すわっぷがーる! ~シルフィアとしての性活~ 秋編(前編) (Pixiv Fanbox)
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秋が訪れると人々の服装ががらりと変わる。
温かさを求めて生地は厚みを帯びていき、見せびらかすようだった肌は布に包まれていく。
でも、どれだけ肌の露出が減っても僕のたぷんっ♥ とした巨大なおっぱいやぷりんっ♥ と突き出したお尻は隠せない。それに女の子のオシャレは我慢が基本だから、結局肩や足は出すことになっちゃうんだよね。
その日の僕はショルダーカットのトップスとフレアスカートを身につけ、机の上のパソコンと向き合っていた。
画面にはブロンドの髪とブルーの瞳を持った美女が映っている。全体的な容姿は僕とよく似ているけど、おっぱいは僕の数倍大きくて、大人の女性の色香が漂っている。
『それでお母様。今度姫の宮学園では文化祭が開かれますの』
『ブンカサイ……ダンスパーティーのようなもの?』
『いえ、ダンスはありませんわ。模擬店……メイドに扮した喫茶店をするんですの』
『なるほど。仮装パーティーってことね』
どうすればお母様にパーティーから離れてもらえるんだろう……。
僕が悩んでいると、お母様はなにかを思いついたような顔になった。
『そういえばこの間ボーイフレンドができたって言ってたわよね。あの時は聞けなかったけれど、どんな男の子なの?』
『はえ? え、ええと……』
どんな男の子って……どう答えるべきなんだろう。
うろたえながら目線を上げると、リビングをうろついていた当の本人と目が合った。
『ふ、普通の方ですわよ。特別魅力的というわけでも……』
『ふうん……前も言ったけど、トラスラント王族はたいてい外国の人と結婚してるから、そういう部分は心配いらないわよ』
『お、お母様、からかうのもいい加減に……え?』
机の下からごそごそと音が聞こえる。おっぱいが大きすぎるせいで下の方を見ることができないけど、どうやらあの人は机の下に移動したらしい。
……なんでそんなところに?
僕が戸惑っていると、ふわっとスカートをめくられる感覚がした。
今日の僕の下着は紫色のギンガムチェック柄のショーツで、勝負下着ってわけじゃないけど見られて恥ずかしいものでもない。というかあの人ならどんな下着でも……。
『って、違う。な、なにして……ふぁあんっ♥』
にゅぷぷっ♥
いきなり僕の体に甘い感覚が走る。どうやらあの人はショーツ越しに僕のアソコに指をつっこんできたらしい……な、なんでこのタイミングで?
『や、やめっ♥ んあっ♥ ふああっ♥』
戸惑う僕を無視してあの人の愛撫は続く。
ぷにっ♥ ぷにぷにぃ♥ くちゅんっ♥
男性特有の骨ばった指たちが僕の割れ目をなぞり、的確に敏感な部分を刺激してくる。
『んっ……♥ あんんっ……♥』
『シシー? どうしたの?』
『な、なんでも……んっ♥ あ、ありませんわ……おほほ……おほぉっ♥』
くいっと性感部分をいじられ、あられのない声とともにじゅわあ……♥♥ と粘ついた液体が流れ出す。
お母様とのお話中に軽イキさせられちゃうなんて……♥
『ふう……♥ ふう……♥ お、お気になさらず……♥』
『……ああ、そうだわ。ボーイフレンドのことだけど、次に通話する時に呼んできてくれない? 一度話してみたいわ』
『そ、そうですわね。今度ご一緒に……イッ♥ おはなしできれば……ヒンンッ♥』
体がびくっ♥ びくっ♥ と震える度に、僕の胸がたっぷん♥ たっぷん♥ と揺れる。
