艶魔さんの濃厚舌ヌキ♡ 前編 (Pixiv Fanbox)
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リモコンで照明を消す。
真っ暗になった室内。雨戸を閉めた部屋に月明りが注がれることない。
ようやく1週間が終わった。休日の前日に早く寝るのは勿体ないが、特に用もなくダラダラ夜更かしして昼間まで寝ているよりはいい。元気がなければ休日を楽しめないというものだ。5日間の疲れを金曜の睡眠時間で帳消しにしてみせる。
寝室の扉が開いた。軋んだ音とともに廊下の明かりが入ってくる。
意気込んではみたものの、これが成功したことは一度もない。ただの一度もだ。
気になる動画や通知が気になり、寝ながらスマホを弄っていたら気づけば夜更かし……という話ではない。
最大の理由、それは僕が艶魔と一緒に暮らしているからだ。
艶魔。
美貌と肉体に恵まれた淫魔の派生形。全身からチャームを醸し出し、虜にした相手に質量を持った幻影を見せる。
何もせずとも無意識に魅了してしまう。彼女にとってそれがごく当たり前のことであり、自身が艶魔たる存在とするプライドだ。
しかし、何事にも例外がいる。
僕は彼女のチャームに耐性があった。理由は不明だ。
普通であれば容姿を見ただけで魅了されてしまうところ、僕の場合は情欲を刺激される程度で収まるらしい。
皮肉にも、彼女にとって初めての屈辱を無意識のうちに与えてしまっていた。
どたぷん……♡ と、丸みを帯びた胸部が物陰から顔を覗かせる。豊満ゆえに身体の他の部位よりも前のめりに飛び出しているのだ。
彼女が入室と同時に、ふわりと心地良い香りが部屋中に広がった。
雌香は鼻腔を突き抜けて脳へ。表情筋が解れ、思考が一瞬停止する。
「あら、私が搾る前に寝ようとするなんて、随分と度胸がついたのね」
壁に付いたスイッチを押すと、暖色の光に彼女の妖艶な容姿が照らされた。
艶のある黒髪ロング。細い眉に、つり上がった目元。左目の下には官能的な涙ぼくろがあり、色白の肌がそれを引き立てる。整った鼻梁、潤んだ唇。
胸元が大胆に開いたネグリジェ。シミひとつない色白なデコルテに、深く長い谷間を見せつける102cmのIカップ。風呂上がりにボディクリームを広げた肌はしっとりと保湿されていた。バニラの甘い香りと共に身体からは湯気が立ち上っていた。部屋の中が彼女の淫香に染まっていく。
彼女は袖織九十九(そでおり つくも)。
僕と同じ学校に通う1つ上の先輩だ。チャームを垂れ流す彼女は当然スクールカーストの上位に存在し、おまけに文武両道のため、生徒どころか教師にまで信頼を勝ち取っていた。まさに生まれながらの勝ち組。
容姿はどこからどう見ても人間にしか見えないが、その身体には艶魔の血が流れている。
「あぁ、それとも今夜は夜這いの気分だった?」
ベッドに乗り上がると、四つん這いで近寄ってきた。前屈みになったせいで露出度の高い胸元から長乳がだるんと豊満に垂れ、右へ左へ。彼女の動きを後追いするように柔らかく重たげに揺れ動く。男であれば自然と目が引きつけられる。相手が艶魔ならなおさらだ。双乳とネグリジェの間——肌と服が織りなす三角形の隙間からは良い塩梅に肉がついた腹部と可愛らしい臍がチラリと見えした。
「どこを覗いているのかしら?」
魅了に耐性があるとはいえ、性欲には従順だ。官能を誘う柔らかな曲線美は思春期の男子高校生には目に毒である。無意識に引き寄せられるからタチが悪い。
おかげで凝視しすぎてしまった。
「す、すいませ——」
唐突に顎をクイっと上げられる。目線が合った。
長い眉毛に切長の目元、涙ぼくろ。凛とした鼻に、血色の良いみずみずしい唇。見れば見るほど美人だと再認識する。
「…………」
無言の圧が重い。息が詰まる。
もともと無口で無表情、話しかけにくい雰囲気を醸し出している彼女にこうされると、よりプレッシャーが凄まじい。凄みがある。そんなこと絶対本人には言えないけど。
「…………」
長い。
……思ったよりを怒らせてしまったか?
