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skebで書かせていただいた作品です。

FANBOXで先行公開し、pixivでのお試し版公開から2週間後に全体公開としてpixivに投稿します。


現在私のPixivリクエスト(https://x.gd/woq8b)、skeb (https://x.gd/6aUDc)、FANBOXにて有償リクエストを募集しています。

1文字1.5円、5000文字から受付できます。

またFANBOXにて2週間早く読むことができます!

素敵なエロネタがありましたら、僕に具現化させてください!

リクエストお待ちしています!

※僕の知らない作品の二次創作ですと支援者様のものでもお受けできない場合があります。


◆◆◆◆◆


 岐阜県と三重県の境に位置する森林地帯。

 一般には「ちょっとした心霊スポット」、「インフルエンサーが取り上げるにはちょっとショボいネタ」として認識されている。

 が、それはあくまで一般人の中での話。


「不法投棄ねぇ……まさか私をゴミ掃除に使おうってんじゃないですよね?」

「いっ、いやいや流石にそんなことじゃないっす! まあ実際、ゴミ捨てはヤバいみたいっすけど……今回の調査はただのゴミとは別モノっす」


 呪術師の目なら、どんなショボい術師にだって、山全体を覆い尽くす禍々しさがわかるだろう。


「ウチの方でも調査をしてもらったんすけど……勝手に「増える」んす。投棄物が」

「呪霊か呪詛師がやらかした、呪術の残りカス?」

「恐らくは」


 文句を言っていた真希も、明の真剣な表情に、ひとまず気を引き締め直す。


「元は闇市に出回っている呪物の調査からだったんです。ここ最近、急激にこの山で「増えた」投棄物が出品されるようになったみたいで」

「ゴミを拾って転売かよ。くだらねえスキーム組んでやがるな」


 呪術界のトラブルは、やがて必ず呪術高専に集約する。

 そしてこうして、呪術師が派遣されるのだ。


「一応私もサポートしますけど、今回はあくまで調査って段階で……」

「あーわかってますよ。2級以下は単独任務禁止……ったく、そんじゃあ結局ゴミ掃除じゃねえかよ」


 補助監督の新田明と、4級呪術師の禪院真希。

 不気味な空気が漂う山の中へ踏み込み、どこまでも続く木々の向こうに消えていく。


 そして、そのまま戻ることはなかった。


◆


「あ゛ぁ〜っ! ンどッくせぇな派閥とか管轄とかッ! 人類皆兄弟でいいじゃないっすか!」

「今回はまだスムーズな方さ。それだけ上の連中も匂いに気付いているんだろうね」


 新田明と禪院真希の失踪は、即座に呪霊案件と判断された。

 判断された……が、次の派遣選抜には時間がかかった。

 何せ場所が場所。

 絶妙に呪術高専の東京校と京都校の中間地点。

 微妙にどっちの管轄なのか、どっちの責任なのか、上層部はその決定にもたついた。

 「こっちが」「そっちが」とゴタゴタに巻き込まれ、お互いの矛盾した指示が交雑。

 その結果、東京校が動くより先、京都校から術師が派遣されてしまった。


「ったく。協力するってんならしてやってもいいけど……先越されンのがムカつくんですよね〜!」

「本部があっちだからね、何をするにも京都からなのさ。」


 京都からは庵歌姫、禅院真衣、三輪霞の3名が、それを追うように東京校からは釘崎野薔薇と家入哨子の2名が、件の山へと踏み入った。


「……硝子さん、これ」

「ああ……嫌だな、私は現場に来るタイプじゃないのに」


 次の瞬間、汚泥のような禍々しい呪力が二人を出迎えた。

 肌で感じる「ヤバさ」。

 見た目は一歩前までと何も変わっていないが……まるで具現化した生得領域内に踏み入ったような不快感がある。

 二人は頬を伝う冷や汗を拭い、足早に奥へと進んでいく。

 既に二人が行方不明になった山に術師が五人。

 しかしそれでも、一切安心できない圧があらゆる方向から感じ取れる。


「真希さん……私信じてますからね……!」


 いつになく不安げな野薔薇の声が、湿った木々の間に呑まれ、消えた。


◆


『だからよォ゛! 大事なのは調理だって言ってんだろォ゛! 生でいくとかお前……食事の妙って奴が分かんねえのかよ!?』

『違ウ! 違ウ、ヂガウ! ソ、ソッソッ素材ヲ味ワヅデンダ! 調理ナンガ、味ガ悪グダル゛! 許ザン!』


 山の奥の奥、呪術を知らない人には到底立ち入ることのできない領域の奥。

 二匹の呪霊が今にもつかみかかりそうな剣幕で激論を繰り広げていた。


『味を深めンのが腕の見せ所なんじゃねえかよォ゛!』


 一匹はまるで神主のような格好。

 しかし袖から見える両手は太く長く毛むくじゃら。

 鋭い牙を剥き出しにして怒りを発散させる顔は……魔猿のソレ。

 猿白(ましら)と名乗る猿頭呪霊。


『ソレ野暮! 深メルトカイラナイ゛! ソノママノガ美味イ゛!』


 もう一匹は、袈裟を着た僧のような姿。

 見た目はまだ人間だが……肌は汚泥のように土気色で、所々がどろりと溶けている。

 言わば僧のゾンビとでも言うような悍ましい姿。

 名を茗忘僧(みょうぼうそう)とする呪霊。


 この山に古くから潜む彼らは、「趣味」のソリが合わないことで喧嘩が絶えない仲だった。


『だからァ゛! コレ見てみろって!』


 猿白は叫び、足元に転がっていた「それ」を引っ掴んだ


ーーーァ゛ッ❤︎ ギァ゛……ッ❤︎ ご、ごぉ゛じえ゛ッ❤︎ じなじぇ゛……ッ❤︎


 髪を握られ、ブラブラと振り子のように揺れる「それ」から、音とも声ともつかない何かが聞こえてくる。

 新田明。

 行方不明になった補助監督の女性……だったモノ。

 クールなスーツは破り捨てられ、あったはずの四肢は「砕かれて」喪失していた。

 しかし血は流れていない。

 もはや、通ってもいない。


 明であって、明ではない……人形。

 四肢のパーツを外された、ダッチワイフだった。


『生でハメるなんて、脳みそカラな証拠だろォ゛が! 俺様の術で綺麗に調理してから……』


 猿白は明の腰を掴み、勃起させた己のチンポへ、振り下ろす。


『いただきますすンだろうがァ゛!』


ぢゅどづン゛ッ❤︎❤︎❤︎


ぐギャァ゛❤︎❤︎❤︎


 股間の割れ目にチンポを捩じ込むと、明だったモノから悲鳴のような音が出る。

 彼女を知る者が聞けば、かろうじて新田明だと分かる程度の鈍い声。


