夢の続きを、あなたと。【後編】 (Pixiv Fanbox)
Published:
2025-05-16 12:54:34
Imported:
2026-06
Content
「……痛く、ない……?」
「はい……大丈夫、ですっ……」
キャストリスはそう答えたものの、ぽろぽろと涙をこぼしていた。
その理由が、痛みからなのか、それとも別の感情からなのか……分からなくて、不安になってしまう。
「落ち着くまで、このままでいよう──」
「ち、違うんです……。その……あまりにも、幸せで……。気持ちが、溢れて……っ」
「キャストリス……」
「穹、さん……穹さんっ……!♡ 嬉しい、です……!♡
ずっとあなたと……こう、なるのを……夢見て、いましたから……っ♡」
「…………!」
キャストリスのその言葉で、はっとさせられる。
そうだ。何もあの物語に書いてあることだけが、彼女の夢というわけじゃない。
叶えてあげよう。キャストリスが今まで思い描いてきたことを。
文字に起こせなかったことも、既に忘れてしまったことすらも……全部。
「……教えて、キャストリス。この後は、俺とどうしたい?」
「たくさん、沢山愛してほしいです……♡ そして、私の、中に……あなたの愛を、刻んでほしいです……っ♡ 一生消えないくらい、強く、激しく……っ♡♡」
「分かった……っ」
キャストリスの細い腰をつかみ、ゆっくりと前後に揺さぶる。
蜜を纏い、出入りする様が見える。
彼女の温度に包まれ、溶けていくような感覚。
とろけた飴のような……濃厚な快楽。
とちゅ、ぱちゅ、ぱちゅっ……♡
「それ、と……っ♡ これからも、ずっと……♡ ずっと愛してほしいですっ……♡ 私の側に、いつまでも……っ♡」
「ああ、約束するよ。キャストリス……ずっと、側に居るから……」
「はいっ……♡ うれ、しい……ですっ……!♡」
とちゅっ♡ ぱちゅんっ♡ ぐちゅっ♡ ずちゅっ♡
指と指を絡め、両手を固く繋ぎ合わせる。
身体を倒せば、キャストリスは目を瞑り──
「ちゅ、う……っ♡」
唇を重ね、舌を絡ませる。
深く、濃く、強く、繋がり合う。
できうる限りの、全てで。
とちゅっ♡ ぱちゅっ♡ ずちゅっ、ぐちゅっ♡
「はむ、んっ……ちゅるっ……♡」
「れろっ、ん、ちゅうっ……」
心が、満たされていく。
深い愛が、身体の芯から溢れてくる。
「はぁ……っ♡ 好き、好きです……♡」
「キャストリス……愛してるよっ……」
上気した頰。
とろんと潤んだ瞳。
繋がれた両手は、ぎゅっと握られたままで──
「もう……出るっ……! 出す、よっ……!」
「はいっ……♡ 全て、私の中に……♡ 余さず、受け止めますから……っ♡」
身体が昂り、気持ちが昂り、本能と、心とが混じりあって……俺は理解した。
ああ──俺は、今日この日のために生まれてきたのだと。
どうしようもなく愛おしい、この子に。
愛を……刻むために。
「イクっ……イ、クッ…………!」
「私、も……もう、だめ……っ!♡」
「キャストリス……キャス、トリスッ……!!!」
「穹さん……だいすきですっ……!♡ あいして、ますっ……!!♡♡ あ、あ゛ぁっ……♡♡ イっちゃ、あ、あぁあっ…………!!♡♡」
「ッッ──────!」
びゅるるるるっ!♡ ぶぴゅ、ぴゅぷっ……♡ どくんっ……♡ どくっ……♡ どくん……びくんっ……♡
「はぁ、あぁあっ……♡♡ あ、ぁっ……♡♡♡」
「ぐ、ぅうっ…………」
最奥での、中出し。
死、ばかりを齎してきた彼女にとって、初めての──
眩しいほどの、“生”の行為。
「温かい、ものが……♡ どんどん、入ってきて……っ♡♡♡ う、あっ……♡♡」
「キャストリスっ…………」
どくん……どくん……♡ びゅく、びゅうっ……♡
「ちゅう、っ……♡ れろ、んんっ……♡」
「ちゅるっ……ちゅううっ……」
子宮に直接注がれていく子種の熱に身悶えしながらも、キャストリスは俺との口づけを止めない。
何秒も、何十秒も続く射精が終わるまで、俺たちはずっと……繋がったまま。
