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心地よい静けさに満ちたジャンヌ・ダルクの部屋。

柔らかなソファが置かれた居心地の良い空間で、二人の少女──否、人類の歴史に深く名を刻む英霊たちが、並んで腰を下ろしていた。

一人は、長い金髪を一本のサイドブレイドに結い、知的な丸眼鏡の奥から澄んだ青い瞳を覗かせる「雨の魔女」トネリコ。白を基調とした高貴なケープに、金の縁取りが施された黒いドレスを纏った彼女の手には、怪しく、けれどどこか美しく発光する液体の入った小さなガラス瓶(フラスコ)が握られていた。

「トネリコ、それ、どうしたんです?」

隣に座るジャンヌ・ダルクが、不思議そうに首を傾げた。普段の甲冑を脱ぎ捨て、淡い水色のカジュアルなドレスを身に纏った彼女の姿は、戦場の聖女とは思えないほどに無防備で可憐だ。

「これですか? 先ほど、レディ・アヴァロンから貰ったのです。何でも、日頃の疲れを癒す特効薬だとか」

トネリコはそう言って、眼鏡の位置を直しながら小瓶を見つめた。妖精國の過酷な旅を経験し、数多の魔術に精通している雨の魔女であったが、あの神出鬼没の魔術師が「たまにはお友達と羽を伸ばすといいさ!」と笑顔で手渡してきた親切を、深く疑うことはしなかった。何より、ジャンヌの純粋な存在が、トネリコの警戒心を心地よく緩めていたのだ。

「まぁ、レディ・アヴァロンが。彼女がそこまで言ってくださるなら、きっと素晴らしいお薬なのでしょうね!」

ジャンヌは少しの曇りもない無邪気な微笑みを浮かべた。純粋無垢な聖女と、彼女の前でだけはただの少女に戻る魔女。二人は何一つ疑うことなく、そのグラスに注がれた「特効薬」を口にした。コク、と喉を鳴らして飲み干すジャンヌを、トネリコは興味深そうに見守っていた。

それが、すべての理性を狂わせる「最悪の罠」であるとも知らずに。

「……っ、ふぅ」

最初に異変に気がついたのはトネリコだった。

グラスを置いた瞬間、下腹部から突き上げるような、悍ましいほどの「熱」が全身の血管へと駆け巡ったのだ。薄暗くなり始めた部屋の中で、トネリコの白い肌がみるみるうちに深い朱色へと染まっていく。

「トネリコ……? あの、何だか、身体がとても熱くて……」

ジャンヌの声は、すでにガタガタに震えていた。

カジュアルなドレスの胸元を自ら掴み、息を荒くする聖女。額にはきらきらとした重い汗(ヘヴィ・スウェット)が浮かび、潤んだ青い瞳は完全に焦点を失いかけている。

「これは、魔術的な、合成薬……!?」

トネリコは自分の鎖骨に細い指を這わせ、衣服の襟元を狂おしそうに広げた。息を吸うたびに、胸元が激しく上下する。驚異的な魔力抵抗力を持つはずの彼女たちをして、一瞬で理性を消し飛ばしかけるほどの、超高濃度の媚薬。

「はぁ、はぁ……っ、トネリコ、私、どうしちゃったんでしょう……っ。貴女のことが、その、すごく……」

唇を噛み締め、情欲に耐えようとするジャンヌ。しかし、視線が互いに絡み合った瞬間、二人の間に漂う空気は、決定的な「エロティックな緊迫感」へと変貌した。互いを求める本能が、聖女と魔女の境界線を融解させていく。

「……ジャンヌ。もう、我慢する必要はありません」

トネリコの瞳から、いつもの理知的な光が完全に消失した。

溢れ出る紫色の魔術粒子が部屋を怪しく満たす中、トネリコはソファの上でジャンヌの身体を押し伏せるようにして、その上に重なった。肩から白のケープがずるりと滑り落ち、黒いドレスが大きく乱れる。

「んむ……っ!?」

重ねられた唇。

驚きに目を見開いたジャンヌだったが、トネリコの口内から注ぎ込まれる、甘く、そして暴力的なまでの熱に、一瞬で思考を白濁させた。

「ん、んんっ……、ふあ……っ」

最初は貪るような、激しい口づけ。しかしすぐに、それは互いの唾液を憦め取るねっとりとした、深い愛撫へと変わっていく。ジャンヌはトネリコの細い肩に手をかけ、押し返そうとするが、媚薬によって完全に力を奪われた腕は、逆に彼女を強く抱きしめることしかできなかった。

二人の唇が離れるたび淫らな糸が月光にきらめき、狭いソファの上に落ちる。トネリコは、完全に蕩けきったジャンヌの顔を見下ろし、熱い吐息を吹きかけた。

「貴女がこんなに弱いなんて。……もっと、私に見せてください」

戦いの舞台は、黒いシーツが敷かれた豪華なベッドへと移る。

トネリコは完全に主導権を握っていた。仰向けに寝かされたジャンヌの上に跨り、彼女の淡い水色のドレスを、容赦なく、けれどどこか愛おしそうに引き裂くようにして脱がせていく。

「あ、あぁっ……恥ずかしい、見ないで、トネリコ……っ!」

「無理です。こんなに美しい貴女を、隠しておくなんて勿体ない」

露出したジャンヌの豊かな胸。トネリコは自身のフロントも大きく開き、汗ばんだ自らの胸を、ジャンヌの肌へと直接押し当てた。

「ひゃぅっ!?」

肉と肉が擦れ合う感触に、ジャンヌが狂おしく身を悶えさせる。トネリコは容赦なく指を伸ばし、ジャンヌの胸の先端をコリコリと弄びながら、もう片方の手で、ジャンヌの穿いていた下着を強引に横へと追いやった。

