限定ショート「見てしまったオナニー」(CFNM) (Pixiv Fanbox)
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母と些細なことで口論になり、私は衝動的に家を飛び出した。
行く当てもなく自転車を漕ぎ続けて辿り着いたのは、幼い頃に両親とよく遊びに来た土手だった。
(そういえば、いつもここで休んでいたっけ……)
懐かしさに誘われ、橋の下にある一段高くなったコンクリートのスペースに腰を下ろす。
ひんやりとした静寂に包まれていると、ふいに下の方でガサゴソと枯れ草が擦れる音が響いた。
私は息を潜め、上からそっと覗き込んだ。
そこには、周囲をキョロキョロと気にしながら、藪の中へ入っていく一人の男の子の姿があった。
(……高橋くんだ。)
同じクラスの、高橋くん。
段差があるせいで、彼はすぐ上に私がいることに全く気づいていないようだ。
(もしかして、用を足しに来たのかな?)
だとしたら覗くのは悪い。
そう思って顔を引っ込めようとした私の目に、彼が大事そうに抱えていたものが飛び込んできた。
……エッチな雑誌だった。
(うわ、あんなのまだ落ちてるんだ……。)
少し呆れ、感心してしまった。
高橋くんは、藪の中にあるポッカリと空いた空間にしゃがみ込んだ。
そこは周囲から見えない、彼にとっての「聖域」なのだろう。
だが、真上に陣取る私からはその様子が手に取るように分かった。
こそこそとエッチな本を読む高橋くん、そしてそれを覗く私という変な図式が完成していた。
(もしかして高橋くん…。)
その私の希望的観測は見事に正解した。
彼はもう一度周りを警戒し、ズボンと下着を膝まで下ろしたのだ。
(……ちっちゃい。)
初めて見る、同級生の「おちんちん」。
けれど、その小さなおちんちんは、すでにしっかりと天を向いていた。
少し顔を上げれば、私の存在に気付くかもしれない。
けれど、彼は目の前のエッチな格好をした女の人に、魂を奪われたように夢中だった。
彼は地面にあぐらをかき、雑誌を足元に置くと、両手で「それ」を挟み込んだ。
(え……? オナニーって、右手で握って動かすんじゃないの?)
友達から聞いていた知識とは違う、独特なフォームに驚く。
高橋くんはまるで「火を起こす」かのように、両手で必死にこすり合わせているのだ。
初めて見るそのやり方に目が離せなかった。
(……まあ、男の子のオナニー自体、初めて見るんだけどね。)
私は妙に冷静な思考を巡らせながら、その火起こしの作業を食い入るように見つめた。
高橋くんは次第に目を閉じ、没頭していく。
「はっ、はっ……」と荒くなる息。
眉間にしわが寄り、顔が紅潮していく。
絶頂が近い。そう直感した私はそっとスマホを取り出した。
動画撮影を起動し、静かにレンズを彼に向ける。
彼の必死な顔と、必死なおちんちんが映るように。
そして――。
「……んッ!」
短い声とともに、白濁とした液体が勢いよく噴出した。
びゅっ、びゅっと放たれた精液が、エッチな雑誌を白く汚していく。
肩で息をする高橋くんの、そのふぬけた、どこか幼い表情。
(……ちょっと、可愛いかも。)
そう思ってしまった。
このまま彼が立ち去るまで隠れていようか。
そう考えた私の耳元で、悪魔が囁いた。
『ここで声をかけちゃおうよ。』
彼のプライドを考えれば、絶対に避けてあげるべきだった。
けれど、私はあっさりと悪魔に屈した。
「高橋くん、なにしてるの?」
「っ!? 吉田さん……!? なんで……っ!」
驚愕に目を見開き、私を仰ぎ見る高橋くん。
彼の目には、スマホを構えてニヤニヤと笑う本当の「悪魔」が映っていたに違いない。
彼はハッとしたように、慌てておちんちんを両手で隠した。
「もう遅いよ。全部見ちゃった。」
私はスマホを操作し、彼が独りで果てている真っ最中の動画を再生して見せつけた。
それを見た高橋くんの顔から、みるみる血の気が引いていく。
絶望に染まったその表情を見た瞬間、私の下腹部にゾクゾクとする熱い何かが込み上げた。
「お、お願い! その動画、消して! お願いだよ!」
おちんちんに白濁とした液体がこびりついたまま、彼は慌ててズボンを上げ、必死の形相で私に縋り付いてきた。
正直、消してあげても良かった。
けれど、あまりにも必死な彼の表情に、私はうっとりとしてしまった。
もっと見たい。もっと、この顔が見たい……。
もしかすると、これが私の初恋なのかもしれない。
それはあまりにも歪んだ、恋の始まりだった。
「だーめ。これは友達のグループチャットに流すんだ。みんな男の子が一人でするところなんて見たことないだろうから、喜ぶよ。」
私は今、どんな表情をしているのだろうか。
彼は、なんでそんなことをするんだ?と信じられないというような表情をしていた。
その顔を見て、私の下腹部がさらに熱くなっていることに気付いた。
「そんな……! お願いします! お金なら払います! 何でも言うこと聞きますから……!」
高橋くんは私の前で、土に頭を擦り付けて土下座した。
もし彼が力ずくで奪いに来たら、私に抵抗する術はなかっただろう。
けれど、彼がそんな真似をできない人だと私には確信があった。
「高橋くん、顔を上げて。」
その声にそっと顔を上げる。
私は彼の耳元に唇を寄せ、熱い吐息とともに囁いた。
「消してほしかったら……明日も、ここでオナニーを見せなさい。」
母親との喧嘩なんて、もうどうでも良くなっていた。
END