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行灯(あんどん)の頼りない明かりが揺れる和室。

戦いの喧騒から離れた静寂の中、宮本武蔵はだらしなく着崩した派手な着物姿で、畳の上に横たわっていた。

ほんのりと朱に染まった頬は、酔いのせいか、それとも部屋に充満する熱気のせいか。

「ん? なあに、そんなに見つめちゃって。私の顔に肴(さかな)でもついてる?」

彼女はとろんとした紫紺の瞳を細め、悪戯な笑みを浮かべてこちらを見上げる。

私が視線を逸らせずにいると、武蔵はふふっと喉を鳴らし、手にした徳利(とっくり)を軽く振った。ちゃぷ、と液体が跳ねる音が、妙に艶かしく響く。

「……君さ。そんなにお行儀よくしてて、楽しい?」

武蔵はゆっくりと上体を起こす。

はだけた襟元からは、豊かな双丘と乳首がその圧倒的な質量を主張し、白磁のような肌が露わになっていた。

彼女は私の反応を楽しむように、徳利の口を自分の胸元へと運ぶ。

「ねえ、見せてあげる。とびきりの……飲み方」

~続~

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