「あ、は、何ですかこれ……ナカが、すごく、あつい……っ!」

「私の指が入っていますよ、ジャンヌ。ほら、こんなに蜜を出して、私を待っていたのでしょう?」

トネリコの細い二本の指が、ジャンヌの最も神聖で、今は最も淫らに濡れそぼっている場所へと深く突き刺さる。

「いひゃああああっ……! あ、あ、だめ、消えちゃう、私、こわれちゃい、ま……っ!」

トネリコの指の動きと、体内で暴れる媚薬の熱により、ジャンヌは涙を流し、口を大きく開けて激しく喘いだ。聖女の顔は完全な恍惚へと染まり、シーツの上でその肢体を激しくくねらせる。

しかし、この一方的な支配だけで終わらないのが、この二人の「強さ」だった。

「はぁ、はぁ……っ、トネリコ、ずるい……です……っ!」

極限の快感の最中、ジャンヌの瞳に「不屈」の光が宿った。

聖女は残された全ての力を振り絞り、自分を見下ろすトネリコの首に両腕を回すと、驚異的な英霊の力で、その上下のポジションを強引にひっくり返したのだ。

「なっ──ジャン、ヌ……っ!?」

今度はトネリコが、完全に一糸まとわぬ全裸でベッドに押し倒される番だった。

ジャンヌは狂おしい情熱に身を任せ、トネリコの両脚の間に自らの身体を滑り込ませる。そして、互いに完全に濡れそぼっている秘所同士を、ダイレクトに強く押し当てた。

「──っあ!?」

トネリコの口から、驚愕と強烈な快感による悲鳴が飛び出す。

ジャンヌはそのまま、自分の腰を前後に激しく動かし始めた。肉と肉が合わさり、互いの愛液が混ざり合って、ベトベトとした、耳を塞ぎたくなるほど淫らな音が黒いシーツの上に響き渡る。

「あは……っ、トネリコ、気持ちいいでしょう……? 貴女のここ、すごく、熱いです……っ!」

「く、は……っ! ジャン、ヌ……貴女って、人は……あ、あぁっ、そこ、だめ、です……っ!」

立場は完全に逆転し、今度はトネリコが下から突き上げられる快感に、背中を反らせて狂おしく鳴いた。

だが、トネリコも負けじとジャンヌの腰を掴み、下から自身の秘所を強く擦りつけ返す。タチとネコが目まぐるしく入れ替わる、お互いの存在のすべてをぶつけ合うような激しい貝合わせ。

「トネリコ、トネリコぉ! もう、ダメ、いっしょに……っ!」

「ええ、一緒に……果てましょう、ジャンヌ……っ!!」

二人は強く抱き合い、ジャンヌはトネリコの首筋に深く噛み付くようにして唇を寄せた。

最後の一際激しい肉の衝突。二人の秘所が限界まで強く押し付け合わされた瞬間、魔力と快感が爆発した。

「いっちゃう、ぁーーーっっ!!」

「ん、んううううっっ……!!」

二人の絶頂の声が完全に重なり、激しい愛液の噴出(スクローティング)とともに、二人の身体は同時に強烈な絶頂の波へと呑み込まれていった。

翌朝。

窓から差し込む柔らかな朝の光が、乱れた黒いシーツと、疲れ果てて眠る二人の少女を優しく照らしていた。

媚薬の毒素は完全に抜け、部屋にはただ、甘い雌の香りと、穏やかな静寂だけが満ちている。

「……ん……ぅ」

ジャンヌがゆっくりと目を覚ました。

自身の身体は、真っ白な毛布に包まれており、その頭はトネリコの柔らかな胸元に収まっていた。肌に残った乾いた汗の感触が、昨夜の狂おしい交わりが夢ではなかったことを物語っている。

「目が覚めましたか、ジャンヌ」

上から聞こえる、いつもの優しく理知的な声。

トネリコは眼鏡を外し、少し眠たげな、けれど心からの優しい微笑みを浮かべて、ジャンヌの濡れた金髪をそっと撫でていた。

「ト、ネリコ……あの、昨夜は、その……」

昨夜の自分の「猛攻」を思い出し、ジャンヌの顔が一気に真っ赤に染まる。彼女はシーツに顔を半分埋めながら、消え入りそうな声で呟いた。

「……とんでもない目にあいました。まさか、あんな……あんな破廉恥なことを、自分からしてしまうなんて……っ」

恥ずかしさのあまり涙目になる聖女。しかし、トネリコはくすくすと、愛おしそうに笑ってジャンヌの身体を抱きしめ直した。

「ふふ、私は貴女のそんな、普段は見せない熱い一面を見られて、とても嬉しかったですよ? 聖女様も、たまには羽目を外さなくては」

「もう、からかわないでください……っ」

ジャンヌは、聖女がこんなことで良いのだろうか、と内心で深く反省しながらも、トネリコの胸の心地よい温もりと、自分を優しく包み込んでくれるその腕の優しさに抗えず、小さく鼻を鳴らして、そのまま大好きな魔女の胸元へと深く甘えるように顔を埋めるのだった。

p.s ふふ、どうだい?たまにはあの2人をハメを外さないと…ね?

花のおねえさんより。

fin.

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Comments

Esteban600x

I loved it, thank you so much

秋桜

I’m glad you liked it!