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前回の続きです。

この前は色塗りまで終わらせたので、今回は全体のデザイン的なアレコレをやっていくお話になります。…ってことでどうぞ。


①台紙に張り込んでCMYK変換するよ

表紙用の台紙に前回のイラストを貼り込みます。んで、世の中にはモニターとかで見る時用の色モード(RGBモード)と、印刷用の色モード(CMYKモード)ってやつがありまして、コイツは最終的に本にするのでCMYKに変換してやります。


ただ困ったことに色モードを変換すると色味が変わっちゃうんすよね。CMYKにすると色がくすむ。特にスカイブルーとかライムグリーンとか淡いピンクとかがメッチャくすむんです。


これはまぁ、印刷用のインクの顔料ってのが、理想的な特性の物質が世の中に無くて、それに近い顔料で妥協しているんでしょうがないのです。なので見た目がなるべくいい感じになるよう(誤魔化して)調整してやります。ま、くすむのは彩度の高い系統の色なので、地味な色遣いのおれはそんなに苦労はしないんですが(笑)



②イラレで小物パーツを作るよ

『Illustrator(略してイラレ)』というソフトに移動して、小物系のパーツ素材を作っていきます。このへんは一応おれの本業分野なのでチャチャッとテキトーに~。


余談なんだけど、一般のデザイン業務だと他のソフトで写真やイラスト・テキストなどを作って、それらをイラレ上でまとめたものが最終データになるんですが、何故か同人界隈ではフォトショップ形式(PSD形式)を最終データにするという謎風習があるのでめんどくさい事になります。(多分フォトショを持ってる人は多いけど、イラレを持ってる人が少ないとかそんな理由なのかな?)


なので貼り込んであるキャラクター画像は、あくまでレイアウトのための「アタリ」で、作ったパーツはPSD形式で書き出した後、フォトショでキャラクター画像と合成する事になります。んー、普段と手順が逆なので、おれとしてはなんかやりづらい感じ…(;´Д`)。


③一応パーツはこんな構造になってます的な…

ベクター系のデザインソフトって、縁のない人にはいまいちピンと来ないかと思うんですが、いわゆる普通のペイント系ソフトと違って図形を組み合わせて描いていく感じなんすよね。んで、例えばトラテープの部分はこんな構造になってますよってご紹介。作り方は人それぞれ色んな流儀があるんだけど、一番単純&後から変更や修正が一番楽そうなのはこんな感じかなぁと。


ちなみに自由な曲線を描くツールに『ベジェ曲線』ってツールがあるんだけど、これを使いこなせるようになるまではホントに「ウキ―ッ」ってなる代物でして、イラレをマスターする最難関ポイントなのだけど、めんどくさいからここでは割愛。(3Dやってる人は分かってくれると思うw)


余談だけどこのベジェ曲線、ルノーって自動車メーカーがクルマのデザイン用に開発したらしいです。…カルロス・ゴーン、今何どうしてるのかねぇ?(^^;)


④フォトショで合成していい感じに加工するよ

イラレで作ったパーツをフォトショに戻して合成します。んでなんかいい感じになるようにハートマークを加工してみました。背景は適当にグラデーションかけてみたりして…。


んんー、実はおれ、こういうフワフワした感じのデザインって得意じゃないんすよね。長らくスーパーのチラシとみたいなんばっか扱ってたので…。「激安!!在庫売り尽くしセール!!!」みたいな、ドカーンと目立てばいい、雰囲気もへったくれもないお下品系方面専門です。なので今でも化粧品のチラシみたいなお上品案件が舞い込むと頭抱えて泣きそうになったりします(苦笑)。


てか、本来は版下屋さんであって、デザイナーじゃないんだよおれは!!


⑤ロゴとか入れて完成です

タイトルロゴとかサークルロゴとか、あと絶対入れ忘れちゃならねぇ18禁マークなんかを配置します。あ、背景グラデはあまりに貧相だったのでテキトーにフィルターで作った水晶模様?みたいなんを重ねてみました。ま、こんなもんでいいでしょう。どうせおれの漫画にオシャレさを求めてる人はいないだろーし、そもそもオサレデザインを作るセンスも持ってないんでしょーがない。


CMYK画像を無調整でRGBにしてそのまま載せてるんで色味が汚いっすけど、印刷すればまぁそれなりに見られる感じにはなるはず。


世の中の同人作家さんたちは表紙デザインにもっともっと力を入れてるんだろうなと思うんだけど、おれは表紙に興味がない人なのでこれ以上は頑張れないです。映える表紙が作れたら売り上げもも―ちょい伸びるのかもしれないけど、嫌な作業を増やし過ぎると漫画描くのやめたくなっちゃうしね。それにホラ、あんまキレイな表紙作ったら、それはそれで『表紙サギ』って言われちゃうかもだし、この位がいい塩梅なのではないでしょーか♪



