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前回_検査編



唯が連行されてから次の日には、より本格的な検査が行われた。

人間を展示する以上、美術館はその体の細部までも把握しておかなければならない。

レントゲン、MRI、血液検査など、多岐にわたる検査は数日間かけて行われた。



その間の検査は全て女性が担当していた。少女展示館のルールとして、作品となる少女には連行から検査、設置まで全て、男性が触れることは禁止されている。



彼女たちは皆、唯の事をとても丁寧に扱った。しかし、それは価値のある芸術作品を丁寧に扱うのと同じで、研究員たちの誰一人として唯を人間扱いする者はいなかった。唯は衣服を身にまとうことも許されず、排泄も決められた時間にしかできない。食事も固形物を一切与えられず、必要な栄養は全て点滴で与えられた。



夜は拘束具でベッドに固定され、一切身動きのできない状態で眠る。当然だが、逃げ出せるような瞬間は一瞬たりとも存在しない。そんな生活が数日間も続いていた。






数日後、すべての検査が終わり、唯の作品としての適正評価が下される。

結果は合格。唯は芸術作品として美術館に展示されることが決まった。



その後、唯をどのような芸術作品にするかの会議が行われた。展示館の出資者たちが集まり(その多くはオンラインでの参加だが。)話し合いが行われた。



その間に、唯の失踪に関する隠蔽工作が行われた。



少女展示館の出資者には政治家や警察関係者、報道機関なども存在する。それらの権力を用いて、少女展示館に連れてこられた人間たちは全て「事件または事故により死亡または失踪した」と偽装工作される。唯も同じように、事件に巻き込まれて失踪したと嘘の情報が流布された。



また、唯の家族のもとには警察組織に潜入した専属部隊員が派遣され、「捜査のための手がかり」と称して体操服や水着など、誘拐時に所持していなかった唯の私物が押収された。普通なら疑われるだろうが、少しでも娘の手掛かりになるならと家族は快く承諾してくれた。



情報の隠蔽も行われる。各種SNSやネットメディアを検閲し、少女展示館に関する情報が漏洩していないかを常時監視する。警察では表沙汰には唯の目撃情報を集めながら、それらの情報を精査して真相をうやむやにした。こうして、「一人の少女を芸術作品として展示する」という狂気じみた娯楽のために、様々な工作が行われたのであった。





数日後…。


ベッドに拘束された唯のもとに、一人の女性が訪れる。

ボサボサのくすんだ灰色の髪に、瞼の下が隈で真っ黒な女だ。



「作品No.26。調子はどうかな?」



「だ、誰…?それに、No.26って…。」



「私は佐野ニコラ、薬品開発部門の責任者だ。そしてこれから君を、芸術作品にするための下準備を任されている。作品No.26は、君に与えられた新しい名前だ。」



「芸術作品…?下準備…?」



困惑する唯に、佐野は唯の学生証を取り出す。



「そ、それって、私の学生証…?」



「レプリカだがね。これを見たまえ、名前が書き潰されている。君はこれから佐久間唯ではなく、作品No.26と呼ばれるんだ。君はこれから人権を剥奪され、人間としての尊厳を失い、人に見られるためだけに存在する芸術作品になるんだ。」



「ど、どういうこと…!?い…意味が分からない…!!!」



「簡単なことさ。君は大勢の前で裸を曝け出し、人々はそれを見て楽しむんだ。君の胸も、陰部も、顔も、穴が開くほどに鑑賞される。そんな状況で、君は体を隠すことも、抵抗することもできない。何百という視線が君の体に向けられるだろうよ。」



「ひっ…!!」



「あぁ、安心したまえ。芸術作品にするといっても殺しはしない。まあ、私が開発した老化防止剤で半永久的に生きることになるがね。そしてこれから、君をそんな芸術作品にするための処置を行う。」