こ、こんなえっちなイタズラされてるなんてお母様に知られるわけにはいかないし、なんとかごまかして……あっ♥ そ、そこはらめぇっ♥
『はうあっ♥ は♥ あぁぅ……♥ はうううん……♥』
『シシー? 本当に大丈夫? 顔が真っ赤よ?』
『ひ、いえ……♥ た、たいちょうが……わ、わるいようで……♥』
『体調が? それなら今日はここまでにしておいた方がいいかもしれないわね』
『は、はひ……♥ で、ではまた……♥』
お別れのあいさつを言いつつ、僕はなんとか通話終了のボタンを押した。
爆乳を机でぷにゅうん♥ と潰しつつ、のろのろと椅子を引いていくと、机の下の黒髪黒目の日本男子と目が合った。
「ひ、ひどいよぉ……♥」
僕が弱々しい声で抗議をすると、その人は机の下から立ち上がった。
「わたくしは温厚な男性であることを心がけていますが、眼の前で自分のことを『普通の方』や『魅力的ではない』などと貶されれば意地悪もしたくなってしまいますわ」
「え……で、でも、その体は……」
「それに、先程はわたくしのことというよりも、別の誰かのことをおっしゃっているように聞こえましたわ。わたくしは別の誰かには自信を持っていただきたいと常々言っているつもりなのですが……」
「う……」
相手の言葉に反論できず、僕はうつむくことしかできなかった。金色の髪がカーテンのようにしゃらりと前に落ちてくる。
「ごめんなさい……」
「謝る必要はありません……わたくしも意地悪にしてはひどすぎでしたしね」
顔を上げると、その人は優しい微笑みを浮かべながら僕を見下ろしていた。それは僕の心をキュウゥゥゥ♥ と締め付けるほど素敵な笑顔で。
僕は椅子から立ち上がると、相手の体に自分の体を近づけていった。
「……仲直り、したいな」
「……喜んで」
僕らはお互いに目を細め、どちらともなく顔を近づけていく。
ちゅ……♥
相手の硬い唇がぶつかり、僕の柔らかい唇が押しつぶされると、ふんわりとした幸福感が広がってきた。
「ちゅっ♥ んちゅっ……♥ んふぁ……♥」
僕は相手の唇めがけてついばむようなキスをする。小鳥が親鳥に食事を求めるような甘えに満ちたキス。それを許してくれる相手の優しさが心地いい。
「むちゅっ♥ んしゅっ♥ ちゅっ♥ ちゅうっ♥」
僕が恍惚としながら唇を味わっていると、相手の舌が僕の唇をペロッと舐めた。『口を開け』というサインだ。
指示に従って唇を開こうとした時、僕はお腹に押し付けられたモノに気がついた。
相手の股間に手を持っていくと、硬く盛り上がったなにかが手の平に触れた。僕が指でタッチすると、ズボンに収まったそれはびくんと跳ねた。
「……お詫び、こっちにしてもいい?」
「……あなたがしたいのなら、どうぞ」
穏やかな声とともに離れていくと、相手はさっきまで僕が座っていた椅子についた。
男らしい大股開きの座り方にとくん♥ と胸を高鳴らせながら、僕は膝の間に女の子座りでぺたんと座る。
「……失礼します♥」
僕は相手のジッパーを下げて、下着ごとズボンをおろした。
ビイインッと姿を現したのは勃起しきった男性器。ビキビキに怒張したそれは雄々しく反り返り、亀頭を赤黒く膨れ上がらせている。
「ふわあ……♥」
威圧するように現れたモノを見て、僕の口から陶然とした声が漏れる。
おちんちん見ただけなのにショーツがじゅんっ♥ って濡れてるよぉ……♥
「しかし……キスよりもフェラチオをお選びになるとは。わたくしももっとキスの修行をしなければいけませんわね」
……もしかして、僕がキスを嫌がったと思ってる?
