G.O.E~番外編9-4【魅惑のドラァグクイーン、夜の街に舞う】 (Pixiv Fanbox)
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2022-10-31 14:24:38
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2026-06
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*六日目*
廃工場に響く僅かな嬌声。
若い男たちの姿はなく、いつものようにクッションに深く座るマスターの前には、三人の男が膝をつき、腰を突き出している。
股間部分からそれぞれ伸びる肉棒は、てらてらと淫靡に濡れ、光沢を帯びている。
真ん中の男…蒼汰のものが誰よりも太く、長く、それ自体が意思を持っているかのように大きく跳ねる。そのたびに蒼汰は喘ぎ、焦らしに耐えるような、むず痒いような表情を浮かべる。
蒼汰から見て右側には、亀頭を掌で覆い、それをこねくり回すように動かす蓮。体をびくびくと震わせながら、その視線はマスターに釘付けだ。掌の隙間から溢れる体液は、彼の足元に広がっていく。
そして左では涼がとろんと惚けた目を、蓮と同じようにマスターへと向けている。乳首を左手で弄りながら、もう一方の手は背後へと回っている。ケツの中へ指先を挿入し、快楽をもたらす一点を優しく擦る。マスターにその痴態を見せつけるように上半身を後ろに傾け、我慢汁溢れるイチモツを揺らす。
「皆ぁ…いいわねぇ、いいわぁ。ぁぁ…おかしくなっちゃいそう」
マスターも三人に負けず劣らず、自らの欲に素直にその手を股間へと伸ばす。
ぎちぎちのパンツの中で大きくなったそのイチモツを撫でまわし、どうしても目移りしてしまうヒーローの裸体を糧にする。
蒼汰、蓮、涼。
三人の瞳に浮かぶ淡いピンクのハートマーク。それは、怪人の力によって魅了されてしまった証だ。
彼らの目には、マスターしか映っていない。
普段なら惹かれることのないその容姿にも、三人は異常なほどの愛情を覚えている。
止まらない愛。溢れ出る欲望。
マスターと交わり、彼を喜ばせることが三人にとって最も重要なことだ。
「さあて、そろそろ喉が渇いてきたわ…。分かるわよね?」
「はぁい///、マスターぁ」
各々快楽を享受していたが、一斉に利き手を自らの息子に添えた。
蓮は乳首を弄りながら、涼はケツを弄りながら、蒼汰は玉を揉み始める。
三人の荒い呼吸、粘ついた水音が廃工場に響く
マスターの鼻息もどんどん荒くなる。三人のイチモツから放たれる甘美な匂いがその鼻腔を刺激し、興奮に拍車をかける。
若く瑞々しい肌の下、張りつめた筋肉が全身を覆う三人の体。
対称的に緩み切った表情は、そんな見た目からは想像できないほどにいやらしく、情けない。
そして、彼らの見てくれが、この状況が、ヒーローを手に入れたという事実が、すべての事象がマスターを絶頂へと導いていく。
「あぁ…い、いきます///」
最初に声を上げたのは涼だった。
続いて蓮も、歯を食いしばって絞り出すように喘ぎ声を漏らす。
「こっちに来なさい!」
いつもより強い口調で言い放つと、2人は慌てて動き出し、マスターの前へと立った。
クッションから降り、逆にひざまずき、口を大きく開けるマスター。
蓮と涼は一瞬でその意図を理解し、亀頭をその口の中へ向けた。
「んぁぁッ///、い、いくッ!!」
ほぼ同時に二人は射精した。
迸る白線がマスターの口の中へ吸い込まれていく。
「んあッ///、んッ///」
精液を吐き出すたびに悶える二人。
腹筋の動きが、やけに生々しく、その脈動は全身で精液を押し出しているようにも見て取れた。
放出が終わったタイミングで、マスターは顔を離し、ぺろりと舌なめずり。
