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 それから僕とシルフィアさんの入れ替わり生活が始まった。

 神澤澄則は『シルフィア』として、シルフィアさんは『神澤澄則』として。

 結果から言うと、僕の演技はまったくうまくいかなかった。

 僕はぼっち生活からいきなりクラスの中心となり、クラスカースト上位の女子たちに囲まれるようになった。彼女たちとの触れ合いは一秒一秒が緊張の連続で、僕のミスを誘発してきた。

 特に早坂ちぐささんや砂塚菜々香さんと話す時が一番緊張した。

 彼女たちはシルフィアさんに負けず劣らずの美貌とスタイルを持っていて、僕みたいな女の子と接した経験がない男にとっては、気を遣いすぎて疲れが勝ってしまう相手だった。

 さらに砂塚さんは女子同士だからなのかスキンシップが激しくて……この間なんてそのせいで危うく入れ替わりがバレそうになってしまった――

 移動教室中、早坂さんと砂塚さんと一緒に廊下を歩いていると、急に砂塚さんが僕のスカートをまくってきた。

「ひゃんっ」

「おやおや~、今日はパープルショーツかぁ~。シーちゃんって派手な下着好きよね」

「す、すな……な、ななかさん。や、やめ……お、おやめなさ……いませ」

 とっさに言い返そうとしたが、お嬢様言葉というのは難しくてたどたどしくなってしまう。

 そんな僕を見て、砂塚さんがちょこんとかわいらしく首をかしげる。

「なんか最近のシーちゃんって弱気よね。前なら『ええ、この下着は高級なのですわ』って言ってたのに」

「え……?」

「それとか『わたくしのヒップには恥じるところなどありませんわ』とか言ってたし……最近元気ないわよ。どうしたの?」

 からかうような表情から一転、砂塚さんは心配そうな表情で僕を見上げてきた。

 小動物のようなかわいらしい顔とぷるるんっ♥ と震える爆乳に迫られ、本当は男子の僕はドギマギするしかなかった。

「え、ええと……です……わね……」

「あ、もしかして、好きな男子ができた……とか?」

「ち、違います……わよ!」

「ふふーん、どうだか……」

 そう言うと、砂塚さんは明るい髪をさらりと揺らしながら僕にますます近づいてきたが、

「ななちゃん。やめなさい。落ち込んでいるときはそっとしておいて欲しいものよ」

 という早坂さんの叱責に止められた。

 大人っぽい雰囲気を持つ早坂さんに見つめられ、砂塚さんは「はーい。ごめんね」と引き下がっていった。まるで母娘みたいだ。

 砂塚さんは僕らの先を走っていくと、わざとスカートをまくって赤色のショーツに包まれたかわいらしいお尻をぷりっ♥ と見せてきた。お、お返しのつもりなのかな……

「はや、ち……ちぐささん。ありがとうございます」

「ううん。いいのよ。ななちゃんはいい子だけれど、最近暴走しがちだから……」

 早坂さんは大和撫子のような穏やかな顔に困った表情を浮かべていた。

 しかし、僕と目を合わせると、ふんわりと柔らかい笑顔を浮かべてきた。

「でも、本当に好きな子ができたら私にも教えてね?」

 その表情は、もし僕が今の男子だったらすぐに落ちていただろうと思うほどきれいな笑顔だった。

 ――と、この時は早坂さんのおかげで避けられたけど……。

 かたやシルフィアさんはうまく生活できていた。

 というか、『神澤澄則』の友だちなんていないので、演技をする必要もなかった。彼女はひとりぼっちの生活を満喫し、休み時間中は携帯電話でなにかの調べものをしては嬉しそうな表情を浮かべていた……女子たちからはちょっとキモいと言われてたけど。

 そしてなにより僕らの学力の差は明白だった。

 シルフィアさんに話を聞いたところ、なんと彼女は母国で学位を取得しているほどの才女だったのだ。

 そんなシルフィアさんを劣等生の僕が演じる……ボロが出るのは必然だ。

 それでもテストなどはまだまだのため、対策をすれば大丈夫と思っていたのだが――ある日こんなことが起こってしまった。

「じゃあこの英文の翻訳を……ええと、シルフィアさん。お願いします」

 黒板に英字を書ききった英語の先生が僕を指してくる。

 反射的に立ち上がると、ぷるっ♥ と爆乳が揺れた。

「は、はい……え、ええと……」

 黒板の英字を目で追って、僕は固まってしまう。

 あ、あんなのわかんないよ……。

 きっと先生は『シルフィア』ならこんな翻訳は楽勝と思って難しい文を出したのだ。『シルフィア』は留学生だし、トラスラント公国の第二言語は英語だから、その考えは間違っていない……中身が日本人の僕ということを考慮に入れなければ。

