マゾカトラズ 小人玩具前編 (Pixiv Fanbox)
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「………………はっ!」
ケイが目覚めたのは見覚えのある部屋――の檻だった。
(そうだ。確か無理やりに射精させられまくってそれから)
ビリッと腰に走る痛みと下半身が溶けたんじゃないかと思うほどの快感の連続と刺激の激しさによる地獄を思い出したケイは恐る恐る下半身へ目をやってほっとした。
あぁ、よかった。ちゃんとある。
ちゃんと感覚もあるし、大丈夫だ。
ただ、股間の――ぺ●スの痛みはまだあった。
なんというか、やりすぎた時の感じか?
虚脱感で身体が覚束ない。
気だるくてしんどい。
それに皆美もいない。
探そうにも檻には外からガッチリと鍵がかけられており、出ることすら出来なかった。
(俺……どうなるんだ?)
不安げに部屋をキョロキョロと見回していると、ガチャリ、と玄関で音がした。
ヒタ、ヒタ、ヒタ、とフローリングから足音が響き近づいてくる。
身体を起こしたケイを見て優しめな微笑みを浮かべている皆美を見ても、ケイは微塵も安心できなかった。
なぜなら、笑っている瞳には嗜虐的な光があったからだ。
「あ、起きたの? 昨日はあれから気絶したから家まで他の奴隷に運ばせたし、手間がかかって大変だったわよ」
労っている台詞なのに、背筋がゾワリとした。
「精液搾取しまくった奴隷は1日休ませないといけないから、今日はお前を会社に連れていけないのよね」
だから、調教はお休み、と言う皆美は何故かスプレー缶をもってこちらに近づいてきた。
調教が休みなら、このまま檻のなかで放置して欲しいのに……。
「先輩が休みならせっかくだし、新しい玩具の実験をする様に頼まれたのよね。テスターってやつ」
実験……。
拷問や耐久、新薬の実験台として扱われた奴隷の姿を思い出して、ケイは血の気が引いた。
それって、廃棄……。
「あ、廃棄処分じゃないから大丈夫よ。もうこれは商品化されるから、安全安心の玩具だからね♪」
それならまだましか……。
「それにもう夜だし、明日は休日だからたっぷり遊んであげるからね」
ちょっぴり安堵したケイに皆美は恐ろしい事を呟くといきなりスプレーを吹き掛けた。
ぷしゅー!
「うわっ!!」
甘ったるい香りが口と鼻を通り、思い切り流れ込んできた。
「うっ……」
なんだ……意識が……。
くそぅ……。
起きたばかりのはずのケイは再び意識を失うことになるのだった。
◆
ギュウギュウギュウ……。
「うぐっうぐぅ!」
熱い!
目が覚めたケイは顔中を柔らかい布に覆われ、強烈な熱気がこもる薄暗い空間にいた。
後頭部を恐ろしく強い力で押さえつけられて身動きがとれない。
「もががががが」
息苦しい! 熱い!
鼻が潰れて、目も圧迫されているせいでまともに状況も理解できない。
ほんの小さな情報だけでも掴もうと顔に神経を集中した。
押しつけられてる布は柔らかくて、女性特有の臭いがしてくる。
ズリズリズリズリズリ。
顔に押し当てられている物体は上下に激しく動いていて、凹凸がある様に感じられた。
ズリズリズリズリズリ。
「うぶぶぶぶぶぶ!」
顔を何度も擦られて顔が痛い。
それにこの熱気だ。
身体中が暑くて、頭がクラクラするし、逃げようとしても物凄い力で押さえつけられて逃げることもできない。
本当にどうなってるんだ!?
焦るケイだが、状況は一向に好転などしない。
むしろ、ケイにとっては悪化してきたのだ。
ジワッ……。
「うぐぅ!」
布が急に湿ってきて息がさらにできなくなった。
息が意識が……。
湿り気はさらに粘土を帯びてクチュクチュと淫靡な音を響かせ、それに比例して頭を押し付ける力は強さを増していくのだった。
う……意識が飛ぶ。
ケイはなす統べなくそのまま酸欠と熱気で意識を奪われるのだった。
◆
「…………ぅく」
酸欠と熱気で気絶したケイは、疲労感で重くなった瞼をあけて天井を見上げた。
檻の天井ではなく、皆美の部屋の天井だ。
だが、おかしい。
やけに天井が広い……??