『ギャキャキャっ! コレコレェ゛! ギャは! ギャキャハハハッ! コイツァ最近食った中じゃかなりの上物だぜェ゛!』


ごぢゅッ❤︎ がぢゅンッ❤︎ ばぢゅ、ばぢゅ、ばぢゅッ︎❤︎❤︎❤︎


げぁ゛❤︎ がァう゛ッ❤︎ お゛❤︎ ぎゅぉッ❤︎ や、や゛だぁ゛……ッ❤︎❤︎❤︎


 猿白が明を犯す度、精液で汚れたプラスチックの口元から声がする。

 それは、猿白の術式により身動き一つ取れないラブドールに変えられた、新田明の成れの果て。


ドビュる゛る゛る゛ッ❤︎❤︎❤︎


ごッぼォ゛え゛ッ❤︎❤︎❤︎


 猿白が射精する。

 手足を外した穴、荒い扱いで入ったヒビ、口や目の穴からも、噴き上がるザーメンが溢れ出る。


『ふぅ゛〜ッ! イイ塩梅だ……わかったかァ? コレが美食って奴よ』


 猿白は牙を見せて笑い、まるで葉巻でも吸うかのように、折れた明の腕を齧った。


 対する茗忘僧は、その姿を見て怒り心頭。


『ヂッ、ヂッ、違ウ! ソレシタラ味変ワル! 不味グナル!』


 猿白が掲げる明に対抗するかのように、己の「美食」を見せつける。

 それは庵歌姫。

 明程に変わり果ててはいないものの……間違いなく取り返しのつかない事態に陥っていた。

 それこそ、まるで人形のように動かない。

 表情は何かに怯え、泣き叫んでいるような形で固まっている。

 呼吸も鼓動もない。

 四肢を引きちぎられ、粗末な止血しかされていないと言うのに、患部から血の一滴も流れ出ない。


『オ前時間カケ過ギ! 鮮度落チル! ソレ不味イ゛! 生ガ一番!』


 時間停止。

 極小規模ではあるが、庵歌姫は永遠に止まった世界の中で「保存」されていた。


づどぢゅッ❤︎❤︎❤︎


 茗忘僧のチンポを突き込まれても、歌姫は微動だにしない。


『味ワウノ一瞬! デモ最高! 最高ノ一瞬デジューブン!』


どぢゅんどぢゅんどぢゅんどぢゅんッ❤︎❤︎❤︎


 動かない歌姫の膣穴を乱暴に荒らし周り、最後の最後に、


『今!』


ごびゅる゛ッ❤︎❤︎❤︎


「…………あ゛ッ!? が❤︎❤︎❤︎ はぎァッ❤︎ お゛❤︎ お゛お゛お゛お゛お゛お゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ い゛ぎッ❤︎ がッあ゛痛ァ゛………………」


 絶頂の刹那、歌姫は苦痛を超えてやってくる快感に絶叫をあげる。

 次の瞬間にはまた、止まった世界へ閉じ込められることになるのだが。


『フゥ、フゥ、フゥ……ウマ、美味ィ、コレ美味イ゛!』


 茗忘僧もまた、ちぎった歌姫の足を齧り、射精の余韻に身を震わせる。

 時間を止められた歌姫の目の前で、足の骨を齧り砕き、咀嚼し、飲み込んでいく。


『そんなに一瞬で何が分かるってンだよォ゛!』

『グダグダヤッテテモ無駄! 一瞬アレバ忘レナイ゛ィ゛!』


 二匹は変わらず火花を散らす。

 明と歌姫の残骸を投げ捨て、いよいよ呪力比べで決着を付けんと呪いを吹き上げた。


 が、


いやぁぁぁぁぁぁ…………ッ!


『あン?』

『お゛!』


 山のどこかから響いてくる女の悲鳴。

 満足しかけていた二匹のチンポがびくん! と跳ねた。


 最初に動くのは茗忘僧。

 猿白に背を向け、声の下方へと歩き出す。


『おいおいダチに挨拶も無しで行く気かァ゛?』


 煽る猿白だが、茗忘僧の興味は食えない呪霊仲間より美味い人間。


『早イ者勝チ。勝ッダ奴ガ全部決メル。当然』


 振り返りもせず言い残し、どろりと濁った森の空気に溶けて消えた。


『確かにな。そんじゃあ俺も……ギャキャッ!』


 猿白は猿白で、ほぼ同時に感じた「気配」を探るように歩き出した。


◆


「お゛ェッ! げぁ……かッ……ぁ゛……え゛ぉ゛ぁ゛〜〜〜ッ!」

「……は、はぁ? な……ン……ッ!」


 京都校からの派遣組であった庵歌姫、禪院真衣、三輪霞の三人は、森に入った直後に分断されてしまった。

 襲撃があった訳ではなく、呪力の動きがあった訳でもない。

 気付いたら、二人の前から歌姫だけが消えていた。

 しかし、生徒だけになっても任務は任務。

 新田明と禪院真希が通ったと思われる探索ルートに従って、真衣と霞は森の中を進んでいく。


 そして見つけた。


「ま゛ッ、まぎざ……ッぉ゛えっ! あ……なんでッ!」

「は……はッ、はッ、はッ、はッ」


 惨たらしく散らばった血と肉。

 湿った空気に溶けて広がる生臭い死臭。

 その中央に「設置」されている、禪院真希の「残りもの」。

 樹木から垂れる蔦で首を吊られ、四肢のない身体がだらりと垂れ下がっている。

 股間には千切った腕が捩じ込まれ、とてもヒトとは言えないオブジェに変えられていた。


「が……ァ゛……はっ、はっ、は……お゛ぅ゛……ッ!」


 霞は倒れ込み、腹の中のモノをぶちまける。

 目の前に広がるヒトの心では受け止めきれない光景に、普通な彼女の感性は耐えられなかった。


 一方の真衣は、それどころではない。


「う……は、はッ! はァ……? アンタ、だって、嘘……は、は、はッ!」


 双子の姉の成れの果て。

 それを目にした真衣は……ぐらぐらと思考が巡り続ける。

 信じられない。

 落ちこぼれ同士と言ったって、真衣と真希ではモノが違う。

 真希の身体能力はずば抜けたものだった。

 目の前でミサイルが破裂したって涼しい顔をしていたであろう彼女の肉体が……まるで紙を千切るかのように晒されている。

 禪院真依という少女の人生を大きく占める片割れが、誰にも知られることなく穢され、事切れている。

 理解し終えたくなかった。

 だが、理解してしまう。

 ぼろぼろと溢れ続ける涙が、真衣の中で答えを導き出していた。


『イ゛ッタァアアッ!』

「ひッ」

「ッ!?」


 二人ともがよく知る強者の死。

 それを受け止め消化するには相当な時間がかかるだろう。

 だが、呪霊たちには関係ない話。


『雌ッ! ヤッバリ雌ダ! 俺ノダァア゛!』


 霞の悲鳴を聞きつけてやってきた茗忘僧が、遂に二人を視界に収めた。

 歓喜に吠え、美味そうな餌に向かって一直線。

 心底嬉しそうな笑顔は……少女たちにとっては死神の微笑みに見えたことだろう。


「じ、じゅれ……ッ!」

「ああ、もう嫌……!」


 しかしそれでも、流石は呪術師。

 霞も真衣も、半ば本能的に武器を取る。


(簡易領域……!)


 真衣と呪霊の間に立ち塞がる霞。

 抜刀の構えで突撃してくる腐った呪霊を待ち構える。


(木を盾にもしないとか……低脳で助かるわ……!)