まるで全力疾走した後のような呼吸を整えながら、蓮と涼は満足そうな表情だった。
「んああ…、たまんない」
「ぁ///、マスターッ」
2人の間をかき分けるように、腰を突き出しながら蒼汰がやってきた。
右手を素早く動かしながら、そのパンパンに膨らんだ亀頭を見せつける。
「お、俺ッ///」
「待って待ってッ!」
慌てて口を開き、四つん這いになって蒼汰のイチモツの下へ移動するマスター。
間一髪、放たれた精液はその口の中へと飛び込んだ。
「んおッ、すんごい///」
その勢いと量に、思わず声を漏らすマスター。
一方の蒼汰は、そんなことを気にしている余裕はない。
射精の快楽が全身を支配している。
目を閉じ、迸る衝撃に身を任せ、文字通り精魂尽きるまでその鈴口からザーメンを吐き出しているのだ。
ようやく射精が止まったのは、1分ほどたった頃だった。
口の中の粘つきを味わうように舌を上下左右に動かすマスター。
しかしその目線は未だに三人のイチモツを捉えていた。
射精したことで萎えかけているそのイチモツ。
所々に付着している白い残滓が、先ほどまでの三人の興奮度合いを生々しく説明している。
「お掃除してあげる、こっちにおいで」
「え、い、いいんですか…」
「もちろんよ、頑張ってくれたんだもの」
三人は肩幅まで足を開き、僅かに腰を突き出す。
マスターは彼らの股間に手を添え、最初に鼠径部を優しく撫でる。
「…んぉ///」
情けなく口を開き、声を漏らすその様からは、とても彼らがヒーローだったとは思えない。
マスターに柔らかいイチモツを吸われ、精液や我慢汁の残滓が無くなるが、代わりにマスターのイチモツがべっちょりと塗りたくられる。
しかしそれはむしろ三人へのご褒美だ。
萎えていたはずの息子たちは、再び大きく目覚めてしまっている。
「あぁ…美味しい、すっごい、みなぎるわぁ」
みなぎるのは精力だけではない。
ヒーローのエナジーは一般人の100倍の質を備えている。
そしてこの瞬間、マスターは三人のヒーローのエナジーを摂取した。
それがどれほどの力の上昇をもたらしているのか、マスターだけがその身で感じている。
これを夜通し、取り込み続けたら…自分は一体どれだけ強化されるのか。想像がつかなくて逆に怖いくらいだ。
もしかしたら、自分を作り出したあいつにも勝る力を手に入れられるかもしれない。
私のためのパラダイス。
この夢を叶えられる日も、近いだろう。
「さあみんな、夜は長いわよぉ」
「は、はぁい///」
体力が尽きようが関係ない。
横になって動けなくなれば、手だけ動かさせて射精させる。
手も動かなくなればしゃぶってやればいい。
私が楽しければ、それでいい。
快楽にルールなどない。
怪人であれ、ヒーローであれ、奴隷であれ、誰でもそれは享受できるものだ。
だが、今この場所は…マスターの小さなパラダイス。
全ての快楽は、彼のためだけにあるのだ。
・
・
・
・
*七日目*
幸か不幸か、マスターと呼ばれている怪人はあの廃工場から移動はしていなかった。
何故かあの怪人の能力は僕と奏多くんには通じなかった。
理由は分からないが、これは好都合。
だけど、そのメリット以上に困ったことがある。
それは蒼汰くんたちが怪人の味方をしていることだ。
おそらく洗脳の類の能力なのだろうが、あの三人を相手に僕たち二人だけ、というのはさすがに荷が重すぎる。
……こちらに切り札はあるけれど、活用できる時間は短い。
何とか僕と奏多くんだけで、三人と怪人をある程度まで弱らせないといけない。
果たして…できるんだろうか。
・
ビルの屋上から飛び降りて、廃工場の屋根に着地した。
遅れて奏多くんが隣にやってくる。
屋根の所々に空いた穴から中の様子を伺うが、怪人どころか三人の姿も見えない。
おかしい。
GOEの職員からの報告では、誰も外には出ていないはずなのに。
四人とも一階にいるのか?