「あら、お目覚め?」
ヌッと影が落ちたと思ったら皆美の顔がケイを見下ろしてきた。
「………うわっ!?」
ただ皆美が見下ろしたなら、こんな驚いたりはしなかった。
だが、見下ろしてきた皆美の顔の大きさは自分の身体よりもずつと大きかったのだ。
巨大な瞳も、瑞々しい唇も、そこから覗く歯も全部が大きくて、美人なのに見ているケイはその圧倒的な大きさに恐怖を感じた。
何せ、昨日までは大人と子供の体格差程度だったのに、今の大きさの差は人間と高層ビルほどもあるのだ。
「な……な……な」
あまりの光景に絶句して声がでない。
何があったのか混乱したケイはただただ皆美を見上げるしかなかった。
そんな呆然とするケイを皆美は楽しげに見下ろし、クスリと笑った。
圧倒的な高みから見下ろす皆美の笑みは矮小な人間を笑う残虐な女神の笑みだ。
「フフ、なんでこんなことになってるかわからないって顔ね。まぁ、当たり前だけど。なんでケイがこうなったかはとっても簡単よ?」
皆美はスプレー缶をケイの前にドン、と置いた。
「うおっ!?」
たったそれだけだが、起きた振動に一瞬ケイが浮くほどで、大きさは身長の二倍はある。
「これわかるかしら? 店頭に並ぶ前に先行で貰ったのよ。感想を教えてほしいからって」
ぷしゅー!
「うわっ! けほっ! こほっ!」
いきなり噴射されたスプレーに咳き込むケイは煙のように立ち込めるスプレーの霧を払い目をあけて――。
「これっ!?」
二倍ほどの大きさだったはずのスプレー缶は倍ほどの大きさになり、ケイは皆美の人差し指サイズの大きさに縮んでいたのだ。
「ウフフ、下等な牡奴隷のケイでも身体で感じればわかるわよね。縮小薬βを噴霧して奴隷を小人にしちゃうのよ」
「まさか、このままで……」
「あ、時間経過で効果は切れるから安心なさい。まぁ、そのまま生きてればだけどね」
ニヤッ、と笑う皆美の言葉にケイはこれまで以上の恐怖を感じた。
この大きさでは部屋から逃げることも抵抗することも不可能だろう。
対して、皆美はその気になれば羽虫のようにケイを叩き潰すことも簡単にできるのだ。
「フフ、まぁそう簡単には潰さないわよ♪ まずは――」
ボンッ!
ベットが弾み、ケイはトランポリンで弾まされたように宙に投げ出される。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
ポス。
受け身もとれずにベットに落ちたケイだが、軽すぎてベットからはまったく反発すらない。
自身がとんでもないサイズまで縮んだ事実を突きつけられ、さらに絶望させられる。
「フフ、ほらいつもみたいに綺麗にしてもらうわよ?」
ズンッ、と付き出された足の裏はまさに壁だった。
見上げるほど巨大な足はケイの身長の軽く三倍はあり、シワの一つ一つまでもがはっきりと見える。
「ほら、昨日みたいに奉仕しなさい」
足指を楽しげに踊らせて命令する皆美だがらケイは立ちすくんでしまっていた。
動く五本の指は自分の顔よりも大きく、まるで怪物が獲物を待ち焦がれ、顎を開け閉めしているような錯覚すら覚えてしまう。
それだけではない。
(熱気が凄いし、臭いもだ)
圧倒的なサイズ差のせいか、身体中を皆美の足から放たれる熱気が包み込み、しかも生乾きの雑巾を何日も放置していたかのようなカビと生臭さが混じった様な臭いもいつもより強烈に感じられた。
まぁ、ナイロン一つの悪臭と、ゴミ袋一つ分の悪臭ならどちらが強いか考えるまでもない。
指の股から放つ臭いは圧倒的な大きさの方が遥かに強烈なのだ。
興奮したはずの臭いなのに、ケイのチ●コはそれほど大きくならず、躊躇してしまった。
(なかなか動かないわね。大きさに驚いてるってだけじゃないわよね? 私の命令に即座に従えないなんてまだ調教が足りないようね)
なかなか動かないケイに皆美は眉をひそめ、冷徹に告げた。
「ずいぶん生意気な態度ね。これはお仕置きが必要ね」
巨大な足が皆美の機嫌が悪くなったのを見せつけるように曲げ、高みからケイを見下ろすのだった。
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