 その後ろで真衣の拳銃が狙いを定める。

 真正面から一直線に近付いてくる敵など、銃火器にとってはありがたいことこの上ない。

 が、


だらん


「……あ?」

「え……」


 瞬きはしなかった。

 確かに、真衣はしっかりと、笑顔の呪霊を睨みつけていた。

 はずなのに……


「あ……ッ! ぐ、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛痛い痛い痛ィい゛い゛い゛ッ!」


 何か、呪霊が淡い光に包まれた次の瞬間、一瞬とすら表現できない時の間。

 その間の中で、銃を握った真衣の腕は、あらぬ方向に折れ曲がっていた。

 折れた音すら聞こえなかった。

 気付いたら、腕に関節が増えていた。


『アレ゛ェ? 黄泉帰ッダ?』


 どろり、と。

 淀んだ森の空気すらもマイナスイオンに感じる程に、地獄の汚泥を煮詰めたような腐敗臭。


『ヂガウ? アレ゛? マイイカ……モッカイ食エルシナ゛』


 それが真衣の耳元に。


「ッ! あ゛ぁあ゛ッ!」

「真衣ちゃ……ッ!」


 がむしゃらに背後に拳を突き出す真衣。

 霞はその景色をはっきりと捉えていた。

 のに、理解できなかった。


 霞が振り返った時、腕が真逆の方向に折れた真衣が、苦悶の声をあげていた。

 その真後ろに、まるで恋人が相手を抱きしめるような位置に、腐った顔があった。

 腐った顔は真衣を不思議そうに見つめていた。

 真衣は耳元の羽虫を振り払うように、折れてない腕に呪力を込めて殴りかかった。

 そして、また呪霊が輝いて、次の瞬間、


「ま、いちゃ……は、え、え? なんで……」

『ウ゛ォ゛! 同ジ! コレ同ジ! ア、デモコッチノガ匂ウ゛ッ! スパイスミテエデ新ジイナッ!』


 真衣は止まっていた。

 殴りかかった腕はより悲惨に、蛇腹のオモチャのようにあちこちがぐにゃぐにゃになるまで、捻り砕かれていた。


『味見ハ大事ダヨナ。アイツ、調理シテカラ食ウノ意味ナイ゛! 生ヲ味見ジナイドッ!』


み゛ぢ……ぎ……ぶぢぢぢィ゛ッ!


「は……か、ッ! ま、まひ……ッ!」


 呪霊が真衣の腕を引き千切る。

 輪ゴムを引っ張って切るように、砕けた骨とズタズタの筋繊維が伸びながら断裂していく。

 だが、血は出ない。

 悲鳴は上がらない。


 悲鳴はなく、どころか時の流れすらもなく。

 呪霊に殴りかかる姿勢のまま、真衣の時は死んでいた。


じゅあ……しょ……しょわぁぁぁ……


「あ……あッ、あッ、あ……ぁ……ひ……ぁッ」


 恐怖に失禁する霞。

 目の前に居る存在は、霞や真衣、真希ですら対峙してはいけない「怪物」だ。

 相手に認識されることすら死に繋がる、死神ではなく、絶望の形そのもの。


『ア゛ァ゛! 臭エ゛! デメッ! 肉ガ痛ム゛ダラァガァッ!』

「ッ!」


 失禁の匂いを嗅ぎつけて、呪霊が霞を怒鳴りつける。

 腐って溶けかけた呪霊の視線が脳と心臓に突き刺さり、ぐり! と霞の身体を内側から引っ掻きまわす。

 その瞬間ほど死を身近に感じたことはなかった。

 「死にそう」「死ぬかも」は何度だってあった。

 けれど、「死ぬ」と確信を持って全身が生命を諦めかけるなど、初めてだ。


「ひ……ぎぁッ! あ゛、あ゛ぁあ゛ッ! は、はひぁッ! あ゛……い゛あ゛あ゛あ゛ッ!」


 その場に刀を放り投げ、霞は一目散に駆け出した。

 救援を呼ぶ? 違う。

 ただ恐ろしかったから。

 恐ろしいモノから少しでも離れたかったから。


「はひっ! あ゛、た、だすげで! だえが……は、はぁッ! やだ、やだやだやだやだやだやだあ゛あ゛あ゛ッ!」


 転がるように這いずるように、霞は全てから逃げ出した。


◆


「…………あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁあええぇぇ? あぇ、れ……?」


 いつの間にやら背後に立っていた、腐って溶けた肉のへ、真衣は渾身の力で殴りかかったはずだった。

 だが、次の瞬間、


ごびゅる゛っ❤︎❤︎❤︎ どびゅる゛❤︎ ぐぶりゅぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎


「なにあ゛ィ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ウ゛ぎッ❤︎ あ゛❤︎ ぎぁあ゛❤︎ あ゛ッ❤︎❤︎❤︎ あぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッッッッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 真衣を襲ったのは絶頂だった。


 どちゃ、と背中が臭い泥に包まれる。

 分厚い樹木の天井と、嬉しそうにこちらを見下ろす呪霊の姿が視界に映り、


「ウ゛ぎッ❤︎❤︎❤︎ イ゛ぉ゛あ゛❤︎ あ゛ッ❤︎ あ゛ッが、ひ❤︎ ひ❤︎ ッ❤︎ い゛い゛い゛〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 絶頂の火花がそれらを眩しく照らし出す。

 両腕の激痛に苦悶するより早く、己の肉坪に詰め込められた快感が爆発する。


「あがぁッ❤︎ か……はぐぉお゛ッ❤︎ お゛❤︎❤︎❤︎ う゛ぉッ❤︎ お゛ぁ゛あ゛あ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 絶頂。

 それも、まるで数時間たっぷり嬲られて、その分の快感を一瞬に凝縮したかのような……濃厚で重厚な絶頂。


「ぐッ❤︎ う゛ぎッ❤︎ あ゛❤︎ は……はッ❤︎ はッ❤︎ はッ❤︎ はぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎」

『ググググッ! 美味イ゛! 柔ラガイッ! オ前イイゾ! サッキヨリ美味グナッデル!』


 訳も分からず転げる真衣。

 それを見下ろして笑う呪霊。

 手には……もはや原形を留めていない真衣の腕。

 指先には未だに拳銃が引っかかっていた。


「ッ! ぐ、あ゛あ゛あ゛ッ!」


 陰湿に、狡猾に、と生きてきた真衣。

 しかし、身に迫るはっきりと輪郭を持った「死」に、生命として本来持ち得る咆哮が口から飛び出してくる。


「あ゛あ゛あ゛……あ、え?」


 そしてまた、景色が変わる。

 気付けば木を背にして立っていた。

 欠損した両腕がずくりと痛み、犯された膣穴にじくく❤︎ と消えない快感が残る。


「ふッ! ふッ! ふぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ❤︎ ど、ど、どこッ! どごよッ!」