「どうしました? 読めませんか?」

「い、いえ、そんなことはありません……わ……」

 僕のおどおどした返答にクラスメイトの様子も変わっていく。

 このままだとまずい。シルフィアさんの評判は間違いなく下がってしまうし、入れ替わってることがばれるかもしれない。かといって、僕があれを読めないことは変わりない。

「す、すみません。先生、実はぼ、わたくし……」

 僕が体調不良を訴えようとした時、遠くの方で誰かが席を立つ音がした。

「先生。いいですか?」

「神澤くん。どうしました?」

「いえ、その文の翻訳は『彼は立場を交換した相手のために生きることを決心した』だと思うんですけど……彼女の位置だと先生が重なっていて読めないんだと思いますよ」

「え……? あ、ああ、すみません」

 英語の先生が頭を下げて黒板から離れていくと、『神澤澄則』はすっと席に戻っていった。

 ほっとしながら席に戻り、シルフィアさんを見ると、彼女は肩をすくめていた。

 放課後、シルフィアさんはフォローが下手だったと謝ってきたけれど、助けられた僕としてはお礼しか言えなかった。

 僕は彼女を助けるどころか、足を引っ張っている。

 いつになったら僕はシルフィアさんを助けられるようになるんだろう……。


 入れ替わってから五日後、休日が訪れた。

 その日、僕はマンションでシルフィアさんから勉強を教わっていた。

 今のままではシルフィアさんの評判に傷がついてしまうと思って僕がお願いしたのだ。

 ちなみに今の僕の格好はノースリーブシャツにショートパンツ。ノースリーブシャツはボタンが全部締まらないし、ショートパンツは布地が少なかったけど、今のシルフィアさんの手持ちではこれが精一杯のユニセックススタイルらしい。

 目の前に座るシルフィアさんはノートパソコンを開いている。彼女が選んだ服を身に着けていることもあって『神澤澄則』がスタイリッシュに見えた。同じ体なのに、中身が違うとこんなに変わるんだ……。

「いいですか。神澤さん。発音の違いを体得するのですわ。発音記号を舌で感じるのです」

「う、うん……」

「VとB。RとLは代表的なものですわ。この文は発音の練習として優秀な例ですわね」

 そう言うと、シルフィアさんは流暢な英語で英語の教科書を朗読し始めた。

 海外に行ったことのない『神澤澄則』から英語が発されるというのはものすごい違和感だったが、僕は真面目に彼女の授業を受けた。

 シルフィアさんは母国のトラスラント語を含めて五カ国語を話せるらしく、さらに英語で論文を書くことができる。

 『シルフィア』でいる限り、僕はそこを目指して動かなければいけない。そうわかっているのに、僕の頭はまったく英語を覚えてくれない。『シルフィア』の脳を使ってるのに、なんでこんなに覚えられないんだろう……。

「少し休憩いたしましょう」

「うん……」

「紅茶を入れますわ。お待ちくださいませ」

 そう言うとシルフィアさんはテーブルを離れてオープン型のキッチンで紅茶を注ぎ始めた。

 僕が肩を落としてテーブルによりかかると、おっぱいがぽよぉぉん♥ とテーブルに潰れていった。シルフィアさんからそうした方が楽だと言われているのでやってるけど、確かに肩が楽になる……ちょっと恥ずかしいけど。

 この一週間、僕はいろいろな失敗をした。勉強も会話もたどたどしいし、満足に『シルフィア』を演じられるとはいえない。

 それなのにシルフィアさんはまったく怒ってこなかった。入れ替わった時のメッセージでも言っていたが、『成績や演じきれているかどうかは重要ではなく、違和感をもたれないことやこの事態を解決すること』が大事ということらしい。

 シルフィアさんに出されたカップを傾けると、口の中に芳醇な味が広がった。

「美味しい……」

「わたくしの体に合わせてブレンドしましたの」

 シルフィアさんは笑顔を浮かべて優雅にカップを傾けている。

 体が違えば味覚も違う。そんなことはわかっていたけど、今の僕はこういう繊細な味もわかるんだな……やっぱりこの体はハイスペックだよなぁ……。

 僕がカップを下ろすと、それに呼応するように胸がたゆん♥ と揺れた。

「……やはりその胸は重いですか?」

「えっ……」

「率直な感想が聞きたいのですわ」

 そう呟いたシルフィアさんは笑顔を潜めて僕の胸をじっと見つめていた。

 ここ一週間、男子たちに体を舐められるように見られてきたけれど、男子にこんなに真っ直ぐ見られたのは初めてかもしれない……って、シルフィアさんは女の子だよ。

「ま、まあ、そうだね。重いよ……男にはこんな大きなおっぱいはないし……」

「男性だった時、それを見てどう思いましたか?」

「えっ? えーと、その……お、大きいなあって思ったよ」

 言っていて恥ずかしくなった。

 この発言は自分がシルフィアさんを性的に見ていたと白状するようなものだ。実際それは本当だし、何度もおっぱいを揉むことを想像していたけど、それを本人の前で言うのは流石に恥ずかしい。

