君の視界で恋してる 後編 (Pixiv Fanbox)
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10/20以降は支援者限定へ。
少しずつ更新していきます。今月中には完成させますのでご安心を。
この後にローションプレイとフェラパートが控えているのですが、どちらを先にするか順番を決めあぐねていて、悩み中です。
パイズリがメインなのは揺るぎませんが。
今日は弁当ともう一つ、デカい段ボールが手渡された。
「食後のデザート……ではありますが、こちらは食後、歯を磨いてから開封してください」
食事を終え、言われた通り歯を磨く。別に言われなくても毎回歯は磨くが。
このサイズの段ボールは初めてだ。フィギュアが梱包される時のサイズ感である。
「さてと……」
段ボールの蓋を開ける。
「…………え」
一瞬、脳が理解に苦しんだ。寒気がした。
段ボールの中には色やデザイン、サイズまでもが異なるデカブラの数々が十把一絡げに詰め込まれており、その下着に包まれながら少女が眠っていたのだ。
誰だ、この子は。
見ようによっては、花入れの儀に見えなくもない。棺桶が段ボールではさすがに格安プランも甚だしいが。
生きているよな……?
「…………」
少女の瞼が静かに開く。目と目が合った。
そりゃあ死なれていたら困るが、見知らぬ少女が僕の部屋で目覚められるのも同じくらい動揺する。
「あ……ちょっと……」
僕が言葉を紡ぐよりも先に、少女の足が下着入り段ボールの縁を跨いだ。玄関の方へと向かっていく。
この状況……結構問題なんじゃないか。
もしこのまま外に出て、叫ばれでもしたら。
事情を知らない人間からしたら、僕がこの少女を誘拐したと思うだろう。渡された段ボールの中に少女が入っていたなんて言い訳を、果たしてどれくらいの人間が理解してくれるのかわからない。ましてや、運送会社を介していない、直接渡されたものだ。
追えない。
手にも負えないこの状況を打破する策を思案するが、正着手は浮かび上がってこない。
しかし、すぐに少女が玄関から戻ってきた。
何がしたかったんだ。
「えっと……君は誰?」
僕の誰何に少女は答えない。
代わりというべきか、見ればわかると言う意思が込められた、ある変化が身体に起っていた。
徐々に。それでいて着実に。
見る見る内に肉体が成長していく。大人の女性らしい艶やかな丸みを帯びていく。
圧縮されたマットレスが大きく膨らむように、何倍にもサイズが増した。
人間では起こりえない、膨張現象。
あろうことか、少女は雨間さんになった。彼女は先ほど配達していたというのに。
「あれは分身ですよ。オリジナルは……この私です」
ようやく喋ったと思えば、自身の顔を指差してそう言った。
「無事、侵入できました♡」
わざわざあんなことをしなくても、身長差のある彼女であれば力づくでもいけただろうに。
ははん、さては僕を驚かそうとしたな?
「他人に見られたり、動画が残ると面倒ですので……。今から犯すわけですし」
「…………」
荷物に隠れたのは、ただ単に事件を隠蔽しようとするためのものであった。
それはそれでサプライズなのには変わりないが、え……僕、今から犯されるの?
雨間さんに?
