【前編】なのかと付き合ってる穹くんに嫉妬した長夜月ちゃんが夜這いエッチを敢行するも、開拓者のおちんちんで無様に逆転堕ちしちゃう話 (Pixiv Fanbox)
Published:
2025-10-13 10:00:00
Imported:
2026-06
Content
「──穹。これはギンナンガブガブ星域で取れた“ギンナンゴミ”よ。
すごく貴重なの。受け取って。」
ヘルタのお墨付きを貰っているだけあり、姫子の審美眼は本物だ。
見た目は美しく、踏めば悪臭を撒き散らすだろう。……素晴らしいゴミだ。
「穹。これは俺が作った“ロボゴミ”だ。
どうだ、かっこいいだろう? 受け取ってくれ。」
やはりヨウおじちゃんは分かっている。
ロボットの浪漫とゴミの浪漫を掛け合わせれば、どう考えても最強だ。
「穹。これは龍尊の力を込めた“不朽ゴミ”だ。受け取れ」
これはすごい。きっと時が経ち腐ろうとも、脱鱗を経て新鮮なゴミに戻るのだろう。
「あっ、いたいた! 穹、ウチのも貰って! ウチのはね〜……」
三月なのか、列車組で最も流行に敏感な美少女。
きっと彼女なら、若者の最先端のゴミをくれるに違いない。
「…………………」
一体どうしたというのだろう。
俺が手を差し出そうとも、目の前の少女は笑顔のまま微動だにしない。
不審に思い、顔を覗き込めば──うん、今日も可愛いな。
……いや、待て。
三月なのかの瞳は、赤くなかったはず──
────パンッ!!!!!
強烈な破裂音と共に、姫子、ヴェルト、丹恒……三人の姿が風船のごとく弾け散る。
みるみる赤黒く染まっていく空間。
見覚えのあるクラゲがぞろぞろと集い、三月なのかの身体を貪るように多い尽くし──
「──久しぶり。愛しの開拓者……♭」
現れたのは、長夜月だった。
「ああ、久しぶり。それで、どんなゴミをくれるんだ?」
「……は? 気づいてないの? これはアンタの夢。アタシはそこにちょっとお邪魔した、ただのゲストだよ。
だから、ゴミなんて用意してない」
……痛いほどの落胆が、俺を包む。
なのであれば、きっと心躍るゴミを用意してくれただろう。
だが、目の前の少女は違う。やはり、彼女は敵だ。
「よし、倒す。今度こそ懲らしめる」
「待って待って……バット、仕舞ってよ。
聞いて。アタシ、反省したんだ」
反省? どれについてだろう。
オンパロスでの一件についてなら、それなりに時間が経ったし……反省したというのも納得だ。
俺としては、ゴミを軽視したことを反省して欲しいが。
「反省、というと?」
「言葉の通りだよ。
アタシ、あの子のためだったとはいえ、アンタとか丹恒に迷惑かけたでしょ?」
頷く。実際に迷惑だったから。
「で、なのかに叱られちゃったんだ。
というわけで、何かお詫びをしなくちゃって」
そういうことなら、もっと早く言えばいいのに。
登場の仕方といい、含みのある話し方といい……身構えるなという方が無理な話だ。
「お詫びっていうと、具体的になんだ?」
「なんでも。謝れって言われれば謝るよ。
消して欲しい記憶があれば、消してあげるし……あと、見たい夢を見せてあげることもできるかな。」
なるほど、どれも魅力的だ。
スコートのように、動物の鳴き真似をしながら謝れと言ったらしてくれるのだろうか。
……いや、今はそれよりも。
約束してもらうべきことがあった。
「じゃあ長夜月。これからは、『忘却』の力を勝手に使うのはやめてくれ。
約束できるか?」
「……うん、いいよ。約束してあげる」
良かった、これで一安心だ。
では後は、創造力を活用する時間といこう。
「本当になんでもしてくれるのか? 例えば、デートとか」
何の気なしに放った俺の一言に、彼女は思いのほか食いつく。
「へえ……アンタって、アタシのことそういう目で見てたんだ?♭
残念だけど、それはダメ。だって、あの子が体験してないことを、アタシが先に体験するなんて……ありえないから」
どうやら長夜月の中には、独特の矜恃があるらしい。
「だから、どうしてもアタシとデートしたいなら──先になのかと付き合って。
あの子、そういうのに憧れがあるみたいだし」
「なっ、なのと付き合う!?
……わ、分かった」
考えたこともなかった。
これは、きっとなのも同じだろう。
だって俺たちは家族同然だし、この先も離れることは無いだろうし……
でも俺って実は、かなりなののことが好きかもしれない。
いや、めちゃくちゃ好きだ。
「じゃあ明日、告白してくる。
長夜月は、なのの中で俺たちのことを見守っててくれ」
「うん、いいよ。上手くいくことを祈ってるね、穹……♭」
◇
「ふぁ……」
──目覚めると、不思議な感覚に襲われた。
夢の内容はほとんど忘れているのに、長夜月と交わした会話だけははっきりと覚えているのだ。
「……じゃあ、告白するか」
階段を降りれば、パーティ車両でゆっくりするなのの姿が。
「あれ、アンタ早起きじゃん! ウチも今日は珍しく早く起きたんだ〜。
えへへっ、偉い者同士、一緒にジュースでも飲む?」
氷も解けてしまいそうなほどの、眩しい笑顔。
見慣れたピンク髪が揺れて、気安い声色がやけに心地よくて……
「うわぁっ、今日も可愛いな」
「……えっ!? な、なに!?