「ち、違うよ。僕、おちんちん舐めるのも好きだけど、ベロを絡ませるのも好きで……ど、どっちも好きだから!」
「あの……あなた、すごいこと言ってますわよ」
「え? …………あっ」
自分が言ったことに気づいて顔が熱くなる。
でも、ディープキスは征服される気持ちよさで。フェラチオはご奉仕する気持ちよさで。
どっちも違う種類の気持ちよさで……なんてことを言ったらますます恥ずかしいだけで。
「うー……」
考えることをやめにして、僕はおちんちんに顔を近づけていった。
「むちゅっ……♥」
ぷるんとした唇を男の象徴に押し付けて、その硬さと熱を感じる。
「ぺろっ♥ れろろぉ……♥」
自然と僕はおちんちんに舌を這わせていた。小さな口を精一杯開けて妖しく光るおちんちんに唾液のデコレーションをほどこしていく。
「れりゅう……♥ ちゅっ♥ ちゅるっ♥ にゅむむむ♥」
唇と舌で刺激する度におちんちんはビグッ! ビグッ! と反応する。僕の技が通じているみたいで嬉しい。
「れっろぉぉぉ♥ んぽっ♥ んちゅうううっ♥」
僕は舌を長めに出してわざと大きな音を立てた。マンションのリビングにぴちゃちゃ♥ と卑猥な音が響き、僕らの熱を高まっていく。
もっと激しくしてもいいかも……♥
「ぱむぅっ♥ ふぁむ♥ んむむむっ♥ じゅるるぅぅっ♥」
僕は顎を大きく開くと、亀頭をすっぽりと口の中に入れた。口の内側から感じるおちんちんの熱さに頭がくらくらしちゃう♥
僕は口を性器に見立てておちんちんを出し入れし始めた。
「じゅぱっ♥ じゅぽっ♥ じゅぽっ♥ じゅぽぽぽっ♥」
「そんなに咥え込まなくても性器は逃げませんわよ」
「んふふっ♥ ふぇも♥ おいひいからぁっ♥」
僕の間抜けな返答にあの人は頭を撫でることで応えてくれた。
僕を慈しむような優しい手付き……もっと強引にしてくれてもいいんだけどな……。
「ぐぽっ♥ ぐっぽっ♥ ぐっぽっ♥ ぶぽぽっ♥」
おちんちんを喉元まで持っていく度にメスの心が刺激される。
うふふ♥ この美しい金髪も、だぷん♥ だぷん♥ と暴れる爆乳も、ひくひく♥ と反応する割れ目も、全部全部殿方への奉仕のためにあるのです……なんてね♥
「ぐぷぷっ♥ じゅるるっ♥ むっちゅうっ♥」
「う……そ、そろそろ出そうです。離れた方が……うおっ」
「じゅぷんっ♥ んむぐぐぐっ♥ んりゅっ♥ んりゅりゅ~~~♥」
射精宣言を聞いて、むしろ僕はがっつくようにしゃぶりついた。
その刺激が激しかったせいか、僕の口の中でおちんちんは大きく跳ねて、睾丸がきゅううっと収縮して……。
ビュルッ♥ ビュルルルルッ♥ ドププププッ♥
「ぶぷぶっ♥ んぶぶぶぶーーーーっ♥♥」
勢いよく発射された白濁液は僕の口内を犯すようにどくんどくん♥ と溢れていく。
この味……苦いけど……好き……♥
「んほっ♥ じゅぞぞぞっ♥ ごきゅっ♥ ごきゅんっ♥」
精液をこぼしたくない一心で、僕は舌と喉をフル活用して搾り取るようにおちんちんをすすっていく。
「にゅぎゅっ♥ ごきゅう♥ ふぎゅっ♥ んごぎゅぎゅっ♥♥」
「ああ……なんてお下品な音……」
「ぷぱぁ……♥ んん……♥ あつい……♥」
僕が口を離した時、おちんちんはピカピカに光っていた。
でも、まだ精子がついているかもしれないし、入念にチェックしておかないと……♥
「はあ……♥ はあ……♥ ちゅっ♥ ちゅぷぷっ♥」
「……もう残っていませんわよ」
「あ……う、うん……♥」
指摘されておちんちんから離れていくけど、体の熱は高ぶったまま。
もっと気持ちよくなりたい……♥
僕がお願いをしようと上目遣いで見つめると、あの人は僕の髪を手櫛でとかしてくれた。
「……続き、しますか?」
「……うん♥」
愛しい人からのえっちの誘いに、僕は女の子らしくこくりと頷いた。
すっかり大洪水を起こした股間に手を伸ばしつつ――僕は自分が『神澤澄則』という名前の男の子で、眼の前の人が『シルフィア』という女の子だった頃のことを考えていた。
◆ ◆ ◆
五月の初め、僕のクラスにシルフィア・イン・トラスラントという留学生がやってきた。
シルフィアさんは金色の髪と青色の瞳を持ち、おっぱいもお尻も大きいのに腰はきゅっとしまっていて、手足はすらりと長かった。おまけに実家はトラスラント公国という国の王族らしくて……簡単に言えば別格の美少女だ。
とりたてて特徴のない僕なんて、あんな事態が起こらなければ知り合いにもなれなかったと思う……たぶん日常会話すらできなかったはずだ。
あんな事態とは、僕らの体が入れ替わったことだ。
