ラバーフェチイベント (Pixiv Fanbox)
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「そこの彼とそっちの彼女一緒にバキュームベッドに入ってみないか?」
イベントの司会の男性にそう声を掛けられたのはラバーフェチイベントに初めて参加した俺。
こういったイベントが初めての俺は身バレしたくなかったので、足先から頭の天辺まで黒光りする全身ラバーで肌の露出を一切無くしたマネキン人形ような姿だった。
そんな俺と一緒に指名されたのは俺と全く同じ肌の露出の一切ない黒光りするマネキン人形のような姿の女性だった。
せっかくのイベント、しかも体験してみたかったバキュームベッドということもあり、俺はバキュームベッドの前へと歩み出た。
そして、男性と一緒に入るのを拒むかと思われたマネキン人形のような女性もまたバキュームベッドの前へと歩み出た。
「じゃあ、彼の方から先に入って!」
そう言われた俺はエアベッドが内側に仕込まれたバキュームベッドの中へ入っていく。
中は真っ暗で何も見えない。
それでもエアベッド、そしてバキュームベッドのラバーシートの範囲内で1番奥まで中へと入って仰向けになった。
バキュームベッドの入口からは光が入ってきており、その光を遮りながらマネキン人形のような女性も中へと入ってきた。
「2人とも入ったけど、仰向けのままじゃあ呼吸できないよ!お互い向き合うようにしてくれないか」
そう指示をされて俺と彼女はその指示に従って向かい合う。
すると、司会の男性も上半身だけバキュームベッドの中へ入ってくると俺と彼女の口元にそれぞれが空気を吸えるように酸素吸入マスクのようなものを置くと、そこから伸びるパイプをバキュームベッドの外へと出した。
「バキュームベッドの吸引が始まったら、そこに口を当てると呼吸できるからね」
そう言うと司会の男性はバキュームベッドから出て行ってしまった。
準備の間に俺は彼女に話し掛けた。
「初めまして、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
初めて会話を交わした。
くぐもった声ではあるが、可愛い声だった。
「これってくっついていた方がいいのかぁ?」
俺は思い切って彼女との心の距離も詰めてみようと思いそう声を掛けた。
「そうですね、真空パックされるならその方が… 、お互い顔が見えないので大胆になっちゃいますね」
そう言って笑う彼女に俺もラバーマスクの下で笑顔がこぼれた。
お互いの首に腕を回して抱き合う。
「あのぉ… 、当たってますよ!それに窮屈じゃないですか?」
そう言った彼女の手が俺の股間へと伸びてきた。
俺はラバースーツを着て他人と触れ合ったことがない。
言うまでもなく、ラバースーツを着た女性と触れ合うことなんて想像もしたことがなかった。
ラバーに包まれているが、彼女の肌は柔らかく華奢な感じがした。
何より抱き合ったことで、彼女のオッパイの柔らかさを肌で感じて勃起してしまっていた。
そんな勃起した俺のラバースーツ越しに触れた彼女が言った。
「窮屈そうだからファスナー開けてあげる」
その声は少し恥ずかしそうだった。
そして、俺のラバースーツのクロッチファスナーがゆっくりと開かれる。
そのまま彼女は俺のペニスを引っ張り出した。
「あれ?!」
彼女はどうやら感触で気づいたようだ、俺のペニスはしっかりとラバーのペニスケースに収まっていることに。
「実はここもラバーで覆われているんだよ」
俺がそう言うと彼女が言った。
「私と一緒ですね、私も… 、今度は私のクロッチファスナーを開けてもらえますか」
「ええ!?いいんですか?」
「はい!私も貴方のを開けたのでおあいこです」
俺は手探りで彼女のラバースーツのクロッチファスナーをゆっくりと開けた。
その時だった、バキュームベッドの吸引が始まりどんどん空気が抜けていく。
「くっついた方がいいんですよね」
「そうですね」
そう返事をして、俺も彼女も呼吸を確保すると同時に体を寄せ合って抱き合った時だった。
「んっっん!」
艶のある彼女の声が聞こえたかと思うと、俺のペニスが熱を帯びたモノに包まれて、しっかりとホールドされた。
そう、勃起した俺のペニスが彼女に突き挿さってしまった。
幸い彼女の艶のある声は吸引機の音で掻き消されたようだった。
俺は腕だけでなく、足も彼女に絡ませてバキュームベッドの外からバレないように隠した。
上手く隠せたかまでは分からないが、その時はそうするしか思いつかなかった。
エアベッドごと俺と彼女はバキュームベッドで真空パックされた。
全身を包まれる安心感はラバースーツのそれとはまた別物だった。
かなりの圧迫感はもちろんなのだが、真空パックされ続けると俺のペニスはより彼女の奥へ深く突き挿さっていく。
それが刺激になり俺のペニスはますます硬く大きくなる。
同時に俺に抱きついた彼女はギュッと俺に抱きついてきた。
バキュームベッドの吸引は止まったが、指の一本ですら動かせなくなり、俺と彼女はしっかりと抱き合い、性器まで1つになってしまった。
すぐに解放されたら、バキュームベッドから出る時にクロッチファスナーを閉めないといけないなぁと少し冷静に考えられるようになったが、彼女の方はずっと震えていた。
酸素マスクのようになり、話しにくいが俺は声を掛けた。
「大丈夫?」
かなりくぐもった声だが彼女に届いただろうか?
