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冷たいはずの水は、肌に触れた瞬間、逆に熱を帯びさせた。

 対岸に立つユミが、水を掬って肩にかけている。 滴る水が乳房をなぞり、谷間に集まって落ちていく。

 アルトリアの呼吸が、静かに、しかし確実に荒くなっていく。

「……ユミ……」

 思わず名を呼んでいた。

 振り返ったユミが、濡れた髪をかき上げながら微笑む。

「……変な顔、してるよ?」

 その言葉に返す余裕などなかった。 アルトリアはゆっくりと近づき、目を逸らさずに彼女の裸身を見つめ続けた。

「……申し訳ありません。ですが……もう、見て見ぬふりはできません」

 声が震える。 その震えは、恐れでも逡巡でもなかった。

 ただただ、女として、貴女を求める気持ちが胸を焼いていた。

「私は、騎士である前に……貴女を、愛してしまった」

 ユミは言葉もなく、それでも逃げなかった。 唇に、恥じらいと受け入れの色を浮かべて、微笑む。

「ふふ、ありがと。……今夜のアルトリアは、すごく綺麗」

 その瞬間、アルトリアの全身から力が抜けた。

 彼女は、水音を立てながらユミの前へ進み、そっと抱きしめる。 互いの濡れた肌が密着し、胸が押し当てられる。

 その感触に、ユミが小さく息を漏らす。

「……んっ……」

 ユミは愛おしそうにアルトリアの頬を両手で包み込んだ。 そして、ゆっくりと、唇を重ねた。

最初はそっと触れるだけ。だが、唇の柔らかさに触れた途端、溺れるように深く吸い込まれていく。

 舌が触れ合い、湿った音が静かな水辺に微かに響く。

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