「ま、待って…んっ!?んむぅ!!!」



喋ろうとした唯の口に、佐野は呼吸器をかぶせる。



「処置中はこの笑気麻酔を吸って、一時的に意識を失ってもらう。出資者たちはありのままの姿で作品になることを好む。万が一でもここでの処置がトラウマになったら困るからな。」



(うっ…なんだか眠く…。視界が歪んで…。)



「あ、ちなみにだがこのレプリカの学生証はお土産として販売されるぞ。2枚セットで1580円だ。ま、君の人間としての人生はその程度の値段ってことだ。だが安心したまえ、これから金額では計り知れない価値を持った芸術作品に生まれ変わるんだからな。」



(だめ…意識が…。)



………。


………………。


………………………。



(うぅ…私、どうなってるの…?)



朦朧とした意識の中、唯は体を動かそうとする。しかし、手足はおろか指の一本すら動かすことはできない。それもそのはず、唯は全身をガチガチに拘束され、その体には大小様々な機械がつなげられていた。



「さあ、準備はできたな。早速始めようか。」



そういって、佐野が様々な薬品の入った点滴を唯に繋げる。



「当然だが、人間を一か所に拘束し続けるには様々な問題が存在する。長期間の拘束による静脈血栓塞栓症、逆立ちなど無理な姿勢による脳出血、運動不足による筋力の低下、ストレスによる精神状態の不安定化など…、数えだすとキリがない。そういった様々な問題に耐えられるようにするために、君の体を調教するんだ。」



(何…?か、体が……熱い……!!)



「今投与しているのはそれらの症状を抑えるための薬だ。といっても、こいつらは飲めばすぐ効く万能薬ではない。体に強い拒絶反応が発生する。だから最初は少量を投与し、それから少しずつ量を増やして、ゆっくりと時間をかけて慣らさなければならない。それでも、発生する苦痛は相当なものになるだろうがね。」



「うぅ…!!んぐぅぅ…!!」



「苦しいか?だがそれだけじゃない。脳や体に適切な強さの電流を流し、頸部を圧迫し、人体に影響のない範囲で少しずつ酸素濃度を下げる。そうして体に負荷をかけ続けることで、全身の生存力をさらに高めていく。そうやって、じっくりと時間をかけて長期間の拘束に耐えられる体に作り替えるんだ。」



ギリギリ…バチバチッ!バチンッ!



「ぐぅぅ…!!んうぅぅ…!!!」

(体が熱い…!!息が苦しい…!!!)



「もちろん、それだけだと体が強いストレスに耐えられなくなってしまう。そこで性感帯を刺激して緊張を和らげる処置を行う。といっても、淫乱で敏感な体に作り替えたいわけではないから、処置は最低限だがな。……ふむ、まだ処置の必要はないな。薬品の投与速度を上げようか。」



「んぐぅぅぅ…!!!」

(苦しい…!!嫌だ…こんなにツラいのいやぁ…!!誰か…助けて…!!)



しゃ~、じょろろろろ~…


「おや、失禁か。そういえば今朝からずっと我慢していたようだな。まあそうして垂れ流せばいいさ。私を含めて、君の事を人として見ているものはここにはいないからな。」



「うっ…!うぅ…!」



「…ふむ、少し投与速度を上げすぎただろうか。仕方ない、少し麻酔を強くしよう。」



(あっ…頭がくらくらする…。意識……が…。)




────────────。



────────。



────。



(あれ、ここはどこ…?私、何してたんだっけ…。)



(ここって、私の学校の教室…?それに、私のクラスメート…。みんなが私の方を見てる…。)



(えっ、私もしかして…裸!?な、なんで…!?と、とにかく隠さないと…!!)



(嘘っ!?か、体が動かない…!!声も出ない…!!)



「はーい、それでは皆さん。これから佐久間さんの卒業式をはじめたいとおもいまーす~。」



「佐久間さんはこれから、人間を卒業して芸術作品になります~。皆さん、大きな拍手をして見送ってあげましょうね~。」



「…!?!?」

(な、なにこれ…!?何が起こってるの…!?)