アンタそういう褒め方するタイプだったっけ!?」
背筋をピンと伸ばして驚くなの。
俺は追い打ちをかけるように、しれっと零す。
「そういえば、なの。俺と付き合わないか?」
「……えぇえええ〜〜〜〜〜〜っ!?!!?!」
「どうした!?」
「大丈夫、三月ちゃん?」
「何かトラブルですか」──
なのの叫び声に、列車は一時騒然とする。
しかしその原因が恋愛話だと知れば、列車の保護者達は皆笑いながら散っていった。
「確認するけど、冗談じゃないよね!? アンタいっつもふざけてばっかりだから、本気なのか分かんないよ……」
「本気だって。大マジ」
「信じていいのかな、これ……?」
冗談だと思い込むなのを説得するのには、すごく時間がかかった。
けれど最後には信じてくれて、俺たちは正式に付き合うことになる。
「えへへ……思ってもみなかったよ、アンタと付き合うなんて。
でも、どうせいつかはこうなってた気がする。だってウチらって、相性抜群だし!」
「ああ、そうだな」
◇
俺たちの仲の進展は、実に目覚ましいものだった。
それもそのはず、スタート時の関係値が既にほとんどカンストしていたからだ。
俺たちは初日のデートで手を繋ぎ、ハグをし、キスをして──
その帰り、ゲーテホテルの中で。
「えっ、ちょっ、ちょっと待って……! アンタっ、ここでする気……!?」
「ああ。嫌か?」
「……う、ううん……。
はぁ、他のお客さんの迷惑にならないようにしてね?」
実に……あっさりと。
エッチまで、してしまった。
丹恒をはじめ、列車組の面々は皆、純粋に応援してくれている。
ヴェルトに至っては、
「結婚はいつにする? 盛大な式を挙げよう」
などと真顔で告げてくる始末である。
だが、俺たちはといえば──
結婚だとか、家庭を築くだとか、そんな先のことは考えていない。
「ぁ♡ あ、はぁっ♡ 穹っ♡ そこ、きもちいっ……♡♡」
「なのっ……好きだっ……!」
「うんっ、うん……♡ アタシも好きだよっ……♡♡」
ただなのを愛して、この幸せな日々に淫蕩し続けたい。
求めるのは……それだけだった。
◇
──くちゅ、くちゅくちゅ。
ぱん、ぱん、ぱん。
……まただ。またこの音。
湿った水音と、乾いた打ち付ける音。
耳にこびり付いて離れない、まるで悪夢みたいな音。
「穹っ……♡ 大好きだよ……♡」
「ああ……俺も愛してるっ、なの……」
あの子たち、アタシが中で見てるって忘れてるんじゃない?
毎日毎日、エッチ、エッチ……今日はしないのかと思えば、やっぱりエッチ……。
「出すぞ……イクッ……」
「うん……中でいいよ……♡ 中にっ、ちょうだい……っ♡♡」
「ぐ、ぅっ……!!」
……しかも、中出しまでするようになっちゃって。
「あはっ、あ……♡ あつっ……♡ 全部出してね……♡ ウチの、中に……♡♡」
うわぁ……気持ちよさそうな顔。
どんな感覚なんだろう、エッチって。
どんなに良いものなんだろう──中出しって。
……知りたい。だけどどれだけ記憶を覗こうと、身体はなんにも感じない。
「ねえ穹、もう一回……♡」
「ああ……」
なのかが、ちょっと羨ましい。
だってアタシと違って、いつでもそれを感じられるんだから。
はぁ……仕方ない。ひとりでシて、気を紛らわすしかないかな。
『んっ、ん……っ』
股を擦れば、いくらかは気持ちいい。
でも結局、意識だけのアタシにとっては“そんな気がしている”だけ。
記憶を覗いて、その快楽を追体験するのと何にも変わらない。
全部……ごっこ遊びに過ぎないんだ。
『イク……イ、クッ……あっ、あぁ……あ、っ……』
……イっちゃった。
だけど、なんにも満たされない。
空っぽで、冷たくて、虚しい。
「えへへ……穹……っ♡♡」
「なの……っ」
『……はぁ……』
アタシは……知りたい。
ガーデンの連中みたいに、覗くだけで満足なんてできない。
自分の身体で、体験したくなっちゃったんだ。
あの子に嫉妬してるわけじゃない。
アタシも知りたい。ただ、それだけ。
──もう、限界かも。
◇
「あははっ、ゴミ、ゴミだ……!」
俺の周りを浮遊するゴミ箱たち。
筋肉質な四肢の生えた彼らは、頭上で思い思いにポージングを決めていく。
「フンッ…!」
「ハハッ…!」
美しい。もはや神性すら感じる。彼らはゴミの使令、いや、ゴミの星神だ。
その恩寵に与ろうと、手を伸ばす。
ああ、ゴミよ。俺に力を……
すると其らは、俺の手を握り返そうと、手を伸ばして──
……パンッ。
弾けた。
「ねえ」
「また邪魔しにきたのか? 俺のゴミゴッドを返せ」
既視感のある光景だ。
ただ前と違うのは、目の前の女の子が明らかに不機嫌な表情をしているということだ。
「……ゴミを返せば、アタシとデートしてくれる?」
長夜月が指を鳴らせば、あのゴミたちが帰ってくる。
でも俺はそれよりも、後半の言葉の方が気になってしまった。
「デート? って、どういうことだ?」
「は? アンタ、忘れたの? じゃあ、思い出させてあげる」
再び指を鳴らす長夜月。
すると脳内で鮮明な記憶が、まるで動画を再生するかのように流れ始める。
『だから、どうしてもアタシとデートしたいなら──先になのかと付き合って。
あの子、そういうのに憧れがあるみたいだし』
……そうだ。
長夜月とそういう話になったから、俺となのは付き合い始めたんだった。
なのとの日々が楽しすぎて、完全に記憶からすっぽ抜けていた。
「ああ、そんなこともあったな」
「そうだよ。ねえ、そろそろアタシとデートしてくれてもいいんじゃない?