「……今のわたくしは違いますわ」

「え?」

「女子たちを見ていると、どうしても興奮してしまいますの。こうしてあなたとふたりで部屋にいると、たまに自分が抑えきれなくなってしまいそうで……」

「え? え?」

 疑問を浮かべる僕の前でシルフィアさんが立ち上がった。

 その表情は苦しそうで、なにか我慢しているようだった。

「お願いします。神澤さん。わたくしを助けてください」

 その股間ではズボン越しでもはっきりわかるほど大きなモノがそそり立っていた。


 数分後、僕は風呂場で正座していた。

 今の僕はバスタオルだけを体に巻きつけている姿だ。タオルが小さいせいで爆乳が溢れ出している。

 ――ぼ、僕に任せて。

 あの後、困っているシルフィアさんに対して僕はそんなことを言ってしまった。

 シルフィアさんが勃起していることには驚いたけど、それ以上に彼女に頼られたことが嬉しかったんだ。

 でも、この格好はまるで風俗嬢だ……まあ、やることは風俗嬢と同じことなんだけど。

 これから僕はシルフィアさんのおちんちんを手でしごく。いわゆる手コキという行為をする。この清らかな公女の手をそんなことに使うなんてなんだか罰当たりな気がしたけど、本人が承諾しているのだからそのあたりは問題ない……はず。

「し、失礼いたします……」

 緊張した声と同時に風呂場の扉が開くと、全裸の男が入ってきた。

 女子とは違う平らな胸に少しだけ筋肉質な手足。そして雄々しくそそり立った股間。

「うっ……」

 思わず呻き声をあげてしまう。

 シルフィアさんのおちんちんはこれでもかと言わんばかりに激しく勃起していた。

 膨れ上がった亀頭を赤色に染め、逞しい幹には激しく血管が走っている。興奮しきったそれは目の前の女――僕を威圧するように固く怒張していた。

「よ、よろしくお願いしますわ」

「あ、こ、こちらこそよろしくお願いします」

 声をかけられ、慌ててその場に三指ついてしまう……勃起したおちんちんに土下座するなんて。うろたえすぎだ。今のシルフィアさんの力になれるのは僕しかいないんだぞ。しっかりしろ澄則。

「じゃ、じゃあ椅子に座って」

 僕が目の前の椅子を手で示すと、シルフィアさんは僕の前に座った。

ブルン! と僕の目と鼻の先で勃起した男性器が激しく揺れる。その非現実的な光景に圧倒され、僕はまた言葉を失ってしまいそうになった。

「男性の性欲というのはすごいですわね……まったく収まる気がしませんわ……」

「え、あ、ああ、うん……」

「自分で処理してみようと、ウェブサービスで男性のマスターベーションの方法をいくつか調べてみたのですが……ほとんどジョークサイトで……」

「あ、うん。そうだよね。困るね」

 女と比べて男の性的な情報はどこかふざける雰囲気がある。オナニーやセックス。ちんちんの大きさ比べなんてものもある。男子になって間もないシルフィアさんが戸惑ってしまうのも無理はないだろう。 