 左右を見回すが、暗い木々が広がるばかり。

 どこにもあの呪霊は見当たらない。


「ふ……ッ! な、なん゛ッ❤︎ か……ぎ、う゛ぁ゛、ぁ゛……ッ!」


 快楽と痛みに挟まれて、真衣は蹲り……


ごぢゅッ❤︎❤︎❤︎


「げぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 股間を蹴り上げられて「いた」。

 蹴られたのではない。

 既に、蹴り上げられ、身体が宙に浮いていた。


「がッ❤︎ あ゛……❤︎ ぐ……う゛ぎッ❤︎❤︎❤︎ 痛ぁ゛……あ、あ?」


 快楽に上乗せされる苦痛。

 顔が歪み、ぶわ、と脂汗が噴き上がり、全てを発散すべく声をあげようとして、気付いた。


「え」


どぢゃ


 真衣の身体が再び泥にまみれる。

 ずり、ずり、と芋虫のように泥の中をもがく。


「あ、し……足、え? あ゛……あ゛あ゛あ゛ッ! な、あじッ、あ゛、しぃ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 股間にめり込んでいたその足に先はない。

 見覚えのあるスカートの切れ端が残るそれは……引きちぎられた真衣自身のそれ。

 焼けるように、しかし凍り付くように、痛みと喪失が右の太ももに広がっていく。


「ひ❤︎ ひぁッ! あ゛、やえで! くるなッ! ぐ、るだぁあ゛ッ! やえお゛ッ! あ゛! ひあ、あ゛ッ! あ゛! あ゛あ゛あ゛ッ!」


 真衣は叫ぶ。

 それ以上に真衣ができることはない。

 片手は砕けるように折れ曲がり、もう片方は肩から先が消えている。

 足は今、片方が目の前に転がっている。

 全て一瞬。

 千切られる恐怖すら置いてけぼりにされる速度で失われた。

 次は足? それとも残った腕? まさか首?

 次に自分は何を失う?

 何時、その瞬間は訪れる?

 わからない。

 確実に来るとわかっているその恐怖は、いつ来るかわからない恐怖で乗算され、みるみる膨れ上がる。


「は……はッ! はッ! はッ! や、だッ! おね゛えぢゃ……あ゛ッ! やだ、ぐるな゛! だ、だすッ! たずへ……ッ!」


 禪院家での虐待じみた教育を生き残った真衣ですら、心を壊す程に。


「し、しッ、しぐッ! う゛……う゛う゛う゛う゛う゛ッ!」


 短くなった手足をうごめかせ、どこから来るともわからない恐怖から逃げようとする真衣。

 その目の前に、どぢゃりと何かが転がった。


「……あ゛」


 ねじ切られた……自分と同じ顔をした、人間の首。


「ひ」


どびゅる゛ッ❤︎ ごびゅるるるるるるッ❤︎❤︎❤︎ 

「ぎッ❤︎ う゛お゛お゛お゛ァ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ がッ❤︎ あ゛❤︎ お゛、お゛、お゛、う゛ッッッぐゥ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

『オ? 締マリ変ワッダ! イイゾ! コレ合ワセテ食ウトモット美味イ゛!』


 姉の亡骸を前にして、再び謎の絶頂にもがく妹。

 その様を見下ろす呪霊はまた、チンポを振るわせて美食に歓喜するのだった。


◆


ばちゅ❤︎ ばちゅ❤︎ ばちゅ❤︎ ばちゅ❤︎


「え゛ぅ゛ぁッ❤︎ おぉうお゛❤︎ ごッ❤︎ お゛ぉッ❤︎ お゛ぉええ゛お゛ぉあ゛ぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎」

『ギャキャッ! 何言ってッかわかんねえんだよォ゛ッ! 騒ぐ暇があったらもっとまんこ締めてくれよ女ァ゛!』


 霞と真衣が茗忘僧に蹂躙され始めた頃。

 野薔薇はもう一匹の呪霊……猿白と遭遇していた。

 否、遭遇と呼ぶにはあまりにあっけなく決着が付いていた。


 調査を始めてすぐ、野薔薇か硝子か、または両名が生得領域に飲み込まれた。

 そして、うっかり漏らした呪力の気配を追いかけてきた猿頭の呪霊に襲われた。


 一目で1級以上とわかるその呪霊は、野薔薇の手に余る相手だった。

 ヒトの形をしているが、その動きは無軌道に跳ね回るゴムボールのよう。

 木々の隙間を飛び回り、野薔薇の釘などカスリもしない。

 気付いた時には、触れられていた。

 そして、「外されていた」。


(クソがッ! どうなってんだコレ……人をプラモみてえにバラしやがってッ!)


 辺りに散らばる手足は、断面が安物のオモチャのように球体関節となっている。

 それらは芋虫じみて蠢いている。

 まるで何かに抗うように、指先をくねらせてもがいている。

 残された胴体もまた、ぷにぷにと柔らかいラバー質の素材に変化していた。

 手足の感覚はあるし、動かすこともできる。

 が、ない。

 人形……組み立て可能なダッチワイフに変換された野薔薇の肉体は、既にばらばらに分解されていた。


『お❤︎ まんこキツくなったなァ゛!? バカにされンのが好きかよ女ァ゛! ならお望みどおりに罵倒してやギャァッ! 猿白様に感謝してイげやァオッ!』


ごぢゅ❤︎ ぐりぐりぐりぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎


「お゛ぁえ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぁぉ゛ッ❤︎ お゛ォ゛ッ❤︎ お゛❤︎ お゛❤︎ ぁお゛お゛お゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 猿白と名乗った呪霊のチンポが、オナホ穴と化したまんこをぐりぐり責める。

 野薔薇の悔しそうな嬌声が……びろびろと暴れる舌に乗せて吐き出される。


(クソがッ❤︎ 何発出すんだエテ公ッ! 学生のまんこの価値舐めてんじゃねえぞッ!)


 叫ぼうとする野薔薇だが、


「あ゛えぇえ゛ぅあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ えぇお゛ッ❤︎ お゛ぁ❤︎❤︎❤︎ あぅお゛ぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 舌足らず……いや、顎足らずな声しか出ない。

 「ない」のだから。


ごぢゅ❤︎❤︎❤︎


「あぉ゛❤︎❤︎❤︎」

『ッせぇんだよォ゛! まんこだけ締めろって言葉ァ理解できねえのか能無しがァ゛ッ! ギャキャキャキャッ!』


どちゅどちゅどちゅどちゅッ❤︎❤︎❤︎


「お゛❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 手足がそうなったように、頭蓋骨部分だけをプラモのように外されて、野薔薇の頭は地面に転がされている。

 野薔薇の胴体に残るのは、ぽっかり空いた喉と、突かれる度に暴れる舌だけ。

 泥にまみれた髪も、殺意を込めて猿白を睨む目も、地面の上だ。  上下の顎を分断されたせいで、野薔薇は罵倒の一つも紡げない。

 必死にくねくね腰を踊らせるのが精いっぱい。

 オナホ穴を貫くチンポを押し返すなど、不可能だ。


(くそくそくそッ❤︎ こんなんじゃマジにオナホ同然じゃねえかよッ❤︎ あンの顔ッ! ぶッ殺してやるッ! まんこの汁から共鳴りブチ込んで自爆して……ッ❤︎)


どぢゅッ❤︎❤︎❤︎


「あ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 必死の抵抗を試みるも、バラバラの身体では呪力を流すことすらままならず、


