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1話「高スペックイケメンマッチョとのリアル」


俺は小谷大輝(こたに だいき)

大学進学のために福岡からはるばる上京してきた。現在21歳。大学3年生だ。


東京で暮らし始めて、3年目になる。


東京は人混みが凄いし、空気が汚い。


それに比べて福岡はいい街だ。

それなりに街も栄えているし、暮らしの中で困ったことはない。



ただ一つ、圧倒的に出会いがなかったんだ。



大学は絶対に東京にあるところにしようって決めてたんだよ。だって、やっぱめっちゃエロいことしたいし、恋人も欲しいじゃん。人もたくさんいれば俺だってモテるだろ?



ちなみに俺は同性愛者で、いわゆるゲイというセクシャリティになる。




ゲイは本当に見た目至上主義者が多い。


マッチョで高身長で、短髪なら性格がクソでもそれなりにモテてしまう。



正直、本当にゲイ社会はクソだと思ってる。



実際のところ、言いたくないし、認めたくないが俺はモテない。



170cm80kg21歳。

どちらかというとぽっちゃりだし、顔もイケメンかと言われるとそうではない。だから髪型は短くして前髪だってワックスであげてる。



自分なりに眉毛を整えたり、シンプルな服装にしたり、清潔感にも気を使っているのになんかモテない。



本当にゲイ社会ってクソだな。


一部のキラキラしてるやつがデカい顔して2丁目を歩き、見た目をバカにして笑いものにして歩いてる。




東京に来れば俺だってそれなり需要があるって信じて上京したのに、東京にきたことでモテなさが加速している気もする。



だってゲイ人口が多すぎるんだよ・・・。




あの有名なゲイ専用マッチングアプリのエイトモンスター(エイモン)を東京で初めて開いた時、一番近くのやつが5m圏内に表示されていて、くっそビビッた。




それをみた時、その相手がすぐ近くにいるんじゃないかって思ってめっちゃキョロキョロしちゃったんだよな。



ちなみに俺は「Daiki」って名前の本名で登録している。


そしてそのエイトモンスターで今日はリアルの約束を取り付けた。




今、俺は新宿2丁目のベローチェにいる。待ち合わせしてるんだ。



相手はなんと、188cm85kg25歳のイケメンリーマンの「しゅん」さん。



写真の1枚目は自撮り写真、2枚目はジムで筋肉アピールの写真、3枚目は河原でBBQしてリア充アピールって感じの写真。



なんとなく鼻につくんだけど、超高スペックリーマンの見た目にやられてしまった。

結局やっぱり見た目なんだよなー



リアルの約束を取り付けておいてなんだが、どうして俺と会おうと思ったのかは割と疑問だ。



相手のエイモンレベルは87。



このアプリは自分のレベルが表示される仕様になっていて、カッコいいと思ったらLOVEボタンを押すことができる。そのLOVEボタンを他の人からたくさんもらうことでレベルが上がっていくのだ。


この仕様だって、ゲイの自己顕示欲、自己承認欲求を満たすためだけのしょーもない陳腐なものだ。



それでもやはり、世論というものは割とバカにできなくて、レベルが高い人はかっこいい人が多いのも事実だ。



ちなみに俺のレベルは8。



ざけんな。俺だってそれなりにかっこいいわ。



何故か偶然に高身長イケメンとマッチングを果たし、俺からメッセージを送ったのだ。



「マッチありがとうございます!都内で大学生してます!よければ仲良くしてください!」


「あ、ども。」


あまりにも素っ気ない返事だった。

俺はめげずに

「返信あざす!筋トレしてるんですね!めっちゃいい体ですね〜!」と送る。



「まあやってますね。」

と、明らかに興味のない感じで惰性で返事をしているのがわかった。



なんとなくこの人とは結局会わずに終わるんだろうな〜


そんな思いを抱きつつ

「俺も頑張らないとな〜よかったら今度お茶したいっす!」と返す。



そしてそこから、返信は来なくなった。



ああ、完全に遊ばれた。マッチョとご飯したかったな〜。



そんな思いを持ちながら一週間の月日が流れた。


いつの間にか俺はこの高身長マッチョとやり取りしたことすら忘れていたある日、突如、あのマッチョのしゅんさんから返信が来たのだった。


「返事返せてなくてすみません!ちょっと入院してて!俺も行きたいっすね!」



ん?


