園崎詩音の逆NTR (Pixiv Fanbox)
Content
タイトル
園崎詩音のソックスや足や腋の匂いで園崎魅音を裏切るようにそそのかされた挙げ句、溶けるようなちんぽいじめで詩音の奴隷になってしまう話。~園崎魅音様への裏切り背徳マゾ~
キャプション
プレイ概要 ※ネタバレ注意
プレイの種類:匂い責め(ソックス、足、腋、体臭)、手コキ、足コキ、太ももコキ、耳舐め、乳首責め
ジャンルの種類:逆NTR、誘惑、色仕掛け、
【全体の流れ】
##P1 魅音様からの言いつけ@詩音の足跡誘惑、尋問、足裏見せつけ、脱ぎたてのソックス誘惑、ソックスの匂いでのオナニー
##P2 詩音の追撃@オナニー指摘、匂い責め、腋の匂い、手で撫でられる股間、イケナイ誘い
##P3 詩音の追撃2@生足の匂い嗅がせ、生足踏みつけ、呼吸管理、生足コキ、足とエッチ
**サンプルここまで**
**ここからご支援者様向け**
##P3 射精命令、パンツの下で漏らす、性癖植え付け
##P4 詩音のアパートでの快楽匂い責め@詩音の匂い、放置されたソックスの罠、詩音の匂いたっぷりのベッドへ添い寝誘惑される、鼠径部すりすり、自ら堕ちていくよう仕向けられる、耳舐め+乳首責め、一度は断ったのに添い寝誘惑に負ける、体臭責め、添い寝と言われながら太ももコキの誘惑、好き好き囁き誘惑、魅音を裏切る誘惑、寸止め、誘惑に負けたご褒美:太ももコキ、挟んだだけ、太ももで締め付け、頭の中から魅音の記憶が追い出される、思考書き換え、射精命令
##P5 バレる。@魅音からの壁ドン
【続く】
【ボリューム】
・無料公開分合わせて約33,000文字
・AI生成挿絵:表紙合わせて17枚
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
##P1 魅音様からの言いつけ@詩音の足跡誘惑、尋問、足裏見せつけ、脱ぎたてのソックス誘惑、ソックスの匂いでのオナニー
「うっ……♡ はぁ……♡」
園崎家の本家が数日間出かけるということもあって、僕は自宅の部屋で悶々としていた。
魅音様が不在の間に寂しくなってはいけないからと手渡された履き古しのソックス。
しかしそれは鍵付きの透明な箱に入れられており、外から眺めることしかできないのだ。
そんなものを見せつけられて、当然我慢できるはずもない。
箱の隙間から漏れ出るわずかな匂いを嗅いでみたり、どうにかして開かないかとお祈りを捧げてみたり、様々な方法を試したが、当の箱に守られたソックスはそんな僕を嘲笑うように鎮座するだけで。
それだけならまだしも、魅音様が去り際に放った『翔ちゃんは私が帰ってくるまで射精禁止ね♡』と言う言葉が脳内を駆け巡り続けるせいで、結局一日中劣情を抑えきれずにいたのだった。
夜になり、布団に入って目を瞑ると瞼の裏に映るのは魅音様の調教の日々。
足の匂いはもちろんのこと、感触や味に至るまで徹底的に刷り込まれてしまった僕の身体は、魅音様の快楽なしでは過ごすことができなくなっていた。
そんな僕に魅音様は、敢えて見える場所に餌を置き残して行ったのだ。
それもきっと、自分という存在を思い出させるため、そうやって自分に依存させるため、魅音様なしでは生きられなくさせてしまおうという算段なのだと思う。
そういう狡猾さを持つ方だからこそ、僕には従う以外の選択肢がなかった。
もっとも、仮に従わなかったところで今の僕にはどうしようもない。
もう既に魅音様以外では勃たなくなってしまっているのだから──。
『ピンポーン』
そんな折だった。
玄関に備え付けられた来客を知らせるチャイムが音を立てる。
魅音様のことを思い勃てていた象徴をなんとか抑え込み、急いで身支度を整えてから玄関の扉を開ける。
そこにいたのは見慣れた顔の……だけれとも意外な人物だった。
「はろろ〜ん⭐︎ 翔ちゃん、元気〜?」
どうしてうちに来たのか、という質問が僕の口から飛び出すよりも早く、詩音が口を開く。
「突然ごめんね? だけど、お姉に渡しといてって言われたものがあってさ……」
魅音様のお使い……。
その詩音の一言は僕の意識を掻き乱すには十分だった。
だから僕は、玄関でいそいそと黒のローファーを脱ぐ詩音のことを、なんの疑問も抱かずに家の中へとあげてしまう。
「……へー、これが翔ちゃんの家なんだー? 意外と片付いてるんですね~」
学校の帰りなのか、制服姿の詩音の白いシャツをパツンパツンに押し上げた大きな胸が揺れる。
それだけでなく、校則ギリギリまで上げられたスカートの裾から覗くむっちりとした太ももや、黒のハイソックスに包まれたふくらはぎの曲線、更には一歩踏み出すごとにフローリングにつけられていく足の裏の跡は、ローファーを脱いですぐの詩音の足がいかに蒸れているかを物語っているようで。
加えて、詩音は魅音様と瓜二つなのだ。
口調や雰囲気でなんとか判別できるものの、魅音様そっくりの造形の足型を見せられては、"出していない"ことも相まって、否応なしに意識を割かれてしまう。
その結果、いつの間にか詩音の視線が、詩音の足を凝視する僕に注がれていたことに気付いていなかった。
「……ねえ、さっきからどこ見てるんです……?♡」
その声でようやく我に返る。
「いやっ……あっ……ち、違くて……あ、そうだ……外っ! 外、暑かったのかなって……」
苦し紛れの言い訳。
だけれとも詩音は顎に手を当て『うーん』と考えるような仕草をした後、合点が行ったとばかりに小さく手を打った。
「ああ! なるほどぉ〜! 確かに今日は日差しが強かったですからね〜」
「ごめんね? 翔ちゃんの綺麗なお部屋に、私の汚れた足の足跡なんてつけてしまって……」
そんな謝罪に言葉とともに詩音の足の指先が波打てば、その動きに合わせて『むわっ♡』とした熱気が立ち上り、甘い芳香となって足の匂いが辺りに漂い始める。
その香りに当てられたのか、それとも単純に視覚的な効果によるものか、あるいは両方か。
下腹部に血流が集中し始めてしまう。
「……ふーん」
僕と詩音の混ざり合った視線が、ほんの一瞬外れてしまう。
少しだけ下がった詩音の視線。
だけれとも、またすぐに僕の目を捉えた詩音の綺麗な瞳が『ニヤリ♡』と歪む。
(き、気づかれた……!?)
何を言われるのかとドギマギしたのだが、僕の予想に反して詩音はそのまま踵を返すと、部屋に備え付けられたソファへと深く腰掛けてしまった。
「私、お姉からあるものを受け取ったんですよね〜……。これを翔ちゃんに渡しておいてって……」
足をゆっくりと持ち上げてクロスさせた詩音が、胸のポケットを弄ると、指先に摘み上げられた小さな小さな鍵が顔を出す。
狭い部屋の中央に置かれたローテーブルを挟んだ二人の間には妙な空気が流れ出し、いたたまれなくなった僕が飲み物でも出そうと立ちかけた時だった。
詩音が口を開いたのは。
「……これ、何の鍵なんです?」
「……っ」
間違いなくあの鍵だ。
魅音様のソックスを閉じ込めた透明な箱の鍵。
そんな危険物とも言える鍵を、魅音様はわざわざ詩音に預けたのだ。
「言えないんですか? それなら俄然私も興味が湧いてきちゃいますね」
対面に座る詩音が長い脚をこちらに伸ばしてきて。
「テーブルを足置きにしちゃうなんて、少々はしたないですけど……♡」
爪先をこちらに向けたかと思うと、指の先が『ピン♡』と天を向く。
使い込まれところどころ薄くなった黒い生地。
ローファーの中に紛れ込んだ土埃や、白い結晶と化した汗の塊。
凝縮されたそれらが染み付き、いくら足の裏とはいえ、魅音様とは異なり、あのお淑やかで上品な雰囲気の詩音からは想像もできない出立ちでそこに佇んでいるのだ。
「……ねぇ、人の足の裏、ちょっと見すぎじゃないですかぁ……?」
足首を交差させながらそう言った詩音の声を皮切りにして意識が戻ってくる。
慌てて視線を逸らしたものの、その一瞬の間ですら脳裏にこびりついた光景は消えてくれない。
目の前に詩音の足があるという事実。
『綺麗』『美しい』『触りたい』『嗅ぎたい』『舐めたい』
ありとあらゆる感情が一斉に押し寄せてきて止まらない。
頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうほど感情が入り乱れているのだ。
まだ視界の端に映り込む程度しか見ていないというのに、僕の頭の中はもう詩音の足のことでいっぱいになってしまっていた。
これ以上考えるのは良くない気がする。
「ふふっ、変態さんですね……♡」
そう言って笑う声さえ艶を帯びていた。
ここは僕の家のはずなのに、空気は完全に詩音に支配され。
次に何を言われるのか怖くて仕方ないはずなのに、同時に心地良さも感じてしまう。
僕を見下ろす視線が気持ちよく、許しさえ出れば今すぐにでも詩音の足にしゃぶりつきたかった。
「だけど、この鍵が何の鍵なのか教えてくれない限りは、やっぱりこの鍵を渡すことはできそうにないですねぇ〜?」
わざとらしく肩をすくめる様子さえも可愛らしいと思ってしまう。
このままずっと見ていたいとさえ思うほどに、詩音は魅力的な女性だったのだ。
そんな彼女を前にして僕は何も言えずに黙り込んでいると、詩音はおもむろに立ち上がるなりローテーブルに身を乗り出してきた。
顔が近い。
互いの吐息を感じるほどの距離にまで接近されて、透き通った大きな瞳で見つめられてしまえば、もう目を逸らすことなんてできなかった。
「……じゃ、私はそろそろ帰りましょうかねー」
心臓が早鐘を打つ中、不意に詩音が口にする。
突然の宣言だったが、なぜかそれを残念だと思う気持ちの方が大きかった。
「あれぇ? どうしたんですか? 名残惜しそうな顔しちゃってますよ?」
詩音の言葉にハッとさせられる。
どうやら顔に出てしまっていたようだ。
だけれどもすでに立ち上がった彼女がもう一度ソファに腰掛けてくれることはなかった。
「あ、そうだ……」
何かを思いついたかのように、ふくらはぎとソックスの間に指をかけ、少しずつずり下ろし始める詩音。
白く柔らかい生の足があらわになるにつれて、濃密なフェロモンを放つ蒸気が昇っていくように見えて……。
「これ、使ってもいいですよ?♡ 箱の中のものは取り出せないみたいですし……♡」
そう言われた瞬間、かっと全身が熱くなる。
詩音にバレないようにと必死になって隠していたものが全て無駄であったことを思い知らされたのだ。
いつからバレてたんだ?
最初から?
いやそんなわけ……。
なぜ?なぜ?なぜ……?
「じゃ、私はもう帰りますので……♡ 今脱いだものははですね……んーっと、翔ちゃんにあげますね?♡」
そんな考えが浮かんでは消えていく間に、詩音はさっさと靴を履いて出て行ってしまっていた。
『それじゃあ、また』などと言いながら、にっこりと笑った笑顔が網膜に焼き付いていて。
後に残された僕は詩音の脱ぎたてのソックスを手に持って呆然と立ち尽くすしかなかった──。
………
……
…
しばらく時間が経過しても思考回路はまだ回復しなかった。
それから数十分後になってやっと頭が働きだした頃になると、自然と手に取ったままの靴下へ目が向いてしまう。
今までどうやって呼吸をしていたのかわからないくらいに興奮していて、それでいて頭はどこか冷静に状況を判断しようと試みる。
手の中にある詩音のソックス。
まだ生暖かさの残るそれが僕の本能に訴えかけてくる。
「……だ、だけどッッ!!」
そう、詩音の突然の来訪によって、部屋の隅へと追いやられた透明な箱。
家具の隙間から僅かに覗く透明な箱の中に収まった魅音様のソックスが僕に訴えかけてくるのだ。
──詩音のソックスに浮気していいと思ってんの?