静かに怒られるのが一番怖い。
「ムカつくわね……何で堕ちないのかしら」
口を尖らせ、小さく愚痴をこぼした。
心を撫で下ろす。僕の耐性に対する不満なら心配するほどではない。
始めのうちは相当ショックを受けていたが、今は文句を言うくらいだ。
理解不能なものを考えても無駄だという結論に至ったのだろう。
「……キスで堕とす」
「え……ちょっ、んぐぐ!?」
「んちゅ……ちゅぷ♡」
すると、強引に唇を重ねてきた。甘い果実の味が伝わる。
袖織先輩の好物はサクランボだ。今日も夕食のデザートに食べていた。毎回残った軸を口に入れて遊び始める。どうやったかわからないくらい結ぶと、軸を変わり果てた姿にしてから皿に戻す。さくらんぼの軸を結べるものはキスが上手と聞くが、彼女の場合、上手の次元が違う。
潤んだ肉感に啜られ、瞼を閉じそうになるほど心地良い快楽が走る。
食事をするための口を一瞬で性感帯に書き換えられた。
「れろ……んちゅ♡ ちゅっ、ちゅる、ちゅう♡ ん、れろ♡」
塞いだだけでは飽き足らず、舌先で隙間をこじ開け、僕の内側へ。
甘い快感に飲み込まれている間に、彼女の舌は侵入を終えていた。
「んっ、んぐっ、ん゛ん゛‼」
柔らかくザラついた舌が、僕の舌下をぞりゅぞりゅ……♡ と舐め上げる。
粘膜同士の擦れ合い。袖織先輩の唾液が染み込んだ舌肉に愛撫をされると、ぞわぞわとした電流が皮膚の表面に伝播していく。
「れろろ……ぢゅぷ♡ ぢゅるる♡ ぢゅっぷ、れろぢゅっ♡ れろれろろおぉぉぉ♡」
「お゛ッ、ん゛ぐ……ん゛お゛ッ」
気持ち……いい。
過剰な快楽が睡魔のように意識を翳め取り、頭が船を漕ぐ。
舌の動きに翻弄される。口内をヒダ肉が這い回る。
我慢汁が湧き出し、ズボンにシミを作っていた。
「ちゅぱ……軽くキスしただけでもうこんなに溢れて……」
どこが軽いキスだ。思いっきり舌を絡ませてきたくせに。
袖織先輩は唇を離すと、口を大きく開き、内部を見せつける。
「う……ぁぁぁ」
舌が4枚。上下左右に存在していた。
花びらのように華麗に、生き物のように生々しく蠢く。
彼女が複舌体質というわけではない。
これは幻影だ。いつの間にか僕は魅了されていた。耐性があるだけで、無効化にはならないのだ。
チャームに優れた艶魔とはいえ、淫魔は淫魔。淫技を仕掛けられれば簡単に虜にされる。
「吸ってあげるから……舌出して」
息が上がる。
舌を出したらやばいのは火を見るよりも明らか。
突き出した舌は十中八九彼女の口内に飲み込まれ、4対1で僕の舌がハーレム逆レに遭う。
1枚でさえ意識を持っていかれそうになるというのに、それが複数。しかも、今回は先ほどと異なり完全のアウェイ。場は彼女の口の中。僕の味方はおらず、彼女の唇が、舌が、唾液が待ち構えている。
「ほら、早く。嫌なら引きずり出すだけだけど。私に……無理矢理されたい?」
彼女は小首を傾げ、にこりと笑う。
その表情を見て鳥肌が立った。
拒めない。そんなことをしたら今以上にひどい目に遭わされる。
覚悟を決めるしかない。今度は僕が入れる番なのだ。
恐る恐る舌を出す。
「もっと……もっと思い切り」
舌を伸ばす。
「へぇ……それが限界なの? ……本当に後悔しない?」
何で見抜かれているんだ。僕の舌の長さなんて知りようが……。
まさか……キスした時に把握されたのか。
「うっ……ぐ」
筋肉がつりそうなほど舌を突き出す。
正真正銘の限界だ。
「はい、よくできました。じゃあ……♡」
潤んだ唇を尖らせ、