「あっ……♡ んっ……♡」
どく、どくっ……♡ びゅくっ……ぴゅるっ……♡♡
「はぁーっ……はぁー……」
……やがて、脈動は収まり。
射精を終えた一物を、引き抜こうとすると──
「あ、ダメ、です……っ」
「え……」
キャストリスに抱き寄せられ、それは阻止される。
「しばらく、このままで……。あなたを、もっと感じていたいんです……」
「キャストリス……
……やっぱり、えっちだね……」
「え、えっ……えっちじゃ、ありませんから……」
「ぷっ、あははっ……」
「ふふ、ふ……」
「……愛してます……」
「俺も……」
───
『そうして私たちは、抱きしめ合いました。
穹さんの温もりが、これが夢でないことを教えてくれます。
「ありがとうございます、穹さん……」
そう呟く私を、彼は優しく撫でて──ゆっくりと眠りにつくのでした。
そして、 』
「あれ、キャストリス。小説書いてるの?」
「はい。以前サフェル様に盗まれてしまった、あの物語の続きを書いています。穹さんとの素敵な経験を、残しておこうと思いまして。」
「あー、ちょっと懐かしいな。じゃあ、初めてのエッチのことも書いてるの?」
「……はい。」
「そうなんだ。それって、ハメ撮りみたいだな」
「ハメ撮り、とはなんでしょう……?」
「エッチしてる時の姿を、写真とか動画で記録するんだよ。キャストリスは文字でだけど……似たようなものじゃない?」
「確かにそうですね。それよりも……また、“夢”が増えてしまいました。穹さん、叶えていただけますか?」
「え、ハメ撮りしたいの? ……やっぱりえっちじゃん」
「えっちじゃありません。」
───
「あ゛ッ♡ んぅ♡ は、あっ♡♡」
「はい、キャストリス。ピース」
「は、はい……っ♡ ぴーす……♡」
「じゃあこのまま、中に出すよー……中出しでイクとこ、全部撮っちゃうからねー……?」
「あ゛♡ いやっ♡ はずかし、っ♡♡」
「イ、クッ…………」
「は、あ゛っ♡ 〜〜〜〜っ♡♡♡」
「あー出る出るっ……。キャストリスのまんこちっちゃいから、もう逆流して溢れちゃってるよ……」
「や、ぁっ……♡♡ 撮らないで、くださっ……♡♡」
───
「穹さん、何を見ているのですか?」
「ん?この前のハメ撮り。一緒に見る?」
「え……っ……。見、ます。」
「ほら」
『あ゛ぁあ……っ♡ や゛ぁあっ……♡♡』
『またイクよ……精子おねだりして……』
『はいっ♡♡ 穹さんの、熱い生命の塊っ……♡♡♡ 私の中に、全部植え付──』
「……っ」
「ちょっと、止めないでよ」
「む……無理、です。は、恥ずかしすぎて……」
「大丈夫だって。ほら」
『──けてくださいぃっ……♡♡』
『出すよ……ぐ、うっ……』
『あ、ぁっ……♡ 出、て……っ♡♡♡』
「良く撮れてるでしょ? キャストリス、いっつも顔隠してるから見えないだろうけど……中出ししてる時って、こんな風になってるんだよ」
「わ、あ……っ。脈動して、溢れて……すごい……」
「えっちだよね。俺もう、これで何回もしてるもん」
「え……穹さん、一人ですることがあるんですか……?」
「えっ、それは、まあ。同棲してるとはいえ、小説書いてる時とかは邪魔しちゃいけないかなーって……」
「邪魔じゃないです。シたい時はいつでも言ってください。」
「キャストリス、なんか怒ってる……?」
「いいえ、怒ってません。」
「……エッチする?」
「……します。」
「ちゅうっ……ちゅ……。また、エッチしてるとこ撮っちゃう?」
「……もう……っ」
…………
ひゃー、お盛んだねえ。
ちょっと様子を見たくて、覗いてみたけど……まさかこんな早くからシてるなんて。
まあでも、あたしの“詭術”は上手くいったってことでいいのかな。
ふふん、たまには良いことをしてみるもんだね〜。結構いいキブン。
「セファリア。人の家を覗き見するとは、感心しませんね」
「わあっ──裁縫女!?」
こわっ。足音も無く後ろに立ってるなんて……幽霊か何か?