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つー訳で、2回に渡ってしょーもない表紙メイキングにお付き合いいただきましてありがとうございます。おそらくメリクリイラストとかも用意できなさそうなので、年内の更新はこれで最後になりそうです。


今年一年、ご支援をいただきまして本当にありがとうございました。支援サイトをやっていなかったら、とっくに漫画を描くのを辞めてしまっていたと思うので、高野有がまだ存在しているのは皆様のおかげです。いつまで続けらていけるのか怪しい雲行きではあるんですが、少しでも長く続けられるよう頑張ってみようと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


それでは皆様、少し早いですが良いお年をお迎えくださいませ!

ではではまた来年~。


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Comments

ブレット

封面メイキングの記事、2回ともとても楽しく読ませていただきました。 表紙作りがここまで手間と工程の多い作業だとは知らなくて、正直かなり驚きました。 昔、自分で Photoshop を使って適当に画像をいじって「俺すごいかも?」なんて思っていた頃があったんですが、今思い返すとちょっと恥ずかしいですね(笑)。 それと、前回のコメントの続きになるんですが、先生ってちゃんと Twitter の「いいね」も見てくださってるんですね。 実はコメントしたい気持ちはいつもあるんですが、書く前に色々考えすぎてしまって……。 自分は日本人ではなく、ただ日本語を勉強したことがあるだけなので、表現が変だったり、意図と違う伝わり方をしてしまわないかが不安で、結局「いいね」だけで終わってしまうことが多いんです。 最近は ChatGPT のようなツールもあって、日本語を勉強してきた強みが少し薄れたように感じることもありますが、 下書きを作ってもらってから自分で確認・修正できるのはとても助かっています。 少なくとも意味を理解した上でチェックできるのは安心感がありますし、 翻訳ツール同士で行き違って、どんどん原文からズレていく……みたいなことも避けられるので(笑)。 ……と、少し話が逸れてしまいました。 ちなみに、僕の日本語レベルは「コナンの映画なら100%聞き取れる」くらいです。 ただ、コナン自体が子ども向けの作品でもあるので、日本語が得意だとはあまり言えないかなと思っています(笑)。 それでも毎年4月か5月には、日本までコナンの映画を観に行っています。台湾だと公開が7月なので……どうしても我慢できなくて。 そして「妄想少年」シリーズ、次の巻が最終巻なんですね……! 本当に楽しみにしています。とはいえ、どうか無理はなさらず、先生ご自身のペースで進めてください。 この話題でふと、コナンのOVA『10年後の異邦人』を思い出しました。 蘭の 「10年、待ったんだもん。もう10年は待ってもいいよね」 というセリフが、今の自分の気持ちと重なっています(笑)。 改めて、いつも素敵な作品と、制作の裏側まで共有してくださってありがとうございます。 これからも、楽しみに応援しています。

高野有

明けましておめでとうございます。 そして長文コメントありがとうございます♪ 表紙作りは得意では無いのであまり参考にはならないかと思いますが、楽しんで頂けたなら良かったです。 Twitterのいいねは、さすがに全部は把握していないんですが、ブレットさんはこまめにいいねを押してくれていたので記憶に残っていました。いつもありがとうございます。<(_ _)> ブレットさんの日本語、読んでいて全く違和感が無いです。言われるまで台湾の方だとはわからなかったのですごいです!確かにAI自動翻訳の精度も上がってきてますが、細かいニュアンスはまだ訳しきれていない気がするので、地道に勉強した努力は無駄じゃないと思いますよ。なので、気後れする事なく(他の作家さんにも)コメントして大丈夫だと思います。 名探偵コナンがお好きなんですね。映画のために来日するなんてすげぇ!!自分はコナン君の初期の頃は漫画とアニメを両方見ていたんですけど、忙しくなって最近の作品は全然追えてないです…(T_T) あ、でも一番好きなキャラは高木刑事ですかね。ちょっとヘタレな所がたまらないです♪(笑) 妄想少年シリーズ、続きをお待たせしてしまってスミマセン。最終巻のネームの途中でなんか詰まってしまって棚上げ状態です。でもそろそろ何とかしたいですね…今年中にネーム完成させて、来年くらいになんとかならないかなぁ? >「10年、待ったんだもん。もう10年は待ってもいいよね」 あはは、蘭ちゃんの名ゼリフですね。でもさすがに10年もお待たせする訳にはいかないので、なるべく早く完成させられるように頑張ります!! ではでは、いつも応援ありがとうございます。今後とも仲良くして頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします!