作品の作り方_アトリエ編 (Pixiv Fanbox)
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前回_下準備編
「うぅ…。」
唯は目を覚ます。そこは、先ほどまで自分がいた教室ではなかった。
(もしかして…今までのは全部…夢?)
「おはよう、No.26ちゃん。気分はどうかしら?」
「えっ……ひぃっ!?!?」
気が付くと、唯は車椅子に座らされていた。体を拘束され動けないまま、どこかに連れていかれている。それは紛れもない現実だった。
(夢…じゃない…!!夢じゃない…!!!)
「意識もはっきりともどったようだな。長期間の昏睡状態によるブランクがあるだろうから、当分はまともに歩くこともできないだろう。下手な抵抗はやめることだな。」
「さてさて、いよいよ人間生活とはさよならね~♪ これからアトリエ部門で、立派な芸術作品に生まれ変わらせてもらえるからね~♪」
「い…嫌ぁ…!!私…作品になんてなりたくない…!!!」
そんな思いは届くはずもなく、車いすはある部屋の前に到着する。
「さあ、ここがアトリエ部門よ~♪」
アトリエ部門と呼ばれた部屋、そのドアが開くと、何人もの女性たちがたたずんでいた。皆、様々な分野に特化した精鋭のアーティストたちだ。その集団の中から、パーカーを着た白髪の女が前に出る。
「私は樋熊リオン、このアトリエの責任者だ。ここにはお前を芸術作品にするためのアーティストが揃っている。さあ始めようか。」
周囲にはアトリエらしいスケッチブックや絵具が散在しているが、それだけではない。ロープや鎖、そして多種多様なアダルトグッズに加えて拘束具や用途の分からない物騒な機械まで揃っている。アトリエというよりは、猟奇犯の工房か、はたまた拷問部屋と呼んだ方がいいかもしれない。
「あっ…あぁっ…。」
その異様な雰囲気にのまれ、唯はたまらず固まってしまう。恐怖に身を震わせ、言葉すら出てこない。
「なぁに、別に刺したり切ったりしないさ。お前は生きたまま芸術作品になる、それはそのままの意味だ。別に痛いことはしない、…大人しくしていればな。」
「こらこら、あんまり怖がらせちゃだめよ?大切な作品ちゃんなんだから♪ それじゃあ、あとはよろしく頼んだわね~♪」
「わかってるって。……さてと、お前たち。こいつを洗い場に連れて行ってくれ。」
そういわれると、何人かの女性たちが唯を掴み、アトリエの隅のほうに引っ張っていった。唯は冷たいコンクリートの上にうつ伏せにされたあと、手足を大きく拡げた大の字で拘束された。
「何…!?何されるんですか、私…っ!?」
「お前の体を洗うだけだ。今のお前は何か月も風呂に入っていない。作品にするためには、まずは全身の汚れを落とさなければならない。」
そう言うと、何人かの女性たちが唯の体に向かってホースを向ける。
「ま…まって…!ひゅぐぅ…っ!?」
バシャバシャ!!ジャバババァァ~~~…!!!
ホースから勢いよく水道水が噴出する。蛇口から出てくるそのままの水は、まだ温かさを残す季節とはいえ凍えるような冷たさだ。それを、まるで絨毯でも洗うかのように、ジャバジャバと乱雑にかけられ続ける。
「ぶはっ…!!ん…っ!やめっ…!!がはっ…!!」
顔にも思いきり水をかけられ、上手く呼吸ができない。苦しくて藻掻こうとするが、手足はピンと張ったままで動くことはできない。
「節約のためにお湯を使うのは控えている。多少冷たいだろうが我慢しろ。私たちはお前を丁寧に扱うよう言われているが、決して人間扱いはしない。」
「けほっ…!!!あぁぁああ…っ!!!やめ…てぇぇえっ…!!!」
そしてそのまま、洗剤の混ざったブラシでごしごしと体を洗われる。全身を強く擦り上げるような、乱雑なブラシの動き。動物園の動物たちですらもっと丁寧に洗われるだろう。
