【掘出し物】編集 (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-10-08 08:46:23
Imported:
2026-06
Content
~作者より~
約二年前から途中まで書いたまま放置していたものがいくつか見つかったので、少しずつ公開していこうと思います。
本当に文章の途中で終わっているものもあり、オチなどもないのでご了承ください。
~以下本文~
ある平日の夜、仕事を終えて帰りの電車から降りた俺は、アパートまで歩く間に今朝からの仕込みのことを思い出していた。
いつものように今回は五日間続いた家族を解散してからアパートを出て電車に乗ると、満員の乗客に圧縮されながら次の女性たちを物色する。
まず目を引いたのはギターケースを抱えた金髪ショートカットの鼻ピアス女である。
服装も派手なロックでパンクな感じだが、容姿はなかなかの高得点だ。
さっそく編集ページを開いて、いろいろと書き換える。
『人間→ロボット』『機能:次の駅で降りて反対方向の電車に乗り〇〇駅まで戻る。〇〇ハイツに行き203号室のチャイムを押し、出てきたロボットから鍵を受け取って交代し入室。壁際で待機状態』
するとそれまでけだるそうにスマホを操作していた女は、一瞬ビクッと震えたかと思うと、スマホをポケットに入れ、姿勢をただして無表情で前方を見つめたまま動かなくなった。
次に気になったのは、ブレザー女子高生二人組である。
二人で乗車したときからずっと大きな声でしゃべっていて、周りの大人たちが迷惑そうにチラチラ見ていることにもまったく気づいていない、というか気づいていながら無視してしゃべり続けている。
そんな行為から想像される通りの見た目で、二人とも制服を最大限に着崩し、髪もメイクもネイルも完全に完成している。
もはや学校に向かっているのかすら疑問に思えるレベルで、二人でサボって街に繰り出しに行くところなのかもしれない。
どちらか一人に選ぼうかとも思ったが、それすら面倒くさかったので二人同時に編集してしまう。
『人間→小便小僧ロボット』『機能:今すぐここで全裸になって、次の駅で降りて反対方向の電車に乗り〇〇駅まで戻る。〇〇ストアでバケツを万引きし、〇〇ハイツの門の両脇に立ってバケツに向かって放尿開始。満杯になったら交換して飲み干し、これを繰り返す』
二人の女子高生はスッと静かになると、狭い車内で強引に着ていた(着崩していた)制服を脱ぎ始めた。
一分もしない内に下着姿になり、その派手な下着も躊躇なく外して床に放る。
靴も靴下も脱いで素足になると、スマホもカバンも床に放置したまま次の駅まで待機状態に入った。
四人目はそれまでとは対照的に黒のスーツをきっちりと着こなしているキャリアウーマン風の女性である。
切れ長な目に似合う黒縁のメガネをかけていて、若い頃は真面目な委員長キャラだったのだろう、今の姿からも部下に厳しい女上司、もしかしたら幹部、社長の可能性もあるレベルの威厳を感じる。
編集ページを見てみると、『職業:弁護士・○○法律事務所代表』とある。
なるほど、そっち系だったか。
それならそこから書き換えてみる。
『職業:カバン持ち』『内容:文字通り雇用主のカバンを持って付き従うだけの簡単なお仕事。雇用主は俺。カバンを持って歩くだけでいいのでそれに関係ないものは不要。財布とスマホは雇用主に渡したら、全裸になって業務開始』
不要とか書いておきながら、またいつもの癖で不要な文言まで書いてしまったかもしれないが、とにかく編集は完了した。
少し離れた位置に立っていた女弁護士改めカバン持ちは、こちらを向くと他の乗客を押し分けて近づいてきた。
押された者の中には小便小僧ロボットの一体もいて、バランスを崩し隣のおじさんにしなだれかかるように倒れてしまったが、おじさんも相方も助けようとはしない。
目の前にやってきたカバン持ちは持っていたスマホとバッグの中から取り出した財布を俺に差し出した。
最新機種のスマホと高級そうな財布を受け取ると、バッグを手放し脱衣に移行する。
最後にメガネも外して捨てようとしたのでストップをかけ、編集ページの『全裸』の前に『メガネ以外』と書き加えて解除すると元通りかけなおして両手を差し出してきた。
要求に応じて俺のカバンをその上に乗せると、カバン持ちは誇らしげに抱えるようにそれを持った。
そこで電車が駅に到着したので、俺は人波に押されるように三体のロボットが下車するのを見届け、空いた席に座った。
カバン持ちは座ってはいけないという設定なのか、目の前に立ち続けている。
俺はそんな彼女のしなやかな体つきと床に散乱したブレザーや下着やカバンやスマホを眺めながら会社に向かった。
一度回想を中断し、夜の住宅街を歩く現在に戻る。
カバン持ちは朝からずっと俺の後ろに付き従ってくれていた。
特に汚れた道を歩いた記憶はないのだが、彼女の素足は所々黒く汚れている。
デスクワーク中はともかく、社内を歩き回る時間もあったし、男子トイレで小便しているときも真後ろに立っていたので当然といえば当然か。
ちなみにそのとき用を足した小便器は俺の元女上司だったりするのだが、それはまた別の話だ。
ランチタイムにカバン持ちに見せびらかしながら弁当を食べたのが一番楽しかっただろうか。
この弁当を作ってくれた今朝までの裸エプロン妻(元ガテン系女現場作業員)も今頃元の職場に戻っているだろう。
裸エプロンのまま鉄骨を担いでいたらだいぶ痛いだろうががんばってほしい。
一日の仕事を終えて退社してから電車に乗るまでの間に、アパートで待機状態のロボットを編集しておく。
『ロボット→人間(俺の妻(新婚生活二週間目))』『内容:家庭的な専業主婦。普段から裸エプロンで生活している。今夜も帰ってくる夫のためにご飯とお風呂の用意をして待つ』
帰りの電車でも、新たなターゲットを見つけた。
といっても、
いつもの妊婦→妖精でお持ち帰り→陳列
~以下再び作者より~
これもジョブチェンジスキルと同じで、編集するのが大変になってしまったパターンです。ルールとしてはおもしろいのですが、ひたすら操るシリーズのように操った方が単純に楽だと思います。
これから今週分の予約投稿の作業に移ります。