「ちゅっ……♡」
舌の先端にキスをした。
優しく可愛らしいキス音が鳴る。
「ちゅ……ちゅぷ♡」
柔らかく弾力感溢れた唇。さくらんぼの甘い香りと唾液のベタつき。
キスされた舌先に彼女の唇の味が伝わる。
甘酸っぱい少年少女のような軽いキス。
成熟した艶魔がそれだけで終わるはずがなかった。
「いただきます♡ はぁぁむ♡」
口内を見せつけると、上下の唇が舌の腹をにゅっちりと挟む。
限界まで伸ばさせて彼女が吸ったのは舌の半分に過ぎなかった。
「んッ……んぐぅぅッ」
濃甘な味に息が止まる。
待ち受けていたのは媚薬の海。頬を窄めた口内に唾液溜まりが出来ていた。
唾液は先ほどの比じゃないくらい甘くなっていた。
どろっどろに蕩け、蒸れた熱気を放つ。
「がッ……ん゛ん゛ッ」
メープルシロップに抱かれている気分だ。味蕾が甘々に溶かされる。
舌が少しでも動くと、マグマのようにゆったりと重々しく流動する唾液流に撫でられる。
官能的な感触にパンツの中で肉棒が跳ねた。我慢汁を噴く。
「ぢゅるる……ぢゅぷ、ぢゅるるる♡」
袖織先輩が淫靡な音を立てて濃厚に啜った。
まだ刺激に慣れていないのに……‼
意識ごと引き抜かれる舌ヌキ。
これでは艶魔ならぬ閻魔様だ。
「んぐッ……ん゛ッ、ん゛ぅぅッ」
熱く蕩けた唾液が舌ヒダの隙間に染みていく。
時間が経つにつれて鮮明に、濃厚に。
甘美な味が頭をぼんやりと曇らせる。
「ちゅぱ……ふふ、これなら舌を増やす必要はなかったかしら? 快感で目が虚ろになっているわよ?」
細い糸一本で意識を繋ぎ止めている。
今、体験したのは唇で吸われるだけ。
彼女は3枚の幻影舌が触れないようにわざと端に寄せていたのだ。
段階を踏んでいいかないと、僕が簡単に気絶してしまうから。
「はぁ……はぁ……」
恐怖と期待が心を握られる。
後頭部が床についているため、僕は上から襲いかかる彼女のキスを避けられない。頭を引けないということは、この快楽から逃げられないという意味だ。
「安心しなさい。全部使ってあげるわ……はぁぁむ♡」
舌根まで咥えられた。
限界まで伸ばし切った舌が袖織先輩の口内に包まれる。
「ぢゅりゅ……ぬるにゅるる♡ れろろぉぉ♡」
艶魔の舌フェラ。
ねっとりと下から舌小帯を舐め上げ、上から舌ヒダ同士を擦り合わせる。
「お゛……ッ‼」
喘ぎ声が漏れ、腰が大きく浮いた。
快感が強すぎる。擦れるたびに肉棒が暴れ、我慢汁が溢れ出す。
これでまだ。
淫靡な舌肉が……まだ2枚も残っている。そんなの反則だ。
左右のそれは上下のとは違い、縦向きに生えていた。常に舌体が僕の舌縁に向けられている。
「んふ♡ ぢゅちゅ……ぢゅりぢゅりぢゅりりッ♡」
「が゛ッ……‼」
左右から挟まれた。
彼女の舌溝に、舌の縁が食い込む。
熱く淫靡な口内体温。情欲を煽るどろっどろの唾液。
それらを纏ったヒダ肉が密着し、ぞりゅぞりゅと擦れる。
「が……ッ‼」
捻られる。舌表面の向きを操られる。
上、左、右。下以外の方向を変わる変わる向かされた。
袖織先輩は4枚の手札からその時その時に対面するものを必ず繰り出し、べっとりと重ねてくる。
常に舌同士がヒダを絡めて擦れ合う状態が続くのだ。
残った舌も口を咥えて待ってはいない。周りから蠢き、這い回り、追い打ちをかけてくる。
「れろえろ……れおろろ♡ れろっれろれろ♡」
「ぞりゅッ、ぞりゅりゅる♡ ずりゅ、ずりゅるぞりゅるぅぅぅ♡」
「お゛ッ、ご——」
「ちろちろ♡ ぺちっ、ちろっ、ちろちろ♡ ぺっちぺち♡」