「皆どこに行ったの?」
「分からない」
「そこで何をしてるんだ、二人とも」
聞こえた声に咄嗟に振り向いた。
そこには変身した蓮くんが佇んでいる。
彼だけだ。他の姿は見当たらない。
「蓮くん…」
「懲りずにまた来たのか」
「そうだよ…君たちを助けに来た」
「余計なことをするな。俺たちは別に強制されてない。自分たちの意思でここにいるんだ」
「違うよ、それは君たちの意思なんかじゃない」
「……困ったな。育也、お前には何言っても分からないさ」
「そうだね。どうしてかあの怪人の力は僕たちには通じないみたいだし」
「そうか。そういうことか。じゃあ、俺たちでお前らを倒さないとな」
「…俺たち?」
何かが割れるような軽い音。
それが足元から聞こえた。
吹き荒れる強風が足場にしていた屋根を破壊し、僕と奏多くんを上空へと吹き飛ばした。
「うわぁッ!?」
奏多くんの叫び声が聞こえるが、僕の体勢からでは彼を視界にとらえられない。代わりに見えるのは、僕たちを見上げる涼くんの姿。
その隣には、剣を構えた蒼汰くんがいる。
「まずいーーッ」
容赦なく、何の躊躇いもなく赤い刃から炎が放たれる。
「奏多くんーーッ!!」
何とか首だけ振り返り、奏多くんの位置を把握して手を伸ばす。
その手を握り、一気に引き寄せる。それと同時にバリアを球状に展開させた。
間一髪、炎に飲み込まれる前にバリアは僕たちを包み込んだが、重力には逆らえず廃工場へと真っ逆さまに落ちていく。
「落ちるよ育也くんッ!?」
「分かってる、耐えて!!」
地面に落ちただけでは僕のバリアは壊れない。
だが衝撃までは消すことはできない。
バリアの中を僕と奏多くんは衝撃にされるがまま跳ねていく。
何とか彼の体を両腕で引き寄せたが、あまり意味はなかったかもしれない。
ようやくバリアが止まり、僕と奏多くんは廃工場の地面に横になる。
二階の床を貫通して、一階まで落ちてしまったようだ。
「いっつッ……奏多くん…」
「俺は…だいじょぶ、だいじょぶだから」
言葉だけでは大丈夫と言ってみても、この体勢から動けない事が僕たちの受けた痛みの度合い表している。
「おいおい、大丈夫か?」
「ごめん、まさかこんなことになるなんて」
視界に映ったのは赤と黒のスーツ。
2人の軽い声音に、僅かに苛立ちを覚えた。
「立て、二人とも」
反対側から、ゆっくりと近づいてくる蓮くん。
左手に持つ剣には、微かに冷気を纏っているのが確認できる。
結局自力で立つことはできず、蒼汰くんと涼くんに持ち上げられるような形で膝をつかされた。
そして蓮くんの氷で、その態勢のまま固定されてしまった。
「やめて蓮くん…」
「やめるのはお前たちの方だ。何故マスターに逆らう?」
「もう蓮くん、目ぇ覚ましてってば!」
奏多くんの悲痛な叫びを聞いて、動きを見せたのは涼くんだった。
傍らにしゃがみこみ、マスクを指で小突く。
「お前の言ってる意味がさっぱり分からねえ。目を覚ますのは、お前らの方だろ」
「そんな、本当に、皆は…」
「……気にしちゃダメだ。僕の言葉だけ聞いて」
「…育也くん」
「大丈夫だよ。僕を見てて」
奏多くんの心を乱させはしない。
この状況を打破…できる方法は思いつかないけど、何故か怪人の姿は見えない。
少しでも時間を稼ごう。
僕たちの切り札が来るまで。
「君らのご主人様はどうしたの?」
「あー、なんか、今は休憩中」
「おい、余計な事言うな」
「いたっ」
喋り始めた蒼汰くんを、蓮くんはすかさずはたいた。
普段でもよく見る光景だけに複雑な気持ちだ。
目の前にいる三人は、確かにいつもの三人なのに。
その瞳には小さなハートマークが浮かんでいるんだ。
「私を呼んだかしらぁ??」
工場の奥から聞こえた甘ったるく、低い声。
間違いない、あの怪人の声だ。
「みんな私のいない間によくやってくれたわねぇ。上出来よぉ」
影の中に、動く何かが見える。
あれは…怪人、のはずだよな?