──射精は禁止してるんだけど?
──今自分がしようとしていることわかってる?
だがしかし、決して手に取ることのできない魅音様のソックスよりも、今まさに手の中にあって熱を感じられるくらいリアルな存在である詩音のソックスの方に魅力を感じてしまっているのも事実であった。
「……そ、そうだよ!! 別に詩音に欲情したわけじゃないんだ!! これは……これはただ……ぼ、僕を放置する魅音様が……悪いんだ……!」
そう自分に言い聞かせるようにして、手元にあるモノを握りしめる。
ゴワゴワとした感触が手のひらを刺激するたびに鼓動が激しくなっていく。
改めて見るとそれは詩音らしからぬ汚れをあちこちに付着させていた。
普段は手入れを怠らないであろう詩音とは思えないほどボロボロになったそれに違和感を感じつつも、それ以上に僕の視線を惹きつけて止まない。
「うっ……」
思わず声が漏れる。
次第に喉が渇いていくような感覚に襲われながら、それをゆっくりと鼻先へと近づけてしまう。
「す、少しだけなら……」
鼻に届く匂いが少しずつ濃くなるにつれて、『絶対にダメだ』という考えは『少しならいいだろう』という自分へ甘いものへと変わっていく。
あと一歩を踏み出せずにいたものの、頭の中ではすでに何度も葛藤を繰り返し、結局は欲望に負けてしまうのだ。
「あ"っっっ♡♡♡」
罪悪感を覚えていたことなんて一瞬で吹き飛んでしまう。
鼻腔を満たす濃厚な雌の香りに脳ミソごと溶かされていくような感覚。
詩音の汗がたっぷりと染み込んだそれは、まるで媚薬のように思考を鈍らせ理性を奪っていく。
──これやばいっっ♡♡♡
揺らぎかけた魅音様への忠誠心。
だけれども詩音に与えられた黒ソックスは僕に考える余裕を与えてくれず、ただただ目の前のものを貪ることに夢中になっていた。
鼻を押しつけたまま大きく息を吸い込めば、肺いっぱいに満たされるのは蒸れた靴の中に閉じ込められ続け熟成されたフローラル臭。
詩音の足の臭い。
嗅覚神経を直接刺激してくるかのような衝撃に耐えられず、顔を離そうとするのだけれども離れられない。
もっと味わいたいという欲求に逆らえず、何度も何度も深呼吸繰り返すうちに、とうとう我慢の限界を迎えてしまう。
「ん"あ"っっ♡♡♡ あ"あ"っっ♡♡♡ きもちっっ♡♡♡」
詩音の美しい顔立ちからは想像できない匂いの前に、僕は我慢できずに股間の竿を握り締め、上下に動かし始めていた。
しゅこっ♡ しゅこっ♡ しゅこっ♡
ひとコキごとに全身を襲う痺れるような快感。
腰の奥から湧き上がってきた劣情が詩音のソックスによって解放されていくようでたまらない。
詩音の生の足が直接触れていた布地の最も臭いの濃い爪先部分を鼻先に押し付けるようにしながら擦り付け、腰をかくつかせる。
「はぁーっ♡♡ ふぅーっ♡♡」
だらしなく口を開けて荒く息をつく。
唾液にまみれた舌が空気に触れてひんやりとした感覚を覚える。
それでもなお止まることのない右手の動き。
詩音の汗と体臭の入り混じった蠱惑的な匂いの前に、僕のペニスはいとも簡単に屈服してしまったのだった。
「し、詩音っっ♡♡♡ イクっっ♡♡♡」
びゅくびゅくっっ♡♡♡ びゅっっ♡♡♡ びゅーーーッッッ♡♡♡
どぷっ♡ ごぽッ♡ どぽぉ──ッッッ♡♡♡
その瞬間快感が全身を駆け巡り、脳天を貫いた。
勢いよく飛び出した白濁は床にまで飛び散り、詩音が歩いたであろう跡に向かって降り注ぐ。
「うくっっ♡♡♡ あ"っっ♡♡♡ はぁーーっっ♡♡♡」
独特の青臭さと雄特有のイカ臭さが入り交じった異臭。
絶頂後の余韻に浸りながらも、未だにドクンドクンと脈打つ陰茎を抑えることができないまま、僕は再び自慰を始めてしまう。
『全部出しちゃえ♡』
脳裏にこびりついた詩音の匂いが、僕にそう語り続けてくるようで……。
僕は魅音様と詩音に二股をかけてしまっていることを自覚しつつも、自分自身をどうしても止めることができなかった──。
………
……
…
##P2 詩音の追撃@オナニー指摘、匂い責め、腋の匂い、手で撫でられる股間、イケナイ誘い
「──結局シちゃったんだ?♡」
「んぐっっ!!」
何事もなかったかのように振る舞っていた詩音が、突如耳そばで囁いてきたのは、魅音様が役割を終えて村に帰ってきてからのことだった。
「あっ♡ その反応は図星みたいですね〜……♡」
「やっ……ち、ちがっっ……!」
こんな話誰かに聞かれてはまずい。
だけれども耳そばで囁かれ続けるだけで言葉が出てこない。
必死に否定しようとするけれど、喉奥から漏れるのは声にならない音だけだった。
「あらら〜?♡ どうしちゃったんですか〜?♡ ちゃんとお姉にも報告できましたか〜?♡ 詩音のソックスで出しちゃいました……って♡」
『くすくす♡』と笑う声が鼓膜を震わせるたびに背筋がゾワゾワと粟立っていく。
あの後、魅音様へは射精していないという嘘の報告をしてその場をしのぐことができたものの、僕は内心気が気ではなかった。
勘のいい魅音様のこと。
もし変な言い訳をしようものなら、勘繰られてあっという間にバレてしまう。
「ふふっ……♡ 焦ってる焦ってる……♡ ねぇ、実はお姉から『鍵を渡しといて』なんて言われてなくて、本当は私が勝手に持ち出しただけなんだって言ったらどうしますかぁ〜?♡」
魅音様に疑われたらおしまいだと焦る僕に畳み掛けるように耳元で囁きかけられ、さらに混乱させられてしまう。
「それでぇ……どうですか?♡ あの後、私のソックスでたくさん興奮できましたか?♡ お姉のものじゃない……私の匂いを堪能しながら……♡」
「……ッ!」
反論の言葉を口に出そうとする前に、それを阻止するようにして詩音が言葉を続ける。
耳にかかる熱い吐息のせいで思考がまとまらない。
完全にペースに乗せられてしまっていた。
「まぁいいです♡ 浮気者の翔ちゃんのことは、許してあげます♡」
そう言うと詩音はゆっくりと離れていき、いつも通りの笑顔に戻る。
さっきまでの態度は何だったのかと思えるような豹変ぶり。
詩音が去ってからもしばらくの間、心臓の高鳴りが収まることのなかった僕は授業中もどこか上の空で。
そんな状態で部活にも身が入るわけもなく、連戦連敗で多種多様な罰ゲームを受けることになりながら、やっと解放されて一人になった時だった。
下駄箱の中に入れられた一通の手紙。
恐る恐るといった様子でそれを開けば、魅音様の字でこう書かれていた。
『部活が終わったらいつもの部室にくること!
魅音』
短い文章ではあったが、それだけで充分だった。
手紙をポケットにしまうと、すぐに指定された場所へと向かうために走り出す。
校舎内にほとんど人はいない。
とはいえ廊下を走るわけにはいかないので、できるだけ早く歩くように心がけるものの、逸る気持ちが抑えきれない。
そしてようやく目的地に到着した僕は、魅音様への複雑な気持ちが抑えきれずについつい叫んでしまっていた。
中にいるのが誰かも確認せずに。
「み、魅音様ぁぁ………ッッ♡♡♡」
「へぇ〜、翔ちゃんはお姉のこと、そんな風に呼んでるんですねぇ?♡」
待ち焦がれていた人物の名前を叫んだ瞬間、部屋の奥から聞こえてきた声にビクッと身体を震わせてしまう。
聞き間違えるはずがない。
その声は魅音様のものではない。
紛れもなく詩音の声であったからだ。
「うふふっ♡ 驚きましたぁ?♡」
「あ……え……?」
困惑する僕をよそに、相手はどんどん距離を詰めてくる。
魅音様と同じ長い緑の髪を揺らしながらゆっくりと。
詩音が一歩踏み出すごとに、真っ白なパンプスが『カツカツ』と音を立てて迫ってくる。
その歩調に合わせて『たゆん♡ たゆん♡』と揺れ動く豊かな胸。
縦にスリットが入ったニット生地のノースリーブは、詩音のカラダの形がくっきり浮き出ていて。
特に胸の豊かな膨らみ強調されるデザインになっているため、目を奪われずにはいられない。
下半身に目をやれば、肉付きの良い太ももとシミひとつない素肌の色艶の良さが目に毒すぎる。
モデル顔負けのプロポーションを持つスタイル抜群の身体つきに加えて、整った顔立ち。
こんな田舎にいるには惜しいくらいの美少女。
「あはっ♡ そんなにマジマジと見ちゃって……♡ もしかして見惚れちゃいました?♡」
そう言いながら、わざと見せつけるようにして足を交差させ、挑発するように笑みを浮かべる詩音。
その動きに合わせて豊満な胸が『たぷんっ♡』と弾むのを見てしまい、思わず唾を飲み込んでしまう。
「あぁ、男の子って本当におっぱいが好きですよねぇ?♡ ほらほらぁ〜♡ 揉んでみます? なーんて……♡」
胸を突き出すように前かがみになり、両手を使って左右交互に持ち上げてみせる詩音がペロリと舌を出す。
その動作一つ一つがいちいち煽情的で、視線は釘付けに。
そうやって僕が動揺している間にも、段々と距離が縮まってきており、詩音がとうとう目の前にまで迫ってしまう。
「あははっ♡ どうしたんですかぁ?」
「いや、あの……」
密着寸前の距離にまで迫る美女を前にするとさすがに緊張してしまい、うまく言葉を発することができない。
「お姉がいると思って勇んできたのに、いたのが妹の私とわかってガッカリしました……?♡」
『クスクス♡』笑いながら問いかけてくる彼女に圧倒されて、返事ができず黙り込むことしかできない。
すると、そんな僕の様子を見た詩音はさらに笑みを深くする。
『ニヤニヤ♡』と細められた目に射すくめられて身動きが取れなくなってしまう。
「あらあらぁ〜?♡ 急に黙ってしまってどうしたんですぅ?♡ ひょっとして緊張してます?♡」
わざとらしく声に出し、詩音がもう一歩詰め寄ってくる。
お互いの息がかかるほどの距離。
甘い芳香が立ち込めてきて頭がクラクラしてきた。
香水とは違う不思議な香りだったが嫌な香りではない。
どこか癖になるようでありながらも危険な感じがする香り。
「どうしたんですか? そんなにスンスンと鼻を鳴らして……♡ もしかして私の香りが気になるんですか?♡」
そう言われて初めて自分が息を荒げていることに気がついた。
心臓が激しく脈打ち始め、顔が火照ってくるのがわかる。
「嗅いでみます……? 私のニオイ♡」
目と鼻の先まで近づいてきた詩音が両腕を頭の後ろで組みつつ誘うように言い放つと、ふわりと揺れるエメラルドグリーンの髪を掻き分けながら自信たっぷりの表情を見せる。
胸元が大きく膨れ上がったニットセーターは、体のラインを強調しながらも清楚な雰囲気を失わせない絶妙なバランスを保っていたものの、ある一点からどうしても目を離せない。
「暑いですよねぇ……♡ だからどうしても蒸れて、少しニオイを発しちゃうんですよ〜……♡」
そう笑った詩音の視線の先の汗ばんだ窪みは湿っており、かすかに立ち昇る湯気。
よく見ると汗が玉になって浮かんでいて、それが肌表面の温度の高さを示しているようだった。
「女の子はこういったところのニオイに敏感なんです……♡ デリケートゾーンというか……♡ だから、翔ちゃんに、私のデリケートゾーンが臭くないか、確認してもらいたいな〜……なんて♡」
