(未推敲)式典01-05 <6,500字くらい> (Pixiv Fanbox)
Content
ヒーロー協会の本部の最上階。
大ホールには、ヒーロー協会に所属する大勢のヒーローが一堂に会している。任務の都合などで、参加することができないヒーローも少なくはないが、若手のヒーローを中心に多くのヒーローが、このホールに集結していた。この日、開催されるのはマンリー・マンというヒーローがブライトネス級に認定されたことを記念する式典だった。
ブライトネス級というのは、ヒーローの持つスーパーパワーが一定の水準以上に達したことを認定する等級だ。
ヒーローがヒーローとしての力を行使する際には、ヒーロースーツと呼ばれるナノテクノロジーによって開発された特別な衣服を着用する。
ヒーロースーツは、アウタースーツとインナースーツの二つに分かれており、直接的にスーパーパワーを制御するための機能を持つのはインナースーツだ。そのインナースーツは、スーパーパワーの強さに応じて眩い輝きを放つ。
ブライトネス級と呼ばれるのは、そのインナースーツの輝きに由来している。ブライトネス級ヒーローの圧倒的な輝きは、真の正義の輝きとも呼ばれる。
ヒーロー協会の有するヒーローの数は、数百にも上る。しかし、現存するブライトネス級のヒーローは、世界に数名しかいない。ブライトネス級に達するというのはそれほどの偉業なのだ。
ホールに集まったヒーローたちが、式典の開始を待ちかねていると、壇上に初老のヒーローが現れる。彼は、このヒーロー協会の設立者でもある会長のアドミラルだった。
アドミラルの登場に開会の宣言を期待したヒーローたちだったが、彼の姿には違和感があった。
彼は、アウタースーツを着用していないのだ。
ヒーローパワーを制御する機能を持つインナースーツと違い、アウタースーツはヒーローの身体をプロテクトする役目を持つ。
自分の下着姿を好んで衆目に晒す人間がいないように、ヒーローもインナースーツのみを着用した姿を人前に晒すことは滅多にない。特にこれはブライトネス級認定を記念するための式典だ。こんな公の場に、アウタースーツを着用せずに姿を晒すことは常軌を逸している。
スパンデックス素材のような質感で、見た目はスポーツウェアに通ずるものを感じさせるアウタースーツ。一方でインナースーツは、白い極薄のタイツのようでピッタリと身体に張り付いており、遠目にはボディペイントのように見える。
壇上に現れたアドミラルも、その鍛え上げられた筋肉の作る雄々しい身体のラインがくっきりとインナースーツに浮かび上がっている。それどころか、堂々と胯下に鎮座する男性器の形すらも晒しているのだ。
アドミラルがインナースーツ姿であるということがあまりに異常であるせいか、多くのヒーローは最も重要な違いを見落としていた。それは、本来純白であるはずのアドミラルのインナースーツの色が、わずかに黄色味がかったクリーム色に変化しているということだった。
「ヒーロー諸君。本日は、マンリー・マンがブライトネス級の認定を受けたことを記念するこの式典によく集まってくれた」
初老のヒーロー、アドミラルは堂々とその深みのある声をホールに響かせた。その表情は、頼り甲斐のあるヒーローそのものだ。しかし、それはホール内のヒーローが騒めいていることをまるで全く認識していないかのようで、その違和感をより一層強調している。
「それでは私のような老骨のつまらない挨拶は抜きにして、本日の主役であるマンリー・マンに登壇してもらおうか……といいたいところだが」
アドミラルはそこで言葉を切ると、重量感のある自らの陰嚢を掌で握った。そして、マッサージするように揉みほぐしながら、熱い吐息を漏らす。
「フーッ」
唐突な痴態にホールは一瞬、静まり返る。
「ヒーロー諸君。その前に君たちは、私たちヒーローを支配する唯一の神に、我々の肉体と魂の全てを捧げるに相応しい正装に着替える必要がある」