なんだ、あの姿は。
ゆっくりと影の中から姿を現したのは、間違いなくあの怪人なのだろう。しかし、その見た目は昨日とあまりにも違う。
でっぷりと肥えていた肉体は見る影もなく、すらりとした体がそこにはあった。
浅黒く焼けた肌は変わらず、かつての肉体とは真逆のスレンダーな体だ。衣装は新調したのか、銀のスパンコールのレオタードを身にまとい、背中からは巨大な羽が生えている。
自らの存在を誇張するようなその見た目。
この空間の支配者は誰なのか、一瞬で理解させるような威圧感が、確かにそいつにはあった。
「一体、何をしたんだ…」
「何をしたか? そりゃあ、気になるわよねぇ」
もったいぶるようにゆっくりと近づいてくる。
その体を滑らかに、見せつけるように動かし、強い光の宿った瞳で僕たちを見る。
「私はこの三人のエナジーを一晩中摂取し続けたのよ」
「…は?」
エナジーって、つまり、精液ってことだよな。それを一晩中?
「気分が悪くなったと思ったけど、それは進化の過程に過ぎなかったわけ。昨日の私とは大違い、でしょ?」
どさりと何かが倒れる音が聞こえた。
視線を向けると、床にしりもちをつく涼くん。
変身が解けると、現れたのは全裸姿の彼。
その表情には疲労がにじみ出ている。
「彼らにはもう戦う力何て残ってない。さっきあなたたちを襲ったのが、最後の力だったのに。惜しいわね、あそこで踏ん張れていれば、彼らを取り戻せたかもしれないのに」
次に蒼汰くん、蓮くんと変身が解けていく。
どちらも全裸姿だ。
「皆を、元に戻せよ!」
「あらあら。元気な黄色い坊やねぇ」
怪人の右手に、何かが現れる。
それは大きく膨らんでいくと、バスケットボールくらいのハートマークになった。
「僕たちに力は通じないんだろ」
「……そう。昨日はね」
奏多くんの前で膝を曲げ、右手を顔に近づける。
思わず声を上げ怪人の気を引こうとしたが、何の意味もなかった。
「今なら私の力が効くかも」
「な、や、やめ…うぷッ!?」
黄色いマスクにハートマークを押し付ける怪人。
奏多くんはそれから逃れようと抵抗の姿勢を見せるが、氷に捕らわれた僕たちには逃げ場はない。
「んんぅーッ!?」
ハートマークが少しずつ、奏多くんの中に吸い込まれていく。
「そんな、ダメだ奏多くん! 奏多ッ!!」
「ほうら、全部入れてあげるわ」
最後は一気に、ハートがマスクの中へ飲み込まれた。
苦しそうな喘ぎ声が聞こえ、奏多くんの動きが止まる。
次の瞬間、彼の変身が解除された。
氷の中の姿は競パン1丁。それが意味することは、ひとつだ。
「…あぁ、いく…や、くん///」
顔を真っ赤にして、目はとろんと垂れている。
奏多くんは僕にゆっくり視線を向け、歯を食いしばる。
「まだ、大丈夫…俺は…」
「あら……これだけ強くなっても、一発ではおとせないわけねぇ」
怪人は次に僕の前へやってきて、しゃがむ。
同じようにハートマークを作り出すと、それを目の前でゆらゆらと揺らす。
「あなたにもあげる。ほら、あーん」
と、マスクにハートが押し付けられる。
実際に口の中へ入ってきているわけではないのに、何かが自分の中に入り込んでいる感覚はある。