言葉が出ない。
デリケートゾーンがどこを意味するかは明白だったが、それを自ら口にすることは憚られた。
そこは普段目にすることのない部位で、だけれども詩音のそこはきちんと手入れが行き届いているのか、つるんと艶やかな光沢を放っていた。
「ふふっ♡ 腋の匂い……♡ 嗅いでみます?♡」
「あ"っ……♡」
自分がノーというより先に、詩音の腋が目の前に差し出される。
腕を上げて大きく開いた腋を見せつけると、そこは途端に濃密なフェロモンを放ち始めたようだった。
まるで花の蜜のような甘い香りに、鼻腔だけでなく肺までも犯されてしまいそうになる。
そこから発せられる魅惑の香りに抗えるはずもなく、自然と吸い寄せられていった。
──嗅ぎたい……♡
──この腋の下に顔を埋めてしまいたい♡
それはまるで見えない手が伸びてきて、後頭部を優しく押さえられているかのような錯覚を覚えた。
誘われるままに鼻を近づけていくと、ツンと甘く刺激的な香りが鼻孔を刺激する。
理性などとっくに失われており、ただ本能のままに求め続けたい欲求だけが募っていった。
無意識のうちに舌を伸ばし、舐めようとしたところで──。
「……っ!?」
「いいニオイですか? 私の腋は……♡ クスっ♡」
そう耳元で囁かれたことで、『ハッ』と笑に返る。
今僕は何をしようとしていたのか。
目の前に広がるのは汗ばんだ腋の窪み。
つい先ほどまでそこに顔を埋めようとしていたという事実を認識した瞬間、頭の中が真っ白になっていく。
「うっわぁ〜♡ すごい顔してるじゃないですかぁ〜♡ なにしてたんですぅ? 人の腋の下を舐めようとしてましたよね?♡ やっぱり変態さんなんですね、翔ちゃんは♡」
そして次の瞬間には、僕のことを嘲笑う詩音の声が降り注ぐ。
羞恥心が込み上げてくる一方で、背中にゾクゾクしたものが走る感覚を覚える。
恥ずかしさのあまり顔を背けようとするが、なぜか身体が言うことを聞いてくれない。
それどころか、逆にもっと顔を近づけようとさえしていた。
「あれれ〜?♡ どうして逃げないんですか〜?♡ 恥ずかしいならやめればいいじゃないですかぁ〜♡ 私の腋から顔を離せばいいだけなんですよぉ〜?♡」
「さ、どうぞ? 顔を離して下さい♡」
そんなことを言いながらも詩音はずっと腕を上げたまま動かない。
そのおかけで、いつまでも至近距離にある腋から漂う濃厚なメスのフェロモンを嗅がされるハメになっていた。
「──すぅーっ……♡」
自然に鼻の穴が開き、息が荒くなり始める。
鼻先を掠めるのは甘酸っぱい少女の匂い。
汗ばんでいて濃厚な体臭が脳髄を刺激し、思考能力が奪われていく。
「あ、やっぱり嗅いじゃうんですね……♡ いいですよぉー?♡ 好きなだけ味わってくださいねー?♡」
その言葉と共に、『ずいっ♡』と迫ってくる芳醇な腋下。
我慢できるわけがなかった。
「んんっっ♡♡♡ すぅーー♡♡♡ ん"ん"ん"っっ♡♡♡ すぅーーー♡♡♡」
嗅覚細胞が一斉に稼働し始める。
呼吸をすればするほど意識が薄れていき、現実感が遠のいて、詩音の腋という目の前の存在だけを意識させられる。
脳裏に突き刺さるような刺激臭の中にほのかな甘さを感じ取り、それが余計に意識を混濁させるのだ。
「……そろそろ限界みたいですねぇ♡」
蠱惑的な響きを含んだ声で囁く詩音の言葉には催眠術じみた魔性が込められていた。
その声を聞くだけで腰が砕けてしまいそうな快感を覚え、全身が弛緩していくような感覚に襲われる。
そして僕はこの感覚を知っていた。
「ふふっ♡ もう我慢できないんじゃないですか?♡」
さわっ……♡
「あっ……♡」
「ほぉら♡ こうやって撫でられるだけでビクビクしちゃってますよー?♡」
さわさわさわ……♡
腋を晒した腕とは反対の手が、ズボンの上から股間を撫でる。
手のひら全体で包み込むように押し当てられると、じんわりと温もりが広がり、心地よい快感に包まれていく。
「し、しおっっ♡♡♡ しおんっっ♡♡♡ ん"っっ♡♡♡」
「ふふふ……♡」
さすさすさす……♡
しかし詩音は一向に手を止めてはくれなかった。
竿の形を確かめるように指を這わせ、裏筋を撫で上げながら亀頭を弄び。
荒くなった僕の呼吸は、そのまま詩音の腋フェロモンをダイレクトに吸い込んでしまう。
魅音様に教え込まれた匂いが、詩音のニオイに塗り替えられていく。
それでもなお貪欲に匂いを求める身体は、もっともっとと言わんばかりに腰を突き出してしまっていた。
「はい、おしまい……♡」
だが、そんな天国のような時間も長くは続かなかった。
「えっ……?」
いつの間にか動きの止まった手のひらが、ゆっくりと離れていく。
それと同時に耳にかかる吐息混じりの声。
ゾクっと背筋が震え上がると同時に、全身の力が抜けていく。
抵抗の意思を完全に失ってしまったわけではないはずなのに、身体は詩音を求めているようで、いうことのきかない腰は空中に向かってカクついてしまっていた。
「ねぇ、翔ちゃん?♡ 今から私とイケナイ遊びをしましょうよ♡」
淫靡さをたっぷりと含んだ声。
そんな音を放った声の持ち主である詩音が、妖しい弧を描いた唇を耳元へと押し付けてくる。
『ねちゃり♡』などと普段絶対に聞くことのできない粘着質な水音。
詩音の口内で絡む唾液の音が、生々しく頭の中で響き渡る。
快楽を生殺しにされた今、僕の中には断るすべなんてありはしなかった──。
………
##P3 詩音の追撃2@生足の匂い嗅がせ、生足踏みつけ、呼吸管理、生足コキ、足とエッチ.、射精命令、パンツの下で漏らす、性癖植え付け
「いい眺めですね〜♡ 同い年の男の子に、汗かいた足の匂いを嗅がせてるなんて……♡ すっごく倒錯的ですもんね〜♡」
『くすくす♡』と笑う詩音の前に跪き、一心不乱に臭いを嗅いでいる自分の姿はまるで犬のようだった。
しかしそれを自覚しても尚、やめようとは思わなかった。
いや、やめられなかったのだ。
「お姉が見てた眺め……こうして実際に足の匂いを嗅がせながら、犬みたいになった翔ちゃんを見下ろすのも思ったより悪くないですね〜♡」
魅音様のことが言及されるたびに、心臓がチクチクと痛む。
心の奥底では魅音様への崇拝を誓いながらも、詩音の足というある種の神々しさすら感じられる部位が目の前に差し出された瞬間にはすべてを忘れ、足の裏の放つ蠱惑的な匂いを嗅ぐことだけしか考えられなくなっていた。
今の僕にとって、目の前でほくそ笑んでいる女こそが絶対的な支配者なのだということを、身をもって思い知らされる。
「……ねぇ、翔ちゃんにとってどんな匂いなんですか? 私の足のニオイって♡」
そう言って持ち上げられた足に引っ張られるように顔面が追従してしまう。
視界いっぱいに広がった足指の付け根とその隙間。
汗ばんだ肉厚な部分が『むわり♡』と熱気を放ち、同時に強烈な淫臭を放つ。
「あはは♡ 足を餌に垂らしてたら翔ちゃんが釣れちゃいましね〜♡」
パンプスから抜き取られた生足を見せびらかすようにして、挑発的な台詞を吐く詩音。
密着していた足が離れることで詩音の射抜くような視線の雨に晒される。
足の匂いに夢中になる僕のことを『ニヤニヤ♡』と心底愉快そうに見下ろし、妖艶な笑みを顔に貼り付けていた。
そう思ったのも束の間──。
「なに物欲しそうに見上げてるんですか? 翔ちゃんが口づけをするのはこっちですよ?」
持ち上がったはずの足の裏が、もう一度ゆっくりと降りてくる。
天井の照明を遮り影を落とす足の裏。
足の裏だというのに、詩音のそれはしっとりと吸い付くようなキメの細かさを誇っていて。
ほんのりと赤く色付き、血行の良くなっている様子が見て取れるほど健康的な色合い。
毛細管現象によって赤らんだ足の裏の表面に付着した汗の跡が『ぬらぬら♡』と輝きを放ち、まるで誘っているかのようだった。
むぎゅぅぅ……♡
「あはは♡ 男の子の大切なお顔……♡ 足で踏みつけちゃいました♡」
ぎりぎりぎり……♡
さっきまでの鼻を摘むような、言わば匂いを嗅がせるためだけの踏み方とは違う、直接顔面を圧迫し体重をかけるような乱暴な行為。
鮮やかなピンク色の爪が美しい曲線を描き、足の裏に刻まれた細かな皺さえも計算されているように見えた高級な調度品のような詩音の足が、僕の顔いっぱいを覆っていた。
「無駄ですよ? ジタバタしても……♡ もう翔ちゃんは壁と足とにサンドイッチされて、逃げられなくされちゃってるんですから……♡」
「だってもういいですよね? めちゃめちゃに壊しても……♡ お姉のモノなのに、自分から私の足の匂いを求めちゃってるんですから……♡ 私に壊されちゃっても文句言えないでしょう?♡」
このままではまずい。
頭の中を嫌な予感がよぎるが、詩音の柔らかい足裏が僕の顔を『ぎゅうぎゅう♡』と押し潰し、とてもじゃないが逃れられる状況ではなく。
「……んっ♡ どうされましたかぁ?♡ そんなに暴れないでくださいよー?♡ くすぐったいですからぁー♡」
どうにか脱出できないかと藻掻く僕に浴びせられる、嗜虐的で艶っぽい声。
片足一本で僕を押さえ込んでいることへの優越感からか、余裕たっぷりといった様子で『クスクス♡』と笑い声を上げる詩音は、ひどく楽しそうだった。
「ほら、翔ちゃん? ちゃんと息しないと窒息しちゃいますよ〜?♡」
促されるままに鼻から息を吸えば、身体の中に流れ込んでくるのは濃厚な少女の芳香。
酸っぱさと苦味を併せ持った、決していい匂いとは言えない悪臭。
なぜだか病みつきになってしまう独特の魅力を持つ香り。
いくら息を吸っても足りないくらい強く吸引してしまいたくなる不思議な引力を秘めた極上のニオイを、僕は肺いっぱいに吸い込んでしまう。
「……抵抗する力がだんだん弱くなってきましたね……?♡ もしかしてもう堕ちかけてたりします……?♡ 私の足が好きになっちゃってたりしますか〜?♡」
顔を踏まれ、身動きが取れない状態の中、甘い言葉で弄ばれ続ける。
呼吸が浅くなるにつれて鈍くなっていく思考。
しっかりしようと新鮮な空気を求め、吸い込めば吸い込むほど染み込んでくる詩音の足の匂い。
魅音様のと違って一撃の重さはないが、匂いに纏わり付かれているかのような執拗さでじわじわと蝕まれ、魅音様のマーキングの跡をねっとりと塗り替えられていってしまう。
でも逃げようにも逃げられない。
既に身体の力は抜けきり、床にへたり込んだまま詩音の足を顔で受け止めることしかできなかった。
「あーあー、すっかり蕩けきってますねこれは……♡ ここまで素直だとちょっと気持ち悪いかも……♡」
どこか嬉しそうな声色で笑う詩音。
完全に主導権を握られてしまったこの状況でも、彼女に敵意があればまだ抵抗する余地はあったかもしれない。
しかし彼女から感じるのは純粋な悪意ではなく、むしろ好意に近いものだった。
姉が手に入れた玩具に手を出す妹のようなもの。
人が持っているものが欲しくなってしまう子供の心理。
僕という存在を詩音が狡猾に掠め取っていく。