そう言って、アドミラルは右手を掲げた。
ホールに無機質な電子音が無数に響き渡る。
それは、ヒーローたちが装着しているブレスレットから発せられていた。
ナノテクノロジーの技術の粋を集めて開発されたヒーロースーツ。それを制御し、操作するための装置がブレスレットだ。これは、ヒーローがヒーロースーツ姿に変身する際にも使用される。ヒーローの意思を感知して、自在に操作ができ、ひとたび変身する意思を示すだけで、瞬時に物質化したヒーロースーツを身に纏うことができるのだ。
そのブレスレットの表示盤には、「BRAINWASH」という文字が大きく表示されており、赤く明滅していた。
明らかな異常事態にヒーローたちはブレスレットを操作しようとするが、もちろん彼らの操作に、ブレスレットは一切反応しない。
するはずがなかった。
なぜなら、彼らのブレスレットの真の所有者は私なのだから。
私は、悠々と式典の壇上に足を踏み入れる。
すると、アドミラルはその精悍な眼差しを私に向けて、まるで軍人のようにきびきびした所作で、力強く敬礼してみせた。
「ヒーロー一同、正装への『変身』を開始しましたッ!」
報告に頷きながら、私は指先を下に向ける。アドミラルは、私の意図をすぐさま察して、四つ這いになる。私は彼の肉付きのいい背中に腰を下ろした。
壇上から見るヒーローたちの『変身』はきっと圧巻だろう。
この『席』は、特等席だ。
腿の間からアドミラルの男としての象徴を握る。柔らかな揉み応え。その感触は、手慰みにぴったりだった。
さて、ブレスレットが暴走してピンチに陥っているであろうヒーローたちだが、まず彼らに起きるのはアウタースーツの消失だ。彼らの逞しい肉体を守っていたスーツは、光の粒子となって消える。そして晒されるのは、ホールを埋め尽くす筋肉と男性器の膨らみ。彼らのヒーローパワーを制御するナノテクノロジーの結晶、ヒーローが持つ第二の皮膚とも言えるインナースーツが剥き出しになる。そういう意味では、彼らは全裸を晒していると言えるのかもしれない。
「うおっ」
次に起こるのは、インナースーツの尿道への侵入だ。
敏感な尿道をこじ開けられて、その中に押し入られたのだから、屈強なヒーローとはいえ思わず声が上がってしまうのも仕方ない。
伸縮自在を超えて、液状に変化することが可能なナノテクノロジーの結晶は、ヒーローたちの持つパワーの根源に目掛けて突き進む。ヒーローたちのパワーの根源とは、もちろん彼らの陰嚢、睾丸、精巣、精管。彼らを男性たらしめるアイデンティティとも言えるパワフルな部位だ。
彼らは、自分の陰嚢から生まれてから今までに一度も感じたことのない熱さを知覚して、戸惑いを感じているはずだ。それは、彼らの男性機能が強制的に活性化させられ、過酷なまでの造精体制を確立したからに他ならない。大切な男の象徴の中にまで入り込まれ、その象徴の我が物顔で支配される感覚は、それなりに屈辱的だろう。
男性器の奥深くに侵入したインナースーツは、彼らの男性機能を乗っ取り、大量のヒーローパワーを生成する。それは無尽蔵に増殖し、彼らの精管を膨張させていく。
その結果、起きるのは強い射精感だ。
ペニスに刺激をしたわけでも、性的な想像をしたわけでもない。にも関わらず、彼らは今にも射精しそうな感覚を知覚し、それが膨れ上がっていく。思わずペニスを掴み、抑え込もうとするヒーロー。しかし、ペニスは所有者の意思に逆らい、力強く勃起し、射精を渇望してしまう。男性の身体というのはそういう仕組みなのだ。
そして、ヒーローたちが強い精神力で、射精を抑え込もうとすればするほどに、皮肉にも内圧は高まっていく。強靭な精神で抑え込もうとも、彼らの男性機能はすでに完全に支配されている。耐えれば耐えるほど、次から次に造精されてしまうのだ。
そして限界まで圧力が高められた結果、起きるのは爆発的な射精だ。
「ち、畜生ッ!」