あの子、もう十分に楽しんだと思うよ。だから、どう?」
いつになく必死なその表情。
しかも頼む側が俺から、長夜月に逆転している。
一体、どういう心変わりだ?
「まあそんなに言うなら、明日なのに身体を貸すよう頼んでみるよ。
とりあえず、一日だけな」
「ふふ……ありがとう。嬉しいよ。
じゃあ明日、楽しみにしてるから。」
「あ、ああ……」
素直すぎるその様子に面食らいながらも、俺はゆっくりと深い睡眠に落ちていくのだった。
◇
──翌日。
「なの。かくかくしかじかなんだけど」
朝一番、なのに長夜月との顛末を説明する。
ずっと大人しくしていた彼女の突飛な行動に、驚いた様子だったが……最後の方は笑顔で承諾してくれた。
「あははっ、あの子も女の子っぽいところあるじゃん!
オッケー、じゃあ代わってあげる! ……」
なのがそう言った瞬間、瞳が赤く染まる。
そして、突然眠ったかのように目を閉じると……
「──おはよう。愛しの開拓者……♭」
「お前、その登場好きだよな」
長夜月に交代したようだ。
服はそのままなせいで、後ろ姿だけではやはり判別できない。
とはいえ、声も、瞳も、立ち振る舞いも全く違う。心配は無用だろう。
「それで、アタシとのデートプランは考えてあるの? あの子と同じ、ベロブルグ巡り?」
「ああ、そのつもりだけど」
俺がそう言うと、長夜月はそっと足を閉じ、落ち着かない様子で身じろぎをした。
……ベロブルグを想像して、寒くなったのか?
「それじゃ、早速行こう? 一日しかないんだし、時間がもったいないよ」
「分かった。行こう」
そうして俺たちは、ちょうど停車していたベロブルグへと降り立つのだった。
◇
「ここは行政区で、あれがクリフォト城だ。良かったら、ブローニャに会いにいくか?」
「いや、いいよ。あの子の記憶でどんな人かは知ってるし、忙しいだろうから。」
「そうか……」
なのと初デートをした時と同じように、長夜月とも思い出の場所を一緒に歩いていく。
だが彼女は妙に忙しなく、ひとつの場所に長く留まろうとしない。
その落ち着きのなさは、まるで──このあと、もっと重要な“何か”が控えているかのようだった。
……そうして何ヶ所か足早に見て回ると、彼女は逸るように言う。
「……どう、そろそろ巡り終わったんじゃない? この辺りにして、ゲーテホテルに行く?」
「ゲーテホテル? 寄る分にはいいけど、泊まりはしないぞ。
観光が終わったなら、列車に帰ろう」
何の気なしに放った俺の言葉に、どうやら長夜月は衝撃を受けたようで……
片目がピクピクと震え始め、怒りを堪えるような表情に変わっていく。
「……あの子とはあんなにエッチしてるのに、アタシとはしてくれないんだ?
それとも、アンタの自室でしてくれるってこと?」
「え? しないよ。当たり前だろ。長夜月とは、今日付き合い始めたんだから」
そう答えるやいなや、彼女は食い気味に言い返してきた。
「でも、あの子と初デートした時はそのままエッチしたでしょ?
じゃあ、アタシとだって……」
「いや、なのとは長い付き合いだからああなったけど。
長夜月とは、まだ出会ったばかりだろ?」
……わずかに俯き、唇を噛む長夜月。
俺には、そこまで悔しそうにする理由が一切理解できなかった。
至って普通の貞操感だと思うけど……間違っているだろうか。
「分かった、じゃあアタシの負けでいいよ。今日は帰ろう。
その代わり、また今度デートしてもらうから」
「ああ、もちろん。じゃあ戻ろう」
そうして俺たちは、初めてのデートを終えることになった。
よし、上手くコミュニケーションできたな。
◇
『ふぅうッ……ふう゛ぅうっ……💢』
「なの……なのっ……」
「穹ぅ……♡ 大好きぃ……♡♡」
ムカつく……ムカつくっ……
なんなの、あの人……
鈍感で、すけこましで、朴念仁で……
そのくせ優しくて、結構かっこよくてっ、面白くて、っ……!
「穹……えへへ……♡ ずっと、ずっと一緒に居ようね……♡♡
この先何があっても、ずーっと……一緒だからね……♡♡」
「ああ……なの、ずっと一緒だ……」
伝わってくる……あの子の、“大好き”って気持ち……
アタシも……アタシだって、好き……
なのかの気持ちには、負けちゃうけど……それでも、好き……好きっ……
『んぅ……う゛ぅっ、あ゛ぁあっ……♡』
「あっ♡ きゃっ♡ はぁあっ♡ きもちっ、きもちいよぉっ……♡♡」
「なののまんこ……とろっとろで……熱、いっ……!」
ああ……出し入れしてる……
ぶっといおちんちん、あの子のおまんこにずぽずぽして……動物みたいな、生交尾……子作りエッチしてるっ……
『んぎっ……あ゛ぅっ……っあ♡ はぁあっ……♡♡』
アタシだって……できると思ったのに……
知れると思ったのに……エッチの、気持ちよさっ……!
せっかく、すっごい下着だって穿いて……何回も何回も、頭の中でイメージして、練習したのに……っ!!
