おてんば爆乳娘としての日常 夏と水着編 前編 (Pixiv Fanbox)
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俺こと佐山香介と『おてんば爆乳娘』川城花蓮の体が入れ替わったのは五月の話。
あれから数ヶ月経ったけど、俺たちの入れ替わりが周りにバレることはなかった。
定期的にお互いの情報を交換しているし、同じクラスということもあって生活のフォローもできている。
俺たちの入れ替わり生活は順調で……というか、入れ替わる前よりも順調な生活かもしれなかった。
『佐山香介』になってから、川城は積極的にスポーツに打ちこむようになった。
もともと男になりたいと思っていたからか、めきめきと身体能力を伸ばし、今では運動部に勧誘されるほどになっていた……元の身体に戻ったときに困るので入部は断らせたが。
顔つきもどこか凛々しくなってきていて、女子から告白されることもあったらしい……本の持ち主としては複雑だけど、周りから違和感を持たれていないので良しとしている。
『川城花蓮』な俺の方は、驚くほど違和感を覚えられることはなかった。
『おてんば爆乳娘』とあだ名されるほど、抜群のスタイルを持つ美少女の中に、冴えない男子が入っているとは誰も考えもしないらしい。
普段の生活としては、なんと俺は女子のおしゃれにハマりつつある。女子の話題についていくために手を出した趣味だったが、女子のファッションの種類の多さや装飾の細かさなど、興味をそそられる部分が多くあった。最近はクラスの女友達とショッピングへ行くのを楽しく感じていたりして……。
そして俺たちにとって一番重要な部分、性的な部分についてのことだが――川城はあの日以来、俺に迫ってくることはなかった。
あの後すぐに俺が生理を迎えても、川城はしつこいほど謝罪をし続けてきた。それほどあのことを深く反省しているということだろう。
川城のそんな一面に俺は少し感動していて……今ではあの日のこともいい思い出と思えるようになっていた。
◆ ◆ ◆
あっという間に時間が過ぎ、季節は夏になった。
今年の夏も暑く、ただ教室で座っているだけで、生徒たちはへとへとになっていた。男だったときは女子たちの透けブラが拝める貴重なシーズンだったけど、見られる側に回った今は少しうんざりしてしまう。
そんなことだから、午後の水泳の授業はちょっとした救いだった。
火照った体を冷やせるし、常に蒸れている爆乳も水の中なら軽くなるはずだ。水着に着替えれば透けブラの心配はないし、女子たちの着替えだって覗けるし……。
そう思っていた俺は甘かった。
『川城花蓮』の体に合う競泳水着なんてあるわけがなく、俺は常に胸と尻をきゅうきゅうに締めつけられてしまった。爆乳のせいでまともに泳ぐことはできないし、プールサイドは足がやけどするほど熱されてるし……。
この体っておしゃれとえっち以外は不便だよなあ……。
そう思いながらプールから上がると、体をなぞるように水が垂れていった。ドベだったせいで近くに他の生徒はいなくて、俺はひとりでプールサイドを歩くことになった。
「あう……ま、また食いこんだ……」
この体は胸だけじゃなくて尻も巨大で、たった数歩歩くだけで競泳水着がきゅっ♥ と食いこんでしまう……いや、水着だけじゃなくてショーツも食いこむんだよなあ。
うんざりしながら尻に指をそわせて水着を直していると――パシャと音が聞こえた。
「え?」
振り向くと、プールを区切るフェンスの向こう側に数人の男子生徒たちが立っていた。
彼らはスマホやカメラを俺に向けていて……あれって、俺を撮影してるのか?
「ちょ、ちょっと君たち……」
「かーれーんっ」
「きゃっ」
いきなり女子に抱きつかれ、俺の体がびくりと跳ねた。
振り返ると、そこには川城の――今は俺の――友だちがいた。どうやらあとから出たグループが追いついてきたらしい。
「うーん、やっぱり花蓮ってエロすぎだよね」
「競泳水着じゃなくてビキニの方がいいかも。っていうか、マイクロビキニ着てみない?」
「ダメだよ~。花蓮ちゃんの乳輪って大きめだし、はみ出ちゃうよ~」
レベルの高い女子たちに好き勝手言われ、俺の顔が熱くなる。
なんでこの体の乳輪サイズを知って……って、そうじゃなくて。
「あ、あの男子たちに、撮られて……」
「あの男子たち……? ああ、あいつら写真部っしょ」
「写真部って……」
この高校の写真部は『風景や建物を撮影する』という建前で、学校の美少女や美人教師を撮影している。裏では高値でそういった写真を発売していて……男だったときは俺も何度か世話になった。
ああいうやつらにとって『川城花蓮』の水着姿なんて見逃せないだろうけど、撮られる側になったら文句のひとつくらいは言って……。
「サービスしてあげなって。『おてんば爆乳娘』なんだからさ」
女友だちの提案に体が固まる。
さ、サービスって、なに言ってるんだ?
