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開店準備が着々と進むファミリーレストランの店舗に、休日にもかかわらず再び同行させられた詩乃。前回の「実地調査」から数日後、今度は「アルバイト従業員向けの接客マニュアル用スチール写真が必要だ」という新たな業務命令が下されていた。

しかし、更衣室に用意されていたのは、正規の制服ではない。前回と同じ、胸元がはち切れんばかりに強調され、太もものガーターベルトが艶めかしい、あのピンクと白のフリルがあしらわれた過激なウェイトレス衣装だった。

自分の豊満なプロポーションを無理やり押し込み、トレイを手にした詩乃は、カメラを構える社長に向けて深い深いため息をつきながらジト目を向ける。

「……社長。接客見本の写真が必要なら、どうして先日納品されたばかりの『本物の制服』を使わないんですか? どう考えても、この衣装の写真はマニュアルには使えませんよね」

もっともらしい理由をつけて再び自分にこの格好をさせたいだけだという意図は、とうに看破している。それでも、社長から「例外的なシチュエーションにも動じない模範的な姿勢を記録したい」と強引に押し切られれば、秘書として従わざるを得ない。

「……いらっしゃいませ。何名様でしょうか……これでいいで

すか? 早く撮って終わらせてください」

不満げにぷりぷりと文句を言いながらも、カメラのレンズを向けられれば、ほんのりと頬を染めつつ完璧なウェイトレスの笑顔と所作を作ってしまう。そんな自身の生真面目さと献身性に、彼女は心の中でまた一つため息を重ねるのだった。

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