そんな感じだったか?


先週はひどく素っ気なく返信を受けた気がするが・・・。



「よかったです!いつが空いてますか?」と返信するとすぐに



「いつでもいいっすよ!Daikiくんに会いたいんで仕事終わりとかでもいいし!」


と、なんだか本当に人が変わったように返信がくる。


怪しいと思いながらも高身長マッチョに会えると思うと気持ちが昂り、

「じゃあ、急なんですけど、明日とか夜会えたりします?」

と送る。



するとこれまたすぐに

「全然いいすよ!ただ夜だと予定入れちゃってるんで、17時とかに少しお茶とかでもいいっすかね?2丁目のベローチェわかります?そこで待ち合わせません?」



夜飯は一緒には食えないか〜

まあでもいい。とりあえずイケメンとお茶できるだけでも十分だ。


そんな感じで約束を取り付け、ワクワクしながら今日を迎えたというわけだ。



現在16時55分。


先に着いてしまったので、とりあえず俺はアイスコーヒーを頼んで席についた。

わかりやすいように入り口からすぐ見えるような場所を選んだ。俺なりの些細な配慮だ。


程なく

チリンチリン・・・ドアのベルが鳴る。



他の一人も頭ひとつ大きいスーツリーマンが現れた。


しゅんさんだ。



2話「縮尺自在の能力」

2丁目のベローチェはいつも割と混んでいる。

入り口が開くと、大体のホモたちは値踏みするように入り口に目を向けるんだ。


あの感じほんと嫌だよな。


俺、さっき入った時、イカニモゲイっぽい集団から視線を浴びせられた。


でも明らかに「なーんだフツメンホモか」ってすぐに会話に戻っていったのを俺は見逃さなかったぞ。



アイスコーヒーをぶくぶくさせながら待っていると、入り口のドアを開けるしゅんの姿が見えた。



さすが188cmだけある。紺色のスーツに紺と赤のストライプネクタイ。ベルトはくすんだカーキ色、きちんとそれに合わせた革靴。


革靴はある程度、底が厚いこともあり身長は190cmを超えて見える。


しゅんが入ってくると、周囲のホモたちは一斉にしゅんを見た。


俺の時には一瞬見た後、すぐに視線を元に戻したくせに、しゅんの時にはレジに歩いて行く姿を追っているホモたちまでいる。



それもそうだ、スーツがとても似合うだけでなく筋量も多そうでパツパツのスーツがエロい。しかもゲイが好きそうな短髪、犬顔。



しゅんはカフェオレを頼んで受け取ると、あたりをキョロキョロしている。

多分、俺を探しているんだろう。


俺はしゅんがわかりやすいように手をあげて振ってみせた。



するとしゅんは俺に気がついたらしいく俺の方に寄ってきた。



そしてその姿を目で追うホモ共。



しゅんは俺の目の前にくると、「だいきくんですよね?初めまして」

と爽やかな笑顔を俺に向けて、俺の向かいの席に座る。


実際にしゅんを目の前にすると、イケメンすぎて眩しい。これはモテるに決まっている。


それに対して、しゅんを目で追っていたホモたちは、しゅんと俺を交互に見てコソコソ話をしている。

聞こえてんぞ


「あれリアルよね!?初めましてって言ってたわよ。相手ただ若いってだけで普通にブスよね〜若いっていいわね〜若いだけでイケメンと会えるんだもの〜」


「ほんとそうっ!え〜てか、アタシの方があのイケリーマン満足させてあげられる自信あるぅ〜」



うっせえ。東京に来てからバリ感じとーけど、オネエ多すぎっちゃろ。正直マジでキモい。消えてほしいっちゃけど。



しゅんは椅子に座る。

テーブルの裏側にしゅんの膝がピッタリくっついている。

狭そうに座っているしゅんを見ると不意にエロいなって思ってしまった。


高身長ってやっぱいいよな。スーツも似合うし、相対的に顔も小さく見えるからスタイルよく見えるしな〜



「ごめんね〜少し遅くなっちゃった。1時間くらいしか時間取れないけど。」


「いやいや全然っすよ。仕事終わりですか?」


「うん、そうそう。ちょっと仕事抜けた感じ。この後も打ち合わせあってさ。」


「大変っすね〜社会人やっぱかっこいいっす!」


「いやいや〜惰性で働いてるだけだし、大輝くんは大学生だよね?いいな〜」


「いや俺も大体バイトかゲームかって感じっすよ」


「そういうのが大学生の醍醐味じゃんね〜楽しまなきゃだよ!」


といい感じで会話のラリーが進んでいく。



「大輝くんムチムチってしてて可愛いじゃん。いっぱい声かかるっしょ?」


「まーじでモテないっす!むしろ、しゅんさんみたいに高身長イケメンみたいな方が俺なんかに会ってくれるなんて意外っす!えっD専(デブ専)っすか?」



「あーうーん、いやなんつーかそんな感じ!」


(「ん?なんか変な感じだな・・・デブ専って言いたくなかったのかな」)


