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「ご懐妊です、おめでとうございます」

「えぇっ!?」

「2ヶ月ですね、母子手帳をお渡ししますので定期的に健診に来て下さいね」

「は、はい!よろしくお願いします!」

彼女の名前は上杉四葉

上杉風太郎と結婚してから約一年

夫婦の営みの結果、子宝に恵まれることになった

「ほ、本当か!?」

「うん!2ヶ月だって!」

風太郎は四葉のお腹に耳を当てる

「何も聞こえないな......」

「2ヶ月じゃまだ無理だよー」

「そうか、気が早かったな」

「にしし、せっかちだなぁ風太郎は」

「あはは、こういうのを親バカって言うのかな」

「これからよろしくね、パパ💕」

「そうだな、ママ」

「ま、ママかぁ、うへへ」

こうして四葉の妊婦生活が始まった

「うぅ......ぎぼぢわるいぃ......」

四葉は絶賛つわりに苦しめられていた

四六時中吐き気と倦怠感で四葉はぐったりしていた

「四葉、何か食べよう」

「食欲ないよぉ......」

「少しでも食べないと......お腹の子にも良くないぞ?」

「う、うん......」

風太郎は四葉が食べられそうなものを色々用意していた

「何か食べられそうか?」

「うーん......じゃあこれ......」

四葉はカップアイスを手に取る

四葉は吐き気と戦いながらアイスを口に入れる

すると口の中に爽やかな甘味が広がり、吐き気がスゥッと治まっていった

「あ、これ食べられるかも」

「本当か!?良かった......」

「うん、美味しい!スッキリしちゃった」

「ならこれからアイスはストックしておこう」

「うん!つわりが酷くなったらアイス食べるね!」

この判断が四葉の運命を大きく変える事になるとは誰も予想できなかった

「あむっ!んん〜!美味しい!」

妊娠6ヶ月を迎え、四葉のお腹は大きくなってきた

しかし、大きくなってきたのはお腹だけではなかった

「あっ、無くなっちゃった......もう一個食べよ、よっこいしょっと!」

立ち上がると身体の変化がよくわかる

四葉は明らかに太っていた

お腹は赤ちゃんだけではなく脂肪で膨らみ、手足はムチムチと太くなり、胸も大きくなった

顔も丸くなり、俯くと二重顎ができてしまう

四葉の体重はわずか4ヶ月で30kgも増えてしまった

最近では食欲が増し、逆に食べていないと気持ち悪くなってしまう

所謂食べづわりになってしまったのだ

「なぁ、少し食べ過ぎじゃないか?」

「ふぇ?もぐもぐ......大丈夫だよぉ、お腹の子のために2人分栄養取らなきゃって他の妊婦さんも言ってたし!」

四葉は風太郎の指摘されるも食事量を抑える事は無かった

そして四葉は臨月を迎える

ドスンッドスンッドスンッドスンッ......