「だって前まではポーズ決めてたっしょ。パンチラとかムネチラとかもしてあげてたし」
「ぽ、ポーズ……?」
「最近の花蓮ちゃん、『おてんば爆乳娘』らしくなくなったよね~。なにかあった?」
「え……そ、それは……」
まずい。こんなマヌケな流れで俺たちの入れ替わりがバレるわけにはいかない。
こうなったら男たちにオカズを提供してやるしかないのか……さっきの食いこみ写真だけで十分なような気もするけど……。
「やっぱり佐山と付き合ってから変わったよねえ。女らしくなったっていうか」
「ねー、恋は人を変えるんだね~」
「ち、違うって言ってるでしょ……!」
俺が抗議しても女子たちはクスクスと笑うだけ。
結局、俺は写真部の前で『ウインクをしながら爆乳をぎゅっと寄せ上げる』というポーズをする羽目になってしまった。
これが『おてんば爆乳娘』っぽいってことでいいのか……?
◆ ◆ ◆
夏休み前の休日、俺たちは川城家で勉強会を行うことにした。
ふたりとも成績は上の方だったが、それでもお互いを助けることで成績は上がるはずだと思ったからだ。
昼食を食べ終えて川城を待っていると、やがてインターホンのチャイムが鳴った。
ぽよん♥ ぽよん♥ と胸を揺らしながら玄関へ向かい、上品なドアを開けると、その先に俺の待ち人『佐山香介』がいた。
「いらっしゃい、佐山くん」
「よう、川城……あ?」
ティーシャツ姿の『佐山香介』は俺を見ると、大きく目を見開いた。
「って、な、なんだよその服」
「なんだよって……この服変かしら?」
「いや、別に変じゃねえけど、その、薄着すぎるっつうか……」
「そうかしら……?」
女言葉で返答しつつ、俺は自分が着ている服を思い出した。
谷間が見えるほどボタンを開けたノースリーブのシャツは腰のあたりで絞られ、胸の立体感を強調している。その下にあるスカートは股下数センチの丈しかなく、少しかがむだけでパンチラしてしまう。
この間の水泳の授業で、「『おてんば爆乳娘』っぽくなくなった」と言われからそれを気にしての服装だったけど……やりすぎだったか……。
「た、確かにそうかもしれないわね。着替えてこようかしら」
「いや、別にそのままで構わねえよ……でも、川城、去年そんな服持ってなかったよな?」
「ええ。この服はこの間、クラスの友達と一緒に水着を買いに行って、そのときについでに買ったの」
「み、水着を買ったぁ?」
「うん。サイズが合わなくなってきたから、新調しようと思って……」
俺が話しているうちに、『佐山香介』の調子が変わってきた。
ギラギラした熱のある視線が俺の体を舐め回すように見つめている。鼻の穴はひくひくと動き、喉仏がごくりと大きく動いて……。
「あら、その子が香介くん?」
おかしな雰囲気を壊すように、後ろから女性の声がした。
「ま、ママ」
俺の後ろに川城のお母さんが立って、ニコニコしている。
美人大学生といっても不思議ではない若作りの母親は、娘よりも少し大きめの胸と、妊娠で膨らんだ腹を持っていた。
「初めまして。佐山香介です」
「あら、初めまして。花蓮の母です」
「かわし……花蓮さんとは親しくさせていただいています」
久々の親子の対面だと言うのに、母側は全く気づいている様子がない。
きっと寂しがるだろうな……そう思って『佐山香介』を見ていたが、そんな様子はまったく出さなかった。
「花蓮……ちょっと……」
川城のお母さんが内緒話でもするかのように顔を近づけてきた。
ふんわりと女性のいい匂いが漂ってきて、身体上は母娘だというのにドキドキしてしまう。
「ど、どうしたの、ママ?」
「私があなたの年で一番上のお兄ちゃんを産んだのは知ってるわね……?」
「え、う、うん」
「私のお母さん……あなたのおばあちゃんはもっと早かったわ」
「そ、それがどうしたの?」
「花蓮、頑張るのよ。お金のことはパパとママが助けるから、香介くんとうまくやるのよ」
「ちょ、ちょっと待っ……」
川城のお母さんは俺の静止を無視して『佐山香介』に向き直ると、そのまま頭を下げた。
