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こちらは三作(#1~#3)を一つにまとめたものになります。

一度に前作を読み切りたい方用です。

一部書き方を現在のものに合わせていますが、内容は個別に投稿したものと同一です。


本作は300円支援者様に全体公開予定です。


Pixivリクエスト(https://x.gd/woq8b)、skeb (https://x.gd/6aUDc)では、毎月初週にリクエストを募集しています。

毎月1~2件程お受けします。

1文字1.5円、5000文字から受付できます。

またFANBOXにて2週間早く読むことができます!

素敵なエロネタがありましたら、僕に具現化させてください!

リクエストお待ちしています!

※僕の知らない作品の二次創作ですと支援者様のものでもお受けできない場合があります。


◆◆◆◆◆


 旅人のキノとモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)のエルメスは、青と緑で二分された世界を進んでいた。


「全くもう! こんなに草足が高くっちゃあモトラドの面目丸潰れだよ。丸三日もエンジンがかかっていないなんて久しぶりさ」


 タイヤに絡まる牧草を引きちぎり、エルメスは言った。

 辺り一面に広がった青々と茂る牧草は、キノの膝ほどにまで伸びきってサラサラと揺れている。

 上を見上げれば雲一つない青空が待っている。

 何処からともなく暖かい風が吹いてきて、牧草とキノを撫で付ける。

 四方八方、どこまで見ても草原と空だけが無限に続いているようだ。


「仕方がないよ。この高原を進まないと次の国には入れないみたいだからね」


 キノはエルメスから降りて、手押しで草の世界を歩いていく。

 旅人とモトラドは「旅をする国」を目指してこの牧草地帯に踏み込んでいた。


「水の流れの影響で、この辺の牧草痴態は年ごとに方策の位置が変化するんだっけ?」


 エルメスは言った。

 「そう」とキノは答える。


「だからその国は定期的に場所を移動して、最も牧草が豊かな場所の中央に国を構える。ここの牧草は家畜の餌から建築素材から、何にでも利用できて便利なんだって」


 答えたキノは、ふと空を見上げた。

 眩い太陽光がゴーグルに差し込むと、キノはゴーグルを外して目を擦った。


「それに……嗜好品としての使い方もあるって言っていたなあ」

「ええっ! それ、どっかで聞いたことがあるね」


 嗜好品。その単語にエルメスは大袈裟に反応した。

 キノもゴーグルを嵌め直し、頷いた。

 かつて、一人と一台が踏み込んだ「国境のない国」の記憶が、ゴーグルの裏に浮かび上がる。

 国の人口を維持するため、訪れる旅人を次々罠にはめて国民としていた国の記憶。

 中毒成分がふんだんに含まれた牧草をパイプで常々吸っていた国民たち。

 旅人を強引に牧草中毒とし、無理矢理国に居着かせようとした国の政策。


 「ねえキノ、やっぱりやめておかない? この土地はモトラドが根を下ろすには合ってないよ」


 「なんて言ったってこんなに牧草がびっしり根を張っているからね」とエルメス。

 だがキノは首を横にふった。


「その心配はいらないよエルメス。牧草の中毒性は肺から吸い込んだ時にしか効果が出ないから、お茶にして飲んだって問題がないんだって。それに万が一そんなことになったとしたら……」


 言い淀んだキノに、エルメスは「したら?」と言葉を促す。


「エルメスは即座にスクラップ。バラバラの部品になって他の国に売られちゃうだろうから、駆け回れない心配はしなくていいはずさ」

「ひえっ、そりゃあ確かに心配無用だね」


 怯えているのかよくわからないエルメスの返事。


 草原を一直線に進む旅人たちの行先に、白いドーム状のテント群が見え始めていた。


◆


「おお、よくおいでなさりましたな旅の方。キノさん、とお呼びしてよろしいですかな? ささどうぞこちらへ入って来なさい」

「はい、キノです。よろしくお願いします」


 キノは国の中央に据えられたテントへと通された。

 テント内装は広く家具までしっかり揃えられており、これが定期的に解体・建築されているとは到底思えない立派な作りだった。

 床には一面御座が敷かれ、天井には煙を排出するための穴が開いている。

 喫煙者ばかりの国民に適した、完成度の高いテントだった。


 中でキノを出迎えたのは髭の長い老人だった。

 笑顔でキノを手招きする好々爺。

 手には煙が立ち昇るパイプが握られており、しわくちゃの口からも紫色の煙が吐き出される。

 この国を回す長だそうだ。


 因みにエルメスは大きくて邪魔なので、と国の入り口で待機させられている。

 別れ際のエルメスは「つまんない」とぶーたれていたが、すぐに国の中は地面が綺麗に整備されていることに夢中になっていた。


「これならこの国に居着いても大丈夫だね、安心したよ」


 そんな冗談とも本気とも取れない言葉でキノは見送られた。


 長老はキノを座敷に通すと、正面にどかりと腰を下ろした。

 パイプから灰を捨て、新たな干し草を詰め、火種を落とす。

 吸い口を加えると、大きく息を吸い込んだ。


「さて……申し訳ないがお茶をお出しするのはやめたんじゃ。水でよければ出しましょう」


 一言そう言うと、歯の隙間から煙が空気に流れ出る。


「数年前かな、おかしな国の噂が流れて来ましてな。強引に旅人を国に引き摺り込むとかなんとか……わしらも同じことをしているんじゃないかと誤解が生まれてしまったらかなわんということになりまして。わしらの事情で申し訳ない」

「……はい、ぼくも耳にしたことがあります。少し似たような風習の国だったそうなので、誤解があるのも仕方がないでしょう」


 噂とは勿論、キノたちも訪れていた「国境のない国」のことだろう。

 これだけ似通っていれば必然、彼らの耳にも届いていたようだ。

 長老は「ご存知でしたか!」と快活に笑った。

 シワでいっぱいの顔が、くちゃりと丸めた紙のような笑顔になる。

 またパイプを吸って、吐いた。

「まあわしらもそうじゃが、少数民族と言うのは確かに後継者不足が何処も問題と聞きますからな。多少乱暴な手をとる心理も分からんでもないのですが……まあ、わしらはそんな野蛮な手段で旅人さんを襲おうとは思っておりませんから! 安心して滞在されると良いでしょう!」

「はい、そうさせてもらいます。三日間ですが、どうぞ、よ、よろし……?」


 ぐらり、とキノの世界が90度傾く。

 平行な地面が水平に。

 踏み締められた冷たい牧草が頬にふれ、掌に広がる。

 ぱちぱち瞬きをすると、あの眩しい日光が瞳を照らしていた。


「あ、え……なん……?」


 なんで牧草が?

 なんで空が?

 キノはゆるゆると揺らぐ視界を不思議そうに見る。

 起き上がろうと手足を動かそうとして、動かせなかった。

 投げ出された四肢は指先までぴりぴりと深い痺れが充満し、そこに「ある」とは認識できても持ち上げる事はできなかった。


 危険信号はとっくに赤を鳴らしている。

 本能が逃げろと叫んでいる。

 だが、身体は命令に答えられないほどに凍りついていた。


 肉体の痺れはやがて精神までもをむしばみ始める。

 「野蛮な手段では……」なんて長老の笑い顔が目の裏に浮かび上がっていた。


◆


「ぁうッ❤︎ うッあ……ぁぁ……ぁえ……ッ❤︎」


 キノは地面に倒れていた。

 国に一歩踏み込んだその瞬間。

 絶叫を上げ、細身をえび反りにのけぞらせ、放り出されたおもちゃのように草のクッションに抱き留められた。

 その瞳は既に空で、意識は夢の彼方へと飛び立った後だった。


「すげえな『今回の』。今までの旅人さんは一発で完璧にトんでいたのに」

「ああ、相当腕が立つんだろうなあ。ま、今頃意識は夢の中よ。きっと長老に挨拶しに行く夢でも見ているんじゃないのかな」


 うつ伏せに倒れたキノを見下ろし、国の男たちがひそひそと話し合う。


「どっちにしろ、一度完全に気絶してもらわなきゃ「支度」の邪魔になる。ちょいとキツめにイってもらうとするかな」


 蛇のように地面を這いずるキノの元へ、男が器のようなものを持って近付いていく。

 キノはぼんやりとその姿を目で追うが、「誰が」「何を」しようとしているのか、到底認識できてはいないようだ。

 男が差し出す器の中には、炎の灯った蝋燭のようなものが揺れている。

 炎から立ち上がる桃色の煙がキノの顔へと揺らぎ行き、鼻腔、口腔から吸い込まれていく。


「は……か……ぁ……ッ❤︎❤︎❤︎ あぎッ❤︎❤︎❤︎ ひん゛ッ❤︎ ふぐッほおぉおぉッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 一呼吸、煙を肺に迎え入れた瞬間だった。

 キノの身体はピンと反り返り、辺りに響く絶叫が飛び上がる。

 硬直した身体は関節が固まったようにぎこちなく痙攣する。

 深緑色のパンツがじわりと股間から濡れていく。

 引き絞られた膀胱が、溜まっていた尿をうっかり漏らしてしまったようだった。


「すごい効き目だろうお嬢ちゃん。コイツをはじめから二回も吸い込まされるなんて、あんたの身体の頑丈さを呪うんだな」

「か……ッ❤︎ う゛ぁッ❤︎ あ゛ッ❤︎ はヒぁ゛あぁッ❤︎❤︎❤︎ はひッ……くぅうぅんッ❤︎❤︎❤︎」


 手足が不規則に、生き物でないかのように暴れ出す。

 何か、キノにしか見えないものを振り払うように。

 だがその先には何もない。

 キノが見えているものは何処にもない。


 屈強な男たちがキノの体を押さえつけ、麻袋に放り込んだ。

 いよいよ芋虫のような姿に変わり果てた旅人は、軽々と男の一人に担ぎ上げられる。


「さあ旅人さん、こっから地獄の時間だよ。無事に出てこれたら……その時はよろしくやりましょうや」


 麻袋を叩き、男は国の奥へと向かう。


 待ち受けるのは他のものより二回りほど小さなテント。

 外見はほとんど同じだが、煙を逃すための窓が一つもない。

 中で起こる全てを抑え付け、隠し通すかのように厳重に封された特別なテントだ。


 「野蛮ではない国民を増やす手段」を施すための特別な場所だ。


◆


 家畜処理と聞けば、多くは食肉動物の屠殺・解体の場として認識している人が大半だろう。

 この国にもそれらと同盟の施設があるのだが、含まれている意味はそれとは全くの逆となる。

 一部の「慣れた」人間にしか入ることを許されない家畜処理場。

 ヒトを家畜に相応しい形に「処理」するための場所だ。


 頑丈なテントを潜り、小さな老婆が中へと入っていく。

 重く分厚い垂れ幕をめくればその瞬間、サウナも顔負けの濃密な湿気と熱気が外へと吹き上がる。

 老婆は慣れた動きで内部へと滑り込み、空気が漏れないようしっかりと入り口を封じ込めた。

 振り返ればその内装は、窓も排煙口もない密室空間。

 必要最低限の明かりで照らされた室内は薄暗く、よく知るものでなければそこら中に手足をぶつけてしまうだろう。


 見覚えのある蝋燭が壁際一面に並び立ち、あの薄桃色の煙を吐き上げて室内を循環している。

 円形になった室内の中には、夏だと言うのに光線のような熱をはなつ囲炉裏が設置され、隣に並んだ水桶から液体を蒸発させていた。

 広がる煙、熱気、そして蒸気、全てが混ざり合う室内は、確かに慣れたものでなければ酸欠で卒倒してしまいかねない。

 地上に持ち上がって来た地獄のような風景だった。


「おーおー、今日も元気にしちょったかい? たっぷり汗かいて、元気な雌肉になるんだよい」


 老婆は囲炉裏側に歩み寄る。

 水桶の中身を確認しつつ、目の前にぶらさがっているキノの尻をすぱん、と軽快に叩いた。


「ん゛も゛ぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ おぼッ❤︎ も゛ッ❤︎❤︎❤︎ ふンもッほおぉおぉおおお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 返って来たのはヒトとは到底思えない、家畜にも劣るメスの鳴き声。

 続いてぶしゅんとキノの股間が唸り、絶頂のアクメ汁を暖炉に向けて吹き付けた。

 ぶらりぶらりと陽気に空中を揺らめくキノの姿は、桃色の煙と吹き出す汗で艶かしく彩られ、『美味しそう』に輝いていた。


 宙にぶらさがって、とは言っても猿のように自力でしがみついているわけではない。

 キノの身体は小さく折り畳まれ、M字開脚の姿勢で縛りつけられ、天井から降りたフックで吊るされていた。

 着ていた服はとっくに破り捨てられて、細身ながらも引き締まった身体にしっかりと食い込んだ縄だけがキノの洋服だった。

 手も足も硬く封じられ、目隠しと猿轡で顔の殆どが隠されていた。

 髪の毛はぐっしょりと水を含んでキノの額に張り付いており、一見しただけでは同じ人間とは思えない。

 ヒトとも思えない嬌声に乗せた声色だけが、辛うじてコレがキノであるという証であった。


 むき出しとなったささやかな胸には、その厚さには不釣り合いなぷっくりパフィーニップルが乗せられている。

 カチカチに勃起した乳首を根元から縛りつける牧草のリボン。

 ついでに小さな鈴が結え付けられ、キノの震えに呼応してチリンチリンと鳴っていた。

 重みで乳首に刺激を与えつつ、音で羞恥を植え付ける二重構造だ。

 開け広げられた股間の麓、ピンと赤く膨れたクリトリスにも、同じようにリボンと鈴が添えられている。

 モゾモゾともがき、鈴の音を奏で続けるその様は、ヒトより家畜より悲惨な有り様だ。


 縄も目隠しも猿轡も、どれも全てが草原から取れた草で編んである。

 中毒成分をふんだんに含んだ縄がキノの身体に、太ももに、股間にまでしっかりと食い込み、じくじくと毒のように犯していく。

 十分すぎる湿気を吸い込んで硬くなった縄は、自由を奪われたキノの力で引きちぎれるものではない。

 空気中の媚薬に身体を内から焼き焦され、呼吸すらも快感となってしまった今となれば尚の事。

 吹き出る汗が肢体を流れるだけでもう、キノはむき出しの歯茎の底から悲鳴をあげる。

 もがく振動で縄が揺れる。

 あらゆる体液が足先に流れ着き、囲炉裏に落ちてじゅうと鳴る。

 拘束されたキノの身体がぶらりぶらりと左右にスライドする様は悲惨なくらいに滑稽だ。


 キノは(本人に自覚はなかったが)三日三晩、休まずこの場所に吊り下げられ、牧草の瘴気と種子油の煙に犯され続けていた。

 空気中に漂う媚薬はキノのありとあらゆる穴から体内へ侵入し、細胞を蝕み同化し、その身を国の都合の良い形に作り替えていく。


「草原を進んでいる間には気付かんかったろう? 牧草で中毒を起こすのはパイプで吸った場合だけ……っちゅう通説にカラクリがあっての。コレ、実はワシが考えついたんじゃけどなあ」


 老婆は揺れるキノを放置して喋りだす。

 喋っている間にも蝋燭の減り具合を確認し、囲炉裏の火力を調節し、と仕事はてきぱき進めていく。


「この草が出す花粉やら草を煮出した汁やらにも似たような成分は入っとるんじゃ。じゃが、そいつはパイプで吸うものより数段弱くてな、どれだけ飲もうと効果がなかったんじゃ」


 「コイツが煮出汁なんじゃが」と囲炉裏の隣の桶を揺らす。

 暗く底の見えない桶の中、深緑のどろりとした液体がたぷんとたゆたった。


「そんな役に立たん成分かと思ったが……一つだけ手を加えてやれば爆発的に効果が高まることが分かってな! それが……種から取れる油だったんじゃ! 煮汁や花粉を吸い込んだ者がうっかりこの煙を嗅げば効果てき面! ほれお主もたっぷり吸い込むが良い」