「うわ~、おめでとう佐久間さん!」

「よかったね、佐久間さん!」



(い、嫌ぁ…!!私、芸術作品なんかになりたくない…!!人間を卒業するなんて嫌ぁ…!!)



「おや~?佐久間さんのお股から、とろーり何か垂れてますね~。興奮してるのかな~?佐久間さんも人間を卒業できて、とっても嬉しいみたいですよ~。」



(違…っ!!私は興奮なんかしてな……ひぐっ!?!?)


ぷしゃっ!ぷしゃぁぁあっ!!


「うわ。みんなの前で潮吹きしてる~。」

「すご~い、さっすがもう人としての尊厳も無いんだね~。」



(イぐイぐイぐイぐうぅぅぅぅぅうううッッ!?!?気持ちいいの止まらないッッ!!!だめッッ!!だめぇぇぇええッッ!!!)



「佐久間さんは毎日オナニーしてばかりして、お外でもオナニーしちゃうほどの変態さんですからね~。さあ、上手に絶頂できた佐久間さんにもう一回拍手してあげましょう~。」



パチパチパチパチ~っっ!!!



(イってるッッ!!イってるのに気持ちいいの止まらないッッ!!いやぁぁぁあッッ!!!)



────────────。



────────。



────。




「うっ…!!♡うぅ~…!!♡んうぅぅ~…!!♡♡」

ガクガクッガクガクッ♡♡ギシッ…ギシッ…♡♡


「No.26ちゃんの調子はどうかしら、ニコラちゃん~♪」



「…なんだ、犬養か。開発の方は順調だ。No.26はまんこと乳首を弄れば、通常の女子より簡単にストレス値が大きく下がる。普通なら数か月はかかるところだが、この調子だと2か月ほどで完了するだろう。」



「それは良かったわ~♪ところで、めっちゃうなされてるけど大丈夫?悪夢とか見てトラウマにならない?」



「心配いらんよ。夢なんて所詮、当人が想像できる範囲の事しか起こらん。それではただの妄想と変わらんだろう?これから彼女は、自身でも想像できないような恥辱を味わうことになるのだからな。」



「ま、それもそうね~。どんな夢を見てるのかな~、No.26ちゃん。芸術作品になったら、それの何倍も凄いことされちゃうだろうから、楽しみにしててね~♪」







「この次はいよいよ『アトリエ部門』、少しづつ完成に近づいているわね~♪」



次回_アトリエ編



まとめファイル



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次回更新

別の投稿も挟みたいので、来週土曜日は異世界シリーズを投稿予定です。いつもは不定期投稿な異世界シリーズですが、今回は一週間使って描いてみます。


その次の週は『作品の作り方_アトリエ編』を投稿予定です。アトリエ編の次は、いよいよ作品No.26のお披露目ができそうです。

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Comments

ラミー

作品の作り方シリーズ最高ですね。 最も美味しい部分で気になっていたところです♪ 1週間ごとにこのクオリティで投稿していただいて本当にありがとうございます! えーちゃんは作品としては不合格になってしまったようですが、地下展示室や備品としてまた姿を見たいなと期待しています。

Lightning

こういう非人道実験とかやってるような裏組織系めっちゃ好きなんですよねw 調教でじっくり熟成してる間に企画部にはえげつないのを考えて欲しいですねw (実験に失敗はつきもの...ってことで、適性が無かった実験体の特別展示スペース「欠陥品廃棄展」と称して、優秀な展示品以上の屈辱や恥辱な催し物をお客さん参加型で開催してお客さんにも廃棄するための処理を手伝ってもらうとかどうでしょうか)

千子ムラムラ

作品加工するまえでもこんなエグイ拷問があったとは……日常生活からの転落ぶりが凄いそそりますね。普段は一か所に留めてるのでこういう目まぐるしく状況が変わるのは凄い新鮮でいいですね!