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今日も冒険者として各地を飛び回るライラ。

そんな彼女は、とあるダンジョン内でトラブルに巻き込まれていた。

「っ…、やっぱり動けない…」

ライラの下半身は、筒状の口を持つ巨大なモンスターに飲み込まれていたのだ。

彼女はモンスターの口元を掴んで姿勢を固定していた。

一見するとこのまま丸呑みにされそうな状況だが、モンスターはライラをこれ以上飲み込むつもりがないのか、目立った動きもなく彼女の下半身を咥えている。

その様子に、ライラはモンスターが何者であるか既に見当がついていた。

「…まさかこんなところにシューイーターがいるなんて」

シューイーターとは、砂漠に生息するサンドワームの近縁種のモンスターだ。

地面に擬態して獲物が真上を通過した瞬間に、下から強襲して捕獲する。

ただし、彼らは原種とは異なり、捕らえた獲物をそのまま捕食するのではない。

彼らの好物は、人の足の皮脂が付着した靴だった。

そのためシューイーターは、冒険者たちが履いている過酷な環境で皮脂が十分に染み込んだ靴を求めて、このようなダンジョンの地面に潜んでは、彼らの靴を奪っていく中々厄介なモンスターであった。

今ライラを咥えているこの個体も、彼女のブーツの匂いに引き寄せられたのだろう。

「…気持ち悪いけど、大人しくしているしかないか」

しかし彼らの捕食対象はあくまで靴であり、食事が終わると冒険者を自然に吐き出してどこかへ行ってしまう。

そのため仮に遭遇し捕獲されたとしても、下手に攻撃を加えず靴を食べ終わるまで大人しく待つのが最善とされている。

ライラもその話を聞いていたので、こうしてシューイーターの食事に仕方なく付き合っているのだ。

ジュー。

「っ…!」

足元からやってくる不気味な音と酸味のある匂いに、ライラは思わず眉をひそめた。

最善の方法とはいえ、自分の足が食べられているという状況は気持ちのいいものではない。

シューイーターの胃壁からは、黄緑色の消化液が分泌し、狙い撃つかのようにライラのブーツにかかっていき、じわじわと溶かしていく。

「本当に大丈夫なの…?」

ブーツが食べられていく様を、ライラは一抹の不安を抱えながらただ見守るのであった。


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今日はライラの丸呑みシチュを描いてみました。

丸呑みというと必死に逃げようとするのもいいですが、消化されていくのを屈辱的な表情で黙視するのも見てみたいなと思い、今回シューイーターというモンスターに登場してもらいました。

このモンスターの元ネタは、ゼルダの伝説に登場する『ライクライク』というモンスターで、主人公が盾を持っているとそれを飲み込んだ時に食べてしまう習性があったのを思い出して、ブーツを食べるモンスターを思いつきました。

今後も機会があればシューイーターに活躍してもらいたいですね。

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