 老婆は蝋燭を一つとり、キノの鼻先へと近づける。

 キノは顔を振って逃れるが、広がる煙を全て避けることなどできるはずもない。


「ん゛ぉッ❤︎❤︎❤︎ おぶッ❤︎❤︎❤︎ ぶぐぅおおぉおおおぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ お゛ーッ❤︎❤︎❤︎ ごッへぉッ❤︎❤︎❤︎ ほぼぉおおぉおおおぉお゛お゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


ギチギチギチッ❤︎❤︎❤︎

ぶしゅッしゅわわわわッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎

ちりぃん♪ りんりんっ♪


 絶叫がテントを埋め尽くす。

 縄が痙攣する身体を押し込めてうめき、続いて股間から夥しい量のイキ汁が噴き出した。

 最後の仕上げに三つの鈴がリズムを刻み、局部を追い討ちとばかりに刺激する。

 突起を弾かれる快感がまた新たな絶頂を生み出し、キノは繰り返し、アクメに身体を揺さ振らされる。

 ばちゃばちゃ音を立てて落ちていくイキ汁の音はそうそうすぐには収まらない。


「おーおー素晴らしい! 三日目で気絶もせんようになったとはのう……こりゃあ良い孕み雌に育ちそうでワシも腕が成る!」


 中で踊りイき狂うキノを見て、老婆は手を叩いて喜んだ。

 猿轡を食いちぎらんばかりに歯を突き立て、キノは内から湧き上がる絶頂に唸りをあげる。

 イけばイくだけ、身体の芯から絶頂の熱が吹き上がり、全身の神経をピンク色に染め上げる。


◆


 最初の1日は、身体が本当に宙へと飛び上がったかのようだった。

 絶え間なく襲いくる絶頂の嵐に身体も心も大忙し。

 呼吸するだけでアクメの素材が身体の中へと流れ込み、キノの身体に雌の快楽を刻み付けていった。

 喘ぎ、アクメし、汁をぶちまける。

 それがキノのできる全てだった。


 2日目になると、呼吸だけでイき狂うことはなくなった。

 代わりに肌に食い込んでくる愛撫のごとき瘴気が全身をくまなく甘イきさせ続ける。

 イって戻って、イって戻っての前日とは違い、今度は無限大に弱々しいアクメが起き続ける。

 ぷっくり乳首もピン勃ちクリトリスも、キノの身体全体がじりじりずきずきとイきっぱなし。

 喉を焼き切るような悲鳴は止んだが、今度は震えるような呻き声が止まらなかった。

 ヒトの言語を忘れ(猿轡でそもそも喋ることはできないが)、猿より惨めに喘ぎ吠える。

 キノの身体は雌とはなんたるかを理解し始めていた。


 3日目、遂に毒が全身に周りきり、絶頂の疼きが身体の内部から湧き上がる。

 外部から染み込むアクメだけでも手一杯出会ったのに、今や身体の底から燃える絶頂と共鳴し、未体験の絶頂を生んでいた。

 より効率的に、より大量の快楽を得るためにどうすれば良いか、キノの心など置いてけぼりで身体が勝手に学び出す。

 乳首をもっと張り詰めさせれば、クリトリスをもっと勃起させれば、アクメの時に吹き出す汁の快感はどれほどだったか‥‥‥雌としてアクメする肉として、相応しい反応を定着させ始める。

 キノの肉体は無限に溢れ続ける快楽を捌きイくために、己の力で己を変質させ出していた。


「お゛ッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぉッ❤︎❤︎❤︎ お゛ぁッあ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 ぎゅちぎゅちと縄を鳴らし、キノは絶頂に身を落とす。

 何度繰り返しても何度乗り越えても、肉体の節々にまで響き渡る絶頂電流に慣れることはできなかった。

 それどころか2日を過ぎた時点から、燻らせた煙に肌を撫でられる感覚だけでも潮を吹いてアクメする始末。

 こうやって直に嗅いでしまおうものならば、長い間硬直痙攣する身体が元に戻らない程だった。


「そうら、待ちに待った飯じゃぞ。桶いっぱい、全部飲み干しなされな」

「ふぐッ❤︎ ンぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎ うあ゛ッ❤︎ はッ❤︎ はッ❤︎ はぁッ❤︎ ふッほ……ひゅぅう゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 口縄が外れ、キノは熱い煙を肺一杯に吸い込んだ。

 イき通しの身体にはとにかく酸素が足りなかった。

 吸い込む淫気でまた、身体がぼっと熱くなるが、それに恥じる暇もない。

 初日はまだ、老婆に歯を突き立てようとする意思が残っていた。

 だが今となってはアクメに体力が消費され、汚らしく喘ぎながら酸素を取り込むのが精一杯だ。


「む゛ッ❤︎ むら゛(むだ)でずッ❤︎ よ゛ぉッ❤︎❤︎❤︎ こん゛ッ❤︎ ら゛ッ❤︎ はひゅッ❤︎ こッひょぉ……ッ❤︎❤︎❤︎」


 それでも、キノは反抗を露わにする。

 媚薬毒が回りきり、言葉を紡ぐだけで脳汁が吹き出るようになった舌を引きずり、老婆へと抵抗の意思を示す。

 1日のほんの一瞬、食事の為に口を開けられるこの一瞬が、キノに残された脱出の鍵だった。


「ィッ❤︎ あッぉ……ッ❤︎❤︎❤︎ ボッ❤︎ ボクにぁッ❤︎ こ、こッ❤︎ このくぃに、と、とどまるッ❤︎ ことはありまへぅッ❤︎ あ、きらえへ(きらめて)くらひぁッ❤︎ はッ❤︎ はぁッ❤︎ あ……ッくはぁ、ンッ❤︎❤︎❤︎」


 一言発するだけでも、全身が破裂するような疼きで満ち溢れる。

 肌に食い込む縄が擦れて熱い快感が染みてくる。

 鈴が揺れ、快楽の音色に合わせてアクメ突起がちくちく痺れる。

 ぶらりぶらりと宙吊りで喘ぎながらでは、争いの言葉も意味を成さない。

 滑稽な赤ん坊あやしのガラガラと相違ない有様なのだから。


「あいよ、あんたにゃあヒトの言葉は勿体ない。あんたの仕事はイって飲んでイって、そんで産むだけさ」


 老婆はキノの言葉をにべもなく切り捨てた。

 煮出汁をたっぷり入れた桶を、キノの頭にほど近い位置へと設置する。

 程よく暖められたその汁は、キノへと芳しい湯気を上らせる。

 顔面に広がる、避けられない毒湯気を吸い込み、キノは言葉を詰まらせて咳込んだ。

 身体を捻って桶から遠のこうともがくものの、動ける範囲はたかが知れている。

 キチキチと縄を軋ませ、涎を垂らして顔をうねらせ、それでも湯気から逃れられず喉を震わせる。

 側から見れば、間抜けなピエロのダンスそのものだ。


 老婆はうめくキノを放置して、キノ釣り上げている縄を弄る。

 すると次第に、キノの身体が前へと倒れていく。

 少しずつ少しずつ、煮出汁が揺蕩う桶へ向かって、倒れていく。


「はッ❤︎ はあ゛ーッ❤︎ あ゛ッ❤︎ あぼごッ❤︎ ご、ぶごッ❤︎ ふぼッほおぼぉお゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 鼻息荒く湯気から争っていたキノの顔。

 深緑色の水面へゆっくりと浸かり、慌ただしい泡を立ち上げて沈んでいく。

 当然だが、水中に頭を突っ込まれては呼吸ができない。

 数日にわたるアクメ通しで、ただでさえ酸素の足りないキノは必死だ。

 ギリギリまで頭を高く上げ、呼吸穴を確保する。

 だがそれも、老婆が縄を弄れば無駄となる。

 キノの頭はすっかりそのまま桶の水面へと飲み込まれた。


「ごッ❤︎ ごぶッ❤︎ おぼッぼほぉうぅッ❤︎❤︎❤︎ ぐぶッ❤︎ ぐぶぅぶぶッ❤︎❤︎❤︎」

「急いで飲みなされ、気を失ったらまた仕置きするで、なぁっ!」


 大粒の泡で苦しみを訴えるキノの尻を、老婆はまた勢いよく叩いた。

 折り畳まれた身体が更に一回り収縮し、キノは酸欠でアクメする。

 これが、まともな家畜にすら劣る強制的な摂取が、キノの食事だった。

 立ち登る湯気だけでも絶頂してしまう高濃度の汁を、喉を鳴らして飲み干さなければならない。

 五感の全てが絶頂とリンクさせられた汁を己の意思を持って、体内に取り込むのだ。


「ごぼぼぼッ❤︎❤︎❤︎ おぼッ❤︎ おぼッ❤︎ おぼッ❤︎ ぼごッ……ん゛ぉぼッ❤︎❤︎❤︎ ご、ぼぼぼ……ッ❤︎❤︎❤︎」


 喉を震わせ、キノは煮出汁を食道へと流し込む。

 口腔、食道、胃と、汁が触れた場所から燃えるような熱が湧き上がり、筋肉を震わせた。

 飲み込む所作すら脳を蕩し、胃が蠢く感覚が心臓を飛び上がらせる。

 だが、死を忌避する本能が止まらない。

 キノの口を動かさせ、諸悪の根源を口へと吸い上げろと命令する。

 額の上がパチンパチンと弾けるように痺れる。

 どくんどくんと心臓が引き絞られ、血液が慌ただしく身体を駆け抜ける。

 警報を鳴らすように、突起を弾く鈴がりんりんとがなる。

 全身に熱が篭りきり、手足の先が臨界点を突破して冷たく痺れ始めた頃、老婆はようやくキノの身体を持ち上げた。


「ほれいったん息でも吸いなされ」

「ごぼぁッ❤︎❤︎❤︎ あぶッ❤︎ あ゛ッ❤︎ くぁッ❤︎ ごほッ❤︎ え゛ぁッ❤︎ あ゛ッ❤︎ あ゛ッ❤︎ あ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ ひぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ はッ❤︎ か……はぁあ゛あ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 口に冷たい空気が入り込むと同時、キノはむせ込むのも気にせず肺をいっぱいに膨らませた。

 真っ赤な顔でぱかりと大口を明け、歯と舌を剥き出しにして息を吸う。

 反抗的に老婆を挑発する余裕などない。

 パチパチ痺れる脳の隅々にまで、新鮮な酸素を供給する。

 同時に、膨れ上がった絶頂が呼吸に乗せて飛び出していく。


「お゛ッ❤︎ おはッ❤︎ はぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎ へッ❤︎ げぉッ❤︎ お゛ぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぇお゛ぉおッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 呼吸し、アクメし、むせこんでからまたアクメする。

 足りない酸素は嬌声をあげるために消費され、息を吸おうと口を開ければ、先にイき声が飛び出してくる。

 酸欠も相まってアクメの度に身体がふわりと飛び上がるようだった。


 イってイってイって、叫んで叫んで、そしてようやく一呼吸。

 それを繰り返すものだから、いつまで経っても脳の痺れが収まらない。

 酸欠の痺れなのか、アクメの痺れなのか、それすらキノには理解できていなかった。


「ほぉーッ❤︎❤︎❤︎ おほぉーッ❤︎❤︎❤︎ おほぉーッ❤︎❤︎❤︎ ほッ……こひゅッ❤︎ けほッ❤︎ ひぃ゛ぉおーッ❤︎❤︎❤︎」


 ようやくアクメが切れた頃、キノは奇怪な獣のようにうめきイくだけになっていた。

 唇をアヒルのように尖らせて震える鳴き声を吐き続ける。

 小さな鼻にはぷくぅとちょうちんが膨らみ、実に無様だ。

 目隠しの奥ではくりんとひっくり返った眼球が、血走った白目を揺らしていた。

 数日前までのキノという旅人の姿はカケラも残っていない。

 麻薬の如き牧草のアクメ効果に浸かりきった雌の野獣だった。


「さ、もういっちょ飲みなされ」

「お゛ぅッ❤︎ う゛ぉッへ……へぶぉぼぼッ❤︎ おぼッ❤︎ ぼぶぅごごごッ❤︎❤︎❤︎」


 小便を垂らして痙攣するキノの頭を、老婆は再び桶の中へと突っ込んだ。

 脱力しきっていた身体は、頭が桶に消えた途端、元気に跳ね飛びアクメする。

 20本の指がそれぞれメチャクチャに暴れ回り、小便を吹いていた穴からは鉄砲水の如きイき潮が飛び出した。

 再び鈴が元気に飛び回りだす。

 だがその音色は、キノの立てる水音にかき消されて堪能することはできなかった。


 桶に残る煮出汁はもう半分。

 キノはもう一周、今のイき地獄を巡ることとなる。


◆


「お゛ーッ❤︎❤︎❤︎ おほッほぉ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぁお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ひッきほぉお゛ーッ❤︎❤︎❤︎」

「良い声じゃ。あれだけ叫んでまだまだ枯れぬ。よく鳴く孕み袋は『具合』が良いからの……あんたぁはわしの最高傑作になりそうじゃわ」


 空になった桶を脇に退け、老婆は笑った。

 喚き散らすキノの顔にへばりついた汁の残りを布切れで拭う。

 大口を開けているのをいいことに、再び牧草で編んだ口縄を咥えさせた。


 キノの縄を弄って元の姿勢に戻してから、キノの膨れた腹を摩った。

 大量の液体を飲み込んだキノは妊婦のように腹が膨らみ、たぷたぷと揺れていた。

 水の分だけ体重が増え、身体に縄が食い混んでいく。

 そんな束縛の苦しみさえも、キノの肉には快感として刻まれてしまうのだが。


「ふぐぉッ❤︎ おふッ❤︎ おふッ❤︎ ふぉう゛ッ❤︎❤︎❤︎ ふほッ❤︎ ほッ❤︎ ほッ❤︎ ほッ❤︎」


 老婆が濡れた肌に手を滑らせると、キノは浅ましく喘ぎ、唇から涎を溢す。

 縄目に沿って肩口から脇腹へ、鈴が成る乳首をかすめ、へそに溜まった汗をすくう。

 アクメを続ける子宮を柔に押した老婆の手は、ピクピクと震える尻肉へと到達する。

 尻肉にふっくらと浮き上がる腫れをなぞった老婆の手には、手のひらサイズの判子が握られていた。

 ゆったりと彫刻面から湯気を上げたその判を、キノの尻へと狙い付ける。


「さあて、と……今日も馴染ませていくかの。そら」


 紙面に押し当てるように軽々しく、老婆は判を尻へと押し当てた。

 じゅお……と静かな水の弾ける音が響く。


「ん゛ごぉ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ おぼッ❤︎ ん゛ぁッごほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ おッ❤︎ おッほ❤︎❤︎❤︎ ほぉお゛ぅう゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 不意を打たれたキノの身体が飛び上がる。

 だが老婆も手慣れた手つきで痙攣を押し留め、判の位置をミリ単位でずらさない。


 じゅくじゅくと音を立ててキノの尻へ押し当てられた判子の正体は、彫刻面に煮出汁を塗り付けた簡易焼印だ。

 家畜に使う場合のある通常の焼印とは違い、繰り返し同じ場所に押し当てることによって印を定着させる。

 痛みではなく快楽を刻むため、煮出汁を塗って印の場所をアクメさせながら印字するのだ。

 老婆が判子を離せば、そこには赤く膨れた『国の所有物』としての証が浮き上がっている。

 国民としての証ではない、所有物‥‥‥言わば備品としての登録証だ。


「おぼッ❤︎ ふォッ❤︎ お゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛ぼぃい゛ぃいーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 キノのアクメが鈴の音でリズムを刻む。

 尻に浮き上がったペニスと牧草が交差する紋様が、先ほどよりもくっきりと震えて見える。

 思わず収縮させた膀胱から、再度小水が吹き出した。

 ジョボジョボ溢れていく黄金水。

 アクメに紐づけられた失禁癖も、もはやキノの体の一部と化していた。


 しかも、今回のアクメはもう一味。

 大量に煮出汁を飲み込んだ直後のアクメである。

 キノの消化管に詰め込まれていた煮出汁が、膀胱と同様、アクメによって押し出されていく。


「お゛ん゛ッ❤︎❤︎❤︎ うぉ゛ッ❤︎ ほッ❤︎ ほォーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 ぶびっ❤︎ と尻が鳴る。