『ギャキャキャッ! まだヤる気かよォ゛! クソ生意気で好きだぜェッ! ギャキャァッ! ンじゃあッ! 俺様のザーメンでブチ弾けろや゛ァ゛ッ!』


だちゅッ❤︎ どッ❤︎ どッ❤︎ どッ❤︎ どぢゅ、どぢゅ、どぢゅ、どぢゅッ❤︎❤︎❤︎


「お゛ぉお゛❤︎ お゛ッ❤︎❤︎❤︎ ご❤︎ ぎゅご❤︎ ごぇお゛❤︎ お゛ッ❤︎ ごッ❤︎ ごッ❤︎ ごッ❤︎ ごォ゛ォ゛ォ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


(ぢ……ッぐしょぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ イってんじゃねえぞ私の身体ぁあ゛ッ❤︎ くそ、くそッ❤︎ くそッ❤︎ ぐそぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ うごけッ❤︎ まんこに溜まったザー汁に呪力ブチ流すだけッ❤︎ でッ❤︎ いいがらッ❤︎ がぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎)


 心の中で吠えるばかり。

 オナホボディは猿白に貪られ、無様な絶頂を繰り返す。


『グギィィィッ! 出るぜッ! ごぇでくたばれァ゛ッ!』


 チンポを膨らませ、猿白が牙を見せた次の瞬間、


『ギャピッ!』

「……あぉ?」


 野薔薇の目の前で、猿白の頭が消し飛んだ。

 野薔薇を持つ手が緩み、ずるりとチンポが抜け落ちる。


どばびゅるッ❤︎ どびゅッ❤︎ ぼびゅッ❤︎ ごぼりゅぅぅぅぅ~~~ッ❤︎❤︎❤︎


(うぇ゛ぇ゛ぇ゛~~~ッ!? さ、さいあくッ! きッたねぇええええッ!)


 泥に堕ちた野薔薇の身体に降り注ぐ、ドロドロに煮詰まったザーメン。

 手足のない野薔薇には避けることは叶わない。

 まんこで受け止めさせられるはずだったそれを、今度は全身に浴びてしまう。


 全身に感じるヘドロのような感覚に顔をしかめる野薔薇。

 しかし、そんな最悪も一旦は終わりを告げた。


「釘崎! 無事、じゃあなさそうだけど……間に合ったか」


(し、し、硝子さんっ!)


 駆け寄ってくる硝子。

 反転術式がかかり、呪力によって変質させられた肉体を復元する。


「探すのに時間がかかったよ……釘崎が呪力を撒き散らしてくれたおかげで見つけられた」

「……ありがとうございます。正直ヤバかったんで、ギリギリのギリでした」


 そこら中に散らばった釘崎の四肢が寄り集まり、帽子でも被るように頭蓋骨部が乗っかって、あっという間に元通り。


「……七海が遭った呪霊とは別、か。反転術式があれば無効化できる」

『がッ! ぐ、ッぞァ゛ッ! ン゛だォ゛ぞれェ゛ッ! にンッ、げんがァ゛! そンなごどッ!できんのがよッ!』


 同時に猿白も。

 破裂させられた頭を修復し、怒りに牙を噛みしめる。

 文字通り山産まれ山育ちの猿白には、呪力を操る人間自体が珍しい。

 自分たちだけの特別な力だったはずのものを、餌でしかない人間「なんか」が使っているだけで腹立たしい。

 まさか更に、未知の力で自分の術式を打ち消すものがいるだなんて。


『ッ! ぐぞギャキァアアァアッ!』


 怒りと恐怖が猿白を包んだ。

 呪霊としての矜持を汚された怒り。

 餌でしかなかった人間が自分の脅威に成り得たという恐怖。


「田舎者だね」

『ダァレ゛ッ! ゴノグゾアバァッ!』


 構えた硝子へ、渾身の呪力で殴り掛かる。

 振り下ろされる長い腕を、硝子はするりと回避。


『ゲァッ!』

「ッ!」


ぱぎゅンッ!


 しかし、一瞬カスった硝子の腕が、ぱきぱきと音を立てて石化していく。


「触れた部分を、か。ちゃんと避けなきゃダメってことか」


 硝子は慌てず反転術式。

 冷たい物品へと変わっていく腕が、みるみる元に戻っていく。


『ウ゛ッゼェナァゾレェッ!』

「そりゃあどうも」


 猿白が吠える。

 硝子はギリギリで腕を避け、空振りした猿白の腕はそこらの木々を石に変える。


『ホキャァァァァッ!』


 がむしゃらに振るわれる腕は、しかし長く太く、素早い。

 うっそうと茂る植物と、そこら中不安定な泥の地面、あちこちから木の根が足を絡めとろうとほくそ笑む山道で避け続けるのは困難だ。

 一人で避け続けるのは、困難だ。


ばぎィッ!


『ホギャァッ!』

「はッ! 猿に退化してんぞ!」


 完全に猿白の意識から外れていたもう一人、野薔薇。

 彼女が打ち出した釘が腕を跳ね上げる。

 硝子にクリーンヒットするはずだった軌道がズレて、哀れな木が一本、石化する。

 逆にその腕に硝子が触れれば、


ぱぎゃァッ!


『ホッギョァアァアァアァアッ!』


 反転術式が呪霊のエネルギーとぶつかり合い、一瞬にして爆ぜ燃える。

 空気を入れ過ぎた風船のように、猿白の腕が破裂する。


「いいぞ。このまま、スタミナ切れを狙おうか」

「うっす!」


 転げまわる猿白への注意を外すことなく、野薔薇と硝子は態勢を立て直す。

 相手は間違いなく強敵。

 二人がかりになったからと言って、事態は拮抗にすら届かない。

 しかし二人はより「上」を知っている。

 遥か高みにいる彼らを知るからこそ、実力では上の呪霊にだって、逃げではなく相対することを選べる。


『グ……ッゾガァアアッ!』


 腕のない肩を抑え、猿白が立ち上がる。

 腕を修復していてはどちらかの攻撃を受けてしまう。

 攻撃に転じれば、二人を同時に対処できる余裕はない。

 がむしゃらに術式を使ったせいで、修復しながら戦うことは不可能だ。

 しかし相手の出方を伺っているなど、呪霊のプライドが許さない。

 どのルートを選んでも、猿白の納得できる結末には届かない。


『ガァァァアッ! テメェラッ! ブチ殺ジデヤ゛ルウ゛ッ!』

「は……そんだけキレてても言葉使えんのかよ」

「一人でも一級を動員すべきだって、私は進言したはずなんだけどね」


 癇癪を起した子供のように吠える呪霊。

 対する呪術師たちは、それを好機と見て行動に移った。


 全てが野薔薇と硝子に微笑んだかに見えたその時だ。


『ミッ、ミッヅゲダァアッ!』

「ッ!」

「は?」

『……ッ!』


 異なる呪力が、その場に突っ込んでくる。

 遥か彼方に微かに何かを感じたと思った次の瞬間、それはみるみる膨れ上がる。

 否、巨大なその呪力の塊が、稲妻のような速度で接近してくる。


『ハ、ハハハッ! 早イ゛者勝ヂィイ゛ッ!』


 その正体は茗忘僧。

 だが、彼は森のどこかで禪院姉妹を弄んでいたはず。

 地図で表示されている以上に、この生得領域は広い。

 声や呪力でおおよその方向は分かっても、足一つではそう簡単に遭遇することはできないはず。

 だが、茗忘僧の術式があれば可能だ。


ぎゅぱッ!