セックス……したいっ……
チンポ……おちんちんっ……精液っ、欲しい、のにぃっ……!!
「イクっ……ぁあっ……♡ イっちゃうよぉ……♡♡」
「俺もっ……出すぞっ、なの……!
一番奥に……全部、注ぐからっ……!」
『あ゛ぁっ……う゛♡ はぁっ、ぁあっ……♡♡ あ、あっ、あぁっ……♡♡』
アタシも……あぁ……イ、クっ……♡
イク……イクっ……イクイク……♡
一緒に……あの子が注がれるのと、一緒に……イきたいっ……♡♡
「出す……出るっ……!!
イクっ、イクッ……イ……クッ……!!!」
「んぁっ!!♡♡ はぁああっ……!♡♡ ぁ、あぁあっ……♡♡ はあっ……♡♡」
『お゛♡ おぉおっ……♡♡ ぉ、おっ……♡ ぉ……っ……♡
……はぁ……はぁっ……』
…………はぁ。
◇
そうしてアタシは、来る日も来る日も。
ふたりの交尾を、まざまざと見せつけられ続けた。
完全に存在を忘れられて、悲しいくらいに放置されて。
目を瞑って耳を塞いでも、全部無駄だった。
あの子の記憶が、感覚が、情動が──直接、アタシの中に流れ込んでくる。
中出しの、暴力的なくらいの快楽。
ゾクゾクする、精液の匂い。
おちんちんがナカを掻き混ぜて、頭の奥が真っ白になってく……そんな気持ち。
こんなの、拷問だよね。
目の前にあるのに、どう足掻いても味わうことができないなんて。
……いや。
方法、あるじゃん。
勝手に代わっちゃえばいいんだ──あの子と。
◇
「じゃ、おやすみ。なの」
「うん、おやすみ〜。夜更かししちゃダメだからね?
明日も朝から、ウチとイチャイチャするんだから♡」
「ああ、もちろん分かってる」
軽い口付けを最後に、俺は自室へと戻っていく。
乱れてこそいるが、それでも俺たちは最低限の生活リズムは維持していた。
まあ、良いことだろう。
今でこそ開拓の旅は小休止中だが、再開したときに仲間に迷惑をかけてしまってはいけないし。
「ふぅ……」
布団に身を埋めると、心地よい眠気がじわじわと身体を包んでいく。
今日もなの尽くしの一日だった。どれだけ味わっても、飽きる気配がない。幸せだ。
そんなことを考えながら、いつの間にか数十分が過ぎていた。今夜は少し寝つきが悪い。
まあいい。焦ることもないし、ゆっくり夢の世界に旅立てば──
……キィ……。
聞き覚えのある、乾いた音。
部屋の扉が開く音だ。
ひとりでに開くだなんて、立て付けが悪くなったのか?
……いや、待て。足音もする。
まさか列車に、泥棒が入ったのか?
あるいは──幽霊?
あれこれ考え、バットを取り出すべきか悩んでいると……
「──もう寝ちゃった? それとも、起きてる……?♭」
「……長夜月?」
特徴的な低い声に目を開ければ、またしてもあのピンク髪が視界に入ってくる。
これまた久々の登場だ。
こんな夜更けに尋ねてくるだなんて、一体何の用だろう?
「夜這い、だよ。」
「……えっ?」
思考を読まれた。
いや、それよりも。
今……なんて言った?
「アンタ、ずっとあの子とエッチしててちょっとマンネリしてない?
今日くらいはアタシとシて、気分転換しなよ。」
「な……何を、言ってるんだ……?」
困惑する俺をよそに、長夜月はお構い無しにベッドに腰掛け、俺のそばに近づいてくる。
「これは、なのかのためでもあるんだから。アンタに飽きられたら、あの子悲しむでしょ?」
「余計なお世話だ。俺がなのに飽きることなんて、一生無い!」
きっぱりと告げる。
しかし、それすらも長夜月には届かない。
じり、じりと近寄ってきて……体温が伝わるほどに密着してくる。
「じゃあアタシは、オモチャでいいよ。気まぐれに使うだけの、都合のいい道具。
だから──あの子に向けられない欲望、アタシにぶつけて。」
「な……何なんだ、一体っ……」
腕が伸びて、指先が俺の頬をなぞる。
蜘蛛が獲物を絡め取るように、彼女の手足が、ゆっくりと纏わりついてくる。
触れ合った場所から、じわり、と。
長夜月の生温い体温が、俺を蝕むように染み込んできて──
「ふふ……ずっと見てたんだよ。アンタと、あの子のエッチ。
甘々で、とろけちゃうくらい熱くて……おちんちんとおまんこが、撫で合うみたいに交わって……」
吐息が耳元を擽り。
低く湿った声が、脳を犯し。
「びゅー、びゅーって……あの子の中で、何回もイっちゃって……。
ねえ……気持ちよかった? アタシに……聞かせて?♭」
脚を撫でていた指が、そっと股間へと這う。
形をなぞりながら、確かめるように──もぞ、もぞと動き始めて。
「ぐっ……気持ち……よかっ、た……っ」
「そうだよね。ちょっと前まで未経験の、あんな純粋な娘に出したら……気持ちいいに決まってる。
ふふ……あの子の、中に出されちゃってる時の顔……
我慢して、ぐっと堪えてる──あの表情。
本当に、可愛いよね……」
下腹部に走る、ゆるい快楽。
それと共に想起させられる、なのの愛おしいイキ顔。
「こんなので、もう大きくしちゃうんだ……?