「そうなんすね!まあなんか自分のことデブって言いたくはないですけどw」


「大輝くん普通に可愛いよ!なんか勃っちゃいそうだよ〜」


(「なんかしゅんさんチラチラ視線誰かに送ってねーか?気のせいかな・・・?」)



「え〜マジっすか!俺もしゅんさん普通にタイプです!」


「えってことは・・・ヤれる?」


「普通に俺イケるっすよ!!むしろめっちゃタイプです!」


「お〜まじか!あざ〜す。普通に大輝くんのこと俺もタイプ!」


「いや、まじっすか照れるっす・・・」


「照れた顔めっちゃ可愛いな〜よしよし」


そう言ってしゅんさんはでっかい手で俺の頭を撫でてくれた。こんな優しくしてもらったのは初めてかもしれない。しかもこんなイケメンに。これ夢かな・・・?

俺は完全にしゅんさんのことを好きになり始めていたんだ。



「・・・・かっこいいっす・・・」


「ほんと可愛いな大輝は〜」


そう言って、しゅんさんは俺の手を握ってきた。

俺は顔が真っ赤になってしまって思わず


「俺、しゅんさんんのこと好きっす・・・」


言ってしまった。


その瞬間、しゅんさんはニヤリとして、時計を見ると「あっごめん。ちょっと打ち合わせ早く始まっちゃいそう。申し訳ないけど仕事戻るわ!じゃまた連絡するよ!」



と言ってそそくさと店を出て行ってしまったんだ。


なぜかそれに続いて、店内にいたホモ集団3人組も店を出て行く始末。



時間はまだ17時30分。


1時間ぐらいは平気って言ってたよな〜。



実質30分しかしゅんさんとリアルできなかった。



奇跡的にだけど、しゅんさんも俺のこと好きな感じだったよな・・・。それだったら普通忙しかったとしてもその場でLINEとか交換するのが筋じゃないか?


しかも好きって言ってしまった。俺から好きって言えたのは初めてだった。年上の包容力がある人かっこいいな・・・。もう会いたい。早く会いたいよ・・・。




そう思いながら、とりあえずお礼のメッセを送ろうとエイトモンスターを開いた。



直近でメッセージのやり取りをしていたのはしゅんさんだったので、一番上にしゅんさんが出てくるはずなのに、しゅんさんが出てこない。





「えっなんで?」




そう思って通信の問題かなって思ったから、更新したり、一度アプリを落としてもう一度、再起動してみる。



やっぱり出てこない。






ブロックされた。






え?なんでなんで??

意味がわからなすぎる。

相手も俺のこと好きって言ったよね!?やりたいって言ってたよね?




ブロック?




まじ??



俺は頭が真っ白になったし、現実を受け入れたくなかった。


あんなに可愛いって言ってくれたし、手も握ってくれたのに。


しばらくボーッとガラス越しに外を行き交う人を眺めていた。なんだか泣きたくなってきた。なんでこうもうまくいかないんだろう。

いい出会いが欲しくて勉強頑張って大学進学で上京もした。


ちょっと太ってはいるかもしれないけど、髪型だってモテるように短髪にして前髪も上げた。最近ジムにだって通い始めたし、今日だって半袖短パンでホモ受け良さそうな格好で仕上げてきたのに・・・・



思考がぐるぐるし始めてなんだか疲れてきたみたいだ。

俺はうとうとし始めた・・・・




「・・・・ぉ〜ぃ・・・・お〜い」



誰かが呼んでいる声がする



あれ、ここどこだ・・・?