 引き締まった肛門がこじ開けられ、内側から黄緑色のゼリー物質が顔を出した。

 煮出汁からキノの体内へ栄養素と媚薬成分が吸収され、残った成分が水を含んでゼリーとなったのだ。

 腕ほどもある極太ゼリーうんちがぐもぐもとキノの尻から押し出されていく。

 キノは口をパカりと開け放ち、排泄に感じてはいけない快感を享受する。

 尻尾のようにゼリーを揺らし、数センチ放り出すだけでも金切声を響かせる。


 地面にまで到達したアナルゼリーは、老婆たちにとって開発進行状況を的確に伝える指標となる。

 キノの身体が牧草成分に浸かるほど、その中毒成分に馴染むほど、アナルから放り出されるゼリーは透明で長く、美しい光沢を放つようになる。


「ほひぃ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ イぎぃい゛ーッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぉッ❤︎ ほ❤︎ おほぉおお゛ぉ゛お゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 例えばそう、今正にキノのアナルをぽかりと開放し、地面にどちゃりと転がったゼリーのように美しくなる。

 ほかほかとキノの体温を立ち上らせる緑のゼリーは一点の曇りもなく、まるで洋菓子と言われたって気付かれないほどに透明だ。

 全ての成分を肉体が吸い上げ、牧草に依存した性質へと切り替わったことが目視できるのだ。


「ほぉおおぉおぉお゛……ッ❤︎❤︎❤︎ くへぇえおおぉお゛お゛ぉ゛〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎ はひ❤︎ はへ❤︎  へはッ❤︎ はおおぉおぉおぉぉぉ゛お゛お゛……ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 シワまで伸びきったつるつるアナルをひくつかせ、キノは焼印アクメに続くケツアクメに方向を続けた。

 開いたアナルが収縮するだけで、ゾクゾクと痺れが背筋を上り、思わず惨めな悲鳴が上がる。

 冷えた汗が肌を伝ってアナルに落ちる。

 ヒヤリと一瞬の温度差が、キノのアクメを飽きさせない。

 飲み込むモノも吐き出すモノも、キノを取り巻くあらゆる環境がキノを絶頂へと導くのだ。


 老婆が「しまったわ、先にゼリー壺を置いとくんじゃった」と笑いながら箒でゼリーを脇にどけた。

 それが終わると、老婆はようやくテントの出口へと歩き出す。

 日に3回、これらの食事・排泄ルーティンがキノを侵す。

 キノを国のモノとして都合よく造り替えていく恐るべき作業だ。


 3日を超えて滞在すると、その国に馴染んで出られなくなる。

 これはキノと名乗っていた旅人「だった」生き物が口にしていた言葉。

 この国では3日などと悠長な間は持たせない。


「お゛ッ❤︎ おぶッ❤︎ ふぐぉッ❤︎ おふ❤︎ おふ❤︎ おふ❤︎ おふ❤︎ おふ❤︎ おふ❤︎……おひゅッ❤︎ くひぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 3日を過ぎた今、キノは国に従順たる装置として完成させられかけている。

 縄は解けず、中毒症状は悪化の一途を辿る。

 今でこそ周囲に媚薬瘴気が充満しているため、キノの正気は保たれている。

 だが一度、このテントから蹴り出されようものならばそれは一切保証のできないものとなる。

 それらを多少なりとも理解できる脳は‥‥‥恐らく、キノにも残っているだろう。

 理解できようとも逃げられないのが現実という訳だ。


 老婆が振り返らずに手を振って、テントの隙間から外に出ていく。

 取り残されるのは宙で揺れ、瘴気を吸い上げ軽イキを繰り返すキノだけだ。


 然るべきある日、キノはそこから解放されるだろう。

 手足は自由に動かすことを許され、歩く力が残っていれば逃げ出すこともできるだろう。

 だが、その解放こそがキノを更に縛り付ける苦行に続くのだ。


「お゛ぅッ❤︎ う゛ッ❤︎ ンう゛ッ❤︎ うッぐーーーッ❤︎❤︎❤︎ ふぶぅッ❤︎ うぶッ❤︎ ひぶぉッ❤︎」


 キノがその日を知る時は、近い。


◆ ◆ ◆


 分厚い垂れ幕で覆われたテントは、重苦しい静寂に包まれている。

 四隅、そして天井に据え付けられたランプの灯りだけが静かに内装を照らし出す。

 家具はおろか床敷すら置かれていない地面剥き出しの室内を、弱々しく映している。


 ランプの炎が揺らめいた。

 繊維を何十にも織り重ねた垂れ幕を持ち上げて、大柄な男がテントへと踏み込んだ。

 男は手近のランプを手に取って、テントの布壁に歩み寄る。

 ネズミ一匹、煙の一筋も漏らさぬ様に造られた頑丈な生地。

 それの出来を丁寧にチェックして回る。

 丸太のような手で神経質に確認をして回り、時間をかけてテントを一周する。

 入り口まで戻ってくると、男はやれやれと肩を揺すった。

 そして一旦、垂れ幕の外へと出て行ってしまう。


 暫しの静寂、そして再び男が幕を引き上げる。

 今度はその肩に大きな麻袋を担いでいた。

 肩に重荷を乗せたまま、男は器用に幕を密閉する。

 テントの中央へ袋を運ぶと無造作にそれを地面に落とす。

 男は硬く結んだ紐を太い指先で解きほぐし、暗い口を全開にする。

 開いた口を下に向け、中のモノを地面へ転がした。

 苦しく狭い袋から解放されたソレは荒々しく胸を膨らませ、新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込んだ。


「おぶぅッ❤︎ ん゛むッ❤︎ むぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほ……ッくふぅうぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 転がり出てきたのは四肢を縛られ、猿轡をかまされた人間。

 かつてはキノと名乗り、旅をしていたモノ。

 旅の途中、この国で罠にかかり、休む暇もない強引な調教に身を落とした家畜。

 「雌肉」と呼ばれるヒト家畜へと成るべく連日処理を施されたその身体を地面に擦り寄せて、キノは激しく絶頂する。

 全身の神経を快楽信号で埋め尽くされる日々を送ったその肉体は、あらゆる刺激に絶頂が付随する、正に雌肉と呼ぶに相応しい状態へと昇華されていた。


 男は悶えるキノに覆い被さると、身体を縛る縄を解いていく。

 手足が投げ出され、目隠しが外され、猿轡が切り落とされる。

 自由を奪っていた拘束具から解放されゆくキノ。

 この国に来る前のキノであれば、手足が解放されれば即、男の急所へと打ち込んでいたところだ。


「ふぁ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ はッ❤︎ はぁ゛ッ❤︎ く……ひぁ゛あ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ は、が……ッ❤︎ う゛ぁッあ゛ーッ❤︎❤︎❤︎」


 だが、既にその身は雌肉として出来上がっている。

 目隠しから現れたキノの目は、身体を打ち付けた絶頂で意識をトばし、くるんと白目を向いていた。

 久方ぶりに解放された口腔は野犬のごとくぱかりと解放され、嗚咽交じりの荒い呼吸を繰り返す。

 猿轡の奥から涎まみれの赤い舌がこぼれ落ち、だらしなく唇に垂れ下がる。

 攻撃も闘争も、できる訳がなかった。


 拘束具と麻袋を持ち上げて、男は再びテントの外へと消えていく。

 床に倒れるキノへは、もう二度と振り返らなかった。

 男が開いた幕の先から、一筋の日光がキノの肢体を照らす。

 キノの目がそれを認識するより先に、垂れ幕は固く閉じられた。


◆ ◆ ◆


 キノは目を開けた。

 身体の具合を確認しながら、ゆっくりと起き上がる。

 手足には深く残る縄目の痕。

 汗と煮出汁まみれの髪を撫でると、荒く元の長さにまで切り揃えられていた。

 何日ぶりかもわからない自由に慣れず、身体の節々が軋むようだ。


 尻をさすれば、しっかり焼き付いてしまった国の証が盛り上がっている。

 その刻印をなぞるだけでビリビリと暗い記憶が蘇ってくるようだ。


「ん、ん゛っ……なんで、今になって解放してくれたのかわからないけど」


 喉の具合も確認し、キノは呟いた。

 薄暗いテントの中を見回して、隙間や役に立ちそうなものを探す。


「せっかくの好機だし、利用させてもらおう……っと」


 立ち上がりかけたキノ。

 しかしすぐによろけて膝をつく。

 あまりにも長く使っていなかった肉体は、まともに立つことすら困難なようだ。


「仕方ない、か。ずっとアレ……あの汁を飲んでは……の、飲まされて……ッ❤︎」


 ずく、と身体の芯が疼いた。

 暗く狭い世界の中で浴びせかけられた快感が、意識の明瞭化に合わせて湧き上がってくる。

 記憶ではなく、肉体そのものが絶頂の衝撃を憶えている。

 頭を振って忘れようにも、キノの神経は止められない。


「ふッ❤︎ ふ、ふッ❤︎ ふッ❤︎ んふ……ッ❤︎ ど、どうしてッ❤︎ あの汁は飲んで、ない、の、にぃッ❤︎」


 ずく、ずくずくずく、と。

 身体が全てを思い出す。


 キノは乳首を見下ろした。

 ぽってりと手のひらサイズに膨らんだ乳房の先で、これでもかとこり固まったパフィーニップル。

 鈴の音を思い出すだけで、ずきずき痛いほどに勃起する。

 指を添えれば、その淫肉豆がどれだけデカいかが良くわかる。


「はッ❤︎ はッはッはッはッは……ッ〜〜〜〜❤︎❤︎❤︎」


 キノはクリトリスに目を向けた。

 これまで下半身を見下ろしたことは数あれど、こんなに嫌らしく突き出した突起を目にした記憶はない。

 勃起、そして肥大化を重ねたクリトリスはピンと胸を張り、浅ましくぷるぷると震えている。


「ふぅうぅうッ❤︎❤︎❤︎ なんで❤︎ ボクのカラダ……ッ❤︎ はぁッ❤︎ うぁッ❤︎ し、痺れる……おかしく、なり、そうだ……ッ❤︎」


 イき続けたこれまでの時間がどれ程か、キノにはわからない。

 だが確実に、その時間はキノの身体を途方もない場所にまで連れて行ってしまっていた。

 乳首の存在がこんなに大きく感じたことなどない。

 これだけ淫猥に屹立し、呼吸で震えるその刺激だけで達しそうに成るなど信じられない。

 クリトリスなど、その存在を目にしたことだってなかったのだ。

 皮の底で眠っているだけだった肉豆は、今や小指ほどにもむっちり太って痺れを生み出している。

 それを認識するほどに、キノの身体は鼓動を強め、熱い汗を噴き上げていく。


「ダメだ‥‥‥そんなコトよりもはやく‥‥‥はやく‥‥‥ん゛っ❤︎ は、ぁ‥‥‥? だ、脱出、そう脱出だ‥‥‥ふ、ふッん❤︎ だっしゅつしてぇんッ❤︎ ふ、は、あぁ、いや、どうやって‥‥‥はぁ、んッ❤︎ ああ、まとまらない‥‥‥ッ❤︎」


 言葉を発して意識を逸らそうとするも、無駄だった。

 呼吸の些細な身じろぎにだって反応する快感神経が、キノの心をつかんで離さない。

 周囲を観察しようと身体を捩り、乳首に響く電流に身を震わせる。

 膝を持ち上げ、己の太ももにクリトリスを擦り付けて小さく鳴く。

 数秒も思考が続けばマシなもの。

 キノの起こすあらゆる動作がキノに反旗を翻す。


 いつしか呼吸は激しい口呼吸に変わっていた。

 周囲を観察していた瞳は下へと向けられ、快楽を欲する肉豆たちを睨みつける。

 赤子のように震える両手が、ツンと尖った乳頭へと近付いていた。


「はあ゛ッ❤︎ はぁッ❤︎ はぁッ❤︎ はぁッ❤︎ ……」


 冷静を装う精神が腕を引き留め、快楽に浸かりきった身体が腕を引き上げる。

 その力の差は歴然。

 触れてはいけないと叫ぶ声は、触れてしまいたいと騒ぐ音に消えていく。

 汗で潤んだ乳頭へ、遂に指先がたどり着く。

 近付くだけでも熱い肉豆を、指の腹でこりッと責めた。


「お゛…………ッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぉッ❤︎❤︎❤︎ お゛ッほーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 ぱん、とキノの中で何かが弾けた。

 それは張り詰めていた理性の糸。

 乳首から吹き出す絶頂の電流が、キノの脳で弾け飛ぶ。

 破裂しそうな脳神経を頭蓋ごと揺さぶって、獣のように咆哮。

 崩れかけの理性をあえなく吹き崩し、牝の喜びが駆け抜ける。


 べちゃりと床に背中をぶつける。

 衝動のままに後頭部を地面に擦り付けるが、痛みは感じない。

 どころか乳首に走る電流以外、キノの身体には何もない。

 乳首の電流が火花を散らす度、四肢がおもちゃのように痙攣するばかり。


 どくどくと乳首から熱が広がり、広がった先で粘つく汗が肌に浮かぶ。

 記憶の底にこびり付いていた絶頂の連鎖が、今まさにキノの身体に再現される。

 理性も言葉も尊厳もない、バカになって叫び、絶頂で身体を震わせるだけの牝肉だったあのキノがここに呼び覚まされた。


「う゛ーッ❤︎ う゛ぅうふぅうう゛ッ❤︎❤︎❤︎ ふぅお゛ッ❤︎ おふッ❤︎ ンッぐーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 キノの両手は動き出す。

 もう止めるものはいない。

 乱暴に転がされてじくじくと痺れる乳首を、再びこれでもかと押し潰す。

 惨めなサイズに肥大化したクリトリスをつまみあげ、小さなペニスを慰めるようにして、シコシコと指の腹で扱きあげる。

 途端、キノの身体は眩い絶頂の大津波へと飲み込まれる。


「ふぎッぃいぃいぃいいぃい゛い゛い゛ッ❤︎❤︎❤︎ おッ❤︎ ほごッ❤︎ ほぉおぉおおおおぉおぉおぉぉぉッ❤︎❤︎❤︎」


 汗が地面に降り注ぎ、染み込む側から新たな汗粒が落ちていく。

 ぶしゅんと吹き出したイき潮が、股間から綺麗な模様を描く。

 背中が汚れるのも構わずに、キノはカクカクと腰を震わせてオナニーに身を捧ぐ。

 汗ばんだ乳房を搾り上げ、真っ赤な乳首へと快感を集約させる。

 爪で乳頭をちくちく虐め、詰め込まれた快感を熟成させる。

 もう我慢できなくなったその瞬間、膨れたツマミを思いっきり引っ張るのだ。

 チリチリと煩い鈴がそうしたように、キノは自身の乳首を引っ張り虐める。


「ん゛ぃいいぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎ きひッ❤︎ ひぎぃッ❤︎❤︎❤︎ ひ、ひふぅぅうぅうぅうぅッ❤︎❤︎❤︎」


 乳首の先から薄白いミルクを撒き散らし、キノはアクメした。

 呼吸を整える暇もなく、もがくようにしてもう片方の乳首を責め始める。


 もう一方の手はクリトリスに執心して止まない様子だ。

 熱くビクつき、擦れば擦るほど芯に絶頂を響かせる魅力の肉豆。

 溢れる自分の愛液を掬い上げるだけで、無限の快感がキノを待っている。

 ちゅこちゅこと鼓膜をくすぐる水音だけで、キノは身体がアクメしだしそうだった。

 衝動に駆られ、キノは指をクリトリスへと押し当てた。

 そしてピンッと勢いよく、無防備な肉豆を弾き飛ばす。


「ごッ❤︎❤︎❤︎ ほッ❤︎ ほひッ❤︎❤︎❤︎ ひッひッひッひーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 腰が元気に跳ね上がった。