「じゃ、そろそろこっちも躾けてあげましょうかね〜♡」
きゅっ……♡
「ん"ん"ん"ん"っっっ♡♡♡」
股間に優しく添えられた足。
なだらかなカーブを描いた足の裏が、硬く凝り固まった陰茎を形どるようにぴったりフィットする。
柔らかな感触。
得も言われぬ幸福感。
まとまりかけていた思考が一気に霧散する。
「へぇ〜、翔ちゃんは足の匂いを嗅いでるだけで勃起しちゃう、変態さんなんだ〜?♡」
硬さと大きさを確かめるように、詩音の足がズボン越しのペニスを柔らかく押し潰す。
『じわじわ♡』とかけられる圧力に呼応するように、浅く短くなる呼吸。
魅音様が与えてくれるものとは異なる感覚に戸惑いを覚えつつも、僕は詩音の足で着実に追い詰められていく。
「気分がいいですね♡ お姉が大切にしていた翔ちゃんが、私の足の下でこんなにも情けない姿になっていくのは……♡」
すりっ……すりぃっ……♡
根元から先端へ向かって。
ダイナミックかつしなやかに、それでいて繊細さを伴った詩音の足の動きによって、肉棒全体が撫で回されていく。
その動きに合わせて小刻みに身体が跳ね上がり、無意識のうちに声が口から漏れていた。
「翔ちゃんはここが気持ちいいんだ〜?♡ ふふっ♡ もっとして欲しいですか〜?♡」
ズボン越しに伝わる体温が徐々に高まり、摩擦による熱が下半身全体を包み込み始めていた。
その熱量は際限なく上昇を続け、もはや我慢できるレベルを超えようとしていた。
切迫詰まった表情のまま口をつぐんで耐えたところで、顔面を踏み潰す足の裏にさえ抗えない無力感が心を蝕んでいく。
やがて意に反して動き出す腰。
パンツの中で窮屈そうに震えるそれの先端からは、透明な液体が滲み出し、布地にシミを作っていた。
「あっ、自分から動いちゃうんですね……♡ いいのかな〜? それ、『詩音の足は気持ちがいいです♡』って認めてるようなものじゃないんですか?♡」
からかうような口調で問い詰めてくる詩音。
しかし腰は止まらない。
魅音様への想いを胸の内でぶちまけるが、そんな想いも全部詩音の足に塗り替えられていく。
「あはは♡ ほんとしょうがないですね〜♡ いいですよ? 翔ちゃん自ら認めて、お姉を裏切る浮気オナニー♡ しちゃって下さい♡ 私の足の匂いと柔らかい感触に押し潰されながら、無様に射精して下さい♡」
足で……足の裏なんかで……♡♡♡
それも魅音様を裏切ることを認めさせられながら、足の裏に向かって腰を振ることを強要させられる。
「あはっ♡ ダメじゃないですかぁ♡ お姉の玩具のくせに他の女の足の裏なんかで気持ちよくなっちゃって……翔ちゃんのやってるソレ、最低の行為ですよぉ?♡」
いや、違う。
強要なんかされていない。
その証拠に、詩音は僕の股間を踏みつけた足に力なんか入れていないのだ。
ただ優しく添えただけ。
それなのに僕は、力の抜けた足の裏に向かって『ヘコヘコ♡』と情けなく腰を振ってしまっている。
自らの意思で、魅音様を裏切ろうとしてしまっているのだ。
「あっ♡ なんだかびくびくって、翔ちゃんのココが脈打ってますよー?♡ もうすぐお姉を裏切って気持ちよくなっちゃいそうなんですね?♡」
そう囁かれた瞬間、背筋に強い電流が走るような感覚に襲われ、思わず身体を仰け反らせてしまった。
頭がクラクラするくらいの衝撃と共に、急速に膨張していく興奮。
今にも爆発しそうなほどに膨れ上がったペニスはもはや制御不能に陥っており、ただただ快楽に飲み込まれていく。
「あはは♡ 一生懸命に腰突き出しちゃって……♡ いいですよー♡ 翔ちゃんが気持ちよく裏切れるように、私が命令してあげます……♡ これなら仕方ないって言い訳できますもんねー?」
やっとのことで繋ぎ止めていた我慢の糸。
今そこに、詩音の魔の手がかけられたのだ。
そして僕は、あろうことか魅音様との日々の思い出ごと、詩音に踏み潰されてしまう未来を想像し──。
「あ〜あ……♡」
全てを悟った詩音の言葉の意味を理解した瞬間、脳天を突き抜けるほどの刺激が全身を駆け巡った。
腰の辺りを中心に広がっていく甘美な痺れ。
奥底から湧き上がってくる甘い疼き。
必死に押さえつけようとするものの、繰り返し押し寄せてくる快感の波の前に、腰の動きを止められない。
「自分から気持ちよくなってるくせに……♡」
そんな様子を楽しむように目を細めつつ、口元を歪めていやらしい笑みを溢し、じっとりと僕に視線の雨を降らせつつ。
張り詰めた糸に引っ掛けた指を引くように、そっと口を開いた。
「イ〜〜〜〜ケっ…………♡」
ぷちんっ♡
びゅくッ♡♡ びゅくくっ♡♡
びくびくびくぅっ♡♡♡
激しい痙攣と共に浮き上がる腰。
大きく脈打った直後、下着の中を熱い液体が駆け抜けていく。
びゅるッッ♡♡♡ びゅくッッ♡♡♡ どぷっっ♡♡♡
「……あーあ♡ お姉を裏切って違う女の足に出しちゃった……♡」
心底残念そうに、しかしどこか嬉しそうに。
勝ち誇った笑みを浮かべる詩音の視線が突き刺さる。
びゅくぅッッ──♡♡♡ びゅるっっ♡♡♡ とぷぷッッ♡♡♡
──も、漏れるなっっ♡♡♡ おさまれっっ♡♡♡
そう願ったところで、尿道を駆け上がってくる感覚を止めることはできず。
激しい絶頂により深くなった呼吸のせいで、体の奥深くまで入り込んできた詩音の足のニオイと射精の快楽とが結びけられていく。
どぷとぷとぷ……♡♡♡
どくっ♡ どくっ♡ どくっ♡
びゅるッッ──♡♡♡
長く、深い射精。
その癖、ペニスから飛び出す量が魅音様の時と比べ遥かに少なく、そのせいでより長い時間、詩音の足のニオイによる射精の快感を味わわされてしまい。
「……クスっ♡」
だけれども、そうして快楽の沼の中で藻掻く姿すら、目の前の少女を楽しませるアクセントでしかなく。
長い長い射精の間、じーっと見つめられたまま。
やがて、最後の一滴が放出されたところで、淫らに微笑む少女の口がゆっくりと開かれた。
「……あ〜あ♡ 私のニオイで漏らす快感……♡ ちんぽが覚えちゃったね♡」
ゆっくりと退けられた足の裏の向こうには、口元を新月のように歪めた詩音がいた──。
………
……
…
##P4 詩音のアパートでの快楽匂い責め@詩音の匂い、放置されたソックスの罠、詩音の匂いたっぷりのベッドへ添い寝誘惑される、鼠径部すりすり、自ら堕ちていくよう仕向けられる、耳舐め+乳首責め、一度は断ったのに添い寝誘惑に負ける、体臭責め、添い寝と言われながら太ももコキの誘惑、好き好き囁き誘惑、魅音を裏切る誘惑、寸止め、誘惑に負けたご褒美:太ももコキ、挟んだだけ、太ももで締め付け、頭の中から魅音の記憶が追い出される、思考書き換え、射精命令
──私の住んでるアパートにお越し下さい♡
女の子っぽい可愛らしい便箋に綴られた文字を見ることになったのは、詩音の足のニオイを覚えさせられてから一週間後のことだった。
その間、魅音様とも詩音とも、意図的に距離を取るよう努めたが結果は芳しくなく。
日が経つごとに、体の中へとムラムラが蓄積し、まとわりついてくるような詩音の足のニオイをどうしても意識せざるを得なくなりつつあった。
というのも、授業中、事あるごとに詩音は上履きを脱ぎ散らかし、こちらに向けた足の裏でゆっくりとナニかをなぞるように動かして見せてくるのだ。
たまらず視線を戻そうとしたところで、長い足の指が椅子の脚を摘むようにして掴んできては、逃げ場を塞ぐように視線が足の動きに囚われてしまう。
その様子を横目にチラリと確認した詩音は満足そうに微笑むと、また元の通り鉄の棒を足の裏で撫で付ける作業に戻っていき。
結局、僕は授業が終わるまでの間ずっと詩音の足を眺め続けてしまうのだ。
だから休み時間までも奪われるわけにはいかないと席を立つものの、授業が始まればまた『クネクネ♡』と動く足を視界に捉えてしまっては同じことの繰り返し。
どれだけ抵抗しても次の授業が始まるまでに必ず一回以上は視線を向けてしまい、そのたびに詩音が『ニヤッ♡』と笑みを浮かべて見せるのだった。
そうして我慢の限界の先に現れた一通の手紙──。
詩音がこっそりと僕の下足箱へ忍ばせたそれを握りしめたまま、僕はとあるアパートの一室の前に立っていた。
部屋番号を確認し、チャイムを鳴らす。
緊張のあまり震える指先を動かしインターホンを押してみるものの反応はなく、もう一度鳴らしても誰かが出てくる気配はなかった。
もう一度押そうかとも思ったけれど、これ以上連打するのは気が引けたので一旦指を離すことにした僕は、今一度便箋を確認する。
すると、それには二枚目が綴られていた。
──アパートについたら、部屋の中へ勝手に入ってください……♡
「……ッッ♡」
とは言うものの、勝手に女の子の部屋へと上がり込むのは気が引ける。
だからといって股間のムラムラが解消されるわけでもない僕の手は、自ずとドアノブに伸びていた。
ガチャ……ギィィィ……。
「ん"っっ……♡」
重々しい玄関のドアを開けた途端、中から漂ってくる甘ったるい香りに思わず生唾を飲み込んでしまう。
『むわっ♡』とした湿気を帯びた熱気が顔を撫でると同時に鼻腔を刺激する芳香は、まるで媚薬のようでもあり。
鼻の穴を通って肺を満たしていく濃厚なニオイが、やがて全身に浸透し、体の芯を熱く火照らせていくようだった。
「はぁっ……♡ はぁっ……♡」
そんな詩音の家に入った瞬間甘いニオイに包まれた僕の視界に、一対の黒い物体が飛び込んでくる。
玄関の隅に脱ぎ捨てられている靴下を見つけた瞬間にはもう遅かった。
ただでさえ濃厚すぎる空間の中、さらに濃密になったニオイの発生源を見つけたことで理性はあっという間に飛んでいき、気がついた時にはもう手が伸びてしまっていた。
手に取った瞬間、鼻にまとわりついてくるような濃厚なニオイが漂ってくる。
授業中散々見せつけられた詩音の足のニオイが染み付いていることは疑いようもなく、真っ黒なはずのソックスの表面はところどころツヤツヤと輝いており、それが詩音によって使い古された布地だということ主張をして止まず。
手に取ったそれを恐る恐る鼻先へと近づけていくと、より一層濃くなっていく異臭が鼻孔をくすぐり始めていた。
「あっっ♡♡♡ ん"ふっっ♡♡♡」
脳内を犯し尽くす甘く蠱惑的な香り。
嗅げば嗅ぐほどに、ボーッとした意識をそのニオイの元に直接鷲掴みにされているかのようだった。
「ん"っっ♡♡♡ すぅぅぅーーーッッ♡♡♡」
それでもなんとか自我を保つ為、必死になって意識を逸らそうと努力するのだが、その意に反して身体の方は全くいうことを聞かず。
気がつけば目の前の布切れに顔を埋めるようにして思いっきり息を吸い込んでいた。
「ん"っっ♡♡♡ ん"ん"っっ♡♡♡」
湿り気を帯びた足のニオイがどんどん体内を満たしていき、少しずつ僕を狂わせていく。
濃密で重厚感のあるそれが身体の中にゆっくりと蓄積されて、芯から詩音に作り変えられているような心地に陥っていた。