「それに勇気が出なかったということもあります。情けないことではありますが……」

「な、情けなくなんかないよ。だ、だってシルフィアさんは女の子なんだし」

 フォローしつつ、そのままでいて欲しいとも思った。

 未だに僕らが元に戻る方法は手がかりすらない。このままだとシルフィアさんが男に、僕が女の生活に馴染んでしまう可能性は充分ある。

 それは避けたい事態であり、だからこそシルフィアさんには女の子の価値観を保ったままでいて欲しいと思うのだけど……でも、今からする行為はまったくの逆なんだよね。

「じゃ、じゃあ、リラックスしてね」

 僕は一度手を握りしめると、細く美しい指をシルフィアさんの勃起したおちんちんにそっと伸ばしていった。

「ううっ」

 上側からシルフィアさんの呻き声が聞こえる。それはどう聞いても男子特有の声で、高貴なお姫様の喘ぎ声とはかけ離れていた。

 おちんちん……熱い……。

 男性器の持つ熱さや硬さが指に伝わってくる。かつて自分が持っていたものだっていうのに、それは今の僕にはまったく他人の男のモノに思えた。

「て、手を動かすね」

「は、はい。お、お願いします……あぐっ」

 戸惑いつつ陰茎に指を走らせると、余った包皮が指の勢いで動いて段々そのシワを少なくしていく。

 ローションやなにかの潤滑液をつけるべきだったかもしれない。そう思っていると、亀頭の先からぷっくりと透明な液体が漏れ始めた。我慢汁だ。

 これを使おう。そう思って僕は我慢汁を指につけておちんちんにこすりつけていく。

「こ、これが男性の……とても激しくて……のぼってくるような……」

 上から戸惑いの声が聞こえてくる。

 見上げてみると、口をだらしなく半開きにした『神澤澄則』の顔があった。

「ど、どう? 気持ちいい?」

「え、ええ。気持ちいいですが……急すぎて……ぐうっ」

 苦しそうな声だが、彼女が感じているのは間違いないらしい。

 あのシルフィアさんが、僕の手コキで感じてるんだ……

 神聖ささえある美少女が男の快楽を感じている。汚すようなその行為に、なぜか僕の体は熱くなってきた。

 じゅん……♥

 おまんこから出てきたなにか粘ついたものが太腿に垂れてくる。

「で、出そうになったら言ってね。出そうになったらわかるはずだから」

「そ、そうなんですのね…………わたくし、射精してしまうのですわね」

「うん。そうだよ……シルフィアさんにとってはこれが精通だね」

「女のわたくしが精通……ああ、ダメ。変になってしまいそうですわ」

 困惑するような、とろけたような声。それを聞いていると、なにか温かいものが胸のあたりに広がってきた……なんかちょっとかわいく感じる……母性本能なのかな?

 手の動きに集中していたせいか、僕の体からずるりとバスタオルがずれていき、

「あっ……」

 バスタオルが背中側に落ちていく。拘束から開放された爆乳が、ばるるんっ♥ と弾け、先端の乳首がぷるっ♥ と震えた。

 一糸まとわぬ姿になった僕を眺め、シルフィアさんの鼻孔が大きく膨らんだ。

「わたくしの体……ああ、なんて性的な……」

 言葉と同時に手の中のおちんちんがびくりと跳ねた。

 入れ替わった当日は一緒にお風呂に入ったけど、今の僕らは各々で入浴している。だからこれはシルフィアさんが一週間ぶりに見るおっぱいってことになるんだけど、破壊力抜群だったらしい……それが元自分のものだったとしても。

 シルフィアさんが男として僕に興奮してるなんて……♥

 ぞくぞくぞくっ♥ と僕の背筋に気持ちよさが走り、股間から熱いものが滴った。

「はぁ……♥ はぁ……♥」

 タオルを拾い上げることもせず、僕は自分の平らな股間に片手を伸ばしていた。

 くちゅり♥

「あはぁんっ♥」

 甘い快感が走るとともに女の喘ぎ声を出してしまう。

 指の先にある僕の割れ目はすでに濡れそぼっていた。太腿は愛液でびちょびちょになっていて、それは僕が女として興奮しているという証だった。

 僕、おちんちんしごきながら女の子として感じちゃってるよぉ♥

「あんっ♥ んああっ♥」

 おまんこに指をいれて、くちゅっ♥ くちゅっ♥ とかき回す。砂糖のように甘い気持ちよさが体の中に広がっていく。これが女の子の気持ちよさなんだ……♥

「はぁぁっ♥ おまんこっ♥ おまんこ気持ちいいよう♥」

 おちんちん片手におまんこをいじって悶える女。それが今の僕。それを自覚すると体が気持ちよさで震えた。

 シルフィアさんを見上げると、戸惑った目を向けていた。

「か、カミサワさん……なにを……うぐっ」

「ご、ごめんなさいっ♥ 手が♥ 手が止まらなくってぇ♥」

「わ、わたくしがわたくしの体にマスターベーションさせて、わたくしの前でわたくしの体がマスターベーションを……あぁ、わけがわかりませんわ……」

「あぁんっ♥ はぁぁん……♥」

 お互い理解不能な状況に置かれ、ただ体が命ずるままに動くしかない。

にちゃ♥ にちゃ♥ と我慢汁と愛液の粘ついた音が浴室に充満し、いやらしい雰囲気で埋め尽くしていく。

 そのうち、僕の手の中でおちんちんが大きく跳ねた。

 ビグビグビグッ! と大きく動いたそれを見て、シルフィアさんが声を荒げる。

「ああっなにか! なにかきますわ!」

「だしていいよ♥ 僕のお手々に特濃ザーメンぶっかけてぇ♥ んああんっ♥」

「ああ、ダメッ! ダメェッ‼」

 野太い悲鳴が上から聞こえると同時に、おちんちんの幹が膨れ上がり、ポンプのように精液を登らせていった。

 ビュッ! ビュッ! ビュルルルルーーーーーゥッ!

