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リコリス

それは犯罪を未然に防ぎ、人知れず平穏な日々をもたらす秘密組織

その支部である喫茶リコリコの店員であり、リコリスのエージェントである2人の少女

錦木千束

井ノ上たきな

この2人の人生はとある任務を境に大きな転機を迎えるのである

「確認します、入口は一箇所のみ、一気に踏み込んで制圧、そして犯人達の確保です」

「ん、了解、それとたきな......」

「いのち大事に、ですよね」

「わかってんじゃーん」

「ふふ、行きますよ」

「あいよ」

2人は扉を蹴破り、現場に突入する

しかし中はもぬけの殻だった

情報と違う状況に2人は銃を構え、警戒する

すると蹴破った扉の上から新たな扉が降りてくる

2人はそれに気付き、出口に走るが間に合わなかった

「ありゃぁ......閉じ込められたか......」

「ど、どこかにスイッチは......」

2人は辺りを見回す

すると天井や壁、床からガスが勢いよく噴き出す

「「!?」」

2人は咄嗟に口と鼻を塞ぐ

催眠ガスか最悪は毒ガスの可能性もある

2人は壁や床を叩くがびくともしない

ついに部屋全体がガスで満たされ、2人も限界を迎えてしまう

呼吸しようとガスを吸い込んでしまうと2人は身体がどんどん熱くなるのを感じる

その熱は尋常ではなく、2人はその場にうずくまる

「げほっ!げほっ!た、たきな......!」

「げほっ!ち、千束......!」

霞む視界の中、互いの無事を思いながら意識を手放した

「救護者2名現着しました!」

「こちらに運んで!」

「容体は?」

「先程より酷くなってます、止まりません!」

「生命維持装置を準備して!とにかく今は死なせない事を第一に!」

「はい!」

DA本部の医療施設に運び込まれた2人の急患

報告ではその2人は千束とたきなのはずだった

しかし担架に乗った急患はあまりにも2人とは思えない姿であった

ぶくんっ......ぶくんっ......

むくむくむくむく......

