優しい妻のセーラー服調教:6 (Pixiv Fanbox)
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非日常な日常の始まり
「それじゃ……行ってきます」
俺は作り笑いを浮かべ、ドアを開けた。
朝の冷たい空気が頬を撫でる。
いつもと同じ通勤路が、今日はまるで違う世界のように見える。
朝の挨拶を交わすの同じマンションの人たち、見慣れた信号機、いつものコンビニ。
どれも変わらないはずなのに、すべてが俺を監視しているように感じる。
(今日の帰り……この道を、セーラー服で歩くんだ……)
スーツの内側で、白のパンティが尻の割れ目に食い込む。
ブラのストラップが肩に軽く食い込み、胸元を締め付ける。
足が自然と速くなる。
胸の奥で、羞恥と恐怖と、抑えきれない奇妙な興奮が静かに渦を巻く。
俺は深く息を吸い込み、いつもの駅へと足を進めた。
長い一日が、始まる。
◆
オフィスに着き、デスクに座る。
椅子に腰を下ろした瞬間、ほっと息をついた。
しかし、カバンがいつもより一つ多いため、隣の席の吉川さんがすぐに目を止めた。
「藤岡さん、今日は荷物多いですね!」
(うっ……中身を見られたら終わりだ……セーラー服、ウィッグ、メイク……全部入ってる……)
俺は慌てて笑顔を作り、声を抑えて答えた。
「帰りにジムに寄ってから帰ろうかと思ってね」
吉川さんは目を丸くして笑う。
「えー、藤岡さん、全然太ってないのに!私なんかつい食べ過ぎちゃって……」
なんとか誤魔化せた。
しかし、胸の鼓動は一向に収まらない。
お昼休みになり、昼食を済ませてトイレに行きたくなった。
カバンからナプキン入りの小さめのピンクのポーチを取り出す。
(……また、これを持っていくのか……男子トイレで、こんなものを……)
息を殺して平然を装い、廊下を歩く。
男子トイレの扉を開けようとした瞬間、運悪く他部署の社員とすれ違った。
「あっと、お疲れ様……です……」
挨拶を返すと同時に、彼の視線が俺の手に持ったポーチに止まった。
顔は知っている程度で、ほとんど話したこともない相手だ。
なのに、その目がポーチを一瞬、凝視したのは間違いなかった。
(見られた……よな?今、絶対に……)
ピンクのポーチを男子トイレに持ち込む姿は、明らかに怪しかっただろう。
中身までは分からないはずなのに、背中が熱くなる。
個室のドアを閉め、鍵をかける。
俺は大きなため息をついた。
(変な風に思われてなければいいけど……)
用を足しながら、今日の帰宅を思う。
(この後……本当にセーラー服に着替えて、家まで帰るのか……)
羞恥で頭がぼーっとする。
それなのに、下着を下ろした股間が、じんわりと熱を持ち始めていた。
個室の狭い空間で、自分の惨めさが胸に突き刺さる。
羞恥と興奮が混じり合い、息が浅くなった。
◆
夕方、就業時間が終わる。
仕事用のカバンは必要ないため、こっそり自分のデスクの下に隠しておく。
財布とスマホだけをジャケットの内ポケットに入れ、俺はセーラー服が入ったカバンを手に取った。
「あっ、藤岡さんお疲れ様です!ジム、頑張って下さいね」
吉川さんがなんの疑いもない笑顔で見送る。
「お、お疲れ様……ありがとう」
内心は今からの事を考えるだけで全く落ち着かない。
なんとか挨拶を返し、会社を後にした。
ここからが今日の本番だ。
俺はいつも使う最寄り駅ではなく、一駅分歩いて隣の駅を選んだ。
少しでも会社の人に見つかるリスクを避けるためだ。
人通りの多い改札を抜け、トイレを探す。
(よく考えたら……男子トイレで着替え終わった後に、あの格好で個室から出てくるのって……かなりヤバくないか?)
焦りながら駅構内をうろつく。
多目的トイレで長時間占領するのも迷惑になる。
そんな事を考えていると、なんとか人気が少ないトイレを見つけ、個室に入り、カギを掛けた。
スーツを脱ぎ、ワイシャツを畳む。
男子トイレの個室で、ブラとパンティ姿になる。
その姿はなんとも滑稽で惨めだった。
カバンからセーラー服を取り出す。
紺色の生地を頭から被り、ファスナーを上げる。
スカートを腰に通し、裾を整える。
次にウィッグ。
事前にセットしておいた髪を軽く整え、丁寧に被る。
前髪を指ですき、自然に見えるよう調整する。
メイクを始める。
ファンデーションを薄く伸ばし、アイシャドウを入れ、唇にグロスを塗る。
愛に教わった通りに、頰にも軽くチークを入れる。
鏡に映る“康介”が、“18歳の瑠香ちゃん”に変わっていく。
トントンッ
そのとき、個室のドアがノックされた。
心臓が激しく跳ね上がる。
俺は声を出せない。
喉が凍りついたように動かない。
トントンッ!
ノックがもう一度。
俺は震える声で、かろうじて答えた。
「……もう少し、かかります……」
足音が遠ざかる。
ほっと息を吐くが、心臓の鼓動はすぐには落ち着かない。
——一通り準備が終わった
セーラー服の裾を直し、カバンにスーツを詰め込み、鏡で自分を確認する。
そこにいるのは、完全に女の子の瑠香ちゃんだった。
(これで……家まで帰らなければならない……)
個室のドアに手をかける。
外に出た瞬間、誰かに見られるかもしれない恐怖が全身を包む。
愛の待つ家までの道のりが、今日ほど長く感じたことはない。
俺は外に人の気配が感じない事を確認して、そっとドアを開けた。
【7章につづく……】