『マダッ!』


ぎゅぱ! ぎゅぱ! ぎゅぱッ!


『マダマダマダッ! 食イ足リネエ゛ッ!』

「……な、ンだ、あいつッ! ワープしてんのかよ」

「ただ速いだけじゃない……まずいな、真希でもいないとこれは……」


 本人以外には、その異様な移動方法を解析することはできない。

 彼は自身が持つ彼の周囲を固定……要は時間停止する術式を連続使用しているのだ。 

 せいぜい半径数メートル程度の時間停止だが、連続使用により擬似的な縮地が可能となる。

 

『オイ゛ッ! ゴレァ゛俺ノ゛モンダァア゛ッ!』

『知ルガ! 食タモンガ偉イ゛! ソイヅラモ俺ガ食ウ゛ッ! ダガラ俺偉イ!』


 急接近する茗忘僧に猿白が吠える。

 だが茗忘僧は聞く耳を持たない。

 弾丸のように、まずは硝子へと腕を伸ばす。


「く……まずッ!」

「硝子さんッ!」


 戦闘要員ではない硝子に、弾丸速度の肉塊を避けることはできなかった。

 瞬きの間すらなく、既に茗忘僧の術式範囲内。

 顔を強張らせたまま、硝子はぴたりと動きを止めた。

 触れられた瞬間に反転術式を流し込もうとしていたのだろうが、相性は最悪だ。

 触れなければ術式が使えない猿白とは違い、茗忘僧の術式は範囲攻撃。

 接近するだけで効果は発動するし、「停止」できるものには勿論呪力も含まれている。

 茗忘僧の術式範囲内では、反転術式も阻まれる。


『ココッ! コレデ俺ノォオ゛ッ!』


 ハイになって両手を振り上げる茗忘僧。

 術式をフル稼働させても尚漲る呪力は、彼がついさっきまで良質な「餌」にありつけていた証。


『オ゛オ゛オ゛ッ! 俺、俺ノ゛! 全部俺ノ゛ォ゛ッ!』

「俺俺うるせえッ! 腐れジャイアンがぁッ!」


 咆哮を掻き消すように叫ぶ野薔薇。

 打ち出した釘は、しかし茗忘僧の術式に阻まれ、


ばぎんッ!


『グギャアアアッ!?』


 展開した術式ごと吹っ飛んだ。


「はッ! 術式のバリアなんざ、私にとっちゃデケェ的でしかねーんだよ!」


 共鳴り。

 魂の繋がりを辿って連鎖する呪い。

 呪霊の魂そのものとも言える術式への攻撃は……心臓に釘を打ち込まれるも同然。


『ギァゥ゛ッ! イデッ! ギデェエ゛エ゛ェエ゛ッ!』

「取った……あ? 釘崎……?」

「硝子さん後ろ! 私も取りきれませんでした!」


 茗忘僧は胸を押さえて転げ回る。

 術から解放された硝子は、一瞬で変化した戦況に困惑の顔を浮かべる。


『カ……ハッ! ガハ……ァ゛ッ!』


 しかし、心臓(があるとは思えない腐った胸)を押さえてのたうつ茗忘僧を見て、おおよそ状況を把握する。


「もう一匹いたとはね……私たちには、加勢は来ないか」


 すぐに野薔薇も釘を手に、苦しむ茗忘僧に構えを取る。


「ま、やれるだけやりきるだけっすよ。あっちは二匹とも結構ダメージ……ッ!」


 が、その目は別の方に引き寄せられた。

 さっきまで腕を押さえて転がっていた最初の呪霊……猿白がいない。

 血だまりを残してどこかへ……


「釘崎!」


 今度は硝子が野薔薇の名を叫ぶ。

 しかし、


『グゥウァア゛ッ!』

「は……がふァ゛ッ!?」


 死角から突進をかけられては動けない。

 茗忘僧の存在感に紛れ、裏に回っていた猿白。

 腕の修復を諦め、破れかぶれの一撃に全ベットしたのだ。


「ぐァ゛……はッが……!」


 野薔薇の身体が弾け飛ぶ。

 グロテスクに砕け散ったのではない。


あ……がッ❤︎ ぢぐぢょ……ッ❤︎ がぁッ❤︎


 弾けた手足が、きりきりと宙を舞う胴体が、小さく収縮していく。

 部品一つ一つが簡素なオナホールへと作り替えられる。

 変わり果てた野薔薇の残骸は、


くぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎


「く、くぎさ……ッ!」


 側にいた硝子へ降り注ぐ。

 咄嗟に回避行動を選ぶ硝子を、


『隙ア゛ァリィ゛ッ!』


ぎゅ……ッ!