担架に乗っている2人の身体がどんどん大きく膨らんでいるのだ

現場で発見された時はまだ標準体型だったが今では制服は弾け飛び、担架から贅肉がはみ出し始めている

「集中治療室に運ぼう!モニターにも繋がないと!」

どんどん大きくなっていく2人の姿に医師達も焦る

そして病室に到着し、担架からベッドに移そうとする

「くっ!ふんっ!だ、ダメだ、重くて上がらない!みんな手を貸してくれ!!」

既に一人で持ち上げられる重量をとうに超えた肥満体になった千束とたきな

近くにいた医師や看護師達が数人がかりでどうにかベッドに移す

ズドンッとベッドに乗るとぶよんぶよんと贅肉が波打つ

そして身体にモニターを繋ぎ、生命維持装置を繋ぐ

怪我などはしていないためこれ以上出来ることは無く、医師達はただただ膨らみ続ける2人を見守る事しか出来なかった

「ごぶうぅぅぅぅ......」

「こひゅうぅぅぅ......」

あれから数時間

2人の膨張はようやく落ち着き、どうやら命の危機も心配はいらないようだった

「ぶごっ......んぅ......?」

すると千束が目を覚ます

「んぶぅぅ......なんかぁ......身体だる......」

千束は思うように身体が動かない事に疑問を持つ

「ぶふぅ......んぇ......?な、何......?私の手......?」

千束は自身の手を見てそのパンパンに膨らんだ様子に混乱する

そして両手で身体を触ると今まで触った事のないとてつもなく柔らかい贅肉の感触があった

「うぶぉっ!?な、何これぇぇぇ!?」

千束はようやく意識がハッキリし、自身の現状を理解する

「はっ!?はあぁ!?ど、どうなってんのこれぇぇ!?」

大声で混乱する千束

身体を起こそうとするがのし掛かる重量にそれは叶わず、ベッドをギシギシと軋ませて贅肉を揺らすだけだった

「んぶぅぅ......ち、千束ぉ......?」

「た、たきな!?」

千束は横を向く

するとそこには大きく肥え太った黒髪の少女の姿があった

「た、たきな......だよね?」

「んぇ......?って千束!?ど、どうしたんですか!?その身体!?何でそんなに太って!?」

たきなは目を見開き、千束の変貌ぶりに驚愕する

「たきな......その言葉そっくりそのまま返すよ......」

「え?......いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

たきなの悲鳴が病室に響き渡った

その後、2人は精密検査と身体測定、事情聴取を行った

検査のためベッドから降りようとするがうまく動けない

結局数人がかりで身体を起こしてもらい、どうにかベッドから降りる

立ち上がると贅肉がデロンと垂れ下がり、巨大なお腹の贅肉が膝近くまで垂れる

2人とも持ち前の身体能力でどうにか歩くが、全身の贅肉が動きを阻害し、巨体を左右に揺らす肥満体特有の歩き方しか出来なかった

そして測定を始める

体重計に乗ると2人ともエラーが出た

200kg まで測れる物だったのだが2人の巨体には役不足だったようだ

というわけで体重計を2つ並べて再度計測する

千束は168kg+173kg=341kg

たきなは187kg+192kg=379kg

2人とも深いため息を吐く

たきなに至っては自分の方が30kg以上重いことに更にダメージを受けていた

そしてスリーサイズ

千束は156-185-169

たきなは138-191-209

案の定全てメートル超え

たきなはバストだけ大幅に千束より小さく、ヒップがまさかの2メートル超えなことにショックを受けていた

そして精密検査の結果が出た

結果は異常無し、厳密には重度肥満、脂肪過多症、若干血圧が高いが300kg超えの肥満体なら充分健康体だと言えるだろう

事情聴取で例のガスについても報告した

しかし2人の身体からはガスに関する情報は得られず、現状は特別出来ることは無いとの事だった

2人はしばらくリハビリをした後、特注した制服を貰い、退院することになった

ドスッドスッドスッドスッドスッ......

道行く人々が足を止め、視線を向ける

「ぶふぅ......ぶふぅ......」

「ぶひゅぅ......ぜぇっぜぇっ......」

体重300kg超えの女子高生が2人も歩いていれば目立たないほうが難しい

「身体おっも......ぶふぅ......膝痛ぁい......」

「頑張ってください......ふぅぅ......リコリコまでもう少しですよ......」

2人はちょくちょく立ち止まりながらリコリコを目指す

普段の何倍も時間をかけてどうにかリコリコに到着する

「んぶぅ......そ、そういえば、ふぅ......私達の事、ぶふぅ......店長達は知ってるんですか?」

「ぶふぅ......確か局長が、んふぅ......連絡したって、ふぅ......言ってたけど」

汗だくで息が絶え絶えになりながら仲間達の反応が気になる2人

「ま、気にしてても、んふぅ......しょうがないって!行くよー」

千束はドアを開ける

そして2人は店内に入る

「おかえり2人とも」

そこにはリコリコの店長であるミカがいた

「た、ただいま......」

「ただいま戻りました......」

「疲れただろ、今冷たいものを出す」

2人は少し気まずそうにカウンターに座る

ギィィ......!