 キノは筋肉の痙攣に任せて頭と両足でブリッジし、みっともない全力アクメを披露する。

 脳みそに爆竹を差し込まれ、そのまま爆破させられたような絶頂が、身体をめぐって脳へと上りきり、そしてまた全身に広がっていく。

 頭からチリチリと、快楽神経が悲鳴をあげる音がする。


「へぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ へぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ あ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ うぉお゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ ほふッ❤︎ ふッ❤︎ ふぅうぅうぅうぅうぅンッ❤︎❤︎❤︎」


 大きく見開いた瞳の奥に、猛々しい性の獣が浮かび上がる。

 嬌声をあげるしか能のない口からは、ぬぐい忘れたよだれがダラダラと溢れている。

 キノと名乗って人前に出ていたあの顔は、すっかり欲情に塗りつぶされて面影をなくしていた。

 絶頂に溶けた頭蓋の中にすら、キノの理性は残っていない。

 快感を貪る獣に飲み込まれ、溶けてなくなってしまったのだから。


 視界が曇り、キノの赤らんだ肌だけがモヤの中に取り残される。

 キノにとってはむしろ都合が良かった。

 思う存分、肉体が欲しがるだけの快楽を貪ることができるのだから。


「おッ❤︎ おッ❤︎ おッ❤︎ お゛ぅッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぎぃい゛ぃおッ❤︎❤︎❤︎ お゛ーーーほーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 手を一層忙しなく働かせ、キノは己の身体を弄りだす。

 尻の奥へと指をねじ込むと、そこでヒクついている菊紋をコスコスとくすぐってやる。

 とぷとぷ溢れる熱い腸液を泡立たせ、アナルの奥まで指をねじ込んだ。

 クリトリスの下で熱を放つ陰唇に触れ、返ってくる電流に腰を浮つかせる。

 陰唇はするりとキノの手を飲み込んで、煮えたぎった肉ヒダを吸い付かせた。

 文字通り脇目もふらず、牝肉と成った己の身体を絶頂させることに全力を注ぐ。


「くひッ❤︎ ひへッ❤︎ へっ❤︎ へぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ッ❤︎ ッは❤︎ はへッ❤︎❤︎❤︎ へぅうンッ❤︎❤︎❤︎」


 アナルに指を滑り込ませ、その未知なる挿入感にアクメするキノ。

 煮出汁から生まれたゼリーを大量に排泄し続けたその穴が、性器として目覚めていないはずがなかった。

 細い指でくぽくぽとピストンするだけで、額の奥でパチパチ火花が散りばめられる。


 尻穴をほじって、情けなく口を窄ませて眉根を潜めて、キノはゾクゾクと背筋を震わせる。

 新たなオナニーポイントの発見に恍惚とするその顔は、正に下等な家畜に相応しい。

 脱出という目的などとうに忘れ、キノはケツアナに広がる熱感に酔いしれる。


「ふぐぅうんッ❤︎❤︎❤︎ ん゛ぉ❤︎❤︎❤︎ お゛❤︎❤︎❤︎ お゛へーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 地面に浮かぶ汗シミは、気がつけばキノの形にじっとりと広がっていた。


◆


「ふぅッ❤︎ ふンッ❤︎ ふンッ❤︎ ふンッ❤︎ ふ……ッ! くふぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ な゛ッ、なんでぇッ! ごんなにゴシゴシひてる、ッのに゛ッ❤︎ どう、しでぇッ」


 キノは感情的に叫び、己の身体をこれでもかと痛めつける。

 苺のように赤く膨れた乳首をこねくりまわし、ギリギリと引っ張った。

 ピンと上を向くクリトリスへと指先を当てがい、千切れるほどに弾いた。

 アナルに指を三本も咥えさせ、ヒダがなくなる程にぐっぽぐっぽとかきだした。

 キノは刺激一つ一つに狂おしい悲鳴を上げ、汗だくの身体を痙攣させて快楽を受け止める。

 歯をむき出しにして食いしばり、ひっくりかえった白目に血管を浮き立たせてアヘ顔を晒す。

 冷静冷酷な旅人の顔はどこかへ消え去り、プライドもなく性にしがみつくメス顔を浮かべてオナニーに浸る。

 だが、どれだけ身体を慰もうとも、キノは「違う」とばかりに不満の雄叫びをあげる。


 最初はよかった。

 自分の手で自分を虐める、体験の未知度が先行してオナニーに快感を得られていた。

 常時勃起の乳首を転がし、肥大化クリトリスを引っ張り、性器化したアナルを掘り返す。

 地面に這いつくばってそれらを繰り返すだけで、キノの脳には幸福因子が溢れ出していた。


 だが今、キノの脳内は不満のモヤで一杯だった。

 今でも肉体を弄れば快感が鳴り響く。

 整った顔が醜く歪み、知性の溶け出した声が出る。

 だが、脳を弾けさせるようなあの絶頂感には到達できなかった。

 縛られ自由を剥奪され、ただ喘いで飲んでアクメするだけの時間に記憶した、ヒトでなくなる程の絶頂は、一度たりとも得られていなかった。

 キノの指先をどれだけ酷使しようとも、キノの身体が求める領域には届かない。

 ただ惨めに、簡素で程度の低い絶頂もどきに声を震わせるだけ。


「なんでッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ふッ❤︎ う゛ぐひィ゛……ん゛ぉう゛ッ❤︎❤︎❤︎ イげないッ❤︎ あ、あのかんじがいぃのに゛ぃッ❤︎❤︎❤︎ このッ❤︎ この゛ッ❤︎ このッこのッごンの゛ッ❤︎❤︎❤︎ んぐッ……ぐぃいぃいいぃいぃ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 キノは喚いた。

 苛立たしげにボサついた髪をかきむしり、呪いの籠った瞳で自身の赤らんだ身体を睨みつける。


 そして力一杯に、両の乳首を左右に引き伸ばした。

 大した膨らみもないキノの乳房は、キノの全力を受けてギチギチと左右に醜く変形する。

 だが、ピンクの乳首は「まだ足りない」とキノの脳に叫び続け、キノもまた満足のいく絶頂には届かない。

 指先が滑り、乳首がぶりんと解放される。

 あれだけ引き延ばされたにも関わらず、丈夫に造られたキノの乳首はまだまだ元気に直立勃起を続けている。


「ぐッ❤︎ なンでぇ……ッ❤︎❤︎❤︎ ふぅう゛ッ❤︎ くはぁッ❤︎ はぁッ❤︎ はぁッ❤︎」


 キノは遂に体力の限界を迎えた。

 指先はじんじんと痺れ、乳首をこねる力はない。

 大の字に背中から倒れ込み、胸を高らかに膨らませて呼吸をする。

 オナニーを続ければ続けただけ、キノの身体にはフラストレーションが溜まっていく。

 フラストレーションを少しでも解消すべく、疲れ切った身体を引きずって突起に手を伸ばすが、もどかしさが更に募るだけ。


 意識を手放そうと目を瞑るが、欲求不満を叫ぶ身体がそれも許さない。

 絶頂を求める肉体は不満を高め続けるが、キノにはどうすることもできなかった。


 今はただ、獣のように唸り喘ぎながら、テントのど真ん中で倒れるばかり。


◆


 キノの目に眩い光が差し込んだ。

 思わず目を瞑ったキノの耳に、「うわ、すげえ匂い」と低い声が聞こえてくる。


 キノが倒れるテントの中に、ふんどし姿の男が数名入ってきた。

 肉体労働ばかりの土地柄のせいか、男たちは誰もが筋骨隆々の偉丈夫ばかり。

 小柄なキノを取り囲めば、そのサイズ差は倍にも見えた。


「ふぅッ❤︎ ふぅッ❤︎ ら、らんです(なんです)、か……ッ❤︎ ボクは❤︎ 決して孕み袋になんてならないと……ッ❤︎ 何度も……ッんふぅッ❤︎ ふぉ……ッ❤︎ っ! 何度も言っていますので……っ❤︎」


 キノはオナニー疲れで重い手を引きずり、どうにか上半身だけでも起き上がる。

 額に張り付いた髪をどかし、ずくずく喘ぐ欲求を抑え、いつも通りの辛辣な口調に努める。

 その実態は、オナニー尽くしで暗闇にも浮かぶほどに乳首をクリトリスを怒張させ、呂律も曖昧なほど理性を蕩したメスの強がりだ。

 ポーズばかりは身体を隠すように腕を使い、太ももで股間を挟み包んでいる。

 だが高鳴る呼気と熱っぽい瞳には、既に現れた雄に期待する輝きが読み取れた。


 その証拠にその小さな鼻が、周囲から香ってくる新たな刺激を受信していた。

 キノの求めるソレが、すぐ近くにまで迫っていることに感付いていた。

 暗くてよく見えない男たちの顔などよりも、顔のすぐ近くに差し出されている大きな膨らみに、チロチロと瞳が吸い寄せられていた。

 ご馳走を予感して、新米の孕み袋がウキウキと発情を始めていた。


 そんなキノを見下ろし、男たちは顔を見合わせた。

 誰かがふんと鼻を鳴らして笑い、誰かが肩をすくめた。


 そして男たちは一斉に、キノの目の前で、腰に巻きつけた褌を外し取った。


「ふぉッ❤︎ は、へぇ……?」


 ぼろッ、と目の前に差し出されるは、黒く艶やかに光る肉の棒。

 キノの腕より太く長い、凶器のごとき男根が、キノの鼻先に揺れていた。

 見開かれたキノの瞳が、中央に据えられた亀頭へと焦点を合わせる。

 生涯を通して一度として見たことのなかった猛々しい雄の槍を、逃亡も攻撃も忘れて見据える。


 キノに向けて開かれた雄の穴から、とぷりと透明な汁が溢れ出した。

 トロトロと粘土の高いその汁が、キノの視線を浴びながら、ゆっくりと下へ垂れていく。

 その時だった。


「んぐぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ お゛ッぎーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ひッ❤︎ ひッ❤︎ ひに゛ぁああ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 キノは無惨な悲鳴を上げ、その場で盛大にひっくり返った。

 背中と後頭部をこれでもかと地面に打ち付ける。

 だがそんな痛みに苦悶することもなく、キノは四肢を滅茶苦茶に震わせて咆哮する。

 ピンと持ち上がったクリトリスの下から、噴水さながらにアクメ潮が飛び出した。

 それも一度や二度では収まらない。

 キノが見開いた瞳をパチパチと瞬かせ、嬌声を上げ、乳首からも汁を吹かせて絶頂する、その度にキノは股間を新たな潮で塗り重ねていく。

 ブリッジ姿勢でのアクメ披露を終えたかと思えば、ジョロジョロと今度は失禁ショーが開催される。


 正面の男は何もしていない。

 もちろん、周りの男たちだって手出しはしていない。

 ただ、少し特殊な性質を持ったそのペニスをキノに突きつけただけだ。

 長い間牧草の中毒成分を摂取し続けたことにより、大量の中毒成分を含む静液を精製するようになった特殊ペニスを、だ。


「ふぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ う゛ぉおおおぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ くひッ❤︎ くひッけひッ❤︎ ひぎッ❤︎❤︎❤︎ ぃい゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 キノの身体は何日にも及ぶ老婆の孕み雌調教によってすっかり中毒に陥っていた。

 それも、ただただ牧草成分を吸って飲んでしていれば良いものではない。

 牧草成分と肉体への快感が完璧に融合した状態でないと渇望欲求が抑えられなくなるような、極めて治療困難な依存状態だ。

 いくらキノがオナニーしようとも欲求が収まらないのはそのためだ。

 むしろ性的欲求が禁断症状を助長し、キノがもやもやと感じた不満足感情が膨らむばかり。

 例えばあの牧草の煮出汁を桶丸々飲み干したところで、収まることはないだろう。

 飲んでいる最中、延々と身体を愛撫され続ければ別だろうけれども。


 そして今、キノはその感覚に雄と中毒成分とを同時に認識した。

 キノの身体を満足させることができる二つの要素が完璧に融合した状態で、感覚に触れたのだ。

 男たちが褌を捨てたことで、キノの感覚を逆立てる成分が空気中に拡がっていく。


「イぎぅぅうぅうぅぅう゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ うお゛ッ❤︎❤︎❤︎ うぉ゛ほーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ おぐッう゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 結果、キノに訪れるのは絶頂の連鎖だ。

 雄と牧草が混ざった臭いが鼻を貫き、脳を一瞬でショートさせた。

 待ち侘びていた感覚に身体中の筋肉が喜び痙攣し、体液という体液が噴き上がる。

 絶頂の合間に喉を鳴らして呼吸をすれば、空気中に溶け出していたアクメスメルがキノを再び突き上げる。

 絶頂の最中に塗り重ねられる絶頂。

 アクメにたまらず悲鳴をあげれば、その悲鳴をトリガーにして新たなアクメがキノを駆け抜ける。

 一撃あびればくたくたになるような脳の揺さぶりが、いつまで経っても収まらない。

 緊張しきった身体を投げ出して、品のない呼吸をしようとしたって叶わない。

 鼻にピリリと響く、酸味ある臭いを認識したその瞬間に、キノは地面をのたうつ潮吹き人形に逆戻り。


「いう゛ッ❤︎❤︎❤︎ う゛ッ❤︎ うぉお゛ほォーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ほッ❤︎ ほきッひ‥‥‥ひーーーッ❤︎❤︎❤︎ か、ヒュッ❤︎ ほッ❤︎ ほぉひーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 どれほど望んでも、一滴の満足すら得られなかったこれまでとは真逆。

 ひと時の思考も、僅かなみじろぎも許されない、永遠の絶頂連鎖にキノは堕とされた。

 熱く火花を散らす目から、ぼろぼろと涙が溢れてくる。

 唇を小鳥のように窄め、ヒトとは思えない嬌声を上げ立てる。

 薄い身体にピンと立った乳首とクリトリスが焼ごてのように熱い。

 アクメで身体を震わせれば、「もう降参」とばかりに突起たちはぶりんぶりんと身をゆする。

 それだって新たなアクメを生み出してしまうのだから、止まらない。


 キノの身体は、孕み雌として完璧なまでに改造されていた。

 そして今、キノの身体は孕み雌として明確な快楽を認知した。

 一度味わえば二度と忘れることのできない禁断の快感を知ってしまった。


「ぎぅッ❤︎❤︎❤︎ ひ、ぃ゛いッ❤︎❤︎❤︎ は❤︎ は❤︎ は❤︎ はぁんッ❤︎❤︎❤︎」


 目の前に立った男はキノの髪を乱暴に掴み、引っ張った。

 頭皮が突っ張る感覚で、キノは反射的に身体を起こす。

 だが起こしただけだった。

 白い両手は人形のようにだらりと垂れ下がり、自分の半身を支えようと動くことはない。

 男が手を離そうものなら、また腹を見せて無様にイき狂うことだろう。

 汁濡れのキノは今尚脳髄を駆けるアクメショックにのまれたまま。

 今自分がどんな体勢でいるのかなど理解できてはいなかった。

 かッと見開いた瞳は空で何者も映ってはおらず、自分の内で弾けるイき刺激に溺れていた。

 窄めた唇から、泡立つ涎が落ちていく。

 本当に人形になってしまったかのような有様だ。


「はッ❤︎ はへッ❤︎ へッ❤︎ へッ❤︎ へッ❤︎ へッ❤︎ へぎぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほ、へっ? へあ゛ぉ゛っ❤︎❤︎❤︎ お゛❤︎ お゛ほッ❤︎❤︎❤︎」


 そんなキノが、嬌声とともに飛び起きた。

 正確には孕み雌としての本能が目を覚ました。

 限界まで開かれた瞳に、淀んだピンク色の光が宿る。

 パカ、と口が開き、涎まみれの赤い舌がちろ、と顔を出した。

 獣じみた浅い呼吸で熱息を吐き出す。


 キノが瞬きも忘れて見据えるのは、我慢汁を溢す男のペニス。

 テント中に充満した酸味ある臭いの大元。

 すなわち、キノの快楽神経を最も強力に刺激するモノだ。


「へッ❤︎ ん、すん、すんっ❤︎ んぁッ……❤︎❤︎❤︎」


 男が腰をゆすり、亀頭の向きを右にずらす。

 すると、キノはすかさず首を回して亀頭の先に顔を向けた。


「すんすんすん……ッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ぅッ❤︎ へっへっへッ……すぅぅうんッ❤︎❤︎❤︎」