 おちんちんの痙攣とともに鈴口から白濁液が噴き出した。何日間も溜め込まれた精液は一度の射精では終わらず、目の前の僕を白くデコレーションしていく。

 粘ついた精液が鼻先にかかり、僕の女としての性的衝動が刺激される。

「ぼ、僕もイクッ♥ イっちゃうぅうううう♥♥♥」

 嬌声とともに体がぴくんぴくんと跳ね、僕の股間からぷしゃあああ♥ と潮が噴き出した。

 体中に広がる女の快感を受け止めきれず、がくがくと足が震えて僕はバスタブにもたれかかってしまった。

「はぁ……うぁ……」

「はぁん……♥ あぁん……♥」

 風呂場には性欲まみれの男女の吐息が響き、僕らの熱さを高めていく……。


 体をきれいにしないと……。

 ぼんやりとそんなことを考えつつ、僕はバスタブに手をかけてよろよろと立ち上がった。

 相変わらず足はがくがくと震え、体は精液と愛液まみれだったけど、それでもシャワーのレバーを倒すことはできた。

 シャワーからはすぐに温水が出てきた。それを浴びて、ぶっかけられた精液や股間から溢れた愛液を流していると――後ろでなにかが動く気配がした。

「今までこれは避けていましたが……あなたがその気なら……」

「シルフィアさん……?」

 振り返るとシルフィアさんが舐め回すような目を僕に向けていた。ギラギラと猛獣のような黒い瞳が獲物――僕を見つめている。

 その異様さに恐怖を覚えて後ずさると、背中がバスタブに当たって爆乳がたぷん♥ と揺れた。出口はシルフィアさんの後ろ側にしかない――逃げられない。

 シルフィアさんは精液にまみれたおちんちんをぶら下げながら僕に近づいてくると、僕の頭に手を回し、後頭部を鷲掴みにしてきた。

「きゃっ……な、なにを……んんんんっ♥」

 一瞬で僕の唇はシルフィアさんに奪われていた。

 花壇でも味わったかさついた男子の唇。でもあの時とは違って僕らは合意していない。シルフィアさんは無理矢理僕のぷるぷるの唇を自分のモノにしているのだ。

 僕がシルフィアさんに襲われてる?

「ふぃるふぃあはん♥ ひゃめ……んんんっ♥」

 懸命に押しのけようとしたけれど、オナニー後の脱力した体には力が入らなくてなんの意味もなかった。いや、そもそもこんなひ弱な腕で男の体を押し返せるわけがないんだ。 

「な、なんでこんなこ……はぁむ♥ んちゅう♥」

 シルフィアさんは僕の言葉を無視して僕の口に舌を入れてきた。いわゆるディープキスというやつだ。

 男子の舌は大きく、僕の小さな口の中をベロベロと舐め尽くしてきた。

 僕の胸はシルフィアさんの平らな胸に潰されてむにゅうん♥ と形を変えている。乳首が擦れて、甘い快感が広がってくる。

「んん……♥ ちゅっ♥ ちゅるぅ♥ んっ……♥」

 鏡に映っているのはシルフィアが神澤澄則に襲われている姿。違う。今は僕が『シルフィア』でシルフィアさんが『神澤澄則』なんだ。僕がシルフィアさんに襲われてるんだ……♥