2人の体重に椅子が軋み、巨大な尻が盛大にはみ出す

「う......潰れませんかね......」

「だ、大丈夫だよ......多分」

するとミカはアイスコーヒーを出す

「ありがとミカさん」

「いただきます」

2人はアイスコーヒーを一気に飲み干す

火照った巨体に染み渡る

ゴクンッと飲み込むと2人の大きな二重顎がだぷんっと揺れる

すると2人の目から自然と涙が溢れる

「大変だったな」

ミカは2人の頭にポンと手を置く

その手は大きく温かい

2人は泣きながらもどこか安心したような表情を浮かべていた

「ぷっ!ぶははははははは!!やばぁ!あんたら超デブじゃん!あーお腹痛い!」

「笑うなぁ!こんにゃろー!!」

「凄い身体だな......柔らか......」

「も、揉まないでくださいよ......」

しばらくするとリコリコの仲間である中原ミズキとクルミが買い出しから帰ってきた

ミズキは2人の姿を見るなり大笑いをし、クルミは感心したように贅肉を揉みまくっていた

「千束千束!ごっつぁんですって言ってみ!ごっつぁんですって!」

「力士じゃねぇよ!」

「おぉ......顎たぷたぷだ......一度やってみたかったんだ......」

「ちょっ!おぼぼぼ......顎揺らさないで......おぼぼぼぼ......」

ミズキとクルミが2人をイジっているとミカが厨房から出てくる

「ほら出来たぞ、並べるの手伝え」

ミカの手には大皿に盛られた料理の数々

2人の快気祝いに用意してくれたのだ

テーブルに並べられる料理を見ると千束とたきなは鼻息が荒くなる

ぐぎゅううぅぅぅぅぅぅぅ......

ぐぎゅるるるるうぅぅぅぅぅぅ......

そして2人のお腹から爆音の腹の虫が鳴り響く

「じゅるぅ......お、美味しそぉぉ......」

「は、早く食べたいですぅ......じゅるぅ......」

2人はヨダレを飲み込みながら料理を覗き込む

「まぁ待て待て、みんな飲み物は持ったな?」

5人は飲み物の入ったコップを持つ

「では千束とたきなの退院を祝って、乾杯!」

「「「乾杯!」」」

乾杯を交わすと千束とたきなはすぐさま料理にかぶりつく

「あむっ!はむっ!がつがつがつがつがつがつ......ぶほっ!うんまぁ!」

「はぐはぐっ!あむぅっ!がつがつがつがつがつがつ......んぶぅっ!おいひいでふうぅ!」

その物凄い食欲にミカ達は目を見張る

「話は聞いていたが凄いな......」

ミカはDA本部から2人の状況は聞いていた

300kgを超える肥満体になってしまった事

体型に見合った食欲、大食いになった事

そのため大量の料理を用意したが料理の減りの速さに想像以上だと驚いている

ミカ達は小皿に自分の料理を取り分けると残りは全部千束とたきなの胃袋に収まったのであった

「「ぐげええぇぇぇぇぇぇぇぇっぷっ!!」」

盛大にゲップを出す2人

「おぶぅ......食った食ったぁ......」

「ぐぷぅ......お腹いっぱいですぅ......」

元々大きかった2人のお腹は更に膨らみ、制服のボタンが今にも弾け飛びそうになっていた

その心地良い苦しさにお腹をポンポンと叩き、さすっている

「ミカさぁん......デザート食べたぁい......」

「まだ食うんかい!」

「ははは、甘い物は別腹か......たきなも食べるか?」

「いただきます」

「即答......」

千束とたきなはしっかりとデザートも完食するのであった

「んぶぅ......喫茶リコリコへようこそぉ!」

「ぶふぅ......いらっしゃいませぇ......」

あれから2人は以前のようにリコリコで働いていた

制服はミカが特大サイズを用意し、2人の巨体でも着ることができた

その姿を見てミズキが「ちゃんこ屋の店員か!」とからかった事を2人はまだ許していない

常連客にはあまりの変わりように驚かれたが、すぐに慣れていつものように接してくれた

しかもSNSで2人の事が話題になり、所謂デブ専達が店に通うようになった

「千束ちゃん!こっちで一緒に食べようよ!」

「だーめ!私食べ出したら止まらないからぁ!」

「たきなちゃーん!こっち向いてー!」

「もう......こんなぶよぶよのどこがいいんですか......」

元々お客との距離が近かったのもあり、今では巨デブ美少女とお話できる喫茶店として売上を伸ばしている

「これお腹一揉み千円とか取ったら儲かるのでは......」

「うちを風俗にする気か?」

完

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