Home Creators Posts Import Register Favorites Logout
haven't archived this post yet. have a subscription? use the importer!

Content

キャラクターイラストを描く際の小話…のつもりでしたが少し長めのお話です。

イラストの上達法についての講座動画やブログなどを見ると、みんな必ずと言っていいほど「資料を見て描け」と口を揃えて言いますね。

この「資料を見て描く」ことについて、私の経験を交えたお話をします。


資料を見て描くことは重要…だけど

まず、資料を見てイラストを描くことは上手なイラストを描く上で重要なことです。


私もイラストを描くときはいつも資料を横に並べて描いてきました。ですので、資料はちゃんと見て描いている…つもりでした。

しかし、ある時私は資料を見て描くことの意味を理解していなかったことに気づきます。


模写をして現状を理解した

私が資料を見て描くことを考えるきっかけになったのは、他の方が描かれたイラストの模写をした時でした。

当時は模写のような「練習感」のある作業は敬遠していましたが、絵の上達に行き詰まりを感じた時期があり、物は試しと模写をやってみました。


模写にかけた時間は4時間程度、それも線画しか模写していません。

この4時間は本気で取り組んだはずでしたが、模写の完成品を元絵と重ねてみると全然違うのです。

※模写した作品もお見せしたいのですが、掲載すると問題になる可能性がありますのでやめておきます…。


模写をすることで様々な気づきを得たのですが、一番ショックだったのが私のイラストは元絵よりも体が全体的に太くなっていることでした。要は太って見えちゃうということですね。


他には服や装飾品などもサイズや角度がバラバラで、個々のズレがイラスト全体の印象を大きく変えてしまっていました。


ちゃんと資料を見て描けているなら、模写もできるはずです。

でも模写ができていないということは、ちゃんと資料を見て描けていないことだということに気づかされたのです。


資料を見ることとは

資料を見ることとは主に2つ能力だと考えています。1つは「違いを見分けられる能力」、もう1つは「見たものを写し書きする能力」です。


「違いを見分けられる能力」について

違いが見分けられなければ、私のように「資料を見て描いているつもり」になってしまいます。


模写をした絵と元絵を重ね合わせて見た後に、もう一度模写の絵と元絵を横並びにすれば違いがはっきりと判りますよね。(そりゃそうですが…)


このように描いている絵を重ね合わせなくても、資料と今描いている絵の違いを見分けられれば修正は容易になります。


「見たものを写し書きする能力」について

物体の大きさや角度、光の当たり方や色合い(質感)などの情報を目でコピーして、目の前のキャンバスに再現して描く能力だと考えています。


補足すると「見たものを写し書きする能力」は自分の絵柄に合わせられるというポイントがあります。「元絵をコピー&ペーストすること」とは違います。


目でコピーした情報を頭の中で取捨選択することで、自分の絵に違和感なく馴染ませられるのです。


資料を見て描くことの実践

具体的な手順は、形や大きさ、角度を観察しながら描きます。

描いている途中で資料と違う点がないか何回も見比べて、納得がいくまで時間をかけて変形や描き直しを行います。これだけです。


また、資料は描いている場所の数センチ横に置いた方がいいです。(近ければ近いほど見比べやすい)クリスタならサブビュー機能を使えば可能です。


更に描くときは様々なブラシやテクスチャ、レイヤーモードを試します。こうすることでツールの使い方が技術として蓄積されます。

やっていくうちに段々と早く、正確に再現しやすくなると思います。


実際はどのようにイラストを描いているのか

私が普段行う、二次創作イラストを描く工程を例に挙げてみます。(制作過程では触れていない部分です)


イラストを描く前に、まずは描きたいキャラクターや構図、背景を決めてから資料を集めます。

ここでは「喫茶店でおいしそうにケーキを食べているジェシカちゃん」としましょう。

※ちなみに、イラストを描くときは上記のように場面を一言で表せると、最後までテーマがブレにくくなるのでおすすめです。


必要になる資料は主に、

〇キャラクター

・ジェシカちゃんの元絵(1枚)

・ポーズ用のデッサン人形のスクリーンショット(1枚)

・イメージするポーズに似たイラストや写真(3枚程度)

・表情の参考になるイラスト(1枚)

〇背景、他

・ケーキやテーブル、椅子のデザインの元になる写真(各3枚程度)

・喫茶店の店内など、背景のイメージの元になる写真(3枚程度)


上記の資料一覧を見て分かるように、描く対象となる人やモノについては全て資料を用意します。

更に描いている途中もどんどん追加するので、最終的に資料は20枚前後になります。

資料は写真とイラストを両方使います。私はキャラクターの元絵以外は写真を使うことが多いです。


資料は画像素材サイトや画像検索を使って集めます。(全部ネット上で完結)

資料を自分のイラストにそのまま貼り付けたりはしないので、著作権等は気にしていません。(※素材として利用するときは注意です!)


描いている最中に少しでも記憶が怪しいところや、違和感を感じる部分が見つかったら必ず資料を確認します。特にラフ→清書へ進む段階は入念にチェックします。

イラストが完成した後も元絵と比べて、ちゃんと似せられているか確認しています。


工程全体の2~3割くらいは、資料を見ている時間と言っても過言ではありません。


資料を見て描くとは言っても…

以前の私は何でもかんでも全部資料を見て描いていたら、自分の描いた絵ではなくなるとか、パクリの心配とかを気にしていました。


自分の描いた絵ではないように見えるのは、技術が定着していない(自分の絵に馴染んでいない)からだと考えています。これは練習あるのみですね。


パクリについては、資料全体を丸々描き写すようなことはせず、必ず複数の資料から抽出するようにしています。また、私はどう頑張っても他者の絵柄を再現できる程の技術がありませんので心配無用(?)でした…。


寧ろ今は資料を見ないで描くと、著しくイラストのクオリティが下がります。

上手なイラストを描こうとすると自分の記憶だけでは足りないので、絵の資料は外部記憶装置のような役割になっているように感じます。


おわりに

偉そうなことを言って来ましたが、私の描くイラストは絵柄が安定していませんし、描けないものも沢山あって足りない部分だらけです。


ただ、一年前に描いた私のイラストよりも、今描いているイラストの方が上達していると思っています。

この上達に「資料を見て描くこと」は効果があったと実感しており、これからも続けていきたいと考えています。


抽象的な部分が多い内容となってしまいましたが、何かの参考になれば嬉しいです。


ではまたノシ


Files

Previews only

Comments

No comments found for this post.