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 あなたの部屋には、かつてのヒーローたちが無数に並んでいる。

 彼らは全員、あなたの超能力によって洗脳され、オブジェとして飾られていた。壁一面を覆うように並べられた彼らは、かつての勇ましいヒーローとしての姿からは想像もつかないほどに卑屈で服従的に演出された筋骨隆々なインテリアとしての姿を晒している。

 その中でも特に目立つのが、かつてキングオブマッスルと称され、筋肉質な肉体を誇り、男らしい威厳を放っていたヒーローだった。

 常勝無敗と謳われた彼も、今ではあなたの奴隷と化しており、気まぐれ次第で弄ばれる。今日も彼はあなたの前に呼び出されていた。

 キングオブマッスルは、褐色の肌に覆われた逞しい筋肉に身を包んでいる。以前はヒーロースーツに身を包んでいたその肉体には、衣服を何も身につけておらず、鍛えられた筋肉と成熟した男性器を余すことなく、あなたに鑑賞されるためだけに披露している。身体は微かに汗ばんでおり、男性ホルモンの濃さを感じさせる心地よい匂いが周囲に漂い始めていた。

 彼の表情は恥辱と屈辱でわずかに歪んでおり、それでも固く閉じた口元には正義のヒーローとしての面影が色濃く残っている。まるで今も正義のヒーローとしての魂が揺るぎなくそこに残っているかのように見える。

 キングオブマッスルの周りを、あなたは歩きながら観察する。彼の目線はまっすぐ、ひたむきなまでにあなたに向けられている。あなたが不意に彼の陰嚢を握り、揉みしだくと彼のこめかみがぴくりと動いた。

 ずっしりと重量感のある男性器は、あなたが触れると僅かに勃起の兆候を示し始める。無理もない。キングオブマッスルは、1ヶ月以上もセックスはおろかオナニーすらもしていない禁欲を強いられている。毎日、新鮮な精子を生み出し続けている健全な男子の肉体は、本来であれば毎日、気持ちよく男性としての生理現象である射精を心ゆくまで享受していてもおかしくはない。それを禁止されているのだから、少々の刺激でついつい勃起するという奴隷としてあるまじき粗相をしてしまっても、むしろこれまで夢精もせずによく溜め込んで偉かったね、頑張ったねと褒めてやるべきなのである。

「そろそろ射精したくなりましたか?」

 あなたの問いかけに、キングオブマッスルは静かに口を開いた。

「答えはノーだ。私は射精など望んでいない。私は正義のヒーロー、キングオブマッスル。私はこの身体と魂を正義のために捧げると誓った。ヒーローは、人間的な欲求などには屈しない。ヒーローが射精したいと望むなど言語道断だ」

 彼の答えにあなたは微笑む。

 ヒーローらしく、よりヒーローらしく常に高潔でありなさい。人間である前に、男である前に、ヒーローでありなさい。毎日毎日、あなたはそうやって刷り込み続けている。それは、確実に彼の中の『ヒーローとしてのあるべき姿』を、いびつに肥大させることに成功している。

 あなたは彼のヒーローらしさに興奮して、思わず彼の唇を奪った。

「んっ」

 すぐにキングオブマッスルは、あなたの要求に応えて舌を絡ませてくる。キングオブマッスルはまるで恋人のようにあなたを抱き寄せて、情熱的にキスを続ける。あなたは彼の肌に包まれ、その熱量を感じながら、彼の唾液を啜る。

 あなたは、彼と舌を絡ませながら肉厚なペニスを握った。握っただけだというのに彼のペニスはムクムクと膨らんでいく。雁首あたりを爪弾くように擦れば、あっという間に我慢汁が滲み始める。そしてキングオブマッスルは、あなたの生臭い唾液を飲み下しながら、完全なる勃起に至る。

「本当に射精したくありませんか?」

「私は、ヒーローだ。ヒーローは決して自ら射精を望むことはな――」

「敬礼しなさい」

 唐突に与えられた命令に対するキングオブマッスルの反応は早かった。彼は表情を引き締めると、あなたに向かって右腕を曲げて軍人のように敬礼した。力強く上腕二頭筋が力瘤を作り、黒々と繁る腋毛が晒される。部屋を満たす男臭さがより一層、増して感じられた。

 よくできました。あなたは、ヒーローの頭を撫でた。

*

「始めなさい」

 部屋に響くあなたの冷たい声。その声に従い、彼は自身のペニスを扱き始めた。既に亀頭を濡らしている我慢汁を拭うように指先で絡め取り、塗すようにしながら勢いよく扱き始める。

 あなたは部屋に置かれたモニタの電源を入れた。

「助けてッ、キングオブマッスルッ!」

 モニタからキングオブマッスルに助けを求めている女性の声が流れ始める。映像の中の女性は、暴漢に襲われていた。

 キングオブマッスルはペニスを扱きながら、食い入るようにその映像を見つめている。映像の中の女性がキングオブマッスルの名前を呼んで助けを求めるたびに、僅かにペニスを扱く、腕の動きが早くなるようだった。

 あなたは女性物の下着をキングオブマッスルに差し出した。

「その下着は、彼女が履いていたものです」

 あなたは耳元で囁いた。

 キングオブマッスルは眉に皺を寄せ、初めて大きく表情を歪めた。下着を握る腕は、僅かに震えている。

「彼女は君の名前を呼んで、助けを求めています。ヒーローとして彼女を助けたいとは思いますか?」

「私は……ヒーローとして彼女を助けたい、しかし……」

 キングオブマッスルの呼吸は荒くなり、彼の肉体は微細な震えを見せ始める。彼は目を瞑り、強く歯を食いしばっている。

「私は、正義に全てを捧げたのだ。どんな困難にも打ち勝つと誓った。彼女を助けたいという感情は、私にとって非常に大きな試練だ。しかし、私はこの試練を乗り越え、命令通り射精してみせる」

 キングオブマッスルは握りしめた女性の下着ををゆっくりと鼻先に近づけていく。そして、大きく深呼吸をした。

「助けたい……私は、彼女を助けたい……」

 キングオブマッスルは堰を切ったようにペニスを扱く腕の動きを早めた。何度も何度も深呼吸をしながら、ペニスを扱き続け、少しずつその身体は弓形になっていく。

 あなたは、ワイングラスを彼のペニスの先端に位置するように調整する。

「出しなさい」

 あなたがそう言葉を発すると同時に、キングオブマッスルは大きく腰を突き出した。ワンテンポ遅れて、鈴口が大きく膨らむと勢いよく白い迸りが吐き出され、それはあなたのワイングラスに注がれていった。ムッとするような香りが広がっていく。キングオブマッスルは、ペニスを絞り、最後の一滴まで余すことなくワイングラスに注ぎ切ると、膝をついた。

 ワイングラスの中の新鮮な精液をあなたは目で楽しむ。ゼリーのような濃厚な精液だった。

「よくできました」

 あなたはキングオブマッスルに労いの言葉をかけ、ご褒美を与えることにした。キングオブマッスルの口元にワイングラスを近づけて傾ける。彼の吐き出したばかりの精液が、とろりと舌の上に流れる。あなたが一言、飲み干せように命じさえすれば、それは彼の胃のなかに落ちる。それどころかこの正義のヒーローは、グラスの底まで舐り、磨き上げることすら厭わないだろう。

 この部屋はあなたの部屋であり、部屋の中の全てはあなたの思うがままなのだから。

Comments

Hypno

nice come back!