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「──いただきます」

声に出して宣言する。目の前の光景は、飢えた獅子の胃袋を刺激するには十分すぎるものだった。

「んっ、ぁ……っ!」

バスタブの縁に身を乗り出し、彼女の肩口──私が自らチョコレートを垂らした場所──に顔を寄せ、躊躇いなく舌を這わせる。

温かくザラリとした舌の感触で、肌にこびりついた甘いソースを綺麗に掬い取る。

「素晴らしい香りです。モルガンからの意図はどうあれ、このカカオは間違いなく一級品ですね」

「ある、とりあ……っ、くすぐったい、よぉ……」

「動かないでください。せっかくの極上の甘味がこぼれてしまいます。……食べ物を粗末にするのは、私の名にかけて許されません」

大真面目に告げながら、視線を彼女の胸元へと落とす。

褐色の海に浮かぶ、白い肌。熱と興奮で、その先端はすでに硬く尖っている。なんという、無防備で愛らしい姿だろうか。

チョコの液面を割って、彼女の胸を優しく、けれど力強く指で捉える。ぬるりと滑るカカオを潤滑剤にして、敏感な部分を執拗に捏ね回した。

「ひぁっ! ん、だめっ、アルトリア、そんなに……っ!」

「我慢してください。まだ味見の段階ですよ」

彼女の懇願を甘いキスで塞ぎながら、もう片方の手をバスタブの底へと潜り込ませる。不透明な褐色の水面下で、最も弱い部分を正確に探し当てた。

「あっ、そこっ、チョコが入っ……んんーっ!」

「……中はことさら熱いですね。ここも、私が甘く味付けして差し上げましょう」

粘度の高い液体の中で指を動かす。逃げ場のない甘い香りの海で、彼女は抗うことなく熱情に溺れていく。

「あ、いくっ、アルトリア、もうっ……!」

「ええ、いいですよ」

水面下で指先を激しく動かし、絶頂へと導く。彼女はバスタブの縁を強く掴み、チョコレートの中で情けなく身体を跳ねさせた。

「はぁっ、はぁ……っ、んぅ……」

最初の波が去り、脱力して湯船に沈みかけている彼女の腕を掴み、ふわりと抱き上げる。

「このままでは溺れてしまいますね。……場所を変えましょう」

バスタブから抱き上げた彼女の全身からは、髪の毛先から足の指先まで、重たい褐色の液体が滴り落ちている。

向かった先は寝室だ。いつものベッドのシーツの上には、汚れを防止するための黒い防水シートを何重にも敷き詰めてある。

「な、なにこれ……準備、よすぎるよ……」

「当然です。神聖な食卓を汚すわけにはいきませんから」

黒いシートの上に彼女を仰向けに寝かせ、バスルームから持ってきた、まだ温かい「追いチョコソース」の入ったボウルを手にする。

「さあ……仕上げと参りましょう」

ボウルを傾け、まだらに肌が見えていた太ももや腹部に、新たな温かいチョコをたっぷりと回しかける。

「んっ、あつ……っ」

「美しい。これで貴女は完全に、私のためだけの甘いお菓子となりました」

ベッドに上がり、彼女の両足の間に身体を割り込ませる。衣服にチョコが付着するが、今の私には微塵も気にならない。

「覚悟はいいですね? ──一滴たりとも残さず、骨の髄まで味わい尽くして差し上げます」

再び、彼女の上に深く覆いかぶさる。

甘くて重たい、本格的なディナーはここからが本番だ。

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