「別に覗き見してたわけじゃないし。そもそも、なんでこんなとこにいるのさ」
「あなたに聞きたいことがあったからです。……セファリア。また何かしましたね?」
「何か、って……思い当たる節がありすぎて分かんないかも。昨日、あんたの部屋から宝石をいくつか盗んだこと?」
「それは当然知っています。私が言いたいのは、それではなく……あなたが覗き見していた、彼女と、彼の件です。」
「ああ……それね。はいはい、全部白状しますよ〜」
───
『よいしょっと……お邪魔しまーす』
まずあたしは、暇つぶしに引きこもり姫の家に忍び込んだ。
で、色々物色してたんだけど……金目のものが全然無くてね。
代わりに、何か面白いものがないかなと思って探してたんだけど……そこで、見つけちゃったわけ。例の小説を。
それで、いざ読んでみれば──
『わ、あ……』
なんと、引きこもり姫とグレっちの官能小説だったの!
つらつらとグレっちに対する愛が書き連ねられててさ〜。一途すぎて、思わず胸がきゅっとなったよ。
だからあたしは、それを“盗んだ”というテイで──まあ実際に盗んだんだけど──彼女を呼び出したの。
小説に近いシチュエーションになるように、時間と場所を考えてね。
で、最後は詭術で誘き寄せたグレっちに押し付けて、読ませたって感じかな。
───
「でも、本当にそれだけ。詭術で無理やりドキドキさせたりとかは、誓ってやってないよ」
「概ね、私が予想していたのと同じですね。その程度であれば、あなたを鎖に繋ぎ止めておく必要もないでしょう。」
「なんだ、知ってたんじゃん。じゃあ何がそんなに心配なわけ?」
アグライアの表情は、いつもと変わらないように見えるけど……あたしには分かる。
何かを、うっすらと憂いてるんだよね。
「ただ、私は……事を急いては、仕損じるのではないかと……」
「あー、分かるよ。正直あたしも不安だった。けどさ……“再創生”まであのままより、ずっと良くない?
結果的に、上手くいったしね。ともあれさ、何事も──ハッピーエンドがいいでしょ?」
「……珍しく、意見が合致しましたね。感謝します、セファリア。私の家で盗みを働いた件は、特別に不問としましょう」
「わあ、ありがと♡」
───
「ちゅ、うぅっ……♡ はぁっ♡ れぇ、はむっ……♡♡」
「ちゅう、ちゅ……っ」
俺は、幸せだ。
あの日から、ずっと幸せで仕方がない。
けれどそれは、こうして交わっているからじゃない。
「穹、さんっ……♡ 愛して、いますっ……!♡♡ 何度伝えても、足りないくらい……っ♡♡ あなたが、大好きですっ……♡」
「キャストリス……俺も、愛してるっ……!」
俺は、幸せだ。
あの日から、ずっと幸せで仕方がない。
けれどそれは、こうして愛を確かめあっているからじゃない。
「嬉しい、ですっ……幸せです、っ……♡♡ あなたと……こうして、日々を過ごせて……っ♡♡
当たり前に、触れ合えること……当たり前に、愛し合えること……全部、全部っ……♡♡
私の、夢でしたから……っ♡♡♡」
「ああ……っ」
俺は、幸せだ。
あの日から、ずっと幸せで仕方がない。
それは、こうして──キャストリスの夢の続きを、描くことができているから。
「あ、いくっ♡ いきますっ……いくいく……い、くっ……あうっ♡♡ んぅううっ……♡♡♡♡」
「く、うっ……締まるっ……」
ぱちゅ、ぽちゅ、ぱちゅっ♡♡
とちゅとちゅとちゅっ…………♡♡♡
「あ♡ あ゛♡ はあ゛ぁっ♡ また、おっきいのがっ……♡♡ 穹、さんっ……手っ、繋いでくださ、っ……♡♡♡」
「うんっ……」
ぬちゅ、ぐちゅ……とちゅとちゅっ……♡♡
ぱちゅぱちゅぱちゅっ……♡♡
「俺も……イクっ……! キャストリスっ……俺の子ども、産んで……!!」
「はいっ……はいっ♡ 産みますっ……♡♡♡ 穹さんの、赤ちゃんっ……孕みます、っ…………♡♡♡♡」
ばちゅ、ばちゅっ……ば、ちゅっ……♡♡♡♡
「孕、めっ…………」
「は、あぁあっ♡♡ あ゛っ♡♡♡ あぁああぁあッ───♡♡♡♡」
びゅううっ♡♡ びゅる、びゅっ……♡♡ どく、んっ……♡♡
「あ、ぁあっ……♡ は、ぁっ……♡♡♡」
「……はぁ、っ……」
俺は、幸せだ。
あの日から、ずっと幸せで仕方がない。
それは──
「だいすきです、穹さん……♡」
「ああ……キャストリス、愛してる……」
──キャストリスが、幸せでいてくれるから。