「香介くん、花蓮をよろしくお願いします」
「はい、任せてください。お義母さん」
戸惑う俺をよそに、かつての親子は示し合わせたようににっこり笑いあっている。
どうしたものかと腕を組むと、胸の下で組んだせいで寄せてあげるようになってしまい、ぷよおん♥ とシャツからおっぱいがこぼれそうになってしまった。
川城のお母さんを予定より早く出かけさせ、俺たちは『かれんの部屋』で隣り合って勉強を開始した。
川城の得意科目は英語で、俺の得意科目は数学だ。お互いの不得意な部分を教え合うことで俺たちは順調に理解を深めていった……脳みそはお互いの身体のままなのに、得意科目が変わらないのはなんでだろうな。
しばらく時間が経った頃、隣からペンが転がる音がした。
「ふう……そろそろ休憩しない?」
「そうだな……始めてから二時間も経ってるし……」
「はい。じゃあ佐山くんもペンを置いて」
川城は本来の口調でそう言うと、その場で大きくノビをした。
女口調で話す『佐山香介』は気色悪かったが、それでも安心感が勝った。ふたりきりでいるとき以外に俺たちは本来の自分に戻ることができないのだから。
俺はペンを机に置いて小さく腕を回した。爆乳のせいでこの体はすぐに肩がこる。川城が男の身体になって喜んでいた気持ちが今ならよくわかる。
「あ、そうだ。休憩がてら情報交換するか?」
「それはいいわね。とはいっても最近新しく起こったことはないから……」
「じゃあ、悩み相談だな。困ったこととかあるか?」
「悩み相談ね……うーん」
入れ替わってから俺と川城は定期的に情報交換会を開いている。
しかし、最近は交換するべき情報がなくなってきていて、情報交換というより、悩み相談会になってきている。
「最近よく女子に告白されるんだけど、その度に泣かせちゃって困ってるの。うまい振り方ってないかしら」
俺と入れ替わってからの川城はスポーツに打ちこんでいることや、顔つきがかっこよくなってきたことで女子たちにモテるようになっていった……そのせいで影では『女泣かせ』なんて呼ばれるようになってたりして……。
男なら憧れるあだ名だけど、元に戻ったときに俺は演じられるんだろうか。
「女の子を振るのって大変ね。泣きながらキスして欲しいなんて言われても困っちゃうわ」
「えっ、き、キスしたのか?」
「してないわ。キスなんてしたらますますそういうのって止められなくなるでしょ……って、こういうのって佐山くんにはわからないわよね。ごめんなさい」
川城は申し訳なさそうだったが、その言い方は『モテない男のお前にはわからないだろ』と言っているようなものでイラッとした。
でも、俺が『佐山香介』だったとき女子に告白されることがなかったのは事実だし、今の俺は『おてんば爆乳娘』の『川城花蓮』だ……イラッとしてもどうしようもないか。
「そういえば佐山くんはまだ男の子に告白される?」
「ああ、まあ」
「どれくらい?」
「先週は五回……断るのってめんどくせえな」
俺が事実をつぶやくと、川城は目を丸くして俺を見つめていた。
川城がこの身体だったとき、週に何度告白されていたかわからないが、この反応はもっと多くなっているということだろう。
「まあ仕方ないわね。佐山くんがあたしになってから、ますますエロ……女らしくなったって話題だもの」
「それもあるんだけど、男子たちって、『付き合ってるのはわかってるんですけど』っていって告ってくるんだよな。本当に厄介だぜ」
「付き合ってるって……誰と?」
「川城……いや、佐山くんと」
「ああ、まだあの私たちが付き合ってるって噂話続いてたのね……」
川城が短髪をガリガリとかいてため息をつく。
俺と川城が入れ替わってからすぐ『佐山香介と川城花蓮は付き合っている』という噂が高校中に流れた。俺たちふたりは何度も否定していたが、度々一緒に出かけることを目撃されていることもあり、ほとんど周知の事実とされている。
――そのとき俺は二ヶ月前のできごとを思い出した。