通常の射精とは比べ物にならないほどの質量が、尿道を駆け上がり、背筋に突き抜けるような快感が走る。何倍も長く続く射精によって生じる喜びは、最高に気持ちがいい。だからこそ、余計にヒーローは悔しいのだろう。しかし、男に生まれた以上、その喜びに屈する他ない。
逞しく勃起したペニスから勢いよく噴き上げた『それ』は、決して精液ではなかった。
中空に吐き出された『それ』は尿道の奥深くに繋がったまま、まるで意思を持つかのように粘り、ヒーローたちの肉体に張り付いた。
『それ』は、ヒーローの造精したエネルギーをたっぷりと吸収したインナースーツそのものだった。尿道内に逆流したスーツが、射精により再び吐き出されたのだ。
ヒーローの着用するインナースーツは、本来は穢れのない白さを誇っていた。しかしながら、射精によって吐き出された『それ』は黄色味がかったクリーム色をしている。その色は、まるで長期間禁欲した末に吐き出された精液の濃厚さを証拠付けるあの色のようだ。
射精によって吐き出された『それ』と入れ替わるように、再び尿道の中には真っ白で無垢なままのインナースーツが逆流していく。そして、睾丸内で産み出され続けるエネルギーを吸収しながら瞬時に膨張してすぐさま吐き出される。それは、ヒーローたちの屈強な精神を蝕むような快楽のループだ。
身悶えしながら大量射精を繰り返すヒーローたちの姿は、まるでヒロイックな噴水のモニュメントのようだった。
男たちの雄々しい喘ぎが、音楽となってホールに満ちていった。それを奏でるヒーローたちが極楽としか言いようのない幸福の最中にいるのだから、まさにこれは天上の音楽とでもいうべきだろう。
私は、男だけに許された快楽が彩られる天国のような情景を堪能しながら、文字通り特等席と化したアドミラルのペニスを弄んでいた。
アドミラルは老齢のヒーローにも関わらず、非常に強い男性機能を維持している。そのため『それ』の生産力も、若手のヒーローに引けを取らない。揉み応えのある陰嚢の大きさが、彼の精力の強さを物語っている。
この世界におけるヒーローの力の根源は、精力である。
精力とはすなわち、精子の生産能力の高さに他ならない。そのため、ヒーローとは一様に非常に発達した男性器を持っていなければならない。そうでなければ、ヒーローとして相応しくないからだ。
ヒーロー協会の創立者であり、ひとつの時代を作り上げたアドミラルが、年老いてもなお、強い精力を保っているのはそのためだ。
ヒーローとして鍛錬し、その力を増すほどに、ヒーローは男性器を成長させなければならない。強いヒーローほど、強い男性器を持つべきなのである。
私は、脈打つアドミラルのペニスを腿の間から扱きあげていく。溢れんばかりに成熟した性器は、まさにヒーローの鑑だ。
「フーッ!! フーッ!!」
少し亀頭を指の腹で擦り上げてやっただけでこれだ。しかし、これくらい敏感な反応を示すほうが、ヒーローらしいと言える。
気まぐれに肛門に触れながら、刺激を続ける。
「ヒーロー協会会長ッ! アドミラルッ! せ、洗脳汁を射精しますッ!」
括約筋がきゅっと締まったかと思うと、びゅるびゅるとアドミラルは射精した。既にクリーム色と化していたアドミラルのインナースーツの色よりも、さらに黄色味を帯びたその液体が床に撒き散らされる。
こってりと粘ついた液体はその液体は、残念ながら洗脳汁などと呼べるような代物ではない。それは老齢のヒーローが射精した、ただの臭くて濃い精液に過ぎなかった。
ホールで射精を続けるヒーローたちもそろそろクライマックスを迎える頃だろうか。
「い、一体、何が起こっているんだッ!」
ヒーローたちが、ペニスから吐き出し続ける『それ』は、彼らの身体を少しずつ這い上がっていく。『それ』に侵食されて、彼らのインナースーツは、徐々にクリーム色に染まっていった。
ドロドロした粘液が、腹を這い、迫り出した逞しい胸筋の谷間を伝い、喉元に到達する。