「ずちゅ、ぬちゃ、ぬるにゅるる♡ にゅる、にゅるる♡」
艶舌の乱舞。
まるで濃厚テクを持ち合わせた四人の娼婦から一斉に舌を貪られているかのよう。
脳が処理できないほどの快楽。嗚咽すら舌フェラの音にかき消される。
舌が彼女の口内で出たり入ったりを繰り返す。
このまま僕を射精させる気だ。
理解したところでどうしようもできない。
肉棒に触れられていないのに、射精感が高まっていく。
ああ……駄目だ。
もう……イッ……。
どびゅるるるッ‼ どぷ……ぶびゅ、びゅく、びゅるるッ‼
腰が……蕩ける。
射精しないように責められ、吐き出せず溜まっていく一方の精液。
それを睾丸から一気に引き抜かれた。パンツの中に盛大にぶちまける。
「ちゅぅぅぅ、ぱぁっ……気持ち良かった?」
「は……はい……」
「それなら良かったわ。さて……どのくらい出したのかしら」
ズボンのウエストに指がかかった。
恥ずかしいが、服の中に射精した際は毎回搾精量を確認してくる。おむつを替えさせられている赤ん坊の気分だ。
パンツごと膝まで下された。
大量の精液で汚れた肉棒が外の空気に触れる。
「たっくさん出したわね……すごく美味しそう♡」
口元を歪ませ、舌舐めずりをした。
精液でデコレーションされた肉棒は、彼女たち艶魔にとってごちそうなのだろう。
亀頭の上の捕食者。恍惚に垂れた眉と赤く火照った頬。三日月のように細めた目は熱くじんわりと湿った視線を向けてくる。今にでも咥えてきそう勢いだ。キスで味わった舌技が今度は肉棒に向けられる。熱い口内で4枚の舌肉に舐め回されたら絶対に気持ちが良い。
竿の後ろには肉食動物が構えている。
胸元が大きく開いたネグリジェ。前屈みになったことで長く伸びた谷間が淫靡に晒され、勃起した肉棒の倍の長さを誇っている。烏の濡れ羽色の艶やかな髪が胸の前に垂れ、色白の乳肌を引き立てる。
豊満な乳房で肉棒を包み込まれれば最後、谷間から亀頭さえ顔を出させてもらえない。
フェラかパイズリか。どちらか一方しか味わうことができない贅沢な悩み。
どちらにせよ僕がしこたま搾り取られることは確定していた。
「射精して頑張ったおちん○ん。大好きなIカップおっぱいで優しく労ってあげるわ♡」
僕の両脚を腕で抱え上げると、柔く肉厚な太ももに優しく乗せた。
パイズリされる時の体勢。こうなってしまえば最後、彼女の気が済むまでズリ搾られる以外の選択肢はない。
潤んだもち肌が吸い付いてくる。火照った身体は心地良く、安心感に包まれた。
胸元が緩いネグリジェから豊満な双乳がまろび出そうになっている。
その状態で重心を倒し、前屈みになった。
にゅっちゅぅぅぅ♡
艶肉の波に飲み込まれる。
下腹部の上で潰れた乳肉が這う時に肉棒を巻き込んだのだ。
身体を滑らせて行うノーハンドパイズリ。
根元から先端へかけて、にゅっちゅり……♡ と濃厚に甘ズリされ、ネグリジェで作られた柔らかな乳圧に包まれる。
「んあッ……ん゛、ッく」
性欲を刺激する乳房の感触。歳が一つしかかわらない。それにも関わらず、圧倒的な母性を孕んだ肉体が僕を甘やかし、眉を垂らして見下ろす柔和な表情は鳥肌が立つほど心臓を鼓動させる。
母性に飲み込まれそうになる。
「おっぱいに甘噛みされただけで……ふふ、凄い暴れているわ♡」
谷間で咥えられたチ○コが双乳の合間から亀頭の先を出す。
ノーハンドのたった半擦りでも快感が凄まじく、一瞬で快楽の虜にされた。
尿道内を満たす精子交じりの我慢汁。それを抑えきれなくなった鈴口がパクパクと開閉し、細く長い涎を垂らす。
