マゾカトラズ11 (Pixiv Fanbox)
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「それでは牡奴隷にはそれぞれ、今から右足と左足をそれぞれ五分づつ嗅がせてもらいます」
椅子としての任から解かれたケイと瑠美の牡奴隷はそれぞれ足元に這いつくばっていた。
顔の先には履きこまれ、くたびれたパンプスが今か今かと脱がされるのを待ちわびているように揺れている。
逸らした爪先でかろうじてひっかかっているパンプスからはすでに酸っぱい臭いがするはずだ。
そこに詰まっているのは充満した、女性にとって嗅ぐことなどありえない不快な悪臭。
でも、それを嗅がせるとなると話は別。
納豆臭い? 牛乳の腐った臭い? カビとチーズの臭い?
どれでも関係ない。
そんなくっさい臭いを惨めで憐れな生き物に嗅がす行為はとても楽しいからだ。
皆美も瑠美も罪悪感など欠片もなくこれからも行為を楽しむことしか考えてなかった。
「フフフ、ちゃんと私の臭いを覚えるのよ? もし間違えたりしたら鞭で気絶するまでお仕置きしてあげるわね?」
皆美の言葉に震え上がるケイ。
(フフフ、昨日はとっても嫌そうだったけど今日はどうかしら? 嫌悪感より恐怖が勝つのかしら? でも、臭いって思いは消えないのよね? それでも、お仕置きが恐いから嗅ぐのかしら? どうするのか楽しみね)
皆美にとってはどちらでも楽しい。
昨日は嫌がったケイがどんな反応をするのか楽しみだし、ここで臭いを嗅ぐのを拒否して、臭いを覚えれなければ、お仕置きが待っているのだ。
「ほら、しっかり覚えろなさいよ? お前が外したら私が恥をかくんだからね! 外したら死にたくなるほど拷問してやるから!」
隣で叱咤する瑠美もまた実に楽しそうな表情だった。
人間は自分が傷つくことなく相手を虐げることを好むと聞いたことがあるが、本当だと、瑠美も皆美も思う。
絶対に抵抗できない奴隷をいじめるのは二人の優越感を限りなく満たすのだから。
「それでは――はじめ!」
玲子の声に皆美と瑠美は爪先でカタン、とパンプスを床に落として爪先を現しにした。
まだ、仕事を始めたばかりだと言うのに、通勤だけでしっとり湿ったパンストの爪先は、パンプスの中で熟成された汗を幾重にも吸い、すでに強烈な臭いを発している。
「ほら、もっと鼻を押し付けないと臭いが覚えられないんじゃない?」
「アハハ!豚みたいに鼻息荒くして……。そんなにご主人様の足がいいのかしらねぇ!」
ケイと瑠美の牡奴隷に投げかけられる言葉が容赦なく精神をズタズタにするが、二人の――いや、二匹の奴隷は必死に鼻を突き出された爪先に押しあて臭いを嗅いでいた。
スー、スー、スー!
フー! フー! フー!
「フフフ、もっとクンクン嗅ぎなさい。そんなんじゃ、臭いを覚えられないでしょ?」
スッ! スッ! スゥゥゥゥ!
「ほら、古川さんの牡奴隷は鼻が潰れるくらい嗅いでるわよ? お前もそれくらいしなきゃダメでしょ? 下等な牡奴隷はおつむが弱いんだから、死ぬ気で覚えれるようにしないと」
フー!フー!フー!
瑠美が爪先を開くと牡奴隷はパンストの生地が鼻を覆うように必死に鼻を擦り付けた。
「ほら、ケイも」
負けじと皆美も同じように指を開き、一番臭いのする場所を嗅げと指示すればケイは足の裏全体に顔を押しあてた臭いを求める。
(なんて惨めなのかしらね。足の裏……私には一番身体の下にある足の裏に顔を……人間の、自分の象徴を押しあてて……しかも、洗ってもない汚い足の臭いを必死に嗅いで……)
皆美はうっとりと頬を染めていた。
ケイが惨めになればなるほど自分が優れた立場にいると実感できるのだ。
もっともっと貶めてやりたい。
皆美は下腹部がきゅぅぅぅぅ、と熱くなるのを感じながら爪先をそらし、ケイの顔全体を足の裏に押しあてさせる。
(フフフ、私がこんな気持ちになってるのにケイはきっと心のなかでは泣いてるでしょうね。昨日の夜よりも臭いがしないから覚えるにはかなり強くかがないといけないし)
皆美の予想は正しかった。
昨日は四つん這いのままでも臭うほど強烈な臭いだった皆美の足だが、まだそれほど歩いてもいないせいであの強烈な臭いは立ち上るほどではないのだ。
勿論、足元で顔を近づければ臭いはする。
だが、あの前日の強烈さのせいもあり、多少の臭気では、顔を押しあてるほど近づけないと臭いがしない気がしたのだ。
「古川さんも阿比留さんも臭いを覚えさせるだけでは勿体無いですよ? 時間は有効に使いましょうね?」
自分の牡奴隷の背中にどっかりと座っていた玲子はストップウォッチで時間を計りながら、小さなリモコンを振ってみせた。
「あ、すいません。すぐにします」
「こいつがあまりに気持ち悪くて笑えたから忘れちゃってたよね」
皆美と瑠美は机に置きっぱなしにしていたリモコンに手を伸ばした。
(こんな楽しませて貰えるもの。ケイにもご褒美をあげないとね?)