ふふっ……ほんと、お猿さんみたい。
あの子に甘えすぎて、駄目になっちゃったんじゃない……?♭」
「ぐっ、あ……!」
しゅっ、しゅっ……♡
しなやかな手が竿を包み、ゆっくりと上下する。
服越しの弱い快楽が、全身にじわじわと広がっていく……
「ビク、ビクって……どんどん勃起しちゃってる……。
ねえ、これ、浮気だよ……? いいのかな……アタシで、こんなに大きくしちゃって……♡」
しこ、しこ……♡
「あーあ……もう止まんないんだ……♡
小さくするどころか、もっともっと硬くなってきちゃって……♡
ふふっ……駄目なおちんちんだね……♡」
「く、あっ……ぐ……っ……」
長夜月の手の中で、俺のモノはみるみるうちに大きさを、硬度を、熱を増し──
あっという間に、限界まで膨らんでしまった。
「さっきはグダグダ言って拒んでるみたいだったけど……これじゃ、どう見ても同意だよね。
じゃ、おちんちん出すから──暴れたり、しないでね?」
「ま、待て……! やめっ……」
ばっ、と勢いよく布団を引き剥がされ、長夜月の指が俺のズボンにかかる。
……ジ、ィィ……
やけに大きく響く、チャックを下ろす音。
止めなければならないのに──何故か、手が動かない。
やがてパンツが露出すれば、もう隠しようがない。
激しく主張するそれに、長夜月はわずかに唇を吊り上げ……指先でそっとなぞる。
「ぁ、あっ……」
そして──
そのまま下着を掴まれ、勢いよく引き下ろされる。
……ブルンッ。
空気を弾くように、俺のそれは露わになってしまった。
「わぁ……ふふっ。本当に大きいね。
こんなのが、なのかをイジメてると思うと……ゾクゾクしちゃう」
「くっ……」
湿りと熱の篭った吐息が先端を撫で、思わず身体が跳ねる。
これ以上ないほどに張り詰めたモノからは唾液が滴り落ち──じわり、とシミを作った。
「息で反応しちゃうくらい、敏感なんだ?
ちょっと可愛いかも。ふーっ、ふぅー……っ♡」
「っ、う……」
ビクン、ビクンと無様に跳ねる腰。
その素直な反応に、長夜月は満足気に微笑み──
「……れぇ……ちゅっ♡」
「ぐぅ……っ!」
伝ったカウパーの痕を舐め取ると……先端に、口付けを落とした。
「ふふっ……この完璧に勃起したおちんちん、どうしてあげようかな……?♭
手コキも、フェラも、なのかがしちゃったし……そうだ。」
何かをひらめき、なのの普段着の胸元に指をかける長夜月。
ひとつ、ふたつ……ボタンを外せば、たゆんっ♡ と豊満な胸が顔を出し。
「“これ”はしてなかったね……♡」
それを両手で広げたかと思うと──むにゅっ。
柔らかい感触が、下腹の奥を撃ち抜いた。
じっとりと伝わる、熱と弾力。
優しく、押し潰すように包まれていく。
「ぐ、くっ、あ……」
「どう? パイズリの味は。
なのかの柔らかいおっぱい、おちんちんの全部で感じられて……幸せでしょ?♭」
その柔らかさを、これでもかと実感させるように……長夜月はたぷ、たぷっ♡ と胸を揺らし続ける。
ゆっくり、わざとらしく。
まるで、その感触を俺の脳裏に刻みつけようとするみたいに。
「こんなこと、あの子はできないだろうね……
『恥ずかしいよ〜』、なんて言って。
ほんと、純粋で……可愛い」
そう言われ、思わず彼女の顔を連想する。
……頭がおかしくなりそうだ。香りも、柔らかさも、慣れ親しんだなののものなのに──
「ふふ……♭」
目の前で胸を押し合わせ、竿を閉じ込め、妖艶に微笑んでいるのは……長夜月だ。
浮気には違いないのに、その実感が湧いてこない。
毒のように新鮮で、初めて知る快楽。
背徳感は無く、ただそれだけを感じさせられる。
「アンタの弱い場所、全部知ってるから。
谷間から顔を出してる、ここ……もっと責めて欲しいんでしょ?」
「っ……う……!」
「ほら……あむっ……♡」
「ぐあ……っ!」
先端が、温かくねっとりとした粘膜に包まれる。
舌先が細やかに、執拗に、亀頭をなぞるたび──
びりびりと、腰の奥まで痺れる快感が走っていく。
「れぇ〜っ♡ ぴちゃ、ぴちゃ……ちゅっ♡ ちゅるっ、はむ……♡」
「あ゛ぁっ……それ……や、ばいっ……」
「れろれろ……んふ……♡ ぐぽっ、ぐぽっ、ぐぽっ……♡」
にちゅ、にちゅっ♡
むにゅっ、ぬちゅぬちゅっ……♡
──何も考えられない。
熱くて。気持ちよくて。
腰が勝手に浮く。喉の奥から、声が漏れる。
「ふふ……れろれろ……♡ つゆが溢れて、どんどん硬くなって……♡
イっちゃいそう、なんでしょ……?♭」
こくり、と頷く。
口端が釣り上がり、目が細まる長夜月。
そしてそのまま、心底楽しそうに……
ぐっちゅ♡ にちゅにちゅっ……♡
たぽっ♡ たぽたぽたぽっ……♡
──俺に、トドメを刺そうとする。
「んむ♡ んぢゅるるっ……♡♡ んはっ、ぁむっ、じゅぽっ……♡♡」
「やばいっ……やばい、って……! イク……出る出る、出……るッ……!!」
「らひちゃえ……♡ んふ♡ イけイけ……♡ イっちゃえ……っ♡♡」
「く……ぁっ……う゛っ……!!!」
びゅー、びゅーっ……びゅるるっ♡
どぴゅっ♡ どくっどくっ、どぷどぷ……♡
「ん゛ふっ♡ ん゛ぅ〜っ♡♡ う゛んぅ♡ んふっ……ん、ふ……っ♡♡」
「あ゛ぁ……あぁっ……っう……ぐ……」
「ん……んっ……んく……♡♡」
……たぱっ♡ たぽっ……♡
びゅっ……びゅく……♡
射精の勢いが弱まろうとも、長夜月は決して口を離さず……
最後の一滴まで搾り出そうと胸を動かし、竿を吸い上げ続ける。
「ん……ぢゅる……っ♡ んっ……んくっ……ぷはっ♡
あーあ……出しちゃった♡ あの子に、どう言い訳するつもりなのかな……?♭」
「はぁ……はあ……はぁっ……」
パイズリも、飲精も、全部が初めてのことだった。
なのとの時には感じたことのない──ただ、快楽を享受するだけの時間。
相手を気遣わず、腰を突き出し……ひたすら“きもちいい”だけを求めて、吐き出す射精。
これは、毒だ。これ以上喰らえば、もう戻れない。
引き返せ……と、理性は叫んでいるのに。
「ふふ……勃起、収まってないね?