「勘違いしてない? これは搾精じゃなくて射精後のマッサージよ?」
口ではそう言っているが、袖織先輩は身体を前後に動かした。
全身を使った大きなズリ動作。
あえて乳肉を締め付けないことでじわじわと射精へと導き、時間をかけて満足感の高いまったりとしたパイズリとなる。
「あッ……くぁぁッ‼ これ……ちがッ、ぅぅぅ」
優しい乳圧が睾丸に響く。中身を吐き出そうとヒクつく。
あたたかく濃厚。精巣を蕩かす甘撃。
102cmのIカップが肉感たっぷりに擦れ、精子作りをねだる。頬ずりするかのように絡みつき、淫靡に媚びてくるのだ。
「さて、何のことかしら? 揉みほぐしてあげるから大人しくしていなさい」
柔らかな双乳が重たげにのしかかり、勃起した肉棒をにゅっちぃぃぃ……♡ と谷間の中へ埋めていく。
ノーハンドゆえに肉欲を唆る甘い乳圧。チ○コごと押し潰す重量感。
下腹部から股間を行き来する豊満な乳房が柔らかく擦れるたびに腰が浮く。
「ん゛ん゛ッ……ぁぁぁぁ」
目の前が滲む。呼吸を荒げ、左右に身を揺らして悶える。
ジワジワと染み込んでくる快感が身体の中に蓄積していった。
そんな僕を見下ろす肉食の眼差し。
慈しむように垂れた眉。妖艶に細めた目。瞳にはハートマークが浮かび上がり、完全に発情していた。
「好きなだけ声していいわ。全部聞いていてあげるから♡」
たおやかな乳舞。艶やかな技巧。
刷毛で絵を描くように、長い双乳が前後に雪崩れ、僕の身体に柔感を塗りつける。
肌色のキャンパスが鮮やかな乳肉の色に。
彼女の色欲のままに染められていく。
「ぅぅぅ……そでおり……せん、ぱい」
「あら、どうしたの? 甘えるように目をとろんと蕩けさせて」
「だし……たい、です」
「出したらマッサージがいつまで経っても終わらないでしょう?」
焦らすような刺激を延々と続けながら、僕を窘める。
今、快楽を支配しているのは袖織先輩だ。
イかすも止めるも彼女次第。
「冗談よ。ほら、降参する時みたいに両手を出して?」
「こ、こう……ですか?」
従順に両手を動かす。顔の横に手の平を晒し、抵抗の意はないことを伝えた。
「ええ、そうよ。それでいいわ」
そう言うと、袖織先輩は伸ばした手を僕の手の平に重ね、艶やかに指を絡ませてきた。
恋人繋ぎ。カップルの愛情表現。
射精するための交渉材料がこんなにも甘く蕩けたものでいいのか。
「えっと……」
戸惑う僕をよそに彼女は手を握って、ぎゅっと力を込めた。
すると、
ずにゅぅぅぅりゅりッ♡
溢れ出した双乳を肉棒の根元から先端へ。
勢い良くズリ上げた。堰き止められていた快感が、精液が一気に登ってくる。
「ん゛ん゛ぅぅッ‼」
ぶっびゅ、びゅぐッ、どびゅぅぅぅッ‼
谷間から迸った精液が、寝転がる僕の胸のあたりまで飛び散った。
射精しないようにコントロールした射精管理ノーハンドパイズリから搾精ズリ。
時間をかけて焦らされた分、快楽はとてつもない。意識が飛びそうなほど気持ちがいい。
「あッ……が、はッ‼」
どびゅッ、ぶびゅッ‼ びゅるッ、びゅぐッ、びゅうぅぅぅッ‼
まだ、まだ終わらない。
長い長い射精が続く。
その間もしっかりと彼女は身体を前後に揺さぶり、精液を吐かせた。
敏感な肉棒は神経が剥き出しになったかのようだ。しかし、そんな状態でも乳房は容赦ない柔感を刻んでくる。
1回の射精で大量の精液を搾り出された。
「お仕置きはこれくらいにしておいてあげる」
「はぁ……はぁ……ぅ、ぁぁぁ」
