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前回分

「次は背中を塗るから……うつ伏せになってくれる?」

「構いませんが……この水着の背中の紐、貴女がほどきなさい。そのままでは綺麗に塗れないでしょう?」

さらりと恐ろしいことを言う女王に従い、私は彼女がビーチタオルにうつ伏せになるのを手伝ってから、震える指先で黒いビキニの背中の紐をそっと解いた。

はらり、と紐が解け、モルガンの美しすぎる背中が完全に露わになる。

息を呑んだ。

肩甲骨から腰にかけての、完璧なまでに滑らかなS字のカーブ。私は再びオイルをたっぷりと手に取り、その背中の中心へと両手を置いた。

「あっ……ん……っ」

肩甲骨の周りを円を描くようにマッサージしながらオイルをすり込んでいくと、モルガンの背中がビクンと小さく跳ねた。

背骨のくぼみに沿って両手を滑り下ろしていく。腰のあたりは特に敏感なようで、私の指先が触れるたびに、彼女の白い肌に微かな鳥肌が立つのがわかった。

「モルガン、くすぐったい?」

「……いいえ。ただ……貴女の細い指が這うと、身体の奥が痺れるのです。我が妻は、魔法使いよりもタチが悪い……っ」

モルガンはうつ伏せのまま、肩越しにこちらを振り返った。その表情は普段の冷徹な女王のそれではなく、頬を朱に染め、私の愛撫をねだるような、切なげで艶やかな顔だった。

オイルで濡れてテカテカに光る腰回りを、私は手のひら全体で包み込むように撫でる。彼女の体温とオイルの熱が混ざり合い、私の手のひらを焼くように熱かった。

「……背中は終わりましたか。ならば、次は脚ですね」

モルガンは自ら水着の紐を器用に結び直し、今度は仰向けになって私に向き直った。そして、少しだけ挑発的に、その長く美しい両脚を投げ出す。

「足先から、太ももの付け根まで。丁寧に塗り込みなさい」

「う、うん……」

私は彼女の足首を掴み、ふくらはぎから膝の裏へとオイルを伸ばしていった。

滑らかな脚のライン。無駄な肉など一切ないが、女性らしい柔らかさはしっかりと備わっている。膝から上、太ももへと手のひらを滑らせていくと、肌の質感が一段と柔らかく、吸い付くような感触に変わった。

「んっ……あ……っ」

太ももの内側、柔らかな肉を手のひらで押し上げるようにマッサージすると、モルガンが堪えきれないように甘い声を漏らした。

私の手は徐々に上へ、ビキニのラインが迫る絶対領域へと近づいていく。

オイルで滑る手のひらが、意図せず彼女のデリケートな部分に近い太ももの最上部に触れる。

「あ、ごめん……っ、上すぎた……」

「……謝る必要がどこにあるのですか」

手を引っ込めようとした私を、モルガンが下から見上げながら静かに制した。

彼女の目は、すでに完全に熱に浮かされている。

「貴女は私の、ただ一人の妻。私のすべてに触れる権利と……義務があるのですよ。さあ、そのまま続けなさい」

その言葉に背中を押され、私は理性のブレーキが壊れていくのを感じながら、彼女の豊かな太ももの内側を、オイルまみれの手でねっとりと撫で回した。モルガンの脚が微かに震え、私の腕を挟み込むように僅かに力がこもる。

「最後は……お腹周り、だね」

「ええ……。綺麗に、隅々まで……っ」

私はモルガンの平らな下腹部へとオイルを垂らした。

おへその周りを円を描くように撫で、そこから腰骨の出っ張りへと両手を滑らせる。引き締まった腹部と、柔らかな下腹部のコントラストが指先にダイレクトに伝わってくる。

「ん……ぁっ……」

「モルガン……すごい熱いよ……」

オイルを塗り広げるため、下腹部から足の付け根にかけて手のひらを滑らせる。しかし、オイルの潤滑成分のせいで、彼女の黒いビキニの際が、私の手の動きに合わせて少しずつ、少しずつ下へとズレていってしまった。

「あっ……」

本来隠れているはずの、さらに白い柔らかな肌が露わになる。水着の布地が腰骨の際まで下がり、今にも彼女の最も秘められた場所が見えてしまいそうな、危ういライン。

直そうと手を伸ばした瞬間、モルガンが私の手首をガシッと掴んだ。

「モルガン……? 水着、ズレちゃって……直さなきゃ……」

「……本当に、貴女は罪な人ですね」

モルガンは私の手首を掴んだまま、ぐいっと私を自分の方へと引き寄せた。

バランスを崩した私は、ビーチチェアに横たわる彼女の体の上に覆い被さるような体勢になってしまう。

オイルまみれの彼女の胸元が、私の胸にピタリと密着する。滑る素肌同士、交じり合う夏の熱気とココナッツの甘い香り。女性同士の柔らかな膨らみが押し潰され合う、甘美な感触。

至近距離で見つめ合うモルガンの顔は、女王の気高さなど欠片もなく、ただ私への情欲に蕩けきった、一人の女の顔だった。

「日焼け止めは……もう十分です。私の肌は、我が妻の熱でこんなにも焼かれていますから」

ズレかけた水着など気にする素振りも見せず、モルガンは空いたもう片方の手を私の首の裏に回し、逃げ道を塞いだ。

「ここからは……貴女の番です。私をこんなにした責任……たっぷりと取ってもらいますよ」

反論する隙も与えられず、彼女の艶やかな唇が私の唇を塞いだ。

夏の太陽よりも熱く、海よりも深く甘い口付け。

オイルで滑る肌が激しく擦れ合う、卑猥で官能的な水音だけが、誰もいない波打ち際に響き続ける。

プライベートビーチの時間は、まだ終わらない。

女王への極上の奉仕は、ここからが本当の始まりだった。

fin

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