『それ』がどこを目指しているのか、ヒーローたちは勘づき始めている。しかしどうすることもできない。
インナースーツはそれ自体がもはや布の体裁を保っていなかった。全体が粘液の膜で覆われており、身体を動かそうとするたびにネバネバと糸を引き、ヒーローたちの動きを強固に封じている。
ヒーローたちはなすすべもなく、身悶えながら無意味に足掻き続けるしかない。
『それ』は、ヒーローたちの首筋を伝い、ついに頭部に到達する。ヒーローたちは必死に顔を逸らそうとするが、当然逃れることはできない。
抵抗虚しく、『それ』はインナースーツがカバーしていた本来の領域を超えて、ヒーローたちの頭部を丸ごと飲み込む。激しくもがこうとするたびに、身体を覆う粘液が大きく波打ち、その動きを抑え込んでいく。次第に必死に抵抗していたはずのヒーローたちの動きは緩慢となり、『それ』も本来のインナースーツのような質感に落ち着いていく。
頭部を含めて、文字通り全身がタイツのような『それ』に塗り固められ立ち尽くすヒーローたちの姿は、まるで大量に並べられたマネキン人形のように見える。
一般人向けのマネキンではなく、筋肉質でヒロイックなヒーローを模ったマネキンだ。しかし、その静寂は長くは続かない。ホールに並べられた大量のマネキンたちが、ひとつ、またひとつと震え始める。頭部を覆っていた『それ』は再び波打つと、ヒーローたちの耳や鼻の奥へと勢いよく吸い込まれていく。あたかも着床を目指して泳ぐ精子のように、乳白色の『それ』は彼らの脳を目掛けて進んでいった。
再びヒーローたちの顔が晒されたとき、彼らは一様に白目を剥いて、壊れた玩具のように激しく身体を痙攣させた。そして、ぎこちなく逞しい腕が動き、右手は額に擦り付けるようにして敬礼の形を取り、左手は自らのペニスを握って扱き始める。
彼らは、喘ぎとも認めづらい「あ」や「お」などの短い音を喉から発しながら、勃起したペニスを刺激し続ける。まさにボディペイントのような状態で、はっきりと形が分かる睾丸は徐々に持ち上がり始め、絶頂が近いことが分かる。
私は、自分の装着しているブレスレットに目を落とす。表示を確認した瞬間に、ブレスレットから乾いた通知音が鳴った。
それは最終洗脳処理を実行するかどうかの確認だった。
迷うことなく私は、ブレスレットをタップし、許可を与えた。
その瞬間、ホールにいるヒーローたちは、それぞれが身体を背骨が折れそうなほど弓形に反らせる。一拍の間を空けたあとに、彼らのペニスから白い迸りが一斉に放たれた。
果たしてそれが『それ』だったのか、それとも正真正銘彼らの精液だったのかは私にも分からない。しかし、その量と匂いの強さから彼らの陰嚢の中で混ざり合り、かき混ぜられて生まれた濃厚なクリーム状の何かだということは確かだった。
ホールは、ヒーローたちが放った体液で乳白色に彩られている。鼻を刺すのは強烈な精液の匂いと、むせ返るような男たちの汗の香りだ。
そして壮絶な射精を終え、ゆっくりと姿勢を正すヒーローたち。背筋を伸ばし、敬礼し続ける彼らの瞳は、正義への情熱を胸に宿すヒーローが持つ輝きそのものを宿していた。その精悍な眼差しは、壇上にいる私に向かって一心に向けられている。
その状態で彼らは、一斉に口を開いた。
「ヒーロー協会、ヒーロー一同ッ! 洗脳射精を完了しましたッ! 我々ヒーロー一同は、逞しく鍛え上げた肉体と魂、そして成熟した男性器の全てを捧げることを誓いますッ!」
一言一句、乱れることなく言い切った彼らは、決してマネキン人形などではない。彼らは、頼り甲斐すら感じさせるヒーローらしい精悍な表情のままで、自らの全てを私に捧げると宣誓しているのだ。宣誓の内容さえ除けば、限りなくヒロイックな姿を見せるヒーローたちに、私は満足して頷いた。
ヒーローたちのブレスレットの赤い明滅は止まっている。
そして、操作盤には「DONE」という言葉だけが静かに表示されていた。