 今度は左へ。

 やはりキノも左を向く。

 おぼつかない上半身をようやく自力で支え、身体を乗り出してペニスに顔を近づける。

 ふんふんと小さな鼻を鳴らし、「ん゛ぃッ❤︎❤︎❤︎」とアクメに顔を歪ませた。


 男が髪を掴んで押さえつけているので、キノがどれだけ全身したくても鼻や舌がペニスに到達することはない。

 だがキノは頭をゆすり、懸命に垂れる汁へと舌を伸ばしていた。

 世界にはキノとペニスしか存在しないかのように、進み続ければ必ずありつけると信じているかのように、キノは必死にご馳走へと顔を近付ける。

 正に餌を前にした犬そのものだった。


 男たちもつい苦笑を漏らす。

 国に踏み込むまでは、あれ程繊細に警戒を行っていた旅人が。

 老婆からの長い孕み雌調教を受けてもなお、果敢に抵抗の意思を口にし続けていた旅人が。

 雄のペニスを前にして涎を垂らして間抜け顔を晒す程に陥落してしまったのだ。

 知性と勇気に溢れたあの精悍な顔付きはすっかり抜け落ちていた。

 えへえへと快楽物質で脳をバカにされ、無我夢中で快感を舐めとるだけの獣に堕ちているのだ。

 これを笑わずしてどうしようというのか。


 キノを抑える男が、ゆっくりと手の力を抜いていく。

 限界まで伸ばされた赤舌が、尿道から垂れる我慢汁に近付いていく。

 数センチ擦り寄るだけでも臭いが強まり、合わせてキノの肉体もガクガクと嬉しそうに震え出す。

 そして遂に、頭が男の手を離れる。

 真っ直ぐ亀頭へ向かった舌先へ、雄の雫が垂れ落ちた。


「おぎょッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぎぅ❤︎❤︎❤︎ お゛ッお゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 へたり込んだキノが跳ねる。

 ピンクに濁った瞳がグリッと反転する。

 男に頭を掴まれていなければ、またのけぞりひっくり返ってしまっていたことだろう。

 既に限界にも見えた、勃起乳首にクリトリスがもう一段ビギリと膨らんだ。

 硬い地面が抉れそうな勢いでアクメ潮が噴き出された。

 臭いだけでは到達できなかった、もう一段深みに溺れる絶頂だ。


 当然、一度でもソレを味わってしまえば、戻ることは叶わない。

 我慢も妥協も無意味だということは、キノの身体が1番よく理解させられているのだから。


「へれぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ じゅれぉッ❤︎ んれぉろぅっ❤︎ れろッ❤︎ ちゅ、んむッ❤︎ へろぉおぉぅっ❤︎ んぉッ❤︎ れぉっ❤︎ ちゅプぅっ❤︎ ん……ずろぉおぉっ❤︎」


 キノはアクメに痺れた声をあげながら、舌でペニスを舐め回す。

 より濃厚で、より大量のアクメを摂取するため、太い男根に舌を這わせ、涎を塗り付け、代わりに我慢汁を舐めとっていく。

 先端を舐め終えればカリ首全体にこびり付いた臭いを一滴残らず舌に乗せ、喉を鳴らして飲み込んだ。

 それが終われば、キノの奉仕に怒張したペニスが新たな汁を染み出させる。

 さっきよりも濃く臭く、味わい深い汁を嬉しそうに見つめ、恋人にキスするように唇を押し当てた。


「ちゅぶッ❤︎ んぶッ❤︎ ちゅッ❤︎ くぷッ❤︎ ぷぉ……んッぷ❤︎ は、へ❤︎ れるッ❤︎ ちゅぶぶぶぶッ❤︎❤︎❤︎ んぶッ❤︎ ぶッ❤︎ ぶッ❤︎ ぶるぅおッ❤︎❤︎❤︎」


 ひょっとこのように口が尖り、頬にみっともないえくぼが浮かぶ。

 歓喜のあまり目尻が綻び、だらしのないにへらとした垂れ目になる。

 窄まった口から聞くに堪えない音を響かせて、ペニスから染み出す汁を吸い上げる。

 滲み出る先から舌で掬い上げ、おかわりをせがむように尿道口をチロチロ刺激する。

 桶に溜まった煮出汁を一滴残らず舐め取らされた過去の経験が、キノを無意識に突き動かす。

 望まぬままに身についた舌使いが、男の嗜虐心を見事にくすぐっていく。


 本能的に、キノは両手を突起に添えていた。

 快感を得る部位は多いほどに良いと、感覚で理解していた。

 火傷しそうに熱い乳頭を指でこねくり、触れるだけで脳が痺れるクリトリスを扱いて虐める。

 その本能は見事に当たり、身体の芯に響く刺激は余計に膨らみ燃え上がる。

 肉付きのよくない身体を最大限揺さぶって、キノは亀頭フェラに脳を焼く。

 口から流れ込む絶頂も相まって、キノは宙にでも打ち上げられたかのようだった。


 男がキノの手を押しのけるその時までは。

 弱々しい力で優しく愛撫されていた乳首へと、ゴツゴツと硬く太い指が覆い被さった。

 触れるだけで腰を抜かすような勃起クリトリスが、万力のような力で握り締められた。

 そして、雄の容赦のない力が、キノのアクメ突起を捻り潰した。


「ぎお゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ん゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぐッ❤︎❤︎❤︎ ぐっ❤︎❤︎❤︎ はひッイーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ひィーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 それは躾。

 餌を与えて満足させるだけでは、孕み雌とは言えない。

 覆すことのできない身分の壁をキノの身体に叩き込む。

 男たちが給餌係ではなく、餌をくださる神であると理解させる。

 最も敏感な三本のイキ突起にそれを刷り込むようにして、ごりゅごりゅと指で転がした。


「お゛っひいいいぃぃぃ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ い゛ぉッ❤︎ おぐッ❤︎❤︎❤︎ おぐーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ あ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ お、おひッぁ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 今度こそ、キノは仰け反りイき果てた。

 ちゅぽんとペニスから口を離し、大口を開けて悲鳴をあげる。

 キノの手ではどうしたって到達することのできなかった突起アクメに小便が噴射する。

 プチプチ頭の奥が鳴り、大切な神経が焼き切れていく。

 中毒成分を腹一杯に飲み込んで、キノの神経は普通では到達できない領域まで過敏になっていた。

 そこへ襲いかかる、男に導かれての深イキ絶頂。

 越えられない明確な力量差を、アクメの強大さで理解させられる。

 男たち(オス)とキノ(メス)との上下関係を刻み込まれる敗北アクメが身体を駆け抜ける。

 キノという人間が、完全に「終わる」。


 発狂するような欲求に苛まれる心と、その欲求をどうしたって叶えることのできない肉体が有ったとして。

 そんな肉体を満足させてくれる雄がいたとして。

 果たして欲求不満肉は、雄に傅き従僕せずにいられるだろうか。


「はぁ゛ッ❤︎ はぁ゛ッ❤︎ はぁ゛ッ……❤︎❤︎❤︎ んぶふぅぅぅう゛ッ❤︎ く、ふひぃッ❤︎」


 三点アクメが峠を越え、キノはぐったりとした頭を持ち上げた。

 快楽に溺れた変わらぬ雌顔。

 だが瞳には、これまでとは全く違う輝きが宿っていた。


 キノはえへえへと口から涎を溢し、愛おしいペニス様を見上げた。

 腰を自ら低く落とし、自分がペニスを見上げるように這いつくばる。

 芳しい肉棒ばかりに止まっていた瞳が、明確にその先の男を認識していた。

 二本の足で立っている雄様に無様のないよう、両の手を地面にぺたりと落とす。

 土下座のようにも見える姿勢で、キノはペニスと男の顔を見上げた。


 繰り返される中毒物質の汚染と絶頂でスカスカになったキノのアクメ脳。

 残された思考能力で考えることと言えば、いかにして多くの快楽を得るかどうか。

 そんな破綻した価値基準で、自分では生み出せない快楽を与えてくださる雄がどう映るかはお察しの通りだった。


「へ、へっ❤︎ へっ❤︎ へっ❤︎ へぁ……❤︎❤︎❤︎ ひ、ひへへ……っ❤︎」


 キノの肉体は、隷属を歓喜で受け入れていた。

 突起を捻り屈服させられる前と後とでは、目の前に差し出されたペニスへの視線が変わりきっていた。

 これまでの相手(ペニス)はあくまでも、心に宿る渇望を潤す為に存在した餌箱のようなもの。

 しかし今は、自らの身体を万蔵させて「くれる」、狂おしく愛おしい主人そのものだ。


 鼻先に絶頂の源たるペニスを置かれても、もうキノがむしゃぶりつくことはない。

 その先で、神たる男たちが険しい顔で「ダメだ」と首を振っていたのだから。

 主人の許しを無くして、奴隷が餌にありつくことなどあってはならない。

 涎をこぼし、涙を流し、乳首をクリトリスを痛々しいほど勃起させ、それでもキノは我慢していた。

 欲求を満たしたいという本能よりも、一瞬にして植え付けられた主従の意識が勝っていた。


 それすなわち、孕み雌としての完成を意味する。


 男が笑った。

 大きく口を開けてみせ、キノにも真似るよう指で命じる。

 キノは不満げに、だが忠実に口を開け、男へ喉仏の奥までを差し出した。


 男は笑顔で、キノの頭を両手で抱える。

 その小さな穴に、棍棒のようなペニスを当てがう。

 そして一気にねじ込んだ。


「おごッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぐぼッ❤︎ ご、ごほ……ッ❤︎」


 口腔を貫き喉の奥まで一直線に、肉棒がキノを支配する。

 肉突起が跳ね、イキ潮がぷしゅんと弾けた。

 嘔吐反射すらもねじ伏せ、キノの口はあっという間にペニスの扱き穴へと変わり果てる。


 男はキノの頭を握りしめ、小さな顔に己の腰を何度も打ち付ける。

 キノをヒトとも生物とも思っていないような、乱雑で欲望そのものをぶつけるピストンだ。


 顎が外れるギリギリまで口をこじ開けさせられ、しかしキノは幸せそうに絶頂する。

 押しのけられた舌を肉竿に絡み付け、歯を当てないようにして主人の竿をもてなした。

 喉の奥に熱い亀頭が押し当てられる度、雄の汁がキノの中へと放出される。

 キノの身体を昂らせる中毒成分たっぷりの我慢汁。

 顎の痛みなどかき消して、天にも登るような絶頂だけを届けてくれる。


「ごぶぉッ❤︎❤︎❤︎ んぼッ❤︎ んぼッ❤︎ じゅるるぅぼッ❤︎❤︎❤︎ おぼッ❤︎ ぼッ❤︎ れ゛ぁお゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛ッぐぉおぉお゛ぉぉぉッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 ひょっとこ顔を再び晒し、キノは口オナホを雄に使われる。

 一突きごとに脳がスパークし、僅かに残った脳神経すらも焼け焦がそうと弾けて回る。

 だが、男のピストンは止まらない。

 彼らにとってキノは今や虐げることこそ礼儀の性奴隷。

 酸素不足で熱く締まる口マンコを掻き回し、築かれた主従関係を確かめる。


 ペニスが空いた男たちがキノの後ろに周る。

 フリーになったキノの性感帯を弄ぶために。

 勃起乳首に、クリトリスに、果ては小便まみれの陰唇にも赤く腫れたアナルにも、キノの数倍は太い雄の手が覆い被さった。

 キノはと言えば、喉を貫く肉棒の相手で精一杯。

 全身にアクメが響渡ろうと、彼らの手を振り払うほどの余裕はない。

 そも、キノの力では彼らには敵わないし、奴隷が主人の意向を阻害するなどあってはならないのだ。


どぶぶぶぶッ❤︎❤︎❤︎ どびゅッ❤︎ どびゅッ❤︎ びゅぐぐぐぐぐぐーーーッ❤︎❤︎❤︎


 男がキノの頭を抱き抱える。

 睾丸が顎に張り付くほどにペニスを深く突き込んで、煮えたぎった精液を打ち出した。

 片玉だけでキノの拳ほどもある男性器が製造している精液量だ。

 キノの小さな口や喉では到底収めきれない。

 大部分は嚥下を無視してキノの胃のなかへと雪崩れ込む。

 一部は唇の隙間から泡を作って溢れ出し、また一部は鼻腔へと飛び上がって鼻にも濃密なザーメン臭を吹きつけた。

 それでも止まらず、キノの足元へと溢れ落ちていく。


「ごぼッ❤︎❤︎❤︎ んぶぶぅぉ゛ぼぼぼぼぼぼぼごぉおおぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ おぶッ❤︎ ぐべぉ……ッ❤︎❤︎❤︎」


 キノの脳内が、ドロドロの精液に押し流される。

 くりッと白目を向いて奴隷としての喜びを表して、マゾアクメに心を溶かす。

 雄に虐げてもらえる喜びと、中毒物質が大量に体内へと入った興奮。

 キノの快楽神経が一斉に飛び上がる。

 心臓がひしゃげ、肺が絞られ、全身の括約筋が滅茶苦茶に収縮する。

 ありとあらゆる穴からアクメの汁が吹き出して、テントの湿度を更に上げてしまう。


「ぐぶッ❤︎❤︎❤︎ ぐぶぉッ❤︎❤︎❤︎ ンじゅッ❤︎ じゅボボボボッ❤︎❤︎❤︎ ゴグッ❤︎ ごぐッ❤︎ ごぐぐぐッ❤︎❤︎❤︎ れるぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ べぉッ❤︎ はッ❤︎ はッ❤︎ はぉおぉぉぉぉ……❤︎❤︎❤︎」


 溢れるほどに射精してなお、静液を吹き続けている男のペニス。

 キノは喉を鳴らして残った汁を飲み干していく。

 引き摺り出されていくペニスに舌を這わせて汚れを舐め取り、それもまとめて喉に流す。


 湯気を立たせたペニスが外界に現れた。

 根本から先端まで、キノの唾液でべちゃりと濡れている。

 だがキノの舌掃除のおかげで、精液は一滴たりとて残ってはいなかった。


 キノはぬらぬらと輝く肉棒を愛おしそうに眺め、力なくその場に頭を垂れた。

 まるでそう、未体験の快感を与えてくれたペニスと男に、至上の感謝を伝えるかのように。

 男は笑ってキノの頭を撫でる。

 ビクンと喜びに震えるその髪をくしゃりと握り、そして強引に引き上げる。


「いぎぁッ❤︎❤︎❤︎ んむ゛ッ!? ふッ、んふぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 持ち上げたキノの頬へ、隣の男が亀頭を押し当てた。