歪な力を帯びた何かが、僕の体を駆け巡る。
氷に覆われているはずの体で、体温の上昇を感じた。
股間が一気に硬くなるのが分かり、それを認識した瞬間には変身は強制解除されていた。
「…あぁ///、くそッ」
「さあて、ここからどうしようかしら」
スッと立ち上がり、僕たちの周りを歩き始める。
「あなたたちを力ずくで落とすのも構わないけど、それじゃあ面白くないもんねぇ?」
「ふざけ…るな。そんな、ことッ」
「決定権は私にあるんだけど。それに…」
と、僕と奏多くんの間に立つ怪人。
その視線は僕たちの氷に覆われた体に向けられている。
「あなたたちの股間のモノは、そんなにビンビンなのに?」
「これはッ、ちがう///」
「いいのよ恥ずかしがらなくて。気持ち良くなるのは悪い事じゃないんだから。ねえみんな?」
「そりゃそうですよ。育也と奏多も、さっさと認めちゃえばいいのに。何をそんなに意地になってるんだよ」
蒼汰くんは悪びれなく言う。
ダメなんだ、僕たちは怪人の罠にはまっては…いけないのに。
この体の疼きが、どうしようもなく抑えられない。
体温の上昇と共に、性欲がぐつぐつと煮えたぎっていく。
「そうねぇ。力で屈服させるよりも、自ら宣言させることの方が、楽しいし、燃えるわよね」
パンッ、と手を叩くと、怪人は一歩前に進み出た。
「三人とも、私の前に整列!」
「は、はい!」
呼ばれると思っていなかったのか、蒼汰くんたちは慌てて立ち上がって怪人の前に横一列に並んだ。
「皆のエッチな姿を見せれば、この子たちも自分から仲間になってくれるかもよ?」
「そういうことなら…頑張らないとな」
蒼汰くんが誰に言うでもなく呟く。
その表情には、疑問など微塵もない。
「それじゃあまずは準備運動から」
怪人の言葉に従い、動き始める三人。
両手を頭の後ろに回し、足を肩幅以上に開いてがに股のポーズをとった。
股間の中心で情けなく揺れるみんなのイチモツ。
蒼汰くんが、蓮くんが、涼くんが…。
こんな情けない格好を、僕たちの前で…。
三人はこれだけで興奮を覚えてしまったようで、萎えていたイチモツは一瞬にしてガチガチに勃起してしまった。
速くなった三人の呼吸音が、いやに耳に残る。
「さて、腰のストレッチよ。前後に大きく動かしましょー」
その言葉に従い、三人はゆっくりと腰を動かし始める。
「わたしのパラダイスではこのがに股腰へこダンスを準備運動の一つとしましょう、今決めたわ」
揺れるイチモツ。
特に大きな蒼汰くんのモノは、ぶらんぶらんと豪快に亀頭を振り回す。
「そんな…だめだよ、みんなッ…」
絞り出すように声を発した奏多くん。
彼の中には僅かに理性が残っているようだ。
「あぁ…すっげぇ、やべぇ、気持ち良くなってきたぁ///」
目を閉じ空を仰ぎ、言葉を漏らす涼くん。
蓮くんは唇を噛みしめ、快楽を静かに味わっている。
三人の表情に、全身の筋肉に、どんどん力がこもる。
男だから分かる。
腹筋のへこみ具合や、その吐息の間隔。
腰の動きがどんどん大きくなる。
情けない格好で、情けない声を出しながら、肉棒を揺らすその姿。