「き…………」


 こちらも攻撃を選んだ茗忘僧の術式に飲み込まれ、脳の奥まで「停止」する。

 指の先まで全てが止まった硝子の身体に、野薔薇オナホが散弾のように激突し、


ぱんッ❤︎


ーーーッ❤︎❤︎❤︎


 猿白の術式が伝播する。

 物品化した野薔薇の身体に移った呪力が、硝子の身体をも侵食する。

 硝子はそのまま、時間の牢獄に捕らわれたまま、全身ラブドールへと成り果てた。


◆


「はッ! はッ! はッ! はぁ……ッ! あひ、ひぁ……ッ! だえがッ! お願い誰がッ! 歌姫せんぜッ! 誰かぁあ゛ッ!」


 いつまでも明けない夜だけの森。

 夜鳥の鳴き声すら聞こえない、形はあるが死んだ森。

 風はあるのに木々の擦れる音すら静かなその中で、三輪霞がもがいていた。

 全力で走り続け、木の根に足を取られて転び、また立ち上がって逃げ続ける。

 ただただ走り続ける。


「ひッ! あ……あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!」


 時折、視界に入る木の陰に怯え、それから逃げるように方向を変えてまた走る。

 しかしいつまで経っても森から出ることはない。

 この一帯はそれ自体が一つの呪具。

 「一度入れば戻れない」という伝承が実を結び、彷徨うだけでは出られない生得領域を展開している。

 怯え、嘆き、逃げ続ける霞がいくら駆け回ったところで、その足がどこかにたどり着くことはない。


 が、


「はッ、はぁッ! はぁッ! は……ッ!」


 走り疲れ、僅かにパニックから立ち直りかけた霞の目に、また人影が映った。

 一瞬怯えの感情が覗くものの、見知った背中に霞は目を見開いた。


「し、し、硝子さんッ!」


ーーーッ❤︎ ッ❤︎ ッ❤︎


 獣道すらない木と木の狭間に佇んでいたのは、東京校所属の医師、家入硝子。

 それも呪霊の罠……などと、疑う力は残っていなかった。

 むしろ、


「き、き、来てたんですね……ッ! そ、そうだ、硝子さんなら真希さんを……ッ!」


 霞は彼女の反転術式にすがった。

 バラバラになった真希の姿を、両手をねじ切られた真衣の姿を、硝子の反転術式という希望で覆い隠す。

 「死人を蘇らせることはできない」「真衣とはぐれてからどれだけ時間が経ったかわからない」なんて現実を、思いつかなかったことにして、


「硝子さんお願いします! 真希ちゃんと真衣ちゃんが大変で、わ、私ッ!」


 転がるように硝子の手を取った。

 そして気付いた。


「ひッ!? え……し、しょう、こ……さん……?」


ッ❤︎ ッ❤︎ ッォ゛……み゛、ぁ゛……❤︎


 そこに立つ硝子の違和感。

 硝子のように見える……まったく違う「何か」が放つ不気味な雰囲気。


 霞は疲労に痛む足を引きずり、「それ」の前に回った。

 白衣も服も半分がボロくずになる程乱れている。

 たおやかな乳房がこぼれ出している。

 スカートの前部分は特に飛散で、破かれるだけでなくどろりと何かの汁で濡れていた。

 激しい強姦に遭ったのだと一目でわかった。

 それだけで痛々しい。

 が、違う。


「し、しょう、こ……さん、じゃない……いや、え? に、にんぎょ……?」


ォ゛……み、わ゛、み゛わ゛……み゛ぁ゛……ッ❤︎


 微かに震えるそれは、家入硝子そっくりの、人形だった。

 生物ではない。

 だが、そこには確かに、


「違う、え? なんで、コレ……硝子さん? なんで、え、嘘、なん……で……」


 家入硝子の呪力が微かに感じられた。


み、ぁ゛……み、わ……


 少しぼんやりと、気の抜けたような硝子の顔が、霞を見た気がする。

 風の音にのって聞こえる音のような何かが、硝子の名前を呼んだ気がする。


う……し、ろ゛……にげ……


「……え?」


『ぎはァ゛ア゛ッ!』


◆


ぢゅとッ❤︎ ぢゅとッ❤︎ ぢゅとッ❤︎ ちゅとッ❤︎❤︎❤︎


「ひぁ゛ッ❤︎ あぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ おねがッ❤︎ た……だしへッ❤︎ やえッ❤︎ ッぐゥ゛いいぃいぃい゛い゛い゛ッ❤︎❤︎❤︎」

『ギャキャキャッ! ンだよ結構頑丈じゃねェがよォ゛ッ! 呪術使えル奴ァぁ違うなぁあ゛ッ!』


 四肢を砕かれた霞が、必死に命乞いを吐き出し続けている。

 そこに覆いかぶさる猿白は、その懸命な音色に邪悪な快感を覚え、より激しく腰を振る。


どぢゅん゛ッ❤︎❤︎❤︎


「はぎゃッ❤︎❤︎❤︎」


ごッ❤︎ ごッ❤︎ ごッ❤︎ ごりゅ❤︎ ぐりりゅッ❤︎ ごぢ❤︎ ごぢ❤︎ ごぢ❤︎ ぐごぢィ゛ッ❤︎❤︎❤︎


「い゛❤︎ ぎッ❤︎ ぐぎ❤︎ う゛ぎぃッ❤︎ が……はがぁッ❤︎ あ゛❤︎ やだ❤︎ や゛ぁ゛ッ❤︎ やえ……ッで❤︎ え゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぎゅぉ゛ッ❤︎ お゛❤︎❤︎❤︎」


 猿白を押しのける手も、蹴り飛ばす足もない。

 それらは既に石に変えられ、猿白に噛み砕かれ、彼の呪力に変換されてしまった。

 例え自らを犯す猿白が、素直にお願いを聞いてくれたとて、霞にはもはやできることはない。

 駆けだす足も、誰かに縋り付く手もない霞は、芋虫以下の蠢く肉塊でしかない。


どぢゅンッ❤︎❤︎❤︎


「がぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 であるなら……こうして利用価値を見出されている今の方が幸せなのか?

 否。

 おまんこを破らんばかりの勢いでチンポをねじ込んでくる猿顔呪霊に嬲られ続けるこの現状に、幸せの欠片などあるはずがない。

 既に霞は詰んでいる。

 この先は、どう転がろうと地獄に繋がる道しかないのだ。


 猿白と霞がまぐわう側に散らばった、ハメ破られたオナホールの残骸。

 元は釘崎野薔薇だったそこにはもう、呪力も魂も残っていない。

 全てが一滴残らず、猿白に犯され、食い尽くされていた。

 そしてそれが、いずれくる霞の地獄の終着点なのだ。


「だずえでぐだざいッ❤︎ あぎッ❤︎ は、な、なんでもずるッ❤︎ がぁッ❤︎ おねがッ❤︎ はぎぁッ❤︎❤︎❤︎ あ゛❤︎ やッ❤︎ あ゛ぁあ゛ッ❤︎ お゛❤︎ お゛、だえッ❤︎ ごわえ゛ぐッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぎぅう゛う゛う゛ッ❤︎❤︎❤︎」

『ギャキャキャキャキャッ! なんでもするならそのまま俺様に食われろやァ゛ッ! ギャキャッ! イイなゴレェッ! 悲鳴がチンポにクるぜぇえ゛ッ!』


 噛みつかれれば喉笛が千切れるであろう牙を見せ、腰を振り続ける呪霊。

 全身ぐちゃぐちゃに犯され、痛みとも快楽ともわからない刺激に勝手に喉が喘ぎ声をあげる。


ぐぢぐぢぐちぐちぐちぐちッ︎❤︎❤︎❤︎


「うぎぉお゛ぉ゛ぉ゛お゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛~~~やだッ❤︎ やだやだや゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ︎❤︎❤︎❤︎ ぎぁッ❤︎ あ゛︎❤︎ お゛、お゛、お゛ッ❤︎ やぇでぐだざぁッ❤︎ なんでぉッ❤︎ なんでぉずう゛ッ❤︎ ずぅがぁやぇでぇえッ︎❤︎❤︎❤︎」

『ギャキャキャッ! さっすがオナホ女ッ! 同じことしか言えねえのかよバァカァ゛ッ! そのまま一生やだやだ言ってろッ!』


 おまんこの奥に摺りつくチンポ熱。

 何かがクる。

 霞にとって、致命的な何かが入ってクる。

 確信はあるが、避ける方法が見つからない。


ごびゅる゛ッ︎❤︎❤︎❤︎


「あ゛ーーーーーー」


びゅぼッ❤︎ どぼりゅぅ゛ぅ゛ぅ゛~~~~~~ッ︎❤︎❤︎❤︎


「ぎぁ❤︎ あ❤︎ や……だッ❤︎ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーー………………ッ︎❤︎❤︎❤︎︎❤︎❤︎❤︎」


ちょろ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……ぉ、ぉ、ぉ……❤︎


 中出し射精と同時に失禁を晒す霞。

 耳をひっかくような絶叫が次第に掠れ、小さくなっていく。

 霞の肉体と一緒に、小さく潰れて、消えていく。


か……ぁ゛ッ❤︎ かひ、ぁ……❤︎


『ギャキャキャッ! 気に入ったぜェ……もうちょっと、後何十年か、テメェの「助けて~❤︎」ってので遊びたくなっちまったよ』


 残った三輪霞の残骸……ぷるぷるのオナホールを見下ろして、猿白は笑った。


『あぁ……悪かったよ相棒よォ゛……』


 語り掛けるのは、狩りを競い合う仲間に向けてだ。


『お前の言う通り、生身のメスも中々悪くないモンだぜ……ギャキャッ!』


 そう言って、猿白は足を振り上げ、


ぱちゅッ︎❤︎❤︎❤︎


ぶぎゃァッ︎❤︎❤︎❤︎


ばびゅる゛ぅう゛ッ!