あたりが真っ白で何も見えない。



遠くの方で何かが近づいてくる



「お〜い、困っているようじゃのお〜」



声の主は、長髪の白髪、白髭、右手には長い杖のようなものを持ち、左手は自身の腰に添えているジジイだった。まるでビックリマンシールの神様みたいだな・・・



おおしかも頭には輪っかついてんじゃん!やっぱ神様か。

なんて思っていると、その神様っぽいやつが俺に話しかけてきた。



「おまえさん災難じゃのお〜かわいそうに。さっきのイケメンにブロックされてやんの〜プププ〜!」



神様かと思ったらとんだ意地悪ジジイが現れやがった。




「うっせーな!関係ねーだろ!あっちいけ!」



神様っぽいジジイに俺も応戦してやった。



「なんじゃ〜つれないのお〜助けてやろうと思っておったのにのお〜

おまえさん、ちょっとあのイケメン懲らしめてやりと〜はないか??」




「うーん・・・いやムカつくっていうか、普通に悲しい。ブロックされるなんて思わなかった。だから懲らしめるって程じゃないっていうか、こういうことってたまにあるだろ?」



「そうじゃのお〜ゲイの世界はムズいからの〜互いに相性が一致しないってことはあるわいなあ〜。しかしお主、今回、見ている分にちょっと違うと思うぞい。おまえさんはもっと怒ってもいい。わしにはわかってるからの。」



なんかこいつよくわかんない話してくるなあ・・・


「まあそういうこともあるってことは俺も理解してるつもりだし、じいさんの言ってる意味がよくわかんねーよ。」



「まあまあ、と、いうことで可哀想なおまえさんにせめても餞別を送ろうと思っとる。ちょっとこっちを見ておれよ〜それ!」


そういうと、神様っぽいジジイは俺に杖を向けて虹色の光線を俺に当てやがった。



「ちょっ!!何すんだよ!やめろ!」


俺の体の中になんかの光線が入ってくるのを感じた。



そして、すぐにその光線は止まった。


「今お前さんに縮尺自在の能力を授けたぞい。普段は使えん。おまえの感情が動く時、ものの大きさを変える能力が発揮されるということじゃな〜。自由自在ではないこと覚えておけよ〜」



「は!?縮尺自在?なんだよそれ。ものの大きさを変える?そんなん出来てもなんも得ねーだろ!変な能力。しかも感情が動くってなんだよ。いらねーだろそんな能力。ってか使えるって、それどこでわかんだよ。」



「ああそれはやればわかるんじゃけど、感情が動くと視界がうっすら赤くなるはずじゃ。その時に対象を見つめてどれぐらいの大きさにしたいか願えば、その対象が願った大きさになるってことじゃよ。じゃっわしはいくでの〜」




そういうとジジイは消えた。


3話「すごい力」


俺はハッと目を覚ました。



ショックがデカ過ぎて変な夢を見てしまった。


よだれが腕についている。白いTシャツに、縞々の短パン。腕にはちょっと背伸びをして買った金のバングル。足元は最近買ったばかりのNIKEのシャワーサンダル。ちょっと体育会っぽく見えるかなって思って履いた。