部屋の奥に進むことすら忘れ、未だ玄関の隅っこで、一枚の布切れに鼻を埋めながら一心不乱に深呼吸を繰り返すうちに、頭のネジがどんどん緩み、気が付けば僕は自分自身の行動を制御することができなくなってしまっていた。
「はぁーっ♡ すぅーーっ♡♡」
すっかり虜になっていた僕はそのままその場に座り込み、しばらくの間そうやって詩音の残り香を堪能し続けてしまう。
だからこそ、ひたひたと近づいてくる人影に気がつくことはなかった。
「──ねぇ、何やってんの?」
唐突に背後から声をかけられ、飛び上がるようにして振り返る。
『ニタニタ♡』と笑いながらこちらを見つめているのは、今まさに頭の中で思い描いていた人物だった。
そのあまりのタイミングの良さに驚きつつも慌てて取り繕う言葉を探す僕だったが、それよりも早く彼女は言葉を続ける。
「ふーん……? 翔ちゃんは、そういうことしちゃうんですねぇ……?」
明らかに軽蔑の色を込めた声色でそう言いながら近付いてくる彼女に対し、反射的に後退ろうとするがすぐに背中が壁にぶつかってしまい逃げ場を失う。
「私ぃ、言いましたよねー? のこのこと家に来ちゃったってことは、こういうことされても文句言えないよって……」
壁に追い詰められた僕に向かって掲げられたのは、剥き出しのままの白い素足。
細くしなやかな曲線を描くそれは艶めかしい光沢を放ちながらも、ところどころに土埃の跡が残っており、詩音の生活感や靴下の中で足がどうなっていたのかを想像する材料としては十分すぎた。
そこから放たれる強烈な存在感を前に息を飲むしかない僕を見て『ニヤリ♡』と笑う少女は、見せびらかすかのようにつま先を伸ばし、こちらへ向けると、つやつや輝く踵を見せつけるかの如く脚を持ち上げたのだ。
まさにバレリーナのようだった。
そして僕は、そんな光景を見ただけで胸が高鳴って息苦しくなり、頭の中が詩音の足で塗り潰されていくのを感じてしまう。
「……このままお顔を踏んであげてもいいんですけど……♡ それはこの前やったので、今日は別の方法で翔ちゃんのことを躾けてあげましょう♡ ……私についてきて下さい♡」
ストンと足を下ろした詩音が、踵を返してスタスタと歩き出す。
制服のスカートを揺らし歩く後ろ姿を追いかける最中、ふと目に飛び込んできたのはお尻を包む純白のショーツだった。
ヒップラインに沿うような形でぴったり張り付いた薄手の生地からは尻肉の形がくっきりと浮かび上がっているように見え。
それがどうしようもなく、僕を誘っているようにしか思えなかった。
「……どうしたんですか? 私のお尻ばっかり見てるような気がしますけどー?♡」
こちらを振り向き様に投げかけられた言葉にハッと我に返るがもう遅い。
『たぷたぷ♡』と揺れる巨大な尻に釘付けにされた視線は隠しようもなく、動揺を隠しきれないままに口を開くしかなかった。
「そ、そんなことは……!」
「あれぇ? もしかして図星ですか? くすくす……翔ちゃんも男の子なんですねぇ♡」
揶揄うような詩音の言葉を聞いて嵌められたのだと悟ったときにはすでに遅く。
元々握られていたちっぽけなイニシアチブが輪をかけて一気に握られてしまった結果、もはや抵抗する手段は完全に失われていたのだ。
こうなってしまえば後はされるがままになる他なく、なし崩し的に僕は身も心も詩音に縛られていくことになる。
きっとこれから起こるであろう出来事を想像してごくりと喉を鳴らす僕を置いて、詩音はスタスタと歩き出し、奥の部屋へと向かって行った。
「さぁどうぞこちらへ♡ 翔ちゃんも疲れているようですし、一緒に私の布団で休憩しましょう♡」
明らかにそれは僕を奪い去ろうとする罠だった。
あまり大きくないベッドの上でヒラヒラと手を揺らし、掛け布団の入り口をめくりながら誘う彼女を前に、ただただ立ち尽くすことしかできない。
まだ何もしていないというのに心臓はバクバクと早鐘を打ち、口の中はすっかりカラカラになってしまっていて、声もうまく出せない始末で。
「お姉のこと、まだ気にしてるんですか?♡ 大丈夫ですよ♡ 当然、翔ちゃんが私と寝たことは秘密にしてあげますし、何よりただ一緒に私の布団の中で横になるだけで別に変なことをするわけじゃないんですから♡ ね? だからまずは座ってみるだけでも……♡」
そう言うや否や、布団の入り口を下ろした詩音は、ベッドの上に腰掛けるよう促してくる。
さすがにそれだけならとおずおず腰を下ろせば、すると今度はぽんぽんと隣を叩いて、隣に来るよう促されてしまう。
妙な空気のまま、僕は詩音の隣に座ることになり、至近距離からの視線に晒されることになる。
詩音と見つめあったまま改めて気付かされるのは、やはりとんでもない美少女だということ。
整った顔立ちはもちろんのこと、スラリと伸びた手足はモデルを思わせるほどに引き締まっている一方で、出るところはしっかり出ているスタイル抜群のボディバランス。
それに加えて、毛先までしっかりと手入れの行き届いた髪。
長く艶やかなエメラルドグリーンの髪を肩の辺りで揺らしながら首を傾げる仕草は、どこか大人びた色気を感じさせるもので。
そんな彼女を見ていると心臓がドキドキとし始める。
「ふふっ♡ どうしちゃったんですか~? お隣に座ったくらいで緊張しちゃってるんですか?」
挑発するような笑みを浮かべる彼女が囁いた瞬間、胸がドクンと激しく跳ねた。
とてもではないが詩音を直視できない僕が、自ずと視線を下に落とせば、制服のブラウスを押し上げる二つの膨らみが目に入る。
豊満という言葉ですら足りないほどの圧倒的な存在感を放つ双丘に目を奪われた次の瞬間、頭上からクスクス笑う声が聞こえてきた。
見上げるとそこには妖艶な笑みを浮かべた彼女の顔があって……。
「ソックスのお次は胸ですか……♡」
「そ、そういうわけじゃ……ッ!」
バツが悪くなって更に下がった視界の中に、ここぞとばかりに飛び込んでくる真っ白な太もも。
短いスカートの裾から伸びる『ムチっ♡』と肉付きの良い太もも肉が、惜しげもなく晒されてしまっているせいで、ついついそちらの方に吸い寄せられつつ必死に言葉を返すが、目の前にいる少女の顔に浮かんだ笑みが消えることはなく。
むしろより深みを増していくばかりだった。
「……ふぅ~ん?」
わざとらしく小首を傾げ、僕の顔を見つめていたはずの視線は次第に下へ。
ねっとりと全身を舐め回すように動かされた挙げ句、最後にそれは股間の膨らみへと注がれていた。
「勃起してる……♡」
「あっ……♡♡♡」
瞬間的に顔が真っ赤に染まっていくのがわかった。
改めて詩音に勃起を指摘され、恥ずかしさが込み上げてくる中、彼女に向けられる視線がどんな感情を含んでいるのかを考えるだけで頭が沸騰しそうになってしまうのだ。
今の僕にとって詩音という存在そのものが劇薬のような役割を果たしていて、呼吸すらもまともに出来ないくらい興奮状態が続いているせいもあって思考回路はさらにぐちゃぐちゃになっていくばかりであった。
「お姉じゃなくて、私のニオイ嗅いだりとか、えっちな身体とか見てこんなにしちゃうなんて……ほんっとどうしようもない変態さんなんですね〜♡ まぁ私は嫌いじゃないですけどぉ……♡」
耳障りのいい言葉。
はっきりと好意を伝えられたわけではないが、『嫌いではない』などと吹き込まれてしまえば、ますます意識せざるを得なくなってしまう。
おまけにあの甘美な味わいを知ってしまってからは尚更だった。
だからこそ、『ズイっ♡』といっそう身体を寄せてくる詩音を拒絶することなど出来なくて──。
「……触ってほしい?」
『ニヤニヤ♡』とした小悪魔チックな笑みを浮かべた詩音の手が、太ももの辺りを外側から内側へとなぞるように這い回り始める。
「うぁ……っ♡」
甘く蠱惑的なニオイ。
それに加えて密着した女の子の柔らかい身体の感触や、耳をくすぐる吐息の音などもあいまって鼓動が激しく脈打ち始め、自然と呼吸が荒くなってくる。
今すぐにでも触ってもらいたい……♡
できればまた射精にまで導いてもらいたいっっ♡♡♡
などという欲望が、いやらしい手つきで太ももを撫で回す詩音によってもたらされ、際限なく高められた熱を今まさに手のひらに握り締められてしまう……。
そんな時だった。
「……でも今日は触ってあげません♡ だって、私がお約束したのは、このベッドで私と一緒に横になるだけですよね?♡ それなのにエッチな気分になっちゃうのは、少しおかしいと思うんですよね〜♡」
意地悪な笑みを浮かべながら覗き込んできた詩音の瞳が怪しく光る。
「あはっ♡ 残念そうな声出ちゃってますね〜?♡ もしかして、少し期待してましたか? 私にいじめられること……♡」
楽しそうに笑いながら、指先で僕の頬を撫で上げた後で、耳元で囁く。
詩音の言葉に対して首を横に振るものの、実際のところ期待していなかったと言えば嘘なのは丸わかりだった。
その証拠に、さっきから下腹部が疼いて疼いて仕方なく、もしも詩音が許してくれるなら今すぐ自分で扱いてしまいたいくらいには切羽詰まってしまっていた。
それに気が付いたのだろう、詩音が『ニヤリ♡』と笑い、再び僕に問いかけてくる。
それはまるで悪魔の囁きのような誘引性を持ち、一度口に含めば煮詰めた甘露のように全身に染み渡って、ゆっくりと理性を奪っていく毒々しいまでの甘さを持った言葉だった。
「──私と一緒に、ここで横になりますか?♡」
………
「ふふっ……♡ 翔ちゃんって意外と暖かいんですね……♡」
「いや……♡ あっ……♡ うぁ……♡」
ベッドの上で仰向けに寝転んだ僕の上を、詩音の手のひらが這い回る。
服越しだと言うのに、手指の通った跡がじんわりと熱を帯びていき、触れられたところを中心に心地よい痺れが広がっていく。
「動いちゃダメですよ? なにもやましいことはしてないんですからね?♡ これはただのマッサージで、翔ちゃんが気持ちよく添い寝で癒されるためのお手伝いでしかないんですから♡」
その言葉の通り、指先の動きはとても穏やかで優しいものだった。
最初は腕の付け根あたりから始まり、二の腕へ上がっていき、やがて首筋を通って鎖骨まで来るとそこで一旦止まる。
それからしばらくそこに手のひらを当てて、肌を暖めるだけの時間が続く。
かと思えば、突然再開された動きに合わせて小さな声が漏れてしまう。
「ん? どうしました? 急に変な声出して……♡ んはぁぁ……♡」
ちゅぷ……♡
耳に近付いてきた上下二枚の柔らかな肉の弁が、『パクり♡』と包み込むようにして右の耳たぶを挟み込み、『ふわふわ♡』と柔らかく繊細な、それでいて生暖かい唾液で湿った唇が、微細な一つ一つのシワまで感じ取れるくらいゆっくりと食んでいく。
にゅぷ……♡ じゅぷ……♡ ぴちゃぁ……♡
あえて口の中の音が聞こえるように。
詩音の唇で挟まれた耳が、丁寧かつ丹念に揉み込まれていけば、声を我慢するどころの話ではなかった。
「あっっ♡♡♡ ああっっ♡♡♡」
しかも事態は耳を犯されているだけにとどまらない。
かりっ♡ かりっ♡ スリっ♡ スリっ♡
『ピンっ♡』と勃った乳首の先を、詩音の指が掠めて引っ掻いていく。