すると、すぐに彼女が返事をした。
「だっ、大丈夫なんですが、大きくてビックリしました」
彼女の声もかなりくぐもっていたが、密着している分聞き取ることができた。
「ごめん!」
「いえ、驚いただけで、凄くいいです!」
そんな会話をしていると、司会の男性の声が聞こえてきた。
「このバキュームベッドは普通のバキュームベッドとは違いソファーにもなるんですよ!今からソファーに変えるので、皆さんにも体験して頂きましょう!」
“えっ!どういうこと?俺と彼女が体験するのではなく、【皆さん】?”
意味がさっぱり分からないが、確かに思い返せば、このバキュームベッドの入口に俺と彼女が横たわるエアベッドと繋がるエアベッドがもう一つあった。
並べてバキュームベッドとして使うのだろうかと思っていたのだが違うようだ。
そんなことを考えていた時だった。
そのエアベッドが俺と彼女が真空パックされているバキュームベッドの上から覆い被さってきた。
柔らかい圧迫感に包まれるが、これくらいなら… 。
そう思っていると、ファスナーを閉めるような音が俺と彼女の周りを回るように聞こえてきた。
どうなっているのか分からないが、圧迫感は先ほどと変わらないと思っていたのだが… 。
「準備ができましたので、男女が密封されたソファーを体感下さい!」
司会の男性の声が聞こえて少しすると不規則な間隔で圧迫が強くなったり弱くなったりを繰り返した。
それから程なくして俺と彼女はソファーからもバキュームベッドからも解放された。
もちろん、挿入したペニスは素早く回収し、深呼吸して落ち着かせたものの半勃ちのまま強引に押し込みクロッチファスナーを閉めた。
バキュームベッドで思わぬ事故に遭ってしまったが、彼女は俺のことを嫌いになるどころか好いてくれているようだった。
先ほど俺と彼女が体験したバキュームベッドには別の男女が入って真空パックされた後、人間ソファーにされていた。
空気を注入されて膨らんだ人間ソファーは柔らかくて座り心地が良さそうだった。
「ねぇ、座ってみませんか?」
そう言われて彼女と共に人間ソファーを体験させてもらう。
司会の男性は中の人が潰れてしまわないように1人ずつ座ること、そして必要以上に体重を掛けないように注意を促した後、人間ソファーを体験しようと並んだ人たちを捌いていた。
もちろん、その中にはかなり重量級の人も並んでおり、その方には遠慮するようにお願いしていた。
「ソファー座り心地良かったですね」
「そうですね、私たちのソファーもあんな感じだったんですかね」
そう言うと彼女は俺の腕に甘えるようにしがみついてきた。
動揺している俺に彼女が言う。
「次はアレも体験したいんですが、一緒に行きませんか?」
「えっ、あ、はい!」
積極的な彼女に誘われて今度はボディバッグのブースへとやって来た。
バキュームベッドはいうなればイベントの目玉であり、それを体験した後、他のブースでは体験と購入を促す形となっていた。
「彼氏さん、彼女さんのボディバッグをお探しですか?」
そう声掛けられたブースの男性に俺がカップルであることを否定する前に彼女が尋ねた。
「これって体験できるんですか?」
「できますよ!どのタイプにします?寝袋タイプ、バキュームタイプ、バキュームタイプには顔出しタイプとチューブで呼吸するタイプがあります、他にもインフレータブルタイプもありますよ」
「うーん」
目の前に並べられたボディバッグを見て悩む彼女だったが、ブースの男性に確認する。
「チューブで呼吸するタイプに入ってから、インフレダブルタイプも同時に体験できますか?」
「ええ、大丈夫ですよ!身長は?」
「155cmです」
「分かりました、準備しますね」
そう言うとブースの男性は2つのボディバッグを準備し、説明を始める。
「チューブで呼吸するタイプの方はフェイスエントリーになっています… 」
それを聞いた彼女はブースの男性の説明を遮ってすぐに返し、ボディバッグを手に取った。
「分かりました」
確かに俺も彼女も着ているラバースーツはフェイスエントリーなので特に詳しい説明はいらないと思った。
彼女はフェイスエントリーのバキュームボディバッグに体を滑り込ませていく。
ボディバッグは彼女の体のラインを顕著にしながら彼女を呑み込んでいった。