俺なりに精一杯かっこよく思われたくて1軍のおしゃれできたのに。


よだれをおしぼりで拭くと、乱暴に机に置いた。



両手を組んで、テーブルに乗せると、その上に顎を置き、しばらく今まで起こったことが現実だったのか夢だったのか考えていた。




15分くらい経っただろうか。



時刻は18時を周り、周囲も少しずつ紫色に色づき始めた。




2丁目のベローチェを出ると、外はむわっとした空気に覆われていて、日差しがない分過ごしやすいが、夜の重い空気が下にどんどん落ちてきているようだった。





トボトボと新宿駅に向かっていく。




伊勢丹前の交差点を渡って、マルイの近くを通りかかった時、スタバの新作の看板を見た。



看板にはいかにも爽やかそうなフルーツが書いてあった。


「フルーツミックスフラペ・・・か・・・」


せっかく新宿まで来たんだし、こんな落ちた気持ちで帰るのも悲しいと思い、せめてもの楽しみと思って新作のフラペチーノを買って帰ることにした。




テイクアウト予定だったので、店内に入るとそのままレジに方へ向かう。するとなんとなく聞き覚えのある声が聞こえた気がした。ふっと振り返ると




「いや〜マージでちょろかったわ〜」


「くっそ〜まさかあんなに短時間で、好きって言わせるとはなー。さすがしゅんだな」


「でもあの若い子、今頃混乱してるんじゃないのー?」


「ほんとだよね〜だってさー見てたけど、しゅん頭ポンポンとかしてたじゃん。あんなのイケメンにされたら好きになっちゃうんじゃない?」


「まあまあ、ってことで、今日の焼肉と飲み代おごり〜〜〜!やったぜ〜〜〜!」





まさかのそこにはしゅんがいたんだ。




あれ・・・打ち合わせがあるって・・・仕事があるって・・・・





チラッとしゅんがこちらを見たような気がしたので、反射的に、俺はレジの方を向いて顔を合わせないようにした。


そのまま耳だけはしゅんの方に向けた。




話を聞いていると多分、俺は完全に賭けの道具にされていたっぽかった。



しゅんを入れて今は4人組(おそらくみんなゲイ)で話をしているのだが、その全員がさっきの2丁目ベローチェにいて、俺らのリアルを見ていたようだ。




俺があのリアルの時間内にしゅんのことを「好き」と言えば、しゅんの勝ちで、焼肉の飲み代が奢りだったらしい。




よく考えてみればそうだ



俺がしゅんのことを「好きです」と言った途端に、「打ち合わせがあるから」とさっさと帰った。






その後、相手も気に入ってくれたと思っていたが、ただいいように使われただけだったんだ・・・。




「あの子なんだっけ。大輝くんだっけ?その後メッセとかしたの?」



「するわけねえじゃん。全然タイプじゃねえし、そもそも俺より小さいやつあんまり好きじゃないっていうか、170cm以下は普通に男としてみてないかも笑」



確かに、4人組のゲイたちは皆それぞれモテ筋な感じで身長も180cm以上と見受けられる。




「え、でも好きって言ってたくらいだし、なんかメッセとかその後きたでしょ?返したの?」




「粘着されても面倒だし、速攻ブロックっしょ笑 ベローチェ出る瞬間にブロックしたわ笑」



と、しゅんは悪魔のように高らかに笑っていた。





俺はそれを聞いた時、全身に怒りが巡るのを感じた。




弄びやがった。

しかもただの仲間内のしょうもない賭けに俺を使い、そもそも男として見ていない俺をたぶらかせて捨てた。




許せない・・・・



今にも大声で相手の名前を呼んでやろうかと思っていると、

「あっ俺ちょっとトイレ行くわ。焼肉屋そろそろ行くよな」


と言ってしゅんは立ち上がり、奥のトイレに席を立った。




注文も忘れて、俺はしゅんの後についていきトイレに入る。



5つある小便器の一番端で、しゅんは用を足していた。


その姿を俺は直立不動で見つめ続けた。

トイレには俺としゅんの二人だけ。



しゅんがあそこに残った小便を振るって青いスラックスのチャックを締めるとこちらを向いた。



一瞬しゅんはギョッと驚き、

「ああ、いたんだ・・・さっきはども」




そう言って俺を避けて洗面台に行こうとしたので、しゅんの肩を掴んで



「ブロックしましたよね・・・」



今にも殴ってしまいそうなぐらい真っ赤な顔で言ったんだ。


そしたらしゅんは

「え?気づいた?笑 全然タイプじゃねーし、わり〜遊ばせてもらったわ〜」

と言う。



俺は肩を掴んだまま

「ふざけんなよ!いい大人がやっていいことじゃないっすよ!」と言うと


しゅんは

「触んなよ!!クソガキ!チビのくせに俺とリアルできるとか思ってたのかよ!」

と逆ギレし俺の手を乱暴に振り払いトイレを出て行こうとした。




その時、俺の視界は真っ赤になっていた。

怒りで爆発しそうだったから頭に血がのぼってきっと視界も赤くなったんだろうって思ってた。


でもなんか変だった。

しゅんが映っている視界の横に


「188→?」



と表示されている・・・・

188???


ああ、もしかして身長?しゅんは188cmと言っていたな。




続けて俺の手のひらを見てみる。

すると横に「170→?」と表示が出ている。


ああ、やっぱり。170は俺の身長だ。





そういえば、さっき夢に出てきた変なむかつく神様が言ってたっけ。縮小自在だかなんだかの能力を授けた・・・みたいな。


えっまじ?


夢じゃないの?



例えば、俺がでっかくなるとか出来ちゃったりするの?

それでしゅんを踏み潰す?