「苦し…っ!!冷たいぃぃ…ぷはっ!!うぅぅ…っ!!!」
そのまま、唯は何度も何度も体を洗われた。水を流してはまた洗剤をかけられ、体をブラシで擦られる。それが終わったかと思ったら、体を仰向けにされて反対側を洗われる。そうして、全身の洗浄は30分近く続くことになった。
「ふぅー…!ふぅー…!」
やっと解放された唯は体を拭かれた後、今度は椅子のようなものに拘束される。ずっと水道水をかけられ続けたため、全身がガチガチと震えるほどに凍えている。しかし、そんなことは誰も気に留めてくれない。
「じゃあ、ここからは私達の出番ですね。これから全身をセットアップしていきますね~」
そう言った女性は、おもむろに唯の髪を切り始める。それを皮切りに、唯の周りには大勢の女性たちが集まり、唯の全身をケアし始めた。もはや疲れ切った唯に抵抗する体力は残されていなかった。されるがままにセットアップを受けることしかできない。
リップクリームやスキンケアを施され、まつ毛や爪の手入れ、さらには膣内のケアまで行われる。先ほどの酷い扱いとは打って変わった、過保護なほどの手入れっぷり。
全身の隅々まで念入りに手入れをされる。
「お客様にお見せする芸術作品ですからね~。」
「しっかりと全身綺麗にしていきましょうね~。」
しかし、その過保護さは逆に唯を惨めな気持ちにさせた。この行為は、自分を人前に晒し上げるためのものなのだ。いうなれば、お人形を手入れしているのと変わりない。丁寧に扱うが、人間扱いしない。その言葉が唯の言葉に深く突き刺さっていた。
しばらくして、唯の体は見違えるように綺麗になっていた。ツヤツヤの髪にもちもちの肌、その健康的で自然体な姿は、全て誘拐される前の唯の姿そのものだった。
その後、唯は座席から降ろされる。今度は台のようなものに乗せられると、両足をMの字に広げたポーズのまま、拘束具を取り付けられる。さらに、口元には呼吸器のようなものを取り付けられる。
(うぅ…今度はなにされるの…!!)
「さて、ここからが本番だ。お前を芸術作品として完成させる。」
そう言うと、リオンと名乗った女は金属の棒のようなものを手に取る。
「今回の素材はこの金属だ。これは手で曲げられるほど柔らかい素材だが、特殊な光を当てることでガチガチに硬化する。そして、一度固まってしまえばそう簡単には破壊できない。今からこの金属で、お前の全身を覆っていく。」
「えっ…?私の…全身を…?」
「光を当てる前は加工もしやすいから、しっかりと処理すれば完全につなぎ目も無くなる。そうなれば、お前は二度と外せない金属フレームに全身を拘束されるという寸法だ。そのポーズのまま、永遠に展示されることになる。」
「そ、そんな…!!」
永遠に展示される。その言葉を聞いて、唯はわずかに残った体力を振り絞り、必死に体を動かして抵抗する。しかし、段々と呼吸が苦しくなり、意識が朦朧としてくる。
「やだ…。うぅ…やめ…。」
「作業中に抵抗されると形がブレてしまうからな。その間は強力な薬で眠ってもらう。じゃあな、おやすみ。」
「いや…。い…やぁ…。ぁぁ…。」
………。
………………。
………………………。
その後、唯は輸送のため厳重に梱包された後、何人もの係員たちによってアトリエ部門から運び出された。そのまま少女展示館の展示室に運び込まれた後、展示室の一角に展示された。その後、唯にはほこりなどから保護するための赤い膜がかけられた。
そんな唯の周りには、かつて彼女が使っていた制服や下着など、様々な私物が芸術作品の一部として並べられた。閉館後の夜から始まり、夜通し行われた唯の設置作業は、朝になってやっと完了した。
強力な薬で眠らされていた唯は、朝になってやっと目を覚ました。
(うぅ…私…どうなったの…?)