爪の先が乳頭を弾く度に身体が反応してしまい、腰が跳ね上がると同時に情けない声をあげさせられてしまっていた。
「んふふ……♡ 翔ちゃん、さっきから何かおかしいですよ〜?♡ はぁぁむ……♡」
誰のせいなのかは日を見るよりも明らかなのに、それを指摘してしまえばこの甘美な時間が終わってしまうような気がした僕は口をつぐむしかないわけで。
だけれども、やりたい放題に胸板を撫で、『ハムハム♡』と口を動かす詩音の前に、焦ったい快感のみが募っていく。
「あ〜、わかりました♡ お布団の中で、もっとぬくぬくしたいんですよね、翔ちゃんは……♡」
耳元へ注がれる甘言。
たたでさえ布団の中から漂ってくる甘い甘い詩音の匂いに晒されて思考がうまく働かない。
ダメだダメだと理性が警鐘を鳴らすものの、胸の先への『カリカリ♡』という刺激と、耳たぶを柔らかく挟み込んだふっくらとした唇の前に、どんどん力が抜けていく。
そこへしっとりと這い寄ってくる、甘いニオイ。
詩音の体臭をこれでもかと吸ったベッドの布地の上に投げ出した身体は思うように動かず、辛うじて指先がシーツの上で滑るだけ。
どうにかこうにか抵抗しようとする意思とは裏腹に、神経系からの信号は全て脳内麻薬となり、幸せホルモンを大量に分泌していて。
こんな状態ではもうどうしようもなかった。
頭の中は相変わらず靄がかかったようでハッキリしないが、それでも股間だけはさっきからずっと張り詰めたまま萎えることは決してなく、快楽のためなら何事も厭わない……そんな危険な思考が頭の中を支配し始めていた。
「……じゃあ、シーツの中で一緒におねんねしましょうねー……?♡」
そう言って嬉しそうに笑った詩音が捲った布団から、暖かくて少し湿り気を帯びた空気の塊が飛び出してくる。
甘ったるくて、どこか人間臭くて、だけれども決して不快じゃない不思議な芳香……いわば、詩音の纏うフェロモンのような。
それでいて、しっとりと質量をたたえた濃厚な空気が顔にかかり、鼻腔内をくまなく支配していく。
「あぁ…………♡」
思わず感嘆の声を漏らしてしまっていた。
それくらい魅力的な、甘い甘い雌のニオイが吹き出してきたのだ。
「翔ちゃんが来るまで、ここでずっとお昼寝してましたから、いっぱい汗かいちゃったんですよねぇ……♡」
むわぁ……♡
詩音がそう口にした途端、ニオイがより一層濃くなった気がした。
布団の奥底から感じられる異性の放つ淫靡な香り。
長年染み込んだニオイと、少女がたったいま身体から発したニオイ。
それらが混じり合って生まれた空気を鼻いっぱいに吸い込めば、それだけで身体中の血液が一斉に下半身に集中してしまう。
「し、しおん……♡♡♡」
思わず彼女の名前が口をつく。
しかし彼女はにっこりと微笑むだけで、何も答えてはくれず。
その代わりにと、この部屋の主である詩音の存在を嫌というほど思い知らされるような濃密すぎる、雄を誘う魅惑の香りを、たっぷりと嗅がせてくる。
「布団の中に入れてあげますね〜……♡」
その言葉に抗うことなど出来るはずもなく、言われるままに自ら潜り込んでいくしか選択肢はなかった。
ふぁさっ……♡♡♡
狭い空間に充満していた熱が全身を包み込み、視界が真っ暗になったことで嗅覚だけが研ぎ澄まされていく。
ただでさえ濃縮されていたニオイがさらに強まり、肺胞のひとつひとつに至るまでを順次満たし始めていて。
「あっっ♡♡♡ あがっっ♡♡♡ あ"あ"っっ♡♡♡」
詩音の匂い。
詩音のニオイ。
ニオイによって体の内側から作り替えられてしまったような錯覚に陥るほど、強烈な匂い。
心臓が早鐘を打ち鳴らし、呼吸が乱れ、汗が流れ落ちる。
息が苦しい。
なのに頭はクラクラするほど気持ちいい。
酸欠気味の頭に浮かぶ疑問の数々。
どうしてこうなったんだっけ?
わからない。
ご主人様って誰だっけ?
わからない。
そんなポッカリと空いた心の隙間に入り込んできたのは、甘い香りを纏った少女の声だった。
「ねぇ、翔ちゃん……♡ 私のこと、好きって言ってみてくれませんか……?」
甘えるような声色に誘われるまま顔を上げれば、すぐ目の前にあった詩音の顔がニヤリと微笑んだ。
布団の中という真っ暗な空間で、僕の胸板に顎を乗せ、見つめてくる二つの深い瞳。
体を弄る彼女の右手は、僕の左胸の頂に触れていて。
親指と人差し指を使って摘まれるたびに体をビクつかせていると、からかうように笑われてしまった。
「好きって言ってくれたら、乗せてあげます……♡」
視線が下を向く。
その先にある股間のテントが『ビクビク♡』とひっきりなしに震える様子を見て、詩音が『クスリ♡』と微笑んだ。
「翔ちゃんのココに、私の太ももを……♡」
とんっ……♡ とんっ……♡ とんっ……♡
睾丸の裏側を、詩音の膝が優しくゆっくりと、押し上げた。
一度ならず二度三度と。
だがしかし、期待した四度目は訪れず、詩音の脚がすっと離れるように布団の中を移動する。
「あっ……♡♡♡ あ"あ"ぁぁ……♡♡♡」
「クスクス♡ あくまでもこれは添い寝ですから、これ以上のことはしてあげませんよ?♡ 私はただ、翔ちゃんに太ももを置くだけ♡ それがたまたま、翔ちゃんの股間の上っていうだけで、硬くなってるかどうかなんて知りません♡」
断れるはずがない。
ただでさえ詩音のニオイを大量に吸い込まされて頭がボーッとしているというのに、目の前に快楽という餌をぶら下げられて拒めるはずがなかった。
魅音への想いを頭の片隅へと追いやるように、目の前の美少女が大半を占めていく。
「ほら、言ってみてください……♡」
「す〜〜〜〜き……♡ って……」
優しくて甘い、それでいてどこか破滅的な声音が頭の中を駆け巡る。
それは抗えない魔法のようなものだった。
そうだと思いたかった。
「ほら、どうしたんですか? 言ってくれたらきもちぃ添い寝してあげますよ?」
「す〜〜〜〜〜き……♡ って……♡」
もう一度鼓膜を震わせる声。
思考回路すら狂わせる艶っぽい声が脳髄を直接揺さぶりかけてきて、背筋を伝って腰骨を揺らす振動となって身体の芯に残る余韻を増幅させていき──。
「……あはは♡ 好きっていうのきもちぃね♡」
僕は魅音を裏切っていた。
一度口に出してしまえば止まらない。
餌を求める雛鳥のように、我先にと言葉を並べ立ててしまう。
詩音という親鳥に気に入られようと、目をかけてもらおうと、必死になって愛の言葉を口にする。
「クスクス♡ そんなに必死にならなくても、私の太ももはどこへもいきませんよ〜……っと♡ はい、お約束の、ぎゅぅぅぅぅぅ……♡」
気持ち良すぎて身体中の空気という空気が、大きな大きなため息となって抜けていく。
張り詰めた股間を押し潰す太もも肉は、どこまでいっても柔らかく、硬い竿が『ぬぷぬぷ♡』と沈み込んでいくようだった。
「ん〜? 何か硬いモノが当たってるみたいですけど……くすっ♡」
わざとらしく、『ニヤニヤ♡』と笑みをたたえて指摘してくる詩音であったが、だけどそれ以上に、与えられる快感を手放したくなくて必死だった。
そのまま太ももを動かしてくれればいいのに、動く気配は全く無い。
ただただ笑いながら、僕の分身が太ももの下で悶える様子を楽しんでいるだけだった。
「翔ちゃんがリラックスできるようにと添い寝してあげてるわけですけども、あらあらこれはどうして……♡」
グイッ♡ グイッ♡
少し落ち着きかけたところで、太い肉の柱が竿を優しく押し潰せば、頭の中が再び桃色に染まっていく。
「くすくす……♡ また大きくなってきましたよ?♡」
「……ッ♡♡♡」
息を荒げながらも何とか呼吸を整えようとしたところで、深呼吸をすればするほど全身へと染み渡る詩音のニオイ。
吸えば吸うほど絡みついてくるように、甘ったるくて粘っこい蜜の香りが肺胞を埋め尽くし、体の隅々にまで送られていく。
あまりにも暴力的なまでに甘く淫猥なニオイ。
布団の中でたっぷりと熟成された詩音の濃厚なフェロモンに、体の芯をゆっくりと溶かされていく。
気持ちがいいのが止まらない。
「ん〜そうですねぇ……♡ このまま放置というのも可哀想なので……いいですよ? 動かしてあげても……♡」
垂らされた蜘蛛の糸。
それが罠とも知らずに。
「魅音より詩音の方が好き♡ って言えたらですけど……♡」
──あっ♡
「どうします? コレ♡」
──あぁぁぁっ♡
「苦しいままで終わります?」
──あぁぁあぁあぁああぁあぁっ♡
「それとも、お姉を裏切って、気持ちよくなっちゃいますか? クスっ♡」
悪魔だ。
悪魔の提案だった。
頭の中で理解しているはずなのに、体がそれを拒めない。
甘いニオイでぐずぐずに溶かされ、柔らかい太もも肉に押し潰された芯棒が、詩音によって今まさに美味しくいただかれようとしているのだ。
──拒否しないとッッ♡♡♡ 拒絶しないとッッ♡♡♡
魅音のことを思い出そうとしたところで、頭の中に浮かんでくるのは詩音のニオイ。
ソックスや腋、足の匂いで射精させられたことまで呼び覚まされる。
もうどうしようもなかった。
どうしようもないくらい、体が疼いて疼いて仕方なかった。
この苦しみから逃れたくて。
目の前にぶら下がった快感を貪りたくて。
僕はとうとう、決定的な裏切りの言葉を口にしてしまっていた──。
「──クスクス♡ いいんですかー? そんなこと言っちゃっても……♡」
勝ち誇った笑み。
今までに見たことないくらい吊り上がった口の端から、ゆっくりと舌が這っていく。
そうして一周する頃に、突如湧き上がってきた後悔の念。
──やっぱりこんなのだめだ……ッ。
一度誤った選択を、やっぱりもう一度挽回したくて口を開こうとした時だった。
「は〜い、ずりずり〜♡」
ずりゅっ♡ ずりゅっ♡ ずりゅっ♡
「ん"ん"ん"っっ♡♡♡」
僕の葛藤を見計ったかのように、肉竿を擦り上げる詩音の太もも。
『すべすべ♡』の肉の丸太が前後に動く。
それは股間の膨らみを押し潰し、だけれども決して痛みは伴わず、的確に快感だけを与えてくる。
何度も何度も往復を繰り返し、そのたびに押し寄せてくる快感の波に浸食されて。
徐々に高みへと登らされていく。
「こうやってぇ……パン生地こねるみたいにこねこねされると、気持ちがいいですよね〜?♡」
『にゅるん♡』と滑らかな太もも肌が、ズボン越しの裏筋を丁寧に撫でてゆく。
たったそれだけのことで、全身の毛穴から一気に冷や汗が溢れ出すような感覚に囚われていた。
気持ちが良くてたまらない。
「あっっ♡♡♡ んっっ♡♡♡ そ、それ以上はぁっっ♡♡♡」
「んー? それ以上、どうかするんですかー?」
口から漏れ出す吐息交じりの声が布団の下で響く中、僕を組み敷いている女の子が笑う。
楽しそうな笑顔の中には明らかな愉悦の色が含まれていて。
その様子を見て初めて気づく。
自分は嵌められたのだと、罠にかけられたのだと。
詩音という女に、ゆっくりと絡め取られていたのだと。
「だめっっ♡ だめっっ♡ ……ズボンの中に出ちゃうっっ♡ 汚しちゃうっっ♡」