「れろぉ……♥ んちゅう♥ ちゅるちゅる♥ くちゅう♥」

 無理矢理舌を蹂躙され、同意なしに唾液を交換されている。

 男に好き放題されて気持ちが悪いはずなのに、なぜか体はじくじくと熱くなっている。ディープキスされて気持ちよくなっちゃってる……♥

「んんぁ……♥ むちゅぅ♥ はむっ♥ …………はぁ……♥」

 シルフィアさんが唇を離すと、僕らの間に銀色のきれいな糸が引いた。

 入れ替わった時のキスとは違う濃厚なキスに、僕の股間からじゅわぁ♥ と粘り気のある液体が分泌され始める。

「はぁ……♥ はふぅ……♥」

 頭が痺れているせいでなにも言うことができない。

 シルフィアさんは戸惑う僕の肩をがっちり掴むと、もう片手を太腿に食い込ませ、一気に僕を持ち上げた。

「ひゃうんっ♥」

 シルフィアさんにお姫様抱っこされ、視界がいきなり高くなる。

 僕がお姫様扱いされていることにドキドキしていると、シルフィアさんはなにも言わずに風呂場の外に僕を連れ出した。

 そして僕はシルフィアさんの自室――今は僕のものになった自室に連れてこられた。

 シルフィアさんはベッドの上に膝をつき、その上に僕の体を優しく離した。

「し、シルフィアさん……なんで……」

 呆然として顔を上げると、ベッドの上には丸裸のシルフィアさんが立っていた。その股間には元気を取り戻しかけているおちんちんがぶらぶらしている。

「カミサワさん。わたくしと性行為をしましょう」

「え…………ええっ?」

 突然の提案に体が固まる。

 性行為とはセックスのことで。セックスには男女が必要で、ここにいるのは丸裸の男女で……で、でもその中身は逆なわけで。

「いいですか。わたくしたちが入れ替わったのは大きなショックと粘膜接触です。それを二つとも兼ね備える行為……セックスを試さない理由はありませんわ」

「い、いや、それでも……」

「ものは試しですわ。失うものなど純潔くらいなのですから」

「純潔……しょ、処女は大事だよ……」

「わたくしがわたくしのものを奪うだけなのです。問題ありませんわ」

 シルフィアさんの黒い目をよく見てみると、ぐるぐるしているようにも見えた。これは言い訳だ。シルフィアさんは男の性欲で暴走しているだけだ。

 男子である僕が男に抱かれるなんて嫌だ。

 でも、今の僕の体は間違いなく女子だし、目の前の男子はシルフィアさんだ。いつも助けてくれた人の提案を聞かないで、それこそなにが男だっていうんだ。

「…………シルフィアさんがそう思うなら、いいよ」

 僕が返事をすると、シルフィアさんは『僕』の顔で優しく微笑んだ。

「できるだけ優しくいたしますので」

「う、うん……お願いします……」

 僕がうなずくと、シルフィアさんが静かに僕に近づいてきた。

 肩に手がかかると、僕はそのまま押し倒され、シルフィアさんにのしかかられた。

「きゃあんっ♥」

 プリンのように震える爆乳の上にシルフィアさんの顔が埋もれていく。

「ああんっ……♥ な、なんでおっぱいを……きゃんっ♥」

 僕の抗議を無視してシルフィアさんは僕のぷっくり乳首に吸いついてきた。

 男子のざらついた舌に乳首が転がされ、僕の体がぴくぴくと震えてしまう。

「おっぱい舐めちゃやぁ……♥ にゃぁっ♥ あぁぁん……♥」

 僕の喘ぎ声に気をよくしたのか、シルフィアさんはもう片方の乳首を指で摘んできた。

 体が小さく跳ね、とろぉ♥ と愛液が漏れてしまう。

 僕のおっぱいをしゃぶるシルフィアさんはまるで赤ちゃんのようで、いつもの理知的な印象は吹き飛んでいた。

 ああ、でもたまらない……♥ 僕、シルフィアさんに求められてる……♥

 ねっとりした乳首責めが終わると、シルフィアさんは僕のおっぱいから離れ、その手を体中に這わせ始めた。

 『シルフィア』の白すぎる肌に『神澤澄則』の黄色かかった手が沈んでいく。撫でられる度に僕の体にぞくぞく♥ と性感が湧いてくる。

 そのうち、シルフィアさんは僕の下腹部に指を沈み込ませてきた。その下にあるもの――子宮が刺激され、ひくひく♥ と動き始める。

 体が男を求めてる……♥

 そのうちシルフィアさんの手が下腹部の下に向かっていった。

「入れる時に痛みがあってもいけませんので、念のためほぐしておきますわね」

「ちょ、ちょっと休ませ……あああっ♥」