 三輪霞オナホを踏みつけ、中のザーメンを押し出した。


◆


『グフッ! ギュグゥウッ! オ、イイゾゴレェッ! コノ穴イイッ! スッゲェエ゛ッ』


ォ゛げッ❤︎ グォえ゛ッ❤︎ や……べりょッ❤︎ ごわえッ❤︎ グォえ゛ァ゛ッ❤︎❤︎❤︎


ごばぢゅッ❤︎ どごぢゅンッ❤︎ ぼぢゅンッ❤︎ ぼぢゅンッ❤︎ ぼぢゅンッ❤︎❤︎❤︎


 一方のこちらは、完全にラバーオナホと化した硝子を犯す茗忘僧。

 いや、既に欠片も残さずオナホになり代わってしまった硝子を「犯す」のは間違いだ。

 既にその存在はオナホールそのもの。

 故にこれはレイプでもセックスでもない。

 ただのオナニーだ。 !『フ! フ! フグォ! クソガッ! 美味イ゛ッ! コレウメェ゛ッ! クソ、鮮度落チルノニ゛ッ! グッフウウゥウオォオ゛オ゛オ゛ッ!』


 硝子オナホは霞や野薔薇のそれとは違い、元のサイズを維持したままのオナホール……半分ダッチワイフ。

 表情はなく、動きはなく、命の鼓動はない。

 しかし、反転術式のプロフェッショナルであった家入硝子の魂が宿るソレは、少々特殊な呪具としての特製を獲得し始めていた。


ぼびゅるッ❤︎❤︎❤︎ びゅるるるぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎


ごぶォ゛お゛❤︎❤︎❤︎ ま……またッ❤︎ ごぇッ❤︎ 何回ヤるつも……ぎゅぼェッ❤︎❤︎❤︎


どちゅどちゅどちゅどちゅ……ッ❤︎


『ゴゥッ! グォウッ! トッ、トッ、ドバンネエェエ゛ッ!』


 反転術式の自動アウトプットが変質した特製。

 ただ反転術式を放出するのであれば、呪霊にとってハメるだけで魂を削られる拷問オナホに「なれて」いたかもしれない。

 しかし、猿白による術式干渉が起こったことで、呪霊に都合よく呪力操作効果も変質していた。

 オナホールという器具としての「正しい使い方」をした相手への呪力提供という奉仕。

 マイナスの呪力をマイナスのまま、ただただ吐き出すエネルギー供給装置。


ぉ゛ぇ……や゛ぇぉ゛ッ❤︎ ごぇッ❤︎ ごッ❤︎ あぉ゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎


『ブグゥウッ! チ、チ、チ、チカラ漲ル゛ッ! チンポアヂィイッ!』


ぼりゅぼりゅぼりゅごどびゅる゛る゛る゛ッ!


お゛お゛お゛お゛お゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎


 高名な呪術師が己の身体の一部に魂を込めて呪具となり、時代を超えて保存されるのと同様に。

 家入硝子という魂の成れの果てとも言えるこのオナホールは、術式効果が保全されていた。

 使えば使うだけ精力が増す悍ましい快楽装置として、この世界に留まっていた。


『グギヒヒッ! ウメエ! オナホウッメ゛ェ゛ッ!』


 茗忘僧は歓喜に絶叫し、ラバー質の乳房に噛みついた。

 乳首を舐めるなどという生易しいものではない。

」みぎぢぢぢ……ぶぢィッ❤︎❤︎❤︎


ぎぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎


 食欲と性欲が入り混じる感情のまま、その乳房を噛みちぎる。

 その断面は、アイスを半分かじり取った後のように、すっきりなめらかで、歯のラインだけが凹凸を作っている。

 血も肉もない……ただのラバーボディ。


 犯し、射精し、そして喰らう。

 茗忘僧のそんな欲求を全て受け止め、硝子の魂は全てを絶頂に変換させられる。

 手も足もそうして失った。

 今や肩口までもが凹むまで貪られ、片方の乳房が食いちぎられ、首すじにも歯形の穴が開いている。

 

ウ゛……ッぎぁう゛……❤︎ ぁ゛……も、もう、ころ……ッ❤︎❤︎❤︎


『グギギギイ゛ッ! 最高ッ! オレッ! 今最高ォォォッ!』


ごりゅゥ゛ッ❤︎❤︎❤︎


はぎゃ❤︎❤︎❤︎


ぼぢんッ❤︎ ばぢんッ❤︎ だぢぢゅッ❤︎ どぢぢゅッ❤︎ ごぢゅっぐぢゅっぼぢゅっどぢゃぶンッ❤︎❤︎❤︎


がッ❤︎ あぎぁッ❤︎ ま……づよすッ❤︎ ごォ゛ッ❤︎ までッ❤︎ や、やぶれッ❤︎ づぶれぎゅ❤︎ あぎゅォ゛ッ❤︎❤︎❤︎


 それでも、硝子からの呪力供給は止まらない。

 故に茗忘僧のピストンは止まらない。

 硝子オナホを地面に押し付け、まるでバランスボールで遊ぶように、その弾力を全身でハメ楽しむ。


どばぶりゅッ❤︎ ごびゅる゛ぅ~~~ッ❤︎❤︎❤︎


ぐぎゅぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎


 魂の残りカスが絶叫し、オナホボディが小刻みに震える。

 その程度の意識では、呪力放出を操作して抗うなど不可能。

 1秒でもはやく事切れることを願いながら、茗忘僧のチンポハメに喘ぎ震えるばかり。


『グォ!? コノッ! マダ震エルノガァッ!? グゾッ! 負ゲルギャァアッ!』


 そんな魂の震えがまた、茗忘僧のチンポを震わせ、更なる精力増強を促す悪循環。


『相棒ォオ゛ッ! コレイイッ! タマニハッ! 調理ズルノモアリダゼェッ!』


 その快楽を教えてくれた硝子……ではなく相棒の呪霊に感謝を叫び、尚もいきりたつチンポを振り下ろすのだった。


◆


 そこはたった二匹の呪霊が支配する土地。

 時を忘れ、形を失い、しかし魂が滅びることだけは許されない、踏み込むだけで穢れを背負うことが確定する森。


 かつてはどこからともなく不気味な呪具が捨てられる場所だった。

 しかし、最近は違う。


たすけてぇぇぇ


もう、やめてぇぇぇ


 声が聞こえる。

 まるで誰かに「入ってきて」と手招きするかのような、不気味な声。

 それに応えてはいけない。

 従ってもいけない。


 顔をあげず、視線を向けず、何もなかったことにして、一刻も早くその場を立ち去るのだ。


 でなければ、その声に混じることになるのだから。


◆


記録

2018年9月

岐阜県、三重県 県境

通称倶留井(くるい)森

多数の呪物投棄を確認

高専による実地調査を開始


第一調査班 新田明、禪院真希……両名共生死不明、死亡と処理


第二調査班 庵歌姫、禪院真衣、三輪霞……三名共生死不明、死亡と処理


第三調査班 家入硝子、釘崎野薔薇……両名共生死不明、死亡と処理


第四調査班 現在承認保留中

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