「……いいですよ? このまま出しちゃっても♡」
「そんなっっ……♡ そんなっっ♡ あ"あ"っっ♡♡♡」
すりゅっ♡ すりゅっ♡ ずりゅっ♡
詩音を止めようと試みた苦し紛れの言い訳も、なんの抵抗にもなりはせず。
さっきまであれだけ射精したかったのに、一転して今度はこのまま出してはいけないような焦燥に駆られた僕を、詩音は『ニヤニヤ♡』と見つめながら、ゆっくりと太ももを動かしていく。
ずりゅっ……♡ ずりゅっ……♡ ずりゅっ……♡
「ほら……♡ 翔ちゃん……このまま私に負けちゃえ……♡」
「あ"っっ♡♡♡ あ"っっ♡♡♡ あ"あ"っっ♡♡♡」
──みおん、ごめんっっ♡♡♡
我慢の限界に達した僕が、心の中で謝罪の言葉を紡いだと同時に──。
「──あ"っっ♡♡♡ な、なんでぇぇっ♡♡♡」
しかし、解放の時は訪れなかったのだ。
あとひと擦りで絶頂を迎える……その絶妙なタイミングで、股間を圧迫していた太ももが離れていってしまったのである。
あと少しだったのにと言わんばかりの声を漏らせば、布団の中の少女が『クツクツ♡』と笑う。
「あら〜……?♡ もしかして翔ちゃんは、ご主人様のお姉を裏切って、私に気持ちよくされちゃいたい〜、とか……まさか考えてないですよねぇ?♡」
「ち、ちがっっっ♡♡♡」
「へぇ……♡」
むぎゅぅぅぅ……♡♡♡
短く放たれた言葉と共に、もう一度降ってくる太もも。
柔らかくも張りのある肉の塊が、反論の弁を意味の持たない喘ぎ声に変えてしまう。
「あれれ〜? どうしましたかぁ? 今なにか言いかけてませんでしたかぁ?」
ずりずりずり……♡
「んくっっ♡♡♡ ん"ぅっっ♡♡♡」
再び訪れた至福の時。
先ほどと同じく温かいふともも肉が股間の膨らみに押し当てられるや否や、腰が跳ねるほどの気持ちよさに襲われた。
だがそれすらも、僕の体の上に乗りかかった詩音によって阻止される。
ベッドというまな板の上に磔にされた魚の如く、身動きが取れなくなってしまう。
「翔ちゃんは私のどこが好きですかー?♡」
耳元に寄せられた唇から漏れる甘い声音。
詩音はとことんまで魅音を裏切らせるつもりのようで、何度も確かめるように問いただしてくる。
詩音に対する想いを一つ一つ口に出していくことで、ゆっくりと脳内が塗り替えられていくようだった。
「へぇ~……♡ そうなんですか~……?♡」
詩音にとって望ましくない答えを口にすれば、快楽をお預けにされる。
逆に、望ましい答えを口にすれば──。
柔らかな太ももがゆっくりと押しつけられ、布越しに膨らみを優しく撫でいく。
焦らすように、緩慢な上下運動を繰り返す内もも。
密着した肌が熱を帯び、布の向こう側までじんわりと伝わって。
まるで詩音の温もりと快楽が混ざり合い、意識が溶けていくようだった。
この心地好い熱に身を任せれば、きっとどうにかなってしまう──。
それでも必死で理性を繋ぎとめようとする僕に、詩音はもう一度唇を寄せ、甘く囁いた。
「もし翔ちゃんが、私のこと好きって言ったら……太ももでたっぷり気持ちよくしてあげるのに♡」
悪魔の囁き。
耳元をくすぐるのは、蕩けるほど甘く、抗えない誘惑の声。
熱を帯びた吐息が肌を撫でるたび、理性がじわじわと溶かされていく。
「ねぇ、さっきはやっぱり我慢しようって思ったんでしょ? ……でも今は?」
「翔ちゃんはぁ、私のことどう思ってるんですかぁ……?」
耳元で囁く小さな唇が『ぴちゃり♡』と淫らな水音を立てるたび、背筋がゾクゾクと震え上がる。
鼓動がドクンドクンとうるさいほど響き、血が全身を巡るたびに熱が滲む。
──けれど、下半身を襲っているのは、それだけじゃない。
滲むように広がる疼きと、甘く痺れる焦燥感。
求めてしまいそうになる自分が、怖い。
それなのに……それなのに……もう、抗えない。
「──は~い、正直によく言えました~……♡ えらいですね〜♡ ふふ♡ 可愛い翔ちゃん……♡」
耳の奥をくすぐるような甘い声音が、脳を蕩かす。
「あっ……♡ あぅっ……♡ あぁぁぁ……♡」
イケナイことだとはわかっている。
だけど、もう後戻りなんてできない。
頭の中は詩音一色に染められて──。
鼻腔を満たす甘い匂い。
布団の中に漂うのは、濃厚で重たく、妖しく甘美なニオイ。
そのニオイを発する張本人が、ゆっくりと股間のチャックに指をかける。
わかっているのに。
止めなきゃいけないのに。
止められない──。
「ずっと、おっきくなっちゃってる♡ ねぇ、そんなに……期待してたの?」
張り詰めた股間を押し返すように、テントの上に柔らかな手のひらが乗せられる。
ゆったりと前後に動かされるたび、熱がじわじわと滲み出して——。
ぬちゅ……♡ ぬちゅ……♡
下着の中で響く、濡れた音。
パンツの上から触れられているだけなのに、それなのに、もう……。
自分がどれほど情けない表情をしているのか、わかってしまう。
見下ろしてくる詩音の瞳がいやらしく細められたと同時に、ゆっくりと歪んだ唇が愉しむように綻んでいく。
「ふふ……可愛い♡」
それは僕に向けた言葉なのか。
それとも、取り出された肉竿に向けられたものなのか……。
どちらとも取れる声音で、詩音は艶然と微笑んだ。
「じゃあ、挟んじゃうね……♡」
その言葉と同時に、柔らかな太ももが『ふわり♡』と絡みつく。
気づいたときにはもう、仰向けの僕の上で、詩音の腿がそそり勃つ肉棒を包み込んでいた。
「……ッッ!?!?♡♡♡」
瞬間、背筋が跳ね上がる。
びくびくと震える肉棒を、『しっとり♡』とした太ももの内側が『ぴたり♡』と押さえ込む。
熱が滲み出し、皮膚が粘つくほどに火照っていく。
「翔ちゃんのコレ……♡ あっついね……♡」
蕩けるような声音が、耳の奥に響く。
けれど詩音は動かない。
ぴったりと密着したまま、腿の内側で挟み込むだけで。
『じわり……♡』と体温が溶け込んでいくようだった。
だけど、それ以上は何もしてくれない。
「……ねぇ、どうしたの?♡」
からかうような囁きが焦れったくて。
疼く下半身が勝手に動き出しそうになる。
だけど——動けない。
「っ……! く、う……っ♡」
柔らかな重みが僕をベッドに押しつける。
腰を浮かせようとしても詩音の脚が僕を絡め取って離さない。
まるで、獲物を捕らえた蛇みたいに……。
「はぁっ♡ し、しおん……♡ う、動かして……ッ♡ も、もう限界だからぁっ♡♡」
懇願する。
けれど——。
「ふふっ♡ ねぇ、最初に言いましたよね? 添い寝するだけだって……♡ くすくすっ♡」
絶望的な声色で、詩音が笑った。
むぎゅ……♡
その瞬間、二本の肉の柱が容赦なく硬い棒を締め上げる。
『ぶるっ♡』と震える熱を、『ぐちゅり……♡』と押し潰すように。
「ほら、ね?♡ 添い寝だからぁ……私は動きませんよ?♡」
詩音の声は甘く、優しい。
なのに——。
ぎゅぅっ……♡
「っ……ッッッ♡♡♡」
突如、足の付け根がぐっと締め付けられる。
柔らかな肉が、熱を帯びたモノをくびりあげるように絡みついて……。
「……んふ♡ ちょっとだけ、きゅってしちゃいました♡ でも、動いてないですよ?♡」
『くすくす♡』と詩音が笑う。
それはまるで、弱った獲物をいたぶる蛇の笑み。
じわ……♡
「あれ?♡ もしかして……今、ビクってしました?♡」
もう、言葉も出ない。
声を出したら、すぐにでも果ててしまいそうで——。
「ふふっ……♡ じゃあ、もっと……♡ ぎゅぅぅっ……♡」
「ぁああああッッ♡♡♡」
僕の全てを奪い尽くすかのように、詩音の脚が締め上げる。
熱く、硬く、芯の通った棒を、熟れた果実みたいに『ぐずぐず♡』にとろけきった柔肉でねぶり上げるようにして──。
……いや、違う。
ねぶられているわけじゃない。
こねられてもいない。
そこにただ、ぎゅっと締め上げられているだけ。
それなのに、脳が錯覚してしまう。
まるで……
『シてもらっている』
みたいに。
「んふふ……♡ すごい顔してますよ?♡」
ふわりと微笑みながら、詩音は微動だにせず僕を見下ろしている。
「ねぇ、翔ちゃん♡ 今どんな気分?♡」
蕩ける声音。
その音の発生源が、ゆっくりと僕の耳を食む。
「挟まれてるだけなのに、もう出ちゃいそう?♡」
「っ……ぅ、あ……♡♡♡」
頭がおかしくなりそうだった。
耳元に甘く囁かれる声、ふわりと零れる吐息が、頭の中をじくじくと疼かせる。
「もう我慢の限界?♡」
「っ……ぐ、まだ……♡」
言葉は震えていた。
理性の糸が、かろうじて繋がっている証拠。
魅音……ご主人様……。
僕は、こんなところで……こんな……こんなぁ……♡
「ふぅん……? でも、ココはもうこんなに可哀想なことになってますけど?♡」
ぎゅぅぅっ……♡
「ッッ……!?♡♡♡」
今一度太ももがいやらしく密着して絡みついてくる。
熱い肉が肌を吸い付くように包み込んで、ねっとりと纏わりついてきて──。
「ねぇ翔ちゃん、気づいてますかぁ?♡」
耳元でくすくすと囁く声。
それは、まるで”とどめ”を刺すかのように——。
「ご主人様のことを考えながら、私の脚に夢中になっちゃってるんですよ?♡」
頭の中が、真っ白に染まる。
魅音の顔が浮かぶのに、それをかき消すように詩音の太ももの感触が脳を支配していく。
「ほらほら♡ 今も頭の中、お姉じゃなくて……私のことしか考えられなくなってませんかぁ?♡」
「ねぇ翔ちゃん♡ “ご主人様”の名前、今すぐ呼べます?♡」
「っ……♡ そ、それは……♡」
呼ばなきゃいけない。
魅音の名前を……ご主人様の名前を……。
でも、口が動かない。
それどころか、自然とこぼれた言葉は——。
「……し、おん……♡」
「ふふっ♡ えらいですねぇ……♡ ちゃんと、詩音って呼べましたぁ……♡」
ちゅっ♡
落ちる。
ご主人様の名前を裏切り、詩音の名を呼んだ瞬間——。
全身が甘く蕩けるような快楽に包み込まれていく。
「じゃあ翔ちゃん……♡ もう、いいですよね?♡」
「私のこと……もっともっと……好きになってください……♡」
「好きって口にした分だけ、締め付けてあげます……♡」
「……ッ!?♡」
一瞬、思考が止まる。
詩音の柔らかい脚の中で、熱を持った肉棒が『きゅうっ♡』と締めつけられたまま。
理性がぎりぎりのところで踏みとどまっていたはずだった。
だけど──。
「さぁ、翔ちゃん♡ どうしますかぁ?♡」
詩音の太ももが、ゆっくりと揺れる。
『ぎゅ……♡』っと甘く締め付けられたまま、『ゆさゆさ♡』と揺かごのような感覚に、頭が痺れる。
脳が溶けていく。
「す……すき……♡」
ぎゅぅぅっ♡
「っぁぁああッッ♡♡♡」
たまらない。
締め付けられるたび、快楽の波が押し寄せて、抗う術なんてもう残っていない。
「す、好き……♡ すき、すき……♡♡」
「んふふ……♡ もっともっと、翔ちゃんの好き♡ ちょうだい……♡」
ぎゅ……♡ ぎゅぅぅぅぅっ♡
「っ……あああああっ♡♡♡」
もう、魅音の顔が浮かばない。
太ももの中でじっくりと締め上げられ、潰されるように快楽を与えられ続けて──。
ご主人様……?