ようやく動きが止まった。
脱力した身体で息を整える。
「じゃ、じゃあ……もう」
「根を上げるには早いわよ。お仕置きの次にすることは決まっているでしょう? 他の女に奪われないように、射精させられないように、私なしでは生きていけないように……」
重い愛、支配欲を見せつけられ、乳内に包まれた肉棒が反応する。
同時に期待もしていた。これから行われる艶魔の責めがどれほどのものなのか。
「搾り躾ける♡」
心臓がドクンと跳ねる。
あまりにも妖艶な表情に自然と釘付けになっていた。
魅了されてしまった。
「ふふ……」
「なん……で……?」
幻影はどこまでも。
虜になった男を惑わし続ける。
寝転がる僕の右上に袖織先輩が現れた。
舌を増やしたように身体のパーツを弄れるのであれば、本体丸ごとの現れても不思議ではない。
僕が目を疑ったのは真横の存在だ。どういう……ことだ。
幻影が出現したのは彼女だけではない。
僕自身も……そこにいた。
「誰も自分以外を映し出せないなんて言っていないのだけれど」
僕が二人になっていた。偽物は横になった身体を起こし、無言で僕を見下ろしていた。
「はっ……はっ……はっ」
息が荒く、短くなる。
鏡の中に映った僕とは異なって動く自分と対峙した不気味な気分。
いや、これはドッペルゲンガーと言った方が正しいか。
「君が魅了されればされるほど、より鮮明に、より多く、より快楽を生み出す幻影が作れるの」
「50%。搾られる側の幻影を作るには必要な最低限の魅了度。今の君は67%ってところかしら。パイズリがだいぶ効いたみたいね」
「幻影が受けた感覚は本体にフィードバックされるようにしているわ。その方が楽しいでしょう? できるプレイも広がる。パイズリ好きな君でも今ならアレを受けてみたいんじゃない?」
袖織先輩が僕を見下ろしながら、小悪魔っぽく問いかけた。
「なに……を?」
「鈍いわね。これと……」
口を開け、長い舌を伸ばした。
実物1枚と3枚の幻影からなる淫舌。舌ヒダの隙間までびっしりと唾液が染み込んでいる。
視覚から現実離れした快感を想像させられた。
「これを使った……」
豊満な乳肉をわざと押し潰し、柔く重い感触を意識させる。
「パイズリフェラ♡」
目の前で淫靡に囁いた。
脳に絡みつく声音。情欲に訴えかける淫語。
ゾクゾクとこそばゆい電流が走る。邪な想像が頭の中に広がっていく。
「唾液まみれで淫靡に蠢く4枚の舌。乳圧がたっぷり詰まった102cmのIカップ。片方だけ選べなんて酷な話でしょう? 乳圧やズリ擦りを緩めずにフェラ♡」
パイズリフェラはパイズリとフェラ、二つを同時に味わえるから最高と思われがちだが、実際はそんなことはない。
パイズリ好きは肉棒を完全に包み込まれた状態で、谷間に満ちた乳圧を一滴も溢すことなく利用したパイズリをされるのを望む。
逆にフェラ好きは亀頭から根元まで唾液たっぷりの熱い口内で何度も飲み込まれる濃厚ストロークをされるのを望む。
故に両方同時には行えない。
本来であれば。
「これならどっちつかずの責めなんて言わせない理想形でしょう? 艶魔にしかできない幻影パイズリフェラ」
犯される側の僕が増えれば、肉棒も2つ。パイズリとフェラをそれぞれ分担して行うことが出来るのだ。
キスとノーハンドパイズリで刻まれた快感が蘇る。
片方だけでも余裕で搾精させられる淫技を同時に……。
背筋に悪寒が走る。
いったい……僕はどうなってしまうのか。
散々射精した肉棒がいつの間にか硬さを取り戻していた。