姫の宮学園の花壇で偶然キスをしてしまったことで僕らの肉体は入れ替わり、僕は『シルフィア』として常にゆさゆさ♥ と爆乳を揺らして暮らすことになり、シルフィアさんは『神澤澄則』というとりたてて特徴のない男子として暮らすことになった。
元に戻る方法もわからないため、僕らはお互いの生活を交換して暮らすことにした。
そして半年近くたった今、僕は驚くほど順調に『シルフィア』を演じられている。
お嬢様口調は意識しなくても口から出るようになったし、同性の友だちとも心から仲良くできている。どんどん成長するおっぱいは困りものだけど、ブラジャーやショーツを買い替えることはむしろ楽しくなっている。
僕がこんな生活を送れているのは『神澤澄則』になったシルフィアさんがフォローしてくれるおかげだ。
あの人が家庭教師になってくれたおかげで、今の僕は英語やトラスラント語を話せるようになっている。他にも、シルフィアさんは『神澤澄則』としてクラスの中心に入っていったり、IT関係のアルバイトをしていたり……本当にあの人には尊敬しかない。
夏まではシルフィアさんの超人っぷりに引け目を覚えていた僕だったけど、海水浴でシルフィアさんから『自分なりのシルフィアでいい』『自分なりの女の子でいい』と言われてから気が楽になった。
そしていつしか僕はシルフィアさんのために生きたいと思うようになった。
ダメダメな僕を認めてくれて、導いてくれて、幸せを与えてくれる人。元に戻る方法がわかるまではシルフィアさんのことを支えたい……えっちなことも含めて♥
そうして僕らが順風満帆な生活を送っていると、あっという間に秋になり、姫の宮学園の文化祭の時期になった。
僕らのクラスではメイド喫茶を開くことになった。僕は女の子としてメイド服を着て、シルフィアさんは男の子としてキッチン係をする……休憩時間が重なったら一緒に文化祭をめぐりたいな……♥
姫の宮学園全体としては他にも色々と出し物はあるみたいだけど、僕らには関係ない。
……そう思ってたんだけど。
◆ ◆ ◆
「わたくしが学年合同演劇のヒロイン役?」
文化祭の一ヶ月前、登校した僕にちぐささんが言った。
ちぐささんというのは、僕の友だちの早坂ちぐささんのことだ。さらりとした長い黒髪を持っていて、凛とした雰囲気をまとった大和撫子な美少女……なんだけど、その体つきは豊満で『シルフィア』と同じくらいの爆乳と巨尻を持っている。
そんな彼女は端正な顔に申し訳なさを浮かべて僕を見つめていた。
「ええ……シーちゃんがお休みしている間にそういう話になっちゃったのよ……」
ここ数日、僕は生理に突入したこともあって休暇を取っていた。まさかその間に変な話が動いていたなんて。
「合同演劇の主催者は学園祭実行委員会なんだけれど、その人たちがシーちゃんがヒロイン役にピッタリってことでクラスに出演を提案してきたの……それでななちゃんが一年生への支援金を三倍出すならって無茶な条件を出したら、承諾されちゃって……」
「メ、メイド喫茶の備品や衣装が豪華な理由がわかりましたわ……」
僕は金髪を横にずらして額に手を当てた……菜々香さん、なにやってるんだよう……。
ちなみに菜々香さんというのは、僕のもう一人の友だちの砂塚菜々香さんのことだ。明るい髪と溌剌とした雰囲気をまとった美少女で、クラスの副リーダーとして女子たちを引っ張ってくれる……もちろん、おっぱいもお尻も爆発したみたいに大きい。
「本当はすぐに連絡すべきだと思ったんだけど、町谷くんや神澤くんが今日まで内緒にしておこうって……止めるべきだったし、伝えるべきだったわ。ごめんなさい」
「い、いえ、ちぐささんが謝る必要はありませんわ」
頭を下げそうになったちぐささんの細い肩に手を添える。
悪いのは学祭リーダーの町谷くんと副リーダーの菜々香さんだ……って言いたいけど、聞く限りではシルフィアさんもこのサプライズに同意したんだよね。
出ろってことなのかな……でも、僕に演劇なんてできるわけないし……いや、できるのか? だってシルフィアさんといる時以外はずっと『シルフィア』の演技をしているわけだし……というか、今の僕は演技しているんだろうか……。
「ち、ちなみにどういうお芝居なのですか……?」
「詳しいところは知らないけれど、シンデレラと人魚姫を合わせた内容って聞いているわ」
一体どういう内容なんだろう。シンデレラと人魚姫って二つともお姫様を演じる劇だよね。
心はともかく、肉体的には僕は本物のプリンセスだから、そういうところがヒロインにぴったりって思われたのかな?