彼女が完全ボディバッグに収まると、ブースの男性が俺に声を掛けて説明を始めた。
「まずは、彼女さんの首元にあるチューブ付きのマスクを被せて下さい、チューブからの呼吸が確認できたら、今度はフードを被せて下さい、これで頭の方は準備完了です」
そう言うとブースの男性は彼女の足裏の方へと移動した。
「次は足裏にあるこの部分に掃除機の口を密着させて、中の空気を抜けばいいだけです」
今でもかなりピッタリとしているボディバッグがさらに空気が抜けて彼女の体に密着しながら真空パックしていく。
彼女のオッパイの形から勃起した乳首、おへその窪みまで浮き彫りになった。
「凄い!」
思わず声が漏れてしまった。
彼女もまた気持ち良さそうに真空パックされた体を捩らせている。
「このまま、身動きできない彼女のチューブを指で塞いで呼吸制御プレイもできますよ!」
そう言うブースの男性に俺はどう答えていいか分からずに困惑してしまった。
そんな彼女を今度はインフレータブルのボディバッグに詰めていく。
上から見て左側のファスナーを大きく開いて、彼女を詰める作業を俺がするように促してくるブースの男性。
「彼女の体を他の男に触らせたくはないでしょ」
俺は自分の彼女ではないことを伝えることもできず、顔からチューブだけが伸びた彼女をインフレータブルのボディバッグへと詰めていく。
全身をボディバッグの中に収めると、呼吸用のチューブだけを僅かに開いた呼吸穴に内側からチューブを通した。
ボディバッグのファスナーを閉めると、ブースの男性が注入口から空気を送り込んで膨らませていく。
真空パックされて満足に動けない彼女はインフレータブルのボディバッグの圧迫でますます動けなくなり、僅かに体が揺れるだけとなった。
インフレータブルのボディバッグは膨らむと、イモムシのような節ができて彼女の痕跡は完全に消えてしまった。
「どうですか?」
ブースの男性は購入の決定権が俺にあると思っているようで尋ねてきた。
「いや、あの、彼女と相談してから… 」
なんとも歯切れが悪い。
そんな俺に畳み掛けるようにブースの男性が続ける。
「インフレータブルのボディバッグを含めた2点をお買い上げのお客様には今なら、こちらをプレゼント!」
そう言ってブースの男性が広げたのは、黄緑色をしたところどころに模様の入ったラバーのボディバッグだった。
首を傾げる俺にブースの男性が言った。
「百聞は一見にしかず、まずは今の彼女さんにこれを着せた姿を見てもらいましょう」
そう言うと黄緑色のボディバッグをパンパンに膨れ、イモムシのようになった彼女に着せ始めた。
ほとんど身動きの取れない彼女はあっという間に、黄緑色のボディバッグを着せられてしまった。
その姿はアゲハ蝶の幼虫そのものだった。
巨大でグロさと気持ち悪さを兼ね揃えていたのだが、それが俺には堪らなく良かった。
そして俺の口をついて言葉が出た。
「ボディバッグを2つとも買います!」
「お買い上げありがとうございます!まずは彼女さんを出してから準備しますので」
上機嫌で対応してくれるブースの男性とは対照的に俺は肩を落としていた。
見ず知らずの女性のために、決して安くはないボディバッグを2つも買ってしまったなのだから。
その後、ボディバッグから出てきた彼女はボディバッグを2つとも買うと言い出したそんな彼女にボディバッグをすでに俺が購入しだことがブースの男性から告げられた。
ボディバッグに関しては後ほど彼女がお支払いするということになり、少し俺はホッとした。
ただ、彼女からある提案が… 。
「本当に申し訳ないのですが、今から私の家まで一緒に来て頂けませんか?」
彼女が言うには今は持ち合わせがないということ。
そして、購入した2つのボディバッグがかなりの重さがあるため、家まで運んで欲しいというのだ。
それくらいなら構わないと引き受けたのだが… 。
彼女は家が近いので、ラバースーツの上からダウンコートを着て、ニーハイブーツを履いて、手袋をして体を隠してイベント会場まで来たらしい。
もちろん帰りもラバースーツのまま帰るのだが、俺にもラバースーツを着たまま一緒に家まで来て欲しいと言われた。
俺はジーパンにパーカー、フードを被って顔を隠し、ダウンコートを羽織って彼女の家へと向かうことにした。