ヒーローにあるまじきその醜態に……
僕は今…
「んあぁッ///」
…とんでもなく、興奮してしまっている。
「おぉ///、あッ、い、いくぅッ!?」
腰をひときわ大きく動かしていた蒼汰くんが素っ頓狂な声を上げて、勢いよく精液を噴出した。
頭を超え、弧を描いて山なりに落ちる蒼汰くんのザーメン。
それは僕を閉じ込める氷に偶然にも着地し、その表面をゆっくりと滑っていく。
「あ、そ、蒼汰くんの…ザ、ザーメン///」
思わず顔を近づけてしまう。
ほんの少量でも、嗅ぎなれた粟の花の匂いはこの鼻に届く。
まずい、だめだ。
これは、ダメ…。
「うおぉ///、俺も、いっくぅ…ッ」
次に声を上げたのは涼くんだった。
びくびくと体を震わし、小刻みに揺れるイチモツからは精液がそこら中へ飛び散っていく。
…すっごい、あんなに精液が。
えろい、涼くんも、何もかもが…。
「さあほら、蓮くん。あなたもいきたいでしょ?」
「はい…俺も、俺ももう…ッ」
蓮くんの体が一瞬硬直した。
直後、絞り出したような低い声と共に、噴水のような精液が放たれた。
水が混じったようなその白濁液は、何度も何度も白い線となって迸る。
三人とも、肩で息をしながらも、その瞳は怪人に向けられたまま。
人前で見せられないような恥ずかしい格好で、腰を前後に動かしただけで、射精した。
それだけ三人の興奮度合いが大きく、怪人に対する愛情が深いという事なんだろう。
みんなは、幸せなんだろうな。
好きな人のために、射精することは、どれだけ嬉しい事なんだろうか。
「……ァ」
「い、育也くん…?」
「あァ……マ、マスターァ!! ぼ、僕も射精させてください!」
「あらあらァ? 意外にも緑の僕から先に堕ちるなんて、意外だったわ」
「お願いしますッ、僕も、僕もッ!?」
「わかったわかったわ。蓮くん、その子の氷を溶かしてあげて」
「…はい」
僕を覆っていた氷が一瞬にして溶けてなくなり、体の自由が戻ってくる。同時に、抑えつけらえていたギンギンのイチモツは思う存分その先端を上に向け、我慢汁を小さな穴からどくどくと溢れさせていく。
なんだこの感情。
さっきまで無かった怪人…マスターへの愛情が、どんどん大きくなる。
どうして僕は今までこの方に逆らっていたんだろう。
なんて愚かなことをしていたんだ。
でも、今は違う。
思う存分、マスターのためにこの身を捧げられるッ///
「あなたの名前は、育也くんだったわね?」
「は、はいぃッ///」
「さぁ、じゃああなたも彼らと同じようにしてみましょうか?」
すぐさま立ち上がり、両手を頭の後ろに回した。
足を大きく開き、ガチガチに勃ったチンコをマスターに見せるように腰を突き出す。
「ほうら、へこへこさせるのよ。元気にね」
「あ、はい、マスターッ!!」
チンコが揺れる。
腰を前後に動かすたびに、揺れるたびに、肉棒に衝撃が走る。
金玉の奥底で、ジュクジュクと熟れたザーメンが外に出るのを今か今かと待ち望んでいる。
止まらない。止めたくない。
この感情が、溢れ出るこの思いを、マスターの前で、思い切りぶっぱなしたい!!