俺たちの身体が不思議なカメラのせいで入れ替わってから、すぐに『佐山香介と川城花蓮』は付き合っているという噂が流れ始めた。入れ替わったその日に一緒に帰った姿を周りに見られていたせいらしい。
そして、ある情報交換の日、川城はその事実を本当のことにしてしまえばいいと考え……俺を無理矢理犯した。
もちろん、あれは川城が異性の性欲に振り回されてしまったことと俺が無防備過ぎたことで起こった事件だとわかるが、それでも若い男が若い女を襲ったことは事実だ。
あのあと川城が平謝りしたことでそのことは許したけど……。
くしくも今、同じような流れになっている。ふたり以外誰もいない空間で、恋人同士の噂話が持ち上がっている。
あのときのことを思い出すと、身体が震える。
男に蹂躙される恐怖。男にかなわない無力感。初体験の破瓜の痛み。今でも鮮明に思い出すことができる。
「……ねえ、佐山くん」
川城の声が聞こえる。俺の身体に響く低い声だった。
その振動に反応して身体に熱が灯る。下腹部にうずくような感覚が生まれ、足をもぞもぞと動かしてしまう。
そして俺は自分の震えが恐怖に対してだけじゃないことに気がついた。
もしかして、これは期待……?
視線が相手の目と股間を行き来してしまう。川城の股間は机に隠れていてよく見えなかったが、あそこにはかつて俺についていたものがあるはずだ。
二ヶ月前、俺の中に入ってきて、めちゃくちゃにかき回したモノがあそこに……♥
「それで、新しい水着を買ったの?」
「えっ?」
「ほら、玄関で話したでしょ。でもあたしってそもそも水着もってたじゃない?」
普通の話を続けている川城に対して、俺は体のうずきを押さえながら返答する。
「だ、だから全然サイズが合わないんだって。一回着てみたけどキツキツで……はぁ……♥」
川城の体の成長は激しく、去年の水着は胸や尻にかなり食いこませないと身に着けられなくなっていた。乳首なんて浮き出ていて、性器の形もわかるくらいのドスケベ仕様になってしまった。
とてもじゃないがあんな水着はプールでは着られない。あんなものを着ていけばプール場の男たちに輪されても文句はいえない。
「そ、それで、友達に相談したらぁ……♥ み、みんなで買いに行こうってことになって……ふぅ……♥」
「ふうん……どんな水着選んだの?」
「み、み、見たいのか?」
「だって自分の体だし、気になるわよ。どんな水着?」
川城が机に腕を乗せる。血管の浮いた太い腕だ。俺の体なんてすぐに押し倒せるくらいの……。
そのプレッシャーに負け、俺は後ろに手をついて後ずさろうとしたが、手の下に紙でもあったのか、俺は体を後ろに滑らせてしまった。
「きゃあっ」
「危ないっ……ふう、よかった」
とっさに動いた川城のおかげで俺は頭を床に叩き落とすことはなかった。
川城の太い腕が俺の後頭部をつかんでいる。そして片方の腕は……。
「か、川城……あんっ……♥」
川城の片手は俺の乳に沈んでいた。
その手から逃れようと身じろぎをすると、体の上で男のたくましい手が動いた。今日の俺はブラジャーをしていない。シャツ一枚挟んで生乳を揉まれている……。
「あんっ♥ はぁん……♥」
「さ、佐山くん……」
俺を押し倒したまま、川城がじっと俺を見つめている。
熱い男の目。荒い呼吸。ダメだ。このままじゃ、俺、また犯されちゃう……♥
「ご、ごめんなさい!」
そういって川城は俺から離れていき、その場に立ち上がった。
「あ、あたしったら……もう、女の子の身体をあんな無遠慮に触るなんて」
「え……い、いや、いいって、本当は川城の身体なんだし……あ……」
俺が顔を上げると、川城のズボンの股間がテントを張っていた。
屹立したそれは、俺に対して興奮しているという証だった。眼の前の女の身体に反応して子孫を残そうと勃起しているという紛れもない証拠だった。
「あ、あたしトイレ行ってくる!」
川城は部屋を飛び出し、どたどたと音を立ててトイレへ向かっていった。
(後編に続く)