僕が頭を悩ませていると、ちぐささんが、あ、と呟いた。
「ち、ちなみに王子様役は神澤くんだから、そういう部分は安心して」
「ああ、それなら…………い、いえ、なにも補足になっていませんわ!」
結局、僕はメイド喫茶とは別に合同演劇にも出ることになってしまった。
シルフィアさんが出るなら僕も出るしかないと思ったし、ちょっぴりだけど演劇に興味が湧いていたのもあったからだ。
演劇のタイトルは『マーメイドシンデレラ』。ちぐささんから聞いた通り、その内容はシンデレラと人魚姫を合体してアレンジしたものだった。
簡単なあらすじはこうだ。
――陸に憧れる人魚のヒロインは、ある日突然人間になってしまう。
――困っていたところを王子に助けられ、彼の城でメイドとして暮らすことになる。
――メイドとしての生活を続けるうちに王子と惹かれ合うヒロインだったが、人魚仲間から元に戻る薬を渡され、葛藤することになる。
――ヒロインは人魚としての生き方を選び、海に帰っていく。
家に帰って初めて脚本を読んだ時、僕はヒロインの境遇に同情して涙ぐんでしまった。こんな感傷的になるなんて、僕って特別感情移入しやすい性質なのかな……女の子の感性になっているからかもしれない。
そういうわけで、僕とシルフィアさんは放課後体育館に集まって、学祭実行委員会の人たちと演劇の練習をすることになった。
初めは失敗してばかりだったけど、数日経った頃には一通りのシーンをこなせるようになり、本番一週間前にはそれなりにできるようになっていた。
でも、大事なシーンは失敗続きで……。
演劇の練習が始まってから四週間。つまり、今日は文化祭の前日。
その日も僕は演劇の練習をしていて、女子たちに手伝ってもらいながら舞台脇で衣装替えをしていた。
メインヒロインということもあって僕の衣装はころころと変わる。人魚姫時代の貝殻ビキニ。城で働いている時のメイド服。そして、舞踏会に出るためのドレス。
舞踏会用のドレスは露出度が高く、肩や谷間は丸出しになっていた。短いスカートは少し動くだけで下着が見えそうで、踵の高いピンヒールは動きづらい。
実行委員たちが気合い入れて用意したみたいだし、体の持ち主もオッケーしているから文句は言わないけど、正直言ってかなりえっちな衣装だよね……。
舞踏会シーンの練習が始まり、僕はたぷたぷ♥ とおっぱいを揺らし、カッカッとピンヒールを鳴らしながら舞台に出ていく。
僕の前に男の手が差し伸べられる。顔をあげると、そこには王子の衣装を身に着けたシルフィアさんが立っていた。
「は……♥ あうぅ……♥」
シルフィアさんは白をベースにした王子の衣装を着こなしていて、所作の一つ一つが洗練されていた。
ここ数日の練習で何度も目にしたのに、その度にときめいちゃう……♥
「……手を取ってください」
「あ……ご、ごめんなさい……」
シルフィアさんに囁かれ、慌てて彼女の手を取ると、音楽とともに舞踏会が始まった。
ダンスは『シルフィア』を演じるためにシルフィアさんに仕込まれたから苦でもないけど、王子様コスチュームのシルフィアさんと密着しなくちゃいけないのは大問題だ。
早く終わらないかな……まだ終わらないで欲しい……♥
もう踊りたくない……もっと踊っていたい……♥
好き……♥ ますます好きになっちゃう……♥
困惑と幸せのダンスパートが終わり、姫が王子から逃げるシーンに移る。
シンデレラと違って十二時に魔法が解けるわけではないのになんで逃げるんだろう? と思ったけどそこは無視していいらしい。
「待ってくれ。姫!」
階段を降りようとした僕の手首をシルフィアさんがぐっと掴む。その表情は姫を引き留めようと必死な王子様そのものだった。
「お、お離しください。王子様」
僕が腕を振ると、シルフィアさんの手が離れていった……もっと強く握ってくれてもいいのにな……。