 目の前に血管の浮き出た竿が飛び出し、ぶらんぶらんと誘ってくる。

 今尚我慢汁で汚れ、掃除穴を求めてガチガチに勃起しっぱなしの男根だ。

 雄の臭いがキノを包み、挨拶代わりに軽イキさせてくる。


 キノは慌てて身体を起こし、ペニスを正面に向かい合うよう座り直した。

 ペニスを横から眺めるなど不敬もいいところなのだろう。


「れぉッ❤︎ れぉれぉれろれろぉっ❤︎ ちゅぶッ❤︎ れるッれるッれるッ❤︎」


 そして亀頭を下から見上げながら、舌を忙しなく動かして挨拶奉仕を開始する。

 ご馳走を堪能するように頬を綻ばせ、ご奉仕するという極上の快楽に身体中をマゾイキさせ、雄男根に舌を絡める。


 男たちは互いに視線を交わし、深く満足げに頷いた。

 これにてキノの孕み雌化は完了だ。

 牧草と雄の香りを放つこの国の男に近付かれただけで、股を濡らして腹を見せる雌となったのだ。

 キノは自ら喜んで国民となるだろう。

 雄に這いつくばって奉仕することに快感を感じてしまえば、もはや元には戻れない。


「ごぶぉッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 男はキノの喉までペニスを押し込んだ。

 さっきの男よりも若干細いが、その分カリ首の反り返りが喉のGスポットを刺激する。

 男はそのまま、キノの喉で腰を振り始める。


 このままキノは彼らの精を腹に受け止める事になる。

 精を受け止め、腹で育て、国民を産み落とす孕み雌としての仕事が始まる。

 数日前の、更に言えばほんの少し前のキノであれば、全力を賭して拒否しにかかっていた事態だろう。

 だが、このキノはもはや歓喜のあまりにうれションすら漏らして見せるだろう。


「おぶッ❤︎❤︎❤︎ んぶッ❤︎ んぶッ❤︎ ンげぉッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ すぼぼぼッ❤︎❤︎❤︎ じゅッ❤︎ じゅべッれぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 孕み雌が、いかに幸福であるのか、知ってしまったのだから。


◆ ◆ ◆


「お゛ふゥ゛ーッ❤︎ お゛ふゥ゛ーッ❤︎ ぐ……ッほぉお゛お゛ふぅう゛ぅう゛ぅう゛ッ❤︎❤︎❤︎」


ずりょぅ゛ッ❤︎ ぬずりょ❤︎ ずぢ❤︎ ずぢッ❤︎ ぐぢゅぢぃいッ❤︎❤︎❤︎


 遮光されたテントの中で、何かが忙しなく蠢いている。

 外の世界とは隔絶された狭い場所を、巨大な芋虫が這いずるような、そんな音。


「はォッ❤︎ ふぁオ゛ッ❤︎ お゛ふ❤︎ お゛ふ❤︎ お゛ふ❤︎ お゛ッふゥ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


ぐぢゅぢょ❤︎ ずぢょ❤︎ ぶぢゅッ❤︎ ずッ、ずッ、ずり゛ゥ゛ッ❤︎ ずずずず〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎


 汁気をたっぷり含んだ空気がどんよりと広がる空間で蠢くそれは、荒々しい呼吸を繰り返す。

 知性のカケラもない声からは、まともな意思は感じられない。

 モゾモゾと湿った地面を擦りながら、壁際に張り付いて身を震わせる。

 「はァーッ❤︎ はァーッ❤︎」と喘ぎ混じりに息を吐き、湿ったモノと湿ったモノとを何度も何度も擦り合わせる。


 それはまるで、痩せ細った獣が餌を貪っているような声色だった。

 本能が擦り切れ、発狂する寸前まで餌を断たされた瀕死の獣が、やっとありついた餌を前に狂喜乱舞しているかのような。

 あらゆる事情を取っ払い、ぺったり平たく萎みきった腹に、1秒でも早く餌を流し込むべくがっついているかのような。

 知性も理性もあったものではない。

 一匹の生物が持つ本能だけを業火で燃やして動いているだけのケダモノだ。


「おはよぉ〜う! 今日も頑張って……! あっちゃぁ〜こりゃぁ……やっちまってんなあ」


 テントの入り口が開く。

 眩しい朝日を背に、ガタイの良い男が顔を覗かせた。

 そして……


「う゛ッお゛❤︎❤︎❤︎ ン゛ぉッ❤︎ ふ❤︎ ふこほ❤︎ お゛ほ❤︎ お゛ほッ❤︎ ふぅ゛う゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


ずりょッ❤︎ ぐずりょ❤︎ ずりりゅッ❤︎ じゅりゅッ❤︎ じゅりりりッ❤︎❤︎❤︎


ぷしょッ❤︎ プシシシッ❤︎ ぶッしぃーーーッ❤︎❤︎❤︎


「まぁーた壊しやがったッ! こンの淫乱雌肉ッ! 年がら年中発情しやがって」


 壁に胸を擦り付けて、獣じみた嬌声をあげている孕み雌……かつて、キノと呼ばれる旅人「だった」雌肉を、忌々しく睨みつけた。


ずりゅぅ〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎


「う゛❤︎ あ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 キノは蕩けた顔で蕩けた声で、今にも蕩けそうな発情肉を懸命に慰めていた。

 かつて、細身に技術と鍛錬を詰め込んだ、生き抜く力を体現した姿はどこにもない。

 むっちりと雄好みの脂肪を全身に蓄え、乳、尻、太ももを柔らかく育て上げていた。

 伸びた髪の隙間から見える顔貌にはあのクールな顔はない。

 舌を垂らし、フンフンと熱く喘ぎ、快楽だけを求める浅ましい下等生物の目があった。

 身体中が吹き出す汗でぬらぬらと陽の光で輝いている。

 彼女を中心に、甘ったるい媚薬の香りがテントの中を巡っていた。


 干し草と家畜の皮で作ったざらざらのテント膜にたっぷり膨らんだ乳肉を擦り付けている。

 両手をムッチリと肉付きの良くなった太ももの奥へと滑り込ませ、焼けるように熱い肉壺をかき回す。


ごぢゅぷッ❤︎ ずりょッ❤︎ じゅぷじゅぷじゅぷッ❤︎❤︎❤︎


「お゛ぁおッ❤︎ ウ゛ふォッ❤︎ ほォッ❤︎ ふ……ッおぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 スクワットの動きで身体を上下に揺さぶって、肥大化した乳肉をテント壁に押し付け擦り、快楽を貪る。

 へこへこと下半身も何かを求めて前後に揺れる。

 指で掻き回しながらへこつくものだから、キノの熱い雌汁が飛び散り、地面を湿らせる。


 キノが汁を振りまく地面は悲惨なものだった。

 そこら中、引きちぎったらしい拘束具が無惨な姿で散らばっていた。

 壁際には横倒しにされた壺が転がり、中身は一滴残らず地面に流れ落ちている。


「ウ゛ぉ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ あぉほッ❤︎ お゛❤︎ お゛❤︎ お゛ッッッ❤︎❤︎❤︎ ぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 男が呆れて見下ろす中、キノはテントを揺るがす絶叫をあげた。


ばぶびゅるッ❤︎❤︎❤︎ どぼびゅう゛う゛う゛ぅうぅうぅう〜〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎


「ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 壁めがけ、二本の白濁水鉄砲が発射される。

 擦り付けていた乳首から噴射される、濃厚なキノ印の母乳だ。

 必死になって壁擦りチクニーをし続けて、ギリギリまで絶頂を溜め込んだキノによる、無様な全力射乳絶頂。


「ほぉ゛ぉ゛ぉ゛ほっ❤︎❤︎❤︎ あォ゛❤︎ ほ❤︎ ほ❤︎ ほ❤︎ ほッぎぃぃぃぃぃぃッ❤︎❤︎❤︎」


ごぢゅごぢゅごぢゅごぢゅッ❤︎❤︎❤︎


ぷシィッ❤︎❤︎❤︎ ぱじゅ❤︎ ぶシィィィーーーッ❤︎❤︎❤︎


 絶頂に昂ったキノはそのまま、力の限りに自らのおまんこを引っ掻きまわす。

 噴き出る雌汁を押し除けて指を肉壺の奥まで捻り込む。

 そして快楽欲しさで真っ赤に膨れた雌肉を、力の限りに摩擦する。


ばッじゅーーーっ❤︎❤︎❤︎


「ぎひぃ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ひ❤︎ ひ❤︎ はひッ❤︎ あひっ❤︎ か……ひゅひぃぃぃッ❤︎❤︎❤︎」


 二度、三度、と潮吹きを壁にぶちまけて。

 そこでようやく、キノは男の存在に気が付いた。

 正確には……男という匂いを嗅ぎ取った。


「はひ❤︎ ひ❤︎ ひ❤︎ お……『おひんぽぉッ』❤︎❤︎❤︎」


 舌足らずに吐き出したのは、かろうじて聞き取れる言葉だった。

 しかし人が扱うソレには似ても似つかない。

 「そう叫べばいいことが起こる」と反復学習させた獣が我欲のために連呼するだけの……


「お❤︎ おッ❤︎ おひッ❤︎ おひんほ❤︎ ひんぽぉッ❤︎ ちッぽ❤︎ チンポッチンポッ❤︎❤︎❤︎」


 無意味な雌の鳴き声でしかなかった。


◆


 キノの理性はすっかり溶けて、頭の中から流れ落ちた。

 数週間に渡って続いた、孕み雌としての教育の中でクズクズに解され、二度と元には戻らない。

 空っぽになったキノの理性があった場所には、代わりのモノが注入された。

 ソレを流し込むために、邪魔な理性を壊して捨てたとも言える。


「は❤︎ はヘッ❤︎❤︎❤︎ チンポッ❤︎ おチンポぉッ❤︎ へッ❤︎ へッ❤︎ へ……ッ❤︎❤︎❤︎」

「ったくよォ……チンポチンポ鳴いてるばっかじゃなくて、もうちょっと考えろッ! このッ駄肉がよッ!」


ばッぢィィィんッ❤︎❤︎❤︎


「ぶぎゃォ゛オォオ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


プッシーーーッ❤︎❤︎❤︎


 尻に渾身の平手打ちが打ち付けられる。

 真っ赤な手形を尻に付けられ、キノは……絶頂した。


「ほォ゛ッ❤︎ ウ゛ォ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ ぐォ゛❤︎ ほォ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ン゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 蹲踞の姿勢で、叩かれた尻肉をぶるるるっ❤︎ と弾ませ、苦痛とも歓喜ともつかない音を響かせる。

 身体中から媚薬が香る雌汁を吹き上げ、足元をじっとり湿らせる。

 そこそこ広いテントだと言うのに、中はキノの雌肉臭でいっぱいだ。


「婆さんの遺作にして最高傑作、出来が良すぎじゃねえのか?」

「まったくだ……もう3人産んでコレなんだろ? ったく、最後の最後にとんでもない孕み雌を残して逝きやがった。自信無くしそうだぜ」


 蕩けた笑顔でアクメするキノ。

 それを男たちが呆れた顔で見下ろしている。

 男たちの腕は丸太のように太く、筋肉が盛り上がっている。

 対するキノの尻肉は、瑞々しい果実のようにしっとり柔らかだ。

 剛腕から桃尻へ、容赦無く放たれた平手打ち。

 正気の人間なら喰らった時点で失神し、失禁と涙を垂れ流しながら痛みにのたうち回るはず。

 だがキノは正気でもなければ人間でもない。

 理性を溶かされたただの孕み雌だ。


「はぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛へッ❤︎ ぐぉへっ❤︎ は❤︎ はッ❤︎ はヒッ❤︎ あヒッ❤︎ ヒュ❤︎ ヒューッ❤︎ ヒューッ❤︎ く……ヒュぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 牧草から抽出された媚薬毒は、キノという人間を形だけ残して溶かし尽くした。

 生き物として……一匹の雌としての本能を限りなく昂らせ、その一方でまともな人間性をカケラも残さず削り取り、捨て去った。

 残されたのは雌の機能ばかり。

 肉肉しく変わった身体はむっちりと握り易く、目にするだけでもチンポを疼かせる。

 身体を巡る血液には、限界まで媚薬成分が染み込んでいて、年がら年中発情しっぱなし。

 言葉も理性も無くしたが、雄に媚びつく仕草だけは本能レベルで刻まれている。

 雄を誘い、喜ばせ、その子種を受け止め、そして孕み産むことに特化した肉。

 外部からの血を欲しがるこの国においては最も重要で、最も地位の低い役目だ。


「まあいい。俺たちの仕事はコイツを超える孕み雌を作ることだ」

「ああ、そろそろ「種坊」共が来るだろうし……片付けだけしておくか」

「はぁ……ッ❤︎ くァッ❤︎ あヒュ❤︎ あヒュ❤︎ あヒュ……ッ❤︎❤︎❤︎」


 尻を引っ叩かれただけなのに、いつまでもビクビクと恍惚に震えるキノを放置して、男たちはテントの中を片付けにかかる。

 本来、キノは部屋の隅に「設置」されているはずだった。

 せいぜい腰をへこへこさせ、「チンポ❤︎ チンポ❤︎」と喘ぐだけの……雌肉だった。

 しかしこの国の粗末な拘束具では、性の獣と化した孕み雌を押さえつけておくことはできなかった。

 雌肉の昂りは予測不能。

 夜中だろうと突如として絶頂を求めて暴れだす。

 その理性なき奮闘で、数ヶ月に一度拘束具を破壊するのだ。


「あーあ、瓶も空っぽだよ……小まめに取り替えてればなあ」

「コイツの母乳、高値で売れそうだったんだろ? 暴れさえしなけりゃあこの国1番の稼ぎ頭なんだよな」


ぎちちち……ッ❤︎


「ぎはッ❤︎ あぎぅッ❤︎ お゛❤︎ おぢッぽ❤︎ ほ❤︎ ふじゅぉッ❤︎ お゛ひぃほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 キノを引きずり持ち場に戻し、男たちはてきぱきと新しい拘束具を取り付ける。

 両手は邪魔させないよう後ろに、両足は開脚させて雌穴を晒させる。

 その間にもキノは、男たちの衣服に顔を埋めて唸り続ける。

 目の前にある快楽の匂い……汗ばむ男たちの匂いを貪り、絶頂をねだる。

 だが、


「おいッ! この……邪魔すんなッ!」

「はぎゅぁッ❤︎❤︎❤︎」


 無情に振り払われ、キノは地面に転がった。

 彼らはキノのような孕み雌とも、キノを孕ませる「種坊」とも違う。


「お疲れェーす、種坊集まりましたァ」

「うわ、コイツまた暴れたんですかぁ?」

「おう、もうちょっと待ってくれや……悪いなぁ全部ぶっ壊しやがってよ」

「その辺、まだ拭き取ってねえから外で待ってな」


 テントに入ってきたのは若い裸の男たち。

 片付けをしている男たちにぺこぺこと頭を下げ、言われた通りにまた外へと出ていってしまう。

 この国にはいくつもの階級がある。

 キノのように外からやってきて子を孕む「孕み雌」。

 今の青年たちのように、精力に任せて雌肉を孕ませる「種坊」。

 そして技術を持ち、仕事を持ち、家庭を持ち、自身の子を持つことを許される大人たち。

 彼らは自分だけの妻と子を持つ階級にある……キノ「なんか」を相手にすることはない存在だ。


「っし! こんなモンだろッ! 次壊しやがったら、いい加減に腱切るのも考えようぜ」

「いやぁ〜でもなあ……切っちまうとくたばりやすくなるからなあ……このレベルの雌肉は長く使いたいしなあ」


ぱぢンッ❤︎❤︎❤︎


「ぎゃふゥ゛っ❤︎❤︎❤︎ う゛ぉ゛❤︎ お゛ふッ❤︎ ぐ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ ほぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」