 くちゅう♥

 シルフィアさんの太い指がおまんこに触れて、僕の中に入ってくる。

 二つの指がおまんこの入り口をかき回すと、僕の体がびくっびくっと悶え始めた。

「はぁっ♥ あんっ♥ し、シルフィアさぁんっ♥」

「うふふ、もう準備万端ですわね……すごいですわ。まるで失禁のよう……」

「や、やぁっ♥ い、言わないでぇ♥」

 お漏らしと言われて顔がカアッと熱くなった。

 女の子初日の時、僕はリビングでおもらしをした。あの時の僕はただ泣きじゃくってシルフィアさんに掃除させてしまった。

 その時の情けなさや恥ずかしさが蘇ってきて、僕の体は羞恥に悶えた……それでもシルフィアさんの愛撫は収まらない。

 くちゅり♥ くちゅり♥ と淫猥な音が部屋を満たしていく。

「ああんっ♥ やらぁっ♥ またお漏らししちゃうぅ♥」

「ええ。ぜひなさってください。それが感じているという証なのですから」

「感じちゃってる♥ 僕、シルフィアさんにおまんこ触られて感じちゃってるのぉ♥」

 シルフィアさんによって僕は女の子として感じてしまっている。

 事実を認めた直後、シルフィアさんの指がぐいっと僕の膣内を強めにつっつくと――気持ちよさの電流が走った。

「あぁっ♥ んっ♥ あ……♥ はぁああああああんっ♥♥♥」

 体が大きく痙攣し、股間から、じょわぁぁああ♥ と液体が漏れてくる。その絶頂は止まらず、数秒間僕の視界でピンク色の火花が散っていた。

 僕、男の子なのにおまんこいじられてイッちゃった……♥

「はぁ……♥ はーっ♥ ふあぁぁ……♥」

 頭の中が幸せで塗りつぶされる。この気持ちよさにいつまでもたゆたっていたい。

「そろそろ……ペニスを挿入しますわ」

 ぴとっ♥ と僕のおまんこになにか硬いものがつけられる感覚があった。

 ぼんやりした頭で下を見てみると、爆乳の隙間からシルフィアさんが僕の太腿を開いていることがわかった。

 あぁ……これからヤラれちゃうんだ……♥

「まさか自分で自分の純潔を散らす時が来るなんて思いもしませんでしたわ……」

「ん……♥ 僕も自分の童貞を捨てさせるとは思ってなかったよ……はん……♥」

「……では、入れますわよ」

「う、うん……あううっ」

 にゅちゅっ♥

 驚くほど前触れなくおちんちんが僕の膣に入ってきた。

 今まで誰にも許していなかった肉体に男の欲望が侵入してくる。肉を切り開くような痛みに僕の目尻から涙がこぼれてくる。

「痛い……痛いよぅ……」

「ご、ごめんなさい。ゆっくりしているつもりなのですが……」

「う、ううん。ごめん……大丈夫だから……」

 処女は痛いって聞いていたけど、想像以上だ。

 でも、このセックスはシルフィアさんが望んでいることなんだ。彼女のことを助けられていない僕が唯一できることをしてるんだから、弱音なんて吐くべきじゃない。

 僕がおちんちん挿入の痛みに堪えていると、プチッという音が聞こえたような気がした。

「いっ……つぅ……」

 痛みを我慢すると決意したのに、思わず声が漏れてしまう。

「ど、どういたしましたの?」

「わ、わかんない……」

 シルフィアさんは僕におちんちんを入れっぱなしで眉を寄せている。その顔は本当はすぐに入れたいのに我慢しているという苦しげな顔だった。

「膣から血が漏れています……今のは破瓜だったのですわね……」

「そっか……処女膜が……破れ……たんだね……」

「そのようですわね……」

 この体は処女を失った。もう二度と純潔には戻れない。女の子が生涯で一回しか体験できない痛みを男の僕が体感してしまうなんて。

 困惑が襲ってきたけど、シルフィアさんの苦しそうな顔を見てその考えは放棄することにした。今考えることじゃない。

「い、いいよ……きて……♥」

 僕がうなずくと、シルフィアさんの侵食が再開する。

 ずぷっ♥ ずぷぷっ♥ とおちんちんが僕の中に入ってくる度に痛みが訪れる。処女膜が破れた部分がひりひりと痛む。

 セックスって、男を気持ちよくさせるだけで女はまったく気持ちよくないのかな……

 僕がそんなことを考えていると――その衝撃が訪れた。

 とんっ♥

「ああああんっ♥」

 いきなりの甘い快楽に僕の体が勝手に動いてしまう。体中から汗が吹き出て、口がよだれを垂らしていく。

 なに? なにが起こったの?