「わ、わたくしは、人魚なのです。海に戻る運命……なのですわ」
僕が小瓶を突き出すフリをすると、王子役のシルフィアさんは足を止めた。
「こ、この薬を飲んでわたくしは人魚に戻ります。い、今まで本当にありがとうございました。王子……あ……あ、あい……あ、愛して……い、いますわ」
「僕こそ君のことを愛してる! それなのに、なぜなんだ……!」
王子の悲しみに満ちた慟哭は、僕のたどたどしい演技のせいでどこか滑稽な芝居になってしまった……。
それから僕が薬を飲んで海に飛び込むフリをしたことで、舞踏会シーンの練習が終わり、小休憩が挟まることになった。
「ふぅ……」
舞踏会シーンで使う階段に座り、膝に手を添えておっぱいをムギュッ♥ と挟む。
愛の告白は何回やっても慣れない。今のところ成功よりも失敗の方が多い。本番前日にこんなんじゃダメだよね……。
「シルフィア。隣に座るよ」
声がしたので顔をあげると、隣に王子様姿のシルフィアさんが座ってきた。
あぁぁぁあ……♥ かっこよすぎるよぉ……♥♥
シルフィアさんが入った『神澤澄則』は美男子と言っていいほど輝いて見えた。初日から演技は完璧だし、今や脚本や演出担当からも意見を求められている……中身が違うとこんなに違うんだ……
そんなシルフィアさんとは逆に、僕は皆の足を引っ張って『シルフィア』の評判を落としている。シルフィアさんは慰めてくれるけど、このままじゃいけないよね。
「そ、その……すみません。本番前日なのに失敗ばかりで」
「練習なんだからいいよ。むしろ今のうちにたくさんミスしておこう。そうすれば本番でもうまくいくはずだよ」
「うう……」
頼りがいのある言葉にきゅううん♥ と胸が締め付けられる。
僕、演技とはいえこの人からの引き止めを断ることができるのかな……?
「がんばろうね。シルフィア」
「は、はい……♥」
そうだ。ともかくがんばるしかない。
王子様からの言葉と微笑みに勇気をもらって立ち上がると――僕はヒールの尖った部分で階段を踏み外してしまった。
ぐらりと体勢が崩れ、爆乳がたゆぅん♥ と横に流れていく。
「ひゃっ、ひゃあああっ!」
「シルフィアッ!」
シルフィアさんの叫びが聞こえたと同時に体が硬い感覚に包まれた。シルフィアさんが僕のことを抱きしめてくれたらしい。
僕らは抱き合ったまま階段からごろごろと転がり落ちていく。
……そういえば階段から転がって入れ替わるみたいなドラマがあったような……。
そんなことをぼんやりと考えているうちに回転が止まり、僕の体は地面に到着した。
「ん、んん……ど、どうなりましたの……?」
階段落ちの混乱はあっても『シルフィア』の口調はなんとか保つことができた。
喉から出る美しい声や肩に感じる重さから、僕の体に異常がないことがわかる……階段から落ちたくらいで心が入れ替わるわけないよね……。
今の事故を見て、僕の周りに生徒たちが集まってくる。そのどこにもあの人の姿はない。
「王子様はどこに……んひゃあんっ♥」
その時、股間に熱い風が通って、僕の口から甘い声が飛び出した。
ひ、人が注目してる中でなんてえっちな声出しちゃってるのっ?
「あんっ♥ ……な、なにが……んっ♥ くすぐった……ああんっ♥」
僕が身じろぎする度に股間と太ももに湿った風が通る……いや、これは風じゃなくて……
「んっ♥ ま、まさか……はんっ♥」
こわごわと下を見ると、僕の大きすぎる爆乳と日本男子らしい黒髪が見えた。
回転中になにがあったかわからないが、どうやらシルフィアさんは僕の股間とお尻の下に顔をうずめていて、そのせいで僕の割れ目が刺激されているらしい。
「も、もがもがもが……」
「ご、ごめんなさい……! 今すぐ……ひゃああんっ♥」
どこうと思ったのに、階段落ちのショックとシルフィアさんの吐息でうまく体が動かせない。おまけに開脚もしてるし…………開脚?