ぷッぢょぉ〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎


「あッ! コイツ……掃除した先から汚しやがって……」

「もういいだろ、坊供も待ってるし、どうせ終わる頃にはまたぐちゃぐちゃだ」


 最後にもう一度、キノの尻肉を引っ叩きながらテントを後にする。

 彼らにとってこれは一家を支えるための仕事、単なる家畜の世話でしかない。

 キノを人間の雌として、性の対象としてなど見ていない。


 この国においてキノは人ではない。

 子を産み、国の資産を製造する家畜。

 国の所有物なのだ。


◆


「うぉッ!? 雌くっさ!」

「やッべぇな……こんな所にずっといるのかよ」

「ゲホゲホッ! 雌肉がいるんじゃなきゃ、こんな煙たい部屋居たくねえや」


 男たちと入れ替わりに、若い裸の男たち……種坊がやってくる。

 顔だけを隠した彼らは下級市民の若者たち。

 主な役目は国を下支えする肉体労働者であり……また新たな肉体労働者を「産ませる」ことだ。


「はへぁッ❤︎ あへ❤︎ へ❤︎ へはぁあッ❤︎❤︎❤︎」

「お、コイツ結構イイ女じゃねぇ?」

「俺はもっと肉付き合った方が勃つんだけどなあ」

「は? これ以上はデブだろ」

「ガワは関係ねえや。大事なのはまんこだまんこ。孕み雌なんだからよ」


 テントの中央で待つ雌肉に歩み寄る種坊たち。

 ぶつくさ文句を言いながらも、彼らのチンポはバッキバキに雌を狙って勃起していた。


「あ……❤︎ はァへッ❤︎ あへ❤︎ へ❤︎ へ……ッ❤︎」


 キノは……孕み雌の雌肉は、涎を垂らして雄棒を見上げていた。

 ぺたんと女の子座りで、平手型が赤く染まる尻を落とし、ずりずりと腰を小刻みに揺らしている。

 両手の狭間からはぼてっ❤︎ と育った乳肉をはみ出させ、その乳先から一筋のミルクが垂れている。

 周囲を囲む勃起チンポを見上げる雌の顔は、笑顔。

 だらしなく口を開け放ち、だら❤︎ と垂れる舌は涎をただただ流している。

 理性など残っていないはずの目には淀んだ光が灯り、ただチンポだけをじっと見つめて離さない。


「はぇあ❤︎ あへッ❤︎ あぇへ❤︎ へッ❤︎ へォ❤︎ へォ❤︎ へぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎」

「なんだコイツ、暴れるって聞いてたのに」

「こないだのヤツなんか噛むし引っ掻くしで大変だったのにな」

「ちゃんと『待て』できるとか、賢い雌肉もいるんだなあ」


 右を見てもチンポ、左を見てもチンポ。

 どれもこれも、キノと同じく牧草由来の媚薬にどっぷり浸かった中毒チンポ。


「すゥ……ウ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ う゛ォ゛❤︎ お゛❤︎ お゛❤︎ お゛〜〜〜〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


ぷしッ❤︎ ぷしゃぁぁぁッ❤︎❤︎❤︎


 ほんのひと嗅ぎ。

 数十センチ先のチンポから漂うザーメンの臭いが鼻先を掠めただけ。

 キノの身体にはそれだけでも十分に衝撃的だ。

 キノの上半身が跳ね上がる。

 どブルっ❤︎ と乳房がジャンプして、


「お゛❤︎ う゛〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎ ぐォ゛❤︎ う゛ぉッ❤︎ う゛ぉ゛ッ❤︎ お゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


ぐちゅぐちゅぐちゅぐぢゅッ❤︎❤︎❤︎ ずぢゅ❤︎ ぢゅぶぼ❤︎ じゅぱッ❤︎ じゅぱッ❤︎ じゅぱッ❤︎❤︎❤︎


 おまんこにあった両手が激しく動き出す。


「はぇッ❤︎ お゛❤︎ お゛ひッほ❤︎ ほォ゛おッ❤︎❤︎❤︎ おヂンポっ❤︎ お゛ッ❤︎ ぢんほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 クリトリスを引っ張り、濡れた穴に指をねじ込み、溢れる汁をかきだしながらチンポを欲して盛りだす。

 両手両足は自由だ。

 キノの身体を縛るものは何もない。

 テントの出口は半開きで、外から陽の光が差し込んでいる。

 周囲を囲む種坊たちは弱点を……自らのチンポを丸出しにして笑っている。

 サバイバルに精通した旅人のキノならば、男たちの半数を気付かぬうちに昏倒させられるはず。

 残りの半数が慌てて行動を起こしても、テントを出る前に失神させられるはず。

 旅人の、キノだったら。


「おらチンポしろチンポッ!」

「キャフゥンッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎」


 雌肉のキノは、チンポに首ったけだ。


「はへェッ︎❤︎ お゛︎❤︎ ふ……すふぉぉぉ~~~ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ ぎゅァお゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ お゛ッ︎❤︎ く……ッ︎❤︎ お゛ぉおぉぉぉぉ~~~ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ すふ︎❤︎ すふッ︎❤︎ ンすッ︎❤︎ ふ……ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎」

「ははは、何だコイツとんでもねえな」

「待てだぞ、待て……」

「臭いだけでこんだけ狂えるって……どんな調教してんだろ」


 チンポの一つに飛び掛かり、キノは蕩けた顔を擦り付ける。

 チンポに鼻を押し当てて、豚のようにふすふすとチンポ臭を肺の中へ流し込む。

 酸っぱい雄の香りが頭の中を飛び回る。

 甘く濃厚な牧草の媚薬が四肢の先まで浸透する。

 その度に、空っぽの頭の中がぱっぢぃん︎❤︎ と弾け、淫らに蓄えた肉体が震えだす。


 熱い雄の体温で、身体中汗が止まらない。

 ピリピリと痺れるフェロモンで、目と鼻と喉がおかしくなる。

 空っぽの頭がずしっと重くなり、支えるのすら一苦労。

 手足がカクカク痙攣し力が入らない。

 愛しのチンポに顔を押し当てるだけなのに、全身踏ん張らないと続けられない。


 見上げればチンポがある。

 巨大なシルエット。

 びくびくと血を集めて震えている。

 ふわ❤︎ と汗粒が散り、キノが大好きなあの臭いが鼻先に飛んでくる。

 余りに巨大な存在にキノの感覚全てが釘付けだ。

 そして、チンポたちもキノに釘付けだった。


 熱が移動する。

 四肢が冷たく、おまんこや乳首、舌先だけが熱く。

 チンポを感じて孕むだけの孕み雌として必要な機能以外が、静かに死んでいく。


「あへぁ~~~ッ❤︎ はェッ❤︎ お゛❤︎ おぁへッ❤︎ はへッ❤︎ はへッ❤︎ は……ッ❤︎ お゛ぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 大口を開け、熱い呼気を荒々しく吐き出しながら、キノはチンポをおねだりした。

 今のキノに唯一必要な存在。

 今にも転がり狂いそうな肉体を慰めてくれるただ一つの解決策。

 種坊たちの……チンポ。


「……ひひっ」

「よぉ~~~~~~」


 意地悪な焦らしにも、よだれを垂らして素直に待機する。


「ぉ~~~~しっ!」

「ッ❤︎❤︎❤︎」


 許可が下りたその瞬間、


「ふごぼぢゅるッ❤︎❤︎❤︎ じゅぶぼごッ❤︎❤︎❤︎」


 キノはその小さな口を限界までこじ開けて、目の前のチンポに襲い掛かった。

 喉が軟硬い肉棒でいっぱいになる。

 呼吸の穴がぴったりとチンポの先で塞がれる。

 肺と鼻に、濃縮された雄と媚薬の瘴気が充満する。


ぶばじゅッ❤︎❤︎❤︎ ぶじゅ❤︎ ばじゅーーーッ❤︎❤︎❤︎


「うはッ! コイツしゃぶるだけでイくのかよ」

「相当な中毒だな……そりゃこんなトコに繋がれていたらこうもなるか」


 噴水のように汁を飛ばすおまんこを見て、種坊たちが笑った。

 けれど、キノにはその言葉の意味は理解できなかった。


「ごぶぢゅぼぉッ❤︎ ぶぉご❤︎ おっご❤︎ ぶごぼッ❤︎❤︎❤︎ ごぶぉ❤︎ ぶごッ❤︎ ぐぶぼっ❤︎ ぶぼ❤︎ ぶぼ❤︎❤︎❤︎ ん゛ぼッ❤︎❤︎❤︎ ごぶぉお゛ぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 口いっぱいの幸せを、呼吸の限り楽しむことに集中していたから。

 禁断症状で昂ぶり続ける雌肉ボディを唯一降伏に導く雄と媚薬の組み合わせを、肉全体で堪能していたから。


「うぉ~やッば! この人数まとめて入れたのもわかるわ……こりゃッ! 種入れられるまでにッ! 何人か枯れちまうぞッ!」


 チンポを飲まれた種坊が叫ぶ。

 彼の極太チンポは今や、キノの喉奥にまですっぽり捕食されていた。


「ははっ、情けねえな。オラとっとと空っぽにされちまえよ」

「おい雌肉ッ! もっとだもっと! このバカのザーメン、一滴残らず飲んじまえッ!」

「あ? ンなわけねえだろッ! くのッ! ぜってぇーまんこにもハメてやンだよッ!」

「ぶぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ごぼぅッ❤︎ うぼ❤︎ うぼぉッ❤︎ ん゛❤︎ ッご❤︎ ごォッ❤︎ お゛❤︎ ぶォッ❤︎❤︎❤︎ ぐぼ❤︎ うごぼッ❤︎❤︎❤︎ ご❤︎ ご❤︎ ご❤︎ ご……ッ❤︎❤︎❤︎」


 酸素が失われ、キノの細腕から力が抜けていく。

 種坊に頭を握られ、おもちゃのようにチンポをねじ込まれる穴と化す。

 しかしそれでも、舌は必死にチンポに絡みつき、弱弱しい呼吸でチンポのフェロモンを肺に取り込み、唇で肉棒を奉仕する。


どぼびゅるッ❤︎❤︎❤︎ ごぶりゅぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎


「ぼォ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぐぉあぼッ❤︎❤︎❤︎ ご……おごッ❤︎❤︎❤︎ ぼ❤︎ ぼほォ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ごぶぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


ぷッびゅーーーッ❤︎❤︎❤︎


 追い打ちをかけるように吐き出されたザーメンを、歓喜の潮吹きで迎え入れる。

 細い身体を震わせながら、口の端からぼたぼた逆流汁をこぼしながら、


「ごぐッ❤︎ げぉッ❤︎❤︎❤︎ じゅるるッ❤︎ んぐ❤︎ んぐ❤︎ ん……ッ❤︎ ぐぉほッ❤︎❤︎❤︎ げぉぉぉッ❤︎❤︎❤︎」


 大好物の汁を、腹いっぱいに飲み込んだ。


「は……はッ❤︎ はぉッ❤︎ ぁお゛ぉお゛お゛お゛~~~~~~ッ❤︎❤︎❤︎ ぐお゛……へ、へぎぉッ❤︎❤︎❤ お゛はッ❤︎ はーッ❤︎ はーッ❤︎ はぁぁぁッ❤︎❤︎❤︎︎」

「ひひ、やりすぎだって」

「マジで枯らしたんじゃね?」

「ンなワケあるかッ! くそ……ぜってぇまんこにもブチ込んでやる……ッ!」


 チンポが抜けて、キノはようやく酸素にありつける。

 べちゃ、と仰向けにひっくり返ったまま、大口を開けたまま、はひはひと胸を揺らして呼吸を繰り返す。

 口の中は既に空っぽ。

 窒息すら目前に迫ったあの状況で、雌肉キノはザーメンを飲み干すことを選んだ。

 生命としての本能よりも、どうしようもない中毒症状がキノの行動を支配した。


「げへぁッ❤︎ あぉッ❤︎ お゛……ごッほ❤︎ お゛ほッ❤︎ ほッ❤︎ ぐ……ふぉッ❤︎ お゛ひーッ❤︎ ぐぉひーッ❤︎ はひッ❤︎ はひッ❤︎ はひッ❤︎ ひ……ッ❤︎❤︎❤︎」


 まるで死にかけたカエルのように、キノは四肢を震わせながら喘いでいる。

 見開いた目には何も映っていない。

 ばたつかせる手足に目的はない。

 ただ、溢れる快感の発散と欠乏した酸素の供給に熱中する。


「は……はッ❤︎ あはァッ❤︎ はひ❤︎ はひッ❤︎ く……ひぃぃぃッ❤︎❤︎❤︎」


 のたくる両手がたどり着いたのは……己の乳首とおまんこだ。


じゅぶッ︎❤︎ じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎

ぎちぃッ︎❤︎ くりくりくりッ︎❤︎ ぐりゅ︎❤︎ みぢぢぢぢッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎


「はひィーーーッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ あひっ︎❤︎ く……ふぎぃぃぃッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎︎ お゛ッ︎❤︎ ほぉ゛へッ︎❤︎ お゛︎❤︎ お゛ひッ︎❤︎ ひ︎❤︎ ひッ︎❤︎ お゛ヒッ❤︎ きゅひぃぃぃッ❤︎❤︎❤︎」


 ついさっき、死に触れる程のイラマチオを終えた後だというのに。

 キノが求めるのは自らへの快楽だけだ。

 雌肉が求めるのはただ一つ。

 己への快感のみ。


 間抜けな顔を笑顔に歪め、熱が集まる場所をただただ刺激する。

 酸欠に痺れても尚、快楽のためだけに発熱する乳首をおまんこを、本能のままにまさぐりだす。


「うーわ、こりゃ筋金入りだな」

「生まれた時からこうなのか? コイツらって外から来たヤツなんだろ?」

「知らねえよ……俺らにとっちゃ雌はなんでも雌肉だろ」


 種坊たちですら若干引くような有様だ。

 ︎見るからに、種坊たちのチンポサイズは通常のそれとは桁違い。

 小さなキノの口には、到底収まりきらないレベル。

 顎が外れる限界まで開いて、酸素がカスカスになる程の時間をかけて、たった今イラマチオを終えたばかりなのだ。


「はぁ゛へッ❤︎ あ゛ぇっ❤︎ は❤︎ ひはッ❤︎ ひ……ッぎぃぃぃッ❤︎❤︎❤︎ う゛❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ くほぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜ッ❤︎❤︎❤︎」


 それなのに、キノはまだまだアクメを求めて蠢いている。

 キノにとっては窒息の苦しみさえも快感だから。

 その身に触れる全てが快感。

 チンポから与えられるものならば、苦痛さえも絶頂のスパイス。

 それがこの国が作り出した孕み雌。

 チンポに全てを侵された雌肉のあるべき姿なのだ。


「ったくよぉおッ! 雌肉の癖にっ! なぁに自分だけヘコってやがンだよ役立たずッ!」

「ひっ、ぎぁあっ❤︎❤︎❤︎」


 遂に、種坊の一人が動いた。

 チンポのイラつきに耐えかねて、キノの髪を掴んで覆い被さる。

 むっちりとした手足だが、雄の力を前にしては紙クズ程度の重さしかない。

 あっという間に両足を開け放たれたキノ。

 雄々しい身体に跨られ、


「雑魚っちい指でクチュクチュオナって……ンなもんで満足出来るわけねえだろうがよ!」


ぐごぢゅッ❤︎❤︎❤︎


「ひぎゃふぅう゛っ❤︎❤︎❤︎」


 自分の数倍はあろうかという指で股間をほじくられる。


「オラッ! ちんたらまんこの入口ばっか穿ってたって、いつまで経っても準備終わらんだろうがよッ!」


ごぢゅッ❤︎ ずじゅッ❤︎ ぶぢゅぶッ❤︎ じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶッ❤︎❤︎❤︎


 繊細さなどカケラもない、ただ蜜壺をほじくるだけの乱暴な手マン。


「おぎょォ゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぐぉほッ❤︎ ほ❤︎ ほぎッ❤︎ ぐぎゅぃ゛ぃ゛ぃ゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


ぶッぢゃーーーッ❤︎❤︎❤︎


 雌肉キノにとては、待ち侘びた快感だった。

 快楽に溶けたキノの身体の昂りは、キノ自身では治らない。

 快楽を受け止めることだけに特化して「造り替えられた」キノに、快楽を与える機能は付いていないのだ。

 貧弱な指先は、ぷっくり乳首を引っ張って、おまんこの入口をゴシゴシ擦るのが限界。

 マゾを極めた快楽神経の塊は、その程度の舐め腐った刺激なんかじゃ満足しない。

 むしろ、本気の快感を求めて疼きを高めていくばかり。


 夜な夜な、キノは身を震わせて快楽を求めていた。

 時には器具を破壊してまで、テントの中を転げ回ってまで、乳首、おまんこ……身体の底に蓄積した疼きを吹き飛ばす絶頂を起こそうともがいていた。

 が、キノ一人では無理なのだ。

 どれだけ乳首を壁に擦り付けても、柱の凹凸でおまんこを虐めても。

 発散できる快感よりも、蓄積する快感の方が圧倒的に多い。

 キノが一人寂しく悶えるほど、雌肉ボディは追い詰められるのだ。


 そんなキノにも救世主がいる。

 雄だ。


ごぢゅッ❤︎ ぐごぢゅッ❤︎ じゅぼぶッ❤︎ じゅぼぶッ❤︎ ごぶぢゅぅッ❤︎❤︎❤︎


「ヒぎゃッ❤︎❤︎❤︎ はぎぁ゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛ッ❤︎ ぎゅぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ンぎぁ゛ぁ゛ぁ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