「乳魔と言う存在を知っていますか?」
状況を飲み込めず、あたふたする僕に、雨間さんは愚問を投げかけた。
乳魔。それは乳房の発育が著しい淫魔のことであり、強い母性本能を持つと言われる空想上の存在。
エロコンテンツではそう説明されている。
今更驚くことはない。
空想上の存在と頭で分かっていても、実は存在するんじゃないかと淡い期待を持ってしまう。
高身長と常人離れしたバストサイズ。それらを見て、もし乳魔ならえっちだなと思うことは健全な男子なら仕方のないことだ。
雨間さんは優しく微笑む。
「もちろんご存じですよね? 乳魔が出てくる漫画を頻繁に眺めておりましたし。パイズリシーンでは高確率で抜いていらっしゃいましたね♡」
「な、なんでそれを……」
雨間さんは片手を右目の前に翳した。
「視界が途切れることありませんでしたか? あとは……私の出てくる夢を見たり」
「ありましたけど……」
だから何で知っているんだ。視界の途切れに関しては、弁当をもらう際に発症していない。それに雨間さんが出てくる夢なんて、夢を見せている本人くらいしか心当たりが……。
……つまり、そういうことなのか。
「正確にはあれは夢ではありません。私のリアルタイム。興奮しすぎて最後まで見れていなさそうでしたが……。前者に関してもまとめると、視界の支配です。相手に自分と同じ視界を見せたり、逆に相手が見ている視界を共有したり……」
毎晩、眠っている時に雨間さんが出てくる夢を見ていたのではなく、雨間さんの実生活を見せられていた。
「もちろん、官能的な夢を見せてあげることも出来ますが、さすがに距離が離れては難しいですから。今夜からはそれも可能ですけれど」
同棲生活楽しみですね、と続けた。
実際、好意はあったし、願ったり叶ったりだが。
僕に扱えるような恋人ではない。
そもそも人なのか?
「扱うなんて酷い言い草ですね。私は物ではありませんよ? 化け物ではありますが。それに扱われるとしたら、どちらかと言うとあなたの方です♡」
にこりと微笑む母性に満ちた顔を見て、全身に悪寒が走った。恐怖で声を出すことすらままならない。
過保護、過干渉、過不及。
弁当屋の姿では感じなかった圧が——狂気的なまでの母性が溢れ出していた。
過呼吸になりかける。
「手取り20万円、好きな食べ物は生姜焼き、好きな性癖はパイズリ♡」
僕はいつの間にか給料袋と胃袋、そして玉袋報を握られていた。
「お金稼ぐ? ご飯食べる? それとも搾精?」
どうしたらいいんだ。僕はもう住所も知られているし、視界も支配されている。
絶対に彼女から逃げられない。助からない。
「全部にしますか? ラブチャットの生配信しながら授乳手コキすれば全て満たせますね♡ 乳魔なので母乳もちゃんと出ますし♡」
「……しない、です」
なんとか声を出すことができた。
「じゃあ、何をしますか?」
「何も……しない」
「え……?」
弁当屋として働く雨間さんは好きだった。愛想がいいかと言われれば、首を捻らざるを得ないが、それでも所作が丁寧で人見知りの僕でも安心して話せる印象であった。
だが、今は違う。もう変わってしまった。
依然好きなままだけれど、彼女の本性を知った今、恐怖が上回ってしまった。
「好きなのに……何もしないのですか?」
「……うん」
「そうですか……」
雨間さんが俯く。垂れた前髪のせいで表情は窺えない。人間に振られて乳魔としてのプライドに傷をつけてしまったか?
「だから……、————ッ⁉」
突如、彼女に抱き着かれた。いや、正確には抱きかかえられたが正しい。
紡ごうとした言葉を甘く潰される。
背中に両腕を回され、豊満な着衣双乳が胸板で柔らかく潰れた。カスタードクリームのような甘い香りが鼻をくすぐった。あのデカブラと同じ香りだ。
「痩せ我慢……♡」
と、耳元でねっとりと吐息交じりに囁かれた。
雨間さんは僕を抱き上げたまま、腹で硬くなったそれをさすってくる。
「ここ……こんなに大きくさせておいて、何もしないなんて……そんなわけないでしょう?」
「これは——」
「——抱き着く前から、ですよね? でも……いいですよ? 言い訳しても♡ 全部聞いてあげます♡ 最後まで話し終えたら……」
ふぅぅぅと、耳に吐息を吹きかけられ、ビクンと身体が跳ねる。こそばゆい心地良さに顔が蕩けてしまう。
「……ブチ犯してあげますからね♡」
♡♡♡♡♡