それが誰だったのか……思い出せない。
今、僕の中にいるのは詩音だけ。
詩音の太もも。
詩音の声。
詩音の香り。
詩音の体温。
詩音が、僕の全て。
「詩音……♡ だいすき……♡ だいすき……♡♡♡」
「んふっ……♡ ふふっ……♡ えらいですねぇ♡ 翔ちゃん……♡ もう、ご主人様なんて要らないですよね?♡」
「これからはぁ……♡ 私が翔ちゃんの新しいご主人様ですよぉ……?♡」
「詩音様って呼んでください♡」
ぞわ……♡
詩音の舌が耳元を這い、くすくすと笑う声が響く。
「……う、ん……♡」
「聞こえませぇん♡ ちゃんと言って?♡」
「詩音が……♡ ご主人様……♡♡♡ 詩音様……♡♡♡」
その瞬間、太ももが『ぎゅぅぅぅっ♡』と容赦なく締め付けてくる。
「っぁぁあああッッ♡♡♡」
「クスっ♡ 私はただ添い寝をしてあげてるだけなんですけど……♡ そこにたまたまちょうどいい棒があったから、挟んであげただけなんですけどね〜……♡」
「っ……♡」
違う。
違うのに……。
詩音は何もしていないと言い張る。
ただ添い寝をしているだけ。
ただ、ちょうどそこに”都合のいいもの”があったから、挟んでいるだけ。
でも——。
ぎゅっ……♡
「っ、ふぁ……♡♡♡」
しっとりとした太ももが、僕の熱を締め付ける。
きつく、でも柔らかく。
まるで……"逃がさない"とでも言うように。
「ねぇ翔ちゃん♡ そんなにビクビクしちゃって……♡ もしかして、変なこと考えてませんかぁ?♡」
「……っ、ち、違……」
違う。
違うはずなのに。
でも、もう何も否定できない。
「……あ♡ もしかして……♡」
詩音の声が、さらに甘く蕩ける。
「"元"ご主人様より……♡ 詩音様のほうが、気持ちよくしてくれそうって思っちゃいました?♡」
「っ……♡♡♡」
違う。
そんなこと……。
でも——。
ぎゅぅぅぅぅぅっ♡♡♡
「ぁぁぁっ♡♡♡」
腰が跳ねる。
完全に詩音の支配下。
「んふふ……♡ えらいですねぇ♡ じゃあ翔ちゃん……♡」
「もう、ご主人様のこと……"完全に"忘れちゃいましょっか?♡」
「あっ……♡ ああぁぁぁ……♡♡♡」
断頭台に掛けられたかのような、処刑宣告。
否、これは——。
ご主人様を捨てる儀式。
思考が桃色に染まり、世界が歪む。
脳の奥から蕩けるような甘さが溢れ出し、“恍惚”の二文字だけが脳内にこびりつく。
甘いニオイが肺を満たし、心臓が狂ったように早鐘を打つ。
下腹部に感じる生々しい感触と、すべすべとした心地よい温度。
それらが、否応なしに"現実"を突きつけてくる。
"これは夢じゃない"。
"これは現実"。
視界いっぱいに広がる可憐な少女の顔が、どんどん大きくなっていく。
まるで僕の世界を、心を、すべて埋め尽くすように——。
ちゅっ……♡
熱い吐息とともに、唇が重なった。
柔らかく、甘く、優しく。
けれど、それが"詩音の支配"だと、僕は知っている。
それでも……。
もう、抗えない。
「ねぇ、翔ちゃん……♡ もう、ご主人様なんてどこにもいませんよね?♡」
彼女の言葉に、脳が揺れる。
さっきまで、どこかにいたはずの”誰か”の記憶が、霞みのように遠ざかっていく。
それを追いかけようとしても……。
「もう詩音様以外、なぁんにも考えられなくなっちゃったんでしょ?♡」
彼女の声が、僕の思考を塗り替えていく。
なにもかもが、詩音様のものになっていく。
そんなご主人様が、そっと僕の額に指を滑らせる。
まるで、僕の存在を慈しむように。
「ねぇ、翔ちゃん♡ 言って?」
「……詩音様のために、生きていきます……♡」
ご主人様が優しく微笑む。
その瞳には、圧倒的な支配の色が宿っていた。
「……し、おん、さま……♡」
「うん♡ ちゃんと言えましたねぇ♡ えらい翔ちゃん♡」
指が喉元をそっと撫でる。
それだけで、『ゾクッ♡』とした快感が背筋を走る。
「じゃあ、誓って? 詩音様だけを愛します♡ って……♡」
「……♡♡♡」
僕は、もう詩音様のもの。
詩音様のために生きる。
詩音様がすべて。
「し、詩音様だけを愛します……♡ ずっと……♡」
「ふふ……♡ よしよし♡ かわいい翔ちゃん♡」
満足そうに僕の頭を撫でてくれるご主人様が、優しく微笑みながら、そっと耳元に唇を寄せてくる。
僕は、その手に、何もかもを捧げたくなっていた。
「これで……♡ ほんとぉ〜に、私だけの翔ちゃんですね?♡」
一瞬、背筋が震えた。
まるで、檻の中に閉じ込められた鳥のような感覚。
逃げられない——。
でも、それが心地いい。
だって、僕は……。
「んふふっ♡ これからたぁっぷり……♡ 詩音様に甘やかされてくださいねぇ?♡」
——詩音様のペットなんだから。
「じゃ、イッていいですよ〜……♡」
詩音様の声が、甘く蕩ける。
「最後に”元”ご主人様の思い出……♡ 太ももの中にぜぇ〜んぶ吐き出しちゃってくださぁ〜い……♡」
「っ……♡♡♡」
ご主人様……?
"元"……?
そんなこと、もう考えられない。
頭の中が、詩音様の声と太ももの感触でいっぱいで……。
ぎゅぅぅぅぅっ♡♡♡
「あっ、あっ、ぁぁぁぁぁっ♡♡♡」
詩音様の脚が、僕の熱を締め付ける。
心臓が跳ね上がり、呼吸が乱れ、身体の奥から何かが込み上げてくる。
もう……ダメだ……。
このまま……!
「イ〜〜〜〜〜〜〜〜ケっ……♡♡♡」
ぞくんっ……♡♡♡
「ぁぁぁぁぁぁぁあああああッッッ♡♡♡」
びくっ♡ びくんっ♡ びくびくっ♡♡♡
身体が跳ね、頭が真っ白に弾け飛ぶ。
太ももの中に、すべてを吐き出す。
元ご主人様の思い出も、何もかも……♡
「ふふっ……♡ えらいですねぇ♡ ちゃぁんと、全部出せましたぁ……?♡」
今まで体感したことのない、長く、甘美な絶頂。
すべてを詩音様の太ももに捧げ、理性ごと蕩け落ちた僕を、ご主人様が優しく撫でてくれる。
「あはっ♡ これで翔ちゃんのこと、完全に上書きしちゃいました……♡」
「マーキングです、マーキング♡」
その言葉が、甘く耳に染み込む。
もう何も考えられない。
詩音様の温もりに包まれながら、僕の思考は溶けていく。
ただ、満たされるだけ。
気持ちいい。
心地いい。
それだけしか考えられない。
「あらあら……♡ また固くなってきてますね♡」
詩音様が、クスクスと楽しそうに笑う。
まるで、"わかっていた"みたいに。
僕がもう、一度堕ちただけでは満足できないことも。
"詩音様に躾けられた身体"になってしまったことも。
「しょうがないですね〜……♡ 特別に許してあげます♡」
指先が、そっと顎を持ち上げる。
詩音様の瞳が、甘く淫らに細められていた。
「……自分から動いてもいいですよ?♡」
その瞬間、脳の回路が完全に焼き切れていた。
一瞬の躊躇すらなく、詩音様の身体に縋りつく。
求める。
貪る。
本能のままに、詩音様を──。
………
……
…
##P5 バレる。@魅音からの壁ドン
マンションの扉が閉まる音が静かに響いた。
頬にはまだ詩音様の体温が残っている。
さっきまでの痺れるような快楽の余韻も身体の奥にじんわりと残っていて……。
──でも、その熱が一瞬で凍りつく。
「……翔ちゃん?」
「っ……!?」
背筋に、ゾクリとした震えが走る。
この声……間違いない。
ゆっくりと振り向くと、そこには……魅音。
元ご主人様が、腕を組んで僕を見つめていた。
「……なにしてたの?」
その声には、怒りとも悲しみともつかない、微妙な感情がにじんでいる。
「っ、ち、違うんだ……!」
慌てて言い訳しようとする──でも、その瞬間。
ドンッ!!
「っ……!!?」
壁ドン。
僕の身体が、背後のコンクリートに叩きつけられた。
「み、お、ん……?」
言葉を詰まらせる僕を、魅音は鋭い目で見下ろした。
「違う? 何が?」
膝が、僕の股間を強く押し潰す。
詩音様に弄ばれたばかりの敏感な部分に走る、容赦のない圧迫感。
ぎりぎりぎり……♡
「っ……♡♡♡」
ダメだ。
なのに、身体が勝手に疼く。
魅音の目が、鋭く細められた。
「ねぇ翔ちゃん……」
ぐっ……♡
さらに、膝の圧が強まる。
「っ……! ぁ、っ……♡♡♡」
魅音の瞳が、じっと僕の顔を覗き込んでくる。
深い、深い、澄んだ瞳の奥に、燃え上がるような色を感じた。
「……なんで、顔が赤いの?」
「ち、が……っ♡♡♡」
違わない。
さっきまで詩音様に飼い慣らされていた身体が、敏感に反応してしまっている。
魅音に詰められているこの状況すら、僕の身体は……興奮してしまっているのだ。
「はぁ……翔ちゃん……」
魅音が、ゆっくりと深く息を吐いた。
「園崎家に来なさい」
「今すぐ」
「っ……!?」
「話があるから」
魅音の瞳が、深く、鋭く光る。
僕に拒否権はなかった──。
【終わり】