普段は一人暮らしの家で土曜にラバースーツを着て楽しみ、日曜には洗浄して片付けるという風に楽しんでいるだけだったのが、イベントに参加したことで俺のラバーフェチライフは一気に開けた。
幸い彼女の住むマンションはイベント会場から徒歩10分ほどのところにあり、他人と出会すことも、全身ラバースーツを怪しまれることもなく無事に到着した。
“藤崎さんっていうんだ”
マンションの部屋の表札を見て俺はそう思った。
部屋に入ると綺麗に片付けられた室内、それにいい匂いがした。
テカテカのロングダウンコートを脱ぎ、ニーハイブーツを脱いだ彼女は俺を部屋へと招き入れてくれる。
リビングに入ってすぐに俺の目についたのが、会社のものと思われる制服だった。
「その制服… 」
そう言った俺の言葉が途切れると彼女が黒光りしたノッペラボウの顔で俺の顔を覗き込んで言った。
「制服好きなんですか?私、ラバースーツ姿で制服を着たことがないので着てみましょうか?」
ハンガーから制服を取りながら彼女はそう言った。
「男性って制服好きな人多いですよね」
そう言って彼女は笑う。
「あっ、そうだ!せっかくだから… 」
そう言うと彼女は奥の部屋へ行ったが、すぐに戻ってきた。
その手には下着とパンストが握られていた。
彼女は黒光りした体に慣れた手つきで水色のブラジャーとショーツを着けた。
そして、妖しく光る美脚を隠すようにパンストを履いていく。
パンストに覆われた足は鈍く黒光りする肌色へと変わった。
彼女はそのまま制服である水色のブラウスを着ると、タイトな膝丈のスカートを履いた。
ジャケットを羽織ると、黒光りする首に水色のスカーフも巻いた。
「どうですか?」
そう言ってポーズを取る彼女はまるでマネキン人形が会社の制服を着ているようだった。
そんな彼女に見惚れていた俺の口から思わず言葉が漏れた。
「会社で見るのと同じで、やっぱり藤崎 沙織(ふじさきさおり)さんは凄く素敵だ!」
「えっ!」
俺の言葉で場の空気が一瞬で固まった。
「えっ!まさか貴方も黒川商事なの?」
「この部屋で職場の受付の制服、そして表札の藤崎さんの文字を見て、すぐに藤崎 沙織さんだと分かりました」
俺がそう言うと沙織さんは驚きながらも言った。
「間違っていたらごめんなさい、もしかして貴方、営業の片山 聡真(かたやまそうま)さん?」
今度は俺が驚かされた。
「えっ?!なんで分かったの?」
そう言うと藤崎さんはモジモジし始めた。
「えーと、バキュームベッドに入った時、声も体型も片山さんに似てるなぁって思って、… それでもし片山さんだったらいいのにと思ったら大胆になってしまったの」
恥ずかしそうに俯き加減でそう言う藤崎さんが俺に向き直って続ける。
「事故とはいえ、バキュームベッドの中であんなことになったけど、凄く気持ちよくてどんどん貴方に惹かれていったけど、まさか本当に片山さんだったなんて」
その言葉を聞いて俺も返した。
「俺もビックリしたよ!受付を通るたびに気になっていた藤崎さんが俺と同じラバーフェチだったなんて… 」
「それにまさか藤崎さんが俺のことを思ってくれていたなんて夢にも思わなかったよ」
そう言った時には俺は藤崎さんを抱きしめていた。
「今度は事故じゃなく、同意の下でラバースーツのまま抱いて欲しいな」
「もちろん、そのつもり、寝室は?」
藤崎さんが指差す方へ俺は彼女をお姫様抱っこをして向かった。服を脱いでベッドに入ると体を絡ませる黒光りしたマネキン人形のような2人。
お互いのクロッチファスナーを開くと、俺は藤崎さんに覆い被さった。
「優しくしてね」
「もちろんだよ!」
お互い顔は見えないが、心は通じ合っていた。
『ピチッ、パチッ』
というラバーの擦れる音とともに藤崎さんの喘ぎ声が混じり、俺と藤崎さんはラバー越しであるが愛し合った。
週明けから、ただこなすだけの仕事が凄く変わった。
営業で疲れて帰ると受付で沙織が笑顔で迎えてくれる。
そして週末には2人ともラバースーツを着て、絡み合い、そしてもちろん購入したボディバッグで沙織を拘束し、楽しんでいる。
イベントに参加しただけで、これほど世界が広がるとは思わなかった。
あの時、俺と沙織を引き合わせてくれた司会の男性に感謝しかない。
おしまい