周囲を見渡すが、布のせいで真っ暗で何も見えない。唯一分かるのは自分は今裸で、M字開脚のまま動けないように拘束されているということだ。何とか体を動かせないか抵抗していると、突然に幕がめくられる。
「おはよう、作品No.26ちゃん♪」
「ひっ…!!」
「昨日はよく眠れたかしら?うんうん、とっても可愛くて素敵な姿♪ ちゃんと立派な芸術作品に生まれ変われたみたいね~♪」
「あ、あの…!私どうなってるんですか…!?」
「大丈夫、そのうちわかるから。それより、もうそろそろ開館の時間よ~♪ あなたの姿を見ようと、きっと大勢の来館者が訪れるわよ~♪」
「そ、そんなの嫌です…!!こんな裸で…しかもこんなポーズのまま…!!!」
「ふふっ♪ それじゃあ、お披露目の時間まで楽しみにしておいてね。」
「嫌っ…!!待ってください…!!!嫌…いやぁぁぁぁぁ…っ!!!」
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作品No.26_お披露目
登場したキャラクターの紹介
犬養エリン
検査部門の責任者。作品や備品の輸送から検査までを担当している。すでに亡くなっている少女展示館の設立者、犬養氏の孫娘にあたる。といっても少女展示館の実権を握っているわけではなく、運営からは手を引いている。
年齢は不詳。常にニコニコの上機嫌で話すが、どことなく不気味な雰囲気を醸し出している。若干サイコパス気質でもある。その上かなりのサディストで、特に備品たちに対しては「作品にすらなれない出来損ない」「出来損ないは性格も中身も悪い」と非常に容赦がない。また、彼女自身がミスのない完璧な仕事をこなすため、部下は少しでもミスすればキツいお仕置きをされる。
しかし、一転して作品に対してはわが子のように愛情を注いで接している。だからといって、作品たちを人として見ているわけではない。言うなら、「芸術作品をわが子のように愛する」を「人間で作られた芸術作品」でやっている人。
設立者の孫らしくかなりの変態であり、どんな時でもラバースーツに身を包み、部下たちにもそれを着せている。セックスも大好きで、少女展示館の出資者たちのほとんどは彼女と肉体関係を持っている…という噂である。しかし、めちゃくちゃセックスが上手い上に、感じても全然表情に出ない。そのせいで相手をした男たちはみな、自信を喪失してしまうとか。
佐野ニコラ
薬品開発部門の責任者。常にぶっとい隈に覆われた目と、けだるげな表情が特徴。常にコーヒーばかり飲んでいる。老化防止剤など、少女展示館で使われる各種薬品を開発した希有の天才。
かつては世界中に名をとどろかす製薬会社、犬養製薬で輝かしい成果を上げていた。しかし、その類まれなる才能を妬んだ同僚たちの策略によって、表舞台から追放されることになってしまう。しかし、それをきっかけに犬養製薬の裏の顔である、少女たちを用いた非合法の薬物実験に携わることになる。
その後は犬養氏から直々に多額の支援を受け、老化防止剤の開発に成功する。氏が亡くなった今でも研究を続け、多数の薬を開発している。創始者である犬養氏とも面識があるくらいなので、その年齢が幾つなのかは想像もつかない。
性に無頓着そうに見えてやることはやっており、経験も豊富らしい。しかし、普段の姿からはあまりにも想像ができないため噂が独り歩きし、本当は目の下のクマの原因は一晩中セックスしているからなのでは…?などと部下たちからは噂されている。ちなみに寝不足で自身の容姿に無頓着なだけで、ちゃんと寝て風呂に入ればとんでもない美少女である。
樋熊リオン
アトリエ部門の責任者で、様々な分野に特化した大勢のアーティストたちを取りまとめている。見た目は白髪のセミロングで、いつもパーカーを着ている。全身にさまざまなタトゥーを掘っており、パーカーで見えないがピアスもたくさん開けている。特に、背中には一面にタトゥーが彫られている。
かつては芸術家志望として芸術大学に通っていたが、誰にも評価されず才能が開花することも無かった。人生そのものを諦めかけたとき、偶然に出会った犬養氏に拾われる。犬養氏は彼女のほかにも多くの芸術家の卵を拾い集め、人間を使った作品たちを作らせた。多くのものは朽ち果てていったが、彼女は作品を作り続け今の立ち場になった。散々な人生を送る羽目になったが、一応犬養氏の事は恩人だと思っているらしい。
しかし、エリン、ニコラと違って人間をモノ扱いすることに罪悪感を感じている。普段は表に出さず他の者たちと変わらないように振舞っているが、毎晩のように自分が作品にした少女たちの悪夢にうなされている。だからと言って、芸術家のプライドとして作品の手を抜くようなことはしない。彼女の体に掘られたタトゥーや、身に着けている十字架模様の衣服は、そんな彼女の罪悪感を紛らわすための懺悔の意味があると言っている。決してカッコつけているわけではない…らしい。
意外なことにドMである。それも首絞めセックスが好きで、かなりこじれているらしい。作品を作るときは自分がどんな風に責められたいかを想像して投影している。一番見られると恥ずかしい体の部位は左手首と首元。おっぱいやおまんこを見せる関係になっても中々見せてくれないとか。
まとめファイル
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次回更新
次回はいよいよ作品No.26のお披露目となります!
いつも通りの1枚イラストを投稿する予定です。