ねえ、シちゃおっか……エッチ。
きっと気持ちいいよ。気持ちいいに、決まってる……♡」
「ぁ……っ……」
みるみる露わになる、見慣れた素肌。
彼女が裸に近づくにつれ……“その時”の到来の予感に、身震いしてしまう。
「アンタは、そこで寝てるだけでいいの。
アタシのことなんて、な〜んにも気にしないで……
ただ、あったかくて、ぬるぬるの──おまんこのことだけ、考えてればいいから……♡」
あまりに……美しい。
豊満な胸、くびれた腰、柔らかい尻。
少し前は、愛する人の身体。
今からは──性欲処理の、道具。
この肢体に、ありのままに欲望をぶつけるなんて。
そんなこと……
「い……いい、のか……?」
「何それ。むしろ、アタシのセリフなんだけど。
そこでぼーっと、おちんちんおっきくしてたら……シちゃうよ?
ほら、くちゅくちゅって、擦れあって……いいの?」
くちゅ……にちゅっ……♡
ぬるりと、粘膜が触れ合う。
ビクンと反応する陰茎に、長夜月は妖艶に微笑む。
「あー……挿入っちゃう♡
性欲をぶつけるだけの、浮気エッチ……始まっちゃうね……♡
駄目だよ、こんなの……あの子が知ったら、絶対泣いちゃう……♡」
「あ……ぁ、あ……っ」
くぷ……ぬぷっ……♡
先端が飲み込まれていく。
粘液の滴る、ぬるりとした膣内。
それに包まれる度、熱くて重い痺れが腰に走る。
「……っ……♡ もう……あと、ちょっとだけ……♡
いいの……?♡ ほら……拒絶しなよ……♡ アタシを跳ね除けて……♡
じゃないと……戻れなくなっちゃうよ……?♡」
「く、ぅ……あぁ、あっ……!!」
ぬる……くぷ、ぷ……♡♡
「あー……挿入、っちゃ……うっ……♡♡」
──と、ちゅっ♡♡
「……ぁ……」
肉と肉が繋がる、決定的な音。
今更拒もうとも……この事実は、変わらない。
「……サイテー……♡♡」
交わってしまった。
もう、交尾は始まってしまった。
「ふふ……ひどい顔。
じゃ、動くね……♡ 我慢とか、一切しなくていいから……♡
アンタは出したい時に、びゅーって出しちゃえばいいの。
それだけで、いいから……♡」
「ぐ……あっ……う……!」
……にゅるるっ……♡
ぬるるるるっ……♡
ゆっくりと腰が引かれ、また押し込まれる。
竿全体を舐られるような快楽。
なのと同じ膣な筈なのに……全く違う味。
「ぉ……♡ ど、う……?♡ 気持ちいい、でしょ……?♡♡
ぉ、ふっ……♡ しっかり締めてあげるから……アンタのチンポ、悦ばせてあげる、っ……♡♡」
ぱちゅ、とちゅっ、とちゅ……♡♡
とちゅっ、とちゅ、とちゅ、とちゅっ……♡♡
「ぐ……ぅ……あ゛ぁ……っ…」
腰を杭のように打ち付ける、乱暴な騎乗位。
より気持ちいいところを探し合い、ひたすらにそこを刺激する交尾。
これまでの、愛を確かめ合うためのものとは真逆の──快楽を、搾り取るための行為。
「ぉっ……んう……っ♡ お゛ふっ、ぉ……♡♡
ここ、ヤバっ……あ゛♡ きもちっ……♡♡ ぉ、おっ、お……♡♡」
目を閉じ、快楽に集中する長夜月。
時折漏れる獣のような喘ぎ声と……ギシッ、ギシッというベッドの軋む音。
それだけが聞こえる暗闇の中、俺たちは肉欲を貪り続ける。
「きも、ちいっ……♡ セックス……生交尾っ……♡♡
はぁっ、あっ……♡♡ ぉおっ……お、っ……♡♡」
「ぐ……くっ、あ……ぁあっ……!」
ぱんっ♡ ぱんっ、ぱんっ♡
ぱちゅっ、ぱんぱんっ……♡♡
歯を食いしばり、ひたすらに快楽を享受していれば──やがて、理性なんて溶け去って。
……理解、してしまう。
この時間だけは、欲望に忠実であっていいのだと。
「……え? な、なに?
