ラバーチェアーの正体 (Pixiv Fanbox)
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2人がビニール袋を被せていった理由は検討がついている。
それは俺が呼吸制御されるのが好きだから。
だからといって、これは… 。
そう思っていてあることが脳裏を過った。
俺と合体しているラバーチェアーにされている女性も、もしかして呼吸制御好きなのではということ。
本来なら苦しくなったり、窒息してしまうのではないかと慌てるはずだが、全くその様子もない。
むしろ俺に気を使っているのか、動かないようにジッとしていた。
気を使っている上に凄く緊張しているようで、ペニスを締めつけてくる膣圧からもそれが感じられた。
深呼吸をして勃起を少しでも萎えさせようと試みるが、女性に少し締めつけられるとビクッと反応してしまい、その振動で締めつけが強くなり、また勃起してしまう自分がいた。
二脚のラバーチェアーの間で行われる互いに気を遣ったやり取りはしばらく繰り返された。
俺がラバーチェアーにされた見知らぬ女性に気を遣っているのには2つの理由がある。
1つは前述の通り、顔も知らない男女が同意もなしに他人の手で性行為に及んでいるため。
もう1つは俺には好きな人がいる。
守が経営するアンティークショップで知り合った女性。
その女性は麻里香さんの友人で名前は森安 涼香(もりやすすずか)さん。
2、3度アンティークショップで偶然出会い、野間夫妻を交えて少しだけ話をしただけなのだが… 。
初めて会った時から心を惹かれた。
一目惚れというやつなのだろう。
そんな涼香さんは俺の理想であり、いつかはデートに誘いたいと思っている。
だから、モニターでラバーチェアーにされたとはいえ同意のない性行為に及ぶのは涼香さんに対して失礼だという想いもあった。
なかなか買い出しから戻らない野間夫妻の帰りをラバーチェアーにされた俺と見知らぬ女性はお互いに気を遣い、張り詰めた緊張感の中で動かずに待つしかなかったのだ。
野間夫婦が買い出しから戻って来た。
ラバーチェアーにされた女性は野間夫婦を見て、緊張の糸が切れた様で膣圧が上がり俺のペニスを締めつけ、それにより俺はビクッと反応してしまった。
互いに感じて動いてしまい被せられたビニール袋が『カサッ』と音を立てた。
その様子を見た守が声を掛けてくる。
「お待たせ、大地!暑かっただろ?今、水分補給してやるからな」
そう言って俺に近づいてくると、守は俺の首の後ろ側に手を掛けて目と鼻に僅かにマイクロホールの開いたマスクを脱がせてくれた。
視界が一気に広がり呼吸が楽になった。
ラバーマスクの内側は水浴びでもしたように俺の大量の汗で濡れていた。
それを涎掛けのように首元に垂らすと、今度はフードも脱がせてくれる。
汗だくなので少し守に申し訳ない気もする。
フードを脱がせてもらうと同時に口から俺の言葉を奪っていたギャグが涎とともに糸を引いて飛び出した。
守は俺の口の周りを拭くと、買ってきたペットボトルの準備を始めた。
入れ替わりに麻里香さんが近づいてくる。
「大地くん、大丈夫だった?」
「ええ、まあ」
何が大丈夫だったんだろうという疑問はあったが、ツッコむことはなかった。
「涼香、今からラバーマスク脱がせるね」
麻里香さんが声を掛けた名前を聞いて俺は驚き、心臓が跳ねた。
“えっ、まさかラバーチェアーにされ俺と交わっていたのが涼香さん?!”
俺は驚きと興奮で力が入りペニスがより硬く大きくなるのが分かった。
同時に涼香さんがそれを野間夫婦には悟られないようにと膣圧を上げて俺に合図したのも分かった。
思い返すとある答えが導かれる。
こうなることは俺以外の3人は知っていて、知らなかったのは俺だけ。
そして、一番重要なことはラバースーツ越しであるが涼香さんは俺と交わることを承認したことになる。
そういえば少し前、守に森安 涼香さんのことをどう思うか聞かれたことがあった。
俺はもちろん正直にあんな女性と付き合えたら理想だとは答えたが、まさか… 。
俺が動揺してドキドキしている間にも目の前で麻里香さんが涼香さんのラバーマスク、フードを脱がせていく。
フードを脱がせた際、涼香さんの汗が飛び散り俺の顔に掛かったが気にならなかった。
それより、ラバーと汗の匂いに混じり涼香さんのシャンプーの香りが印象的だった。
肩に掛かる涼香さんの黒髪はグッショリと濡れていたが、その後ろ姿は俺が片想いする涼香さんで間違いなかった。
「涼香、凄い涎だよ!」
「そんなこと言わないでよ!麻里香」
笑いながらそう茶化す麻里香さんに恥ずかしそうに答える涼香さんは凄く恥ずかしそうだった。
「麻里香、少し髪の毛整えて」
そう言う涼香さんに麻里香さんが返す。
「また、ラバーマスク被ったらグシャグシャになるよ!」
「いいの、お願い!」
「大地くん、真後ろだから涼香の顔も髪型も気にならないと思うよ」
「もおぉ!」
戯けてそう言う麻里香さんに恥ずかしそうにする涼香さん。
俺のすぐ目の前で行われるやり取りに少々困惑しながらも、その場を離れられない俺は2人の会話を聞くしかなかった。
そんな会話を聞いていると涼香さんもまた俺に対して好意がある様に思えてきた。
「はい!どうぞ、水分補給してね」
そう言って守はペットボトルにストローを差したものの1つを麻里香さんに渡し、もう1つは俺に飲ませてくれる。
いろいろあり過ぎて頭の中は整理できていないが、体が水分を欲しているのも事実。
俺は喉を鳴らしながら一気にペットボトルを空にしてしまった。
水分補給するとまた汗が噴き出してきた。
それは俺だけでなく涼香さんも同じだろう。
噴き出た汗を麻里香さんがタオルで拭いてくれている間に守は撮影の準備に取り掛かっていた。
つづく