【R-18】『鬼への門』(短編小説) (Pixiv Fanbox)
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小説・イラスト:ひがみ(日上)
「かなみぃー!どこにいるの?返事して!」
暗く深い小さな山道でセーラー服を着た少女が必死で誰かを探している。
彼女の名前は「はな」、山奥の小さな村で暮らしている中学生の少女だ。
実ははなは、行方不明になっている幼馴染の親友「かなみ」を探しに来ていた。
昨日の夕方、学校帰りにかなみは突然、村奥の小さな山にある立入禁止の場所へ行こうと言った。
「ちょっと、かなみ!そこは昔からおじいちゃんたちに行くなって言われている場所だよ!」
「大丈夫だって!へーき!へーき!」
かなみはボロボロのお札が不気味にたくさん張り付けられている鳥居のような【門】を通り、そのまま行方を断った。
そして今日夕方学校が終わるとすぐに彼女の無事を信じて再びこの立入禁止の場所へとやってきた
はなはかなみを見つけるために言い伝えられていることを無視して【門】を通った。
「かなみ、本当にどこにいるのよ!はなだよ!お願い出てきて!!」
「ハなァ…」
すると少し不気味な声ではあるがかなみの声がすぐそばから聞こえた。
「かなみ?かなーーー」
はなが振り向いたとたん、はなの視界にはかなみのような不気味な【鬼】のような女の子がいた。
そしてはなは全ての意識を失った。
「みィつケタぁ…♡」
死人のような色白の肌に頭に生えた赤黒い二本の大きくてするどい角で一糸纏わぬその姿は、間違いなくかなみであった。
そしてそれがはなの【人間】として最期に見た光景であった。
翌日、行方不明になった2人を探しに男性警察官2人がお札だらけの【門】を通り立入禁止の場所へとやってきた。
すると2人の色白で全裸の【鬼】の女の子がゆっくりとがさがさと音を立てて草の茂みから迫ってきた。
「オとコォ、ミぃツケたァ…、コども…ツクろ♡」
「クすくス…ニげチャ、ダメぇ♡」
それから間もなくこの小さな山は入山禁止となった。
はなとかなみの行方は永遠にわからないままとなった。
(終)