僕はそこで自分がぱかりと大きく足を広げていることに気がついた。
ドレスのスカートはいまや完全にまくれあがっていて、パンチラどころかパンモロ状態。
つまり、それは体育館にいる人たち全員にサテン生地のディープパープルな派手ショーツを見せびらかしているということで……。
「きゃあああああああああああああっ!」
絹を裂くような悲鳴がステージ上に響いた。
その日、僕はひとりでとぼとぼと帰宅した。
あの後、パニック状態になった僕は、女子グループになだめられ、しばらく男子たちから距離を置くことでなんとか落ち着くことができた。
今思い出しても恥ずかしい。みんなの前で下着を見せつけちゃったこともそうだけど、シルフィアさんに顔面騎乗しちゃったり、女の子たちによしよしされて泣き止んだりしたことが……一応あの後も全シーン練習はできたけど……。
「はぁ〜……」
リビングの机にスクールバッグを置くと、たゆんっ♥ と爆乳が揺れた。
学祭実行委員会だけじゃなくて、体育館にいた運動部たちも僕の痴態を見て前かがみになってたし、きっと今頃僕のショーツとかえっちな声をオカズに……
「って、男の子たちのそれは今に始まったことじゃないか」
金髪碧眼の爆乳美少女なこの体は常に男子にえっちな目を向けられているし、この体でいる限りその悩みはつきまとう。その部分は考えるだけ無駄だ。
「そんなことよりも練習しなくちゃ……うっ……」
帰宅したことで緊張が緩んだのか、下腹部からわずかな刺激が走った。この体になって何度も味わった感覚。尿意だ。
女の子の膀胱は男の子に比べて弱いので、僕はなるべく強い刺激を与えないように小走りでトイレに向かう。
「よいしょっと」
トイレに入った僕は、ディープパープルのショーツをしゅるしゅると下ろし、スカートを持ち上げてから便座に座った……女の子のおしっこは本当に面倒くさい。
「んっ……♥ ふぅ~……♥」
お腹の力を緩めると、しょわぁぁぁ……、と割れ目の先からおしっこがほとばしった。出し方とか頻度とかは違っても、排尿の気持ちよさは男女共通な気がする。
「僕も女の子のおしっこに慣れちゃったな……はん……♥」
入れ替わった当初はおもらしまでしちゃったのに、僕もこの動作に馴染んじゃったな……
そういえば、あの時はシルフィアさんがおもらしの処理をしてくれたんだよね……その後お風呂に一緒に入って……♥
って、そんなことを思い出したらダメ。この『好き』の気持ちをコントロールしなくちゃ、明日の演劇に成功できない。
でも、僕に顔面騎乗されて鼻を赤くしたシルフィアさんが困り顔で『君が無事でよかった』と言ってくれたことを思い出すと、胸がじわじわと暖かくなってきて。
「んん……♥ シルフィアさんって僕のことどう思ってるのかな……♥」
つい、思考がそっちに動いていく。
僕はシルフィアさんのことが女の子として好きだ。
肉体が入れ替わっているし、今言っても本人を困らせるだけだから言わないけど、僕があの人のことを愛しているのは本当のこと。
思い込みかもしれないけど、あの人も僕のことをちょっとは想ってくれていると思う。だっていつも優しくしてくれるし、お姫様扱いだってしてくれるし、性欲処理目的とはいえ体だって求めてくるし……
「なんとも思ってなかったらどうしよう……あふっ……♥」
口に出すと不安が襲ってきた。
度々僕のことを『かわいい』って言ってくれるけど、それは妹扱いとも言えちゃうし、僕もシルフィアさんのことを頼りになるお兄ちゃんみたいに思う時があるし……
「お、お兄様っ♥ わたくしをお嫁さんにして欲しいですっ♥ なーんて……」
おしっこをちょろちょろこぼしながらの一人芝居。自分でも恥ずかしくなり――僕は嫌な可能性に気がついた。
僕がお芝居でシルフィアさんに『愛している』と簡単に言えないのは、シルフィアさんのことを本当に愛しているからだ。