「か、カミサワさん? どうしましたの?」

「ひ、いや、なんかすごく……ひあぁんっ♥」

シルフィアさんが心配そうにしていると、再び気持ちよさが訪れた。

「い、今ペニスをすべて入れたのですが……もしかしたらそれが……?」

「全部入ったってからこんなに気持ちいいって……ことなのぉ♥」

「ペニスの先になにか柔らかいものが……」

「ああんっ♥ おっ♥ んおおっ♥」

 シルフィアさんが腰を小刻みに動かすと、体の奥がとんっ♥ とんっ♥ とノックされる。

「……ああ、そうですのね。これがわたくしの子宮口なのですわね」

「ああんっ♥ し、子宮……はああんっ♥」

 どうやら僕はおちんちんに子宮口を突っつかれて女の子として感じてしまっているらしい。

 お、女の子ってこんなに気持ちいいの⁉

「ともかくカミサワさんがお感じになられてよかったですわ」

「あうんっ♥ こ、これはぁ♥ 気持ちよすぎるよぉ♥」

「とろけたお顔をしていますわね……では、腰を動かしますわ」

「動かすって……あああああああああんっ♥♥♥」

 動かす宣言の直後、シルフィアさんがピストン運動を開始した。

 愛液と我慢汁とが混じり合い、ぬちぃ♥ ぬちぃ♥ とおまんことおちんちんの間で音を鳴らす。えっちで粘ついた音を聞いて、僕の性感はますます高まっていく。

「ああっ♥ おっ♥ おおんっ♥」

 おちんちんの動きに合わせて僕の爆乳がぶるん♥ ぶるん♥ と震える。

 体が燃えるように熱い。膣をごりごりされ、子宮をノックされ、女の快楽が沸騰していく。

「ひゃああっ♥ らめっ♥ セックスしながら乳首つまんじゃらめぇ♥」

 シルフィアさんは僕を犯しながら爆乳にも手を伸ばしてきた。

 胸と膣から伝わる快感に、ぷしゅっ♥ と軽くイッてしまった。

「も、もっとゆっくりぃ♥ へ、変になっちゃう♥ おかしくなっちゃうからぁ♥」

 今のシルフィアさんはゆっくり動いてくれなかった。僕という極上の女体を味わうために全身運動をする男と化していた。

 こつっ♥ こつっ♥ とノックの間隔が短くなっていき、そして……

「にゃあああん♥ あぁ~~~~っ♥♥♥」

 女の喘ぎ声とともに視界がピンク色のオーロラに包まれた。

 おちんちんで突かれてイッちゃうなんて……♥ 僕、本当に女の子になっちゃった……♥

 僕がじょろじょろ♥ と愛液でベッドを汚していると、シルフィアさんの動きがゆっくりに戻っていた。

「……中に出しますわ」

 ここまで流されるようにセックスしている僕でも、流石にその言葉は看過できなかった。

「あふっ♥ な、中に出したら妊娠しちゃうかもぉ……んあっ♥」

 男が精液を出して女がそれを受精することで子どもができる。

 男であるシルフィアさんが女である僕の中に出すというのはそういう意味だった。

「大丈夫ですわ。安全な日ですので」

 シルフィアさんは例のぐるぐる目をしている。この発言が本当かどうかなんて女の子になったばかりの僕にはわからなかった。

 でも、シルフィアさんが中出ししたいって望むなら……

「安全な日……そ、それなら……ああんっ♥」

 僕が言い切る前に、シルフィアさんは激しい抽送運動を再開した。

 ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥ とみだらな粘ついた音が響き、僕のお尻や太腿がぶるぶる♥ と震えた。

「きゃあっ♥ ああっ♥ 気持ちよすぎてっ♥ 頭変になっちゃうぅ♥」

「変になってしまっていいですわよ。それが女性の気持ちよさなのですから」

「にゃあっ♥ あああんっ♥ そ、そんなこと言われたらぁ♥」

「そんなに締めつけられては、わたくしもいたしてしまいますわ」

「おっ♥ んおっ♥ はぁんっ♥ わ、わかったぁ♥」

 おちんちんが最奥に突き入れられると、ぶるるっ! と震えた。

 それを合図にドクドクドクッ! とおちんちんの根本から液体がせり上がってくる。

「ああんっ♥ イクッ♥ いっちゃう♥」

 僕の喘ぎとともにシルフィアさんのおちんちんから大量の精液が発射された。

 ぶちまけられたそれは膣内をべとべとに汚していき、熱といやらしさを僕に伝えてきて……

「イクッ♥ イクイクイクッ♥♥ イッちゃうううううう♥♥♥♥」

 今日何度目かの嬌声とともに僕の体は大きく痙攣し、股間から愛液が噴出した。

視界に広がるのは色とりどりのオーロラと火花。思考はまったく動かず、気持ちよさだけが残っている。

「ああ……♥ はぁ……♥ きゅう……♥」

 僕はあまりの気持ちよさを受け止めきれず……失神してしまった。


 その後、僕らは日が暮れるまで……いや、日が暮れてもえっちし続けた。シルフィアさんも溜まっていたのか、三回戦までしてしまい、僕は何度も失神させられてしまった……

 ――そして話は冒頭に戻る。

 翌朝、男に侍らされる側の美少女となった僕は、シルフィアさんとともに生まれたままの姿で起きた……まあ、生まれた時は逆の性別なんだけど。

 そして僕がシルフィアさんを起こそうと体をすりつけていると、目を覚ましたシルフィアさんは躊躇なくディープキスをしてきた。

 朝から濃厚な唾液交換に、僕の頭は痺れきってしまう。

「はぁ……♥ はぁ……♥」

 このまま朝からシちゃうのかな?

 そう思っていたけど、シルフィアさんは僕から手を離して仰向けになった。

「元に戻りませんでしたわね……」

「うん……」

 そういえばそういう名目でセックスをシていたんだった。途中からは完全に手段が目的になっちゃったけど……

「これからどうするの?」

「今までと変わりませんわ。元に戻るための情報を集めて、実験を重ねるだけです……ですが、やはりしばらくはこの体で過ごさなくてはいけませんわね」

「うん……ぼ、僕、シルフィアさんを演じられるように頑張るよ……」

 言ってしまってから自分でもバカな発言だと思った。

 シルフィア・イン・トラスラントはトラスラント公国の第三公女で、五ヶ国語を話せて、英語で論文を書ける。本国では学位を取得していて、優れたIT技術を有している才女だ。

 神澤澄則というなにも持っていない人間がそこにたどり着けるわけがない。

「ええ、期待していますわ」

 それなのにシルフィアさんは僕の発言を否定しなかった。その微笑みは『僕』の顔だというのに、とても魅力的に見えた。

 キュンキュン♥ と高鳴る胸を感じつつ、僕はシルフィアさんにしなだれかかる。

「も、もう一度キスしてもいいかな。も、戻れるかもしれないか試してみたい……から……」

 僕の申し出に、シルフィアさんは優しい微笑みを返す。

「ええ、戻れる可能性があるかもしれませんので」

 そういうと、シルフィアさんは僕の肩を掴んで顔を近づけてきた。

 目を閉じると、唇に硬いものを感じた。

 それは紛れもなく男子のものだと言うのに、どこか甘い味がした。


 夏編に続く


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