いやいや・・・スタバ破壊しちゃうじゃん!だめだよそんなの。


え・・・じゃあしゅんを小さくする?


え・・でもそれやって元に戻らないとかあったら困る・・・か・・・?



本当にそんな能力ついてんのかも疑問だしな。

ムカつくけどそんなことして取り返しのつかないことになってもなあ・・・。





そんなことを考えていると、しゅんが捨て台詞に

「何つっ立ってんだよ。邪魔。身長はもう伸びないだろうし、一生俺の範囲外だから!同じチビだったら誰かいるんじゃね。もう連絡とかしてくんなよ!まあブロックしてるし、しようがないか笑」



そう言われた瞬間、俺の中の何かがプッツリと切れてしまった。




一瞬、しゅんが光ったかと思うと、しゅんは20センチにまで縮んでいた。



短髪 犬顔 高身長 イケメン マッチョのしゅんは



短髪 犬顔 超低身長 イケメン マッチョに成り下がった。



スーツは抜け殻のようにそこにあった。



しゅんは何が起きたか分からず動揺し、周囲をキョロキョロと見渡してビルほども巨大になっている俺を見上げて尻餅をついた。



「え・・・え・・・・・何で?何で?????マジかマジか!!!」



としゅんは喚き散らしている。俺は仁王立ちして尻餅をついているしゅんを見下しながら



「黙れクソチビ」



そう言って、左足を軸に右足を後ろに振り被って、前に出すとしゅんに一発、蹴りを入れてやった。


そんなに強く蹴ったつもりはなかったけど、しゅんは吹き飛んで、トイレのタイルに叩きつけられたかと思うと、泡を吹いて失神してしまった。




「よっわ・・・虫みてえ・・・」



俺は思わずそう呟いて、伸びた全裸のしゅんを、拾ってやるためにわざわざうんこ座りをしてやって、見下ろしたけどやっぱちっさいんだよな。



そのちっさいおもちゃを俺は手に取って、サンダルと俺の足に挟んで丁度、土踏まずらへんに固定した。



スーツとか諸々はとりあえず俺のリュックに入れて、右足の土踏まずに生暖かいものを感じながら、ウキウキしてトイレを出た。


4話「巨大な大輝」

俺はワクワクとドキドキのふたつの感情を混じらせながら、スタバのトイレから出てきた。


今し方起きたことが本当なのか夢なのかいまだに信じられないんだ。



俺が遊ばれてるってわかってめちゃくちゃにキレた時、目の前が真っ赤になって、それで最初は抑えてたけど、抑えきれなくて、ちっさくなれって思った瞬間、しゅんさんは縮んでしまった。