大人しくしててよ……アンタは、寝てるだけで──」
細く、掴みやすい腰。
そっと両手を添え……力強く、引き寄せる。
「わぁっ……!? お゛♡ んぅううっ♡♡
ちょっ……ちょっ、と……っ♡♡ ぐ、っ……♡♡ やめ……お゛っ♡♡」
どちゅ、どっちゅ、どちゅっ。
思うがままに。衝動のままに。
腰を突き出し、子宮口を突き上げる。
「フーッ……フーッ……」
「ひっ♡ ふぐっ……♡♡ ん、ぁ……♡♡ ちょっ……と……♡♡
これっ……♡♡ お゛♡ ん、ぐぅ、うっ……♡♡」
ぐつぐつ煮え滾る、醜い欲求。
それがせり上がり、一歩、また一歩と昇ってくる。
「お゛……ふ、ふっ……♡♡ 出そう、なんでしょ……?♡ 我慢、できなくなっちゃったんだ……?♡♡
いいよ……出しちゃえ、アタシのナカに……♡♡ ぜ〜んぶ吐き出して……気持ちよく、なっちゃえ……♡♡」
出す……出してやる、っ……
長夜月の、一番奥……孕み袋、に……
「ぉ゛♡ お゛っ♡ お゛ぉ……ッ♡♡
激、しぃっ♡♡ んお゛♡♡ あ゛♡♡ ぉお゛おっ♡♡」
生射精……無責任、種付け……して、やるっ……!
卵子犯して……孕ませるっ……着床、させるッ……!!
「イグ……ぉ゛……♡♡ イグイグイグッ……♡♡
ほぉおっ……イ……グ……ッ♡♡」
孕め……孕めッ、孕、め……ッ!!!
「……出……る……ッ!!!」
びゅーーっ……びゅるるるっ……♡♡
どくんっ♡ どぷっ♡ どくっどくっ……♡♡
「ぉ゛……♡♡ お゛ぉおっ……♡♡
っ……イグ……っ…♡ お゛♡ イ……グ……ッ……♡♡」
「はぁ……はぁっ……はあっ……」
「ぉ゛……♡ ほっ……ぉ゛……♡♡」
脳天を突き穿ち、稲妻が落ちたかのような快楽。
それは一瞬ではなく、今も尚続き──
「ん、お゛♡ ほ、ぉっ♡ おぉお゛っ……♡♡」
「孕め……妊娠しろ……ッ……」
陰茎が脈打つのに合わせて腰を突き上げれば、塊のような精液が飛び出ていく。
それが子宮の壁を汚すたび、長夜月は獣のような声を上げる。
びゅく……びゅくっ……♡♡
びゅる、びゅうぅうっ……♡♡
「ぁ……あ、はっ……♡♡ はぁ……あ、あっ……♡♡ は、ぁあっ……♡♡」
快楽に顔を歪めながらも、長夜月は強烈に膣を締め付け続け……
同時に玉袋を優しく揉み、中身の精液までも搾り取ろうとしてくる。
「くぁ……ぐ、うぁ……っ……」
そんな、終わりの見えない絶頂の、余韻の果て──
ぽっかりと開いた長夜月の口から、唾液がひと筋、胸へと落ちた。
「はぁ……はぁっ……長──」
身体を起こし、口を開こうとする俺。
だが、それは彼女の人差し指によって制止される。
「出しちゃったね?♡ ぜ〜んぶ、アタシの中に……♡♡
アンタはこれで、最低な浮気者……♡ もうあの子に、顔見せできないね……?♡♡」
中出しで蕩けきった表情のまま、長夜月は得意げにそんなことを言い放つ。
……頭に来た。こいつ、一体どの口で言っているんだ?
「わあっ……!?」
腹の上で粋がる彼女を抱き寄せ、ぐるりと回転する。
仰向けになった長夜月に跨がり、見下ろして俺は言う。
「元はと言えば、お前が襲ったんだろ? もう手遅れだし、この際とことん犯してやるよ。都合のいい肉便器として」
「へ、へえ〜……?♡ やる気じゃん……♡
いいよ、好きにしなよ……♡ アタシは……逃げないから……♡♡」
──そうして俺は、愚かしくも。
その“毒”に、浸かり始めたのだった。
◇
──くちゅ、くちゅくちゅ。
ぱん、ぱん、ぱん。
……もうすっかり聞き飽きた音。
湿った水音と、乾いた打ち付ける音。
耳にこびり付いて離れない、まるで悪夢みたいな音。
「あはっ♡ 穹……激しいっ……♡♡」
「うるさいっ……黙って犯されてろっ……!」
でも、今度は違う。
犯されてるのは、アタシ。
アタシ自身で、おちんちんを感じてる。
「ぉ、ふっ……♡ う゛っ……♡♡
きもち……いっ……♡♡」
毎晩毎晩、エッチ三昧……♡
念願のチンポの味、セックスの感覚……♡
最高に幸せで、中毒になっちゃいそう……♡♡
「ぐ……う゛ぅっ……!! イクっ……イクッ……!」
「アタシも……イ、ク……ッ♡♡
お゛……♡♡ お゛ぉお゛おっ……!!♡♡」
そして、アタシの膣に直接流し込まれる、精子の塊……♡
濃厚で……どろどろで……ほんっと、最高の味……♡♡
「はぁ……はぁ……もう一発注ぐぞ……! お尻、向けろ……」
「いいよ……♡」
ああ──こんな日々が、ずっと続けばいいのにな。
◇
長夜月との関係が始まって、一週間ほどが過ぎた。
なのには、このことをまだ切り出せていない。
いつバレるか、ずっと胸の奥がざわついている。
起きるのも、すっかり遅くなった。
原因はもちろん──長夜月だ。
そして、なのも同じく生活リズムを崩している。
「おはよう、なの……」
「もうお昼だけどね、えへへ……おはよ。
アンタも近頃遅起きで安心したよ。なんだかウチ、身体がだるくって……はぁ。
早起きできなくなっちゃった。」
「……心当たり、とか……ないのか?」
恐る恐るそう聞いてみる。
しかし、なのは首を傾げ……不思議そうに呟く。
「んー……特にないんだよね。運動不足なのかな……?」
──待て、おかしい。
長夜月が、なのの中で彼女の体験を知れるのに。
その逆ができないなんてこと……あるのか?