「おぁ…おぉ///、マスターぁ、いっちゃいますぅ///」
「いいのよ、記念すべき一発目、盛大にいっちゃいましょう!」
ふと目に入ったのは。
未だ氷に捕らわれた奏多くんの姿。
僕を見つめるその瞳には、淡いピンク色の光が見えた。小さなハートマークが見えたのだ。
僕の痴態を見て、彼は堕ちてしまったのだろう。
可愛い…。
そう思った瞬間、ダムが決壊するように、精液が突如として放たれたのだ。
尿道を駆け上る感覚。
鈴口から押し出されるように飛び出た精液の塊が、ぼとりと床に落ちる。何度も、白い花を咲かせるように、どろりとしたザーメンが落ちていく。
僕が好きなのは……。
…マスター? そう、マスター…の、はずだ…。
・
・
・
・
育也と奏多が捕らわれてから数時間が経過していた。
工場の床に寝転ぶのは五人の男。
誰もが全裸姿で、呆けたような表情で宙を見つめている。
文字通り精魂尽き果てた彼らは、その体内に蓄えていたエナジーをすべて、マスターに吸収されたのだ。
そして、五人分のエナジーを吸収したマスターの力の増大は、彼の想像を超えていた。
みなぎるパワー。
こみあげてくるエネルギー。
今なら、どんな奴にだって勝てる。
そう思えるだけの力が彼の中で作り出されていた。
「すごい、すごい…。溢れ出て、止まらないぃ…」
このまま一人で制圧を始めてしまおうか。
いや、こいつらが目を覚ましてからにしようか。それとも、まだエナジーを搾り取ってから……。
マスターの成長した五感は、僅かな音でも聞き逃さない。
工場の入口で聞こえた砂利の音に振り返る。
そこには、一人の人間の影。
そのシルエットは、自分にとってなじみのあるものだ。
「あんたは…なに?」
「あらあら、寂しいわね。私のこと忘ちゃったの?」
「……お前は」
それは、かつて自分を深い眠りに追いやった張本人。
かつての姿は見る影もないが、その内に秘められている力は確かに奴のそれだ。
「まだヒーローをやってたの?」
「いいえ。今はそこにいる彼らに任せているわ」
「……残念ね。みんなもう、私のものよ」
「そう……だから、あなたを倒しに来たのよ」
巻き起こる砂埃。
博士の移動の軌跡は、常人なら捉えることは不可能だ。
しかし、今のマスターには。
「…えッ」
「ふふふッ…。一撃で決めるつもりだった? 無理よ」
受け止められた拳。
手を離そうにも、マスターはそれを掴んで離さない。
「ちょうどいい。武力の方がどれだけ向上したか、あんたで試させてもらうわ」
「この…ッ!?」
マスターの動きは、博士のものと遜色ないスピードだった。
蹴り飛ばされた博士は無様に壁に体を打ち付け、その衝撃は想像を超えたものだった。
「これは、そう。確信したわ」
博士の前に立ちはだかり、マスターはにやりと笑みを浮かべる。
「私は誰にも負けない。あんたにもね」
「……ふふ」
「何がおかしいの?」
「あなた、何で私がここに、このタイミングで来たと思ってるの?」
「はぁ?」
「あなたはね、欲張りすぎたのよ」
「何を言ってーーッ」
マスターの視界が突然上下に揺れた。
自分に何が起きたのか分からず、下を見ると、そこには灰が落ちていた。
その中に膝をついているのだ。
いや違う。自分の足が、ない。
「な、何なのこれッ!? なんで私の足がッ!?」
手についたほこりを払いながら、軽やかに立ち上がる博士。
状況は一転、見下ろすのは博士だ。
「あなたはね、エナジーを取り込みすぎたのよ」
「取り込みすぎた…?」
「確かにエナジーはあなたたち怪人を強くしてくれる。でもね、許容量というものが、誰にでもある」
「…そんな」
「ずっとひとりだったあんたには、知る由もなかった事ね」
「ふざけ……」
マスターの体は、足から始まる炭化が始まった。
地に着いた両手も崩れ落ち、見事だった体型はひび割れて、見るも無残な状態だ。
「……あぁ、私の…パラダイス…」
「まだそんなこと言ってたの」
「私、私ぃ……」
「今度こそ、ちゃんと眠りなさい」
マスターの瞳が、博士を捉える。
彼の顔は一瞬にして宙へと飛び散った。
博士の回し蹴りは容赦なくマスターの顔を吹き飛ばし、そして彼の長い人生を終わらせた。
不気味なほどの沈黙。
吹きすさぶ風は、ついさっきまで生きていた炭を、どこかへと運んでいく。
博士はため息をついて周囲を見回す。
倒れる全裸の五人を見て、助けてあげなければと思うと同時に、ご褒美をいただくのは私の権利だ、と心の中で声高に叫んだのだ。