今、しゅんさんは俺の土踏まずの裏で気絶している。

足の裏にじわっとやわかい感触を感じるし、多分これ夢じゃねえや・・・。



やべえ。。。なんか勃起してきた・・・。


188cmって見上げるほど大きかったしゅんさんが、今は俺の足の裏に収まるほど縮んでいる。

顔も正直めちゃくちゃタイプでいいよな・・・。


そんなかなりハイスペックの男が俺のものになった・・・。


やばい・・・色々遊びたい・・・。

とりあえず家に帰ってしゅんさんに俺との関係をわからせてあげないとな・・・。




大輝は勃起したちんこがわからないように少し前屈みになりながら、席に置いたままのドリンクを手に持つとゴミ箱にポイっと捨てて店外に出た。



大輝の自宅は中央線阿佐ヶ谷駅から歩いて、15分ほどの距離にあった。



ペチペチとサンダルの音を鳴らしながら、新宿の街を歩いていく。

時々しゅんのぷにっとした感覚があってエロい。



新宿駅に着くと、中央線に乗り、10分程度で阿佐ヶ谷駅に着いた。




しゅんさんとどんなことして遊ぼうかな〜


まずは、ちゃんとこれまでの事を謝罪させるのが先だな〜


そういえば、今は20cmだけど確か、大きさって変えられるはずだったんだよな・・・。

最終的には元の大きさに戻してあげて、普通にセックスしてみたいな〜。



そんな事を考えながら歩いているうちに、家に着いてしまった。



自宅は古いアパートで、家賃は5万円。

ユニットバスのせっまい部屋だ。


隣人も大学生ばかりで、学生寮とは言わないが住んでいるほとんど全員が大学生だと思う。



玄関(と言えるほどのスペースなないけど)でサンダルを脱ぐと、俺の足の汗でべっとりしたしゅんさんがまだ気絶していた。



とりあえずしゅんさんと添い寝でもしよっかな〜疲れたし。


大輝はしゅんを摘み上げると、ベット移動した。



「あ〜〜〜あっちいな〜〜クーラーつけるか〜」


大輝はクーラーをつけて、着ていたTシャツを脱ぎ、タンクトップになる。

それでも暑いので、短パンも脱ぎ捨てると、タンクトップにパンツという格好になり、ベッドに横たわる。


「さ〜しゅんさんもおいで〜添い寝しよ〜」


大輝はしゅんを自分の胸の辺りに添い寝させると、本格的に寝始めた。




1時間くらい経っただろうか



大輝は今日の怒りもあったのだろうか疲れてしまいぐっすりと眠っていた。



そんななか、しゅんが気絶から目を覚ます。



頭がクラクラする・・・え・・・どこだ・・・・ここ・・・・



えっと・・・スタバであいつらと合流して・・・・



あれ・・?


トイレに行ったんだよな・・・・


あ・・そこで大輝ってやつに会っちゃって、くっそだるいやんって思って・・・


あれ・・・?そっからどうなったんだっけ?



ふっと我に帰り、横を見た。すると目の前には学校の体育館のステージにあるような巨大な幕のようなものが出っ張ったり引っ込んだりしている。



ん?


なんだこれ・・・・


よく見ると、上の方に肌色っぽいめちゃくちゃ太くて柔らかそうな棒みたいなのが付いている。


目線をそこからずーっと辿っていくと、自分の身長ほどもある巨大な手のひららしきものがベットに横たわっているのがわかった。



全体を見回すと、自分の身長の2倍ほどのパンツが見えるし、しかも真ん中ら辺はテントのようにピンと生地が貼っていて三角形を作っている。


ちょっと遠くを見ると、やっぱり自分と同じくらいの大きさの巨大な足が投げ出されている。




「えっ?ちょっと待って・・・これ、人???」


この大きさ加減・・・なんとなく見覚えがあった。



そういえば昔、福岡に出張に行った時に涅槃像を見たことがあったが、そのサイズ感と同じだ・・・。



っていうか、ここの部屋やけに広くないか?ライブ会場くらいあるんだけど・・・。



そして、この巨人誰なんだよ・・・。他の人もいないし・・・・




しゅんはこの巨人が一体誰なのか確かめるために、上の方へ進んでいく。



巨人のあごが見えている。横向きで寝ているのでもう少し上部に行けば顔が見えるはずだ。



足元が巨大なふわふわした絨毯みたいで歩きづらい。



それでもなんとか進んでいくと、しゅんは驚きを隠せながった。



「えっ・・・・あの大輝ってやつじゃね・・・?」



目を瞑っているので、完全にはわからないがほぼ確定で大輝だと思った。



それと同時に、スタバのトイレでのことが鮮明に思い出されたのだった。


そうだった・・・


大輝がトイレで声をかけてきた。

それで、バレちゃって、だっるって思ったけど、もうどうせ会わないし賭けの道具として使っただけだから適当にあしらってたら、あいつがいきなりキレ始めて・・・


んで、俺も適当に返してたらいきなり、あいつがバカみたいにデカくなって、最後あの巨大な大輝に蹴られてそっから記憶がないんだ・・・




くっそ・・・


全部目の前にいるバカでかい大輝のせいかよ!



ってか俺が縮んでるのか!?


服着たいんだけど、スーツどこだよ・・・・



くっそ・・・元に戻しやがれ・・・!!