皆美も瑠美も自然と嗜虐的な笑みを浮かべた。
それは、このリモコンを押せば足元の二匹はさらなる苦しみを味わうのがわかっているからだ。
二人の女神は足元の家畜への思いやりなの一切なく躊躇せずにリモコンのスイッチを入れる――。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!
「「ううぅぅぅぅぁぁぁぁ!」」
足元で二匹の奴隷が悲鳴を上げて震えた。
あまりの過敏な反応に皆美と瑠美は思わず笑い声をあげてしまう。
その間もリモコンのスイッチは入れっぱなしだ。
「ちょっと! 何崩れてるのよ! 足にキスするのは許してないわよ? しかも、消臭だけで振動マッサージは命令してないんだけど? ……フフフ!」
「アハハ! ちょっとチ●コのローター揺らしただけでそんな感じちゃうの? これからの時間はずっと臭いを嗅がせながらローターのスイッチ入れとくからね!」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!
「いいぃぃぃぃぃ!」
そう、皆美と瑠美が手にしているリモコンはケイと瑠美の牡奴隷のチ●コに装着されているローターのスイッチだったのだ。
マゾ体質開発用に特注されているローターは市販のものよりも遥かに強い刺激を与えるだけでなく、刺激のバリエーションもある。
「最強だと刺激が強すぎた? 今度は波にしてみようかしら?」
皆美は小さい子供が昆虫の足や羽をもぐ様な無邪気にともいえる表情でスイッチを弄る。
そこに憐れみなどなく、好奇心が赴くままの行動だった。
ヴヴ、ヴヴ、ヴヴヴヴ、ヴ、ヴヴヴヴ。
「ああああああ!」
激しく震えていたローターは今度は強弱を小刻みに変え、快感はまるで引いては押し寄せる波のようにケイのチ●コを刺激させ、身を狂わせる。
臭いを覚えようと必死に嗅いでいるのに、チ●コをまさぐられる快感が強くて集中できない。
このままだと、罰を、与えられる。
ケイは歯を噛み締め、少しでも雑念を払おうと念じながら必死に目の前に聳える足の裏に顔を押し付けて臭いを嗅ぐ。
もはや、昨日は感じた臭い、と言う思いはなく、ただただ必死に臭いを記憶しようとしていた。
「ははっ! これ最高じゃん! お前たち牡奴隷の汚いチ●コに触れなくても勝手に開発できるんだから!」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!
「がぁぁぁぁぁぁぁ!」
隣でローターのスイッチを最強にした瑠美は高笑いしていた。
昨日は臭いです、などと言ってえずいていた牡奴隷がその臭い足に自ら顔を押しあてて臭いを嗅いでいるのだ。
しかも、わざと今日の夜にさらに苦しめてやろうと2日連続で履いていたパンスト。
熟成した臭いはさぞ強烈だろう。
もしお仕置きがなければ、ローターで快感責めがなければ、簡単に覚えれると呼吸を浅くしていたはずだ。
だが、ローターでの責め苦が邪魔をしているので、必死に臭いを嗅いで記憶に刻むしかないのだった。
(あの昨日の態度が嘘みたいね! あ~気分いいわ🖤)
そして、ローターによって快感を与え続けられたケイと瑠美の牡奴隷はもうこの足の臭いを、ただの臭い臭気、とは感じることはできなくなる。
快感=足の臭い、と身体に強制的に刻み込まれているのだから――。
「ほら、これからはこの臭い足で感じる身体になるんだから、もっとありがたく嗅ぎなさい。まだ反対もあるんだから」
「あはは! こんなので発情する身体になるとか、まじで惨めだね! 今夜は顔にパンプス被せて発情地獄にでもしてあげるから楽しみにしとくのね! ほら、そろそろ反対よ!」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!
ヴヴ、ヴヴ、ヴヴヴヴ、ヴ、ヴヴヴ!
「「うごぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」」
楽しげな二人は優越感とサディズムを満たし、二匹の憐れな男だった生き物は快楽なのに地獄へと続く泥沼へと転がり落ち、苦悶の声をあげる。
光と闇。
強者と弱者。
支配者と被支配者とを浮き彫りにする十分間は、皆美と瑠美にはあっと言う間であり、ケイと瑠美の牡奴隷には何時間にも感じられる時間となるのだった。
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