「ふぅ......ふぅ......」

特大サイズのマタニティ服を着た巨大な影

「ふ、風太郎ぉ......ふぅ......ちょっとぉ......休憩したい......」

「じゃあそこのベンチに座ろう」

その巨大な影は四葉だった

あれから四葉は食事量が増え続けた

その結果体重は急激に増えていき、現在の体重は148kgになっていた

「ぷふぅ......疲れたぁ......」

2人掛けのベンチにどっかりと座ると四葉の巨大な尻がベンチを埋め尽くす

「まったく......太り過ぎだぞ?」

「大丈夫大丈夫、出産しておっぱいあげてたら勝手に痩せてくってみんな言ってるから!」

「そうなのか......?」

「そうなの!ほら、立たせて?」

四葉は太い腕を風太郎に差し出す

そして風太郎は四葉を力一杯引っ張る

「よっこいしょぉぉぉ!」

四葉はどうにか立ち上がる

「さ、焼肉食べに行こ!風太郎」

「はいはい」

もうすっかりデブになった四葉に風太郎は溜息を漏らすのであった

分娩室

四葉の出産には厳戒態勢が取られた

あまりにも太ってしまったため出産のリスクが高まったためだ

特注の分娩台が用意され、四葉の極太の足が乗せられる

「ひ、ひぎぃぃぃ!」

四葉の股間からは大量の羊水が噴き出す

破水である

更に陣痛で四葉は贅肉を揺らしながら痛みに悶える

顔に力が入ると二重顎が大きくせり出す

「いぎぃぃぃぃ!!」

四葉のお腹がビクンッ!と動くと赤ちゃんの頭が出始めた

すると助産師さんが赤ちゃんを支える

「ひぃっひぃっ......ぶうぅぅぅぅ!!」

四葉がいきむと赤ちゃんが一気にひり出される

「おぎゃあ!おぎゃあ!」

「おめでとうございます!元気な女の子です!」

助産師さんが取り上げた赤ちゃんは玉のような健康体で元気な産声を上げた

「あ、赤ちゃん......」

四葉は薄れゆく意識の中で愛しい我が子を見つめるのであった

風太郎と四葉の娘は他の赤ちゃんよりも大きく、なんと4280gのビッグサイズであった

母子共に命の危険もなく、四葉はみるみる回復していった

そして退院前に体重を測ることになった

「さーて、どれくらい痩せたかな?」

四葉は体重計に乗る

するとその数値に四葉は目を疑った

「え......?147kg?いやいやいや......最低でも4kgは減ってるはず......」

四葉は何度も乗り直すが数値は変わらず147kgだった

四葉の体重は確かに出産直後は胎児分の重量は体重が減っていた

しかし、入院中に売店の菓子類や差し入れの食べ物を食べまくっていたため体重はほぼ戻ってしまったのだ

四葉は不思議に思いながら退院していった

「風葉(ふうは)またおっぱいか?」

「うん、2時間おきには飲みたがるの......」

「凄い食欲だな......さすが四葉の娘」

「むっ......何が言いたいの?」

「また太ったろ」

「ぎくっ......そ、そんな事ないもん......」

「嘘つけ、明らかに膨らんでるぞお前」

「やっぱり分かっちゃうんだ......」

2人の娘の名前は風葉(ふうは)

2人の名前から取った安直な名前だが2人は結構気に入っている

風葉は夜泣きなどは少ないのだが食欲が凄い

一度おっぱいを飲み始めると中々飲み終わらない

しかも四葉自身、母乳の出がかなり良いためずっと飲んでしまう

そのため2時間おきの授乳となってしまうのだ

「ぷぁ......あぅ......けぷっ」

「おっ、やっと飲み終わったな」

「うん」

ぴゅるっ

ぴゅうぅぅぅ......

風葉が口を離しても尚、四葉の胸からは母乳が噴き出していた

「まだおっぱい張って痛いから搾ってくるね」

「わかった、風葉、パパと一緒にいような」

「あい!」

「お願いねー」

すると四葉は搾乳器を装着し、母乳を搾る

ぴゅうぅぅぅぅぅぅ!!

びゅるるるるぅぅぅぅぅぅ!!

「まさか粉ミルク買わなくて済むとは思わなかったなぁ......」

母乳は哺乳瓶3本分程溜まりやっと止まった

四葉が休んでいる時はこれを風太郎に飲ませてもらうのだ

ぐぎゅううぅぅぅぅぅぅぅ......

「さてと......次は私達のご飯だ」

四葉は特大サイズのエプロンを着て食事を用意する

四葉は簡単にラーメンを用意する

5人前入りの袋ラーメンを全て開け、風太郎には1人前、残りは全て四葉の分となる

「だから食べ過ぎだって、また太るぞ」

「おっぱいたくさん出したから大丈夫だもん!」

四葉は退院してからも着実に太り続けていた

授乳の疲労を言い訳にドカ食いを繰り返し、体重は150kgを超えていた

食事を終えると四葉は風葉を抱っこする

すると風葉は四葉の胸やお腹をむにむにと押すと安らかな顔で眠ってしまった

「その贅肉は風葉のベッドだな」

「複雑な気持ちだよ......」

風太郎と四葉は寄り添いながら愛する娘の寝顔を眺めるのであった

ちなみに数年後

風葉は四葉そっくりのぽっちゃり娘に成長するのだが、それはまた別のお話である

完

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