残念……♡ おしまいで〜す♡ 今夜も檻の中に戻しちゃいました〜……♡」
完全に閉ざされてしまった扉。
またもや自力では開けることができない牢獄へと封印されてしまう哀れな雄。
「たくさん射精させてもらって幸せだよね〜?♡ ほらお礼言いなよ♡」
「ちが……ッッ♡♡♡ こんなのは違うのぉッッ♡♡♡」
「ん〜……♡ 違くない、違くない♡ こんなにしっかり出てるから違わないって〜♡」
梨花ねえがテーブルの上に転がっているスマホを拾い上げ、カメラアプリを起動して画面をこちらへ向けてきて。
精液溜まりを作ったお腹の上に、金属の檻へ収容された肉竿が佇んでいる姿を収められる。
肉竿はまるで今にも泣き出しそうなほどにヒクつきながら、金属の筒の中で『やだやだ♡』と身を捩るのみ。
──パシャリ……♡
「あ"あ"ッッ♡♡♡ いやっっ♡♡♡ とらないでっっ♡♡♡」
「ふふっ♡ 無駄な抵抗乙~♡ あーしのピースと一緒に撮っちゃおっと〜……♡」
梨花ねえがスマホを構えながら、空いた方の手でピースサインを掲げてくる。
その人差し指と中指の間で挟むのは俺の睾丸。
「ほら、一緒に撮ろうね~♡ ……ハイチーズ♡」
──パシャリ……♡
「う"う"ッッ♡♡♡ う"ぅぅッッ♡♡♡」
「ちょっと角度つけてもう一枚……♡ あ、こっちのアプリでも撮っておこうかな〜?♡」
梨花ねえが嬉々として様々な角度から俺の無様な姿を撮影する。
精液溜まり、膨らんだ玉袋、檻に入れられたペニス、情けなく歪んだ表情、情けない男の射精直後の姿。
全てが記録されていく。
永久保存版となるであろう俺の痴態の証拠写真。
それらはこれから一生消去されることなく梨花ねえの電子データベースに保管され、今後の人生を縛り付ける枷となり脅しの材料となり辱めの道具となり続ける未来を確定させられたのだ。
「あ"あ"あ"ッッ♡♡♡ もうやだぁッッ♡♡♡ はずしてっっ♡♡♡ これをはずしてくださいぃぃッッ♡♡♡」
怒りと羞恥と快感とがごちゃ混ぜになっていく中、肉竿は依然として『だしたいだしたい♡』と震え続けるし、睾丸も未だ『グツグツ♡』と精子の製造に勤しんでいる。
檻への監禁はまさに拷問そのもの。
「じゃあこれ……葵ちゃんに見せてもいい? 今度デートするんでしょ? こういうことしちゃダメですよ〜って教えてあげたいな〜って思うんだけど〜……♡」
「ん"ん"ん"ぅぅッッ♡♡♡ やだやだッッ♡♡♡ たすけてッッ♡♡♡」
──カチャカチャ……♡
「あはは♡ デートは好きにしたらいいけど、ちんぽは預かっとくからね〜……♡ 葵ちゃんに不審がられないように、ちゃ~んと貞操帯を隠せる私服選び頑張ってね~?♡」
ケラケラと楽しそうに笑った梨花ねえが摘んだ鍵が、再び彼女の首元に垂れる鎖へと通されて。
2cmほどの小さなそれは、そのまま豊かな谷間の中へと沈み込んだ。
今宵はここまで、今夜の射精はおしまい……ということなのだ。
「あ"あ"あ"ぁぁッッ♡♡♡」
肉竿は再び勃起の兆しを見せるものの、それも檻によって阻害され、無情にもペニスケースの奥底でギチギチに締め付けられるのみ。
そして鍵も施されてしまった以上、自らの意思ではどうすることもできない。
「じゃ、あーしは寝るから〜……♡ 夜更かしはお肌
の敵だし〜……♡ おやすみなさ~い♡ ……あ、精子臭いから後片付けしとけよ〜」
「まってっっ♡♡♡ まってっっ♡♡♡」
──ガチャ……バタン……。
「う"ッッ♡♡♡ ん"あ"あ"あ"ぁぁッッ♡♡♡」
梨花ねえは満足そうな顔で手を振りながら、俺を残してリビングから出て行ってしまった。
突如としてこの世にただ独り置き去りにされた孤独感に苛まれる。
今度はどんな方法で射精欲求を煽ってくるのか?
次の解放はいつ来るのか?
終わりの見えない焦燥感だけが募っていく。
──ぐちゅ……♡ ぐちゅ……♡
「あ"っ♡ あ"ぁ……ッ♡♡♡」
自慰を試みてみても結果は一緒。
この状況は一切好転しない。
いくら弄っても、いくら慰めても、ただ虚しさが募っていくばかり。
それでもやめられない。
やめたいのに、止められない。
手が止まらない。
いくら扱いても金属の上からでは全く快感は得られないのに、それでも俺の右手は無情にもペニスを覆う檻の上を愛撫してしまう。
まるで自分の身体ではないかのような錯覚。
肉竿はひたすらに膨らみ、快感を渇望しながらも金属の檻の中で締め付けられていく。
監禁による焦燥と解放による快楽という苦くも甘い猛毒は、股間だけでなく全身を侵食していき、心の奥底で新たな感情を芽吹かせていた。
──俺は本当に梨花ねえのものになってしまったんだ。
………
……
…
【続く】