逆に言えば、シルフィアさんがお芝居で僕に『愛している』とよどみなく言えるのは、僕のことをまったく愛してないからで……。
「やだ……」
恋愛対象外として見られるなんて、嫌だ。
なにもできなかった僕をここまで引っ張ってくれたあの人から離れるなんて、少し考えるだけで胸が切なさで締め付けられる。
でも、あの人がどう思ってるかなんて……
「わかんないよぉ……きゃうん♥」
不安な気持ちをごまかすため、僕はそっと指を動かした。
排尿したばかりでひくついている割れ目に指を這わせて、ぷにっ♥ ぷにっ♥ とつついていく。
「だ、ダメだよ……そんなことしたら……♥ あんっ♥」
静止する声とは反対に、僕はムチムチの太ももを動かしていた。
みんなに見せびらかしてしまったディープパープルの下着を片足に引っかけて、自分の意思でだらしなく開脚していく。
「うぁ、明日本番なのにぃ……はぁ……♥ あん……♥」
ぷにゅっ♥ にゅるっ♥ くちゅちゅ♥
細指の刺激によって僕の割れ目から透明な液体が分泌される。膣周りにわずかに残っていたおしっこがそれと混ざり、便器の中に落ちていく。
「家帰ったばっかなのにオナニーしちゃってるぅ……トイレで……あ♥ んああっ♥」
文化祭の準備が始まってから、僕はセックスはおろかオナニーも満足にできていない。
明日までこの湧き上がるムラムラした性欲を抑えられるんだろうか……。
「そ、そうだ。最近そういうことをしてないから変な考えが浮かんで来るんだ……こ、ここで発散しておかないと……」
くちゅっ♥ ぬちぃ♥ にゅるりぃ♥
自分でもおかしいと思う結論を出しながら、僕は愛撫に使っていない方の手をブラウスに伸ばしていく。
ぷち、ぷち、と前ボタンを外し、ブラジャーをずりあげると、ぼよぉぉぉんっ♥ と僕の眼下で爆乳が弾けた。
「ふにゃ……♥ ち、ちくび……たってる……♥」
大きすぎる胸に備わった薄ピンク色のそれは、すでにぴんっ♥ と勃っていた。
僕は爆乳の下に手を添えて持ち上げると、その先っぽに自分の唇を近づけていく。
「ちゅっ♥ ちゅうっ♥ ちうちう……♥」
唇の間で自分の乳首を転がすと、じゅわりと甘い快感が湧き出てくる。
自分で自分の乳首を舐めるなんて、規格外の爆乳じゃないとできないこと。僕の体じゃないとできないこと……♥
「ちゅ♥ ちゅるっ♥ れろっ♥ んにゅちうぅ♥」
女の子の快楽が広がり、とぷとぷと新しい愛液が流れ出す。
これはこれで気持ちいいけど、おちんちんをしゃぶってる時の方が……
「う……♥ うううう〜〜〜……♥」
僕が乳首から手を離すと、おっぱいがばるん♥ ばるん♥ と上下に揺れた。
最初からわかっていたこと。これは自分を慰めるだけのことで、本当の意味での発散にはならない。
「おちんちんほしい……♥ シルフィアさんとえっちしたいよぉ……♥」
涙交じりの声を出しながら、僕は自分の指で膣内を刺激し続ける。
ううん、僕のじゃない。この指はシルフィアさんのものだ。シルフィアさんが僕のおまんこをいじってくれてるんだ……
そんな妄想にすがりながら、僕は高まっていく快感に身を委ねて。
「すき♥ すきぃ♥ シルフィアさん……カミサワさん……ああぁぁ~~~♥♥♥」
ぷしっ♥ ぷしっ♥ しゃあああ……♥♥
僕の指の隙間から、愛液の噴水が飛び出した。粘ついたそれは濃厚なメスの臭いを漂わせて トイレの床に飛び散っていく。
「ひっ……♥ ひ……♥ ふひゃあああ……♥」
のぼせ上がった頭と火照った体で、僕は今一度自分の心を考える。
僕はシルフィアさんのことが女の子として好きだ。
今までは拒絶されることが怖くてあの人に伝えていなかったけど、なんとも思われていないのなら言わなくちゃいけない。
「げきがおわったら……こくはく…しゅる……♥」
こんなに寂しいオナニーをするのは今日限りでにしよう。
愛液まみれになったトイレの床を見ながら、僕はそう決心した。
(後編に続く)