「なの。この前長夜月と交代して、俺があいつと過ごした時の記憶って……あるのか?」
「ん? 突然どうしたの? まあ……薄らとはあるよ。身体が覚えてて、それを思い出す感じかな。
あの子ははっきりと、過去のことも含めて分かるみたいだけどね。」
「じゃ、じゃあ……ここ数日の、深夜。
なにか、覚えてないのか?」
バレるのを覚悟で、そう聞いてみると──
「え? 深夜? 寝てるんだから、あるわけないでしょ。
それとも、あの子が勝手に代わって散歩でもしてるってこと?」
そんな返答が、あっさりと返ってきた。
「……そうだよな。ごめん、なの。変なこと言って」
「何言ってるの? アンタ、変なことならいっつも言ってるじゃん!」
顔を見合わせ、笑い合う俺たち。
だが、俺の胸中では──ふつふつと、怒りが込み上げていたのだった。
◇
キィ、ィ……
薄気味悪い、ドアの開く音。
続けて聞こえる、いやに静かな足音……
「来たよ、愛しの開拓者……♭」
今晩も懲りずに来たようだ。
長夜月。俺を誑かす、悪魔のような女。
「待て。服を脱ぐ前に、俺の質問に答えろ」
そう言えば、長夜月はボタンにかけていた手を離す。
「……分かってるよ。今日の昼間のことだよね。
あれは、そういうものなの。あの子が寝てる時に交代してるから、記憶が残ってないんだよ」
虚言に違いない。
俺は起き上がり、彼女に詰め寄る。
「そんなはずない。だとしたら、お前の記憶も途切れ途切れになるはずだ」
「アタシは過去の記憶も覗けるんだよ? あの子の中で寝てたって、後から知れるんだよ」
……俺は記憶のミームじゃないから、そういうことは詳しく分からない。
だが、恐らくこれは正しそうだ。
どうすべきか、考えあぐねていたその時。
ふと……昼間のなのの言葉が脳裏をよぎった。
「……そうだ! なのは『身体が覚えてることを思い出す』って言っていた。
いくら寝てたって、あれだけ何度も……一週間も続けてたことを、身体が覚えてないはずがない! しかも、一週間分だぞ!」
「…………」
顎に指を当て、長夜月はゆっくりと目を細めた。
何かを測るように、あるいは──俺に感心するかのように。
沈黙のまま、こちらを見つめてくる。
「……へえ、やっぱり凄いね。アンタには隠しきれないか。」
「正直に言え。なのに、『忘却』の力を使っただろ?」
「──うん、使ったよ。あの子が起きる前に……毎回、エッチの記憶を消しておいてたんだ」
燻っていた怒りが、一気に爆発するのを感じる。
これは裏切りだ。約束を破り、俺の信用を失ったのだ。
他の列車組や、仲間の記憶に手を出す可能性すらある。もはや──彼女は敵だ。
「長夜月……最低だ。
そうやって約束を破るなら、二度とこの部屋に来るな。
お前はもう仲間じゃない。今すぐ、なのの中に戻れ。あいつを休ませて、二度と顔を見せるな。」
最大限の言葉で叱りつければ、長夜月はみるみる顔を青ざめる。
“まさか、こんなことになるなんて”とでも言いたげに。
「ご……ごめん。許してよ。もう力は使わないし、なんだってするから。
何時間でもご奉仕するし、中出しだって何回でもしていいから……」
初めて見る、長夜月の取り乱す姿。
咄嗟に出た償いはあまりに浅はかで、許そうという気が欠片も湧いてこなかった。
「ダメに決まってる。それじゃ、なのの身体がもっと疲れちゃうだろ?」
「じゃ、じゃあ……どうしたらいい? アタシ、軽率だった……反省、してるから……」
「はぁ……お前がなのと身体を共有してなければ、“態度”で示させることもできたけどな……」
俺の呟きに、ぴくりと反応する長夜月。
しばらく沈黙していたが、何かを思いついたように、顔を上げる。
「ねえ……開拓の旅、今は小休止中だったよね?」
「ん? ああ……そうだけど」
返事を聞くと、唇の端に、薄く笑みを浮かべて。
「だったら、明日──ピノコニーに跳躍して。あの子と一緒に、夢境に入って欲しいんだ」
「は……?」
突然そんなことを言うものだから、思わず困惑してしまう。
「お願い。これはアタシのできる、精一杯の提案だから」
いつになく真剣に、そして必死にそう言う長夜月。
そんな彼女の態度に、俺は最後の情けをかけてやることに決めた。
「……わかった。でも、内容次第じゃ本当に次は無いぞ。覚悟しろ」
「ありがとう、穹。
ふふ……期待していいよ」
そう、安堵するように微笑む長夜月。
俺は不安を抱えながらも──明日に備え、眠りにつくのだった。