しゅんはイライラしていた。



ゲイカースト底辺みたいなこんなやつに縮められて、俺のスーツはねえし、早く元に戻りてえ・・・今日はこれから友達たちと二丁目で騒ぐつもりだったのに・・・


「くっそうぜえ!!!」

しゅんはそういうと、大輝の腕を蹴り始めた。


「クソが!死ね!死ね!」

感情に任せて腕を蹴ったり、顔周りを蹴ったりする。



「クソデブ!ちび豚!ブス!元に戻せやコラっ!!!」

大輝が寝ていることをいい事にしゅんは思いつく限りの悪口を大輝に浴びせていく。




「クソチビ!チビデブ!このち・・・」しゅんが大輝の手のひらを踏みつけて悪態を着いた瞬間、大輝の巨大な手が、瞬時にしゅんを掴み上げた。


5話「大輝のパンツの中で過ごす」


「おい・・・今何つった?」

大輝はしゅんの体全体を握って体を起こす。


巨大な手を顔に持っていく。



「しゅんさん・・・立場わかってます?俺、大輝ですよ。さっきから、起きてしましたよ俺・・・。しゅんさん・・・なんて言ってました?」



「離せよ!」

しゅんはモゾモゾと巨大な手のひらで動かされた体を動かすが、びくともしない。



「ねえ。しゅんさん。確認なんすけど、さっき俺のことチビデブとかいいませんでした?言いましたよね?えっなんすかチビって。どんな体して俺のことチビって言ってるんですか?」



「お前なんか変な薬とか使ったんだろ!なんだよこれ!さっさと戻せ!」



「なんなんすか、チビの分際で笑 嫌ですよ笑」



「ふざけんな!元に戻せって言ってんだよ!」



「えー嫌っす笑」



「お前みたいなやつ誰からもモテねーし、みんなで笑いものにしてたんだよ!ネタにされた方が少しは役に立っていいだろ〜が!お前まじで俺が元に戻ったら覚えとけよ!」




「あ〜あ。反省してるようなら、俺のこと気持ちよくしてくれたら、元に戻してあげてもいいかなって思ってたのに・・・。立場がわかってないみたいだから、お仕置きっす!ちょうどイライラして赤くなってきたとこなんすよね。」



「は!?赤くってなんだよ」



大輝の視界は赤く点滅し始めた。

これは大輝の感情が上昇してきている証で、この時に縮小拡大させたいものを視界に入れて、どれくらいの大きさにしたいが願えば、その大きさになるのだった。



「ん〜入れておくなら〜10cmかなっ」


そう言ってしゅんを見ると、しゅんはたちまち身体中が熱くなる。


「あっつ!なんだこれ!ちょっ。。。やめ・・・・」


みるみるうちにしゅんは10cmにまで縮んでしまった。





「いや〜縮まっちゃいましたねしゅんさん。立場がわかるまでお仕置きです!」



そういうと、大輝はテントを貼り続けているパンツを引っ張って空洞を作る。


「俺のこと、勃起させ続けないとしゅんさんパンツの中で窒息しますよ笑けど、やりすぎたら俺、射精しちゃって精子に溺れますよ笑 いい塩梅でお願いします笑」



そういうと大輝はしゅんを自分のパンツの中に入れて、ゴムをバチっと閉じた。





しゅんは大輝のメッシュ素材のパンツの中に閉じ込められてしまった。



まだ大輝は勃起しているので、その分パンツ内にも空間がある。

太ももの部分は脂肪によりぴっちりと密閉してあるので出ることは難しそうだ。



「うっぜえ・・・」


そう言いながらしゅんはどこからか出られないか探すがどこも大輝の脂肪とパンツの生地でピッタリくっついて隙間がない。



もしかしたらと思い、生地を思い切り引っ張るが、今や10cmの体のしゅんにとって、大輝のパンツの生地すら思うように動かせないほどの力しかなかった。




「なんでタイプでもねえやつのちんこなんて扱かなきゃなんねーんだよ。俺のポリシーに反するわ」



小さくなってもなお、自分がモテモテであるという自負を持ち続けているしゅんはとりあえずパンツの生地の上に座ってぼーっとしていた。



5分ほど経った時いきなり頭上から曇った声が聞こえてくる



「しゅんさん〜俺そろそろ収まっちゃいそうっす〜!予告しとくっすよ〜!笑」



アハハと笑いながら余裕ぶった感じの声が遠くから聞こえる。



「うっせえ!クソデブ!お前が太ってるせいで、出口がねーんだよ!」



するとだんだんと、大輝の勃起が収まりはじめ、空間が狭くなっていく。



まるで風船の中にいるような感覚だった。




フルボッキだった大輝のあそこは、どんどんとしぼみ、半ダチ・・・萎え・・と縮こまってゆく


それに伴ってしゅんのスペースも狭くなってきていよいよやばそうだ



「ちょ!!!待って!やばいy・・・・」

しゅんが言おうとした時


ビタン!


大輝のちんこは完全に通常時に戻ってしまうと、パンツはテントを張るのをやめてしまった。


そこにはくっきりと小さなしゅんの体の線が見えているのだった。









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