プジョッ❤︎❤︎❤︎ ぶびょびょぉーーーッ❤︎❤︎❤︎


 絶対的な力、雌をただただ狂わせるフェロモン。

 媚薬中毒と化したキノの神経を震わせる、成分たっぷりの体液。

 それこそ、キノを真に絶頂させることができる雄肉そのものこそ、キノが絶対に争うことのできない……神のような存在なのだ。


「はあへッ❤︎ あへッ❤︎ はひぇえッ❤︎❤︎❤︎ おち❤︎ おちッ❤︎ お゛ぢほッ❤︎ おぢッぼぉッ❤︎❤︎❤︎」


 手マンにイき狂い、転げ回るキノ。

 しかし即座に起き上がり、ぶりんッ❤︎ と尻肉を持ち上げた。

 くっきりと国の所有物たる紋様が浮き上がったデカ尻を、フリフリ左右に揺らし踊る。

 歪んだ笑顔で後ろを振り返り、股間のチンポを凝視する。


「お……バカの癖にイイ芸覚えてんじゃんか」


ばぢんッ❤︎❤︎❤︎


「ふぎゃッ❤︎❤︎❤︎」


 種坊はキノの尻を叩き、とろとろに湯だった雌穴に狙いを定める。

 時間をかけて熟成された雌肉の穴。

 一度挿入すれば、濃すぎる媚薬成分でチンポはたちまち果ててしまう。

 生半可なチンポでは、浸透してくる牧草の成分に心臓が跳ね上がり、挿入直後に失神することだってあり得る。


 相手が種坊でもなければ。


「オラくたばれッ!」


ごばッぢゅゥ゛ん゛ッ❤︎❤︎❤︎


「ぎょべァッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ あ゛ッ❤︎ ぎひァ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎」


ぶッッッしゃぁぁぁぁぁぁッ❤︎❤︎❤︎


 子宮をべちょ❤︎ とハメ潰す、極太チンポがキノを貫く。

 呼吸一つを済ませるより先、


「お゛っ❤︎❤︎❤︎ ンぎぃい゛ッ❤︎ ぐぉ゛❤︎ う゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ふ……ッぎゅぉ゛ぉ゛ぉ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

「はははッ! こりゃやっべえ! ハメただけでイきすぎだろコイツッ! 最高傑作とか言われてるのも納得だって! まじで!」


 毒を以て毒を制する。

 キノと同等の媚薬中毒者に成り果てた種坊たちに、媚薬毒による急性毒性は無意味だ。

 ただただ互いに、媚薬を浸透させ合って、昂らせあうだけ。


どばぢゅッ❤︎❤︎❤︎


「ンごェッ❤︎❤︎❤︎」


だばン゛ッ❤︎❤︎❤︎


「ぎゃぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


ごりゅ……ッ❤︎


「こ……こいつのまんこ……マジでやべぇッ!」


ばぢんッ❤︎ ばぢんッ❤︎ ばぢゅ❤︎ ばぢゅ❤︎ ばぢゅ❤︎ ばぢゅ❤︎ ばぢゅゥ゛うンッ❤︎❤︎❤︎


「あお゛❤︎ う゛❤︎ ぎゅぉ゛ほっ❤︎❤︎❤︎ おぎょッ❤︎ グぎょっ❤︎ お゛❤︎ お゛❤︎ お゛❤︎ お゛❤︎ ぶぎょぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 髪を引っ掴まれ、ハンドルのように頭を引っ張られ、種坊はキノをオモチャのように持ち上げる。

 鍛えられた腰を引き、渾身の力でキノの尻肉へとチンポを叩きつける。


ごばッぢィィィん゛ッ❤︎❤︎❤︎


「ぴッ❤︎❤︎❤︎ ぎァお゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


ばッびゅるるるるるるゥッ❤︎❤︎❤︎


 一撃打ち込むだけで、キノは目をまんまるに見開いて絶叫する。

 地面に熱々の雌汁をぶちまけてアクメする。

 そのアクメが冷めやらぬまま、


ばちゅッ❤︎ ばちゅッ❤︎ どぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅゥんッ❤︎❤︎❤︎


「ぎ❤︎❤︎❤︎ お゛ぎッ❤︎ ぎゅぉ゛❤︎ い゛❤︎ い゛❤︎ いぎッ❤︎ ぎゅひぃ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 餅米でも突き潰すように、何度も何度もチンポを振り下ろされ続ける。

 何度も何度も。

 乳房が振り上げられる勢いで。

 尻肉が真っ赤になる勢いで。

 キノの頭の先にまで、チンポが貫いてしまいそうな勢いで。


 雄と雌は、暴れ狂う。

 新たな生命の誕生を目指して交わっていく。

 だがソレは、文明社会にある愛を求め、与え合うセックスではない。


「ッぐぉらっ!」

「ぎゃひェッ❤︎❤︎❤︎」


 キノの頭を地面に押さえつける種坊。

 尻を持ち上げさせた姿勢で、上からチンポを振り下ろす。

 それは真に餅つきのようだった。

 キノという臼であり餅である肉体へ、雄の杵が渾身の力で打ち込まれるのだ。

 愛情も思いやりもあったものではない。

 雄が雌を屈服させ、受精を強要する……原始の交尾でしかない。


 だがそれでいい。

 キノにはそれくらいでないといけない。

 イけないのだ。


 旅人として……人間として、雌として、まともに生きてはいけないような快感でなければ。

 雌肉キノは喜べない。


だちゅッ❤︎ だちゅッ❤︎ だちゅッ❤︎ だちゅッ❤︎❤︎❤︎


「う゛ォ゛ッ❤︎❤︎❤︎ う゛ォ゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぐぉ❤︎ う゛ォ゛ッ❤︎❤︎❤︎ んぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎」

「いいぞぉッ! このままくたばって俺の子を孕めッ!」


ばぢィんッ❤︎❤︎❤︎


「びぎゃぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 尻肉を引っ叩かれ、キノは


ブビュッ❤︎❤︎❤︎ ビュルビュルビュルビュルウ゛ーーーーーーッ❤︎❤︎❤︎


「ンぎゃォ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 中出しされ、キノは


「ぎゃーぎゃーうるせえッ!」


ごちゅンッ❤︎❤︎❤︎


「お゛べッ❤︎❤︎❤︎」


 頭を床に叩きつけられ、キノは


びゅッ❤︎❤︎❤︎ びゅーーーッ❤︎❤︎❤︎ ぶびゅッ❤︎ ぶじゅびゅるッ❤︎❤︎❤︎


「ギュぅ゛う゛ぉ゛~~~ッ❤︎❤︎❤︎ ごギュゥッ❤︎ ンぎッ❤︎❤︎❤︎ ぐぎぃぃぃぃぃぃッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 ケモノのような絶叫をあげてアクメした。

 出せるだけの絶頂アピールで全身を弾けさせ、狂ったように汁をぶちまけた。

 熱いチンポで子宮をぶん殴られ、ゴミのように嬲られ、笑われ、雄の力に屈服させられる。

 それらの刺激が熱として……孕み雌を盛りつかせる淫らな熱として、キノをまたチンポに縋り付かせる。


「ぶふぅッ! うし、お前らは今日は仕事なしだ、残念だったなぁ!」


 キノを犯し尽くした種坊が、満足げにチンポを引き抜き、仲間たちを見る。

 だが、


「ほぉ゛ーッ❤︎ くほぉッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ お゛ひッぽ❤︎ お゛ぢ……ッぽぉおッ❤︎❤︎❤︎」

「ははっ、満足したのはお前だけみたいだな」

「丈夫な孕み雌って聞いてたけど……マジかよ」

「は……? お、おい、嘘だろ……あんだけチンポブチ込んでやったのに!?」


 雄々しいチンポが周囲にある限り、雌肉は止まれない。

 全ての精を受け止めて、たまたま出会った誰かの精で孕み、育て、産み落とす。

 そうして親も子もない、「国の子供」を増やすのだ。

 キノが産み落とした国の子供は、あるものは健康に育って労働力へ、あるものは健康な身体そのものを商品とし、あるものは……また同じように雌肉、雄肉として所有されることになる。


「はへッ❤︎ くはぇえッ❤︎ おひ……お、おちんぽッ❤︎ おち……お、チンポぉッ❤︎❤︎❤︎」

「へ……ほらどけよ……今度は俺が潰す番だ」

「せいぜい一周する間にチンポ元気にしときな」

「見ろよあの雌っぷり。多分3周は楽しめそうだぜ」


 焦点の合わない目で、必死にチンポを探すキノ。

 男のザーメンに塗れた股間は、既に新たなチンポを求めてカクカクへこへこ踊りだしている。

 献身的に雄を求める雌肉を見て、種坊たちが大人しくしていられるはずがない。

 外見は順番を守る人間ぶった言動を保ちつつ、彼らは今にも食らいつかんとばかりの血走った目をしていた。


ずり……❤︎


「ぎひッ❤︎」


 その内の一本が、のし❤︎ とキノの尻に乗せられた。


「さっきのとは違うぜ……へへ」


 チンポに感じる肉の圧力に鼻息を荒くして、次の種坊はキノの尻肉を握り締めた。


ずりゅぅぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎


「ぎゅオ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほ❤︎ ほぎッ❤︎ ぢんぽッ❤︎ おぢんぽッ❤︎ お゛ぁ~~~ッ❤︎❤︎❤︎」


 テント中に、また淫らな雌肉の嬌声が響き渡った。


◆


「ふゥ゛ーッ❤︎ ふゥ゛ーッ❤︎ ふゥ゛ーッ❤︎ ん゛……ッ❤︎ ふ❤︎ う゛う゛う゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 夜。

 どこまでも続く牧草地帯の中央にあるこの国において、夜とは眠る時間帯。

 一部の見張りを除き、全ての国民が己のベッドに身を落とす。

 だが、

 国中が静かに眠りについた後であっても、雌肉に正しい安寧は訪れない。


ぎち……みぢッ❤︎ ぎゅぢ……ぢぎぃッ❤︎❤︎❤︎


ぽた……つ……つつ……ぽたッ︎❤︎


「ウ゛ォウッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ う︎❤︎ ぐッふ︎❤︎ ウふッ︎❤︎ ウふッ︎❤︎ ウぉ゛……ッふゥ゛ーーーッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎」

「おい、うるせーぞ雌肉ッ! ゲホッ! ンだよここのテント……お香焚きすぎてんだろ……」


 見張りの一人がテントを除く。

 そして、牧草を使った媚薬のお香にむせかえった。


「あ、ああ、そこはそれでイイんだよ……つか、それくらい焚かないともっとうるさい事になるからな」

「正気かよ……あんなん、全身に媚薬が染み込んでバカになっちまうぞ?」

「雌肉なんかとっくに正気なんか無くしたバカメスしかいねえんだから、関係ねえのさ」


 同僚にそう諭され、見張りはテントを後にする。

 テントの中……呼吸もままならない程の濃いお香が焚かれたそこは……キノが「設置」されているテント。

 全身を真新しい拘束具で縛り付けられ、まるで解剖図のように手足を伸ばしたポーズのままで、壁際に「安置」されている。

 拘束具は全て、媚薬汁をたっぷり含ませた牧草製。

 肌に食い込むだけで、そこには痛みではなく快感が走る。

 口に詰め込まれたそれも、媚薬汁に浸した特殊なさるぐつわだ。


「ほォ゛ふッ︎❤︎ ぐぉ︎❤︎ ぐぉふッ︎❤︎ お゛ふ︎❤︎ お゛ふ︎❤︎ お゛ふ……ふぐぉ゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎」


ぷしゅッ︎❤︎ ぷッしィーーーッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎


 月明りがあったなら、その身体がどろりと粘っこい汁でコーティングされているのが分かったはず。

 粘度の高い汁に媚薬を混ぜ、全身に塗りたくられている。

 キノがどれだけ動いても、どれだけ汗を流しても、そう簡単にコーティングは落ちてくれない。

 いつまでもいつまでもしつこく肌に絡みつき、永遠の発情を誘導する。


ずりゅ︎❤︎ ずりりぃッ︎❤︎ じりゅ︎❤︎ じりゅッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎


「ぶふーッ︎❤︎ ぐゥッ︎❤︎ ン゛ぉ゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ ほ︎❤︎ ほ︎❤︎ ほ︎❤︎ ほぅう゛ォ゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎」


 キノは荒々しい呼吸をしながら、許された極わずかな可動域を使って腰を振る。

 前後にほんの数センチ。

 動いていると言うより、震えているにも等しいその動きで、キノはおまんこを縄目に擦り付ける。

 おまんこに食い込ませた股縄は、夜もキノが暴れないようにと取り付けられた新たな器具。

 無限に沸き上がる性欲を発散させるため、いつでも股ズリができるようになっている。


「ほぉう゛ッ︎❤︎ う゛ォッ︎❤︎ う゛ォッ︎❤︎ ン゛ォ゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ ぐォ゛……ッ︎❤︎ ほ︎❤︎ お゛ぉお゛ぉお゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎︎❤︎︎❤︎︎❤︎」


ぷしゅッ︎❤︎ ぷしィーーーッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎


 キノは震えるように腰を揺らし、ずりずりと股縄オナニーで潮吹き晒す。


ぴゅッ︎❤︎ ぷびゅぅうッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎


「お゛ぁお゛ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎ あぉ゛ぉ゛ぉ゛~~~~~~ッ︎❤︎︎❤︎︎❤︎」


 乳首の先からもミルクが噴き出し、小さな搾乳瓶へと回収されていく。

 こうして溜められたミルクもまた、貴重な商品として国の財産になるのだ。


 旅人キノは、数年前の時点でドロドロに溶けて消えた。

 絶頂と共に汁気に混じって排出され、とっくの昔にこの地面の底へと染み込んでいった。


 後に残ったのは雌肉だけ。

 頭の中は空っぽ。

 ピンク色のお香の煙と、チンポという言葉と、全身が弾けるような絶頂の快感だけを記憶しているだけ。

 逆に肉は分厚くみっちりと淫肉が詰まっている。

 どこを掴んでもがっちり指が沈み込み、しっとりと媚薬汗が染み出してくるジューシーさだ。


「ほぁおう゛ッ❤︎ ぐぉ❤︎ ぐぉ❤︎ ふ……ッ❤︎ う゛~~~ッ❤︎❤︎❤︎」


 キノの鳴き声、仕草、行動の全ては、チンポとザーメンと絶頂に向いている。

 またその身に受けるあらゆる刺激は至高の絶頂として変換され、いつでもどこでも、間抜けにアクメをし晒せる。


 雌肉キノに不幸も苦痛も存在しない。

 肉を震わせる全ての刺激が幸福な絶頂に続いているのだから。


「ほぉうぅうぅうッ❤︎❤︎❤︎ っふぐ❤︎ ンぉうッ❤︎ ふ❤︎ ふ❤︎ ぶッッッぐふぅぅぅーーーッ❤︎❤︎❤︎」


 必死に腰を揺らし、細い荒縄に股間を擦り付け、キノは絶頂を貪る。

 次なるチンポに……極上の絶頂を今か今かと待ち続ける。

 無垢で幸福な国の所有物、備品として。

 その命ある限り、いつまでも。

Comments

koinj

好き❤

灰色珊瑚

キノコ狩りに出たキノが帰ってこない…(当然)

わんこIN

キノは存在がスケベだからね、そりゃスケベの国があったら落ち着くよね。

さざんか

おっしゃる通り……スケベな旅人さんがスケベな国に出会うのは必然なのですな!